JPH10230329A - 打抜き金型 - Google Patents
打抜き金型Info
- Publication number
- JPH10230329A JPH10230329A JP3780697A JP3780697A JPH10230329A JP H10230329 A JPH10230329 A JP H10230329A JP 3780697 A JP3780697 A JP 3780697A JP 3780697 A JP3780697 A JP 3780697A JP H10230329 A JPH10230329 A JP H10230329A
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- JP
- Japan
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- die
- punch
- dimension
- punching
- hole
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の課題は、複雑な加工作業をせずに、
製品の外観形状を損なわず、また、ダイの剛性を弱める
ことなくカス上がりを防止して、製品不良の発生を減少
させることである。 【解決手段】 上記課題を解決するために本発明は、ダ
イ1の打抜き穴2にパンチ3を押し込むことにより、ダ
イ1上の板材4を打ち抜く金型において、上記打抜き穴
2の上縁に、上記パンチ3の押込み寸法よりも小さい垂
直方向寸法aの面取り部18を形成したものである。
製品の外観形状を損なわず、また、ダイの剛性を弱める
ことなくカス上がりを防止して、製品不良の発生を減少
させることである。 【解決手段】 上記課題を解決するために本発明は、ダ
イ1の打抜き穴2にパンチ3を押し込むことにより、ダ
イ1上の板材4を打ち抜く金型において、上記打抜き穴
2の上縁に、上記パンチ3の押込み寸法よりも小さい垂
直方向寸法aの面取り部18を形成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイの打抜き穴に面
取り部を設けカス上がりを防止できる打抜き金型に関す
るものである。
取り部を設けカス上がりを防止できる打抜き金型に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プレス作業による打抜き加工に
用いられる打抜き金型には、下側に雌型のダイと、その
上側にダイの打抜き穴に押し込まれる雄型のパンチとが
設けられている。そして、ダイとパンチとの間に、打ち
抜かれる板材をクランプさせ、カスがパンチに付いて上
がってきた場合に、カスを剥がすストリッパが設けられ
ている。このストリッパにはパンチが貫通できるように
パンチ貫通穴が設けられている。
用いられる打抜き金型には、下側に雌型のダイと、その
上側にダイの打抜き穴に押し込まれる雄型のパンチとが
設けられている。そして、ダイとパンチとの間に、打ち
抜かれる板材をクランプさせ、カスがパンチに付いて上
がってきた場合に、カスを剥がすストリッパが設けられ
ている。このストリッパにはパンチが貫通できるように
パンチ貫通穴が設けられている。
【0003】ダイはダイホルダ、ストリッパはストリッ
パホルダ、パンチはパンチホルダによりそれぞれ固定さ
れており、ストリッパホルダ及びパンチホルダは上下方
向に移動自在に構成されている。
パホルダ、パンチはパンチホルダによりそれぞれ固定さ
れており、ストリッパホルダ及びパンチホルダは上下方
向に移動自在に構成されている。
【0004】打ち抜き作業を行うときは、まず、板材を
ダイ上に位置させ、ストリッパホルダを下降させて板材
を挟持し、クランプする。次に、パンチホルダを下降さ
せて、パンチの下端部がストリッパの貫通穴を貫通し
て、板材を打ち抜くことになる。そして、打ち抜かれた
カスは打抜き穴内に一定数蓄積され、落下して集められ
る。
ダイ上に位置させ、ストリッパホルダを下降させて板材
を挟持し、クランプする。次に、パンチホルダを下降さ
せて、パンチの下端部がストリッパの貫通穴を貫通し
て、板材を打ち抜くことになる。そして、打ち抜かれた
カスは打抜き穴内に一定数蓄積され、落下して集められ
る。
【0005】ところが、ここでカスと打抜き穴との食い
つき力(摩擦力)が弱い場合、カスが、加工油の粘着力
等によりパンチの底面から離れず打抜き穴から引き上げ
られ、ストリッパによりパンチから剥がされダイの上面
に飛び出すことがある。この現象がカス上がりである。
そして、カスは板材の上にのり、ストリッパにより押さ
えられ打痕が付いてしまい、製品不良が発生してしま
う。
つき力(摩擦力)が弱い場合、カスが、加工油の粘着力
等によりパンチの底面から離れず打抜き穴から引き上げ
られ、ストリッパによりパンチから剥がされダイの上面
に飛び出すことがある。この現象がカス上がりである。
そして、カスは板材の上にのり、ストリッパにより押さ
えられ打痕が付いてしまい、製品不良が発生してしま
う。
【0006】このカス上がりの防止策としては、特開昭
62−97725号及び特開昭62−97726号公報
に示されるように、ダイの打抜き穴の内周面に溝や突起
を設けることによって、打抜き穴とカスとの食いつき力
を強くして、カス上がりを防止するものがある。また、
特開平3−80003号公報に示されるように、ダイに
空気の噴射口を設けて、カスを空気によって強制的に落
下させることによってカス上がりを防止するものもあ
る。
62−97725号及び特開昭62−97726号公報
に示されるように、ダイの打抜き穴の内周面に溝や突起
を設けることによって、打抜き穴とカスとの食いつき力
を強くして、カス上がりを防止するものがある。また、
特開平3−80003号公報に示されるように、ダイに
空気の噴射口を設けて、カスを空気によって強制的に落
下させることによってカス上がりを防止するものもあ
る。
【0007】しかし、前述の従来技術におけるカス上が
り防止策では、ダイの打抜き穴に溝や突起を設けるため
に、細かい加工作業が増加してしまいコストアップにな
ってしまう。さらに、製品の外観形状を損なうおそれが
あるために実用的ではない。また、ダイに空気の噴射口
を設けると、複雑な加工作業が必要でありコストアップ
するほかに、ダイの剛性を弱めてしまい、ダイが破損し
てしまうおそれがある。
り防止策では、ダイの打抜き穴に溝や突起を設けるため
に、細かい加工作業が増加してしまいコストアップにな
ってしまう。さらに、製品の外観形状を損なうおそれが
あるために実用的ではない。また、ダイに空気の噴射口
を設けると、複雑な加工作業が必要でありコストアップ
するほかに、ダイの剛性を弱めてしまい、ダイが破損し
てしまうおそれがある。
【0008】この防止策としては、特開平6−2383
77号公報に示されるように、打抜き穴の上部を排出口
側に向かって小さくなるテーパ状に形成して、カスを圧
縮させることによりダイとカスとの食いつき力を強くし
て、カス上がりを防止するものがある。
77号公報に示されるように、打抜き穴の上部を排出口
側に向かって小さくなるテーパ状に形成して、カスを圧
縮させることによりダイとカスとの食いつき力を強くし
て、カス上がりを防止するものがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法では、パン
チが最下端まで打ち下ろされたときに、カスはテーパ部
に位置しており、圧縮されることによりダイとの食いつ
き力を発生しているが、次にパンチを引き上げるときに
テーパ部が引き上げ方向に向かって拡径しているので、
カスがダイから一部分でも剥がれると全体が剥がれるこ
とが考えられ、比較的抜けやすい状態となる。
チが最下端まで打ち下ろされたときに、カスはテーパ部
に位置しており、圧縮されることによりダイとの食いつ
き力を発生しているが、次にパンチを引き上げるときに
テーパ部が引き上げ方向に向かって拡径しているので、
カスがダイから一部分でも剥がれると全体が剥がれるこ
とが考えられ、比較的抜けやすい状態となる。
【0010】そこで、本発明の課題は、上記の問題を解
決し、カス上がりを防止して、製品不良の発生をさらに
減少させることである。
決し、カス上がりを防止して、製品不良の発生をさらに
減少させることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく本
発明は、ダイの打抜き穴にパンチを押し込むことによ
り、ダイ上の板材を打ち抜く金型において、上記打抜き
穴の上縁に、上記パンチの押込み寸法よりも小さい垂直
方向寸法の面取り部を形成したものである。
発明は、ダイの打抜き穴にパンチを押し込むことによ
り、ダイ上の板材を打ち抜く金型において、上記打抜き
穴の上縁に、上記パンチの押込み寸法よりも小さい垂直
方向寸法の面取り部を形成したものである。
【0012】そして、上記面取り部の垂直方向寸法が
0.5mm以下、水平方向寸法が0.3mm以下であれ
ばよい。
0.5mm以下、水平方向寸法が0.3mm以下であれ
ばよい。
【0013】上記構成によれば、簡単な加工作業でダイ
の剛性を弱めることなくカス上がりを防止できる。
の剛性を弱めることなくカス上がりを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
図面に従って説明する。
【0015】まず、図3により本発明を適用した打抜き
金型の全体構成を説明する。
金型の全体構成を説明する。
【0016】図示するように、打抜き金型は全体構成は
従来と同様に、下部に下枠部材11と上部に上枠部材1
2とがこれらのコーナー部同士を垂直に延出された複数
のガイドポスト13により接続され設けられている。こ
のガイドポスト13は上枠部材12が上下移動するとき
の軌道ガイド用に設けられている。下枠部材11上に
は、ダイ1を固定させるダイホルダ7が固着されてい
る。このダイホルダ7上のコーナー部にはガイドピン1
4が上方に延出して設けられており、その上端にはパン
チホルダ9が設けられ、このパンチホルダ9の下面部に
パンチ3が固着されている。そして、ガイドピン14の
中間部にはストリッパホルダ8が上下方向に移動自在に
設けられその下面部にストリッパ5が設けられている。
また、パンチホルダ9の上端部は上枠部材12に固着さ
れている。
従来と同様に、下部に下枠部材11と上部に上枠部材1
2とがこれらのコーナー部同士を垂直に延出された複数
のガイドポスト13により接続され設けられている。こ
のガイドポスト13は上枠部材12が上下移動するとき
の軌道ガイド用に設けられている。下枠部材11上に
は、ダイ1を固定させるダイホルダ7が固着されてい
る。このダイホルダ7上のコーナー部にはガイドピン1
4が上方に延出して設けられており、その上端にはパン
チホルダ9が設けられ、このパンチホルダ9の下面部に
パンチ3が固着されている。そして、ガイドピン14の
中間部にはストリッパホルダ8が上下方向に移動自在に
設けられその下面部にストリッパ5が設けられている。
また、パンチホルダ9の上端部は上枠部材12に固着さ
れている。
【0017】ダイ1には打抜き穴2がほぼ中央部に設け
られており、その打抜き穴2の横断面は製作する製品の
寸法、形状に相応させ形成され、下方に向かって拡径し
て形成されている。
られており、その打抜き穴2の横断面は製作する製品の
寸法、形状に相応させ形成され、下方に向かって拡径し
て形成されている。
【0018】次に、図1,図2により本発明の打抜き金
型の要部を説明する。
型の要部を説明する。
【0019】図1は本発明を適用した打抜き金型の要部
拡大断面図を示し、二点鎖線はパンチ3の最下端の位置
を表したものである。図2は打抜き金型の概略図を示し
たものである。
拡大断面図を示し、二点鎖線はパンチ3の最下端の位置
を表したものである。図2は打抜き金型の概略図を示し
たものである。
【0020】特に、本発明にあっては打抜き穴2の上縁
切り刃部に微小な面取り部18を形成し、この面取り部
18の下端部よりも下までパンチ3が押し込まれるよう
に構成したことに特長を有するものである。
切り刃部に微小な面取り部18を形成し、この面取り部
18の下端部よりも下までパンチ3が押し込まれるよう
に構成したことに特長を有するものである。
【0021】この面取り部18は、打抜き穴2の上縁切
り刃部に沿って形成されており、所望の寸法を満足する
形状の加工治具の先端にダイヤモンドペースト等の研磨
剤を塗布して、微小面取り加工される。その寸法、垂直
方向寸法aと水平方向寸法bとは打ち抜く板材4の材
質,厚さ及び形状等によって決定される。
り刃部に沿って形成されており、所望の寸法を満足する
形状の加工治具の先端にダイヤモンドペースト等の研磨
剤を塗布して、微小面取り加工される。その寸法、垂直
方向寸法aと水平方向寸法bとは打ち抜く板材4の材
質,厚さ及び形状等によって決定される。
【0022】図3に示すように、ダイ1の下部に設けら
れるダイホルダ7と下枠部材12には、打抜き穴2の真
下の位置で、打抜き穴2よりも横断面の大きなカス落下
穴15がそれぞれ設けられ、成形されたカス10が下部
へ落下するように構成されている。
れるダイホルダ7と下枠部材12には、打抜き穴2の真
下の位置で、打抜き穴2よりも横断面の大きなカス落下
穴15がそれぞれ設けられ、成形されたカス10が下部
へ落下するように構成されている。
【0023】ストリッパ5はダイ1とほぼ同じ大きさに
成形されており、ダイ1の真上に設けられている。そし
て、その中央部に打抜き穴2と同一中心のパンチ貫通穴
6が設けられている。ストリッパ5はストリッパホルダ
8に固着されており、ストリッパホルダ8にはガイドピ
ン14が貫通する穴(図示せず)とパンチ3が貫通する
貫通穴16が形成されている。また、ストリッパホルダ
8は上枠部材11より吊りピン17を介して吊られてお
り、この吊りピン17によって板材4をクランプする固
定位置と解放位置とを上下移動することになる。
成形されており、ダイ1の真上に設けられている。そし
て、その中央部に打抜き穴2と同一中心のパンチ貫通穴
6が設けられている。ストリッパ5はストリッパホルダ
8に固着されており、ストリッパホルダ8にはガイドピ
ン14が貫通する穴(図示せず)とパンチ3が貫通する
貫通穴16が形成されている。また、ストリッパホルダ
8は上枠部材11より吊りピン17を介して吊られてお
り、この吊りピン17によって板材4をクランプする固
定位置と解放位置とを上下移動することになる。
【0024】また、図1に示すように、パンチ3はその
先端部(下方部)がダイ1の打抜き穴2の寸法よりも所
定のクリアランスの寸法だけ小さく形成されている。そ
して、その長さは、打抜きを行ったとき、すなわち、上
枠部材11がガイドポスト13に沿って下方に移動され
ると共に、パンチホルダ9とパンチ3が下方に移動され
板材4を打ち抜き、パンチ3が最下端にきたときに、そ
の先端部が上述の面取り部18の下端部よりも下側にな
るように構成されている。すなわち、面取り部18の垂
直方向寸法aがパンチ3の打抜き穴2への押込み寸法c
よりも小さくなる。
先端部(下方部)がダイ1の打抜き穴2の寸法よりも所
定のクリアランスの寸法だけ小さく形成されている。そ
して、その長さは、打抜きを行ったとき、すなわち、上
枠部材11がガイドポスト13に沿って下方に移動され
ると共に、パンチホルダ9とパンチ3が下方に移動され
板材4を打ち抜き、パンチ3が最下端にきたときに、そ
の先端部が上述の面取り部18の下端部よりも下側にな
るように構成されている。すなわち、面取り部18の垂
直方向寸法aがパンチ3の打抜き穴2への押込み寸法c
よりも小さくなる。
【0025】以上の構成から本発明の実施の形態の作用
を説明する。
を説明する。
【0026】打ち抜き作業は、まず、板材4をダイ1上
に位置させ、ストリッパホルダ8を下降させ板材4を挟
持し、クランプする。次に、上枠部材12と共にパンチ
ホルダ9を下降させパンチ3がストリッパ5の貫通穴6
を貫通した後、板材4を打ち抜くことになる。打ち抜か
れたカス10は打抜き穴2の上縁部の拡径された大きさ
に形成される。すなわち、面取り部18の下端部よりも
若干大きい寸法でカス10が形成されることとなる。こ
の大きく打ち抜かれたカス10はその寸法よりも小さい
打抜き穴2内に押し込まれ、面取り部18の内周面に圧
縮されることになるので、接触圧力を高めることがで
き、カス10との食いつき力を強くすることができる。
に位置させ、ストリッパホルダ8を下降させ板材4を挟
持し、クランプする。次に、上枠部材12と共にパンチ
ホルダ9を下降させパンチ3がストリッパ5の貫通穴6
を貫通した後、板材4を打ち抜くことになる。打ち抜か
れたカス10は打抜き穴2の上縁部の拡径された大きさ
に形成される。すなわち、面取り部18の下端部よりも
若干大きい寸法でカス10が形成されることとなる。こ
の大きく打ち抜かれたカス10はその寸法よりも小さい
打抜き穴2内に押し込まれ、面取り部18の内周面に圧
縮されることになるので、接触圧力を高めることがで
き、カス10との食いつき力を強くすることができる。
【0027】パンチ3の打抜き穴2への押込み寸法cが
面取り部18の垂直方向寸法aよりも大きくなるように
構成されているので、パンチ3が最下端に位置したとき
に、打抜き穴2の内周面が下方に向かって拡径するテー
パ状になり、パンチ3を上昇させると、打抜き穴2が縮
径する方向に移動するのでカス10が剥がされて、引き
上げられることを防止できる。そして、以下の内周面は
下方に向かって拡径しているので、カス10は詰まるこ
となく下方の落下穴15へ落ちていき、収集される。
面取り部18の垂直方向寸法aよりも大きくなるように
構成されているので、パンチ3が最下端に位置したとき
に、打抜き穴2の内周面が下方に向かって拡径するテー
パ状になり、パンチ3を上昇させると、打抜き穴2が縮
径する方向に移動するのでカス10が剥がされて、引き
上げられることを防止できる。そして、以下の内周面は
下方に向かって拡径しているので、カス10は詰まるこ
となく下方の落下穴15へ落ちていき、収集される。
【0028】面取り部18の水平方向寸法bが大きすぎ
ると、圧縮部分が多く食いつき力が大きすぎ、カス10
が変形し落下せず、打抜き穴2内に詰まり、ダイ1やパ
ンチ3を破損させてしまう可能性がある。そこで、特
に、コンピュータのチップ等に使用されるリードフレー
ムを製作する場合は、実験により垂直方向寸法aが0.
5mm以下(0.5≧a>0)、水平方向寸法bが0.
3mm以下(0.3≧b>0)であればよいことを確か
めた。
ると、圧縮部分が多く食いつき力が大きすぎ、カス10
が変形し落下せず、打抜き穴2内に詰まり、ダイ1やパ
ンチ3を破損させてしまう可能性がある。そこで、特
に、コンピュータのチップ等に使用されるリードフレー
ムを製作する場合は、実験により垂直方向寸法aが0.
5mm以下(0.5≧a>0)、水平方向寸法bが0.
3mm以下(0.3≧b>0)であればよいことを確か
めた。
【0029】打ち抜きがされた後は、パンチ3を上昇さ
せると共に、ストリッパ5も上昇させ、板材4を移動さ
せて、次の打ち抜き作業を行う位置まで送り、上記の作
業を繰り返し行う。これによって、連続して打ち抜き作
業が行われることとなる。
せると共に、ストリッパ5も上昇させ、板材4を移動さ
せて、次の打ち抜き作業を行う位置まで送り、上記の作
業を繰り返し行う。これによって、連続して打ち抜き作
業が行われることとなる。
【0030】なお、面取り部18の垂直方向寸法aが
0.5mm、水平方向寸法bが0.3mmの打抜き金型
を使用して打ち抜き作業を行ったところ、100万ショ
ット当たりのカス上がりの発生は、従来の金型のカス上
がりの発生回数の5分の1に減少させることができた。
0.5mm、水平方向寸法bが0.3mmの打抜き金型
を使用して打ち抜き作業を行ったところ、100万ショ
ット当たりのカス上がりの発生は、従来の金型のカス上
がりの発生回数の5分の1に減少させることができた。
【0031】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、複雑な加
工作業をせずに、製品の外観形状を損なわず、また、ダ
イの剛性を弱めることなくカス上がりを防止して、製品
不良の発生を減少させるという優れた効果を発揮する。
工作業をせずに、製品の外観形状を損なわず、また、ダ
イの剛性を弱めることなくカス上がりを防止して、製品
不良の発生を減少させるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した打抜き金型の要部拡大断面図
である。
である。
【図2】本発明を適用した打抜き金型の概略図である。
【図3】本発明を適用した打抜き金型の全体断面図であ
る。
る。
1 ダイ 2 打抜き穴 3 パンチ 4 板材 18 面取り部 a 垂直方向寸法 b 水平方向寸法 c 押込み寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米本 隆治 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社システムマテリアル研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 ダイの打抜き穴にパンチを押し込むこと
により、ダイ上の板材を打ち抜く金型において、上記打
抜き穴の上縁に、上記パンチの押込み寸法よりも小さい
垂直方向寸法の面取り部を形成したことを特徴とする打
抜き金型。 - 【請求項2】 上記面取り部の垂直方向寸法が0.5m
m以下、水平方向寸法が0.3mm以下である請求項1
記載の打抜き金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3780697A JPH10230329A (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 打抜き金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3780697A JPH10230329A (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 打抜き金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10230329A true JPH10230329A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=12507765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3780697A Pending JPH10230329A (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 打抜き金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10230329A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006056658A1 (en) * | 2004-11-24 | 2006-06-01 | Wallac Oy | A punching tool for taking biological samples |
CN109261792A (zh) * | 2018-11-29 | 2019-01-25 | 周焱春 | 一种金属冲压模具 |
-
1997
- 1997-02-21 JP JP3780697A patent/JPH10230329A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006056658A1 (en) * | 2004-11-24 | 2006-06-01 | Wallac Oy | A punching tool for taking biological samples |
US8012101B2 (en) | 2004-11-24 | 2011-09-06 | Wallac Oy | Punching tool for taking biological samples |
CN109261792A (zh) * | 2018-11-29 | 2019-01-25 | 周焱春 | 一种金属冲压模具 |
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