JPH10227356A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH10227356A
JPH10227356A JP9033554A JP3355497A JPH10227356A JP H10227356 A JPH10227356 A JP H10227356A JP 9033554 A JP9033554 A JP 9033554A JP 3355497 A JP3355497 A JP 3355497A JP H10227356 A JPH10227356 A JP H10227356A
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卓 村杉
Hiromasa Sakai
弘正 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 N→Dセレクト時の第1速への変速に際し、
一旦高速側変速段にして第1速にする場合に、第1速選
択用摩擦要素の締結圧を適切に過渡制御する。 【解決手段】 第2速用のバンドブレーキ圧PB は、そ
れ自体では動力伝達しないからN→Dセレクト時に直
ちに上昇させるが、第1速用のフォワードクラッチ圧P
c はtfc1 だけ遅れてより上昇させる。この油圧Pc
は、〜にプリチャージ圧Pprにした後、設定時間だ
けリターンスプリング相当圧Prtn に維持し、以後〜
の間、αの勾配で上昇させることによりフォワードク
ラッチの締結で第2速を達成する。圧力PB をで急減
させた後、βの勾配で低下させることによりバンドブレ
ーキを解放し、第1速にする。tfc1 は、油圧PB の供
給に起因してライン圧の低下を生ずる時間に符合させ、
圧力Prtn はTM2 時間が適切になるよう学習制御し、
勾配αはTM3 が適切になるよう学習制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機の変速制
御装置、特に中立レンジから前進レンジへの切り換え時
における、中立状態から前進変速段への変速を好適に行
わせるための変速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機はマニュアルバルブの前進レ
ンジにおいて、複数のクラッチや、ブレーキ等の摩擦要
素を、選択的に液圧作動(締結)させることにより歯車
伝動系の動力伝達経路(変速段)を決定され、当該選択
変速段で入力軸から出力軸への動力伝達が可能であり、
作動する摩擦要素を切り換えることにより他の変速段へ
の変速を行うよう構成する。そして、マニュアルバルブ
の中立レンジで自動変速機は、全ての摩擦要素を解放さ
れ、入力軸から出力軸への動力伝達が不能な中立状態と
なる。
【0003】そして、変速制御に当たってはエンジン負
荷や車速などの走行状態から、これに適した変速段への
自動変速を行う。
【0004】従って自動変速機は、中立レンジから前進
レンジへの切り換え時、入力軸から出力軸への動力伝達
が不能な中立状態から、停車時故に第1速へと変速さ
れ、当該第1速で入力軸から出力軸への動力伝達を行う
状態になる。
【0005】しかして、かように中立状態から第1速で
の動力伝達が可能な状態に切り換わるとき、出力軸トル
クの立ち上がりに起因して、車両の振動や沈み込み(所
謂スクォ−ト)が発生することがある。
【0006】そこで従来、例えば特開平5−33243
6号公報に記載されているように、中立レンジから前進
レンジへのレンジ切り換え時に直ちに第1速を選択させ
ず、これより減速比の小さな高速側変速段を一旦選択さ
せ、その後に第1速選択状態にすることで出力軸トルク
の急な立ち上がりを防止し、これにより当該レンジ切り
換え時に車両の振動やスクォ−トが発生することのない
ようにした変速制御装置が開示されている。
【0007】かかる中立レンジから前進レンジへのレン
ジ切り換え時の変速制御に際しては、先ず第1速よりも
高速側の変速段を選択するための摩擦要素に作動油圧を
供給し、しかる後に、第1速選択用摩擦要素に作動油圧
を供給すると共に、高速側変速段選択用摩擦要素から作
動油圧を排除することになる。ところで各摩擦要素の作
動油圧回路にはアキュムレータや、オリフィスや、曲折
が含まれており、しかも、これらが作動油圧回路ごとに
異なるために、上記作動油圧の給排時に、所定の順序で
摩擦要素の締結・解放を実行させる保証がなく、動力伝
達可能な第1速選択用摩擦要素が動力伝達不能な高速側
変速段選択用摩擦要素よりも先に締結されて歯車打音
や、締結ショックを生ずるといった懸念が考えられる。
【0008】これがため上記文献には更に、中立レンジ
から前進レンジへのレンジ切り換え時の変速制御に際
し、先ず第1速よりも高速側の変速段を選択するときに
締結すべき第1速選択用摩擦要素および高速側変速段選
択用摩擦要素のうち、単独では動力伝達を行わない高速
側変速段選択用摩擦要素を締結させ、次いで第1速選択
用摩擦要素を締結させて前記高速側変速段が選択された
状態にし、その後に前記高速側変速段選択用摩擦要素を
解放させて第1速選択状態にすることが提案されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、中立レンジ
から前進レンジへのレンジ切り換え時の変速に際して
は、もともと空であった高速側変速段選択用摩擦要素へ
の作動油圧の供給を短時間のうちに行う必要があり、オ
イルポンプが多量の作動油を消費されることとなって、
自動変速機の元圧であるライン圧が一時的に大きく低下
し、以下の問題を生ずる。
【0010】つまり、上記高速側変速段選択用摩擦要素
は、これが単独では動力伝達を行わないことから、当該
高速側変速段選択用摩擦要素への作動油圧の供給を一気
に行っても支障を生ずることがなく、従って、上記のよ
うに一時的に大きく低下したライン圧のもとでも、上記
高速側変速段選択用摩擦要素への作動油圧の供給は何ら
支障なく行うことができる。ところで第1速選択用摩擦
要素は締結時に動力伝達を行うことから、これへの作動
圧の供給を微妙に上昇制御しつつ行わないと、大きな締
結ショックが発生したり、所定通りのスクォ−ト防止効
果が得られず、従って、上記のごとくライン圧が一時的
に大きく低下している間にこれを元圧として第1速選択
用摩擦要素に対する作動油圧の供給を行うと、大きな締
結ショックが発生したり、所定通りのスクォ−ト防止効
果が得られないといった弊害を生ずる。
【0011】この傾向は、オイルポンプを駆動している
エンジンの回転数が低いほど、ポンプ吐出量が少なくな
ることから顕著になり、また、変速機作動油温が高いほ
ど、ポンプの漏れによる油量収支の悪化に起因して顕著
になる。
【0012】なお、前記文献に記載されているようにオ
リフィスおよびアキュムレータを用いて、上記ライン圧
の一時的低下時も、第1速選択用摩擦要素への作動圧の
供給を微妙に上昇制御しつつ行い得るようにすることも
考えられるが、この場合、前記のレンジ切り換えから最
終的に第1速になるまでの時間が長くなって、発進応答
遅れが新たな問題となり、抜本策ではない。
【0013】そこで請求項1に記載の第1発明は、ライ
ン圧の上記一時的な低下が僅かな時間であり、この間は
第1速選択用摩擦要素への作動油圧の供給を禁止するこ
とにより上記の問題を解消することを目的とする。
【0014】請求項2に記載の第2発明は、ライン圧の
上記一時的な低下を生じている時間が前記の通り、オイ
ルポンプの回転数に応じて異なることから、当該回転数
に応じて、第1速選択用摩擦要素への作動油圧の供給を
禁止する時間を変化させるようにすることを目的とす
る。
【0015】請求項3に記載の第3発明は、ライン圧の
上記一時的な低下を生じている時間が前記の通り、変速
機作動油温に応じて異なることから、当該変速機作動油
温に応じて、第1速選択用摩擦要素への作動油圧の供給
を禁止する時間を変化させるようにすることを目的とす
る。
【0016】請求項4および5に記載の第4発明および
第5発明はそれぞれ、第1速選択用摩擦要素の締結に際
し、その締結圧を先ず初期設定圧にし、その後設定勾配
で上昇させる場合において、上記初期設定圧を過不足の
ない値に学習制御することを目的とする。
【0017】請求項6および7に記載の第6発明および
第7発明は、第1速選択用摩擦要素の締結に際し、その
締結圧を先ず初期設定圧にし、その後設定勾配で上昇さ
せる場合において、上記設定勾配を適切な勾配になるよ
う学習制御することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み第1発
明は、請求項1に記載のように、複数の摩擦要素を選択
的に締結させることにより複数の変速段で入力軸から出
力軸への動力伝達が可能な自動変速機に用いられ、前記
複数の摩擦要素を全て解放させて入力軸から出力軸への
動力伝達を不能にする中立レンジから、前記複数の変速
段のどれかを選択可能な前進レンジへのレンジ切り換え
時、先ず第1速よりも高速側の変速段を選択するに際し
て締結すべき第1速選択用摩擦要素および高速側変速段
選択用摩擦要素のうち、単独では前記の動力伝達を行わ
ない高速側変速段選択用摩擦要素を締結させ、次いで第
1速選択用摩擦要素を締結させて前記高速側変速段が選
択された状態にし、その後に前記高速側変速段選択用摩
擦要素を解放させて第1速選択状態にする変速制御装置
において、前記レンジ切り換えから設定時間が経過する
までの間、前記第1速選択用摩擦要素の締結を禁止する
よう構成したことを特徴とするものである。
【0019】第2発明の変速制御装置は、請求項2に記
載のように、第1発明において、前記第1速選択用摩擦
要素の締結を禁止する設定時間を、自動変速機のオイル
ポンプ回転数が低いほど長くするよう構成したことを特
徴とするものである。
【0020】第3発明の変速制御装置は、請求項3に記
載のように、第1発明または第2発明において、前記第
1速選択用摩擦要素の締結を禁止する設定時間を、自動
変速機の作動油温が高いほど長くするよう構成したこと
を特徴とするものである。
【0021】第4発明の変速制御装置は、請求項4に記
載のように、第1発明乃至第3発明のいずれかにおい
て、前記第1速選択用摩擦要素の締結に際し、該第1速
選択用摩擦要素の締結圧を先ず初期設定圧にし、その後
設定勾配で上昇させる場合、第1速選択用摩擦要素の締
結圧を初期設定圧にする指令が発せられてから、変速機
入力回転数が、前記第1速選択用摩擦要素の締結を禁止
している間の値より設定量だけ低下するまでの時間が予
定時間よりも短いとき、前記第1速選択用摩擦要素の初
期設定圧を低下させるよう構成したことを特徴とするも
のである。
【0022】第5発明の変速制御装置は、請求項5に記
載のように、第1発明乃至第4発明のいずれかにおい
て、前記第1速選択用摩擦要素の締結に際し、該第1速
選択用摩擦要素の締結圧を先ず初期設定圧にし、その後
設定勾配で上昇させる場合、第1速選択用摩擦要素の締
結圧を初期設定圧にする指令が発せられてから、変速機
入力回転数が、前記第1速選択用摩擦要素の締結を禁止
している間の値より設定量だけ低下するまでの時間が予
定時間よりも長いとき、前記第1速選択用摩擦要素の初
期設定圧を上昇させるよう構成したことを特徴とするも
のである。
【0023】第6発明の変速制御装置は、請求項6に記
載のように、第1発明乃至第5発明のいずれかにおい
て、前記第1速選択用摩擦要素の締結に際し、該第1速
選択用摩擦要素の締結圧を先ず初期設定圧にし、その後
設定勾配で上昇させる場合、変速機入力回転数が、前記
第1速選択用摩擦要素の締結を禁止している間の値より
設定量だけ低下した瞬時から、更に設定量だけ低下した
瞬時までの時間が予定時間よりも長いとき、第1速選択
用摩擦要素の締結圧を前記初期設定圧から上昇せれる時
の前記設定勾配を大きくするよう構成したことを特徴と
するものである。
【0024】第7発明の変速制御装置は、請求項7に記
載のように、第1発明乃至第6発明のいずれかにおい
て、前記第1速選択用摩擦要素の締結に際し、該第1速
選択用摩擦要素の締結圧を先ず初期設定圧にし、その後
設定勾配で上昇させる場合、変速機入力回転数が、前記
第1速選択用摩擦要素の締結を禁止している間の値より
設定量だけ低下した瞬時から、更に設定量だけ低下した
瞬時までの時間が予定時間よりも短いとき、第1速選択
用摩擦要素の締結圧を前記初期設定圧から上昇させる時
の前記設定勾配を小さくするよう構成したことを特徴と
するものである。
【0025】
【発明の効果】自動変速機は、複数の摩擦要素を選択的
に締結させることにより複数の変速段で入力軸から出力
軸への動力伝達を行うことができる。そして第1発明の
変速制御装置は、上記複数の摩擦要素を全て解放させて
入力軸から出力軸への動力伝達を不能にする中立レンジ
から、当該複数の変速段のどれかを選択可能な前進レン
ジへのレンジ切り換え時、先ず第1速よりも高速側の変
速段を選択するに際して締結すべき第1速選択用摩擦要
素および高速側変速段選択用摩擦要素のうち、単独では
上記の動力伝達を行わない高速側変速段選択用摩擦要素
を締結させ、次いで第1速選択用摩擦要素を締結させて
前記高速側変速段が選択された状態にし、その後に前記
高速側変速段選択用摩擦要素を解放させて第1速選択状
態にする。
【0026】よって、単独では動力伝達を行わない高速
側変速段選択用摩擦要素を先ず締結させ、次いで動力伝
達可能な第1速選択用摩擦要素を締結させて高速側変速
段選択状態となし、最後に高速側変速段選択用摩擦要素
を解放させて第1速選択状態にするという順序が保証さ
れることとなり、出力軸トルクを0から高速側変速段で
決まる小さな値を経て第1速選択時の値へと徐々に上昇
させてスクォ−トを確実に防止できると共に、動力伝達
不能な高速側変速段選択用摩擦要素が締結する前に、動
力伝達可能な第1速選択用摩擦要素が締結されていきな
り第1速選択状態となり、歯車打音が発生するといった
問題を回避することができる。
【0027】ところで、上記のような中立レンジから前
進レンジへのレンジ切り換え時における変速に際して高
速側変速段選択用摩擦要素に作動油圧を供給する場合
は、この高速側変速段選択用摩擦要素がもともと空であ
ることから、そして当該供給を短時間のうちに行う必要
があることから、オイルポンプが多量の作動油を消費さ
れて、自動変速機の元圧であるライン圧が一時的に大き
く低下する。
【0028】かようにライン圧が一時的に大きく低下し
た状態のもとでは、これを元圧とする第1速選択用摩擦
要素の作動圧を微妙に上昇制御することができず、かか
る微妙な作動圧上昇制御なしに第1速選択用摩擦要素
は、その自体が動力伝達を行うことから所定のスクォ−
ト防止を行い得ない。
【0029】しかして第1発明においては特に、上記レ
ンジ切り換えから設定時間が経過するまでの間、第1速
選択用摩擦要素の締結を禁止するため、上記のごとくラ
イン圧が一時的に大きく低下している間は第1速選択用
摩擦要素の締結、つまりこれへの作動油圧の供給を禁止
することとなり、ライン圧が一時的に大きく低下してい
るために、第1速選択用摩擦要素への作動油圧の微妙な
供給制御が叶わないにもかかわらず、当該第1速選択用
摩擦要素への作動油圧の供給が実行されてスクォ−ト防
止効果が得られなくなるといった問題を解消することが
できる。
【0030】第2発明においては、上記のごとく第1速
選択用摩擦要素の締結を禁止する設定時間を、自動変速
機のオイルポンプ回転数が低いほど長くすることから、
オイルポンプ回転数が低いほどポンプ吐出量が少なく
て、上記のようにライン圧が大きく低下している時間が
長くなる事実に良く符合することとなり、第1速選択用
摩擦要素の締結を禁止する設定時間をライン圧の低下時
間に一層正確にマッチさせることができ、第1発明の作
用効果を更に確実なものにし得る。
【0031】第3発明においては、第1速選択用摩擦要
素の締結を禁止する設定時間を、自動変速機の作動油温
が高いほど長くすることから、変速機作動油温が高いほ
ど、ポンプの漏れによる油量収支の悪化に起因して上記
のライン圧低下時間が長くなる事実に良く符合すること
となり、第1速選択用摩擦要素の締結を禁止する設定時
間をライン圧の低下時間に一層正確にマッチさせること
ができ、第1発明の作用効果を更に確実なものにし得
る。
【0032】第4発明は、第1速選択用摩擦要素の締結
に際し、該第1速選択用摩擦要素の締結圧を先ず初期設
定圧にし、その後設定勾配で上昇させる場合において、
第1速選択用摩擦要素の締結圧を初期設定圧にする指令
が発せられてから、変速機入力回転数が、第1速選択用
摩擦要素の締結を禁止している間の値より設定量だけ低
下するまでの時間が予定時間よりも短いとき、第1速選
択用摩擦要素の初期設定圧を低下させ、また第5発明に
おいては、第1速選択用摩擦要素の締結圧を初期設定圧
にする指令が発せられてから、変速機入力回転数が、前
記第1速選択用摩擦要素の締結を禁止している間の値よ
り設定量だけ低下するまでの時間が予定時間よりも長い
とき、第1速選択用摩擦要素の初期設定圧を上昇させる
ことから、当該初期設定圧を上記の予定時間が達成され
るよう学習制御して、常時適正値に維持することができ
る。
【0033】第6発明は、第1速選択用摩擦要素の締結
に際し、該第1速選択用摩擦要素の締結圧を先ず初期設
定圧にし、その後設定勾配で上昇させる場合において、
変速機入力回転数が、第1速選択用摩擦要素の締結を禁
止している間の値より設定量だけ低下した瞬時から、更
に設定量だけ低下した瞬時までの時間が予定時間よりも
長いとき、第1速選択用摩擦要素の締結圧を上記初期設
定圧から上昇させる時の上記設定勾配を大きくし、また
第7発明は、変速機入力回転数が、第1速選択用摩擦要
素の締結を禁止している間の値より設定量だけ低下した
瞬時から、更に設定量だけ低下した瞬時までの時間が予
定時間よりも短いとき、第1速選択用摩擦要素の締結圧
を上記初期設定圧から上昇させる時の上記設定勾配を小
さくすることから、当該第1速選択用摩擦要素の締結圧
の上昇勾配を上記の予定時間が達成されるよう学習制御
して、常時適正値に維持することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明一実施の形態に
なる自動変速機の変速制御装置を示し、1はエンジン、
2はトルクコンバータ、3は自動変速機であり、エンジ
ン回転はトルクコンバータ2を経て自動変速機の入力軸
4に伝達するものとする。
【0035】自動変速機3は、基本的には日産自動車
(株)発行「RE4R01A型オートマチックトランス
ミッション整備要領書」(A261C07)に記載され
たと同様なものとし、同軸突き合わせ関係に配置した入
出力軸4,5上にフロントプラネタリギヤ組6およびリ
ヤプラネタリギヤ組7を載置して具える。そして、摩擦
要素としてフォワードクラッチF/C、ハイクラッチH
/C、バンドブレーキB/B、ローリバースブレーキL
R/B、ローワンウエイクラッチL/OWC、およびリ
バースクラッチR/Cを具え、これらを選択的に図2に
○で示すように締結させることにより前進第1速〜第4
速と、後退の変速段を選択し得るものとする。なお、ロ
ークリバースブレーキLR/Bに関する(○)は、第1
速でエンジンブレーキが必要な時に締結させることを示
す。
【0036】また上記摩擦要素の選択的作動(締結)を
実行するために、自動変速機3のコントロールバルブ8
には、フォワードクラッチF/C用のデューティソレノ
イド9、ハイクラッチH/C用のデューティソレノイド
10、バンドブレーキB/B用のデューティソレノイド
11、ローリバースブレーキLR/B用のデューティソ
レノイド12、およびリバースクラッチR/C用のデュ
ーティソレノイド13を設け、これらにより対応する摩
擦要素の作動油圧を個々にデューティ制御することで図
2の締結論理を実現すると共に、摩擦要素の作動油圧を
変速制御中において個々に過渡制御する。
【0037】ソレノイド9〜13のデューティ制御はコ
ントローラ14によりこれを行い、該コントローラに
は、選択レンジを検知するインヒビタスイッチ15から
の信号と、エンジン1のスロットル開度TVOを検出す
るスロットル開度センサ16からの信号と、エンジン回
転数Ne を検出するエンジン回転センサ17からの信号
と、トルクコンバータ2から自動変速機3への入力回転
数Ni を検出する入力回転センサ18からの信号と、変
速機出力回転数No を検出する出力回転センサ19から
の信号と、変速機作動油温TOIL を検出する油温センサ
20からの信号とを入力する。
【0038】コントローラ14は、これら入力情報を基
に図示せざる制御プログラムを実行し、自動変速機3を
以下のように変速制御するものとする。つまり、先ずセ
ンサ16,19からスロットル開度TVOおよび変速機
出力回転数No を読み込み、更に変速機出力回転数No
から車速を演算する。
【0039】そして、これら車速およびスロットル開度
TVOを基に、図示せざる予定の変速パターンから、現
在の運転状態に好適な変速段を求め、このようにして求
めた好適変速段と、現在の選択変速段とが一致していれ
ば、当然変速を行わないこととする。しかして、現在の
選択変速段が好適変速段と異なれば、好適変速段への変
速指令を発し、好適変速段への変速を実現するために対
応する摩擦要素へ作動油圧を供給してこれを締結する。
【0040】ところで本実施の形態においては、上記摩
擦要素の全てを作動油圧の排除により解放させて入力軸
4から出力軸5への動力伝達を不能にする中立(N)レ
ンジから、前進変速段第1速〜第4速のどれかを選択可
能な前進(D)レンジへの切り換え時(N→Dセレクト
時)に、上記の変速制御による限り中立レンジからいき
なり第1速に投入されるところながら、特に以下のごと
く、先ずフォワードクラッチF/Cおよびバンドブレー
キB/Bの締結により得られる第2速とし、その後にフ
ォワードクラッチF/Cのみの締結により第1速にする
ような変速を行わせるようにする。よって、フォワード
クラッチF/Cが第1速選択用摩擦要素に相当し、バン
ドブレーキB/Bが高速側変速段選択用摩擦要素に相当
する。
【0041】図3は、当該変速に関与するフォワードク
ラッチF/CおよびバンドブレーキB/Bに関した変速
制御回路部分のみを図1から抽出して示すもので、フォ
ワードクラッチF/Cの作動圧回路21に調圧弁22
を、またバンドブレーキB/Bの作動圧回路23に調圧
弁24を挿入して具える。そしてこれら調圧弁22,2
4は、ライン圧PL を元圧とし、室22a,24a内に
おける制御圧の上昇に応じてフォワードクラッチF/C
の作動油圧PF およびバンドブレーキB/Bの作動油圧
B を0から個々に上昇させるものとする。
【0042】調圧弁22,24の室22a,24a内に
おける制御圧はそれぞれ、対応する前記ソレノイド9,
11により決定するもので、これらソレノイド9,11
は、ライン圧PL を減圧して作りだした一定のパイロッ
ト圧Pp を元圧とし、ソレノイド9,11の駆動デュー
ティに応じた制御圧を室22a,24aに供給する。ソ
レノイド9,11のデューティ制御を行うに際してコン
トローラ14は、図3に示すようにインヒビタスイッチ
15からの信号と、エンジン回転センサ17からの信号
と、入力回転センサ18からの信号と、油温センサ20
からの信号を用いる。
【0043】N→Dセレクト時にコントローラ14は、
これら入力情報をもとに図4に示す制御プログラムによ
り図5のタイムチャートに沿って変速制御を実行する。
先ず、図4のステップ31においては、、センサ17で
検出したエンジン回転数Ne と、センサ20で検出した
変速機作動油温TOIL を読み込む。
【0044】次のステップ32においては、図5の瞬時
に開始されるN→Dセレクト操作に伴って瞬時にイ
ンヒビタスイッチ15で検知されるN→Dセレクト検知
瞬時から(図4の制御プログラムに入ってから)、フォ
ワードクラッチ締結圧Pc の上昇開始を指令する瞬時
までの時間、つまりフォワードクラッチ締結禁止の設定
時間tfc1 を以下のようにして算出する。つまり、先ず
エンジン回転数Ne から図6(a)に対応したマップを
基に設定時間補正量Δtfcn を検索すると共に、作動油
温TOIL から図6(b)に対応したマップを基に設定時
間補正量Δtfct を検索し、設定時間基準量tfc0 にこ
れら設定時間補正量を加算する演算により、フォワード
クラッチ締結禁止の設定時間tfc1 (tfc1 =tfc0
Δtfcn +Δtfct )を算出する。
【0045】図6(a)から明らかなように、設定時間
補正量Δtfcn はエンジン回転数N e が低いほど大きく
し、図6(b)から明らかなように、設定時間補正量Δ
fc t は作動油温TOIL が高いほど大きく設定してある
ことから、結局フォワードクラッチ締結禁止時間tfc1
は、エンジン回転数Ne が低いほど、また作動油温T
OIL が高いほど長くなる。
【0046】次のステップ33においては、センサ18
で検出した入力回転数Ni を読み込み、ステップ34
で、バンドブレーキB/Bの作動油圧PB を最高値(ラ
イン圧PL と同じ値)にする指令をバンドブレーキB/
Bのソレノイド11に出力し、ステップ35でタイマT
1 をインクリメントして図5のN→Dセレクト瞬時
からの経過時間を計測可能とする。
【0047】上記ステップ33〜35の処理は、ステッ
プ36でタイマTM1 がフォワードクラッチ締結禁止の
設定時間tfc1 以上を示すようなるまで継続する。よっ
て、図5に示すようにN→Dセレクト瞬時から設定時
間tfc1 が経過する瞬時までの間、バンドブレーキB
/Bの作動油圧PB は最高値(ライン圧PL と同じ値)
にされ、自動変速機3をバンドブレーキB/Bのみが締
結された状態となる。ところでバンドブレーキB/B
は、締結されても図1から明らかなようにそれ自体では
入出力軸間で動力伝達を行うものでないことから、図5
のような急峻な作動油圧PB の上昇によってもショック
等の支承を生ずるようなことはない。
【0048】しかして、当該バンドブレーキB/Bの締
結は空の状態でこれに作動油圧PBを充填することか
ら、またこの充填を短時間のうちに行う必要があること
もあって、オイルポンプが多量のオイルを消費され、当
該オイルポンプを作動油源とするライン圧PL の一時的
な大きな低下を生ずる。かようにライン圧PL が低下し
ている状態でフォワードクラッチF/Cを締結しようと
すると、これが締結時に単独で動力伝達を行う摩擦要素
であって、ショック対策上微妙な作動油圧Pc の上昇制
御が要求されるにもかかわらず、元圧であるライン圧P
L の低下でこの微妙な制御が不可能であり、大きなショ
ックが出たり、所定通りのスクォート防止効果が得られ
ないという弊害がある。
【0049】ところで本実施の形態においては、上記し
たように図5に示すようにN→Dセレクト瞬時から設
定時間tfc1 が経過する瞬時までの間、フォワードク
ラッチF/Cの締結を禁止することから、かかる弊害を
解消することができる。このことから上記の設定時間t
fc1 は、バンドブレーキB/Bの締結に伴う一時的なラ
イン圧PL の低下時間に対応させることとする。
【0050】この目的のため本実施の形態では上記した
ごとく、フォワードクラッチ締結禁止の設定時間tfc1
を、設定時間基準量tfc0 に、エンジン回転数Ne ごと
の設定時間補正量Δtfcn と、作動油温TOIL ごとの設
定時間補正量Δtfct を加算して求めることとする。そ
して、図6(a)から明らかなように、設定時間補正量
Δtfcn はエンジン回転数Ne が低いほど大きくし、図
6(b)から明らかなように、設定時間補正量Δtfct
は作動油温TOIL が高いほど大きく設定してあることか
ら、結局フォワードクラッチ締結禁止時間tfc1 は、エ
ンジン回転数Ne が低いほど、また作動油温TOIL が高
いほど長くなる。
【0051】ここで上記ライン圧PL の一時的な低下
は、オイルポンプの吐出能力と密接に関連し、オイルポ
ンプを駆動しているエンジンの回転数が低いほど、ポン
プ吐出量が少なくなることから、上記ライン圧PL の一
時的な低下時間は長くなる傾向にあり、また、変速機作
動油温が高いほど、ポンプの漏れによる油量収支の悪化
に起因して上記ライン圧PL の一時的な低下時間は長く
なる傾向となる。
【0052】本実施の形態におけるようにフォワードク
ラッチ締結禁止時間tfc1 を、エンジン回転数Ne が低
いほど、また作動油温TOIL が高いほど長くしたこと
は、上記したライン圧PL の一時的な低下時間に良く符
合し、フォワードクラッチF/Cの締結禁止を正確にラ
イン圧PL の低下時間中のみに限って行わせ得ることと
なり、フォワードクラッチF/Cの締結禁止が不要な時
間中に行われたり、必要な時間中に行われなかったりす
る不具合を解消することができる。
【0053】図4のステップ36でタイマTM1 がフォ
ワードクラッチ締結禁止時間tfc1を示すようになった
と判別すると、制御をステップ37,38に進める。ス
テップ37においては、フォワードクラッチ締結禁止時
間tfc1 中における入力回転数Ni (好ましくは、図5
に当該時間中における太線で示した平均値)よりも設定
量ΔNi だけ低い第1の入力回転設定値Ni1と、更に設
定量ΔNi だけ低い第2の入力回転設定値Ni2を求め
る。
【0054】そして次のステップ38において、フォワ
ードクラッチF/Cの作動油圧Pcを、フォワードクラ
ッチF/Cのロスストロークが急速に終了するよう定め
たプリチャージ圧Pprにするよう、対応するソレノイド
9に指令を出力し、この出力を図5の瞬時間から設定
時間が経過する瞬時まで継続することにより当該設定
時間中フォワードクラッチ作動油圧Pc をプリチャージ
圧PprにしてフォワードクラッチF/Cを速やかにロス
ストロークさせる。
【0055】同時にステップ39では、ステップ34に
おけると同様の処理により図5の瞬時〜間において
も、バンドブレーキB/Bの作動油圧PB を最高値(ラ
イン圧PL と同じ値)にする指令をバンドブレーキB/
Bのソレノイド11に出力し、バンドブレーキB/Bを
完全締結させる。
【0056】ステップ40は、図5の瞬時における処
理で、当該瞬時から入力回転数Niがフォワードクラッ
チF/Cの滑り結合によりステップ37における第1の
設定回転数Ni1に低下するまでの許容時間上限値tfc2
を読み込み、ステップ41においては、当該フォワード
クラッチF/Cの滑り結合を生じさせるためにその作動
油圧Pc をリターンスプリング相当圧Prtn (初期設定
圧)にするよう対応するソレノイド9に指令する処理を
設定時間だけ行った後に、フォワードクラッチ作動油圧
c を詳しくは後述する設定勾配αで上昇させるため、
当該作動油圧Pc を対応する補正量ΔPc づつ上昇する
ようソレノイド9に指令して、フォワードクラッチF/
Cの締結を進行させ、加えて、バンドブレーキB/Bの
作動油圧PB を最高値にするよう対応するソレノイド1
1に指令し、ステップ42においては、タイマTM2
インクリメントして、瞬時からの経過時間を計測可能
とする。
【0057】ステップ43では、入力回転数Ni が第1
の設定回転数Ni1以上であるか否かを、つまり図5のA
点に至っていないか否かを判定し、ステップ44では、
タイマTM2 の計測時間が許容時間上限値tfc2 を越え
たか否かを判定する。
【0058】ステップ43で、入力回転数Ni が未だ第
1の設定回転数Ni1に低下していないと判定し、つま
り、図5のA点よりも前であると判定し、且つ、ステッ
プ44で、タイマTM2 の計測時間が許容時間上限値t
fc2 を越えていないと判定する間は、制御をステップ4
1に戻してフォワードクラッチF/Cの作動油圧Pc
リターンスプリング相当圧Prtn に維持する処理を所定
時間だけ行った後に、設定勾配αで上昇させると共に、
バンドブレーキB/Bの作動油圧PB を最高値に維持す
る。
【0059】ステップ43で、入力回転数Ni が第1の
設定回転数Ni1に低下したと判定した時、つまり、図5
のA点に至ったと判定した時、ステップ45において、
当該瞬時におけるタイマTM2 の計測時間(図5では
便宜上、同じ符号TM2 で示す)をもとに、図7に対応
するマップからリターンスプリング相当圧補正量ΔP
rtn を検索し、リターンスプリング相当圧Prtn を当該
ΔPrtn だけ低下させて次回のN→Dセレクト時の変速
に用いるようにすると共に、制御をステップ47以降に
進めて瞬時以後の後述する制御に移行する。リターン
スプリング相当圧の低下補正量ΔPrtn は図7に例示す
るように、瞬時〜間の時間TM2 が長いほど大きく
し、これによりリターンスプリング相当圧Prtn の上記
学習制御が高応答で、しかも優れた収束性で、瞬時〜
間の時間TM2 を予定値に持ち来し得るようにする。
【0060】ステップ44で、タイマTM2 の計測時間
が許容時間上限値tfc2 を越えたと判定するとき、ステ
ップ46において、リターンスプリング相当圧Prtn
一定の補正量ΔPrtnhだけ高めて次回のN→Dセレクト
時の変速に用いるようにすると共に、制御をステップ4
7以降に進めて瞬時以後の後述する制御に移行する。
リターンスプリング相当圧の増大補正量ΔPrtnhは、低
下補正量ΔPrtn に比べて相対的に大きな一定値とし、
これにより、入力回転数Ni が許容時間上限値tfc2
越える長時間に亘って第1の設定回転数Ni1に低下しな
い状態が早期に解消されるようにする。
【0061】ステップ47は、図5の瞬時における処
理で、入力回転数Ni がステップ37における第1の設
定回転数Ni1に低下する瞬時から、同じくステップ3
7における第2の設定回転数Ni2に低下する瞬時まで
に要する時間、つまり図5のA点からB点に達するのに
要する時間に関した目標時間tfc3 を読み込む。
【0062】ステップ48では、図5の瞬時からフォ
ワードクラッチF/Cの作動油圧P c を設定勾配αで上
昇させるために、当該作動油圧Pc を対応する補正量Δ
cづつ上昇するようソレノイド9に指令すると共に、
バンドブレーキB/Bの作動油圧PB を最高値にするよ
うソレノイド11に指令する。そしてステップ49で、
タイマTM3 をインクリメントすることにより瞬時か
らの経過時間を計測可能とする。
【0063】上記ステップ48,49の処理は、ステッ
プ50で入力回転数Ni が第2の設定回転数Ni2に低下
したと判定する図5の瞬時まで継続し、これによりフ
ォワードクラッチF/Cの作動油圧Pc を設定勾配αで
上昇させると共に、バンドブレーキB/Bの作動油圧P
B を最高値に維持する。
【0064】ステップ50で入力回転数Ni が第2の設
定回転数Ni2に低下したと判定する図5の瞬時におい
て、制御をステップ51に進め、ここで当該瞬時におけ
るタイマTM3 の計測時間(図5に便宜上、同じ符号T
3 で表記した)、つまり、入力回転数Ni が第1の設
定回転数Ni1から第2の設定回転数Ni2に低下するまで
に要した時間が上記の目標時間tfc3 以上か未満かを判
定する。
【0065】このタイマTM3 の計測時間が目標時間t
fc3 以上であると判定した場合、ステップ52で、入力
回転数Ni が第1の設定回転数Ni1から第2の設定回転
数N i2に低下するまでに要する時間が短くなるようフォ
ワードクラッチ作動油圧Pcの上昇勾配αを増大させる
べく、次回以降にステップ41,48で用いるΔPc
一定量大きくし、タイマTM3 の計測時間が目標時間t
fc3 未満であると判定した場合、ステップ53で、入力
回転数Ni が第1の設定回転数Ni1から第2の設定回転
数Ni2に低下するまでに要する時間が長くなるようフォ
ワードクラッチ作動油圧Pc の上昇勾配αを低下させる
べく、次回以降にステップ41,48で用いるΔPc
一定量小さくする。よって、フォワードクラッチ作動油
圧Pc の図5に示す上昇勾配αは、入力回転数Ni が第
1の設定回転数Ni1から第2の設定回転数Ni2に低下す
るまでに要する時間が目標時間tfc3 に近づくよう学習
制御されて、次回からの変速制御に供される。
【0066】ステップ54は、図5の瞬時における処
理で、入力回転数Ni がステップ37における第2の設
定回転数Ni2に低下する瞬時から、フォワードクラッ
チF/Cが締結を完了して入力回転数Ni を0にするの
に要する時間を想定して定めた設定時間tfc4 を読み込
む。そしてステップ55で、タイマTM4 をインクリメ
ントすることにより瞬時からの経過時間を計測可能と
する。
【0067】ステップ56では、図5の瞬時からも引
き続きフォワードクラッチF/Cの作動油圧Pc を、ス
テップ52,53により修正する前の設定勾配αで上昇
させるために、当該作動油圧Pc を対応する補正量ΔP
c づつ上昇するようソレノイド9に指令すると共に、バ
ンドブレーキB/Bの作動油圧PB を最高値にするよう
ソレノイド11に指令する。
【0068】上記ステップ55,56の処理は、ステッ
プ57でタイマTM4 が上記の設定時間tfc4 を示すよ
うになったと判定するまで、つまり図5の瞬時に至る
まで継続し、これにより瞬時〜間においてもフォワ
ードクラッチF/Cの作動油圧Pc を設定勾配αで上昇
させると共に、バンドブレーキB/Bの作動油圧PB
最高値に維持する。
【0069】ステップ57でタイマTM4 が上記の設定
時間tfc4 を示すようになったと判定する図5の瞬時
において、制御をステップ58に進め、ここで当該瞬時
から、フォワードクラッチF/Cの締結進行と、バンド
ブレーキB/Bの解放とによる摩擦要素の掛け代え制御
に必要な予定の設定時間tfc5 を読み込む。次いでステ
ップ59において、タイマTM5 をインクリメントし、
図5の瞬時からの経過時間を計測可能にし、ステップ
60において、図5の瞬時からも引き続きフォワード
クラッチF/Cの作動油圧Pc を、ステップ52,53
により修正する前の設定勾配αで上昇させるために、当
該作動油圧Pc を対応する補正量ΔPc づつ上昇するよ
うソレノイド9に指令すると共に、バンドブレーキB/
Bの作動油圧PB をこのバンドブレーキB/Bがスリッ
プし始める直前の状態になる締結限界圧PBSまで一気に
低下させた後に、所定勾配βで低下させるよう対応する
ソレノイド11に指令する。
【0070】ここで締結限界圧PBSは、エンジン回転数
e と変速機入力回転数Ni との比で表されるトルクコ
ンバータ2の速度比をもとに、トルクコンバータ性能線
図から周知の演算により算出可能な変速機入力トルクに
応じた値とし、バンドブレーキ作動油圧の低下勾配βも
この変速機入力トルクに応じて決定することとし、これ
によりバンドブレーキB/Bの解放をショックなしに行
わせる。
【0071】上記ステップ59,60の処理は、ステッ
プ61でタイマTM5 が上記の設定時間tfc5 を示すよ
うになったと判定するまで、つまり図5の瞬時に至る
まで継続し、これにより瞬時〜間において、フォワ
ードクラッチF/Cの作動油圧Pc を引き続き設定勾配
αで上昇させ、バンドブレーキB/Bの作動油圧PB
締結限界圧PBSまで一気に低下させた後に、所定勾配β
で低下させる。
【0072】ステップ61でタイマTM5 が上記の設定
時間tfc5 を示すようになったと判定する、図5の瞬時
において、制御をステップ62に進め、ここでフォワ
ードクラッチF/Cの作動油圧Pc を一気に最高値(ラ
イン圧PL と同じ値)に上昇させると共に、バンドブレ
ーキB/Bの作動油圧PB を0になるまで引き続き所定
勾配βで低下させる。そして、ステップ63で各タイマ
TM1 〜TM5 を次回での使用のために0にリセットし
ておく。
【0073】以上による、図5のタイムチャートにより
示すN→Dセレクト時の変速制御によれば、基本的に
は、先ずバンドブレーキB/Bの締結およびフォワード
クラッチF/Cにより第2速選択状態とし、その後に、
フォワードクラッチF/Cのみの締結により第1速選択
状態にするから、変速機出力軸トルクを図5に示すトル
ク波形から明らかなように、0から第2速の小さな減速
比で決まる小さな値を経て、第1速選択時の値へと段階
的に上昇させ得ることとなり、動力伝達を行わない中立
状態からいきなり最大減速比の第1速選択状態にする場
合に生ずる車体の沈み込み(スクォート)や、セレクト
ショックを軽減することができる。
【0074】そしてこの際、第1速よりも高速側の第2
速を選択するに際して締結すべき第1速選択用摩擦要素
であるフォワードクラッチF/Cおよび高速側変速段選
択用摩擦要素であるバンドブレーキB/Bのうち、単独
では動力伝達を行わない方のバンドブレーキB/Bを先
ず、瞬時における作動油圧PB の上昇により締結さ
せ、その後の瞬時よりフォワードクラッチF/Cを、
作動油圧Pc の上昇により締結進行させて、瞬時〜
に第2速が選択された状態にし、その後の瞬時〜に
バンドブレーキB/Bを解放させて第1速選択状態にす
るから、単独では動力伝達を行わないバンドブレーキB
/Bを先ず締結させ、次いで動力伝達可能なフォワード
クラッチF/Cを締結させて第2速選択状態となし、最
後にバンドブレーキB/Bを解放させて第1速選択状態
にするという順序が保証されることとなり、動力伝達不
能なバンドブレーキB/Bが締結する前に、動力伝達可
能なフォワードクラッチF/Cが締結されていきなり第
1速選択状態となり、歯車打音が発生するといった問題
を回避することができる。
【0075】ところで、上記のようなN→Dセレクト時
の変速制御に当たってバンドブレーキB/Bに作動油圧
B を供給するに際しては、バンドブレーキB/Bがも
ともと空の状態であることから、そして当該供給を短時
間のうちに行う必要があることから、オイルポンプが多
量の作動油を消費されて、自動変速機の元圧であるライ
ン圧PL が一時的に大きく低下する。
【0076】かようにライン圧が一時的に大きく低下し
た状態のもとでは、これを元圧とするフォワードクラッ
チF/Cの作動油圧Pc を瞬時〜におけるように微
妙に上昇制御することができず、かかる微妙な作動圧上
昇制御なしにフォワードクラッチF/Cは、その自体が
動力伝達を行うことから所定のスクォ−ト防止およびセ
レクトショック軽減を行い得ない。
【0077】しかして本実施の形態においては特に、上
記N→Dセレクト瞬時から設定時間tfc1 が経過する
瞬時までの間、フォワードクラッチF/Cの締結を禁
止するため、上記のごとくライン圧が一時的に大きく低
下している間はフォワードクラッチF/Cの締結、つま
りこれへの作動油圧Pc の供給を禁止することとなり、
ライン圧が一時的に大きく低下しているために、フォワ
ードクラッチF/Cへの作動油圧Pc の微妙な供給制御
が叶わないにもかかわらず、当該フォワードクラッチF
/Cへの作動油圧Pc の供給が実行されてスクォ−ト防
止効果やセレクトショック軽減効果が得られなくなると
いった問題を解消することができる。
【0078】本実施の形態においては更に、上記のごと
くフォワードクラッチF/Cの締結を禁止する設定時間
fc1 を、図6につき前述したようにエンジン回転数N
e 、つまり自動変速機のオイルポンプ回転数が低いほど
長くし、また自動変速機の作動油温TOIL が高いほど長
くすることから、エンジン回転数Ne が低いほどポンプ
吐出量が少なくて、上記のライン圧低下時間が長くなる
事実に良く符合すると共に、変速機作動油温TOIL が高
いほど、ポンプの漏れによる油量収支の悪化に起因して
上記のライン圧低下時間が長くなる事実にも良く符合す
ることとなり、フォワードクラッチF/Cの締結を禁止
する設定時間tfc1 をライン圧の低下時間に一層正確に
マッチさせることができて、フォワードクラッチF/C
の締結を無駄禁止してN→Dセレクト時の変速が遅延さ
れたり、フォワードクラッチF/Cの締結が必要なのに
行われずに、上記本来の作用効果が得られなくなるとい
った弊害を回避することができる。
【0079】本実施の形態においては更に、フォワード
クラッチF/Cの締結に際し、その締結圧Pc をプリチ
ャージ圧Pprにした後、初期設定圧であるリターンスプ
リング相当圧Prtn にし、その後設定勾配αで上昇させ
る場合において、フォワードクラッチ締結圧Pc をリタ
ーンスプリング相当圧Prtn にする指令が発せられた瞬
時から、変速機入力回転数Ni が、フォワードクラッ
チF/Cの締結を禁止している間の値より設定量ΔNi
だけ低下するまでの時間TM2 が予定時間tfc2 よりも
短いとき、フォワードクラッチF/Cの初期設定圧であ
るリターンスプリング相当圧Prtn をΔPrtn だけ低下
させ、当該時間TM2 が予定時間tfc2 よりも長いと
き、フォワードクラッチF/Cの初期設定圧であるリタ
ーンスプリング相当圧Prtn をΔPrtnhだけ上昇させる
ことから、当該リターンスプリング相当圧Prtn を上記
の予定時間tfc2 が達成されるよう学習制御して、常時
適正値に維持することができる。
【0080】加えて、フォワードクラッチF/Cの締結
進行により変速機入力回転数Ni が、フォワードクラッ
チF/Cの締結を禁止している間の値より設定量ΔNi
だけ低下した瞬時から、更に設定量ΔNi だけ低下し
た瞬時までの時間TM3 が予定時間tfc3 よりも長い
とき、フォワードクラッチ作動油圧Pc の上昇勾配αを
大きくし、当該時間TM3 が予定時間tfc3 よりも短い
とき、フォワードクラッチ作動油圧Pc の上昇勾配αを
を小さくすることから、当該フォワードクラッチ作動油
圧Pc の上昇勾配αを上記の予定時間tfc3 が達成され
るよう学習制御して、常時適正値に維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になる変速制御装置を具
えた自動変速機の変速制御システム図である。
【図2】同自動変速機における摩擦要素の締結論理を示
す図面である。
【図3】同自動変速機中における本発明の実施形態部分
であるN→Dセレクト用変速制御部分を抽出して示すシ
ステム図である。
【図4】同実施の形態においてコントローラが実行すべ
きN→Dセレクト用変速制御を示すフローチャートであ
る。
【図5】同変速制御中における変速機出力軸トルク、エ
ンジン回転数、変速機入力回転数、フォワードクラッチ
作動油圧、バンドブレーキ作動油圧の経時変化を示すタ
イムチャートである。
【図6】N→Dセレクト時にフォワードクラッチの締結
を禁止するための設定時間に係わる補正量の変化特性を
示し、(a)は、エンジン回転数に対する変化特性図、
(b)は、変速機作動油温に対する変化特性図である。
【図7】フォワードクラッチの初期設定圧であるリター
ンスプリング相当圧の補正量に係わる変化特性図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 2 トルクコンバータ 3 自動変速機 4 入力軸 5 出力軸 6 フロントプラネタリギヤ組 7 リヤプラネタリギヤ組 8 コントロールバルブ 9 デューティソレノイド 10 デューティソレノイド 11 デューティソレノイド 12 デューティソレノイド 13 デューティソレノイド 14 コントローラ 15 インヒビタスイッチ 16 スロットル開度センサ 17 エンジン回転センサ 18 入力回転センサ 19 出力回転センサ 20 油温センサ 22 調圧弁 24 調圧弁 F/C フォワードクラッチ(第1速選択用摩擦要素) B/B バンドブレーキ(高速側変速段選択用摩擦要素) H/C ハイクラッチ LR/Bローリバースブレーキ R/C リバースクラッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の摩擦要素を選択的に締結させるこ
    とにより複数の変速段で入力軸から出力軸への動力伝達
    が可能な自動変速機に用いられ、 前記複数の摩擦要素を全て解放させて入力軸から出力軸
    への動力伝達を不能にする中立レンジから、前記複数の
    変速段のどれかを選択可能な前進レンジへのレンジ切り
    換え時、先ず第1速よりも高速側の変速段を選択するに
    際して締結すべき第1速選択用摩擦要素および高速側変
    速段選択用摩擦要素のうち、単独では前記の動力伝達を
    行わない高速側変速段選択用摩擦要素を締結させ、次い
    で第1速選択用摩擦要素を締結させて前記高速側変速段
    が選択された状態にし、その後に前記高速側変速段選択
    用摩擦要素を解放させて第1速選択状態にする変速制御
    装置において、 前記レンジ切り換えから設定時間が経過するまでの間、
    前記第1速選択用摩擦要素の締結を禁止するよう構成し
    たことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1速選択用摩
    擦要素の締結を禁止する設定時間を、自動変速機のオイ
    ルポンプ回転数が低いほど長くするよう構成したことを
    特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記第1速
    選択用摩擦要素の締結を禁止する設定時間を、自動変速
    機の作動油温が高いほど長くするよう構成したことを特
    徴とする自動変速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項におい
    て、前記第1速選択用摩擦要素の締結に際し、該第1速
    選択用摩擦要素の締結圧を先ず初期設定圧にし、その後
    設定勾配で上昇させる場合、 第1速選択用摩擦要素の締結圧を初期設定圧にする指令
    が発せられてから、変速機入力回転数が、前記第1速選
    択用摩擦要素の締結を禁止している間の値より設定量だ
    け低下するまでの時間が予定時間よりも短いとき、前記
    第1速選択用摩擦要素の初期設定圧を低下させるよう構
    成したことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、前記第1速選択用摩擦要素の締結に際し、該第1速
    選択用摩擦要素の締結圧を先ず初期設定圧にし、その後
    設定勾配で上昇させる場合、 第1速選択用摩擦要素の締結圧を初期設定圧にする指令
    が発せられてから、変速機入力回転数が、前記第1速選
    択用摩擦要素の締結を禁止している間の値より設定量だ
    け低下するまでの時間が予定時間よりも長いとき、前記
    第1速選択用摩擦要素の初期設定圧を上昇させるよう構
    成したことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項におい
    て、前記第1速選択用摩擦要素の締結に際し、該第1速
    選択用摩擦要素の締結圧を先ず初期設定圧にし、その後
    設定勾配で上昇させる場合、 変速機入力回転数が、前記第1速選択用摩擦要素の締結
    を禁止している間の値より設定量だけ低下した瞬時か
    ら、更に設定量だけ低下した瞬時までの時間が予定時間
    よりも長いとき、第1速選択用摩擦要素の締結圧を前記
    初期設定圧から上昇せれる時の前記設定勾配を大きくす
    るよう構成したことを特徴とする自動変速機の変速制御
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項におい
    て、前記第1速選択用摩擦要素の締結に際し、該第1速
    選択用摩擦要素の締結圧を先ず初期設定圧にし、その後
    設定勾配で上昇させる場合、 変速機入力回転数が、前記第1速選択用摩擦要素の締結
    を禁止している間の値より設定量だけ低下した瞬時か
    ら、更に設定量だけ低下した瞬時までの時間が予定時間
    よりも短いとき、第1速選択用摩擦要素の締結圧を前記
    初期設定圧から上昇させる時の前記設定勾配を小さくす
    るよう構成したことを特徴とする自動変速機の変速制御
    装置。
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