JP2001170532A - ロール塗布装置 - Google Patents

ロール塗布装置

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JP2001170532A
JP2001170532A JP36035499A JP36035499A JP2001170532A JP 2001170532 A JP2001170532 A JP 2001170532A JP 36035499 A JP36035499 A JP 36035499A JP 36035499 A JP36035499 A JP 36035499A JP 2001170532 A JP2001170532 A JP 2001170532A
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JP
Japan
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roll
coating
application
coated
coating liquid
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JP36035499A
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Atsushi Mihara
淳 三原
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被塗布ロールへの気泡の付着が防止されたロ
ール塗布装置を提供する。 【解決手段】 被塗布ロール4と、クラウン形状を有す
る塗布ロール1との双方を回転させながら塗布ロール1
を被塗布ロール4に対し相対的に軸方向に移動させて、
被塗布ロール4に接触あるいは近接した位置Dよりも上
流側の第1の所定位置D1において塗布ロール1にコー
ティング液供給バルブ5でコーティング液を供給し、被
塗布ロール4に接触あるいは近接した位置Dよりも下流
側かつ第1の所定位置D1よりも上流側の第2の所定位
置D2において塗布ロール1に接触あるいは近接して配
置された気泡除去ブレード3で塗布ロール1に付着した
気泡を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被塗布ロールにコ
ーティング液を塗布するロール塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機やプリンタなどに
用いられる画像形成装置には、帯電ロール、現像ロー
ル、転写ロール、定着ロール、給紙ロール等の各種のロ
ールが備えられており、これらのロールは、それらロー
ルの各種機能に応じて数μm〜数百μmの厚みで均一に
形成されたコーティング膜を有する。
【0003】図6は、画像形成装置に備えられた各種ロ
ールのうちの帯電ロールの構成を示す図である。
【0004】図6(a)には、帯電ロール40の平面図
が示されている。また、図6(b)には、図6(a)に
示す帯電ロール40の切欠部分Aの拡大構造図が示され
ている。この帯電ロール40は、図示しない感光体ドラ
ムに接触、回転しながらその感光体ドラム表面を均一に
帯電させるためのローラである。
【0005】この帯電ロール40は、軸方向に延びた軸
心4aと、その軸心4aの外周に形成された導電性弾性
体層4bと、その導電性弾性体層4bの表面に被覆され
た導電性樹脂等からなるコーティング膜4cとから構成
されている。軸心4aの両端部は、導電性弾性体層4b
から突出している。また、コーティング膜4cは、導電
性弾性体層4bの外周面全面にわたり数μm〜数百μm
の厚みで均一に形成されている。このようなコーティン
グ膜4cを形成するには、軸心4aに導電性弾性体層4
bが形成された被塗布ロールを用意し、その被塗布ロー
ルにコーティング液を塗布することにより行なう。従来
より、被塗布ロールにコーティング液を塗布するロール
塗布装置が知られており、例えば特開平10―2165
91号公報には、塗布ロールとコーティング液規制ブレ
ードを備えたロール塗布装置が提案されている。
【0006】図7は、特開平10―216591号公報
に提案されたロール塗布装置により、被塗布ロールにコ
ーティング液を塗布する様子を示す図である。
【0007】図7(a)には、図6に示す帯電ロール4
0を構成する、軸心4aと導電性弾性体層4bからなる
被塗布ロール4が示されている。また、ロール塗布装置
を構成する塗布ロール1とコーティング液規制ブレード
2も示されている。
【0008】塗布ロール1は、軸心1aを有する。ま
た、塗布ロール1は、クラウン形状を有する。この塗布
ロール1の軸方向の長さは、被塗布ロール4の軸方向の
長さよりも短い。塗布ロール1は、その軸心1aが被塗
布ロール4の軸心4aに平行になるように被塗布ロール
4に接触もしくは近接して配置されている。
【0009】コーティング液規制ブレード2は、塗布ロ
ール1の軸方向にその塗布ロール1両端に跨って、その
塗布ロール1の外周面と所定の間隔を介して配置されて
いる。このコーティング液規制ブレード2は、塗布ロー
ル1の表面に供給されたコーティング液4dの量を規制
する。
【0010】被塗布ロール4にコーティング液を塗布す
るには、図示しない手段で塗布ロール1の表面にコーテ
ィング液4dを供給するとともに、被塗布ロール4と塗
布ロール1との双方を同方向Aに回転させながら、塗布
ロール1を被塗布ロール4に対し相対的に軸方向Bに移
動させることにより、被塗布ロール4の外周面にコーテ
ィング液4dを塗布する。このロール塗布装置によれ
ば、コーティング液4dを広い粘度範囲にわたって被塗
布ロール4に塗布することができる。また、被塗布ロー
ル4の軸心4aと塗布ロール1の軸心1aが厳密な意味
で平行でなくとも、被塗布ロール4の塗膜の厚さは、塗
布ロール1の進行方向後端部に塗布されるコーティング
液4dの量により最終的に調整されるため、両ロール
4,1間の間隔の変動による影響をあまり受けることな
く、コーティング膜を均一に形成することが可能であ
り、かつコーティング液4dの塗布後に両ロール4,1
を離脱させる際に膜厚ムラが発生することもない。さら
に、スプレー塗布法やディップ塗布法等を採用したロー
ル塗布装置と異なり、塗布にあたり、被塗布ロール4の
軸心4a両端部にマスキングキャップを嵌めたり外した
りする必要がなく、生産性を高めることが可能である。
また、塗布ロール1はクラウン形状を有するため、コー
ティング膜を厚く形成する場合であっても、塗布ロール
1端部からのコーティング液4dのはみだしが回避され
て、螺旋状の塗布ムラ(スパイラルマーク)の発生がな
く、被塗布ロール4表面に均一な塗膜を形成することが
できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らが、上記ロール塗布装置により被塗布ロール4の塗
布実験を繰り返した結果、次のような不具合を生じてい
ることが判明した。すなわち、上記ロール塗布装置で
は、塗布ロール1がクラウン形状であるため、図7
(b)に示すように、塗布ロール1に供給されたコーテ
ィング液4dが被塗布ロール4と最初に接触する位置a
で気泡4e(図7(a)参照)が発生し、被塗布ロール
4上にその気泡4eが転写される。被塗布ロール4上に
転写された気泡4eは、塗布ロール1の軸方向Bへのさ
らなる移動により、被塗布ロール4と塗布ロール1との
間隔が狭くなる位置bで塗布ロール1上に転写(再転
写)される。塗布ロール1上に再転写されコーティング
液規制ブレード2を通り抜けた一部の気泡4eは、塗布
ロール1の軸方向Bへのさらなる移動により被塗布ロー
ル4と塗布ロール1との間隔が広くなる位置cで被塗布
ロール4上に転写(再々転写)される。従って、被塗布
ロール4上に気泡4eが付着することとなり、このよう
な気泡4eが付着されたコーティング膜4cを備えた帯
電ロール40では、その帯電ロール40の、気泡4eが
付着された部分で、感光体に対しリークが発生し、その
結果、帯電不良を引き起こし、画質欠陥となって現れる
という問題がある。
【0012】本発明は、上記事情に鑑み、被塗布ロール
への気泡の付着が防止されたロール塗布装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のロール塗布装置は、被塗布ロールにコーティング液
を塗布するロール塗布装置において、軸心が被塗布ロー
ルの軸心に平行になるようにその被塗布ロールに接触あ
るいは近接して配置される、その被塗布ロールよりも軸
方向の長さの短い塗布ロールと、上記被塗布ロールと上
記塗布ロールとの双方を回転させながら上記塗布ロール
を上記被塗布ロールに対し相対的に軸方向に移動させる
駆動手段と、上記塗布ロールの回転方向に関し、上記被
塗布ロールに接触あるいは近接した位置よりも上流側の
第1の所定位置においてその塗布ロールにコーティング
液を供給するコーティング液供給手段と、上記塗布ロー
ルの回転方向に関し、上記被塗布ロールに接触あるいは
近接した位置よりも下流側かつ上記第1の所定位置より
も上流側の第2の所定位置において上記塗布ロールに接
触あるいは近接して配置されたコーティング液除去部材
とを備えたことを特徴とする。
【0014】ここで、上記塗布ロールが、クラウン形状
あるいは軸方向の少なくとも一端部にテーパ形状を有す
るものであることが好ましい。
【0015】また、上記コーティング液除去部材が、ナ
イフあるいはブレード状のものであることも好ましい態
様である。
【0016】さらに、上記塗布ロールと上記コーティン
グ液除去部材との最短間隔が100μm以下であること
も好ましい態様である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施形態のロール塗布
装置の斜視図である。
【0019】図1に示すロール塗布装置100は、半製
品状態の帯電ロール等の被塗布ロール4にコーティング
液を塗布する装置である。被塗布ロール4は、軸心4a
と、その軸心4aの外周に形成された導電性弾性体層4
bから構成されている。軸心4aの両端部は、導電性弾
性体層4bから突出している。
【0020】このロール塗布装置100には、側壁10
1a,101bと、それら側壁101a,101bの下
端部に固着されそれら側壁101a,101bどうしを
連結してなる連結板101c,101dとからなる本体
フレーム101が備えられている。側壁101bには、
モータ103が固設されている。本体フレーム101の
側壁101a,101b間には、スクリューシャフト1
02が回転自在に軸支されている。このスクリューシャ
フト102の、側壁101bに軸支された端部は、側壁
101bに固設されたモータ103の出力軸に連結され
ている。
【0021】また、ロール塗布装置100には、ネジ穴
104a,孔104bを有する移動部材104が備えら
れている。移動部材104のネジ穴104aには、スク
リューシャフト102が螺合している。さらに、ロール
塗布装置100には、移動部材104の孔104bを貫
通して側壁101a,101b間に横架されて、その移
動部材104を案内するガイド棒105も備えられてい
る。移動部材104は、ガイド棒105に案内され、モ
ータ103の正逆回転により矢印方向Aに移動する。移
動部材104の後端面には、貯留糟106が取り付けら
れており、その貯留糟106内にはコーティング液が収
容されている。また、側壁101a,101b間には案
内部材107が横架されている。この案内部材107
は、貯留糟106から後方へ延びる底板の長手方向下面
に刻設された凹溝106aに係合して、移動部材104
と一体的に摺動する貯留糟106を支持する。
【0022】また、ロール塗布装置100には、軸心1
aを有する塗布ロール1が備えられている。塗布ロール
1は、その塗布ロール1の軸心1aが被塗布ロール4の
軸心4aに平行になるように被塗布ロール4に接触ある
いは近接して貯留糟106内に配置されている。この塗
布ロール1の軸方向の長さは、被塗布ロール4の軸方向
の長さよりも短い。また、塗布ロール1は、クラウン形
状を有する。尚、塗布ロール1は、軸方向の少なくとも
一端部にテーパ形状を有するものであってもよい。塗布
ロール1が、このようなクラウン形状やテーパ形状を有
すると、螺旋状の塗布ムラの発生を抑えて被塗布ロール
4に比較的厚い塗膜を均一に形成することができる。貯
留糟106内に配置された塗布ロール1は、スクリュー
シャフト102と平行に軸架され、貯留糟106に固設
されたモータ109により回転駆動される。
【0023】ロール塗布装置100の作動時には、塗布
ロール1の下部はコーティング液に浸漬される。また、
被塗布ロール4は、両端折曲部を側壁111a,111
bとする断面コ字状の枠部材111に回転自在に支持さ
れる。枠部材111の背面中央部には支持部材112が
固着されている。支持部材112は図示しない昇降およ
び水平の可動装置に連結しており、その可動装置駆動に
より、枠部材111は上下方向Bおよび水平方向Cに可
動自在に移動する。側壁111aにはモータ113が固
設され、その出力軸が被塗布ロール4の軸心4aの一端
と連結される。また側壁111bには、軸心4aの他端
を回転自在に支持するセンターピン114が取り付けら
れている。
【0024】さらに、図2を参照して説明を続ける。
【0025】図2は、図1に示すロール塗布装置の、塗
布ロールを含む主要構成部を示す図である。
【0026】図2(a),図2(b),図2(c)に
は、図1に示すロール塗布装置100の主要構成部の平
面図,側面図,断面図がそれぞれ示されている。
【0027】図2(a)に示す主要部には、前述した塗
布ロール1に加え、その塗布ロール1の両端に跨って、
その塗布ロール1の外周面と所定の間隔で、塗布ロール
1の表面に供給されたコーティング液の量を規制するコ
ーティング液規制ブレード2が備えられている。
【0028】また、図2(b)に示すように、塗布ロー
ル1の回転方向Aに関し、被塗布ロール4に接触あるい
は近接した位置よりも上流側の第1の所定位置D1にお
いて塗布ロール1にコーティング液を供給するコーティ
ング液供給バブル5も備えられている。さらに、塗布ロ
ール1の回転方向Aに関し、被塗布ロール4に接触ある
いは近接した位置Dよりも下流側かつ第1の所定位置D
1よりも上流側の第2の所定位置D2において塗布ロー
ル1に接触あるいは近接して配置された気泡除去ブレー
ド3(本発明にいうコーティング液除去部材の一例)も
備えられている。尚、塗布ロール1と被塗布ロール4は
同じ回転方向Aであるため、所定位置Dにおける塗布ロ
ール1,被塗布ロール4の互いに対向する部分は、図2
の下方向,上方向にそれぞれ移動することとなる。
【0029】次に、図1に示すロール塗布装置100を
作動させて、被塗布ロール4の表面にコーティング液を
塗布する方法について説明する。先ず、被塗布ロール4
の軸心4aの両端をモータ113の出力軸およびセンタ
ーピン114に連結する。被塗布ロール4が枠部材11
1に支持された後、図示しない昇降・水平可動装置を駆
動させて、被塗布ロール4を塗布ロール1に接触あるい
は近接するように保持する。この時、被塗布ロール4の
左端部から塗布ロール1の一部がはみ出すように配置す
る。次に、各モータ103,109,113を回転駆動
させる。塗布ロール1の下部は貯留糟106内に収容さ
れたコーティング液中に浸漬しており、このため塗布ロ
ール1の回転に伴って、その表面にコーティング液が供
給される。塗布ロール1の表面に付着したコーティング
液は、図2に示すコーティング液規制ブレード2によっ
てコーティング液供給量が規制され、回転している被塗
布ロール4の表面に塗布される。同時に、モータ103
の回転に伴ってスクリューシャフト102に螺合されて
いる移動部材104が図1の右方に移動するため、移動
部材104に一体的に取り付けられた貯留糟106も、
案内部材107に案内されて摺動しながら右方に移動す
る。ここで、塗布ロール1はクラウン形状のため、図7
を参照して説明したように、コーティング液が被塗布ロ
ール4と最初に接触する位置で気泡が発生し、被塗布ロ
ール4上に気泡が転写されることとなる。塗布ロール1
の右方へのさらなる移動により、被塗布ロール4と塗布
ロール1との間隔が狭くなる位置で、被塗布ロール4上
に転写された気泡が塗布ロール1上に再転写される。本
実施形態では、図2を参照して説明したように、塗布ロ
ール1の回転方向Aに関し、被塗布ロール4に接触ある
いは近接した位置Dよりも下流側かつ第1の所定位置D
1よりも上流側の第2の所定位置D2において塗布ロー
ル1に接触あるいは近接して配置された気泡除去ブレー
ド3が備えられているため、塗布ロール1上に再転写さ
れた気泡は、その気泡除去ブレード3により除去され
る。従って、塗布ロール1上に再転写された気泡が被塗
布ロール4上に再々転写されることはなく、被塗布ロー
ル4への気泡の付着が防止される。このように、被塗布
ロール4への気泡の付着が防止されつつ塗布ロール1が
被塗布ロール4と螺旋状に接触しながら、被塗布ロール
4の右端部にまで移動し、被塗布ロール4の右端部から
塗布ロール1の一部をはみ出させた状態て塗布を終了す
る。さらに、被塗布ロール4を回転させて、その被塗布
ロール4の外周面全体に塗布されたコーティング液を均
一にレベリングする。
【0030】上述したように、本実施形態では、塗布ロ
ール1上に再転写された気泡が気泡除去ブレード3で除
去されるため、被塗布ロール4への気泡の付着が防止さ
れる。従って、被塗布ロール4の外周面全体にコーティ
ング液を塗布することにより得られる帯電ロールは、従
来のロール塗布装置により得られる帯電ロールのように
気泡が付着した部分で感光体に対しリークが発生すると
いうようなことはなく、帯電不良が防止されて画質の向
上が図られる。
【0031】図3は、図2に示す気泡除去ブレードの、
塗布ロールに近接されてなる部分の拡大断面図である。
【0032】図3(a)に示す気泡除去ブレード3の、
塗布ロール1に近接する部分の断面形状は、塗布ロール
1断面の円弧状の部分(凸面状の部分)に合わせた凹面
状に形成されている。一方、図3(b)に示す気泡除去
ブレード3の、塗布ロール1に近接する部分の断面形状
は、その塗布ロール1断面の円弧状の部分に対して平坦
状に形成されている。このように、気泡除去ブレード3
の断面形状は、図3(a)に示す凹面状であってもよ
く、あるいは図3(b)に示す平坦状であってもよい。
【0033】図4は、図2に示す気泡除去ブレードの各
種形状例を示す斜視図である。
【0034】図4(a)に示す気泡除去ブレード3_1
は、軸方向に対称なクラウン形状を有する塗布ロールの
両端に跨って配置される形状を有する。また、図4
(b)に示す気泡除去ブレード3_2は、軸方向に非対
称なクラウン形状を有する塗布ロールの両端に跨って配
置される形状を有する。さらに、図4(e)に示す気泡
除去ブレード3_5は、軸方向に非対称なクラウン形状
を有する塗布ロールの、図4における下部(以下、単に
下部と称する)に配置され、図4(f)に示す気泡除去
ブレード3_6は、軸方向に対称なクラウン形状を有す
る塗布ロールの下部に配置される形状を有する。
【0035】また、図4(c)に示す気泡除去ブレード
3_3は、軸方向の両端にテーパ形状を有する塗布ロー
ルの両端に跨って配置される形状を有する。また、図4
(d)に示す気泡除去ブレード3_4は、軸方向の一端
にテーパ形状を有する塗布ロールの両端に跨って配置さ
れる形状を有する。さらに、図4(g)に示す気泡除去
ブレード3_7は、軸方向の両端にテーパ形状を有する
塗布ロールの下部に配置され、図4(h)に示す気泡除
去ブレード3_8は、軸方向の一端にテーパ形状を有す
る塗布ロールの下部に配置される形状を有する。このよ
うに、気泡除去ブレード3の軸方向への形状は、塗布ロ
ール1のクラウン形状あるいはテーパ形状に合わせたも
のであればよい。
【0036】図5は、図1に示すロール塗布装置が組み
込まれた塗料循環装置における塗料循環経路を示す図で
ある。
【0037】図5に示す塗料循環装置200では、加圧
タンク210にコーティング液であるウレタン樹脂塗料
211が収納されており、このウレタン樹脂塗料211
が経路Aで、ロール塗布装置100のコーティング液供
給バルブ5に供給される。このコーティング液供給バル
ブ5からウレタン樹脂塗料211が塗布ロール1に供給
され、コーティング液規制ブレード2で規制されて、被
塗布ロール4の表面にウレタン樹脂塗料211が塗布さ
れる。塗布ロール1と被塗布ロール4の間で発生した気
泡の混ざったウレタン樹脂塗料211は、気泡除去ブレ
ード3でウレタン樹脂塗料211ごと除去され、余剰の
オーバーフローしたウレタン樹脂塗料211は経路Bで
塗料受け220に回収される。塗料受け220に回収さ
れたウレタン樹脂塗料211は、経路Cで塗料回収タン
ク230の内面を伝いその塗料回収タンク230内に溜
められて攪拌モータ231で攪拌される。
【0038】塗料回収タンク230内のウレタン樹脂塗
料211は、経路Dでポンプ240により二方の経路
E,Fに分割供給される。経路Eで加圧タンク210内
に供給されたウレタン樹脂塗料211は、コーティング
液供給バルブ5に再び供給され、塗布に供される。一
方、経路Fで塗料減圧弁250に供給され、さらに経路
Gで粘度調整装置260の粘度調整タンク262に供給
されたウレタン樹脂塗料211は、粘度計261により
粘度が測定される。測定された結果、粘度が上昇したと
判定された場合は、粘度計261は、溶剤タンク270
の流量調整弁271に信号を送り、その溶剤タンク27
0に収納されている溶剤272を経路Hで粘度調整タン
ク262に注ぎ足すことにより粘度調整を行なう。粘度
調整されたウレタン樹脂塗料211は経路Iで塗料回収
タンク230内に供給され攪拌モータ231で攪拌され
る。このようにして、被塗布ロール4の表面にウレタン
樹脂塗料211を塗布する際に発生する余剰のウレタン
樹脂塗料211を回収して再利用することにより、ウレ
タン樹脂塗料211の無駄を防止する。
【0039】尚、本実施形態では、塗布ロール1の気泡
を気泡除去ブレード3で除去する例で説明したが、本発
明はこのようなブレードに限られるものではなく、塗布
ロール1の気泡をナイフで除去してもよい。
【0040】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)本実施例における被塗布ロール4は、外径
8mmの軸心4aを導電性ゴム層で被覆した長さ320
mm、外径14mmのものを用いた。また、塗布ロール
1はクラウン形状のものを用い、最大外径40mm、軸
方向への長さ幅40mm、最大外径と最小外径の差は1
mmにした。塗布ロール1,被塗布ロール4の回転数
は、それぞれ35rpm、100rpmとし、回転方向
は同方向(互いに対向する面が逆方向)にした。塗布ロ
ール1は、被塗布ロール4の軸方向に1000mm/m
inで移動させて塗布を行なった。コーティング液規制
ブレード2は、図3(a)に示す気泡除去ブレード3_
1の形状と同じ形状のものを用い、塗布ロール1との最
短間隔は外周面で1.5mm、側面で0.5mmにし
た。また、塗布ロール1と被塗布ロール4との間隔は5
0μmにした。
【0041】気泡除去ブレード3は、図3(f)に示す
形状のものを用い、塗布ロール1との最短間隔は70μ
mにした。
【0042】コーティング液としては、メチルエチルケ
トンを溶剤とする固形分が30重量%で粘度1500m
Pa・sのウレタン樹脂塗料を用いた。
【0043】上述した図5に示す塗料循環装置200に
て、被塗布ロール4を連続して100本塗布した後、加
熱および乾燥させて100本の帯電ロールを得た。10
0本の帯電ロール全ての表面の外観を検査したところ、
外周面に形成された塗膜の全面にわたって気泡は観察さ
れず、平滑な塗膜が得られた。また、塗膜の膜厚はおよ
そ50μmであった。 (実施例2)気泡除去ブレード3と塗布ロール1との最
短間隔を、0μm(水準1)、100μm(水準2)、
500μm(水準3)の3通りに設定し、これ以外は実
施例1と同様の条件下で被塗布ロール4の表面にコーテ
ィング液を塗布した。
【0044】その後、実施例1と同様、加熱および乾燥
させた後、被塗布ロール4の表面の外観を検査した。結
果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】水準1と水準2については外周面に形成さ
れた塗膜の全面にわたって気泡は観察されず、平滑な塗
膜が得られたが、水準3では被塗布ロール4の外周面に
形成された塗膜の全面にわたって気泡が観察された。こ
の結果から、気泡除去ブレード3と塗布ロール1との最
短間隔は、100μm以下であれば気泡が除去されるこ
とが判明した。
【0047】
【発明の効果】本発明のロール塗布装置は、塗布ロール
の回転方向に関し、被塗布ロールに接触あるいは近接し
た位置よりも下流側かつ第1の所定位置よりも上流側の
第2の所定位置において塗布ロールに接触あるいは近接
して配置されたコーティング液除去部材により、それら
塗布ロールと被塗布ロールとの間で発生した気泡を物理
的に除去することができるため、被塗布ロールへの気泡
の付着が防止され、気泡なき塗膜を形成する効果を奏す
る。従って、被塗布ロールへの気泡の付着を回避するた
めに薄膜の塗布を繰り返す必要はなく一度の塗布で厚膜
を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のロール塗布装置の斜視図
である。
【図2】図1に示すロール塗布装置の、塗布ロールを含
む主要構成部を示す図である。
【図3】図2に示す気泡除去ブレードの、塗布ロールに
近接されてなる部分の拡大断面図である。
【図4】図2に示す気泡除去ブレードの各種形状例を示
す斜視図である。
【図5】図1に示すロール塗布装置が組み込まれた塗料
循環装置における塗料循環経路を示す図である。
【図6】画像形成装置に備えられた各種ロールのうちの
帯電ロールの構成を示す図である。
【図7】特開平10―216591号公報に提案された
ロール塗布装置により、被塗布ロールにコーティング液
を塗布する様子を示す図である。
【符号の説明】
1 塗布ロール 1a,4a 軸心 2 コーティング液規制ブレード 3,3_1,3_2,3_3,3_4,3_5,3_
6,3_7,3_8 気泡除去ブレード 4 被塗布ロール 4b 導電性弾性体層 5 コーティング液供給バルブ 100 ロール塗布装置 101a,101b,111a,111b 側壁 101c,101d 連結板 101 本体フレーム 102 スクリューシャフト 103,109,113 モータ 104 移動部材 104a ネジ穴 104b 孔 104 移動部材 105 ガイド棒 106 貯留糟 106a 凹溝 107 案内部材 111 枠部材 112 支持部材 114 センターピン 200 塗料循環装置 210 加圧タンク 211 ウレタン樹脂塗料 220 塗料受け 230 塗料回収タンク 231 攪拌モータ 240 ポンプ 250 塗料減圧弁 260 粘度調整装置 261 粘度計 262 粘度調整タンク 270 溶剤タンク 271 流量調整弁 272 溶剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗布ロールにコーティング液を塗布す
    るロール塗布装置において、 軸心が被塗布ロールの軸心に平行になるように該被塗布
    ロールに接触あるいは近接して配置される、該被塗布ロ
    ールよりも軸方向の長さの短い塗布ロールと、 前記被塗布ロールと前記塗布ロールとの双方を回転させ
    ながら前記塗布ロールを前記被塗布ロールに対し相対的
    に軸方向に移動させる駆動手段と、 前記塗布ロールの回転方向に関し、前記被塗布ロールに
    接触あるいは近接した位置よりも上流側の第1の所定位
    置において該塗布ロールにコーティング液を供給するコ
    ーティング液供給手段と、 前記塗布ロールの回転方向に関し、前記被塗布ロールに
    接触あるいは近接した位置よりも下流側かつ前記第1の
    所定位置よりも上流側の第2の所定位置において前記塗
    布ロールに接触あるいは近接して配置されたコーティン
    グ液除去部材とを備えたことを特徴とするロール塗布装
    置。
  2. 【請求項2】 前記塗布ロールが、クラウン形状あるい
    は軸方向の少なくとも一端部にテーパ形状を有するもの
    であることを特徴とする請求項1記載のロール塗布装
    置。
  3. 【請求項3】前記コーティング液除去部材が、ナイフあ
    るいはブレード状のものであることを特徴とする請求項
    1または2記載のロール塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記塗布ロールと前記コーティング液除
    去部材との最短間隔が100μm以下であることを特徴
    とする請求項1から3のうちいずれか1項記載のロール
    塗布装置。
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