JPH10229310A - 安定化カレントミラー回路 - Google Patents
安定化カレントミラー回路Info
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Abstract
性をより一定にする。 【解決手段】入力側nMOSトランジスタ11と出力側
nMOSトランジスタ12とを備えたカレントミラー回
路10と、出力側nMOSトランジスタ12の出力電位
V2の所定値からの上昇に対し出力電流I3が所定値か
ら減少する誤差増幅回路30と、この電流I3が流れる
入力側pMOSトランジスタ22と出力側nMOSトラ
ンジスタ12に直列接続された出力側pMOSトランジ
スタ21とを備えたカレントミラー回路20と、出力側
pMOSトランジスタ21と出力側nMOSトランジス
タ12との間に接続されたnMOSトランジスタ42と
を備えている。入力端に接続されたnMOSトランジス
タ41は、nMOSトランジスタ42がノレータとして
機能するためのバイアス電圧をnMOSトランジスタ4
2のゲートに与えている
Description
ラー回路に関する。
例を示す。カレントミラー回路10は、ダイオード接続
された入力側nMOSトランジスタ11と出力側nMO
Sトランジスタ12とで構成され、nMOSトランジス
タ11に、入力信号として電流I1が供給される。カレ
ントミラー回路10の出力電流I2は、ダイオード接続
されたpMOSトランジスタ21の入力となっている。
pMOSトランジスタ21は、例えば他のカレントミラ
ー回路の入力側となっており、この場合、pMOSトラ
ンジスタ21のゲート電位VBがこのカレントミラー回
路の出力側pMOSトランジスタ(不図示)のゲートに
供給される。
ンジスタ12とが同一特性で、nMOSトランジスタ1
2の出力電位(ドレイン電位)V2がnMOSトランジ
スタ11のドレイン電位V1に等しいという理想的な場
合には、I1=I2となるが、以下に示すようにVlと
V2とは一般に互いに等しくならない。nMOSトラン
ジスタ11がダイオード接続されているので、ドレイン
電圧V1はnMOSトランジスタ11の敷居値Vthn程
度になる。一方、pMOSトランジスタ21もダイオー
ド接続されているので、pMOSトランジスタ21のド
レイン電圧VDD−V2もpMOSトランジスタ21の
敷居値Vthp程度になる。一般的な数値例として、大
略、 VDD=3.OV、Vthn=Vthp=1.OV とすると、Vl=1.OV、V2=2.OVとなり、I
1<I2となる。
理想とするのは一例であり、一般にカレントミラー回路
では、入出力性が一定であることを理想とする。
がばらついて敷居値Vthpが変動したりMOSトランジ
スタの飽和特性が変動すると、カレントミラー回路の出
力電位V2がばらつく。製造プロセスのばらつきに対す
る出力電位V2のばらつきは、集積回路の回路素子の微
細化に伴って著しくなる。また、出力電位V2は、電源
電圧VDDや温度の変動にも影響される。
み、製造プロセスのばらつき等があっても入出力特性を
より一定にすることが可能な安定化カレントミラー回路
を提供することにある。
1の安定化カレントミラー回路では、例えば図1(A)
に示す如く、第1入力側トランジスタと第1出力側トラ
ンジスタとを備えた第1カレントミラー回路(1)と、
該第1出力側トランジスタの出力電位(V2)の所定値
からのずれに応じて出力電流(I3)が所定値からずれ
る誤差増幅回路(3)と、該誤差増幅回路の出力電流が
流れる第2入力側トランジスタと該第1出力側トランジ
スタに直列接続された第2出力側トランジスタとを備え
た第2カレントミラー回路(2)とを有する。
2通りがある。例えば図2(A)のように構成した場合
には次の1).のように動作し、例えば図2(A)にお
いてpMOSトランジスタとnMOSトランジスタとを
互いに入れ換え電源電位VDDとグランド電位とを互い
に入れ換えた構成の場合には以下の2).のように動作
する。
又は温度の変動等の原因により、第1出力側トランジス
タの出力電位(V2)が所定値から上昇すると、第2入
力側トランジスタに流れる電流が減少し、これにより第
2出力側トランジスタに流れる電流が減少して、第1出
力側トランジスタに流れる電流(I2)が減少し同時に
第1出力側トランジスタの出力電位(V2)が低下す
る。この原因により第1出力側トランジスタの出力電位
(V2)が所定値から低下すると、第2入力側トランジ
スタに流れる電流が増加し、これにより第2出力側トラ
ンジスタに流れる電流が増加して、第1出力側トランジ
スタに流れる電流(I2)が増加し同時に第1出力側ト
ランジスタの出力電位(V2)が上昇する。
ジスタの出力電位(V2)が所定値から上昇すると、第
2入力側トランジスタに流れる電流が増加し、これによ
り第2出力側トランジスタに流れる電流が増加して、第
1出力側トランジスタに流れる電流(I2)が増加し同
時に第1出力側トランジスタの出力電位(V2)が低下
する。この原因により第1出力側トランジスタの出力電
位(V2)が所定値から低下すると、第2入力側トラン
ジスタに流れる電流が減少し、これにより第2出力側ト
ランジスタに流れる電流が減少して、第1出力側トラン
ジスタに流れる電流(I2)が減少し同時に第1出力側
トランジスタの出力電位(V2)が上昇する。
ラー回路によれば、上記原因により、第1カレントミラ
ー回路(1)又は第2カレントミラー回路(2)の入出
力特性が所望のものからずれて、第1出力側トランジス
タの出力電位(V2)が所定値がずれても、誤差増幅回
路(3)により、この出力電位(V2)が所定値に近づ
くように動作し、同時に、第2入力側トランジスタの出
力側電位(VB)も所定値に近づくように動作して、こ
れらの電位が安定化するという効果を奏する。このよう
な安定化動作により、第1カレントミラー回路(1)の
出力電流(I2)及び第2カレントミラー回路(2)の
入力電流(I3)も安定化する。換言すれば、第1カレ
ントミラー回路(1)の出力電流(I2)及び第2カレ
ントミラー回路(2)の入力電流(I3)の安定化によ
り、第2入力側トランジスタの出力側電位(VB)が安
定化する。
は、請求項1において、例えば図1(B)に示す如く、
上記第1出力側トランジスタと上記第2出力側トランジ
スタとの間に、端子間に流れる電流を略一定にしつつ該
端子間の電圧変動が可能なノレータが接続されている。
電源電圧値によっては、第1カレントミラー回路(1)
の入出力電位が等しくなる(V2=V1)という理想的
条件が満たされず、さらに第2カレントミラー回路
(2)の入出力電位が等しくなる(VB=V2)という
理想的条件も満たされないが、この安定化カレントミラ
ー回路によれば、ノレータの存在によりこの条件が大略
満たされるようにすることができるので、ノレータが存
在しない場合よりも、補正精度が向上すると共に、本発
明の適用範囲が拡大されるという効果を奏する。
は、請求項1又は2において、上記誤差増幅回路は、例
えば図2(A)に示す如く、上記第1出力側トランジス
タ又は上記第2出力側トランジスタの出力電位が制御入
力端に供給され、該出力電位に応じた電流が流れる誤差
検出用トランジスタ(34)と、該誤差検出用トランジ
スタに直列接続された第3入力側トランジスタと該第2
入力側トランジスタに直列接続された第3出力側トラン
ジスタとを備えた第3カレントミラー回路(33)とを
有する。
は、請求項1又は2において、上記誤差増幅回路は、例
えば図2(B)に示す如く、上記第1出力側トランジス
タ又は上記第2出力側トランジスタの出力電位が制御入
力端に供給され、該出力電位に応じた電流が流れる誤差
検出用トランジスタ(34)と、該誤差検出用トランジ
スタに直列接続され、上記第1入力側トランジスタと対
になって第3カレントミラー回路を構成する第3出力側
トランジスタ(31)と、該誤差検出用トランジスタと
該第3出力側トランジスタとの間の電位が制御入力端に
供給され、上記第2入力側トランジスタに直列接続され
たトランジスタ(32)とを有する。
は、請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、上記ノレ
ータは、例えば図3(A)に示す如く、カレントミラー
回路の出力側トランジスタ(42)である。請求項6の
安定化カレントミラー回路では、請求項1乃至4のいず
れか1つにおいて、上記第1入力側トランジスタに直列
接続された第4入力側トランジスタ(41)と、上記第
1出力側トランジスタ(12)に直列接続された上記ノ
レータとしての第4出力側トランジスタ(42)とを備
えた第4カレントミラー回路(40)を有する。
は、請求項1乃至6のいずれか1つにおいて、上記第1
入力側トランジスタはダイオード接続されており、上記
第1出力側トランジスタはその制御入力端が該第1入力
側トランジスタの制御入力端に接続されており、上記第
2入力側トランジスタはダイオード接続されており、上
記第2出力側トランジスタはその制御入力端が該第2入
力側トランジスタの制御入力端に接続されている。
は、請求項1乃至6のいずれか1つにおいて、上記第1
入力側トランジスタ及び上記第1出力側トランジスタは
いずれもpMOSトランジスタとnMOSトランジスタ
との一方であり、上記第2入力側トランジスタ、上記第
2出力側トランジスタ及び上記誤差検出用トランジスタ
はいずれもpMOSトランジスタとnMOSトランジス
タとの他方である。
は、請求項1乃至6のいずれか1つにおいて、上記第1
入力側トランジスタ及び上記第1出力側トランジスタは
いずれもPNPトランジスタとNPNトランジスタとの
一方であり、上記第2入力側トランジスタ、上記第2出
力側トランジスタ及び上記誤差検出用トランジスタはい
ずれもPNPトランジスタとNPNトランジスタとの他
方である。
施形態を説明する。 [図1(A)の原理構成の第1実施形態]図2(A)
は、図1(A)の原理構成の第1実施形態に係る安定化
カレントミラー回路を示す。
イオード接続された入力側nMOSトランジスタ11
と、出力側nMOSトランジスタ12とからなり、nM
OSトランジスタ11のゲートがnMOSトランジスタ
12のドレインに接続され、nMOSトランジスタ11
及び12の両ソースがグランド電位の導体に接続されて
いる。
pMOSトランジスタ21と、ダイオード接続された入
力側pMOSトランジスタ22とからなり、pMOSト
ランジスタ22のドレインがpMOSトランジスタ21
のゲートに接続され、pMOSトランジスタ21及び2
2の両ソースが電源電位VDDの導体に接続されてい
る。
ス・電流出力型であり、入力側nMOSトランジスタ3
1と出力側nMOSトランジスタ32とからなる、カレ
ントミラー回路10と同一接続のカレントミラー回路3
3と、誤差検出用pMOSトランジスタ34とからな
る。誤差検出用pMOSトランジスタ34は、そのソー
ス、ドレイン及びゲートがそれぞれ電源電位VDDの導
体、nMOSトランジスタ31のドレイン及びnMOS
トランジスタ12のドレインに接続されている。
Bは、例えば不図示のカレントミラー回路の出力側pM
OSトランジスタのゲートに供給される。カレントミラ
ー回路10、20及び33を構成しているMOSトラン
ジスタは全て、飽和領域で動作している。pMOSトラ
ンジスタ34は、飽和領域で動作しても非飽和領域で動
作しても問題ないが、構成上、通常は飽和領域で動作す
る。このような点は、以下の他の実施例についても同様
である。
めに、対をなすnMOSトランジスタ11とnMOSト
ランジスタ12の特性は互いに等価であり、対をなすp
MOSトランジスタ21とpMOSトランジスタ22の
特性は互いに等価であり、対をなすnMOSトランジス
タ31とnMOSトランジスタ32の特性は互いに等価
であるとする。
ジスタ11及び12のドレイン電流(入出力電流)をそ
れぞれI1及びI2と表記し、これらのドレイン電位
(入出力電位)をそれぞれV1及びV2と表記し、nM
OSトランジスタ31及び32のドレイン電流をそれぞ
れIm及びI3と表記し、これらのドレイン電位をそれ
ぞれVm及びVBと表記する。
トミラー回路の動作を説明する。安定化カレントミラー
回路の入力信号として、nMOSトランジスタ11に電
流I1が供給される。 (1)V2=V2sの場合 カレントミラー回路20及び誤差増幅回路30による後
述の安定化動作が働かなくても、電位V2が以下に示す
意味で安定している場合を考える。このときの電位V2
を、V2sとする。
1への入力電流I1により、nMOSトランジスタ12
には、電流I1に略等しい電流I2Xが流れようとす
る。第2の経路では、pMOSトランジスタ34及びn
MOSトランジスタ31に、pMOSトランジスタ34
のゲートに印加される電位V2に応じた電流Imが流
れ、nMOSトランジスタ32及びpMOSトランジス
タ22には、電流Imに略等しい電流I3が流れ、電位
VBがpMOSトランジスタ21のゲートに伝達され
て、pMOSトランジスタ21に電流I2Yが流れよう
とする。電位V2が安定しているとは、この電流I2X
とI2Yとが、互いに等しい値I2になることを意味す
る。このようになるように、図2(A)の回路のトラン
ジスタ特性が設計されているとする。
動等の原因により、V2>V2sとなった場合を考え
る。上記(1)の場合と比較すると、電位V2の上昇
が、pMOSトランジスタ34に流れる電流Imを減少
させるので、nMOSトランジスタ31の入力電流が減
少し、次いでnMOSトランジスタ32のドレイン電流
I3が減少する。電流I3の減少は、pMOSトランジ
スタ22のドレイン電圧VDD−VBの減少、すなわち
電位VBの上昇を引き起こす。これにより、pMOSト
ランジスタ21の内部抵抗(ドレイン・ソース間抵抗)
が上昇し、pMOSトランジスタ21のドレイン電位V
2が低下する。
位V2が低下する。電位V2の低下は、次に説明する上
記と逆の動作により電位VBの低下を引き起こす。 (3)V2<V2sの場合 上記原因により、V2<V2sとなった場合を考える。
上記(1)の場合と比較すると、電位V2の低下は、p
MOSトランジスタ34に流れる電流Imを増加させる
ので、nMOSトランジスタ31の入力電流が増加し、
次いでnMOSトランジスタ32のドレイン電流I3が
増加する。電流I3の増加は、pMOSトランジスタ2
2のドレイン電圧VDD−VBの増加、すなわち電位V
Bの低下を引き起こす。これにより、pMOSトランジ
スタ21の内部抵抗が低下し、pMOSトランジスタ2
1のドレイン電位V2が上昇する。
位V2が上昇する。電位V2の上昇は、上記(2)の動
作により電位VBの上昇を引き起こす。本実施形態によ
れば、何等かの原因でカレントミラー回路10又は20
の入出力特性が所望のものからずれて電位V2がいずれ
の方向へずれても、誤差増幅回路30により、電位V2
が所定値V2sに近づくように動作し、同時に、電位V
Bも所定値に近づくように動作する。電位V2のこのよ
うな安定化動作により、電流I2及びI3も安定化す
る。換言すれば、電流I2及びI3の安定化により、出
力電位VBが安定化する。
図2(B)は、図1(A)の原理構成の第2実施形態に
係る安定化カレントミラー回路を示す。図2(A)のn
MOSトランジスタ31のゲートの接続先がそれ自身の
ドレインであるのに対し、図2(B)の回路では、この
接続先がnMOSトランジスタ12のゲートになってい
る。これにより、nMOSトランジスタ31はnMOS
トランジスタ32とカレントミラー回路を構成せずにn
MOSトランジスタ11とカレントミラー回路を構成す
る。nMOSトランジスタ32のゲートは、nMOSト
ランジスタ31のドレインに接続されている。他の点
は、図2(A)の構成と同一である。
トミラー回路の動作を説明する。安定化カレントミラー
回路の入力信号として、nMOSトランジスタ11に電
流I1が供給される。 (1)V2=V2t、Vm=Vmtの場合 カレントミラー回路20及び誤差増幅回路30Aによる
安定化動作が働かなくても、電位V2及びVmが以下に
示す意味で安定している場合を考える。このときの電位
V2及びVmをそれぞれ、電位V2t及びVmtとする。
1への入力電流I1により、nMOSトランジスタ12
及び31にはそれぞれ電流I1に略等しい電流I2X及
びImXが流れようとする。第2の経路では、pMOS
トランジスタ34に、そのゲートに印加される電位V2
に応じた電流ImYが流れようとする。第3の経路で
は、nMOSトランジスタ32に、そのゲート電位Vm
に応じた電流I3が流れ、これがカレントミラー回路2
0のpMOSトランジスタ22への入力電流となり、こ
のときのpMOSトランジスタ22のドレイン電位VB
がpMOSトランジスタ21のゲートに伝達されて、p
MOSトランジスタ21に、電流I3に略等しい電流I
2Yが流れようとする。
の電流ImXと電流ImYとが互いに等しい値Imにな
り、電流I2Xと電流I2Yとが互いに等しい値I2に
なることを意味する。このようになるように、図2
(B)の回路のトランジスタ特性が設計されているとす
る。 (2)V2>V2t又はVm<Vmtの場合 上記原因により、V2>V2tとなった場合を考える。
の上昇により、pMOSトランジスタ34の内部抵抗が
増加し、電位Vmが低下する。これにより、nMOSト
ランジスタ32のドレイン電流I3が減少する。電流I
3の減少は、pMOSトランジスタ22のドレイン電圧
VDD−VBの減少、すなわち電位VBの上昇を引き起
こす。
内部抵抗が上昇し、pMOSトランジスタ21のドレイ
ン電位V2が低下する。このような動作のループが繰り
返されて電位V2が低下する。電位V2の低下は、次に
説明する上記と逆の動作により電位VBの低下を引き起
こす。Vm<Vmtとなった場合には、上記電位Vmの
低下以降の動作になり、結果として電位Vmの上昇を引
き起こす。
た場合の動作は上記同様である。 (3)V2<V2t又はVm>Vmtの場合 上記原因により、V2<V2tとなった場合を考える。
上記(1)の場合と比較すると、電位V2の低下により
pMOSトランジスタ34の内部抵抗が減少して、電位
Vmが上昇する。これにより、nMOSトランジスタ3
2のドレイン電流I3が増加する。電流I3の増加は、
pMOSトランジスタ22のドレイン電圧VDD−VB
の増加、すなわち電位VBの低下を引き起こす。その結
果、pMOSトランジスタ21の内部抵抗が低下し、p
MOSトランジスタ21のドレイン電位V2が上昇す
る。
位V2が上昇する。電位V2の上昇は、上記(2)の動
作により電位VBの上昇を引き起こす。Vm>Vmtと
なった場合には、上記電位Vmの上昇以降の動作にな
り、結果として電位Vmの低下を引き起こす。V2<V
2tとVm>Vmtとが同時に生じた場合の動作は上記同
様である。本実施形態によれば、何等かの原因でカレン
トミラー回路10又は20の入出力特性が所望のものか
らずれて電位V2又はVmがいずれの方向へずれても、
誤差増幅回路30Aにより、電位V2が所定値V2tに
近づくように動作し、同時に、電位VBも所定値に近づ
くように動作する。電位V2のこのような安定化動作に
より、電流I2及びI3も安定化する。換言すれば、電
流I2及びI3の安定化により、出力電位VBが安定化
する。
従来技術の欄で述べたように、電源電圧VDDが例えば
2Vより高いと、V2=V1というカレントミラー回路
10にとっての理想的条件が満たされない。この条件が
満たされないと、図2(A)の回路において、VB=V
2というカレントミラー回路20にとっての理想的条件
も満たされない。
すために、図3(A)の安定化カレントミラー回路で
は、図2(A)の回路にカレントミラー回路40が付加
されている。図3(A)の回路は、図1(B)の原理構
成の第1実施形態である。カレントミラー回路40は、
nMOSトランジスタ11のドレインと安定化カレント
ミラー回路の電流入力端との間に接続された入力側nM
OSトランジスタ41と、nMOSトランジスタ12の
ドレインとpMOSトランジスタ21のドレインとの間
に接続された出力側nMOSトランジスタ42とからな
る。nMOSトランジスタ42は、その電流値がその端
子間電圧に殆ど依存せずに定まるノレータとして用いら
れており、飽和領域で動作している。ダイオード接続さ
れたnMOSトランジスタ41は、nMOSトランジス
タ42がノレータとして機能するためのバイアス電圧を
nMOSトランジスタ42のゲートに与えている。
トランジスタ21のドレイン電位Vuをレベルシフトさ
せたものが電位V2となり、且つ、電流I2がレベルシ
フト電圧Vu−V2に殆ど影響されないので、カレント
ミラー回路40が無い場合に電源電圧VDDが上記理想
的条件を満たすときの電圧、例えば2Vより高くても、
上記理想的条件を大略満たすことが可能となる。この条
件からのずれによる電位V2及びVBのずれは、誤差増
幅回路30の上述のような動作によって補正される。
より上記ずれが少なくなるので、図2の構成の場合より
も、補正精度が向上すると共に、本発明の適用範囲が拡
大される。 [図1(B)の原理構成の第2実施形態]図3(B)
は、図1(B)の原理構成の第2実施形態に係る安定化
カレントミラー回路を示す。
してnMOSトランジスタ31のゲートの接続先をnM
OSトランジスタ12のゲートからドレインに変更した
ものに、図3(A)のカレントミラー回路40を付加し
たものであり、図2(A)の回路と同じ効果が得られ
る。nMOSトランジスタ31は、nMOSトランジス
タ11と実質的にカレントミラー回路を構成している。
まれる。例えば図2(B)において、nMOSトランジ
スタ31のゲートの接続先をnMOSトランジスタ12
のドレインに変えてnMOSトランジスタ31とnMO
Sトランジスタ11とで擬似的にカレントミラー回路を
構成するようにしてもよいことは勿論である。
タ41を用いる替わりに、他の回路からnMOSトラン
ジスタ42のゲートへ所定の電位を印加する構成であっ
てもよい。pMOSトランジスタ34のゲートの接続先
は、ノレータの電流出力端であるnMOSトランジスタ
42のソースであってもよい。図2及び図3の安定化カ
レントミラー回路において、nMOSトランジスタとp
MOSトランジスタとを逆にし(互いに入れ替え)、電
源電位VDDとグランド電位とを逆にして、電流の向き
が逆になるようにした構成であってもよい。この場合、
電位V2の所定値からのずれの方向と、電流I3の所定
値からのずれの方向との関係が、図2及び図3の安定化
カレントミラー回路の場合の逆になる。
ソース・ドレイン間の替わりに例えばバイポーラトラン
ジスタのコレクタ・エミッタ間を用いることもできる。
図2及び図3の安定化カレントミラー回路において、p
MOSトランジスタをPNP型トランジスタで置き換
え、nMOSトランジスタをNPN型トランジスタで置
き換えた構成であってもよい。また、上記のようにnM
OSトランジスタとpMOSトランジスタとを逆にした
構成に対して、前記置き換えを行った構成であってもよ
い。
のが知られているが、そのいずれを本発明に用いても実
質的に上記のような動作が行われるので、それらは本発
明に含まれる。
成を示すブロック図である。
理構成の第1及び第2の実施形態の安定化カレントミラ
ー回路を示す図である。
理構成の第1及び第2の実施形態の安定化カレントミラ
ー回路を示す図である。
ある。
ジスタ 21、22、34 pMOSトランジスタ
Claims (9)
- 【請求項1】 第1入力側トランジスタと第1出力側ト
ランジスタとを備えた第1カレントミラー回路と、 該第1出力側トランジスタの出力電位の所定値からのず
れに応じて出力電流が所定値からずれる誤差増幅回路
と、 該誤差増幅回路の出力電流が流れる第2入力側トランジ
スタと該第1出力側トランジスタに直列接続された第2
出力側トランジスタとを備えた第2カレントミラー回路
と、 を有することを特徴とする安定化カレントミラー回路。 - 【請求項2】 上記第1出力側トランジスタと上記第2
出力側トランジスタとの間に、端子間に流れる電流を略
一定にしつつ該端子間の電圧変動が可能なノレータが接
続されていることを特徴とする請求項1記載の安定化カ
レントミラー回路。 - 【請求項3】 上記誤差増幅回路は、 上記第1出力側トランジスタ又は上記第2出力側トラン
ジスタの出力電位が制御入力端に供給され、該出力電位
に応じた電流が流れる誤差検出用トランジスタと、 該誤差検出用トランジスタに直列接続された第3入力側
トランジスタと該第2入力側トランジスタに直列接続さ
れた第3出力側トランジスタとを備えた第3カレントミ
ラー回路と、 を有することを特徴とする請求項1又は2記載の安定化
カレントミラー回路。 - 【請求項4】 上記誤差増幅回路は、 上記第1出力側トランジスタ又は上記第2出力側トラン
ジスタの出力電位が制御入力端に供給され、該出力電位
に応じた電流が流れる誤差検出用トランジスタと、 該誤差検出用トランジスタに直列接続され、上記第1入
力側トランジスタと対になって第3カレントミラー回路
を構成する第3出力側トランジスタと、 該誤差検出用トランジスタと該第3出力側トランジスタ
との間の電位が制御入力端に供給され、上記第2入力側
トランジスタに直列接続されたトランジスタと、 を有することを特徴とする請求項1又は2記載の安定化
カレントミラー回路。 - 【請求項5】 上記ノレータは、カレントミラー回路の
出力側トランジスタであることを特徴とする請求項1乃
至4のいずれか1つに記載の安定化カレントミラー回
路。 - 【請求項6】 上記第1入力側トランジスタに直列接続
された第4入力側トランジスタと、上記第1出力側トラ
ンジスタに直列接続された上記ノレータとしての第4出
力側トランジスタとを備えた第4カレントミラー回路を
有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つ
に記載の安定化カレントミラー回路。 - 【請求項7】 上記第1入力側トランジスタはダイオー
ド接続されており、上記第1出力側トランジスタはその
制御入力端が該第1入力側トランジスタの制御入力端に
接続されており、 上記第2入力側トランジスタはダイオード接続されてお
り、上記第2出力側トランジスタはその制御入力端が該
第2入力側トランジスタの制御入力端に接続されてい
る、 ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載
の安定化カレントミラー回路。 - 【請求項8】 上記第1入力側トランジスタ及び上記第
1出力側トランジスタはいずれもpMOSトランジスタ
とnMOSトランジスタとの一方であり、 上記第2入力側トランジスタ、上記第2出力側トランジ
スタ及び上記誤差検出用トランジスタはいずれもpMO
SトランジスタとnMOSトランジスタとの他方であ
る、 ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載
の安定化カレントミラー回路。 - 【請求項9】 上記第1入力側トランジスタ及び上記第
1出力側トランジスタはいずれもPNPトランジスタと
NPNトランジスタとの一方であり、 上記第2入力側トランジスタ、上記第2出力側トランジ
スタ及び上記誤差検出用トランジスタはいずれもPNP
トランジスタとNPNトランジスタとの他方である、 ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載
の安定化カレントミラー回路。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02932197A JP3618189B2 (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | 安定化カレントミラー回路 |
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JPH082010B2 (ja) * | 1990-05-10 | 1996-01-10 | 株式会社東芝 | 電流伝達回路 |
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