JPH10228204A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH10228204A
JPH10228204A JP3055397A JP3055397A JPH10228204A JP H10228204 A JPH10228204 A JP H10228204A JP 3055397 A JP3055397 A JP 3055397A JP 3055397 A JP3055397 A JP 3055397A JP H10228204 A JPH10228204 A JP H10228204A
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JP
Japan
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oil
heating roller
blade
felt
storing
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Application number
JP3055397A
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English (en)
Inventor
Masaru Nakano
中野  勝
Tsutomu Hiraoka
平岡  力
Katsuyoshi Onose
勝義 小野瀬
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウィック式のオイル塗布部材を用いたオイル
塗布ユニットのオイル塗布量を安定化し、同時に長時間
にわたり画像品質を維持できる定着装置を提供する。 【解決手段】 オイル塗布部とオイル規制部の間隔を、
オイル供給フェルト8から発生する微細な繊維がオイル
ブレード9に噛み込まれることがない間隔にし、加熱ロ
ーラ1表面に塗布するためのオイルを貯溜する第1のオ
イル貯溜部71とオイルブレード9に規制され加熱ロー
ラ1から除去された余剰のオイルを貯溜する第2のオイ
ル貯溜部72とを別々に設けて、第1のオイル貯溜部7
1底面を第2のオイル貯溜部72の底面より上方に配置
し、第1のオイル貯溜部71底面からオイル塗布部まで
の距離を、十分な量のオイルがオイル塗布部に供給され
る値とし、オイルブレード9は所要のバネ定数の板バネ
18を介して第2のオイル貯溜部72で支持した構成と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を利
用した複写機やプリンタなどのカラー画像形成装置に用
いられる定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラープリンタやカラー複写機に
用いられている熱定着装置としては、内部にヒータを有
し表面が弾性層で被覆された2つのロ−ラ、すなわち加
熱ロ−ラと加圧ロ−ラによって接触部を形成し、そこで
未定着のトナー画像が形成された用紙を挟持搬送しつつ
定着する定着方式が広く使用されている。この定着方式
では、加熱ローラの熱を受けて液状に溶融したトナーの
一部が分断し加熱ロ−ラへ付着するいわゆるオフセット
現象により、加熱ローラに付着したオフセットトナーが
用紙や加圧ローラに転移してそれらを汚してしまうとい
う問題がある。
【0003】そのため、特開平2−64588号公報に
あるように、加熱ローラの表面にシリコーンオイルを塗
布することによって加熱ローラとトナーとの離型性を確
保する一方、クリーニング手段を加熱ローラあるいは加
圧ローラに設けることによって、オフセットしたトナー
を除去する構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような定着方式に
おいて加熱ローラ表面にオイルを塗布するためには、容
器(オイル貯溜部)に貯溜したオイルにフェルト等ウィ
ック式のオイル塗布部材の一端を浸漬し、他の端部を加
熱ローラ表面に接触させて(接触部をオイル塗布部とい
う)、毛管作用によるオイルの浸透を利用して加熱ロー
ラにオイルを塗布するようになっている。また、塗布さ
れたオイルはオイルブレード等のオイル規制部材で均一
な厚さに均され(オイル規制部材と加熱ローラの接触部
をオイル規制部という)、規制された余分なオイルは加
熱ローラ下部に設けたオイル受け部で受け取るようにし
てある。つまり、オイル規制部材はオイル塗布部材と加
熱ローラの接触位置(オイル塗布部)よりも下方に配置
され、オイル受け部はさらにその下方に配置されている
のである。オイル受け部が受け取ったオイルはオイル貯
溜部に還流されて再使用されるようになっている。一般
には、オイル貯溜部、オイル塗布部材、オイル規制部
材、オイル受け部は1つのユニットと見なされておりオ
イル塗布ユニットと称している。また、オイル貯溜部と
オイル受け部は共通の底面をもつ1個の容器で構成され
ている。
【0005】図2は、従来の定着装置の断面図である。
図示の定着装置は、互いに軸線を平行させ母線を当接さ
せて配置された加熱ローラ1及び加圧ローラ2と、加熱
ローラ1の外周に接して配置された、シリコーンオイル
を塗布するためのオイル塗布ユニット7と、加熱ローラ
1表面の温度を検知する非接触型の温度センサ12と、
加熱ローラ1の表面に付着したオフセットトナーを除去
するクリーニングパッド3と、加熱ローラ1と加圧ロー
ラ2の接触部への用紙入り側と出側にそれぞれ配置され
た入口ガイド15及び排紙ガイド16、17と、を含ん
で構成されている。加熱ローラ1及び加圧ローラ2は、
軸線をほぼ水平にして配置され、両ローラの当接する個
所が上向きに移動する方向に回転する。クリーニングパ
ッド3、温度センサ12、オイル塗布ユニット7は、こ
の順で加熱ローラ1の回転方向上流側から下流側になる
ように、かつ、この順で上から下になるように、クリー
ニングパッド3を加熱ローラ1の最上部に位置させて配
置されている。
【0006】加熱ローラ1と加圧ローラ2は、それぞれ
パイプ状の芯金1a、2aの上にシリコーンゴム1b、2b
を被覆した弾性ローラであり、内部にそれぞれヒータ5
とヒータ6を有している。ヒータ5およびヒータ6に通
電することで両ローラ表面が加熱され、非接触型の温度
センサ12によって加熱ローラ1の表面がある一定温度
になるよう通電が制御される。
【0007】クリーニングパッド3は、耐熱性のフェル
トでできていて加熱ローラ1にある圧力で当接してお
り、加熱ローラ1の回転により加熱ローラ1表面を摺擦
して加熱ローラ1表面に付着しているトナーを回収す
る。
【0008】オイル塗布ユニット7は、底部にオイルを
滴下させる開口を備えたオイルタンク11と、オイルタ
ンク11の下方に配置されオイルタンク11から滴下し
たオイルを貯溜するオイル貯溜部をなすオイルパン10
と、一端がオイルパン10に溜まったオイルに浸漬され
他端を加熱ローラ1の外周面に接触させて配置され毛管
現象により加熱ローラ1外周面にオイルを供給するオイ
ル塗布部材であるオイル供給フェルト8と、オイル供給
フェルト8と加熱ローラ表面の接触部の下方で加熱ロー
ラ表面に当接して配置され加熱ローラ表面に塗布された
オイルを均一な厚さに均すオイル規制部材であるゴム製
のオイルブレード9を含んで一体的に構成されている。
加熱ローラ1が矢印の方向(図上、時計回り方向)に回
転することによって、加熱ローラ1の表面にオイル供給
フェルト8によりオイルの油膜が形成されるようになっ
ている。オイルブレード9はオイルパン10に板バネ1
8で支持されており、オイル供給フェルト8により加熱
ローラ1の表面に供給されたオイルのうちの過剰分を掻
き取るように作用する。オイルブレード9で規制され掻
き取られた余分なオイルはオイルパン10に回収され、
再使用されるようになっている。
【0009】未定着のトナー像14が形成された像支持
体である用紙13は、入口ガイド15により矢印Aの方
向から加熱ローラ1と加圧ローラ2の当接部に搬送さ
れ、そこで両ローラからの熱と圧力によりトナーが用紙
上に定着された後、排紙ガイド16、17の案内に従っ
て矢印Bの方向へ排出される。
【0010】このようなオイル塗布ユニット7では、加
熱ローラ1に接触するオイル供給フェルト8は耐熱性の
ある微細な繊維が絡み合って構成されており、加熱ロー
ラ1にある押圧力をもって接触するために繊維の絡み具
合が比較的緩やかで柔らかくなっている。したがって、
オイル供給フェルト8の表面には微細な繊維が飛び出し
ており、これら飛び出している微細な繊維はオイルブレ
ード9の先端まで達する場合もある。このような微小な
繊維がオイルブレード9の先端に達した状態でオイル塗
布ユニット7を加熱ローラ1に取り付けると、シリコー
ンゴム1bが部分的に変形してオイルブレード9と加熱
ローラ1間に前記繊維に起因する微小なすき間が形成さ
れ、加熱ローラ1のその部分だけオイル層が厚くなる。
この状態で未定着のトナー像14が形成された用紙13
を両ローラ管に通して定着すると、用紙13の加熱ロー
ラ1のオイル層が厚く形成され部分に接した部分だけ
に、画像上にオイルのスジとなって現れる。
【0011】このためオイル供給フェルト8の加熱ロー
ラ1への接触部とオイルブレード9との間隔gは、前記
微小な繊維の長さより十分に長い間隔とすることが必須
であった。
【0012】ところが、オイルブレード9は、機能上、
加熱ローラ1の軸線を通る水平面から加熱ローラ1の円
周面に沿って約45度斜め下が最適な設定位置であるた
め、間隔gを十分に取るためにはオイル供給フェルト8
と加熱ローラ1の接触部をさらに上方に設定しなければ
ならくなる。
【0013】図3はオイル供給フェルトを毛管現象で上
昇するオイルの速度(浸透速度)を、オイルが到達する
高さ(オイル供給フェルトが浸漬されたオイル液面から
の高さ)に対応して示している。浸漬部からの高さが大
きくなるほど浸透速度は小さくなる。つまり、オイル供
給フェルト8と加熱ローラ1の接触部を上方に設定する
ことは加熱ローラ1に塗布されるオイル量を十分に供給
できなくなることを示している。
【0014】このように毛管作用を利用したウィック方
式のオイル塗布ユニットでは、ウィックのオイル浸漬位
置から加熱ローラへの塗布位置までの高さが高いほどオ
イルが浸透していくまでに時間を要するため、オイル塗
布部材からのオイル供給が十分になされず加熱ローラと
トナーとの離型性が低下してオフセットが発生する。
【0015】そこで、オイル浸漬位置から加熱ローラへ
の塗布位置までの高さを低くしようとするとオイル塗布
ユニットを小さく構成することになり、オイル塗布部と
オイル規制部の間隔が小さくなる。このとき、オイル塗
布部材がフェルトで構成される場合、加熱ローラの回転
にともなってフェルトから微細な繊維が加熱ローラ上に
絡みつき、先に述べたように、回転方向下流部にあるオ
イルブレード(オイル規制部材)に噛み込まれ、加熱ロ
ーラ表面には不均一なオイル層が形成されることにな
り、この不均一なオイル層が画像上にスジとして現れ
る。
【0016】また、オイル塗布量は維持したまま、つま
り、オイル塗布部とオイル貯溜部液面の距離(浸漬部か
らの高さh)をそのままにして、オイル塗布部とオイル
規制部の間隔を大きくしようとすると、オイル規制部材
を支持する板バネ18等が取り付けられるオイルパンの
位置は変わりないから、板バネ18等の支持部材の長さ
を短くすることになる。板バネ等の支持部材の長さを短
くするとそのバネ定数が大きくなり、オイル規制部材が
加熱ローラに過大な圧力を加え加熱ローラ表面を傷付け
やすくなる。
【0017】以上の点から、本発明は、ウィック式のオ
イル塗布部材を用いたオイル塗布ユニットのオイル塗布
量を十分な値に維持すると同時に、長時間にわたり安定
して画像品質を維持できる定着装置を提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、加熱ローラ
と、前記加熱ローラと当接して回転する加圧ローラと、
前記加熱ローラ表面に塗布するためのオイルを貯溜する
第1のオイル蓄積手段と、前記第1のオイル蓄積手段に
一端が浸漬し、他端が前記加熱ローラ表面に接触してオ
イルを塗布するウィック式のオイル塗布部材と、前記加
熱ローラ表面に塗布されたオイルを均一な厚さに均すオ
イル規制部材と、前記オイル規制部材に規制され加熱ロ
ーラから除去された余剰のオイルを貯溜する第2のオイ
ル蓄積手段とを備え、前記両ローラ間にトナー画像を載
置した像支持体を通すことにより、前記トナー像を前記
像支持体上に定着する定着装置において、前記第1のオ
イル蓄積手段の底面と前記第2のオイル蓄積手段の底面
の間に前記第1のオイル蓄積手段の底面が前記第2のオ
イル蓄積手段の底面よりも上方に位置するような段差を
設け、オイル塗布部材についてはオイル浸漬部からオイ
ル塗布部までの距離を小さくしてオイル塗布部材へのオ
イルの浸透性を向上し加熱ローラへのオイル塗布量を確
保してオフセットを防止し、同時に、オイル規制部材は
第2のオイル蓄積手段に支持されるようにすることでオ
イル塗布部とオイル規制部の間隔を維持することがで
き、オイル塗布部材から発生する微細な繊維がオイル規
制部材に噛み込まれることがなく安定した画質が得られ
るようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明による定着装置について図
を用いて説明する。図1に、本発明の実施例の定着装置
におけるオイル塗布ユニットの断面構成を示す。本実施
例と前記図2に示す従来技術が相違しているのは、オイ
ル塗布ユニットのみであり、他の構成は同じであるの
で、同じ構成要素は同一の符号を付して説明は省略す
る。本実施例のオイル塗布ユニット70のオイルパン
は、オイルタンク11から滴下したオイルを貯溜する第
1のオイル蓄積手段(以下第1のオイル貯溜部という)
71と、オイルブレード9で加熱ローラ1から掻き落さ
れたオイルを受けるとともにオイルブレード9を板バネ
18を介して支持する第2のオイル蓄積手段(以下第2
のオイル貯溜部という)72とで形成され、第1のオイ
ル貯溜部71の底面を第2のオイル貯溜部72の底面よ
りも高く位置させるとともに、両者の間に仕切りを設け
て、第1のオイル貯溜部71のオイルが第2のオイル貯
溜部72に流れないようにしてある。また、オイル塗布
部材であるオイル供給フェルト8が、その一端をオイル
貯溜部(第1のオイル貯溜部71)のオイルに浸漬さ
せ、他端を加熱ローラ1の外周面に接触させて配置され
ているのは前記従来技術の場合と同じであるが、本実施
例ではその他に、一端を第2のオイル貯溜部72の底面
に接触させ、他端を第1のオイル貯溜部71の液面より
上で前記オイル供給フェルト8に接触させたオイル移送
部材(以下オイル移送フェルトという)73が設けてあ
る。
【0020】オイル塗布ユニット70は、オイル供給フ
ェルト8のオイル浸漬部から塗布部までの高さを小さく
できるよう、第1のオイル貯溜部71底面とオイルブレ
ード9で加熱ローラ1から掻き落されたオイルを受ける
第2のオイル貯溜部72の底面との間に段差を設け、第
1のオイル貯溜部71底面を第2のオイル貯溜部72の
底面よりも高く位置させている。このように構成するこ
とで、オイルブレード9は、オイル供給フェルト8の加
熱ローラ1への接触部からのギャップgをオイル供給フ
ェルト8の微小な繊維の長さよりも大きくとり、同時に
板バネ18の長さを所要のバネ定数が得られる長さとし
て加熱ローラ1へのオイルブレード9の押圧力を確保し
ている。つまり、従来は一体となっていたオイル貯溜部
を、オイルタンク11から滴下したオイルを貯溜する第
1のオイル貯溜部71と、オイルブレード9を支持し、
オイルブレード9で規制され掻き取られた余分なオイル
を貯溜する第2のオイル貯溜部72とに分割し、かつ第
1のオイル貯溜部71の底面と第2のオイル貯溜部72
の底面の間に第1のオイル貯溜部71の底面を上側とす
る段差dを設けることで、オイルブレード9はオイル供
給フェルト8の加熱ローラ1への接触部からのギャップ
gとオイルブレード9の押圧力を維持すると同時に、加
熱ローラ1に塗布するオイルの供給速度を向上させるこ
とが可能となった。
【0021】また、第2のオイル貯溜部72に溜まった
オイルがオイル塗布ユニットから外部にこぼれて機内を
汚すことがないようオイル移送フェルト73を設け、そ
の一端を第2のオイル貯溜部72に溜まったオイルに浸
漬させ、もう一端を第1のオイル貯溜部の液面より上で
オイル供給フェルト8に接触させて、第2のオイル貯溜
部72のオイルをオイル供給フェルト8に供給すること
で、オイルブレード9で規制され掻き取られた余分なオ
イルを循環、再利用するようにしている。
【0022】ここで、第1のオイル貯溜部と第2のオイ
ル貯溜部の段差dは、図3の浸漬部からの高さh(オイ
ル供給フェルト8の一端が浸漬されているオイルの液面
からオイル供給フェルト8の他端が加熱ローラ1に接触
しているオイル塗布部までの高さ)とオイルの浸透速度
V(mm/s)の関係から決定される。浸漬部からの高
さhと浸透速度Vは指数的に近似することが可能であ
り、 V=0.6・exp(−0.14h) と表すことができる。
【0023】そこで、オイル供給フェルト8から加熱ロ
ーラ1へのオイル塗布量を十分に維持できるよう、安全
率を2として浸透速度Vを2倍にすると、オイル供給フ
ェルト8の浸漬位置からオイル塗布部までの高さhは、
上記式により、5mm低く変化させねばならないことにな
る。
【0024】表1は、オイル塗布部とオイル規制部の間
隔を微小な繊維の咬み込みがない距離に余裕をもって設
定するとともに、オイル規制部材を支持する板バネのバ
ネ定数が所要の範囲内に収まるように板バネの長さ(つ
まりは第2のオイル貯溜部の底面位置)を設定し、一
方、オイル供給フェルト8の浸漬位置からオイル塗布部
までの高さは所要のオイル供給量を維持できる高さとす
るために、第1のオイル貯溜部底面が第2のオイル貯溜
部底面より5mm上方になるように段差を設けてオイル塗
布ユニットを構成し、このオイル塗布ユニットを用いた
定着装置で連続定着を行って画像を評価した結果であ
る。画像品質欄の〇印は上欄の枚数の最終頁の画像品質
が良好であることを意味し、6万ページの定着を行って
も画像が良好に維持できていることが確認された。
【0025】
【表1】
【0026】以上の結果から、第1のオイル貯溜部と第
2のオイル貯溜部の段差を5mm以上とることによりオイ
ル供給フェルト8のオイル塗布量を十分な値に維持でき
ると同時に、オイルブレード9とオイル供給フェルト8
の加熱ローラ1への接触部とのギャップgを十分に確保
することができ良好な画像が得られることが確認され
た。
【0027】なお、上記実施例では、オイルブレード9
で掻き取られて第2のオイル貯溜部に導かれたオイル
を、このオイルに一端を浸漬させたオイル移送フェルト
73に吸い込ませ、オイル移送フェルト73の毛管現象
を利用してオイル移送フェルト73の他端が接触してい
るオイル供給フェルト8に移送している。したがって、
前記段差dを設定するに当たっては、オイル移送フェル
ト73の移送能力を考慮して設定する必要がある。すな
わち、オイル移送フェルト73の単位時間あたりのオイ
ル移送量は、第2のオイル貯溜部底面からオイル移送フ
ェルト73とオイル供給フェルト8の接触部までの距離
に、つまりは前記段差dに左右される。このことから、
段差dの上限は、オイル移送フェルト73の単位時間あ
たりのオイル移送量が、オイルブレード9で掻き取られ
て第2のオイル貯溜部に導かれるオイルの単位時間あた
りの量と等しくなるような段差dの値となる。
【0028】また、前記実施例では、第2のオイル貯溜
部の底面はほぼ水平としてあるが、必ずしも水平とする
必要はなく、傾斜させてもよい。さらに、図示の実施例
では、第1のオイル貯溜部と第2のオイル貯溜部は断面
が逆U字型をなすような二重壁面で隔てられているが、
このような二重壁面でなく、断面がT字を横にした形と
なる壁面で隔てるようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、加熱ローラ表面に塗布
するためのオイルを貯溜する第1のオイル蓄積手段の底
面が、オイルブレードに規制され加熱ローラから除去さ
れた余剰のオイルを貯溜する第2のオイル蓄積手段の底
面よりも上方に位置するような段差を設けたオイル塗布
ユニットとすることにより、オイル塗布部材を介して加
熱ローラへ供給されるオイル塗布量を十分な量に確保し
てオフセットを防止し、同時に、オイル塗布部とオイル
規制部の間隔を、オイル塗布部材から発生する微細な繊
維がオイル規制部材に噛み込まれることがない間隔に維
持することができ、長期にわたり安定した画質が得られ
るような定着装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部構成を示す断面図であ
る。
【図2】従来の定着装置の要部構成を示す断面図であ
る。
【図3】オイル供給フェルトの浸透速度とオイル浸漬部
からオイル到達部までの高さの関係の例を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 加熱ローラ 2 加圧ローラ 1a,2a 芯金 1b,2b シリコー
ンゴム層 3 クリーニングパッド 5,6 ヒータ 7 オイル塗布ユニット 8 オイル供給フェ
ルト 9 オイルブレード 10 オイルパン 11 オイルタンク 12 非接触型温度
センサ 13 用紙 14 トナー画像 15 入口ガイド 16,17 排紙ガ
イド 18 板バネ 70 オイル塗布ユ
ニット 71 第1のオイル貯溜部 72 第2のオイル
貯溜部 73 オイル移送フェルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱ローラと、前記加熱ローラと当接し
    て回転する加圧ローラと、前記加熱ローラ表面に塗布す
    るためのオイルを貯溜する第1のオイル蓄積手段と、前
    記第1のオイル蓄積手段のオイルに一端が浸漬し、他端
    が前記加熱ローラ表面に接触してオイルを塗布するウィ
    ック式のオイル塗布部材と、前記加熱ローラ表面に塗布
    されたオイルを均一な厚さに均すオイル規制部材と、前
    記オイル規制部材に規制され加熱ローラから除去された
    余剰のオイルを貯溜する第2のオイル蓄積手段と、を備
    え、前記両ローラ間にトナー画像を載置した像支持体を
    通すことにより、前記トナー像を前記像支持体上に定着
    する定着装置において、 前記第1のオイル蓄積手段の底面と前記第2のオイル蓄
    積手段の底面の間に前記第1のオイル蓄積手段の底面が
    前記第2のオイル蓄積手段の底面よりも上方に位置する
    ような段差を設け、前記第2のオイル蓄積手段には前記
    オイル塗布部材にオイルを移送するウィック式のオイル
    移送部材を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の定着装置において、 前記第1のオイル蓄積手段の底面と前記第2のオイル蓄
    積手段の底面の段差は少なくとも5mmあることを特徴と
    する定着装置。
JP3055397A 1997-02-14 1997-02-14 定着装置 Pending JPH10228204A (ja)

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