JPH10231050A - 画像記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙補助トレイへの記録紙のセットを容易に
するとともに、部品点数を削減してコストダウンを実現
する。 【解決手段】 画像読取後に排出される原稿をスタック
する原稿トレイ20と、手差し給紙用の給紙補助トレイ21
とを一体化して、手差し給紙の際に給紙補助トレイ21を
開くと同時に原稿トレイ20も移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装
置，プリンタ，複写機等に適用される画像記録装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】図８は従来のファクシミリ装置の内部の
構成を示す側面図であり、１はファクシミリ装置の本体
を示す。ここで、説明の便宜上、図８において左側を前
側あるいは前部、右側を後側あるいは後部と称すること
にする。２は記録紙を収納して本体１に装着するための
記録紙カセット、３は記録紙カセット２に収納された記
録紙を給紙する給紙ローラ、４は給紙ローラ３からの記
録紙の搬送方向を略180度変えるターンローラ、５はタ
ーンローラ４から搬送されてきた記録紙に画像を記録す
る印字ユニット、６は記録紙に画像を定着させる定着ユ
ニット、７は定着ユニット６によって画像が定着した記
録紙を外部に排出する排紙ローラ、８は外部から手差し
によってセットされる記録紙を搬送する手差し給紙ロー
ラ、９は本体１の後部の外装カバーの一部を回動可能に
構成してなる給紙補助トレイ、10は給紙補助トレイ９に
設置された底板、11は底板10を手差し給紙ローラ８側に
押圧する押圧ばね、12は手差し給紙ローラ８に所定の圧
力で当接する分離パッド、13は分離パッド12を手差し給
紙ローラ８側に押圧する押圧ばね、14は原稿を自動的に
搬送する原稿給紙部、15は原稿給紙部14が搬送してきた
原稿の画像を読み取るための原稿読取ユニット、16は原
稿読取ユニット15に搬送する原稿をセットする原稿載置
部、17は、原稿読取ユニット15によって画像が読み取ら
れた後、原稿給紙部14によって排出された原稿をスタッ
クする原稿受け部材としての原稿トレイを示す。

【０００３】原稿の画像を送信するときには、原稿載置
部16に原稿をセットし、図示しない操作部から開始信号
を入力することで、原稿は原稿給紙部14によって一枚ず
つ分離されながら原稿読取ユニット15を通過し、画像が
読み取られた後に原稿トレイ17上に排出される。また、
ファクシミリ受信をしたときには、図示しない操作部か
ら応答信号を入力することで、記録紙カセット２から給
紙ローラ３によって記録紙が一枚ずつ搬送され、その記
録紙は、ターンローラ４で搬送方向が変えられて印字ユ
ニット５によって画像が記録された後に、定着ユニット
６および排紙ローラ７を経て排出される。

【０００４】また、記録紙カセット２に記録紙がない場
合や、ハガキ、封筒、ＯＨＰ用紙など記録紙カセット２
にセットできない特殊な記録紙を供給したい場合には、
図９に示すように、給紙補助トレイ９を開き、この給紙
補助トレイ９の底板10上に手差しによって記録紙をセッ
トする。この時、給紙補助トレイ９を開くことによっ
て、給紙ローラ３は回転せず手差し給紙ローラ８が回転
するように切り替えられ、図示しない操作部から応答信
号を入力することで、給紙補助トレイ９上の記録紙が手
差し給紙ローラ８によって給送され、分離パッド12によ
って一枚ずつ分離されながら印字ユニット５に向けて搬
送される。

【０００５】また、従来の手差し給紙に関する技術とし
ては、特開平４−２７２０５３号公報に記載された画像
記録装置があり、この公報によれば、自動給紙用の給紙
ローラを利用することで、簡易でコンパクトに構成した
ことが記載されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】前述した従来のファク
シミリ装置によれば、給紙補助トレイ９と原稿トレイ17
とが別々に設けられており、給紙補助トレイ９が原稿ト
レイ17の下方に設置されているため、給紙補助トレイ９
への記録紙のセットのときに原稿トレイ17が障害となっ
ていた。

【０００７】本発明は、このような問題点を解決し、給
紙補助トレイへの記録紙のセットを容易にするととも
に、部品点数を削減してコストダウンすることを実現し
た画像記録装置を提供することをその課題とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決達成する
ための本発明は、装置本体に対して外部からセットされ
た記録紙を装置本体内の印字部に給送する給紙手段と、
この給紙手段に対向する装置本体の外装の一部に回動可
能に固定され、開いたときには、記録紙を載置しかつ前
記給紙手段に記録紙をガイドするためのトレイとなり、
閉じたときには装置本体の外装の一部となる給紙補助ト
レイとを備え、さらに装置本体の上方に設けられ、原稿
を、装置本体の画像読取部に向けて搬送し、画像読取後
に外部に排出する原稿搬送手段と、この原稿搬送部から
排出された原稿を受け止める原稿トレイとを備えた画像
記録装置において、前記給紙補助トレイに前記原稿トレ
イを設けたことを特徴とする。このような構成により、
給紙補助トレイを開くとともに原稿トレイも移動して給
紙補助トレイの上方を開放するため、記録紙のセットが
容易になる。

【０００９】また、前記給紙補助トレイに、一端部を回
動可能に固定した底板と、この底板の他端部を前記給紙
手段側に付勢する付勢手段とを設け、さらに前記原稿ト
レイを前記給紙補助トレイに回動可能に設置し、前記原
稿トレイの回動に連動して前記底板を前記付勢手段の付
勢方向に抗する方向に押圧する押圧手段を設けたことを
特徴とする。このような構成により、原稿トレイの操作
で底板を押し下げることができるようになり、記録紙の
セット時の操作性の向上が図れる。

【００１０】また、前記原稿トレイを分割可能に構成
し、前記給紙補助トレイを回動させて開いた際、前記原
稿トレイの一部を前記給紙補助トレイとともに移動可能
にしたことを特徴とする。このような構成により、給紙
補助トレイを開いたときに原稿トレイの一部が装置本体
に残るため、原稿搬送手段による画像読取部への原稿の
搬送が可能となる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。

【００１２】図１は本発明の第１実施形態の画像記録装
置を示す側面図であり、20は原稿トレイ、21は給紙補助
トレイを示す。なお、図８に示した従来技術における部
材と同一の部材については同一の符号を付すことで詳細
な説明は省略する。

【００１３】給紙補助トレイ21の一端部は本体１に回動
可能に取り付けられており、他端部には原稿トレイ20の
一端部が回動可能に設置されている。また、原稿トレイ
20は給紙補助トレイ21に対して一定角度以下にならない
ように回動が規制されており、さらに原稿トレイ20が給
紙補助トレイ21に対して180°になった位置で維持でき
るように構成されている。そして、給紙補助トレイ21を
閉じている場合には、原稿トレイ20の一端部は本体１に
一体となっている。

【００１４】手差し給紙を行なう際には、給紙補助トレ
イ21を回動させて図１に示すように手差し給紙ローラ８
への搬入口を開放させる。このとき原稿トレイ20の一端
部が本体１から離間して給紙補助トレイ21の上方が開放
される。以下、給紙補助トレイ21上に記録紙をセットし
て、画像記録を開始させる。なお、セットする記録紙が
大きい場合には給紙補助トレイ21を持ち上げて、図２に
示すように、給紙補助トレイ21に対して180°になった
位置で原稿トレイ20を維持させることにより、セットが
可能になる。

【００１５】このように構成したことにより、手差し給
紙時に原稿トレイ20が障害となるとがなくなり、使用勝
手が向上する。なお、原稿トレイ20が給紙補助トレイ21
に対して回動可能なものとしたが、最初から原稿トレイ
20と給紙補助トレイ21とを一定角度のまま一体に成形し
ても良い。この場合、原稿トレイ20と給紙補助トレイ21
とを連結する作業が必要ないため、製造コストを削減す
ることができる。また、原稿トレイ20が給紙補助トレイ
21に対して180°または360°回動可能なものとしても良
い。この場合、給紙補助トレイ21を開くためのスペース
を削減できる。

【００１６】図３は本発明の第２実施形態の画像記録装
置を示す側面図であり、30はアームを示す。アーム30の
一端部は底板10よりも後方に回動可能に設置され、他端
部は底板10における記録紙のセット可能な範囲外の部分
に当接している。

【００１７】そして、図４に示すように、原稿トレイ20
を回動させると原稿トレイ20に連動してアーム30が回動
して底板10を下方に押圧する。そして、原稿トレイ20が
給紙補助トレイ21に対して180°になった位置でアーム3
0が停止し、底板10が下方に押圧された状態で維持され
る。この状態の時に記録紙をセットし、セットした後、
原稿トレイ20を基の位置に戻すことにより、アーム30に
よる押圧が解除され、付勢ばね11によって底板10が上昇
して、記録紙が手差し給紙ローラ８に当接して給紙可能
な状態となる。

【００１８】このように構成したことにより、給紙補助
トレイ９に対する記録紙のセットがより簡単に行うこと
ができるようになる。なお、アーム30による底板10への
押圧の解除は、原稿トレイ20を基の位置に戻すほかに
も、原稿トレイ20の位置を変えずにアーム30のみを回動
させて押圧を解除できるように構成しても良い。

【００１９】図５は本発明の第３実施形態の画像記録装
置を示す側面図であり、40は本体１に装着された固定原
稿トレイ、41は給紙補助トレイ21に回動可能に設置され
た移動原稿トレイを示す。図６は固定原稿トレイ40およ
び移動原稿トレイ41の構成を示す斜視図である。固定原
稿トレイ40は中央部が開放されているＵ字型の形状であ
り、移動原稿トレイ41は固定原稿トレイ40の中央部に適
合する形状である。

【００２０】給紙補助トレイ21が閉じた状態のときに
は、固定原稿トレイ40と移動原稿トレイ41とが一体とな
って、同一の平面を形成する。給紙補助トレイ21を開い
たときには図７に示すように固定原稿トレイ40のみが残
り、移動原稿トレイ41は図５に示すように給紙補助トレ
イ21とともに移動する。

【００２１】そして、記録紙のセットの際には固定原稿
トレイ40の中央部から記録紙を通して固定原稿トレイ40
にセットする。

【００２２】このように構成したことにより、手差し給
紙を行う一方で原稿の読み取り動作を行い、排出される
原稿を固定原稿トレイ40にスタックさせることができ
る。

【００２３】

【発明の効果】以上、説明したように構成された本発明
によれば、次に記載する効果を奏する。

【００２４】請求項１記載の構成によれば、給紙補助ト
レイを開くとともに原稿トレイが移動して給紙補助トレ
イの上方を開放するため、記録紙のセットが容易にな
る。

【００２５】請求項２記載の構成によれば、原稿トレイ
の操作で底板を押し下げることができるようになり、記
録紙のセット時の操作性の向上が図れる。

【００２６】請求項３記載の構成によれば、給紙補助ト
レイを開いたときに原稿トレイの一部が装置本体に残る
ため、原稿搬送部による画像読取部への原稿の搬送が可
能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態の画像記録装置を備えた
ファクシミリ装置の構成を示す側面図である。

【図２】図１において大きいサイズの記録紙を手差しで
給紙する際の画像記録装置の使用状態を示す側面図であ
る。

【図３】本発明の第２実施形態の画像記録装置を備えた
ファクシミリ装置の構成を示す側面図である。

【図４】図３において記録紙をセットする際の画像記録
装置の使用状態を示す側面図である。

【図５】本発明の第３実施形態の画像記録装置を備えた
ファクシミリ装置の構成を示す側面図である。

【図６】手差し給紙を行わない場合における原稿の排出
部付近の構成を示す斜視図である。

【図７】手差し給紙を行う場合における原稿の排出部付
近の構成を示す斜視図である。

【図８】従来の画像記録装置を備えたファクシミリ装置
の構成を示す側面図である。

【図９】図８において手差し給紙をする際の画像記録装
置の使用状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１…本体、 ２…記録紙カセット、 ３…給紙ローラ、
４…ターンローラ、５…印字ユニット、 ６…定着ユ
ニット、 ７…排紙ローラ、 ８…手差し給紙ローラ、
９，21…給紙補助トレイ、 10…底板、 11，13…押
圧ばね、 12…分離パッド、 14…原稿給紙部、 15…
原稿読取ユニット、 16…原稿載置部、17，20…原稿ト
レイ、 30…アーム、 40…固定原稿トレイ、 41…移
動原稿トレイ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置本体に対して外部からセットされた
   記録紙を装置本体内の印字部に給送する給紙手段と、こ
   の給紙手段に対向する装置本体の外装の一部に回動可能
   に固定され、開いたときには、記録紙を載置しかつ前記
   給紙手段に記録紙をガイドするためのトレイとなり、閉
   じたときには装置本体の外装の一部となる給紙補助トレ
   イとを備え、さらに装置本体の上方に設けられ、原稿
   を、装置本体の画像読取部に向けて搬送し、画像読取後
   に外部に排出する原稿搬送手段と、この原稿搬送部から
   排出された原稿を受け止める原稿トレイとを備えた画像
   記録装置において、前記給紙補助トレイに前記原稿トレ
   イを設けたことを特徴とする画像記録装置。
2. 【請求項２】 前記給紙補助トレイに、一端部を回動可
   能に固定した底板と、この底板の他端部を前記給紙手段
   側に付勢する付勢手段とを設け、さらに前記原稿トレイ
   を前記給紙補助トレイに回動可能に設置し、前記原稿ト
   レイの回動に連動して前記底板を前記付勢手段の付勢方
   向に抗する方向に押圧する押圧手段を設けたことを特徴
   とする請求項１記載の画像記録装置。
3. 【請求項３】 前記原稿トレイを分割可能に構成し、前
   記給紙補助トレイを回動させて開いた際、前記原稿トレ
   イの一部を前記給紙補助トレイとともに移動可能にした
   ことを特徴とする請求項１または２記載の画像記録装
   置。