JPH10230178A - 破砕装置 - Google Patents

破砕装置

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JPH10230178A
JPH10230178A JP3382097A JP3382097A JPH10230178A JP H10230178 A JPH10230178 A JP H10230178A JP 3382097 A JP3382097 A JP 3382097A JP 3382097 A JP3382097 A JP 3382097A JP H10230178 A JPH10230178 A JP H10230178A
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JP
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crusher
primary
crushers
crushing
load
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JP3382097A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Kiuchi
国博 木内
Masahiko Ueda
正彦 植田
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Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 一対の二次破砕機の破砕処理能力を共に最大
限活用することで破砕装置全体としての破砕処理能力の
更なる向上を図る。 【解決手段】 第1及び第2の二次破砕機2,3での破
砕作業中、該各二次破砕機にそれぞれ設けた第1及び第
2の負荷検出器31,32によって該各二次破砕機の運
転負荷をそれぞれ検出するとともに、該各負荷検出器か
らの検出信号を受けて制御手段30により、上記各二次
破砕機の運転負荷が予め定めた所定の負荷割合となるよ
うに分配手段33を制御して一次破砕機1の出口から排
出される一次破砕処理物を上記各二次破砕機の各入口側
にそれぞれ所定の分配割合で投入するようにする。かか
る構成により、上記各二次破砕機における運転負荷が常
時、所定の負荷割合に維持され、各二次破砕機のそれぞ
れがもつ破砕処理能力を最大限活用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ガラス等の被破
砕物をハンマーによる打撃で破砕するようにした破砕装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の破砕装置は、被破砕物を二段階
に破砕する構成とするのが一般的であり、その具体的構
成としては、回転駆動されるハンマーを備えた一次破砕
機と、該一次破砕機によって破砕された被破砕物(以
下、これを「一次破砕処理物」という)をさらにハンマ
ーによって微細に破砕する二次破砕機とを備え、上記一
次破砕機の下側位置に二次破砕機を、該一次破砕機の下
部に位置する排出口に上記二次破砕機の入口を臨ましめ
た状態で多段配置するのが一般的である。
【0003】ところで、かかる二段階で破砕を行うよう
にした破砕装置においては、処理能力の増大という要請
に応える一つの方法として、一つの一次破砕機に対して
二つの二次破砕機を備えることが試みられている。かか
る方法は、例えば一次破砕機の能力を増大させた場合に
おける二次破砕機の過負荷による運転停止を回避すると
いう点、あるいは二次破砕機を一つとし、この一つの二
次破砕機の処理能力の増大を図ることに起因する装置の
大型化を回避するとい点、等において有効な方法といえ
る。
【0004】また、この場合、二つの二次破砕機のそれ
ぞれにおいて一次破砕処理物を効率良く破砕処理するた
めに、該各二次破砕機の入口を共に上記一次破砕機の排
出口に臨ませて、該一次破砕機からの一次破砕処理物が
上記各二次破砕機に略同量づつ投入されるようにしてい
る。さらに、上記二次破砕機の運転負荷が過大になると
該二次破砕機の運転継続が困難となり、場合によっては
これが損壊することも考えられることから、上記各二次
破砕機のそれぞれにその運転負荷を検出する負荷検出器
を備え、これら二つの負荷検出器のいずれか一方におい
て過負荷状態が検出されると、その時点で一対の二次破
砕機の双方に対する一次破砕処理物の投入を停止するよ
うにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に一対の二次破砕機に対して一次破砕機側から略同量の
一次破砕処理物をそれぞれ投入すべく、該一対の二次破
砕機の各入口を上記一次破砕機の排出口に対して同一条
件で臨ませたとしても、実際には該一対の二次破砕機に
それぞれ略同量の一次破砕処理物を投入することは難し
い。即ち、上記一次破砕機は回転駆動されるハンマーで
被破砕物を破砕するものであるため、該ハンマーの回転
方向とか、該ハンマーにより破砕される被破砕物の材
質、形状等の相違によって、一次破砕処理物の飛散方向
及び飛散量が異なるためである。従って、一対の二次破
砕機のそれぞれに対する一次破砕処理物の投入量にバラ
ツキが生じ、結果的にこれら一対の二次破砕機の運転負
荷にも差が生じ易いということになる。
【0006】しかるに、従来の破砕装置においては、上
述のように、一対の二次破砕機のうちのいずれか一方が
過負荷状態となれば、当該二次破砕機のみならず、未だ
過負荷状態に至っておらず十分な破砕能力を残している
他方の二次破砕機に対しても一次破砕処理物の投入を停
止するようにしていたので、該他方の二次破砕機の破砕
処理能力を十分に活用し切れず、本来、破砕処理能力の
増大を目的として一対の二次破砕機を備えたにも拘わら
ず、破砕装置全体としての破砕処理能力を十分に高める
ことができないことになる。
【0007】そこで本願発明は、一つの一次破砕機と一
対の二次破砕機とを備えた破砕装置において、該一対の
二次破砕機の破砕処理能力を共に最大限活用すること
で、破砕装置全体としての破砕処理能力の更なる向上を
図ることを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0009】本願の第1の発明では、上部にホッパーか
ら供給されるガラス等の被破砕物を受け入れる入口を、
下部に排出口をそれぞれ備えた外枠内に、回転駆動され
て上記被破砕物を破砕するハンマーを配置してなる一次
破砕機と、上部に上記一次破砕機からの一次破砕処理物
を受け入れる入口を、下部に排出口をそれぞれ設けた外
枠内に、回転駆動されて上記一次破砕処理物を破砕する
ハンマーを配置してなる第1の二次破砕機と、該第1の
破砕機と同様の構成をもつ第2の二次破砕機とを備える
とともに、上記第1の破砕機と第2の破砕機とを、上記
一次破砕機の下方位置に、且つ該各二次破砕機の各入口
が、共に上記一次破砕機の排出口にその下方側から臨む
ようにして配置してなる破砕装置において、上記第1及
び第2の二次破砕機の運転負荷をそれぞれ検出する第1
及び第2の負荷検出器と、上記各二次破砕機の各入口に
共に対応する位置に配置されて上記一次破砕機の出口か
ら排出される上記一次破砕処理物を上記各二次破砕機の
上記各入口側にそれぞれ所定の分配割合で投入する分配
手段と、上記各負荷検出器からの信号を受けて上記各二
次破砕機の運転負荷が予め定めた所定の負荷割合となる
ように上記分配手段における分配割合を制御する制御手
段とを備えたことを特徴としている。
【0010】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる破砕装置において、上記一次破砕機側に設けられ
て該一次破砕機から上記各二次破砕機側への上記一次破
砕処理物の投入を行う投入手段を備えるとともに、上記
制御手段を、上記各二次破砕機の運転負荷が上記所定の
負荷割合で且つこれらの運転負荷を合算した合計運転負
荷が所定値を越えた時に上記一次破砕機から上記各二次
破砕機側への一次破砕処理物の投入を規制すべく上記投
入手段を制御するように構成したことを特徴としてい
る。
【0011】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。 本願の第1の発明では、第1及び第2の二次破砕機
での破砕作業中、該各二次破砕機にそれぞれ設けた第1
及び第2の負荷検出器によって該各二次破砕機の運転負
荷がそれぞれ検出されるとともに、該各負荷検出器から
の検出信号を受けて制御手段は、上記各二次破砕機の運
転負荷が予め定めた所定の負荷割合となるように分配手
段を制御して上記一次破砕機の出口から排出される一次
破砕処理物を上記各二次破砕機の各入口側にそれぞれ所
定の分配割合で投入する。
【0012】従って、上記各二次破砕機における運転負
荷が常時、所定の負荷割合に維持され、例えば従来の破
砕装置、即ち、上記各二次破砕機への一次破砕処理物の
投入量の相違によって該各二次破砕機の運転負荷が相違
し、各二次破砕機のうちのいずれか一方の運転負荷が所
定値を越えた時に、当該二次破砕機への一次破砕処理物
の投入のみならず、他方の二次破砕機に対してもその運
転負荷の大きさにかかわらず一次破砕処理物の投入を共
に停止させる構成のものに比して、上記各二次破砕機の
それぞれがもつ破砕処理能力を共に最大限活用すること
ができ、延いては破砕装置全体としての破砕処理能力を
さらに高めることができるものである。
【0013】 本願の第2の発明では、上記に記載
の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即
ち、この発明では、上記第1の発明にかかる破砕装置に
おいて、上記一次破砕機から上記各二次破砕機側への一
次破砕処理物の投入を行う投入手段を備え、上記各二次
破砕機の運転負荷が上記所定の負荷割合で且つこれらの
運転負荷を合算した合計運転負荷が所定値を越えた時、
上記制御手段によって上記一次破砕機から上記各二次破
砕機側への一次破砕処理物の投入を規制するようにして
いるので、該一次破砕処理物の投入規制とともに上記各
二次破砕機における運転負荷が減少側に転じ、それ以上
の過負荷状態への移行が防止され、上記各二次破砕機の
運転は継続され、それぞれ所定の破砕作業が続行され
る。そして、上記各二次破砕機の合計運転負荷がある値
まで低下した時点で、再度、上記一次破砕機から上記各
二次破砕機への一次破砕処理物の投入が開始される。
【0014】従って、上記各二次破砕機の運転負荷の増
大に拘わらずその運転が継続され、それぞれの破砕能力
を十分に発揮させた状態での破砕作業が続行されること
となり、例えば従来の破砕装置のように、各二次破砕機
が過負荷により運転継続が困難になるとか、これが損壊
するというようなことが未然に且つ確実に防止され、破
砕作業における作業能率の向上及び装置の信頼性あるい
は耐久性が向上するという効果が奏せられるものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を添付図面に示す
実施形態に基づいて具体的に説明する。図1には、本願
発明にかかる破砕装置Zの全体システムを示している。
この破砕装置Zは、次述する一次破砕機1と左右一対の
二次破砕機2,3とを備えて構成される。
【0016】一次破砕機1 上記一次破砕機1は、被破砕物を貯留するホッパー4の
出口4aの下側位置に配置されるものであって、その上
部に入口1aを、下部に排出口1bをそれぞれ設けた外
枠5と、該外枠5内に回転駆動可能に配置されたハンマ
ー7とを備えて構成され、上記入口1aを上記ホッパー
4の出口4aに臨ましめた状態で設置される。
【0017】上記ハンマー7は、モータ8によって回転
駆動される回転軸6上に、所定間隔をもって複数個備え
られている。また、上記入口1a部分には、上記外枠5
に固定された湾曲板状の第1支持材44が上記回転軸6
の軸方向に所定間隔で複数枚備えられるとともに、該各
第1支持材44,44,・・には、該第1支持材44と
略同一の形状をもつ板材で構成され且つその一端が上記
第1支持材44に対して支点軸47を介して上下方向に
回動可能に取り付けられた複数枚の第2支持材45が、
それぞれ上記各第1支持材44,44,・・の間に位置
するようにして取り付けられている。
【0018】上記第1支持材44と第2支持材45は、
上記ホッパー4内に投入される被破砕物を一時的に支持
するものであって、特に、上記第2支持材45は、上記
支点軸47に連結されたモータ46によって回動され
る。また、この第2支持材45は、その回動方向におけ
る位置が変更されることで、上記ハンマー7の先端の回
転軌跡との間における上下方向の相対位置が調整可能で
あり、この相対位置の調整によって上記ホッパー4内に
貯留された被破砕物の上記ハンマー7による破砕量を調
整することができる。即ち、図1に示すように、上記第
2支持材45から上方に上記ハンマー7の回転軌跡が突
出した状態においては、上記第1支持材44及び第2支
持材45によって支持された被破砕物は上記ハンマー7
によって打撃され、破砕して一次破砕処理物とされる。
また、この第2支持材45から上方へ突出する上記ハン
マー7の回転軌跡の高さによって、破砕量(即ち、次述
する各二次破砕機2,3側への一次破砕処理物の投入
量)が決定される。一方、上記ハンマー7の回転軌跡が
上記第2支持材45よりも下側に位置している状態で
は、該ハンマー7による被破砕物の破砕作用は行われな
い(即ち、各二次破砕機2,3側への一次破砕処理物の
投入が停止される)。
【0019】尚、この実施形態においては、上記第1支
持材44と第2支持材45とモータ46とによって、特
許請求の範囲中の「投入手段34」が構成される。
【0020】第1の二次破砕機2及び第2の二次破砕機
上記第1の二次破砕機2及び第2の二次破砕機3は、共
に上記一次破砕機1から投入される一次破砕処理物を受
けてこれをさらに破砕して微細な二次破砕処理物とする
ものであって、その構造は、相互に反対勝手であること
を除いて同一であるため、ここでは上記第1の二次破砕
機2を例にとってその構造を説明し、しかる後、これら
第1の二次破砕機2と第2の二次破砕機3との相対位置
関係及びこれら各二次破砕機2,3と上記一次破砕機1
との相対関係等について説明することとする。
【0021】上記第1の二次破砕機2は、次述する外枠
11と該外枠11内に配置されたハンマー15とを備え
て構成される。上記外枠11は、その上部の一方の隅部
に上記一次破砕機1からの一次破砕処理物の投入口とな
る入口11aを側方へ向けて開口形成するとともに、そ
の下部側には排出口12を形成している。そして、この
排出口12は、その全域が多孔ネットで覆われており、
該外枠11内に投入された上記一次破砕処理物は次述の
ハンマー15によりさらに微細に破砕されて二次破砕処
理物となり、上記多孔ネットを通って下方へ落下され
る。尚、この外枠11の排出口12の下方位置には、受
箱22が配置されている。
【0022】上記ハンマー15は、回転軸13に取り付
けられたハンマーアーム14の先端に固定配置され、該
回転軸13がモータ9によって回転駆動されることで、
上記入口11aから上記外枠11内に投入された上記一
次破砕処理物をさらに打撃破砕してこれを微細な二次破
砕処理物とする。尚、このハンマー15は、上記回転軸
13の軸方向に所定間隔で複数個配置されている。
【0023】また、上記外枠11の側方には、例えば瓶
口、レッテル等のガラス以外の付属品を受ける付属物受
箱28が配置されており、この付属物受箱28は付属品
排出口26を介して上記外枠11の反入口11a側の上
部隅部に接続されている。
【0024】尚、上記第2の二次破砕機3は、上述のよ
うに、上記第1の二次破砕機2と反対勝手の同一構成を
もつものであって、これを簡単に説明する、該第2の二
次破砕機3は、外枠16と、回転軸18に取り付けられ
たハンマーアーム19の先端に固定配置されたハンマー
20とを備えるとともに、該外枠16の上部隅部には入
口16aを、下部側には多孔ネットでなる排出口17が
形成されている。また、上記外枠16の反入口16a側
の上部隅部には、排出口27を介して付属物受箱29が
接続されている。
【0025】上記の如き構成をもつ上記第1の二次破砕
機2と第2の二次破砕機3とは、該第1の二次破砕機2
の入口11aと第2の二次破砕機3の入口16aとを相
互に対向させ且つこれを連続させた状態で近接設置され
ている。
【0026】また、上記一次破砕機1は、その排出口1
bを、上記各二次破砕機2,3の各入口11a,16a
にその上方から臨ましめた状態で、該各二次破砕機2,
3の上方位置に設置されている。この場合、上記一次破
砕機1の排出口1bに対向し且つ上記各二次破砕機2,
3の各入口11a,16aの下側連続部に対応する位置
には、区画壁部材24が設けられるとともに、該区画壁
部材24には該区画壁部材24側に枢支点をもち該枢支
点を中心に左右方向(即ち、上記第1の二次破砕機2の
入口11a寄り方向と上記第2の二次破砕機3の入口1
6a寄り方向)に回動可能に分配板41が取り付けられ
るとともに、該分配板41はモータ42によって回動方
向に駆動されるようになっている。そして、この分配板
41は、図1に実線図示するように、上記一次破砕機1
の排出口1bの中心位置に指向して直立した位置におい
ては、上記一次破砕機1の排出口1bに対する上記各二
次破砕機2,3の各入口11a,16aの開口量を略同
一とする。また、この分配板41が上記直立位置よりも
上記第1の二次破砕機2側に傾斜した時には、該第1の
二次破砕機2の入口11aよりも上記第2の二次破砕機
3の入口16aの方が上記一次破砕機1の排出口1bに
対して大きく開口し、逆に上記分配板41が上記直立位
置よりも上記第2の二次破砕機3側に傾斜した時には、
該第2の二次破砕機3の入口16aよりも上記第1の二
次破砕機2の入口11aの方が上記一次破砕機1の排出
口1bに対して大きく開口する。このように、上記分配
板41の傾斜方向及び傾斜角度によって上記一次破砕機
1の排出口1bに対する上記各二次破砕機2,3の各入
口11a,16aの開口量が増減変化することで、上記
一次破砕機1側から各二次破砕機2,3側への一次破砕
処理物の投入量の割合(即ち、一次破砕処理物の分配割
合)が調整されるものである。尚、この実施形態におい
ては、上記分配板41とモータ42とで、特許請求の範
囲中の「分配手段33」が構成される。
【0027】制御系 上述の如き構成の破砕装置Zにおいては、上記分配手段
33を構成する上記モータ42と、上記投入手段34を
構成する上記モータ46との作動を制御することでより
効率的な破砕作業を実現するものであり、そのための制
御系として、図1及び図2に示すように、上記第1の二
次破砕機2のハンマー15を回転駆動する上記モータ8
に付設された第1負荷検出器31と、上記第2の二次破
砕機3のハンマー20を回転駆動する上記モータ9に付
設された第2負荷検出器32と、該各負荷検出器31,
32からの負荷信号を受けて上記分配手段33における
上記分配板41及び上記投入手段34における上記モー
タ46の駆動制御を行う制御器30を備えている。
【0028】上記制御器30は、上記第1の二次破砕機
2側の運転負荷と第2の二次破砕機3側の運転負荷とが
常時略均等となるように、上記一次破砕機1側から該各
二次破砕機2,3側に投入される一次破砕処理物の分配
割合を制御するとともに、これら各二次破砕機2,3の
運転負荷の合計値が所定値以上となった場合には上記一
次破砕機1から各二次破砕機2,3側への一次破砕処理
物の投入そのものを停止させることで該各二次破砕機
2,3の運転負荷の上限制御を行うものである。
【0029】以下、この破砕装置Zの実際の作動等を、
図3のフローチャートを参照しつつ具体的に説明する。
【0030】上記破砕装置Zを使用した被破砕物の破砕
作業は、先ず、上記ホッパー4内に貯留されたガラス等
の被破砕物を、上記一次破砕機1側に投入してこれを一
次破砕することから開始される。この場合、上記被破砕
物の上記一次破砕機1側への投入は、上記投入手段34
における上記モータ46によって上記第2支持材45を
下方へ回動させて該第2支持材45の上側(即ち、貯留
された被破砕物側)に上記ハンマー7の外周軌跡を位置
させることで行われる。また、この投入動作と同時に、
上記ハンマー7による被破砕物の破砕作用が開始され、
該被破砕物を一次破砕してなる一次破砕処理物が順次生
成される。
【0031】尚、この一次破砕処理物は、そのまま上記
一次破砕機1の排出口1bから上記各二次破砕機2,3
側に投入されるようになっている。従って、多少の時間
的な遅れはあるものの、上記投入手段34による二次破
砕の投入動作と上記一次破砕機1における被破砕物の一
次破砕処理の開始と、上記各二次破砕機2,3側への一
次破砕処理物の投入動作が同時進行の形で実行されると
いえる。換言すれば、上記投入手段34による被破砕物
の投入停止動作とともに、上記一次破砕機1における一
次破砕処理と上記各二次破砕機2,3への一次破砕処理
物の投入停止とが同時に実現されるといえる。
【0032】上記一次破砕機1での被破砕物の一次破砕
が開始されると、この一次破砕により得られる一次破砕
処理物は、上記一次破砕機1の排出口1bを通って上記
各二次破砕機2,3の各入口11a,16a側に落下投
入され、該各二次破砕機2,3のそれぞれにおいて上記
一次破砕処理物に対する破砕(二次破砕)が開始され
る。そして、この場合における上記各二次破砕機2,3
側への一次破砕処理物の投入量(即ち、分配割合)は、
上記分配手段33における分配板41の傾斜方向及び傾
斜角度によって決定される。
【0033】この上記各二次破砕機2,3側への一次破
砕処理物の投入後における上記制御器30による作動制
御を図3のフローチャートに基づいて説明する。上記各
二次破砕機2,3側への一次破砕処理物の投入により
(ステップS1)、各二次破砕機2,3での二次破砕が
開始される。この二次破砕の開始後、先ず、上記各二次
破砕機2,3における現在の運転負荷「L1,L2」をそ
れぞれ上記各負荷検出器31,32から読み込む(ステ
ップS2)。
【0034】次に、この各二次破砕機2,3の運転負荷
「L1,L2」の偏差の絶対値「|L1−L2|」が所定値
「La」よりも大きいかどうか(即ち、上記各二次破砕
機2,3の運転負荷が略均等であるかどうか)を判定す
る(ステップS3)。ここで、「|L1−L2|<La」
と判定された場合(運転負荷が略均等である場合)に
は、さらに上記各二次破砕機2,3の運転負荷の合計値
「L1+L2」が一次破砕処理物の各二次破砕機2,3側
への投入停止の判断基準値「Lb」よりも大きいかどう
かを判定する(ステップS4)。そして、「(L1
2)<Lb」である場合には、上記各二次破砕機2,
3の運転負荷が略均等で且つこれら各二次破砕機2,3
全体としての運転負荷も一次破砕処理物の投入停止の判
断基準値よりも小さい状態であるため、上記分配手段3
3における上記各二次破砕機2,3への一次破砕処理物
の分配割合を現在のまま維持させる(ステップS5)。
【0035】一方、上記ステップS3において、「|L
1−L2|>La」であると判定された場合(即ち、各二
次破砕機2,3の運転負荷の間に所定以上の開きがある
場合)には、さらにステップS6において、上記第1の
二次破砕機2と第2の二次破砕機3のうち、どちらの運
転負荷が大きいのかを判定する。そして、「L1<L2
と判定された場合、即ち、第2の二次破砕機3の運転負
荷が大きい場合には、該第2の二次破砕機3の運転負荷
を下げると同時に上記第1の二次破砕機2の運転負荷を
上げるべく、上記分配手段33を作動させて上記第1の
二次破砕機2への一次破砕処理物の分配割合を第2の二
次破砕機3のそれよりも大きくし(ステップS7)、そ
のまま二次破砕を続行する。また、これとは逆に、「L
1>L2」と判定された場合、即ち、第1の二次破砕機2
の運転負荷が大きい場合には、該第1の二次破砕機2の
運転負荷を下げると同時に上記第2の二次破砕機3の運
転負荷を上げるべく、上記第2の二次破砕機3への一次
破砕処理物の分配割合を第1の二次破砕機2のそれより
も大きくし(ステップS8)、そのまま二次破砕を続行
する。
【0036】また、ステップS4において「(L1
2)>Lb」と判定された場合、即ち、上記各二次破
砕機2,3の運転負荷は略均等に維持されているが、こ
れらの運転負荷の合計値「L1+L2」が一次破砕処理物
の各二次破砕機2,3側への投入停止の判断基準値「L
b」よりも大きく、このまま一次破砕処理物の投入を継
続しつつ二次破砕を行うと上記各二次破砕機2,3が共
に過負荷状態となってその破砕機能が十分に発揮できな
いとか、損壊に至る等のことが懸念される場合には、上
記各二次破砕機2,3への一次破砕処理物の投入を停止
させる(ステップS9)。即ち、上記投入手段34のモ
ータ46を作動させて上記一次破砕機1による被破砕物
の一次破砕を停止させる。
【0037】しかる後、上記各二次破砕機2,3の運転
負荷をそれぞれ読み込み(ステップS10)、運転負荷
の合計値「L1+L2」が判断基準値「Lb」以下となる
まで、上記一次破砕処理物の投入停止状態を継続し(ス
テップS11)、上記各二次破砕機2,3における運転
負荷の低下を待つ。そして、運転負荷の合計値「L1
2」が判断基準値「Lb」以下となった時点で、上記
各二次破砕機2,3への一次破砕処理物の投入を再開し
(ステップS12)、再び通常の制御に戻る(ステップ
S2)。
【0038】このような制御が実行されることで次のよ
うな特有の効果が得られる。
【0039】第1に、上記各二次破砕機2,3の運転負
荷が略均等となるように該各二次破砕機2,3への一次
破砕処理物の分配割合が制御されることで、例えば従来
の破砕装置のように、上記各二次破砕機2,3の運転負
荷が相違し、これら各二次破砕機2,3のうちのいずれ
か一方の運転負荷が所定値を越えた時に、当該二次破砕
機への一次破砕処理物の投入のみならず、他方の二次破
砕機に対してもその運転負荷の大きさにかかわらず一次
破砕処理物の投入を共に停止させる構成とする場合に比
して、該各二次破砕機2,3のそれぞれがもつ破砕処理
能力を共に最大限活用することができ、延いては破砕装
置Z全体としての破砕処理能力がさらに高められること
になる。
【0040】第2に、上記各二次破砕機2,3の運転負
荷が略均等で且つこれらの運転負荷を合算した運転負荷
の合計値「「L1+L2」」が所定値「Lb」を越えた
時、即ち、該各二次破砕機2,3が共に過負荷状態に至
った時には、上記一次破砕機1から上記各二次破砕機
2,3側への一次破砕処理物の投入が規制されること
で、上記各二次破砕機2,3の運転負荷の増大に拘わら
ずその運転を継続して該各二次破砕機2,3のそれぞれ
においてその破砕能力を十分に発揮させた状態で二次破
砕を続行させることができるので、例えば従来の破砕装
置のように、各二次破砕機が過負荷によりその運転継続
が困難になるとか、これが損壊するというようなことが
未然に且つ確実に防止され、破砕作業における作業能率
の向上及び装置の信頼性あるいは耐久性が向上すること
になる。
【0041】尚、上記の実施形態においては、第1と第
2の二次破砕機を同一の処理容量をもつものとして説明
したが、本発明はかかる構成のものに限定されるもので
はなく、該第1と第2の二次破砕機の処理容量が異なる
構成のものにも適用できるものである。そして、かかる
構成を採用する場合には、これら各二次破砕機の運転負
荷が予め定めた所定の負荷割合となるように上記分配手
段33による上記各二次破砕機への一次破砕処理物の分
配割合を制御することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の破砕装置の好適な実施形態を示す断
面図である。
【図2】図1に示した制御装置の機能ブロック図であ
る。
【図3】図1に示した制御装置における制御フローチャ
ートである。
【符号の説明】
1は一次破砕機、2は第1の二次破砕機、3は第2の二
次破砕機、4はホッパー、5は外枠、6は回転軸、7は
ハンマー、8〜10はモータ、11は外枠、11aは入
口、12は排出口、13は回転軸、14はハンマーアー
ム、15はハンマー、16は外枠、16aは入口、17
は排出口、18は回転軸、19はハンマーアーム、20
はハンマー、22は受箱、24は区画壁部材、26及び
27は付属品排出口、28及び29は付属物受箱、30
は制御器、31は第1負荷検出器、32は第2負荷検出
器、33は分配手段、34は投入手段、41は分配板、
42はモータ、44は第1支持材、45は第2支持材、
46はモータ、47は支点軸、Zは破砕装置である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部にホッパーから供給されるガラス等
    の被破砕物を受け入れる入口を、下部に排出口をそれぞ
    れ備えた外枠内に、回転駆動されて上記被破砕物を破砕
    するハンマーを配置してなる一次破砕機と、 上部に上記一次破砕機からの一次破砕処理物を受け入れ
    る入口を、下部に排出口をそれぞれ設けた外枠内に、回
    転駆動されて上記一次破砕処理物を破砕するハンマーを
    配置してなる第1の二次破砕機と、 該第1の破砕機と同様の構成をもつ第2の二次破砕機と
    を備えるとともに、 上記第1の破砕機と第2の破砕機とを、上記一次破砕機
    の下方位置に、且つ該各二次破砕機の各入口が、共に上
    記一次破砕機の排出口にその下方側から臨むようにして
    配置してなる破砕装置であって、 上記第1及び第2の二次破砕機の運転負荷をそれぞれ検
    出する第1及び第2の負荷検出器と、 上記各二次破砕機の各入口に共に対応する位置に配置さ
    れて上記一次破砕機の出口から排出される上記一次破砕
    処理物を上記各二次破砕機の上記各入口側にそれぞれ所
    定の分配割合で投入する分配手段と、 上記各負荷検出器からの信号を受けて上記各二次破砕機
    の運転負荷が予め定めた所定の負荷割合となるように上
    記分配手段における分配割合を制御する制御手段とを備
    えたことを特徴とする破砕装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記一次破砕機側に設けられて該一次破砕機から上記各
    二次破砕機側への上記一次破砕処理物の投入を行う投入
    手段が備えられる一方、 上記制御手段は、上記各二次破砕機の運転負荷が上記所
    定の負荷割合で且つこれらの運転負荷を合算した合計運
    転負荷が所定値を越えた時に上記一次破砕機から上記各
    二次破砕機側への一次破砕処理物の投入を規制すべく上
    記投入手段を制御するように構成されていることを特徴
    とする破砕装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010214343A (ja) * 2009-03-19 2010-09-30 Toyo Electric Mfg Co Ltd 粉砕機の駆動制御方法およびその装置
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CN114700146A (zh) * 2021-07-02 2022-07-05 淮北矿业股份有限公司 一种两段式智能煤泥破碎机及煤泥智能破碎方法

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