JPH10288908A - 画像形成装置の定着装置 - Google Patents

画像形成装置の定着装置

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JPH10288908A
JPH10288908A JP11036197A JP11036197A JPH10288908A JP H10288908 A JPH10288908 A JP H10288908A JP 11036197 A JP11036197 A JP 11036197A JP 11036197 A JP11036197 A JP 11036197A JP H10288908 A JPH10288908 A JP H10288908A
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fixing web
roller
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ウェブ供給ロールからの廃オイルに対す
るメンテナンス作業をなくし、使用性を向上すると共
に、従来技術で必要であったオイルパンを不要とし、低
コスト化を図る。 【解決手段】 定着ウェブ供給手段69から滴下する廃
オイル(余剰オイル)71を、当該定着ウェブ供給手段
69の下方に配置し、定着ローラ51のクリーニングに
よりオイルの含浸量が半減した定着ウェブ回収手段70
または当該定着ウェブ回収手段70へと向かう使用済み
の定着ウェブ66に再吸収し、上記廃オイル71に対す
るメンテナンス作業を不要にすると共に、従来技術で必
要であったオイルパンを不要とするように構成してなる
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
静電記録装置等の画像形成装置において、記録媒体に転
写したトナー像を定着ローラにより定着させる定着装置
に関し、詳しくは、この定着ローラの表面を定着ウェブ
によりクリーニングする定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真複写機等の各種画像形
成装置においては、原稿ガラス台上に原稿を固定状態ま
たは移動状態にて載置すると共に、画像読み取り手段を
構成する照明ランプ等を原稿に対して相対的に移動させ
ることにより原稿画像を読み取り、それに対応する静電
潜像を像担持体上に形成して現像を行い、得られたトナ
ー像を記録媒体としての記録紙上に転写して画像形成を
行うようにしている。
【0003】このトナー像が転写された記録紙は図8に
示される定着装置に搬送され、当該定着装置によりトナ
ー像が記録紙に定着され永久可視像化される。すなわ
ち、上記記録紙は、定着入口ガイド53上に搬送され、
この定着入口ガイド53から定着ローラ51及び加圧ロ
ーラ52のニップ部に進入する。この時、定着ローラ5
1に当接するサーミスタ54に従って当該定着ローラ5
1内のハロゲンヒータ68が制御され、定着ローラ51
の表面温度が所定の定着可能な温度にされている。
【0004】この定着ローラ51としては、例えば鉄ま
たはアルミ製のパイプ状の芯金の表面に例えばPTFE
またはPFA等の弗素樹脂を被覆したものが一般的に用
いられ、図示を省略した駆動源により回転される。ま
た、上記加圧ローラ52としては、例えば金属製の芯金
に例えばシリコンゴムや弗素ゴム等の弾性体を所定の厚
みで設けたものが一般的に用いられ、定着ローラ51に
対し所定の圧力で加圧されて記録紙にトナー像を定着さ
せるための加重を付与する。
【0005】記録紙が上記ニップ部に進入すると、上記
所定の定着可能温度で記録紙上のトナーが溶融すると共
に、この溶融しているトナー像が上記加重により記録紙
に押し付けられ、これにより定着が行われる。このトナ
ー像が定着された記録紙は、上記定着ローラ51及び加
圧ローラ52の回転に伴って、排紙上ガイド65と排紙
下ガイド64との間を案内されながら通過し排紙ローラ
(不図示)に至り、この排紙ローラの駆動により機外に
排紙される。上記定着後に定着ローラ51から分離され
ない記録紙(例えば画像濃度が高い場合や厚さの薄い記
録紙)は、定着ローラ51に摺接する分離爪55により
当該定着ローラ51から引き離され、同様にして排紙さ
れる。
【0006】以上説明した定着ローラ51、加圧ローラ
52、サーミスタ54、定着入口ガイド53、排紙上ガ
イド65、排紙下ガイド64及び分離爪55は、定着装
置の下部外郭を形成する下ケース56に保持されてい
る。
【0007】一方、上記定着装置の上部外郭を形成する
上ケース57内には、上述した定着ローラ51の表面を
定着ウェブ66によりクリーニングする機構が配設され
ている。この定着ウェブ66としては、例えば不織布等
の耐熱繊維に高粘度(5000〜10000cs)の例
えばシリコンオイル等を含浸させたものが一般的に用い
られる。この定着ウェブ66に代わるものとしては、例
えばオイルを含浸させ上記回転する定着ローラ51に対
して固定で用いられるクリーニングローラやクリーニン
グパッド等が知られているが、新しいウェブを順次繰り
出してクリーニングを行うため長期間において良好なク
リーニング性能を維持できる定着ウェブを採用するのが
良い。
【0008】さて、このような利点を有する定着ウェブ
66は、図8に示されるように、図示上方右側に配置さ
れた定着ウェブ供給ロール58に巻回されており、当該
定着ウェブ供給ロール58の上部側から新しいウェブが
送り出される。この定着ウェブ供給ロール58に対し水
平方向に離間した位置には、当該定着ウェブ供給ロール
58から送り出された定着ウェブ66を巻き取ることに
より構成される定着ウェブ巻取ロール59が配置されて
いる。また、これらロール58,59の間には、定着ウ
ェブ供給ロール58から送り出された定着ウェブ66を
上記定着ローラ51に押圧する例えばシリコンゴムスポ
ンジ等の弾性体からなるバックアップロール60が配置
されており、さらにこのバックアップロール60と上記
定着ウェブ巻取ロール59との間には、当該バックアッ
プロール60からの定着ウェブ66を張力を持たせて上
記定着ローラ51の表面に圧接させる押え部材61が配
置されている。
【0009】このような定着装置のクリーニング機構で
は、定着ウェブ供給ロール58から送り出された定着ウ
ェブ66は、上記バックアップロール60と押え部材6
1との間で上記定着ローラ51に圧接される。この定着
ウェブ66の圧接により、定着ローラ51に付着してい
る記録紙に定着されなかった余分なトナーや記録紙から
発生する紙粉等が当該定着ウェブ66に付着・転移し、
定着ローラ51がクリーニングされる。この時、定着ロ
ーラ51には、当該定着ローラ51の離型性を高め上記
トナーや紙粉等を付着させ難くするために定着ウェブ6
6に含浸させているシリコンオイルが、微量づつ供給さ
れる。なお、上記定着ローラ51に圧接する定着ウェブ
66の進行方向は定着ローラ51のそれとは逆方向であ
るが、その送り速度は、例えばA4サイズの記録紙1枚
当たり50μm/s程度である。その後、クリーニング
プロセスを終えた定着ウェブ66は、上記定着ウェブ巻
取ロール59に巻き取られる。
【0010】このようなクリーニング機構においてはさ
らに、上記定着ウェブ供給ロール58の下方にオイルパ
ン62が設けられている。このオイルパン62は、定着
ウェブ供給ロール58から滴下する余分なシリコンオイ
ルを受けるためのものである。このオイルパン62に溜
まった廃シリコンオイル63は、所定の期間を持って行
われるメンテナンス作業によって除去される。
【0011】なお、上記メンテナンス作業を行う場合、
また上記定着ウェブ66を全て使用したために新しい定
着ウェブに交換する作業を行う場合には、上述したロー
ル58,59,60、押え部材61を保持する上ケース
57を下ケース56から取り外し、上記作業を行うこと
になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、定着ウェブ
供給ロール58からは、前述したように、余分なシリコ
ンオイルが滴下する。この現象の発生は、定着ウェブ供
給ロール58から送り出され当該定着ウェブ供給ロール
58から分離しようとする定着ウェブ66に含浸したシ
リコンオイルが、定着ウェブ供給ロール58とこれから
送り出される定着ウェブ66との境界部(分離ポイン
ト)にオイル溜り67を形成しながら定着ウェブ供給ロ
ール58側に移行し、この移行したシリコンオイルが定
着ウェブ供給ロール58に余分に含浸してしまうことが
原因となっている。特に、定着ウェブ供給ロール58の
残りの定着ウェブの量が少なくなってくると、上記オイ
ル溜り67の発生が顕著となる。また、特に定着ウェブ
66を定着ウェブ供給ロール58の上部側から送り出す
場合や定着ウェブ66の張力が強い程、上記オイルの移
行量が多くなる。
【0013】そして、このように上記定着ウェブ供給ロ
ール58に再吸収された余剰なシリコンオイルは、上述
したように、結果としてロール58の下部から滴下する
ことになり、上述したオイルパン62が必要となる。
【0014】このため、従来技術においては、前述した
オイルパン62に貯留した廃オイル63を除去するメン
テナンス作業が必要であると共に、このメンテナンス作
業を怠った場合に、廃オイル63がオイルパン62から
溢れ落ち、機内を汚してしまうといった問題があった。
【0015】そこで本発明は、このような問題を解消
し、定着ウェブ供給ロールからの廃オイルに対するメン
テナンス作業をなくすことができ、使用性を向上できる
画像形成装置の定着装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の画像形成装置の定着装置は、トナー像が
転写された記録媒体を挟持・搬送しながら前記トナー像
を前記記録媒体に定着させる定着ローラ及び加圧ローラ
と、前記定着ローラに加圧手段により圧接し当該定着ロ
ーラの表面をクリーニングするオイルを含浸した定着ウ
ェブと、前記定着ローラへと前記定着ウェブを送り出す
定着ウェブ供給手段と、前記定着ローラの表面をクリー
ニングした後の定着ウェブを回収する定着ウェブ回収手
段とを備えた画像形成装置の定着装置において、前記定
着ウェブ供給手段を、前記定着ウェブ回収手段と前記加
圧手段との間の上方に配置したことを特徴としている。
【0017】このような請求項1における画像形成装置
の定着装置によれば、定着ウェブ供給手段から滴下する
廃オイル(余剰オイル)は、当該定着ウェブ供給手段の
下方に配置され、定着ローラのクリーニングによりオイ
ルの含浸量が半減された定着ウェブ回収手段または当該
定着ウェブ回収手段へと向かう使用済みの定着ウェブに
再吸収される。従って、上記廃オイルに対するメンテナ
ンス作業が不要にされると共に、従来技術で必要であっ
たオイルパンが不要にされる。
【0018】上記目的を達成するために、請求項2の画
像形成装置の定着装置は、請求項1に加えて、加圧手段
と定着ウェブ回収手段とを兼用とし、定着ウェブ供給手
段を、前記兼用とした手段の上方に配置したことを特徴
としている。
【0019】このような請求項2における画像形成装置
の定着装置によれば、定着ウェブ供給手段から滴下する
廃オイルは、当該定着ウェブ供給手段の下方に配置さ
れ、定着ローラのクリーニングによりオイルの含浸量が
半減された定着ウェブ回収手段に再吸収されるが、この
時当該定着ウェブ回収手段は、上記クリーニングのため
に定着ウェブを定着ローラに圧接させる加圧手段も兼用
しているため、部品点数がさらに減少される。
【0020】上記目的を達成するために、請求項3の画
像形成装置の定着装置は、トナー像が転写された記録媒
体を挟持・搬送しながら前記トナー像を前記記録媒体に
定着させる定着ローラ及び加圧ローラと、前記定着ロー
ラに加圧手段により圧接し当該定着ローラの表面をクリ
ーニングするオイルを含浸した定着ウェブと、前記定着
ローラへと前記定着ウェブを送り出す定着ウェブ供給手
段と、前記定着ローラの表面をクリーニングした後の定
着ウェブを回収する定着ウェブ回収手段と、を備えた画
像形成装置の定着装置において、前記定着ウェブ供給手
段の下方に配置されたオイル回収手段と、このオイル回
収手段に回収されたオイルを記録媒体に転移させるよう
に動作するオイル転移手段と、このオイル転移手段の動
作を所定または任意のタイミングで実行させるように制
御する制御手段と、を具備したことを特徴としている。
【0021】上記目的を達成するために、請求項4の画
像形成装置の定着装置は、請求項3に加えて、オイル回
収手段は、オイル転移手段によって定着ウェブ供給手段
の余剰オイルを回収するように動作することを特徴とし
ている。
【0022】上記目的を達成するために、請求項5の画
像形成装置の定着装置は、請求項1乃至4の何れか一つ
に加えて、定着ウェブ供給手段は、定着ウェブが巻回さ
れたロール体であり、当該定着ウェブを、前記ロール体
の上部側から送り出すことを特徴としている。
【0023】上記目的を達成するために、請求項6の画
像形成装置の定着装置は、請求項4または5に加えて、
オイル回収手段は、オイル吸収性を有する弾性発泡体で
あることを特徴としている。
【0024】このような請求項3乃至6における画像形
成装置の定着装置によれば、定着ウェブ供給手段の廃オ
イルは、自然滴下またはオイル回収手段のオイル回収動
作(請求項4)により、当該定着ウェブ供給手段の下方
に配置されたオイル回収手段に回収され、このオイル回
収手段に回収されたオイルは、制御手段によってその動
作を所定または任意のタイミングで実行するように制御
されるオイル転移手段の当該動作に従って、記録媒体に
転移される。従って、上記廃オイルに対するメンテナン
ス作業が不要にされる。
【0025】また、請求項5のように、定着ウェブ供給
手段を定着ウェブが巻回されたロール体とし、定着ウェ
ブを上記ロール体の上部側から送り出す構成の方が、定
着ウェブを下部側から送り出す構成に比して多量の廃オ
イルが滴下しやすいため、この請求項5の構成が請求項
1乃至4に適用されると、請求項1乃至4の作用・効果
がより顕著にされる。
【0026】上記目的を達成するために、請求項7の画
像形成装置の定着装置は、トナー像が転写された記録媒
体を挟持・搬送しながら前記トナー像を前記記録媒体に
定着させる定着ローラ及び加圧ローラと、前記定着ロー
ラに加圧手段により圧接し当該定着ローラの表面をクリ
ーニングするオイルを含浸した定着ウェブと、前記定着
ローラへと前記定着ウェブをその上部側から送り出すロ
ール状の定着ウェブ供給ロールと、前記定着ローラの表
面をクリーニングした後の定着ウェブを回収する定着ウ
ェブ回収手段と、を備えた画像形成装置の定着装置にお
いて、前記定着ウェブ供給ロールの最外層と引き出され
た定着ウェブとの間に形成される境界部を埋める境界部
埋め部材を具備した。
【0027】このような請求項7における画像形成装置
の定着装置によれば、境界部埋め部材によって、定着ウ
ェブ供給ロールの最外層と引き出された定着ウェブとの
間に形成される境界部が埋められるため、引き出される
定着ウェブから定着ウェブ供給ロールの最外層へのオイ
ル移行が遮られる。従って、定着ウェブ供給ロールから
の廃オイルに対するメンテナンス作業が不要にされる。
【0028】上記目的を達成するために、請求項8の画
像形成装置の定着装置は、請求項7に加えて、境界部埋
め部材は、オイル吸収性を有する材質よりなることを特
徴としている。
【0029】このような請求項8における画像形成装置
の定着装置によれば、境界部埋め部材が、オイル吸収性
を有する材質よりなるため、上記オイル移行がより効果
的に防止される。
【0030】上記目的を達成するために、請求項9の画
像形成装置の定着装置は、請求項7に加えて、境界部埋
め部材は、定着ウェブ供給ロールの下方まで延出するオ
イル受け形状を有していることを特徴としている。
【0031】このような請求項9における画像形成装置
の定着装置によれば、境界部埋め部材が、定着ウェブ供
給ロールの下方まで延出するオイル受け形状を有してい
るため、定着ウェブ供給ロール58からのオイル滴下の
畏れが大きい場合でも、この滴下するオイルが当該延出
部に受けられるようになる。
【0032】上記目的を達成するために、請求項10の
画像形成装置の定着装置は、請求項7に加えて、境界部
埋め部材は、可動であり、当該境界部埋め部材を、定着
ウェブ供給ロールの残りの定着ウェブ量に応じて変化す
る境界部に追従して当該境界部を埋めるように変位させ
る追従変位手段を具備したことを特徴としている。
【0033】このような請求項10における画像形成装
置の定着装置によれば、追従変位手段によって、境界部
埋め部材が、定着ウェブ供給ロールの残りの定着ウェブ
量に応じて変化する境界部に追従して当該境界部を埋め
るように変位するため、当該境界部埋め部材により上記
境界部が常時埋められる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明するが、それに先立って、図1に示
される電子写真複写機を例にとって画像形成装置の概要
を説明しておく。
【0035】同図において、複写機1は、原稿に記録さ
れた画像情報を読み取るためのスキャナ部3と、記録紙
等の記録媒体にトナー像を形成するためのプリンタ部2
と、を備えている。スキャナ部3では、原稿照明ランプ
19によって、原稿に記録された画像情報が読み取ら
れ、この画像情報を表す光が光路L1を通り、複数のミ
ラー19aとレンズユニット20を介して、像担持体
(以下感光体ドラムと記す)4上に照射される。
【0036】プリンタ部2では、先ず矢印4a方向(図
示時計回り)に回転する上記感光体ドラム4が、コロナ
放電を利用したコロナ帯電器5によって一様に帯電さ
れ、次いで上記画像情報を表す光により照射されて当該
感光体ドラム4上に静電潜像が形成される。次いで、ト
ナー31が充填された現像器6から、感光体ドラム4の
帯電極性とは逆極性に帯電されたトナーが飛翔し、当該
トナーが感光体ドラム4上の上記静電潜像に付着してト
ナー像が形成され、静電潜像が顕像化される。
【0037】一方、記録紙が収納されたカセット11か
らは、ピックアップローラ12によって当該記録紙が給
紙され、この記録紙は、レジストローラ対13によって
転写帯電器7に導かれる。この転写帯電器7に導かれた
記録紙に感光体ドラム4上のトナー像を転写するにあた
っては、転写帯電器7のコロナワイヤ7aにトナーとは
逆極性の電圧を印加する。トナー像が転写された記録紙
は、搬送部9によって定着装置10に搬送される。この
定着装置10では、従来技術で説明したと同様に、加熱
されたローラ対51,52(定着ローラ51及び加圧ロ
ーラ52)によって、記録紙上のトナー像が加熱されて
定着される。このトナー像が定着された記録紙は、排紙
ローラ対18によって機外の排紙トレイ14に排紙・積
載される。
【0038】上記転写帯電器7よりも感光体ドラム4の
回転方向下流側には、転写後の感光体ドラム4上に残留
したトナーを除去するクリーニング装置8が配置されて
いる。また、コロナ帯電器5を間に挾んだ感光体ドラム
4の反対側には、光源23を備えた前露光/ブランク露
光ユニット21が配置されている。このユニット21
は、感光体ドラム4上に残留した電荷を除電するために
当該感光体ドラム4に光路L2を通る光を照射する(前
露光)と共に、記録紙の左右の余白を形成するために感
光体ドラム4に光路L3,L3’を通る光を照射する
(サイズブランク露光)ものである。多くの機種では、
このように前露光の光源とサイズブランク露光の光源と
が兼用されている。
【0039】上記クリーニング装置8と前露光/ブラン
ク露光ユニット21よりも図示左側には、コロナ帯電に
よって発生するオゾンを機外に排出させる排気ユニット
15が配置されている。この排気ユニット15は、オゾ
ンを吸着してオゾン濃度を下げるオゾンフィルタ16
と、発生したオゾンを機外に導く排気ファン17と、を
備えている。
【0040】上記定着装置10は、本発明の第1の実施
形態では、図2に示されるように構成されている。な
お、この第1の実施形態を含めた以降の実施形態におい
ては、従来技術で説明したのと同一なものには同一符号
が付してあり、重複をさけるためにその説明は省略す
る。
【0041】この第1の実施形態の定着装置が従来技術
のそれと違う点は、定着ウェブ供給ロール(定着ウェブ
供給手段)69と定着ウェブ巻取ロール(定着ウェブ回
収手段)70の配置関係を変えた点である。すなわち、
定着ウェブ供給ロール69は、定着ローラ51より上方
の図示左側に、当該定着ウェブ供給ロール69の上部側
から新しいウェブが送り出されるように配置されている
と共に、この定着ウェブ供給ロール69の下方に定着ウ
ェブ巻取ロール70が配置されている。また、定着ロー
ラ51の上部には、定着ウェブ供給ロール69から送り
出された定着ウェブ66を、所定のニップ幅を持って上
記定着ローラ51に押圧する例えば弾性シリコンスポン
ジローラからなる押圧ローラ(加圧手段)60が配置さ
れている。なお、上記定着ウェブ66としては、例えば
10000csのシリコンオイルを含浸させたものが用
いられている。
【0042】次に、このように構成された装置の動作に
ついて説明する。上記定着ウェブ供給ロール69から送
り出された定着ウェブ66は、上記押圧ローラ60に導
かれ当該押圧ローラ60により上記所定のニップ幅を持
って上記定着ローラ51に圧接され、これにより定着ロ
ーラ51の表面がクリーニングされる。この時、定着ウ
ェブ66に含浸しているシリコンオイルは、このクリー
ニング作用により上記定着ローラ51に転移する。その
後、クリーニングプロセスを終え当初よりシリコンオイ
ルの含浸量が半減された使用済み定着ウェブ66は、上
記定着ウェブ巻取ロール70に巻き取られる。
【0043】ここで、上記定着ウェブ供給ロール69の
下部からは、従来技術で説明したと同様に、シリコンオ
イル71が徐々に滴下するが、上述したように、定着ウ
ェブ供給ロール69の下方に定着ウェブ巻取ロール70
が配置されているため、この滴下するシリコンオイル7
1は、定着ウェブ巻取ロール70に受けられる。
【0044】この定着ウェブ巻取ロール70の定着ウェ
ブは、上述したように、シリコンオイルの含浸量が半減
しているため、滴下し受けとめられたシリコンオイル7
1は当該定着ウェブ巻取ロール70に再吸収される。
【0045】すなわち、この第1の実施形態では、定着
ウェブ巻取ロール70で定着ウェブ供給ロール69から
の廃オイルが再吸収されるため、当該定着ウェブ供給ロ
ール70からの廃オイルに対するメンテナンス作業が不
要にされ、使用性が向上されている。
【0046】加えて、従来技術で用いられていたオイル
パン62が不要にされているため、低コスト化も図られ
ている。
【0047】図3は本発明の第2の実施形態に係る定着
装置を表した横断面図である。この第2の実施形態の定
着装置が上記第1の実施形態のそれと違う点は、押圧ロ
ール(兼用手段)73に、定着ローラ51に対して定着
ウェブ66を押圧する機能と使用済みの定着ウェブ66
を巻き取る機能を合わせ持たせると共に、この押圧ロー
ル73を定着ウェブ供給ロール72の下方に配置した点
である。
【0048】すなわち、定着ウェブ供給ロール72は、
定着ローラ51より上方の図示左側に、当該定着ウェブ
供給ロール72の上部側から新しいウェブが送り出され
るように配置されていると共に、この定着ウェブ供給ロ
ール72の下方に押圧ロール73が配置されている。こ
の押圧ロール73は、上記定着ウェブ供給ロール72か
ら送り出された定着ウェブ66を、所定のニップ幅を持
って上記定着ローラ51に押圧し得ると共に使用済みの
定着ウェブ66を巻き取り得るように変形する例えば弾
性シリコンスポンジローラからなっている。換言すれ
ば、押圧ロール73は、このような機能を果たし得る位
置に配置され、当該位置の上方に上記定着ウェブ供給ロ
ール72が配置されている。
【0049】このように構成された装置では、定着ウェ
ブ供給ロール72から送り出された定着ウェブ66は、
上記押圧ロール73に導かれ当該押圧ロール73により
上記所定のニップ幅を持って上記定着ローラ51に圧接
され、これにより定着ローラ51の表面がクリーニング
される。また、このクリーニングの直後から、使用済み
の定着ウェブ66は上記押圧ロール73に巻き取られ
る。この定着ウェブ66の定着ローラ51に対する圧接
及び使用済み定着ウェブ66の巻き取りは、押圧ロール
73がその回転時に上述したように変形するため、良好
に行われる。
【0050】また、上記定着ウェブ供給ロール69の下
部から滴下するシリコンオイルは、下方の押圧ロール7
3に巻き取られる使用済みの定着ウェブ66で受けら
れ、再吸収される。
【0051】このように構成しても第1の実施形態と同
様な効果を得ることができるというのはいうまでもな
く、加えて、押圧ロール73が上記2つの機能を兼用し
ているため、より低コスト化が図られている。
【0052】なお、装置高さが高くなってしまうが、定
着ローラ51の上方に押圧ロール73を配置し、さらに
その上方に定着ウェブ供給ロール72を配置することも
可能である。
【0053】図4は本発明の第3の実施形態に係る定着
装置を表した横断面図である。この第3の実施形態の定
着装置が従来技術のそれと違う点は、前述した定着ウェ
ブ供給ロール58とこれから送り出される定着ウェブ6
6との境界部(分離ポイント)に、当該境界部を埋める
境界部埋め部材74を配置した点である。
【0054】この境界部埋め部材74は、例えば耐熱性
を有するプラスティック等からなり、その定着ウェブ供
給ロール58側の部分が境界部の奥に食い込む楔形状を
呈すると共に、その下部が当該ロール58の外周面に対
向する円弧形状を呈し、さらに上記境界部を定着ウェブ
幅(紙面に対し直交する方向の幅)全域に渡って埋める
ように設けられている。この境界部埋め部材74はま
た、引っ張りばね(追従変位手段)75によって上記楔
形状部分が上記境界部の奥に食い込む方向に付勢されて
いる。
【0055】このように構成された装置では、定着ウェ
ブ66は従来技術と同様に動作し、定着ローラ51の表
面がクリーニングされる。
【0056】一方、送り出される定着ウェブ66から定
着ウェブ供給ロール58に移行しようとするシリコンオ
イルは、上記境界部に配置された境界部埋め部材74に
よりその移行が遮られ、その結果定着ウェブ供給ロール
58に残留するシリコンオイルが増加することはなく、
オイル滴下には至らない。
【0057】また、定着ウェブ66の使用(消費)に伴
い、定着ウェブ供給ロール58の外径が小さくなってい
くが、この時上記境界部埋め部材74は、引っ張りばね
75の付勢力により境界部の奥に食い込むように追従
し、これにより常時境界部が埋められるようになってい
る。
【0058】すなわち、この第3の実施形態では、定着
ウェブ供給ロール58からの廃オイル滴下の原因となっ
ている箇所(上記境界部)が、境界部埋め部材74によ
り埋められ定着ウェブ66からのオイル移行が遮られて
いるため、当該定着ウェブ供給ロール58からの廃オイ
ルに対するメンテナンス作業が不要にされ、使用性が向
上されている。
【0059】なお、境界部埋め部材74を、例えばオイ
ル吸収性を有する吸収体(例えば商品名ハイシートやベ
ルイータ)としても良い。このように構成することによ
り、シリコンオイルの移行・滴下が、より効果的に防止
されるようになる。
【0060】図5は本発明の第4の実施形態に係る定着
装置を表した横断面図である。この第4の実施形態の定
着装置が上記第3の実施形態のそれと違う点は、上記境
界部埋め部材74に代えて、上記境界部を埋めると共に
定着ウェブ供給ロール58から滴下の畏れがあるオイル
を受け得る境界部埋め部材76を用いた点である。
【0061】この境界部埋め部材76は、定着ウェブ供
給ロール58側の部分が境界部の奥に食い込む楔形状を
呈すると共に、その下部が当該ロール58の外周面に対
向する円弧形状を呈している点では上記第3の実施形態
と同様であるが、上記下部がさらに延出して上記定着ウ
ェブ供給ロール58の下方まで廻り込む形状を呈してい
る。すなわち、この延出部分によりオイルパンが構成さ
れている。
【0062】なお、上記境界部埋め部材76は上記第3
の実施形態と同様な材質から構成されていると共に、上
記境界部埋め部材76を上記境界部の奥に食い込む方向
に付勢する引っ張りばね75が上記第3の実施形態と同
様に設けられている。
【0063】このように構成しても、第3の実施形態と
同様な作用を奏するため、定着ウェブ供給ロール58か
らの廃オイルに対するメンテナンス作業が不要にされ、
使用性が向上されている。
【0064】加えて、上記境界部埋め部材76がオイル
パンの機能を兼ね備えているため、定着ウェブ供給ロー
ル58からのオイル滴下の畏れが大きい場合に、特に有
効である。
【0065】図6は本発明の第5の実施形態に係る定着
装置を表した横断面図である。この第5の実施形態の定
着装置が従来技術のそれと違う点は、定着ウェブ供給ロ
ール58の下方に上下動可能なオイル吸収ローラ(オイ
ル回収手段)77を設ける一方で、後述する所定のタイ
ミングで当該オイル吸収ローラ77を上昇または下降さ
せると共に後述する所定のタイミングで前述したカセッ
ト11から記録紙Pを給紙させるように制御する制御装
置(不図示;制御手段)を設けた点である。
【0066】上記オイル吸収ローラ77は、例えば弾性
シリコンスポンジローラからなり、上記制御装置により
所定位置まで上昇した時に所定のニップ幅を持って上記
定着ウェブ供給ロール58に当接すると共に、所定位置
まで下降した時に所定のニップ幅を持って上記供給され
る記録紙Pを介して前述した定着入口ガイド53に当接
するように構成されている。
【0067】次に、このように構成された装置の動作に
ついて説明する。ユーザーが複写機を使用し所定のコピ
ー枚数に達すると、この所定の枚数に達したことが、実
際のコピー枚数と予め記憶されている所定の枚数との比
較により上記制御装置に認識される。この所定の枚数
は、上記定着ウェブ供給ロール58からシリコンオイル
が滴下する前の枚数として設定されている。制御装置が
所定の枚数に達したことを認識すると、当該制御装置の
制御によって、操作部(不図示)に、例えば“定着ウェ
ブのメンテナンス必要”といった旨のユーザーに対する
メッセージが表示される。この表示を受けてユーザーが
“定着ウェブのメンテナンス実行”の操作を行うと、以
下の定着ウェブ66のメンテナンスが実行される。
【0068】すなわち、上記実行命令が制御装置に入力
されると、当該制御装置により上記オイル吸収ローラ7
7の転移手段としての移動用アクチュエータ(例えばモ
ータ等;不図示)が制御され、オイル吸収ローラ77が
上記所定位置まで上昇し上記所定のニップ幅を持って定
着ウェブ供給ロール58に当接する。これにより、滴下
しようとする定着ウェブ供給ロール58の余分なシリコ
ンオイルがオイル吸収ローラ77に転移する。
【0069】次いで、制御装置の制御によって、カセッ
ト11から記録紙Pが1枚給紙される。当該記録紙Pが
定着入口ガイド53を通過し定着ローラ51と加圧ロー
ラ52のニップ部に至ると、このタイミングで上記制御
装置により上記アクチュエータが制御され、オイル吸収
ローラ77が上記所定位置まで下降し上記所定のニップ
幅を持って記録紙Pを介して定着入口ガイド53に当接
する。この時、オイル吸収ローラ77は、搬送されてい
る記録紙Pに当接することにより回転し、オイル吸収ロ
ーラ77に転移していたシリコンオイルは、上記オイル
吸収ローラ77の当接・回転に伴って記録紙Pに再転移
する。そして、移動する記録紙Pの後端がオイル吸収ロ
ーラ77に至る直前のタイミングで上記制御装置により
上記アクチュエータが制御され、オイル吸収ローラ77
は元の位置(実線で示される位置)まで上昇し、待機状
態となる。
【0070】一方、上記記録紙P上に再転移した廃オイ
ルは、その後定着ローラ51と加圧ローラ52のニップ
部を通過するが、その際に記録紙Pの繊維内に含浸され
るか、定着ローラ51の表面に再度転移する。上記記録
紙Pの繊維内に含浸された廃オイルは、記録紙Pと共に
排紙される。この廃オイルを含浸した記録紙Pに関して
は、廃記録紙としてユーザーにより廃棄されることにな
る。一方、定着ローラ51の表面に再転移した廃オイル
は、上記押え部材61、バックアップロール60と定着
ローラ51とのニップ部で、定着ウェブ供給ロール58
から送り出され定着ローラ51の表面をクリーニングし
て回収される定着ウェブ66に再吸収され、定着ウェブ
巻取ロール59に巻き取られる。
【0071】すなわち、この第5の実施形態では、定着
ウェブ供給ロール58の廃オイルがオイル吸収ローラ7
7を介して記録紙Pに転移され、そのまま廃記録紙とし
て廃棄されるか、使用済みの定着ウェブ66に再吸収さ
れるため、当該定着ウェブ供給ロール58からの廃オイ
ルに対するメンテナンス作業が不要にされ、使用性が向
上されている。
【0072】なお、この実施形態においては、記録紙P
を1枚だけ給紙し当該記録紙Pに廃オイルを転移させる
ようにしているが、例えば廃オイルが多い等の場合に
は、この多量の廃オイルを処理すべく記録紙Pを複数枚
給紙するようにしても良い。
【0073】また、ユーザーの操作を必要とせずに、処
理プログラムによって、所定の枚数になったら自動的に
上述した廃オイルの除去動作を行わせるようにすること
も可能である。
【0074】図7は本発明の第6の実施形態に係る定着
装置を表した横断面図である。この第6の実施形態の定
着装置が上記第5の実施形態のそれと違う点は、上記オ
イル吸収ローラ77に代えて、オイル受け(オイル回収
手段)78を用いた点である。
【0075】このオイル受け78は、中空半球形状を呈
し、滴下するオイルを内部に貯留可能となっていると共
に、最下点に外部と連通するスリット78aを有し、対
向部材に当接すると当該スリット78aからオイルが流
出するように構成されている。なお、上記スリット78
aの幅は50mm程度である。
【0076】次に、このように構成された装置の動作に
ついて説明する。上記オイル受け78は、通常は定着ウ
ェブ供給ロール58下方の実線位置に位置し、当該定着
ウェブ供給ロール58から滴下するオイルを受けてい
る。この時、上記スリット78aにはオイルの表面張力
が作用し当該スリット78aは塞がれた格好になり、定
着ウェブ供給ロール58から滴下するオイルは中空半球
内に貯留される。
【0077】ここで、例えば時間設定や枚数設定やオイ
ル受け78に設けた油位センサ等により制御装置が、オ
イル受け78に所定量の廃オイルが貯留されたと認識す
ると、第5の実施形態と同様に記録紙Pが1枚給紙され
ると共に、第5の実施形態と同様なタイミングで制御装
置により前述したアクチュエータが制御され、オイル受
け78が所定の位置まで下降し所定のニップ幅を持って
記録紙Pを介して定着入口ガイド53に当接する。オイ
ル受け78が記録紙Pに当接すると、毛細管力によっ
て、貯留されている廃オイル79がスリット78aから
流出する。この時、オイル受け78は高温の定着ローラ
51の近傍に配置されているため、当該オイル受け78
に貯留されている廃オイル79は、その粘度が低下して
おり、上述した毛細管力が充分に働くようになってい
る。そして、上記スリット78aを通して流出した廃オ
イル79は記録紙Pに転移する。また、第5の実施形態
で説明したのと同様なタイミングでオイル受け78は元
の位置(実線で示される位置)まで上昇し、待機状態と
なる。
【0078】一方、上記記録紙Pに転移した廃オイル
は、第5の実施形態で説明したのと同様に、そのまま廃
記録紙として廃棄されるか、使用済みの定着ウェブ66
に再吸収される。
【0079】すなわち、この第6の実施形態でも、第5
の実施形態と同様な効果を得ることができる。加えて、
定着ウェブ供給ロール58から滴下する廃オイルをオイ
ル受け78に貯留し所定量になったら上記メンテナンス
動作が実行されるという構成を採用しているため、メン
テナンス動作の間隔を、先の第5の実施形態より長くで
きるという効果もある。
【0080】なお、オイル受け78に貯留される廃オイ
ル79の量に応じて、記録紙Pの給紙枚数を適宜増やす
ようにしても良い。
【0081】また、上記スリット78aの幅は、シリコ
ンオイルの粘度等の特性に応じて適切に設定するのが良
い。
【0082】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例
えば、上記第1の実施形態においては、より好ましいと
して、定着ウェブ供給ロール69の下方に定着ウェブ巻
取ロール70を配置し、定着ウェブ供給ロール69から
滴下する余剰オイルを、定着ローラ51のクリーニング
によりオイルの含浸量が半減した定着ウェブ66を有す
る上記定着ウェブ巻取ロール70に再吸収するようにし
ているが、定着ウェブ供給ロール69を、定着ウェブ巻
取ロール70と押圧ローラ60との間の上方に配置し、
上記余剰オイルを上記定着ウェブ巻取ロール70または
当該定着ウェブ巻取ロール70へと向かう使用済みの定
着ウェブ66に再吸収するようにしても良い。
【0083】また、定着ウェブ66を定着ウェブ供給ロ
ールの上部側から送り出す構成の方が、定着ウェブ66
を下部側から送り出す構成に比して多量の廃オイルが当
該定着ウェブ供給ロールから滴下しやすくいため、上記
第1、2、5、6の実施形態ではこの構成を採用し、そ
の効果をより効果的にしているが、定着ウェブ66を定
着ウェブ供給ロールの下部側から送り出す構成を採用す
ることもできる。なお、上記第3及び第4の実施形態に
おいては、定着ウェブ66を定着ウェブ供給ロールの上
部側から送り出す構成が必須条件となる。
【0084】また、上記実施形態においては、定着ロー
ラ51に対するクリーニング効果をより高めるため、定
着ローラ51に対して圧接する定着ウェブ66の進行方
向と定着ローラ51の進行方向とが逆になるように、定
着ウェブ供給ロールと定着ウェブ巻取ロールの配置関係
を決定しているが、定着ローラ51に対して圧接する定
着ウェブ66の進行方向と定着ローラ51の進行方向と
が同じとなるような定着ウェブ供給ロールと定着ウェブ
巻取ロールの配置関係としても良い。すなわち、第1及
び第2の実施形態では、定着ウェブ供給ロールと定着ウ
ェブ巻取ロールが定着ローラ51の上方図示左側に配置
されているが、定着ローラ51の上方図示右側に配置し
ても良く、また第3及び第4の実施形態では、定着ウェ
ブ供給ロール58が定着ローラ51の上方図示右側に配
置されると共に定着ウェブ巻取ロール59が定着ローラ
51の上方図示左側に配置されているが、定着ウェブ供
給ロール58を定着ローラ51の上方図示左側に配置す
ると共に定着ウェブ巻取ロール59を定着ローラ51の
上方図示右側に配置するようにしても良い。この場合に
は、上述した境界部埋め部材74,76も同様に配置が
逆となる。
【0085】また、上記第5の実施形態においては、オ
イル吸収ローラ77を上昇させることにより定着ウェブ
供給ロール58に当接させ、当該定着ウェブ供給ロール
58の余剰オイルを積極的にオイル吸収ローラ77に転
移させるようにしているが、当該オイル吸収ローラ77
に対する余剰オイルの転移を自然滴下によるものとして
も良い。
【0086】なお、本発明は、複写機を始めとして、フ
ァクシミリ、プリンタ等の多種多様な画像形成装置に対
しても同様に適用することができるというのはいうまで
もない。
【0087】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の画像形成
装置の定着装置は、定着ウェブ供給手段から滴下する廃
オイル(余剰オイル)を、当該定着ウェブ供給手段の下
方に配置し、定着ローラのクリーニングによりオイルの
含浸量が半減した定着ウェブ回収手段または当該定着ウ
ェブ回収手段へと向かう使用済みの定着ウェブに再吸収
し、上記廃オイルに対するメンテナンス作業を不要にす
ると共に、従来技術で必要であったオイルパンを不要に
するように構成したものであるから、低コスト化を図り
つつ使用性を向上することが可能となる。
【0088】また、請求項2の画像形成装置の定着装置
は、請求項1に加えて、定着ウェブ供給手段から滴下す
る廃オイルを、当該定着ウェブ供給手段の下方に配置
し、定着ローラのクリーニングによりオイルの含浸量が
半減した定着ウェブ回収手段に再吸収する一方で、当該
定着ウェブ回収手段が、上記クリーニングのために定着
ウェブを定着ローラに圧接させる加圧手段も兼用し、部
品点数をさらに減少し得るように構成したものであるか
ら、より低コスト化を図りつつ使用性を向上することが
可能となる。
【0089】また、請求項3乃至6の画像形成装置の定
着装置は、定着ウェブ供給手段の廃オイルを、自然滴下
またはオイル回収手段のオイル回収動作(請求項4)に
より、当該定着ウェブ供給手段の下方に配置したオイル
回収手段に回収し、このオイル回収手段に回収したオイ
ルを、制御手段によってその動作を所定または任意のタ
イミングで実行するように制御されるオイル転移手段の
当該動作に従って、記録媒体に転移させ、上記廃オイル
に対するメンテナンス作業を不要にするように構成した
ものであるから、使用性を向上することが可能となる。
【0090】また、請求項5のように、定着ウェブ供給
手段を定着ウェブが巻回されたロール体とし、定着ウェ
ブを上記ロール体の上部側から送り出す構成の方が、定
着ウェブを下部側から送り出す構成に比して多量の廃オ
イルが滴下しやすいため、この請求項5の構成を請求項
1乃至4に適用すると、請求項1乃至4の作用・効果が
より顕著となり、上述した効果を一層高めることが可能
となる。
【0091】また、請求項7の画像形成装置の定着装置
は、境界部埋め部材によって、定着ウェブ供給ロールの
最外層と引き出された定着ウェブとの間に形成される境
界部を埋め、引き出される定着ウェブから定着ウェブ供
給ロールの最外層へのオイル移行を遮り、定着ウェブ供
給ロールからの廃オイルに対するメンテナンス作業を不
要にするように構成したものであるから、使用性を向上
することが可能となる。
【0092】また、請求項8の画像形成装置の定着装置
は、請求項7に加えて、境界部埋め部材を、オイル吸収
性を有する材質より構成し、上記オイル移行をより効果
的に防止し得るように構成したものであるから、請求項
7の効果を一層高めることが可能となる。
【0093】また、請求項9の画像形成装置の定着装置
は、請求項7に加えて、境界部埋め部材を、定着ウェブ
供給ロールの下方まで延出するオイル受け形状を有する
構成とし、定着ウェブ供給ロール58からのオイル滴下
の畏れが大きい場合でも、この滴下するオイルを当該延
出部で受け得るように構成したものであるから、請求項
7の効果を一層高めることが可能となる。
【0094】また、請求項10の画像形成装置の定着装
置は、請求項7に加えて、追従変位手段によって、境界
部埋め部材を、定着ウェブ供給ロールの残りの定着ウェ
ブ量に応じて変化する境界部に追従して当該境界部を埋
めるように変位させ、当該境界部埋め部材により上記境
界部を常時埋め得るように構成したものであるから、請
求項7の効果を常時得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置の一例としての
複写機を表した横断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る定着装置を表し
た横断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る定着装置を表し
た横断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る定着装置を表し
た横断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る定着装置を表し
た横断面図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る定着装置を表し
た横断面図である。
【図7】本発明の第6の実施形態に係る定着装置を表し
た横断面図である。
【図8】従来技術における定着装置を表した横断面図で
ある。
【符号の説明】
10 定着装置 58,69,72 定着ウェブ供給手段(定着ウェブ供
給ロール) 59,70 定着ウェブ回収手段 60 加圧手段 66 定着ウェブ 71,79 オイル 73 兼用手段 74,76 境界部埋め部材 75 追従変位手段 77,78 オイル回収手段 P 記録媒体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が転写された記録媒体を挟持・
    搬送しながら前記トナー像を前記記録媒体に定着させる
    定着ローラ及び加圧ローラと、前記定着ローラに加圧手
    段により圧接し当該定着ローラの表面をクリーニングす
    るオイルを含浸した定着ウェブと、前記定着ローラへと
    前記定着ウェブを送り出す定着ウェブ供給手段と、前記
    定着ローラの表面をクリーニングした後の定着ウェブを
    回収する定着ウェブ回収手段と、を備えた画像形成装置
    の定着装置において、 前記定着ウェブ供給手段を、前記定着ウェブ回収手段と
    前記加圧手段との間の上方に配置したことを特徴とする
    画像形成装置の定着装置。
  2. 【請求項2】 加圧手段と定着ウェブ回収手段とを兼用
    とし、 定着ウェブ供給手段を、前記兼用とした手段の上方に配
    置したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の
    定着装置。
  3. 【請求項3】 トナー像が転写された記録媒体を挟持・
    搬送しながら前記トナー像を前記記録媒体に定着させる
    定着ローラ及び加圧ローラと、前記定着ローラに加圧手
    段により圧接し当該定着ローラの表面をクリーニングす
    るオイルを含浸した定着ウェブと、前記定着ローラへと
    前記定着ウェブを送り出す定着ウェブ供給手段と、前記
    定着ローラの表面をクリーニングした後の定着ウェブを
    回収する定着ウェブ回収手段と、を備えた画像形成装置
    の定着装置において、 前記定着ウェブ供給手段の下方に配置されたオイル回収
    手段と、 このオイル回収手段に回収されたオイルを記録媒体に転
    移させるように動作するオイル転移手段と、 このオイル転移手段の動作を所定または任意のタイミン
    グで実行させるように制御する制御手段と、 を具備した画像形成装置の定着装置。
  4. 【請求項4】 オイル回収手段は、オイル転移手段によ
    って定着ウェブ供給手段の余剰オイルを回収するように
    動作することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置
    の定着装置。
  5. 【請求項5】 定着ウェブ供給手段は、定着ウェブが巻
    回されたロール体であり、 当該定着ウェブを、前記ロール体の上部側から送り出す
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の
    画像形成装置の定着装置。
  6. 【請求項6】 オイル回収手段は、オイル吸収性を有す
    る弾性発泡体であることを特徴とする請求項4または5
    記載の画像形成装置の定着装置。
  7. 【請求項7】 トナー像が転写された記録媒体を挟持・
    搬送しながら前記トナー像を前記記録媒体に定着させる
    定着ローラ及び加圧ローラと、前記定着ローラに加圧手
    段により圧接し当該定着ローラの表面をクリーニングす
    るオイルを含浸した定着ウェブと、前記定着ローラへと
    前記定着ウェブをその上部側から送り出すロール状の定
    着ウェブ供給ロールと、前記定着ローラの表面をクリー
    ニングした後の定着ウェブを回収する定着ウェブ回収手
    段と、を備えた画像形成装置の定着装置において、 前記定着ウェブ供給ロールの最外層と引き出された定着
    ウェブとの間に形成される境界部を埋める境界部埋め部
    材を具備した画像形成装置の定着装置。
  8. 【請求項8】 境界部埋め部材は、オイル吸収性を有す
    る材質よりなることを特徴とする請求項7記載の画像形
    成装置の転写装置。
  9. 【請求項9】 境界部埋め部材は、定着ウェブ供給ロー
    ルの下方まで延出するオイル受け形状を有していること
    を特徴とする請求項7記載の画像形成装置の定着装置。
  10. 【請求項10】 境界部埋め部材は、可動であり、 当該境界部埋め部材を、定着ウェブ供給ロールの残りの
    定着ウェブ量に応じて変化する境界部に追従して当該境
    界部を埋めるように変位させる追従変位手段を具備した
    ことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置の定着装
    置。
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