JPH10227539A - 吸収式冷凍装置 - Google Patents

吸収式冷凍装置

Info

Publication number
JPH10227539A
JPH10227539A JP9028093A JP2809397A JPH10227539A JP H10227539 A JPH10227539 A JP H10227539A JP 9028093 A JP9028093 A JP 9028093A JP 2809397 A JP2809397 A JP 2809397A JP H10227539 A JPH10227539 A JP H10227539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
control
value
cooling water
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9028093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3710907B2 (ja
Inventor
Takeo Ishikawa
豪夫 石河
Katsumi Saito
克美 斉藤
Hideaki Oana
秀明 小穴
Masahiko Ikemori
雅彦 池森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP02809397A priority Critical patent/JP3710907B2/ja
Publication of JPH10227539A publication Critical patent/JPH10227539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3710907B2 publication Critical patent/JP3710907B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生温度・再生圧力が異常に高くなり装置全
体が安全停止を行うことを未然に防止し得る機能をもつ
吸収式冷凍装置を簡便な構成で提供する。 【解決手段】 吸収式冷凍装置100は蒸発器26の熱
交換用配管26Bで冷水35bを得る。冷却水32aで
吸収器1の冷却管1B、凝縮器23の冷却管23Aなど
の所要部分を冷却する。冷水温度T1・冷却水入口温度
T2・冷却水出口温度T3にもとづいて高温再生器5の
加熱用燃料を燃料調整弁V7で制御する。冷却水入口温
度T2が低温側制御起点値Z1よりも低い制御領域では
燃料調整弁V7の最大開度Yを漸増形制御特性〔A〕と
し、冷却水入口温度T2が高温側制御起点値Z2よりも
高い制御領域では最大開度Yを漸減形制御特性〔B〕と
する。漸増形制御特性〔A〕の傾斜度αと漸減形制御特
性傾斜度βとのうちのいずれか一方または両方を冷却水
出口温度T3にもとづいて変化させる。必要に応じて低
温側制御起点値Z1・高温側制御起点値Z2を操作部8
5で変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷媒蒸気・冷媒
液・吸収液などを循環して、所要の熱交換動作を行うこ
とにより、水またはブラインなどを冷却するようにした
吸収冷凍機、または、上記の水またはブラインなどを冷
却・加温するようにした吸収冷温水機などの吸収式冷凍
サイクル機能を設けた装置(この発明において吸収式冷
凍装置という)、特に、上記の水またはブラインなどの
温度変化と、上記の熱交換動作を行う特定の熱交換機能
部分を冷却する冷却水の温度変化とに関連付けて上記の
熱操作流体の加熱量を制御するようにした吸収式冷凍装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、例えば、冷媒を水
とし、吸収液を臭化リチウム水溶液とした吸収式冷凍装
置の構成が周知であり、図2のような吸収式冷凍装置1
00のような構成(以下、第1従来技術という)が本願
出願人による出願にもとづく特開平6−147685号
公報などにより開示されている。
【0003】図2において、太い実線部分は冷媒液・吸
収液・冷却水などの液体管路、二重線部分は冷媒蒸気の
蒸気管路であり、まず、吸収液の循環系を、吸収器1の
底部に溜っている低濃度の吸収液、つまり、稀液2aを
起点として説明する。
【0004】稀液2aは、ポンプP1により、管路3を
経て、高温再生器5に入る。高温再生器5は、下方から
バーナーなどの加熱器6で加熱しているので、稀液2a
の中に含まれている冷媒が蒸発して、高温になった中濃
度の吸収液、つまり、中間液2bと、冷媒蒸気7aとに
分離する。
【0005】高温の中間液2bは、管路8を経て、高温
側の熱交換器9に入る。熱交換器9で、高温の中間液2
bは、管路3を通る稀液2aに熱を与えて放熱し、温度
が低下した後、管路10を経て、低温再生器11に入
る。
【0006】低温再生器11では、管路21を経て、中
間液2bを加熱する低温再生器11内の放熱管11Aに
冷媒蒸気7aを送り込んで加熱しているので、中間液2
bの中に含まれている冷媒が蒸発して、中温になった高
濃度の吸収液、つまり、濃液2cと、冷媒蒸気7bとに
分離する。
【0007】中温の濃液2cは、管路12を経て、低温
側の熱交換器13に入る。熱交換器13で、中温の濃液
2cは、管路3を通る稀液2aに熱を与えて放熱し、低
温になった後、管路14を経て、吸収器1内の散布器1
Aに入り、散布器1Aの多数の穴から散布する。
【0008】散布した濃液2cは、吸収器1内の冷却管
1Bを流通する冷却水32aによって冷却する。濃液2
cは、冷却管1Bの外側を流下する際に、隣接する蒸発
器26から入ってくる冷媒蒸気7cを吸収して稀薄化
し、低温の稀液2aに戻り、吸収液の一巡が終えるとい
う吸収液循環を繰り返すものである。
【0009】次に、冷媒の循環系を、吸収器1に入った
冷媒蒸気7Cを起点にして説明する。冷媒蒸気7cは、
上記の吸収液循環系で説明したように、吸収器1内の散
布器1Aから分散した濃液2cに吸収されて、稀液2a
の中に入り、高温再生器5で冷媒蒸気7aになる。
【0010】冷媒蒸気7aは、管路21を経て、低温再
生器11の放熱管11Aに入り、中間液2bに熱を与え
て放熱し、凝縮して冷媒液24aになった後、管路22
を経て、凝縮器23の底部に入る。
【0011】凝縮器23は、隣接する低温再生器11と
の間の多数の通路11Bを経て入ってくる冷媒蒸気7b
を、凝縮器23内の冷却管23Aを通る冷却水32aで
冷却し、冷媒蒸気7bを凝縮して低温の冷媒液24aに
する。冷媒液24aは、管路25を経て、蒸発器26に
入り、蒸発器26の低部に溜まって冷媒液24bにな
る。
【0012】ポンプP3は、冷媒液24bを、管路28
を経て、散布器26Aに送り、散布器26Aの多数の穴
から散布することを繰り返す。散布した冷媒液24b
は、蒸発器26内の熱交管26Bを通る冷水35aを冷
却する。この冷却の際に、冷媒液24bは、冷水35a
から熱を吸収して蒸発し、冷媒蒸気7cになった後、隣
接する吸収器1との間の多数の通路26Cを経て、吸収
器1に戻り、冷媒の一巡が終えるという冷媒循環を繰り
返すものである。
【0013】以上のように、高温再生器5と低温再生器
11との二重の再生動作によって、冷媒蒸気・冷媒液・
吸収液などを循環しながら蒸発器26内の熱交管26
B、つまり、熱交換用配管によって、管路36から与え
られる冷水35aを冷却し、管路37から冷水35bを
室内冷房機器などの冷却対象機器(図示せず)に与える
運転を、二重効用の冷却運転と言い、主として、冷房用
に用いているため、冷房運転とも言っている。
【0014】これに対して、高温再生器5で蒸発した冷
媒蒸気7aと高温熱交換器9に入れるべき高温の中間液
2bを、側路して蒸発器26に与える管路41に設けた
開閉弁V1を開いて、直接、蒸発器26に戻すととも
に、散布器26Aより散布すべき冷媒液24bを、管路
28と管路4との間を側路する管路43に設けた開閉弁
V2を開いて冷媒液24bを吸収液2aに混入するよう
にし、低温再生器11を用いずに、高温再生器5のみの
運転によって、吸収液循環と冷媒循環とを行いながら蒸
発器26内の熱交管26B、つまり、熱交換用配管によ
って、管路36から与えられる温水35aを加温し、管
路37から温水35bを室内暖房機器などの加温対象機
器(図示せず)に与える運転を、加温運転(ボイラー運
転)と言い、主として、暖房用に用いているため、暖房
運転とも言っている。また、この冷却運転時には、吸収
器1と凝縮器23との冷却は不要なので、管路31から
の冷却水32aの送水を停止している。
【0015】放熱装置50は、貯留槽59の貯留水59
Aを管路31から冷却水32aとして与え、冷却管1B
と冷却管23Aとを冷却して、管路34に冷却水32b
として流出する冷却水を、放熱冷却部51により放熱冷
却することにより冷却水32aとして再生する部分であ
って、一般に、冷却塔とも言われている部分であり、冷
却運転時にのみ冷却動作する。
【0016】放熱冷却部51は、送風機52・散布器5
3・冷却層54などによって形成してあり、冷却運転時
にのみ、ポンプP2を運転し、冷却水32bを散布器5
3から散布して冷却層54に流し込みながら、送風機5
2により送風して散布した冷却水32bを放熱冷却す
る。
【0017】冷却層54には、多数の蛇行路が形成して
あり、冷却水32bが蛇行路を流下する際に、送風機5
2からの送風を受けて放熱冷却するように構成されてい
るものである。
【0018】加温運転時には、ポンプP2を停止し、冷
却水の流通を停止する。散布器53に残っている水は散
布器53から散布されて無くなる。逆止弁68は、ポン
プP2内の水抜けを阻止して、空転によるポンプ故障を
防止する。
【0019】貯留水59Aが所定量以上になったとき
は、溢水受62から管路63・64を経て排水65とし
て排出し、貯留水59Aが所定量以下になったときは、
貯留水59Aの水面に浮かぶ浮子により浮子弁58が開
いて水道水57を給水することにより、貯留水59Aを
所定量に維持している。
【0020】冷却水が濃縮するのを防止するなどのため
に、浮子弁58を強制的に開いて散布器53から分岐し
た経路、つまり、管路61・溢水受62・管路63を介
して管路64から排水する。
【0021】制御部80は、図3のように、マイクロコ
ンピュータによる処理制御器、例えば、市販のCPUボ
ード(CPU/B)を主体にして構成した制御部であっ
て、温度検出器S1・S2・S3・S4などからの各検
出信号と操作部85からの各操作信号とを、入出力ポー
ト81から取り込んで、作業メモリ83に一時的に記憶
し、作業メモリ83に記憶したデータと、処理メモリ8
2に記憶した制御処理フローのプログラムと、所定温度
などの基準値データと、計時回路84で計時した待時間
などの時間値データとなどによる演算処理にもとづい
て、所要の制御処理を行って得られる各制御信号を入出
力ポート81から出力するとともに、作業メモリ83に
記憶している記憶データの内容から所要のものを表示部
86に与えて表示するように構成したものである。
【0022】そして、制御部80により、必要に応じ
て、開閉弁V1・V2を開閉とポンプP1・P2・P3
の運転・停止とを制御することにより、冷却運転と加温
運転とに切換運転するとともに、各運転中において、冷
却対象機器または加温対象機器に与える冷水または温水
(各図および以下において、冷/温水と記す)35bを
所定の温度に維持するために、操作器85などから与え
る所要の各操作信号と、冷/温水35aと冷/温水35
bとの温度を検出する温度検出器S1・S2、冷却水3
2aと冷却水32bとの温度を検出する温度検出器S3
・S4などから与える各検出信号とにもとづいて、加熱
器6の加熱量を調節する加熱調整器6Aなどを制御する
ことにより、定常の温度制御運転を行うように構成して
ある。このため、各制御対象となる機器部分は電動型の
もので構成してある。
【0023】開閉弁V6は、貯留槽59内の底部に沈澱
物が生じた場合、または、生することを未然に防止する
などの目的で、貯留水59Aを全部排出して入れ換える
作業などに用いるもので、開閉弁V5・V6を開いて、
貯留水59を管路64から排水65として放出する。な
お、開閉弁V3は、冷却水32aの流量を運転状態に応
じて調整制御するためのものである。
【0024】上記の吸収式冷凍装置100の構成には、
放熱装置50を、その他の部分、つまり、吸収式冷凍装
置本体側の部分と一体にした一体構成のものと、これら
を別体にした別体構成のものとが周知である。また、図
2に点線で示すように、管路21の途中に、冷媒蒸気7
aとの熱交換によって温水戻水35dを加温して温水3
5cを得るための温水用熱交換器30を設けた吸収式冷
凍装置100の構成も周知である。さらに、冷/温水3
5ba・35bに代えて、冷却負荷または加温負荷に対
して仲介的な熱伝達を行うための冷媒流体、つまり、ブ
ラインを用いる構成が周知である。
【0025】上記の第1従来技術における吸収式冷凍装
置100の構成として、図4のように、被熱操作流体を
冷却する吸収冷凍機型の構成、つまり、冷/温水35a
・35bの部分を冷水35a・冷水35bに変更し、冷
水35bを、例えば、冷房用の冷水として供給するよう
に簡略化した構成(以下、第2従来技術という)が本願
出願人による出願にもとづく特開平8−233390号
公報により開示されている。
【0026】図4において、図2の符号と同一符号で示
した部分は、図2によって説明した同一符号の部分と同
一の機能をもつ部分であり、また、吸収冷凍機型の構成
にしてあるので、冷却運転・加温運転の切換を行う吸収
冷温水機として構成する部分は除去してある。なお、放
熱装置50の部分は、要部のみを図示してある。
【0027】そして、図2の構成における開閉弁V2の
部分を不要にしてあり、蒸発器26内の冷媒液24bの
稀液2a側への合流は、冷媒液24bを貯留する受槽部
分1Dと稀液2aを貯留する受槽部分1Eとを、図4の
ように、落差を設けて配置することにより、冷媒液24
bが増加すると受槽部分1Dを越えて受槽部分1E側に
流れ込むように構成している。
【0028】また、低温再生器11から冷媒液24aを
凝縮器23に導く管路22を凝縮器23の冷媒蒸気7b
の部分に導くように変更してある。なお、加熱調整器6
Aは、燃料6B、例えば、都市ガスを加熱器6に供給す
る流量を調整する流量調整弁、つまり、燃料調整弁V7
で構成してある。
【0029】図4のような吸収式冷凍装置100の構成
において、放熱装置50が冷却戻水32bを放熱冷却す
る冷却量は外気温度に比例するので、外気温度の高低に
従って、冷却管1B・冷却管23Aによる吸収器1・凝
縮器23の冷却量が増減することになる。
【0030】一方、加熱器6の加熱調整器6Aの調整制
御は、単に、冷水35bの温度検出器S1により検出し
た温度値T1が増加したときは、その増加に対応して漸
減し、温度値T1が減少したときは、その減少に対応し
て漸増するような制御特性、つまり、温度値T1の増・
減に対応して漸減・漸増する制御特性(この発明におい
て、漸減形制御特性という)により制御させており、こ
の制御による冷却に、上記の外気温度による吸収器1・
凝縮器23の冷却量増減分が加わるので、冷水35bの
過冷却や、加熱器6に与えている燃料6Bの浪費を招く
ことなる。
【0031】このため、上記の漸減形制御特性を、冷却
水35bの温度検出器S1により検出した温度値T2の
増・減に対応して漸減・漸増するように平行移動させた
制御特性に修正して制御する構成(以下、第3従来技術
という)が本願出願人の出願にもとづく実公昭62−6
449により開示されている。なお、図4において、制
御部80に与えている各検出信号は、第3従来技術の動
作に必要な各温度検出器S2・S3と安全弁V5みのを
図示してあり、定常の運転制御に要する他の各検出部分
については省略してある。
【0032】上記の第3従来技術の修正制御による構成
でも、冷水35bの温度値T1が高く、つまり、冷却負
荷率が大きく、冷却水32aの温度値T2が高い場合に
は、高温再生器5に対する実質的な加熱量が大きくなり
過ぎて、高温再生器5の内部における冷媒蒸気7aが高
圧再生器5を破壊するような高圧になってしまうため、
安全弁V5が放圧動作するとともに、安全弁V5に連動
させた放圧検出器S5の検出信号により制御部80が装
置全体を運転停止するように安全停止制御を行うという
不都合が生ずる。
【0033】また、上記のような修正制御を行った場合
でも、外気温度が高く、放熱装置50での放熱冷却量が
低下して冷却水35aの温度値T2が高くなると、高温
再生器5の加熱量が増大して燃料の消費量が必要以上に
多くなり、結果的に、濃液2cの温度と濃度が必要以上
に高くなり、管路12・熱交換機13などの流路に冷媒
の結晶が析出して吸収液の循環を阻害するなど不都合が
生ずる。
【0034】こうした不都合を解消するために、図5の
制御特性ように、温度値T2について、低温側の制御起
点温度となる低温側制御起点値Z1、例えば、28℃
と、高温側の制御起点温度となる高温側制御起点値Z
2、例えば、32℃とを設定しておき、これら設定値の
前後の制御領域での制御特性を反対の制御特性にするよ
うな制御を行わせる構成(以下、第4従来技術という)
が本願出願人の出願にもとづく特開平8−233390
号公報により開示されている。
【0035】つまり、第4従来技術の構成による制御
は、燃料調整弁V7の最大開度値Yを、温度値T2が低
温側制御起点値Z1以下の制御領域では、温度値T2に
所定の係数を乗じた上昇傾斜特性、つまり、燃料調整弁
V7の最大開度値Yを温度T2の増・減に対応して漸増
・漸減する制御特性(この発明において、漸増形特性と
いう)〔A〕、例えば、Y=10/9(T2+62)%
の特性をもって限度とし、また、温度値T2が高温側制
御起点値Z2以上の制御領域では、温度T2に所定の係
数を乗じた下降傾斜特性、つまり、漸減形特性〔B〕、
例えば、Y=420−10T2%の特性をもって限度と
するように制御するようになっている。
【0036】なお、上記の燃料調整弁V7は、最大開度
値Y以下の範囲では、冷水32bの温度T1に比例した
上昇傾斜の制御特性、つまり、漸増形制御特性〔C〕に
よって開度の調整制御が行われるので、結局、低温側制
御起点値Z1以下の領域では図6のような制御特性、ま
た、高温側制御起点値Z2以上の領域では図7のような
制御特性によって調整制御されることになっているもの
である。
【0037】さらに、装置の設置場所や使用状況の実
情、例えば、冷水35bの供給温度に対する要求の差異
などに沿うように適合させるために、運転条件を多少変
更する必要があり、また、装置の使用による経年変化、
例えば、各配管が内面固着物層によって熱伝導効率が多
少低減し、または、吸収剤の劣化による吸収サイクル効
率が多少低減するなどに対しても運転条件を多少変更す
る必要があるので、これら変更を容易にする構成が必要
である。
【0038】このため、操作部85に設けた所要の操作
器、例えば、第1変更操作器85A・第2変更操作器8
5Bを操作して、低温側制御起点値Z1・高温側制御起
点値Z2の各設定値を変更操作し得るようにした構成、
つまり、第1変更操作器85Aにより低温側制御起点値
Z1を図8における点線の制御特性のように各低温側制
御起点値Z1A・Z1Bに変更し、また、第2変更操作
器85Bにより高温側制御起点値Z2を図9における点
線の制御特性のように各高温側制御起点値Z2A・Z2
Bに変更して、それぞれの正比例制御特性と逆比例制御
特性とを平行移動、つまり、制御特性の比例率を同一の
状態に保ったまま、制御特性の起点位置を移動変更し得
るようにした構成(以下、第5従来技術という)が上記
の特開平8−233390により開示されている。な
お、こごて、第1変更操作器85A・第2変更操作器8
5Bは、キースイッチまたはダイヤル式スイッチなどの
適宜のものを用いればよいものである。
【0039】なお、冷却水32aは、放熱装置50によ
る放熱冷却を行わずに、河川水または水道水などを流通
するようにした構成も周知であり、そして、こうした構
成の場合にも、冷却水32aの温度は外気温度の変化に
伴って同様に変化するため、上記の第4従来技術・第5
従来技術による制御構成が必要なわけである。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】上記の第4従来技術・
第5従来技術の構成でも、冷却水32aの温度値T2が
高く、冷水35bの温度値T1が目標値よりも高くて冷
却負荷が大きい場合には、冷却水32aの温度値T2が
高いので、再生温度・再生圧力が異常に高くなり、安全
弁V5が動作して、装置全体が安全停止制御を行ってし
まうという不都合が生じないように、加熱器6における
最大加熱量を低下させるという対策を取っている。しか
しながら、そうした対策を取っていた場合でも、放熱装
置50の経年変化による放熱効率が低下や、冷却水32
aの各管路やポンプP2の経年変化などによって冷却水
32aの流量の低下が生じた場合には、再生温度・再生
圧力が異常に高くなり、安全弁V5が動作して、装置全
体が安全停止制御を行ってしまうという不都合が生じる
ことになる。
【0041】また、第5従来技術の構成では、制御特性
の起点値を変更する設定を行った際に、設定操作を誤る
などにより、装置の最適な制御に対して加熱器6の最大
加熱量が必要以上の値になるように設定した場合には、
上記の場合と同様に、再生温度・再生圧力が異常に高く
なり、安全弁V5が動作して、装置全体が安全停止制御
を行ってしまうという不都合が生じることになる。この
ため、こうした不都合のない吸収式冷凍装置の提供が望
まれているという課題がある。
【0042】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な冷媒蒸気・冷媒液・吸収液などを高温再生器・凝縮器
・蒸発器・吸収器などを含む熱交換器類の所要部分を経
由して循環することにより、上記の蒸発器の内部に設け
た熱交換用配管を通して冷却した水またはブラインな
ど、つまり、冷水等を得るとともに、上記の吸収器・凝
縮器などの所要部分を冷却するための管路に冷却水を流
通するようにした吸収式冷凍装置において、
【0043】少なくとも、上記の冷水等の温度と、上記
の流通を行う前の上記の冷却水の温度、つまり、冷却水
入口温度と、上記の流通を行った後の上記の冷却水の温
度、つまり、冷却水出口温度とを検出して得られる各温
度値にもとづいて上記の高温再生器の加熱量を制御する
温度値対応制御手段と、上記の冷却水入口温度につい
て、低温側の制御起点とする温度値、つまり、低温側制
御起点値と、高温側の制御起点とする温度値、つまり、
高温側制御起点値とを設けるとともに、上記の冷却水入
口温度の値が上記の低温側制御起点値よりも低い制御領
域では上記の加熱量の最大量の限度を上記の冷却水入口
温度の値の増・減に対応して漸増・漸減する漸増形制御
特性とし、上記の冷却水入口温度の値が上記の高温側制
御起点値よりも高い制御領域では上記の加熱量の最大量
の限度を上記の冷却水入口温度の値の増・減に対応して
漸減・漸増する漸減形制御特性とする最大限度制御手段
と、
【0044】上記の漸増形制御特性の変化率と上記の漸
減形制御特性の変化率とのうちのいずれか一方または両
方を、上記の冷却水出口温度の値にもとづいて変化させ
る変化率可変手段とを設ける第1の構成と、
【0045】この第1の構成に加えて、上記の低温側制
御起点値と上記の高温側制御起点値とのうちのいずれか
一方または両方を、手動操作によって変化させる起点値
可変手段を設ける第2の構成とにより上記の課題を解決
したものである。
【0046】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態として、こ
の発明を、図4〜図9の構成における吸収式冷凍装置1
00に適用した場合の実施例を説明する。
【0047】
【実施例】以下、実施例を図1により説明する。図1に
おいて、図2〜図9の符号と同一符号で示した部分は、
図2〜図9によって説明した同一符号の部分と同一の機
能をもつ部分である。
【0048】図1の構成において、図4〜図9により説
明した第5従来技術・第6従来技術の構成と異なる箇所
は、各温度検出器S2・S3で検出して得られる各温度
値T1・T2にもとづいて高温再生器5の加熱量の調
整、つまり、燃料調整弁V6による燃料の供給量の調整
を制御する温度値対応制御の構成に、温度検出器S4で
検出して得られる温度値T3にもとづく制御構成を追加
した箇所である。
【0049】そして、具体的な制御特性は、図5〜図9
による制御特性における低温側制御起点値Z1・高温側
制御起点値Z2の各設定値を変更操作した場合でも、そ
れぞれの漸増形制御特性と漸減形制御特性とを平行移
動、つまり、制御特性の比例率を同一の状態に保ったま
ま、制御特性の起点位置を移動変更し得るように動作し
ていたが、この発明では、こうした制御構成に加えて、
図1の〔最大開度制御特性〕のように、低温側制御起点
値Z1からの漸増形制御特性〔A〕の変化率、例えば、
傾斜度αと、高温側制御起点値Z2からの漸減形制御特
性〔B〕の変化率、例えば、傾斜度βとを、それぞれ、
温度値T3にもとづいて変化させ、例えば、〔A1〕〜
〔A3〕と〔B1〕〜〔B6〕とのように制御特性を変
化させるように動作する制御構成を設けたものである。
【0050】具体的には、漸増形制御特性〔A1〕〜
〔A3〕側では、例えば、温度T3が26℃のときには
漸増形制御特性〔A1〕を、温度T3が27℃のときに
は漸増形制御特性〔A2〕を、温度T3が28℃のとき
には漸増形制御特性〔A3〕を選択して最大開度Yを制
御する。つまり、漸増形制御特性〔A〕の変化率、つま
り、傾斜度αを変化するように制御する。
【0051】また、漸減形制御特性〔B1〕〜〔B6〕
側では、例えば、温度T3が35℃のときには漸減形制
御特性〔B1〕を、温度T3が36℃のときには漸減形
制御特性〔B2〕を、温度T3が37℃のときには漸減
形制御特性〔B3〕を、温度T3が38℃のときには漸
減形制御特性〔B4〕を、温度T3が39℃のときには
漸減形制御特性〔B5〕を、温度T3が40℃のときに
は漸減形制御特性〔B6〕を選択して最大開度Yを制御
する。つまり、漸減形制御特性〔B〕の変化率、つま
り、傾斜度βを変化するように制御する。
【0052】そして、低温側制御起点値Z1を、装置の
製造時には、例えば、28℃に設定しておいたとして、
使用地域・冷却水供給源などの都合により、使用する冷
却水の定常温度が所定温度値よりも低い場合には、冷
媒、つまり、水を追加して吸収液の濃度を希薄化した状
態に変更することにより、装置の運転を定常に行い得る
ようにするが、こうした場合には、従来技術の構成のも
のでは、加熱量を最大値にしたい制御状態でも、加熱量
が低減させられてしまうため、所定の運転効率が得られ
なくなるので、例えば、図8のように、低温側制御起点
値Z1を、Z1A=26℃、Z1B=24℃などのよう
に低い方に移動させることによって、所定の運転効率が
得られるようにしている。しかしながら、こうした低温
側制御起点値Z1の移動のみでは、加熱量が過大になり
易く、吸収液の濃度が増加して吸収剤の結晶が析出する
など事故を招くことになるので、この発明では、上記の
ように、温度T3に対応させて漸増形制御特性〔A〕の
変化率を変化するように制御することにより、こうした
事故を未然に防止し得るように構成しているものであ
る。なお、こうした構成によらずに、燃料調整弁V7の
最大開度を予め十分に制限しておく構成も考えられる
が、この構成では、高温再生器5の加熱不足が生じて、
装置における本来の効率が発揮できないという不都合が
生じてしまうわけである。
【0053】また、高温側制御起点値Z2を、装置の製
造時には、例えば、32℃に設定しておいたとして、使
用地域・冷却水供給源などの都合により、使用する冷却
水の定常温度が所定温度値よりも高いため、温度T2・
T3が所定温度よりも高くなる場合には、上記の場合と
同様に、冷媒、つまり、水を追加して吸収液の濃度を希
薄化した状態に変更することにより、装置の運転を定常
に行い得るようにするが、こうした場合には、従来技術
の構成のものでは、加熱量を最大値にしたい制御状態で
も、加熱量が低減させられてしまうため、所定の運転効
率が得られなくなるので、例えば、図9とは逆に、高温
側制御起点値Z2を、例えば、33℃、次いで34℃と
いうように高い方に移動させることによって、所定の運
転効率が得られるようにしている。しかしながら、こう
した低温側制御起点値Z2の移動のみでは、加熱量が過
大になり易く、安全弁V5が動作して、装置全体が安全
停止制御を行ってしまうので、上記の場合と同様に、燃
料調整弁V7の最大開度を予め十分に制限しておくこと
になるが、この制限が十分でないこともあり得るので、
この発明では、上記のように、温度T3に対応させて漸
減形制御特性〔B〕の変化率を変化するように制御する
ことにより、万全に対処し得るように構成しているもの
である。
【0054】さらに、使用地域・冷却水供給源などの都
合により、使用する冷却水の定常温度が所定温度値より
も低い場合に、図9のように、高温側制御起点値Z2
を、Z2A=30℃、Z2B=28℃のように低い方に
移動させたものを製造することがあるが、こうした場合
には、温度T2・T3が高くなると、加熱量が過大にな
り易く、安全弁V5が動作して、装置全体が安全停止制
御を行ってしまうので、上記の場合と同様に、燃料調整
弁V7の最大開度を予め十分に制限しておくことになる
が、この制限が十分でないこともあり得るので、この発
明では、上記のように、温度T3に対応させて漸減形制
御特性〔B〕の変化率を変化するように制御することに
より、万全に対処し得るように構成しているものであ
る。
【0055】上記の漸増形制御特性〔A1〕〜〔A3〕
と、漸減形制御特性〔B1〕〜〔B6〕との選択と制御
データとは、例えば、これらの特性曲線の座標値を、最
大開度Yと温度T2とを読出アドレスとして対応させた
対応テーブルを温度値T3ごとに作って制御部80の処
理メモリ82に記憶しておき、制御部80の作業メモリ
83に取り込んだ温度値T3のデータによって、温度値
T3に相当する対応テーブルを選択するとともに、制御
部80の作業メモリ83に取り込んだ温度値T2のデー
タによって、選択したテーブル中の対応するデータ値、
つまり、最大開度Yのデータ値を読み出して、作業メモ
リ83に取り込むことにより、最大開度Yの制御を行う
ように構成する。
【0056】また、上記の低温側制御起点値Z1・高温
側制御起点値Z2の各設定値を変更操作した場合には、
例えば、変更した設定値の温度異動量△Tを作業メモリ
83に取り込んで記憶するとともに、温度値T2から温
度異動量△Tを減算した温度値T2Aを上記の対応テー
ブルにおける温度値T2の読出アドレスとして用いるこ
とにより、目的とする変更設定に対応する最大開度Yを
得るように構成することができる。
【0057】〔実施例の構成の要約〕上記の実施例の構
成を要約すると、冷媒蒸気・冷媒液・吸収液など、例え
ば、稀液2a・冷媒蒸気7a・中間液2b・冷媒蒸気7
b・濃液2c・冷媒液24a・冷媒液24bを高温再生
器5・凝縮器23・蒸発器26・吸収器1などを含む熱
交換器類の所要部分を経由して循環することにより、上
記の蒸発器26の内部に設けた熱交換用配管26Bを通
して冷却した水、例えば、冷水35bまたはブラインな
ど、つまり、冷水等を得るとともに、上記の吸収器1・
凝縮器23などの所要部分を冷却するための管路に冷却
水32aを流通するようにした吸収式冷凍装置100に
おいて、
【0058】少なくとも、上記の冷水等の温度T1と、
上記の流通を行う前の上記の冷却水32aの温度T2、
つまり、冷却水入口温度T2と、上記の流通を行った後
の上記の冷却水32bの温度T3、つまり、冷却水出口
温度T3とを検出して得られる各温度値にもとづいて上
記の高温再生器5の加熱量、例えば、燃料調整弁V7に
よる燃料の供給量を制御する温度値対応制御手段と、
【0059】上記の冷却水入口温度T2について、低温
側の制御起点とする温度値、つまり、低温側制御起点値
Z1と、高温側の制御起点とする温度値、つまり、高温
側制御起点値Z2とを設けるとともに、上記の冷却水入
口温度T2の値が上記の低温側制御起点値Z1よりも低
い制御領域では上記の加熱量の最大量の限度、例えば、
燃料調整弁V7の最大開度Yを上記の冷却水入口温度T
2の値の増・減に対応して漸増・漸減する漸増形制御特
性〔A〕とし、上記の冷却水入口温度T2の値が上記の
高温側制御起点値Z2よりも高い制御領域では上記の加
熱量の最大量の限度、つまり、燃料調整弁V7の最大開
度Yを上記の冷却水入口温度T2の値の増・減に対応し
て漸減・漸増する漸減形制御特性〔B〕とする最大限度
制御手段と、
【0060】上記の漸増形制御特性〔A〕の変化率、例
えば、傾斜度αと上記の漸減形制御特性〔B〕の変化
率、例えば、傾斜度βとのうちのいずれか一方または両
方を、上記の冷却水出口温度T3の値にもとづいて、例
えば、〔A1〕〜〔A2〕と〔B1〕〜〔B6〕のよう
に変化させる変化率可変手段とを設ける第1の構成と、
【0061】この第1の構成に加えて、上記の低温側制
御起点値Z1と上記の高温側制御起点値Z2とのうちの
いずれか一方または両方を、手動操作、例えば、第1変
更操作器75A・第2変更操作器75Bの操作によって
変化させる起点値可変手段を設ける第2の構成とを構成
していることになるものである。
【0062】〔変形実施〕この発明は次のように変形し
て実施することを含むものである。 (1)放熱装置50を設けずに、冷却水32aを河川水
または水道水によって供給する構成の吸収式冷凍装置1
00に適用して構成する。
【0063】(2)低温側制御起点値Z1と高温側制御
起点値Z2とを変化させるための設定操作を、第1変更
操作器85A・第2変更操作器85Bによらず、操作部
75に設けた数字キー、つまり、テンキーによって設定
するように構成する。
【0064】(3)図2のような冷却運転と加温運転と
を行う構成の吸収式冷凍装置100における冷却運転部
分の制御動作、つまり、冷/温水35bを冷水35bと
して供給する運転時の制御動作に適用して構成する。
【0065】(4)冷/温水35bまたは冷水35bに
代えて、仲介的な被熱操作流体、つまり、ブラインを用
いる構成の吸収式冷凍装置100に適用して構成する。
【0066】(5)漸増形制御特性〔A〕の変化率と漸
減形制御特性〔B〕の変化率とを、適宜の曲線状の変化
率に変更して構成する。
【0067】(6)漸増形制御特性〔A〕と漸減形制御
特性〔B〕とを対応テーブルにして記憶せずに、温度値
T2・T3から最大開度Yを求める演算式にして記憶
し、最大開度Yを演算によって求めるように構成する。 (7)冷媒をアンモニアとし、吸収液を水とアンモニア
の混合液とした吸収式冷凍装置100に適用して構成す
る。
【0068】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、冷水
温度・冷却水温度、つまり、冷水の出口側の温度と、冷
却水の入口側の温度とにもとづく高温再生器の加熱量の
最大限度を定める制御特性の変化率を、冷却水の出口側
の温度にもとづいて変化させるように制御しているの
で、冷却水の入口側の温度が高く、冷水の出口側の温度
が目標値よりも高くて冷却負荷が大きい場合でも、高温
再生器の加熱量を必要以上に増加させないように限度づ
けた制御動作を行うので、高温再生器の内部温度と内部
圧力との極度の増加を回避することができるため、不必
要な装置全体の安全停止制御を、未然に回避することが
できる。
【0069】また、上記の制御特性における変化、つま
り、傾斜の低温側制御起点値と高温側制御起点値とを、
第5従来技術の場合と同様に、手動で変化させ得るよう
に構成してあるので、装置の設置場所や使用状況の実情
に沿うように適合させるための動作条件の変更、また
は、装置の使用による経年変化に対する運転条件の変更
を容易に行うことができるなどの特長がある。
【図面の簡単な説明】
図1はこの発明の実施例を、また、図2〜図9は従来技
術を示し、各図の内容は次のとおりである。
【図1】全体ブロック構成・要部制御特性図
【図2】全体ブロック構成略図
【図3】要部ブロック構成図
【図4】全体ブロック構成略図
【図5】要部制御特性図
【図6】要部制御特性図
【図7】要部制御特性図
【図8】要部制御特性図
【図9】要部制御特性図
【符号の説明】
1 吸収器 1A 散布器 1B 冷却管 1D 受槽部分 1E 受槽部分 2a 稀液 2b 中間液 2c 濃度 3 管路 5 高温再生器 6 加熱器 6A 加熱調整器 6B 燃料 7a 冷媒蒸気 7b 冷媒蒸気 7c 冷媒蒸気 8 管路 9 熱交換器 10 管路 11 低温再生器 11A 放熱管 11B 通路 12 管路 13 熱交換器 14 管路 21 管路 22 管路 23 凝縮器 23A 冷却管 24a 冷媒液 24b 冷媒液 25 管路 26 蒸発器 26A 散布器 26B 冷却管 28 管路 30 温水用熱交換器 31 管路 32a 冷却水 32b 冷却水 33 管路 34 管路 35a 冷/温水 35b 冷/温水 35c 温水 35d 温戻水 36 管路 37 管路 41 管路 43 管路 50 放熱装置 51 放熱冷却部 52 送風機 53 散布器 54 冷却層 57 水道水 58 浮子弁 59 貯留槽 59A 貯留水 61 管路 62 溢水受 63 管路 64 管路 65 排水 66 管路 68 逆止弁 80 制御部(CPU/B) 81 入出力ポート 82 処理メモリ 83 作業メモリ 84 計時回路 85 操作部 86 表示部 100 吸収式冷凍装置 A 漸増形制御特性 A1 漸増形制御特性 A2 漸増形制御特性 A3 漸増形制御特性 B 漸減形制御特性 B1 漸減形制御特性 B2 漸減形制御特性 B3 漸減形制御特性 B4 漸減形制御特性 B5 漸減形制御特性 B6 漸減形制御特性 C 漸増形制御特性 P1 ポンプ P2 ポンプ P3 ポンプ S1 温度検出器 S2 温度検出器 S3 温度検出器 S4 温度検出器 T1 温度 T2 温度 T3 温度 V1 開閉弁 V2 開閉弁 V3 開閉弁 V5 開閉弁 V6 開閉弁 V7 燃料調整弁 Y 最大開度 Z1 低温側制御起点値 Z1A 低温側制御起点値 Z1B 低温側制御起点値 Z2 高温側制御起点値 Z2A 高温側制御起点値 Z2B 高温側制御起点値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池森 雅彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒蒸気・冷媒液・吸収液などを高温再
    生器・凝縮器・蒸発器・吸収器などを含む熱交換器類の
    所要部分を経由して循環することにより、前記蒸発器の
    内部に設けた熱交換用配管を通して冷却した水またはブ
    ラインなど(以下、冷水等という)を得るとともに、前
    記吸収器・凝縮器などの所要部分を冷却するための管路
    に冷却水を流通するようにした吸収式冷凍装置であっ
    て、 少なくとも、前記冷水等の温度と、前記流通を行う前の
    前記冷却水の温度(以下、冷却水入口温度という)と、
    前記流通を行った後の前記冷却水の温度(以下、冷却水
    出口温度という)とを検出して得られる各温度値にもと
    づいて前記高温再生器の加熱量を制御する温度値対応制
    御手段と、 前記冷却水入口温度について、低温側の制御起点とする
    温度値(以下、低温側制御起点値という)と、高温側の
    制御起点とする温度値(以下、高温側制御起点値とい
    う)とを設けるとともに、前記冷却水入口温度の値が前
    記低温側制御起点値よりも低い制御領域では前記加熱量
    の最大量の限度を前記冷却水入口温度の値の増・減に対
    応して漸増・漸減する漸増形制御特性とし、前記冷却水
    入口温度の値が前記高温側制御起点値よりも高い制御領
    域では前記加熱量の最大量の限度を前記冷却水入口温度
    の値の増・減に対応して漸減・漸増する漸減形制御特性
    とする最大限度制御手段と、 前記漸増形制御特性の変化率と前記漸減形制御特性の変
    化率とのうちのいずれか一方または両方を、前記冷却水
    出口温度の値にもとづいて変化させる変化率可変手段と
    を具備することを特徴とする吸収式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 冷媒蒸気・冷媒液・吸収液などを高温再
    生器・凝縮器・蒸発器・吸収器などを含む熱交換器類の
    所要部分を経由して循環することにより、前記蒸発器の
    内部に設けた熱交換用配管を通して冷却した水またはブ
    ラインなど(以下、冷水等という)を得るとともに、前
    記吸収器・凝縮器などの所要部分を冷却するための管路
    に冷却水を流通するようにした吸収式冷凍装置であっ
    て、 少なくとも、前記冷水等の温度と、前記流通を行う前の
    前記冷却水の温度(以下、冷却水入口温度という)と、
    前記流通を行った後の前記冷却水の温度(以下、冷却水
    出口温度という)とを検出して得られる各温度値にもと
    づいて前記高温再生器の加熱量を制御する温度値対応制
    御手段と、 前記冷却水入口温度について、低温側の制御起点とする
    温度値(以下、低温側制御起点値という)と、高温側の
    制御起点とする温度値(以下、高温側制御起点値とい
    う)とを設けるとともに、前記冷却水入口温度の値が前
    記低温側制御起点値よりも低い制御領域では前記加熱量
    の最大量の限度を前記冷却水入口温度の値の増・減に対
    応して漸増・漸減する漸増形制御特性とし、前記冷却水
    入口温度の値が前記高温側制御起点値よりも高い制御領
    域では前記加熱量の最大量の限度を前記冷却水入口温度
    の値の増・減に対応して漸減・漸増する漸減形制御特性
    とする最大限度制御手段と、 前記低温側制御起点値と高温側制御起点値とのうちのい
    ずれか一方または両方を、手動操作によって変化させる
    起点値可変手段と、 前記漸増形制御特性の変化率と前記漸減形制御特性の変
    化率とのうちのいずれか一方または両方を、前記冷却水
    出口温度の値にもとづいて変化させる変化率可変手段と
    を具備することを特徴とする吸収式冷凍装置。
JP02809397A 1997-02-12 1997-02-12 吸収式冷凍装置 Expired - Fee Related JP3710907B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02809397A JP3710907B2 (ja) 1997-02-12 1997-02-12 吸収式冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02809397A JP3710907B2 (ja) 1997-02-12 1997-02-12 吸収式冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10227539A true JPH10227539A (ja) 1998-08-25
JP3710907B2 JP3710907B2 (ja) 2005-10-26

Family

ID=12239182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02809397A Expired - Fee Related JP3710907B2 (ja) 1997-02-12 1997-02-12 吸収式冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3710907B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007309618A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Chugoku Electric Power Co Inc:The ガス冷房システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007309618A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Chugoku Electric Power Co Inc:The ガス冷房システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3710907B2 (ja) 2005-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6814071B2 (ja) 廃熱利用吸収式冷凍システム及び吸収式冷凍機
JP2000274864A (ja) 吸収式冷凍機の制御方法
JP2985513B2 (ja) 吸収冷暖房システムとその制御方法
JPH10227539A (ja) 吸収式冷凍装置
JP2823272B2 (ja) 吸収冷温水機の再生器制御装置
JP2858922B2 (ja) 吸収冷温水機の制御装置
JP3143251B2 (ja) 吸収式冷凍機
JP2816012B2 (ja) 吸収冷凍機の制御装置
JP3748950B2 (ja) 吸収冷温水機の入熱制御装置
JP3402669B2 (ja) 吸収冷凍機の制御方法
JP2883372B2 (ja) 吸収冷温水機
JP3354212B2 (ja) 吸収冷温水機
JPH04143562A (ja) 低温排熱利用吸収式冷凍装置とその制御方法
JPH0989407A (ja) 吸収式冷凍機
JP3157349B2 (ja) 吸収式冷凍機の制御装置
JP3081490B2 (ja) 吸収式冷凍機
JP3162858B2 (ja) 吸収冷温水機
JP3133538B2 (ja) 吸収式冷凍機
JP4115020B2 (ja) 吸収式冷凍機の制御方法
JP4149653B2 (ja) 排熱利用吸収式冷凍機の運転方法
JP3138164B2 (ja) 吸収式冷凍機
JP2999893B2 (ja) 吸収式冷凍機の連動運転制御方法
JP3157668B2 (ja) 吸収式冷温水機
JPS6134058B2 (ja)
JP2001208443A (ja) 吸収冷凍機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050811

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090819

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100819

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100819

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110819

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110819

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120819

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130819

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees