JPH10229835A - フライ食品の製造法 - Google Patents
フライ食品の製造法Info
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- JPH10229835A JPH10229835A JP9049890A JP4989097A JPH10229835A JP H10229835 A JPH10229835 A JP H10229835A JP 9049890 A JP9049890 A JP 9049890A JP 4989097 A JP4989097 A JP 4989097A JP H10229835 A JPH10229835 A JP H10229835A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フライ直後のクリスピーな衣の食感を維持す
ることができ、見た目のボリューム感もあるフライ食品
の製造法を提供する。 【解決手段】 食材に、pH7.0 以上の炭酸水素塩と、
酸又は酸性反応を示す塩類との混合物を含有する打ち粉
を付着させ、バッター付けした後、フライすることによ
って、食材の外周に空隙を有して膨らんだ揚げ皮を形成
してフライ食品を得る。フライした後、ソース又はたれ
をかけた料理にしてもよい。また、フライ後、冷凍保存
し、電子レンジ等で加熱して食するタイプの冷凍フライ
食品としてもよい。打ち粉は、前記混合物を必須成分と
するが、その他に、穀粉、澱粉、乳化剤から選ばれた少
なくとも一種を配合することもできる。
ることができ、見た目のボリューム感もあるフライ食品
の製造法を提供する。 【解決手段】 食材に、pH7.0 以上の炭酸水素塩と、
酸又は酸性反応を示す塩類との混合物を含有する打ち粉
を付着させ、バッター付けした後、フライすることによ
って、食材の外周に空隙を有して膨らんだ揚げ皮を形成
してフライ食品を得る。フライした後、ソース又はたれ
をかけた料理にしてもよい。また、フライ後、冷凍保存
し、電子レンジ等で加熱して食するタイプの冷凍フライ
食品としてもよい。打ち粉は、前記混合物を必須成分と
するが、その他に、穀粉、澱粉、乳化剤から選ばれた少
なくとも一種を配合することもできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天ぷら、パン粉付
けフライ等のフライ食品の製造法に関する。
けフライ等のフライ食品の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】フライ食品には、食材をそのまま揚げる
素揚げ、食材に穀粉、澱粉等の粉体を付着させて揚げる
から揚げ、食材にバッターを付着させて揚げる衣揚げの
3種類がある。このうちバッターを付着させて揚げる衣
揚げには、フリッターを含む天ぷら、バッターを付ける
タイプのから揚げ、バッターの他にパン粉も付着させる
パン粉付けフライ等がある。これらの衣揚げにおいて
は、食材にバッターを付着させる前に、穀粉、澱粉等か
らなる打ち粉を付着させて、バッターののりをよくする
ことも行われている。
素揚げ、食材に穀粉、澱粉等の粉体を付着させて揚げる
から揚げ、食材にバッターを付着させて揚げる衣揚げの
3種類がある。このうちバッターを付着させて揚げる衣
揚げには、フリッターを含む天ぷら、バッターを付ける
タイプのから揚げ、バッターの他にパン粉も付着させる
パン粉付けフライ等がある。これらの衣揚げにおいて
は、食材にバッターを付着させる前に、穀粉、澱粉等か
らなる打ち粉を付着させて、バッターののりをよくする
ことも行われている。
【0003】フライ食品は、一般的に、フライ直後はク
リスピーな食感を有している。しかし、フライ後、時間
が経過するにしたがって、食材中の水分が衣材に移行
し、また、フライ食品を、例えば、密閉容器に保管した
場合、フライ食品から発生した水蒸気が密閉容器内にこ
もって、衣材に再吸収され、いわゆる「衣の戻り」とい
う現象が認められるようになり、クリスピー感が失われ
ると共に、ベタツキも生じてくる。
リスピーな食感を有している。しかし、フライ後、時間
が経過するにしたがって、食材中の水分が衣材に移行
し、また、フライ食品を、例えば、密閉容器に保管した
場合、フライ食品から発生した水蒸気が密閉容器内にこ
もって、衣材に再吸収され、いわゆる「衣の戻り」とい
う現象が認められるようになり、クリスピー感が失われ
ると共に、ベタツキも生じてくる。
【0004】また、フライ食品は、フライ後、例えばあ
んかけフリッター等のソースやたれをかけた料理に利用
することも多いが、ソースやたれをかけると、衣の戻り
はより促進されて、短時間で、クリスピー感が損なわれ
てしまう。
んかけフリッター等のソースやたれをかけた料理に利用
することも多いが、ソースやたれをかけると、衣の戻り
はより促進されて、短時間で、クリスピー感が損なわれ
てしまう。
【0005】更に、近年、フライし、冷凍して保存した
後、電子レンジ加熱するだけで、手軽に食べられるよう
にした冷凍フライ食品が普及してきているが、この場合
にも、電子レンジ加熱の際に食材の水分が衣材に移行し
て、クリスピー感が損なわれやすい。
後、電子レンジ加熱するだけで、手軽に食べられるよう
にした冷凍フライ食品が普及してきているが、この場合
にも、電子レンジ加熱の際に食材の水分が衣材に移行し
て、クリスピー感が損なわれやすい。
【0006】従来、衣のクリスピー感を維持する技術と
して、例えば、特開平7-75514 号公報には、バッター及
びパン粉に、それぞれセルロースを添加して、フライ
し、冷凍して保存した後、電子レンジ加熱しても、食材
の水分や脂質ができるだけ外にでないようにした、セル
ロース入りパン粉、セルロース入りバッターミックスお
よびそれらを使用した電子レンジ調理加熱用油ちょう済
パン粉付フライ食品の製造方法が開示されている。
して、例えば、特開平7-75514 号公報には、バッター及
びパン粉に、それぞれセルロースを添加して、フライ
し、冷凍して保存した後、電子レンジ加熱しても、食材
の水分や脂質ができるだけ外にでないようにした、セル
ロース入りパン粉、セルロース入りバッターミックスお
よびそれらを使用した電子レンジ調理加熱用油ちょう済
パン粉付フライ食品の製造方法が開示されている。
【0007】また、特開平7-155127号公報には、特定量
の油脂、澱粉、植物性タンパクを含有させたバッターを
用いることにより、フライ後、長時間経過しても、ま
た、電子レンジで再加熱しても、クリスピー感が損なわ
れにくくしたバッターおよびこれを用いたフライ食品が
開示されている。
の油脂、澱粉、植物性タンパクを含有させたバッターを
用いることにより、フライ後、長時間経過しても、ま
た、電子レンジで再加熱しても、クリスピー感が損なわ
れにくくしたバッターおよびこれを用いたフライ食品が
開示されている。
【0008】更に、特開平8-84568 号公報には、小麦粉
を軽度に熱処理して、含有澱粉がα化されておらず、グ
ルテン・バイタリティ及びグルテン膨潤度が特定範囲に
なるように処理し、この小麦粉をフライの衣材に用いる
ことにより、サクサクとした食感の衣が得られるように
した揚げ物用熱処理小麦粉及びその製造法が開示されて
いる。
を軽度に熱処理して、含有澱粉がα化されておらず、グ
ルテン・バイタリティ及びグルテン膨潤度が特定範囲に
なるように処理し、この小麦粉をフライの衣材に用いる
ことにより、サクサクとした食感の衣が得られるように
した揚げ物用熱処理小麦粉及びその製造法が開示されて
いる。
【0009】更にまた、特開平8-173074号公報には、水
中油滴型乳化液と、熱凝固性物質とを併用したバッター
液を用いてフライ食品を製造することにより、フライ直
後のクリスピー感を長時間持続できるようにしたフライ
食品用バッター液が開示されている。
中油滴型乳化液と、熱凝固性物質とを併用したバッター
液を用いてフライ食品を製造することにより、フライ直
後のクリスピー感を長時間持続できるようにしたフライ
食品用バッター液が開示されている。
【0010】一方、フライ食品のうち、特に衣揚げは、
上記衣材のクリスピー感と共に、見た目のボリューム感
も要求される。そのため、従来から、バッターに膨張剤
を入れて、衣を膨化させることも行われている。
上記衣材のクリスピー感と共に、見た目のボリューム感
も要求される。そのため、従来から、バッターに膨張剤
を入れて、衣を膨化させることも行われている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7-75514 号公報、特開平7-155127号公報、特開平8-
84568 号公報、特開平8-173074号公報いずれの方法にお
いても、食材の水分が衣に移行して衣のクリスピー感が
損なわれるという、いわゆる衣の戻りを十分には防止す
ることはできず、特に、フライ後、ソースやたれをかけ
た場合や、フライし、冷凍して保存した後、電子レンジ
加熱した場合には、十分な効果が得られなかった。
開平7-75514 号公報、特開平7-155127号公報、特開平8-
84568 号公報、特開平8-173074号公報いずれの方法にお
いても、食材の水分が衣に移行して衣のクリスピー感が
損なわれるという、いわゆる衣の戻りを十分には防止す
ることはできず、特に、フライ後、ソースやたれをかけ
た場合や、フライし、冷凍して保存した後、電子レンジ
加熱した場合には、十分な効果が得られなかった。
【0012】また、バッターに膨張剤を入れた場合、衣
が多孔質になって、ボリュームはでるが、クリスピーな
食感にはなりにくという問題があった。
が多孔質になって、ボリュームはでるが、クリスピーな
食感にはなりにくという問題があった。
【0013】一方、打ち粉は、本来、食材表面へのバッ
ターののりをよくし、食材と衣との接着性をよくするた
めに用いられているため、打ち粉に膨化剤を加えるとい
う試みはなされていなかった。
ターののりをよくし、食材と衣との接着性をよくするた
めに用いられているため、打ち粉に膨化剤を加えるとい
う試みはなされていなかった。
【0014】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、衣材にバッターを付着させて揚げる
タイプのフライ食品において、フライした後、長時間経
過しても、あるいはソースやたれをかけても、更には冷
凍し、電子レンジ加熱等を行っても、フライ直後のクリ
スピー感を持続することができると共に、見た目のボリ
ューム感もあるフライ食品の製造法を提供することにあ
る。
ので、その目的は、衣材にバッターを付着させて揚げる
タイプのフライ食品において、フライした後、長時間経
過しても、あるいはソースやたれをかけても、更には冷
凍し、電子レンジ加熱等を行っても、フライ直後のクリ
スピー感を持続することができると共に、見た目のボリ
ューム感もあるフライ食品の製造法を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究した結果、バッターを付着させ
る前に食材の表面にまぶされる打ち粉に、pH7.0 以上
の炭酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合
物、すなわち膨化剤を含有させることにより、衣のクリ
スピー感が向上し、しかも見た目のボリューム感のある
フライ食品が得られることを見いだし、本発明を完成さ
せるに至った。
を達成するため鋭意研究した結果、バッターを付着させ
る前に食材の表面にまぶされる打ち粉に、pH7.0 以上
の炭酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合
物、すなわち膨化剤を含有させることにより、衣のクリ
スピー感が向上し、しかも見た目のボリューム感のある
フライ食品が得られることを見いだし、本発明を完成さ
せるに至った。
【0016】本発明の第1は、食材に、pH7.0 以上の
炭酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物を
含有する打ち粉を付着させ、バッター付けした後、フラ
イすることによって、前記食材の外周に空隙を有して膨
らんだ揚げ皮を形成することを特徴とするフライ食品の
製造法を提供するものである。
炭酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物を
含有する打ち粉を付着させ、バッター付けした後、フラ
イすることによって、前記食材の外周に空隙を有して膨
らんだ揚げ皮を形成することを特徴とするフライ食品の
製造法を提供するものである。
【0017】本発明の第2は、前記第1の発明におい
て、フライして、前記揚げ皮を形成した後、ソース又は
たれをかけるフライ食品の製造法を提供するものであ
る。
て、フライして、前記揚げ皮を形成した後、ソース又は
たれをかけるフライ食品の製造法を提供するものであ
る。
【0018】本発明の第3は、前記第1又は2の発明に
おいて、pH7.0 以上の炭酸水素塩と、酸又は酸性反応
を示す塩類との混合物と、乳化剤とを含有する打ち粉を
用いるフライ食品の製造法を提供するものである。
おいて、pH7.0 以上の炭酸水素塩と、酸又は酸性反応
を示す塩類との混合物と、乳化剤とを含有する打ち粉を
用いるフライ食品の製造法を提供するものである。
【0019】本発明の第4は、前記第1〜3のいずれか
一つの発明において、フライして前記揚げ皮を形成した
後、冷凍するフライ食品の製造法を提供するものであ
る。
一つの発明において、フライして前記揚げ皮を形成した
後、冷凍するフライ食品の製造法を提供するものであ
る。
【0020】本発明の第5は、前記第1〜4のいずれか
一つの発明において、前記打ち粉が、pH7.0 以上の炭
酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物5〜
95重量%と、穀粉、澱粉、乳化剤から選ばれた少なくと
も一種95〜5重量%とを含有するフライ食品の製造法を
提供するものである。
一つの発明において、前記打ち粉が、pH7.0 以上の炭
酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物5〜
95重量%と、穀粉、澱粉、乳化剤から選ばれた少なくと
も一種95〜5重量%とを含有するフライ食品の製造法を
提供するものである。
【0021】本発明の第6は、前記第1〜5のいずれか
一つの発明において、前記バッターが、pH7.0 以上の
炭酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物を
含有するフライ食品の製造法を提供するものである。
一つの発明において、前記バッターが、pH7.0 以上の
炭酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物を
含有するフライ食品の製造法を提供するものである。
【0022】本発明の第1によれば、打ち粉中のpH7.
0 以上の炭酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類と
が、バッター中の水に接することにより反応して炭酸ガ
スが発生する。この反応は、フライする際の熱によって
急激に促進されるので、フライ中に発生した炭酸ガスに
よって、食材の外周と揚げ皮との間に空隙が生じ、揚げ
皮が大きく膨らんでフライされる。その結果、見た目の
ボリューム感が出ると共に、揚げ皮が大きく膨らむこと
により薄くなり、従来のものより水分含量の少ない、よ
りクリスピーな揚げ皮になる。それによって、フライし
た後、長時間経過しても、あるいはソースやたれをかけ
ても、更には冷凍し、電子レンジ加熱等を行っても、フ
ライ直後のクリスピー感を持続させることができると共
に、見た目のボリューム感があるフライ食品を得ること
ができる。
0 以上の炭酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類と
が、バッター中の水に接することにより反応して炭酸ガ
スが発生する。この反応は、フライする際の熱によって
急激に促進されるので、フライ中に発生した炭酸ガスに
よって、食材の外周と揚げ皮との間に空隙が生じ、揚げ
皮が大きく膨らんでフライされる。その結果、見た目の
ボリューム感が出ると共に、揚げ皮が大きく膨らむこと
により薄くなり、従来のものより水分含量の少ない、よ
りクリスピーな揚げ皮になる。それによって、フライし
た後、長時間経過しても、あるいはソースやたれをかけ
ても、更には冷凍し、電子レンジ加熱等を行っても、フ
ライ直後のクリスピー感を持続させることができると共
に、見た目のボリューム感があるフライ食品を得ること
ができる。
【0023】本発明の第2によれば、フライ食品にソー
ス又はたれをかけた料理においても、衣のクリスピー感
を長時間維持することが可能となる。
ス又はたれをかけた料理においても、衣のクリスピー感
を長時間維持することが可能となる。
【0024】本発明の第3によれば、pH7.0 以上の炭
酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物、す
なわち膨化剤に加えて、乳化剤を含有する打ち粉をを用
いることにより、食材の水分が衣材に移行するのが抑制
され、衣のクリスピー感を維持する効果がより高められ
る。
酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物、す
なわち膨化剤に加えて、乳化剤を含有する打ち粉をを用
いることにより、食材の水分が衣材に移行するのが抑制
され、衣のクリスピー感を維持する効果がより高められ
る。
【0025】本発明の第4によれば、フライ後、冷凍し
て保存し、電子レンジ加熱して食されるフライ食品のク
リスピー感を良好に維持し、この種のフライ食品の最大
の欠点を改善することができる。
て保存し、電子レンジ加熱して食されるフライ食品のク
リスピー感を良好に維持し、この種のフライ食品の最大
の欠点を改善することができる。
【0026】本発明の第5によれば、膨化剤の他に、穀
粉、澱粉を加えた場合には、食材に対するバッターのの
りをよくし、魚介類のようにドリップの多い食材の水分
を吸収することができ、乳化剤を加えた場合には、食材
の水分が衣に移行するのを抑制して、衣のクリスピー感
を更に長く持続することができる。
粉、澱粉を加えた場合には、食材に対するバッターのの
りをよくし、魚介類のようにドリップの多い食材の水分
を吸収することができ、乳化剤を加えた場合には、食材
の水分が衣に移行するのを抑制して、衣のクリスピー感
を更に長く持続することができる。
【0027】本発明の第6によれば、打ち粉だけでな
く、バッターにも膨化剤を添加することにより、食材の
外周に空隙を有して膨らむと共に、それ自体も多孔質に
膨化した揚げ皮を形成することができ、それによって、
よりボリューム感に優れたフライ食品を得ることができ
る。
く、バッターにも膨化剤を添加することにより、食材の
外周に空隙を有して膨らむと共に、それ自体も多孔質に
膨化した揚げ皮を形成することができ、それによって、
よりボリューム感に優れたフライ食品を得ることができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の対象とするフライ食品
は、食材に、打ち粉を付着させた後、バッターを付着さ
せ、更に、必要に応じてパン粉等を付着させてフライす
る、いわゆる衣揚げするものであり、例えば、フリッタ
ーを含む天ぷら、バッターを付けるタイプのから揚げ、
バッターの他にパン粉も付着させるパン粉付けフライ等
が挙げられる。
は、食材に、打ち粉を付着させた後、バッターを付着さ
せ、更に、必要に応じてパン粉等を付着させてフライす
る、いわゆる衣揚げするものであり、例えば、フリッタ
ーを含む天ぷら、バッターを付けるタイプのから揚げ、
バッターの他にパン粉も付着させるパン粉付けフライ等
が挙げられる。
【0029】本発明において食材としては、一般的に上
記フライ食品に用いられる食材であれば特に限定され
ず、魚介類、畜肉類、野菜類等、種々のものを用いるこ
とができる。なお、従来のフライ食品の製造法において
は、食材自体の水分含量が高いことから、揚げ衣に水分
が移行してクリスピー感が損なわれやすいとされていた
魚介類を用いた場合にも、本発明のフライ類の製造法に
よれば、衣のクリスピー感を維持する効果が十分得られ
る。
記フライ食品に用いられる食材であれば特に限定され
ず、魚介類、畜肉類、野菜類等、種々のものを用いるこ
とができる。なお、従来のフライ食品の製造法において
は、食材自体の水分含量が高いことから、揚げ衣に水分
が移行してクリスピー感が損なわれやすいとされていた
魚介類を用いた場合にも、本発明のフライ類の製造法に
よれば、衣のクリスピー感を維持する効果が十分得られ
る。
【0030】本発明の最大の特徴は、pH7.0 以上の炭
酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物を含
有する打ち粉を用いる点にある。上記混合物は、いわゆ
る膨化剤をなすもので、pH7.0 以上の炭酸水素塩と、
酸又は酸性反応を示す塩類とが、バッター中の水に接
し、かつ、フライする際の熱によって急激に反応して炭
酸ガスを発生する。pH7.0 以上の炭酸水素塩として
は、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウ
ム等が好ましく用いられ、酸又は酸性反応を示す塩類と
しては、例えば、ミョウバン、酒石酸カリウム、フマル
酸等が好ましく用いられる。
酸水素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物を含
有する打ち粉を用いる点にある。上記混合物は、いわゆ
る膨化剤をなすもので、pH7.0 以上の炭酸水素塩と、
酸又は酸性反応を示す塩類とが、バッター中の水に接
し、かつ、フライする際の熱によって急激に反応して炭
酸ガスを発生する。pH7.0 以上の炭酸水素塩として
は、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウ
ム等が好ましく用いられ、酸又は酸性反応を示す塩類と
しては、例えば、ミョウバン、酒石酸カリウム、フマル
酸等が好ましく用いられる。
【0031】本発明で用いる打ち粉は、上記膨化剤だけ
で構成されていてもよいが、必要に応じて穀粉、澱粉、
乳化剤等を含有するものであってもよい。膨化剤と、穀
粉、澱粉、乳化剤等とを併用する場合、その配合割合
は、膨化剤が、好ましくは5〜95重量%、より好ましく
は30〜95重量%、穀粉、澱粉、乳化剤から選ばれた少な
くとも一種が、好ましくは95〜5重量%、より好ましく
は70〜5重量%とする。膨化剤の配合割合が、5重量%
未満では、本発明の効果が十分得られず、95重量%を超
えると、穀粉、澱粉、乳化剤等を併用する効果が乏しく
なる。
で構成されていてもよいが、必要に応じて穀粉、澱粉、
乳化剤等を含有するものであってもよい。膨化剤と、穀
粉、澱粉、乳化剤等とを併用する場合、その配合割合
は、膨化剤が、好ましくは5〜95重量%、より好ましく
は30〜95重量%、穀粉、澱粉、乳化剤から選ばれた少な
くとも一種が、好ましくは95〜5重量%、より好ましく
は70〜5重量%とする。膨化剤の配合割合が、5重量%
未満では、本発明の効果が十分得られず、95重量%を超
えると、穀粉、澱粉、乳化剤等を併用する効果が乏しく
なる。
【0032】穀粉、澱粉は、食材に対するバッターのの
りをよくし、食材の水分を吸収する効果を有している。
穀粉としては、例えば、小麦粉、大豆粉末等が好ましく
用いられる。また、澱粉としては、例えば、とうもろこ
し澱粉、馬鈴薯澱粉、加工澱粉等が好ましく用いられ
る。
りをよくし、食材の水分を吸収する効果を有している。
穀粉としては、例えば、小麦粉、大豆粉末等が好ましく
用いられる。また、澱粉としては、例えば、とうもろこ
し澱粉、馬鈴薯澱粉、加工澱粉等が好ましく用いられ
る。
【0033】乳化剤は、食材の水分が衣に移行するのを
抑制して、衣のクリスピー感を長時間維持させる効果を
有している。乳化剤としては、特にHLB 6以上のものを
用いることが好ましく、例えば、ショ糖脂肪酸エステ
ル、コハク酸モノグリセライド等を用いることができ
る。
抑制して、衣のクリスピー感を長時間維持させる効果を
有している。乳化剤としては、特にHLB 6以上のものを
用いることが好ましく、例えば、ショ糖脂肪酸エステ
ル、コハク酸モノグリセライド等を用いることができ
る。
【0034】本発明においてバッターとしては、従来よ
りフライ食品に用いられているものを使用することがで
き、例えば、穀粉、澱粉、大豆蛋白、全卵、卵白、油
脂、乳化剤等から選ばれた1種以上に、必要に応じて水
を加えることにより調製することができる。なお、製造
しようとするフライ食品の種類に応じて、その原料や配
合組成等を選択することが好ましい。
りフライ食品に用いられているものを使用することがで
き、例えば、穀粉、澱粉、大豆蛋白、全卵、卵白、油
脂、乳化剤等から選ばれた1種以上に、必要に応じて水
を加えることにより調製することができる。なお、製造
しようとするフライ食品の種類に応じて、その原料や配
合組成等を選択することが好ましい。
【0035】本発明のフライ食品の製造法によれば、ま
ず、食材に、pH7.0 以上の炭酸水素塩と、酸又は酸性
反応を示す塩類との混合物、すなわち膨化剤を含有する
打ち粉を付着させる。次いで、バッター付けし、必要に
応じてパン粉等を付着させた後、フライする。フライ温
度及び時間は、食材の大きさ、フライ食品の種類等に応
じて適宜調整すればよいが、揚げ衣をよりクリスピーに
するために、フライ時間をやや長めにすることが好まし
い。通常、フライの温度は、170 〜190 ℃が好ましく、
フライ時間は、1〜10分間が好ましい。
ず、食材に、pH7.0 以上の炭酸水素塩と、酸又は酸性
反応を示す塩類との混合物、すなわち膨化剤を含有する
打ち粉を付着させる。次いで、バッター付けし、必要に
応じてパン粉等を付着させた後、フライする。フライ温
度及び時間は、食材の大きさ、フライ食品の種類等に応
じて適宜調整すればよいが、揚げ衣をよりクリスピーに
するために、フライ時間をやや長めにすることが好まし
い。通常、フライの温度は、170 〜190 ℃が好ましく、
フライ時間は、1〜10分間が好ましい。
【0036】フライすることによって、打ち粉中の膨化
剤が反応して炭酸ガスが発生し、食材の外周に付着され
たバッターを外方に押し広げるため、食材の外周に空隙
を有して膨らんだ揚げ皮が形成される。このため、ボリ
ューム感がある外観を有し、衣の食感がクリスピーなフ
ライ食品が得られる。また、揚げ皮が薄くて水分が少な
いため、フライ後長時間経過してもクリスピーな衣の食
感を維持することができる。
剤が反応して炭酸ガスが発生し、食材の外周に付着され
たバッターを外方に押し広げるため、食材の外周に空隙
を有して膨らんだ揚げ皮が形成される。このため、ボリ
ューム感がある外観を有し、衣の食感がクリスピーなフ
ライ食品が得られる。また、揚げ皮が薄くて水分が少な
いため、フライ後長時間経過してもクリスピーな衣の食
感を維持することができる。
【0037】こうして得られたフライ食品は、そのまま
食することもできるが、例えばあんかけフリッターのよ
うに、ソース又はたれをかけて食することもできる。ソ
ース又はたれとしては、例えば、チリソース、タルタル
ソース、マヨネーズ、ケチャップ、ウスターソース、甘
酢あんかけのたれ、天つゆ等が好ましく用いられる。本
発明で得られるフライ食品は、前記のように揚げ皮が薄
くて水分が少ないため、ソースやたれをかけてもクリス
ピーな衣の食感を維持することができ、天ぷらそばや、
ハンバーガーの具材としても好適である。
食することもできるが、例えばあんかけフリッターのよ
うに、ソース又はたれをかけて食することもできる。ソ
ース又はたれとしては、例えば、チリソース、タルタル
ソース、マヨネーズ、ケチャップ、ウスターソース、甘
酢あんかけのたれ、天つゆ等が好ましく用いられる。本
発明で得られるフライ食品は、前記のように揚げ皮が薄
くて水分が少ないため、ソースやたれをかけてもクリス
ピーな衣の食感を維持することができ、天ぷらそばや、
ハンバーガーの具材としても好適である。
【0038】更に、本発明で得られるフライ食品は、冷
凍して保存し、電子レンジ等で加熱して食する、いわゆ
る冷凍フライにすることもできる。特に、電子レンジで
再加熱する場合は、食材中の水分が衣に移行して、衣の
クリスピー感が損なわれやすいが、本発明で得られるフ
ライ食品は、前記のように揚げ皮が薄くて水分が少ない
ため、電子レンジ加熱調理用の冷凍フライにおいても、
クリスピーな衣の食感を維持することができる。また、
フライ後、ソース又はあんをかけた状態で、冷凍しても
よい。
凍して保存し、電子レンジ等で加熱して食する、いわゆ
る冷凍フライにすることもできる。特に、電子レンジで
再加熱する場合は、食材中の水分が衣に移行して、衣の
クリスピー感が損なわれやすいが、本発明で得られるフ
ライ食品は、前記のように揚げ皮が薄くて水分が少ない
ため、電子レンジ加熱調理用の冷凍フライにおいても、
クリスピーな衣の食感を維持することができる。また、
フライ後、ソース又はあんをかけた状態で、冷凍しても
よい。
【0039】
実施例1〜9、比較例1 pH7.0 以上の炭酸水素塩として炭酸水素ナトリウム、
酸又は酸性反応を示す塩類としてミョウバン、酒石酸カ
リウム、穀類として小麦粉、大豆粉末、澱粉としてとう
もろこし澱粉、乳化剤としてショ糖脂肪酸エステルをそ
れぞれ用い、これらを表1に示す配合割合で混合して、
各種の打ち粉を得た。これらをA〜Jの打ち粉とする。
酸又は酸性反応を示す塩類としてミョウバン、酒石酸カ
リウム、穀類として小麦粉、大豆粉末、澱粉としてとう
もろこし澱粉、乳化剤としてショ糖脂肪酸エステルをそ
れぞれ用い、これらを表1に示す配合割合で混合して、
各種の打ち粉を得た。これらをA〜Jの打ち粉とする。
【0040】
【表1】
【0041】また、小麦粉80gと、とうもろこし澱粉20
g とを混合し、水120 gを加えてバッターを調製した。
g とを混合し、水120 gを加えてバッターを調製した。
【0042】更に、片栗粉100 g、水800 g、醤油100
g、味醂100 g、砂糖30g、食酢10gを混合した後、弱
火で煮詰めて甘酢あんかけのたれを調製した。
g、味醂100 g、砂糖30g、食酢10gを混合した後、弱
火で煮詰めて甘酢あんかけのたれを調製した。
【0043】食材として、約8gの小エビを用いて、上
記で得られた各種の打ち粉をまぶした後、上記で調製し
たバッターを付着させ、180 ℃の植物油中で、3分間フ
ライして小エビのフリッターを得た。
記で得られた各種の打ち粉をまぶした後、上記で調製し
たバッターを付着させ、180 ℃の植物油中で、3分間フ
ライして小エビのフリッターを得た。
【0044】その後、得られた小エビのフリッターを、
室温下に、15分間放置し、上記で得られた甘酢あんかけ
のたれを、製品重量の30重量%に相当する量かけて、甘
酢あんかけフリッターを得た。A〜Iの打ち粉を用いて
得たものをそれぞれ実施例1〜9、Jの打ち粉を用いて
得たものを比較例1とする。
室温下に、15分間放置し、上記で得られた甘酢あんかけ
のたれを、製品重量の30重量%に相当する量かけて、甘
酢あんかけフリッターを得た。A〜Iの打ち粉を用いて
得たものをそれぞれ実施例1〜9、Jの打ち粉を用いて
得たものを比較例1とする。
【0045】試験例1 実施例1〜9及び比較例1で得られた甘酢あんかけフリ
ッターを、室温下に、3時間放置した後、30名のパネラ
ー(男性12名、女性18名)に、盲験により、官能試験さ
せ、クリスピー感を1〜5点の5段階で評価させて、そ
の平均を求めた。その後、見た目のボリューム感につい
ても、1〜5点の5段階で評価させて、その平均を求め
た。なお、クリスピー感、ボリューム感とも、点数が高
いものほど優れている。これらの結果を、表2に示す。
ッターを、室温下に、3時間放置した後、30名のパネラ
ー(男性12名、女性18名)に、盲験により、官能試験さ
せ、クリスピー感を1〜5点の5段階で評価させて、そ
の平均を求めた。その後、見た目のボリューム感につい
ても、1〜5点の5段階で評価させて、その平均を求め
た。なお、クリスピー感、ボリューム感とも、点数が高
いものほど優れている。これらの結果を、表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】表2の結果から、実施例1〜9の炭酸水素
ナトリウムと、ミョウバン及び/又は酒石酸カリウムと
を含有する打ち粉を用いたものは、比較例1の小麦粉だ
けからなる打ち粉を用いたものより、見た目のボリュー
ム感に優れたフリッターにすることができ、また、甘酢
あんかけをかけてもクリスピー感を維持していることが
わかる。また、実施例1〜9の比較においては、炭酸水
素ナトリウムと、ミョウバン及び/又は酒石酸カリウム
との含有割合の高い打ち粉を用いた実施例1〜4、及び
実施例9のものが、よりボリューム感、クリスピー感に
優れていることがわかる。
ナトリウムと、ミョウバン及び/又は酒石酸カリウムと
を含有する打ち粉を用いたものは、比較例1の小麦粉だ
けからなる打ち粉を用いたものより、見た目のボリュー
ム感に優れたフリッターにすることができ、また、甘酢
あんかけをかけてもクリスピー感を維持していることが
わかる。また、実施例1〜9の比較においては、炭酸水
素ナトリウムと、ミョウバン及び/又は酒石酸カリウム
との含有割合の高い打ち粉を用いた実施例1〜4、及び
実施例9のものが、よりボリューム感、クリスピー感に
優れていることがわかる。
【0048】実施例10〜18、比較例2 実施例1〜9、比較例1と同様の小エビ、打ち粉、バッ
ターを用いて、実施例1〜9、比較例1と同様の条件下
に、小エビのフリッターを得た。
ターを用いて、実施例1〜9、比較例1と同様の条件下
に、小エビのフリッターを得た。
【0049】その後、得られた小エビのフリッターを、
−20℃の冷凍庫に入れて、冷凍して、冷凍フリッターを
得た。A〜Iの打ち粉を用いて得たものを実施例10〜1
8、Jの打ち粉を用いて得たものを比較例2とする。
−20℃の冷凍庫に入れて、冷凍して、冷凍フリッターを
得た。A〜Iの打ち粉を用いて得たものを実施例10〜1
8、Jの打ち粉を用いて得たものを比較例2とする。
【0050】試験例2 実施例10〜18及び比較例2で得られた冷凍フリッター
を、−20℃の冷凍庫に、60日間保存した後、電子レンジ
加熱し、試験例1と同様の30名のパネラーによって、試
験例1と同様にして、クリスピー感、ボリューム感を評
価させた。これらの結果を表3に示す。
を、−20℃の冷凍庫に、60日間保存した後、電子レンジ
加熱し、試験例1と同様の30名のパネラーによって、試
験例1と同様にして、クリスピー感、ボリューム感を評
価させた。これらの結果を表3に示す。
【0051】
【表3】
【0052】表3の結果から、実施例10〜18の炭酸水素
ナトリウムと、ミョウバン及び/又は酒石酸カリウムと
を含有する打ち粉を用いたものは、比較例2の小麦粉だ
けからなる打ち粉用いたものより、見た目のボリューム
感に優れたフリッターにすることができ、また、冷凍
し、保存した後、電子レンジ加熱しても、クリスピー感
を維持していることがわかる。
ナトリウムと、ミョウバン及び/又は酒石酸カリウムと
を含有する打ち粉を用いたものは、比較例2の小麦粉だ
けからなる打ち粉用いたものより、見た目のボリューム
感に優れたフリッターにすることができ、また、冷凍
し、保存した後、電子レンジ加熱しても、クリスピー感
を維持していることがわかる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフライ食
品の製造法によれば、食材に、pH7.0 以上の炭酸水素
塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物を含有する
打ち粉を付着させ、バッター付けした後、フライして、
食材の外周に空隙を有して膨らんだ揚げ皮を形成するの
で、見た目のボリューム感、衣のクリスピー感に優れ、
フライした後、長時間経過しても、あるいはソースやた
れをかけても、更には冷凍し、電子レンジ加熱等を行っ
ても、フライ直後の衣のクリスピーな食感が維持される
フライ食品を得ることができる。したがって、通常のフ
ライ食品としてだけでなく、あんかけフライ食品、冷凍
フライ食品等、広い分野に用いることができる。
品の製造法によれば、食材に、pH7.0 以上の炭酸水素
塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物を含有する
打ち粉を付着させ、バッター付けした後、フライして、
食材の外周に空隙を有して膨らんだ揚げ皮を形成するの
で、見た目のボリューム感、衣のクリスピー感に優れ、
フライした後、長時間経過しても、あるいはソースやた
れをかけても、更には冷凍し、電子レンジ加熱等を行っ
ても、フライ直後の衣のクリスピーな食感が維持される
フライ食品を得ることができる。したがって、通常のフ
ライ食品としてだけでなく、あんかけフライ食品、冷凍
フライ食品等、広い分野に用いることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 食材に、pH7.0 以上の炭酸水素塩と、
酸又は酸性反応を示す塩類との混合物を含有する打ち粉
を付着させ、バッター付けした後、フライすることによ
って、前記食材の外周に空隙を有して膨らんだ揚げ皮を
形成することを特徴とするフライ食品の製造法。 - 【請求項2】 フライして、前記揚げ皮を形成した後、
ソース又はたれをかける請求項1記載のフライ食品の製
造法。 - 【請求項3】 pH7.0 以上の炭酸水素塩と、酸又は酸
性反応を示す塩類との混合物と、乳化剤とを含有する打
ち粉を用いる請求項1又は2記載のフライ食品の製造
法。 - 【請求項4】 フライして前記揚げ皮を形成した後、冷
凍する請求項1〜3のいずれか一つに記載のフライ食品
の製造法。 - 【請求項5】 前記打ち粉が、pH7.0 以上の炭酸水素
塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物5〜95重量
%と、穀粉、澱粉、乳化剤から選ばれた少なくとも一種
95〜5重量%とを含有する請求項1〜4のいずれか一つ
に記載のフライ食品の製造法。 - 【請求項6】 前記バッターが、pH7.0 以上の炭酸水
素塩と、酸又は酸性反応を示す塩類との混合物を含有す
る請求項1〜5のいずれか一つに記載のフライ食品の製
造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9049890A JPH10229835A (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | フライ食品の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9049890A JPH10229835A (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | フライ食品の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10229835A true JPH10229835A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=12843636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9049890A Pending JPH10229835A (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | フライ食品の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10229835A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003325120A (ja) * | 2002-05-13 | 2003-11-18 | Nippon Flour Mills Co Ltd | フライ用ミックス及びこれを用いたフライ製品並びにその製造方法 |
JP2015065925A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 日東富士製粉株式会社 | 油ちょうベーカリー食品用バッターミックス、及び油ちょうベーカリー食品の製造方法 |
JP2018064534A (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 日本製粉株式会社 | 揚げ物用衣材 |
-
1997
- 1997-02-18 JP JP9049890A patent/JPH10229835A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003325120A (ja) * | 2002-05-13 | 2003-11-18 | Nippon Flour Mills Co Ltd | フライ用ミックス及びこれを用いたフライ製品並びにその製造方法 |
JP2015065925A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 日東富士製粉株式会社 | 油ちょうベーカリー食品用バッターミックス、及び油ちょうベーカリー食品の製造方法 |
JP2018064534A (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 日本製粉株式会社 | 揚げ物用衣材 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |