JPH10227239A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

Info

Publication number
JPH10227239A
JPH10227239A JP9029130A JP2913097A JPH10227239A JP H10227239 A JPH10227239 A JP H10227239A JP 9029130 A JP9029130 A JP 9029130A JP 2913097 A JP2913097 A JP 2913097A JP H10227239 A JPH10227239 A JP H10227239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection mode
engine
injection
engine control
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9029130A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Tetsuno
雅之 鐵野
Kiyotaka Mamiya
清孝 間宮
Michihiro Imada
道宏 今田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP9029130A priority Critical patent/JPH10227239A/ja
Priority to KR1019980004132A priority patent/KR19980071280A/ko
Priority to US09/022,626 priority patent/US6032637A/en
Priority to EP98102560A priority patent/EP0859141A3/en
Publication of JPH10227239A publication Critical patent/JPH10227239A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
    • F02D41/2406Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using essentially read only memories
    • F02D41/2409Addressing techniques specially adapted therefor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D35/00Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
    • F02D41/2406Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using essentially read only memories
    • F02D41/2409Addressing techniques specially adapted therefor
    • F02D41/2416Interpolation techniques
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/3011Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion
    • F02D41/3064Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion with special control during transition between modes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/3011Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion
    • F02D41/3017Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion characterised by the mode(s) being used
    • F02D41/3023Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion characterised by the mode(s) being used a mode being the stratified charge spark-ignited mode
    • F02D41/3029Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion characterised by the mode(s) being used a mode being the stratified charge spark-ignited mode further comprising a homogeneous charge spark-ignited mode
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/38Controlling fuel injection of the high pressure type
    • F02D41/40Controlling fuel injection of the high pressure type with means for controlling injection timing or duration
    • F02D41/402Multiple injections

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料噴射形態の切換による運転状態の急変に
対応して点火時期の等のエンジン制御値を迅速に変化さ
せる。 【解決手段】 燃焼室内に直接燃料が噴射されるエンジ
ンを制御する装置。エンジンの運転状態に応じて燃料噴
射形態を切換える噴射形態切換手段44と、制御マップ
に設定された格子点に基づく補間演算によって現在の運
転状態に応じた点火時期等のエンジン制御値を算出する
制御値演算手段46とを備える。各噴射形態同士の境界
でエンジン制御値が不連続となるように制御マップを定
め、かつ、各噴射形態同士の境界近傍に運転状態がある
場合にはその運転状態の属する噴射形態領域内の格子点
のみに基づいてエンジン制御値を決定するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼室内に直接燃
料を噴射するようにインジェクタが配置されたエンジン
の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、燃焼室内に直接燃料を噴射する、
いわゆる直噴式ガソリンエンジンにおいて、その運転状
態に応じて燃料噴射形態を切換えるようにしたものが知
られている。例えば特開平8−189405号公報に
は、要求燃料噴射量の少ない低負荷運転領域では、圧縮
行程でのみ噴射を行う圧縮行程噴射(後期噴射)を行
い、低負荷運転領域から高負荷運転領域への過渡期であ
る中負荷運転領域では、圧縮行程と吸気行程との双方で
燃料を噴射する2回噴射(分割噴射)を行い、要求燃料
噴射量の多い高負荷運転領域では、吸気行程でのみ燃料
を噴射する吸気行程噴射(早期噴射)を行うものが開示
されている。
【0003】さらに、同公報では、エンジンの運転状態
に応じて点火時期等のエンジン制御値を決定するための
制御マップを具備し、この制御マップに基づき、上記噴
射形態に対応して点火時期を変化させる制御を行うこと
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、上記制御マッ
プでは、エンジンの運転状態にかかるパラメータとエン
ジン制御値との関係を示す格子点が多数設定されてお
り、これら格子点同士の間に上記パラメータが存在する
場合には、そのパラメータに対応する点を挟む複数の格
子点に基づく補間演算(複数の格子点の制御値の平均値
を求めたり、各制御値に重みづけをして平均化するこ
と)によって、上記パラメータに対応するエンジン制御
値が演算される。例えば、図7に示すようなエンジン負
荷と点火時期との関係を特定する制御マップが用意され
ていて、後期噴射領域と分割噴射領域との境界近傍に現
在のエンジン負荷acが位置しており、このエンジン負
荷acが後期噴射領域側の格子点Taと分割噴射領域側
の格子点Tbとに挟まれている場合には、両格子点T
a,Tbに基づく補間演算によって、上記エンジン負荷
acに対応する点火時期Tが算出されることになる。す
なわち、この点火時期Tは、格子点Ta,Tbの中間値
となり、格子点Ta,Tb間ではエンジン負荷の変化に
応じて点火時期が連続的に変化することになる。
【0005】ところが、後期噴射領域から分割噴射領域
への移行時のように、燃料噴射形態を切換える時には、
これに伴ってエンジンの運転状態が急激に変動するはず
であるから、上記のように後期噴射領域側の格子点Ta
と分割噴射領域側の格子点Tbとの間で補間演算を行っ
ていたのでは、当該補間演算の分だけ点火時期の変化が
鈍り、後期噴射領域と分割噴射領域との間の切換による
噴射形態の急変に点火時期が追従できず、安定した運転
ができなくなるおそれがある。例えば、後期噴射から分
割噴射へ移行する際には、噴射燃料の一部が筒内均一燃
焼に割り当てられて燃焼内での燃料拡散エリアが広がる
分、点火時期を進角させて早めに燃焼を開始させる必要
がある(すなわちトルクが最高となる点火時期であるM
BTが進角側に移行する)が、この点火時期の進角側へ
の切換速度が低いと、当該点火時期が燃料噴射形態の急
変に追従できずに著しいトルクショックが発生するおそ
れがある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、噴射形
態の切換の際、これに素早く追従して的確なエンジン制
御を行うことができる装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、エンジンの燃焼室内に直接燃
料を噴射するように配置されたインジェクタと、エンジ
ンの運転状態に応じて上記インジェクタによる燃料噴射
形態を切換える噴射形態切換手段とを備えたエンジンの
制御装置において、エンジンの運転状態とエンジンの制
御値との関係を表す複数の格子点が設定された制御マッ
プを記憶し、上記格子点に基づく補間演算によって現在
の運転状態に応じたエンジン制御値を算出する制御値演
算手段を備えるとともに、上記噴射形態が切換えられる
境界で上記制御マップにより設定される制御値が不連続
となるように当該制御マップを定め、かつ、上記噴射形
態の境界近傍にエンジンの運転状態がある場合には、こ
の運転状態の属する噴射形態に対応するマップ領域内の
格子点を用いるが、この格子点とこのマップ領域に隣合
う別の噴射形態に対応するマップ領域内の格子点との補
間演算は禁止することを条件として、エンジン制御値を
決定するように上記制御値演算手段を構成したものであ
る。
【0008】この構成によれば、エンジンの運転状態が
2つの噴射形態同士の境界近傍にある場合でも、互いに
異なる噴射形態に属する制御マップ格子点に基づく補間
演算によってエンジン制御値が算出されることはない。
このため、当該補間演算に起因して噴射形態切換時にエ
ンジン制御値の変化が鈍るおそれがなく、噴射形態切換
時にはこれに対応してエンジン制御値を迅速に変化させ
ることができる。
【0009】この構成において、上記制御値演算手段に
よるエンジン制御値の決定の具体例としては、運転状態
の属する噴射形態に対応するマップ領域内の格子点に加
え、当該マップ領域外で当該噴射形態を採ると仮定した
場合の特定運転状態に対応するエンジン制御値に相当す
る仮想格子点を設定し、上記噴射形態の境界近傍にエン
ジンの運転状態がある場合のエンジン制御値の演算を上
記格子点と上記仮想格子点とに基づいて行なうようにす
る。
【0010】あるいは、上記噴射形態の境界近傍にエン
ジンの運転状態がある場合にはこの運転状態の属する噴
射形態に対応するマップ領域内の格子点のみに基づいて
上記エンジン制御値を決定し、例えば、この運転状態の
属する噴射形態に対応するマップ領域内で上記境界に最
も近い位置にある格子点によりエンジン制御値を決定す
るようにしてもよい。
【0011】これらの具体例によると、格子点設定等の
作業が著しく煩雑になるようなことはなく、かつ、上記
噴射形態の境界近傍にエンジンの運転状態がある場合の
エンジン制御量の決定を適正に行なうことができる。
【0012】なお、上記補間演算は原則として行われれ
ばよく、2以上の適当な格子点が存在しない場合や、単
一の格子点のみに基づいて的確なエンジン制御値が決定
できる場合等の特殊な場合には、単一の格子点のみに基
づいてエンジン制御値を決定してもよい。
【0013】上記エンジン制御値を算出するための制御
マップは、単一でもよいが、好ましくは、上記制御マッ
プが各噴射形態別の複数種のマップからなるものであれ
ばよい。この場合には、現在の運転状態が属する制御マ
ップ内の格子点のみに基づいて上記エンジン制御値を算
出するといった単純な演算制御動作で、噴射形態切換時
のエンジン制御値の迅速な変化を担保できる。
【0014】上記噴射形態形態切換手段により切換えら
れる噴射形態としては、圧縮行程でのみ燃料噴射を行う
後期噴射形態、圧縮行程と吸気行程との双方で燃料噴射
を行う分割噴射形態、吸気行程でのみ燃料噴射を行う早
期噴射形態等が挙げられる。
【0015】これら3種の噴射形態を設定する場合、エ
ンジン負荷の上昇に伴って後期噴射形態、分割噴射形
態、早期噴射形態の順に切換えるように上記噴射形態切
換手段を構成するのがよい。
【0016】上記噴射形態切換手段により切換えられる
噴射形態として少なくとも上記後期噴射形態を含む場合
には、この後期噴射形態ではインジェクタから噴射され
た燃料が点火時期に点火プラグ周辺に到達するように燃
料噴射開始時期を設定するのがよい。これにより、点火
プラグ周辺を他の領域に比べて相対的にかつ局所的に燃
料リッチにさせながら点火をする成層燃焼を実現でき、
燃費を節減しながら安定した燃焼を行うことができる。
【0017】上記エンジン制御値としては、点火時期等
が挙げられる。この点火時期を制御する場合、後期噴射
形態から分割噴射形態への切換時や、分割噴射形態から
吸気噴射形態への切換時には、早期噴射されて燃焼室内
に均一拡散化される燃料の割合が増える分、十分なトル
クを確保するには早めに点火する(すなわち早めに燃料
噴射を開始させる)必要があるため、点火時期を不連続
的に進角側に移行させるように上記制御マップを設定す
るのがよい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態の一
例を、図面に基づいて説明する。
【0019】図1に示すエンジンの本体10は、複数の
気筒12を有し、各気筒12内にピストン14が装填さ
れており、各ピストン14の上方に燃焼室16が形成さ
れている。この実施の形態では、上記燃焼室16に対し
て2つの吸気ポートと排気ポートとが開口し、各吸気ポ
ート及び排気ポートがそれぞれ吸気弁17及び排気弁1
8によって開閉されるようになっている。
【0020】各燃焼室16の頂部には点火プラグ20が
配設され、そのプラグ先端が燃焼室16内に臨んでい
る。また、各燃焼室16内には側方からインジェクタ2
2の先端部(すなわち燃料噴射部)が臨み、このインジ
ェクタ22から燃焼室16内に直接燃料が噴射されるよ
うに構成されている。各インジェクタ22は、図略のニ
ードル弁及びソレノイドを内蔵し、このソレノイドに後
述のパルス信号が入力されることにより、そのパルス入
力時期に相当する時期にパルス幅に応じた量だけ燃料を
噴射するように構成されている。
【0021】上記吸気ポートには吸気通路24が接続さ
れている。この吸気通路24には、その上流側から順
に、エアクリーナー25、エアフローセンサ26、エレ
キスロットル28、サージタンク30が設けられてい
る。このサージタンク30の下流側通路は各吸気ポート
に対応して2つに分岐し、一方の分岐通路にスワールコ
ントロール弁32が設けられており、このスワールコン
トロール弁32によって当該分岐通路が開閉されるよう
になっている。また、排気ポートには排気通路34が設
けられ、この排気通路34の途中に適当な触媒35,3
6が設けられている。
【0022】このエンジンには、上記エアフローセンサ
26の他、エンジン回転数センサ37、アクセル開度セ
ンサ38等のセンサ類が装備され、これらセンサの出力
信号(検出信号)がECU(コントロールユニット)4
0に入力されるようになっている。
【0023】このECU40は、本発明に関連する機能
として、運転状態読込手段42、燃料噴射制御手段(噴
射形態切換手段)44、及び点火時期制御手段(制御値
演算手段)46を備えている。
【0024】運転状態読込手段42は、前記各センサの
出力信号を取り込んで、現在のエンジンの運転状態を判
別するものである。
【0025】燃料噴射制御手段44は、運転状態読込手
段42により読込まれた運転状態に基づいて燃料噴射量
及び燃料噴射時期を決定し、図1及び図2に示すような
インジェクタドライバ48に指令信号を出力して上記燃
料噴射時期にインジェクタ22へパルス信号を出力させ
るものである。この実施の形態では、燃料噴射制御手段
44は、エンジン回転数及び負荷(アクセル開度)をパ
ラメータとする制御マップを記憶し、このマップに基づ
いて燃料噴射時期を決定するように構成されている。
【0026】例として、比較的低いエンジン回転数(例
えば1500rpm)について設定、記憶された、負荷
と燃料噴射開始時期との関係を図2に示す。図示のよう
に、この実施の形態では、負荷に応じて3つの噴射モー
ド(噴射形態)が設定されている。具体的には、低負荷
側から順にモード1、モード2、及びモード3が設定さ
れており、各モード間の境界となる負荷の値について
は、負荷上昇時と負荷下降時との間でヒステリシスがも
たされている。すなわち、負荷下降時にモード1とモー
ド2との境界となるアクセル開度値AC1は、負荷上昇
時に同境界となるアクセル開度値AC1´よりも低い値
に設定され、負荷下降時にモード2とモード3との境界
となるアクセル開度値AC2は、負荷上昇時に同境界と
なるアクセル開度値AC2´よりも低い値に設定されて
いる。
【0027】モード1は、燃料噴射量の少ない低負荷運
転時において、燃焼室16内全体は燃料リーンの状態に
しながら点火プラグ20の近傍のみ他の領域と比較して
相対的かつ局所的にリッチ状態にして点火する成層燃焼
を行うべく、圧縮行程で燃料を噴射する後期噴射のみを
行うモードである。従って、このモード1では、後述の
点火時期にインジェクタ22からの燃料が直接点火プラ
グ20の周辺に到達するか、あるいはピストンの上面で
反射して間接的に点火プラグ20の周辺に到達するよう
に上記点火時期に対する燃料噴射開始時期が設定されて
いる。
【0028】モード2は、低負荷時から高負荷時への過
渡期である中負荷運転時において、燃料の一部について
はこれを筒内で均一化してから点火をする均一燃焼を行
い、一部では上記成層燃焼を行うべく、吸気行程で燃料
を噴射する早期噴射と、圧縮行程で燃料を噴射する後期
噴射との双方を行うモードである。すなわち、要求噴射
量を早期噴射と後期噴射とに分割する分割噴射モードで
ある。
【0029】モード3は、燃料噴射量の多い高負荷時に
おいて、上記均一燃焼を行うべく、上記早期噴射のみを
行うモードである。
【0030】なお、本発明はこのように3つの噴射モー
ド(噴射形態)が用意されたものに限らず、少なくとも
2種のモードが含まれる装置について広く適用が可能で
ある。
【0031】点火時期制御手段46は、運転状態に応じ
て点火プラグ20による点火時期を制御するものであ
る。具体的には、前記図2に示した3種の噴射モード
1、モード2、モード3に対応して各モード毎に異なる
制御マップであるマップ1、マップ2、マップ3を記憶
し、各マップにおいて設定された格子点に基づく補間演
算によって点火時期を算出するように構成されている。
【0032】具体的には、同図下段に示すような点火時
期の設定を行うように、各制御マップが作成されてい
る。
【0033】同図において、モード1内では、上記成層
燃焼を行う関係から低負荷運転時にもかかわらず吸入空
気量が多く確保されており、燃焼速度の変化がほとんど
ないため、エンジン負荷にかかわらず略一定の点火時期
が設定されている。
【0034】モード1からモード2への移行時には、噴
射燃料の一部が均一燃焼に割り当てられて燃焼室16内
での燃料拡散エリアが広がるため、十分なトルクを確保
するには早めに点火をして燃料噴射を開始する必要があ
るため、当該移行時には点火時期を不連続的に進角側へ
移行させるように、モード1に対応するマップ1とモー
ド2に対応するマップ2との関係が設定されている。同
様に、モード2からモード3への移行時には、完全に均
一燃焼に移行するので、前記と同様の理由により、点火
時期を不連続的に進角側へ移行させるように、上記マッ
プ2とモード3に対応するマップ3との関係が設定され
ている。また、これらモード2及びモード3内では、負
荷が高いほど燃料噴射量が増量されるため、これを考慮
して、負荷が高くなるほど点火時期を遅らせるように制
御マップが作成されている。
【0035】なお、エンジン回転数が変化すると、アク
セル負荷と点火時期との関係は図2から多少変動する
が、基本的には図2に示すものとほぼ同等である。
【0036】さらに、この装置の特徴として、点火時期
制御手段46は、現在のアクセル開度が2つのモードの
境界となるアクセル開度近傍に位置する場合(例えばモ
ード1に対応する制御マップで設定されている格子点と
モード2に対応する制御マップで設定されている格子点
との間に現在のアクセル開度が位置する場合)であって
も、その現在のアクセル開度が属するモードに対応する
マップ内の格子点のみ(例えばモード1に対応する制御
マップ内の格子点のみ)に基づいて点火時期を算出する
ように構成されている。
【0037】また、前記噴射モード1,2間、噴射モー
ド2,3間のヒステリシスに合わせて、マップ1,2同
士、マップ2,3同士に重複部分が設けられている。す
なわち、負荷上昇時におけるマップ1,2同士の境界ア
クセル開度値がAC1´、マップ2,3同士の境界アク
セル開度値がAC2´とされ、負荷下降時におけるマッ
プ2,3同士の境界アクセル開度値がAC1(≠AC1
´)、マップ2,3同士の境界アクセル開度値がAC2
(≠AC2´)とされている。
【0038】なお、本発明では、噴射形態同士の境界部
分や制御マップ同士の境界部分に必ずしもヒステリシス
をもたせる必要はない。ただし、このようなヒステリシ
スの付与によって、ハンチングを効果的に抑制できる利
点が得られる。
【0039】上記ECU40は、エンジンの運転状態に
応じて前記スワールコントロール弁32の開度も制御す
るように構成されている。具体的には、エンジン回転数
が高い運転領域では、エンジン負荷に関わらずスワール
コントロール弁32を所定開度だけ開かせる一方、エン
ジン回転数が低い運転領域では、エンジン負荷(アクセ
ル開度)に応じて図3に示すようにスワールコントロー
ル弁開度を変化させる制御を行う。すなわち、前記モー
ド1に対応する低負荷運転領域では、燃料噴射量が少な
く、この状態でスワールを強くしすぎると燃料が拡散さ
れてしまって良好な成層燃焼ができなくなるため、スワ
ールコントロール弁32を半開させる一方、モード2に
対応する中負荷運転領域で負荷の増大に伴って開度を減
少させ、モード3に対応する高負荷運転領域でスワール
コントロール弁32を全閉させるといった制御を行う。
【0040】次に、このECU40が行う具体的な制御
動作を、図5及び図6のフローチャートに基づいて説明
する。
【0041】まず、エンジン回転数やアクセル開度ac
等の検出信号を取り込んで運転状態を読込む(図5のス
テップS1)。アクセル開度acが境界値AC1以下で
ある場合には(ステップS2でNO)、燃料噴射モード
をモード1に設定し(ステップS3)、このモード1に
対応するマップ1内に設定された格子点のみに基づく補
間演算によって点火時期を算出する(ステップS4)。
【0042】アクセル開度acが境界値AC1を上回り
(ステップS2でYES)、かつ、境界値AC1´以下
である場合には(ステップS5でNO)、現在の燃料噴
射モードがモード1であるか否かを判定する(ステップ
S6)。現在モード1である場合には(ステップS6で
YES)、前回と同様にマップ1内の格子点のみに基づ
いて点火時期を算出し(ステップS4)、モード1でな
い場合、すなわちモード2である場合には(ステップS
6でNO、かつ、ステップS7でNO)、そのままモー
ド2を維持し(ステップS8)、これに対応するマップ
2内の格子点のみに基づいて点火時期を算出する(ステ
ップS9)。
【0043】アクセル開度acが境界値AC2を上回り
(ステップS7でYES)、かつ、境界値AC2´以下
である場合には(ステップS10でNO)、現在の燃料
噴射モードがモード2であるか否かを判定する(ステッ
プS11)。現在モード2である場合には(ステップS
11でYES)、前回と同様にマップ2内の格子点のみ
に基づいて点火時期を算出し(ステップS9)、モード
2でない場合、すなわちモード3である場合には(ステ
ップS10でNO、かつ、ステップS11でNO)、そ
のままモード3を維持し(ステップS12)、これに対
応するマップ2内の格子点のみに基づいて点火時期を算
出する(ステップS13)。アクセル開度acが境界値
AC2´を上回る場合には(ステップS10でYE
S)、燃料噴射モードをモード3とし(ステップS1
2)、これに対応するマップ3内の格子点のみに基づい
て点火時期を算出する(ステップS13)。
【0044】なお、上記補間演算は原則とするものであ
り、2以上の適当な格子点がない場合や、単一の格子点
のみで的確な点火時期を決定できるには、補間演算を行
わなくてもよい。
【0045】以上のようにして点火時期を算出した後、
その点火時期が到来した時点で(ステップS14でN
O)、点火を行う(ステップS15)。
【0046】このような点火時期制御を行う一方、EC
U40は、図6に示すような噴射制御動作を行う。
【0047】まず、運転状態を読込み(ステップ♯
1)、この運転状態と、記憶しているマップとに基づい
て、要求噴射量fを演算する。さらに、前記図5のフロ
ーチャートに示したステップS3,S8,S15で決定
したモードに基づき、インジェクタ22に噴射動作を行
わせる。
【0048】具体的に、決定された噴射モードがモード
1である場合には(ステップ♯2でYESかつステップ
♯3でNO)、運転状態に応じて設定した後期噴射時期
2が到来した時点で(ステップ♯4でYES)後期噴
射を行う(ステップ♯5)。噴射モードがモード2であ
る場合には(ステップ♯2,♯3でともにNO)、運転
状態に応じて設定した早期噴射時期T1が到来した時点
で(ステップ♯6でYES)早期噴射を行い(ステップ
♯7)、かつ、後期噴射時期T2が到達した時点で(ス
テップ♯4でYES)後期噴射を行う(ステップ♯
5)。噴射モードがモード3である場合には(ステップ
♯2でNOかつステップ♯3でYES)、早期噴射時期
1で早期噴射のみを行う(ステップ♯6でYES、ス
テップ♯7)。
【0049】以上のように、この実施の形態にかかる制
御装置では、各噴射モード1,2,3に応じて個別にマ
ップ1,2,3を設定し、マップ1〜3の境界部分で点
火時期が不連続的に変化するように設定した上で、現在
の運転状態(図2ではアクセル開度ac)により噴射モ
ードを決定して、それに応じたマップを選択し、そのマ
ップから点火時期を算出する(ステップS4,S9.S
13)。そして、ステップS4,S9.S13での点火
時期の演算において、噴射モードの境界近傍にエンジン
の運転状態がある場合には、この運転状態の属する噴射
モードに対応するマップ内の格子点を用いるが、この格
子点とこのマップに隣合う別の噴射モードに対応するマ
ップ内の格子点との補間演算は禁止することを条件とし
て、エンジン制御値を決定するようにしている。
【0050】噴射モードの境界近傍にエンジンの運転状
態がある場合の点火時期演算処理は、具体的には、例え
ば図4(a)に示すように、現在の運転状態の属する噴
射モードに対応するマップ内の格子点と仮想格子点とに
基づく補間演算によりエンジン制御値を決定し、あるい
は、現在の運転状態の属する噴射モードに対応するマッ
プ内の格子点のみに基づいてエンジン制御値を決定する
ものである。
【0051】すなわち、第1の具体例では、現在のアク
セル開度acがエンジン負荷上昇時においてマップ2,
3間の境界値AC2´の直前にある場合、マップ2内で
境界値AC2´に最も近い格子点P2と、境界値AC2
´よりも高負荷側に設定した仮想格子点P2´とに基づ
き、現在の運転状態に応じた点火時期、つまり図中の点
P2Aの点火時期T(P2A)を、例えば次のような補
間演算によって求める。
【0052】
【数1】T(P2A)=T(P2)+{(ac−ac(P2))/(ac(P2´)−ac
(P2))}×(T(P2´)−T(P2)) T(P2):格子点P2の点火時期 ac(P2):格子点P2のアクセル開度 T(P2´):仮想格子点P2´の点火時期 ac(P2´):仮想格子点P2´のアクセル開度 ここで、仮想格子点P2´は、境界値AC2´より高負
荷側のアクセル開度ac(P2´)でモード2の噴射形
態にしたと仮定したときの最適点火時期に相当するもの
であり、予め解析等で調べられて設定されている。
【0053】また、アクセル開度が上記境界値AC2´
を少し越えた値ac´となった場合は、マップ3内で現
在位置に最も近い格子点P3と、境界値AC2´よりも
低負荷側に設定した仮想格子点P3´とに基づき、上記
の点P2Aの点火時期の演算に準じた方法で、図中の点
P3Aの点火時期を決定する。
【0054】第2の具体例では、現在のアクセル開度a
cがエンジン負荷上昇時においてマップ2,3間の境界
値AC2´の直前にある場合、マップ2内の格子点P2
のみを用い、その格子点P2の点火時期を現在のアクセ
ル開度acに応じた点P2Bの点火時期とする。アクセ
ル開度が上記境界値AC2´を少し越えた値ac´とな
った場合は、マップ3内の格子点P3のみを用い、その
格子点P3の点火時期を現在のアクセル開度ac´に応
じた点P3Bの点火時期とする。
【0055】なお、図4(a)中の点P,P´は、マッ
プ2内で設定されている格子点P2とマップ3内で設定
されている格子点P3とに基づく補間演算によって上記
アクセル開度ac,ac´に対応する点火時期を算出し
た場合の値であり、こうした場合は点火時期が格子点P
2,P3の中間的な値となってしまい、噴射形態の切換
わり時にこれに対応して点火時期を素早く進角させるこ
とが困難となる。
【0056】これに対し、上記第1の具体例や第2の具
体例によると、図4(a)からも明らかなように、噴射
形態の切換わり時には、これに即座に対応して点火時期
も変化させることができ、噴射モード切換の際に発生す
るトルクショック等の不都合を効果的に緩和することが
可能となる。
【0057】なお、図4(a)は負荷上昇時においてア
クセル開度がモード2,3間の境界値AC2´の近傍に
ある場合を例示しているが、負荷下降時でアクセル開度
が境界値AC2の近傍にある場合や、負荷上昇時または
負荷下降時でアクセル開度がモード1,2間の境界値A
C1´またはAC1の近傍にある場合にも、同様に点火
時期を決定すればよい。
【0058】アクセル開度が境界値近傍にある場合の点
火時期の求め方のさらに別の例(第3の具体例)とし
て、図4(b)のように境界値AC2´の近傍のみ格子
間隔を短くし、つまり格子点P20,P30を密に設定して
おくこと(他の境界値も同様)により、その密に格子点
P20,P30が設定された部分では補間演算によらなくて
も近似的に点火時期を決定できるようにしておくことが
考えられる。ただし、この第3の具体例によると、記憶
するメモリー量が多少増加するとともに、一般に境界値
の設定は開発段階の後期に行われるので、その境界値の
設定の後にその近傍の密な格子点の設定を行なわなけれ
ばならず、その設定作業が煩雑で工数の増大を招く。従
って、設定作業等の工数削減のため、上記第1の具体例
や第2の具体例による方が好ましい。
【0059】なお、本発明にかかる制御装置の制御対象
となるエンジン制御値は、上記点火時期に限らず、例え
ば後期燃料噴射時期であってもよいし、これら点火時期
と後期燃料噴射時期の双方を制御するものであってもよ
い。また、モード1(後期噴射形態)からモード2(分
割噴射形態)への切換時には、その切換によるトルク不
足を補うべく、燃料噴射量を急増させるようにしてもよ
い。
【0060】また本発明は、上記のように各噴射形態毎
に異なる制御マップを用意するものに限らず、全運転領
域にわたって単一のマップでエンジン制御値を算出する
ようにしてもよい。この場合、噴射形態の境界でエンジ
ン制御値が不連続となるように制御マップを作成し、か
つ、その境界近傍にエンジンの運転状態がある場合に、
この格子点とこのマップ領域に隣合う別の噴射形態に対
応するマップ領域内の格子点との補間演算は禁止するこ
とを条件として、エンジン制御値を決定する。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明は、燃焼室内に直接
燃料を噴射する燃料噴射形態を運転状態に応じて切換え
る噴射形態切換手段と、エンジンの運転状態とエンジン
の制御値との関係を表す複数の格子点が設定された制御
マップを記憶し、上記格子点に基づく補間演算によって
現在の運転状態に応じたエンジン制御値を算出する制御
値演算手段とを備えるとともに、各噴射形態同士の境界
で上記制御マップにより設定される制御値が不連続とな
るように当該制御マップを定め、かつ、各噴射形態同士
の境界近傍にエンジンの運転状態がある場合には、この
運転状態の属する噴射形態に対応するマップ領域内の格
子点を用いるが、この格子点とこのマップ領域に隣合う
別の噴射形態に対応するマップ領域内の格子点との補間
演算は禁止することを条件として、上記エンジン制御値
を決定するようにしたものであるので、噴射形態切換時
にはこれに対応してエンジン制御値を迅速に変化させる
ことができ、常に適正なエンジン制御ができる効果があ
る。
【0062】ここで、上記制御マップを各噴射形態別に
複数種記憶させるとともに、各制御マップ同士の境界で
これら制御マップにより設定される制御値が不連続とな
るように各制御マップを定め、かつ、現在の運転状態が
属する制御マップ内の格子点のみに基づいて上記エンジ
ン制御値を決定することにより、簡単な演算制御動作で
適正なエンジン制御値を定めることができる効果が得ら
れる。
【0063】上記噴射形態切換手段により切換えられる
噴射形態として少なくとも上記後期噴射形態を含む場
合、この後期噴射形態ではインジェクタから噴射された
燃料が点火時期に点火プラグ周辺に到達するように燃料
噴射開始時期を設定することにより、点火プラグ周辺を
他の領域に比べて相対的にかつ局所的に燃料リッチにさ
せながら点火をする成層燃焼を実現でき、燃費を節減し
ながら安定した燃焼を行うことができる効果が得られ
る。
【0064】上記エンジン制御値として点火時期を含め
る場合、後期噴射形態から分割噴射形態への切換時や、
分割噴射形態から吸気噴射形態への切換時に、点火時期
を不連続的に進角側に移行させることにより、上記噴射
形態の切換に伴うトルクショックを有効に緩和して円滑
なエンジン運転を行うことができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる制御装置を備えたエンジンの全
体構成図である。
【図2】上記制御装置において設定されたエンジン負荷
と噴射開始時期及び点火時期との関係を示すグラフであ
る。
【図3】上記制御装置において設定されたエンジン負荷
とスワールコントロール弁の開度との関係を示すグラフ
である。
【図4】(a)は点火時期演算処理の第1,第2の具体
例を示す説明図であり、(b)は点火時期演算処理の第
3の具体例を示す説明図である。
【図5】上記制御装置を構成するECUの制御動作を示
すフローチャートである。
【図6】上記制御装置を構成するECUの制御動作を示
すフローチャートである。
【図7】従来の補間演算による点火時期の算出内容を示
すグラフである。
【符号の説明】
10 エンジン本体 16 燃焼室 20 点火プラグ 22 インジェクタ 40 ECU 42 運転状態読込手段 44 燃料噴射制御手段 46 点火時期制御手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの燃焼室内に直接燃料を噴射す
    るように配置されたインジェクタと、エンジンの運転状
    態に応じて上記インジェクタによる燃料噴射形態を切換
    える噴射形態切換手段とを備えたエンジンの制御装置に
    おいて、エンジンの運転状態とエンジンの制御値との関
    係を表す複数の格子点が設定された制御マップを記憶
    し、上記格子点に基づく補間演算によって現在の運転状
    態に応じたエンジン制御値を算出する制御値演算手段を
    備えるとともに、上記噴射形態が切換えられる境界で上
    記制御マップにより設定される制御値が不連続となるよ
    うに当該制御マップを定め、かつ、上記噴射形態の境界
    近傍にエンジンの運転状態がある場合には、この運転状
    態の属する噴射形態に対応するマップ領域内の格子点を
    用いるが、この格子点とこのマップ領域に隣合う別の噴
    射形態に対応するマップ領域内の格子点との補間演算は
    禁止することを条件として、エンジン制御値を決定する
    ように上記制御値演算手段を構成したことを特徴とする
    エンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの制御装置にお
    いて、運転状態の属する噴射形態に対応するマップ領域
    内の格子点に加え、当該マップ領域外で当該噴射形態を
    採ると仮定した場合の特定運転状態に対応するエンジン
    制御値に相当する仮想格子点を設定し、上記噴射形態の
    境界近傍にエンジンの運転状態がある場合のエンジン制
    御値の演算を上記格子点と上記仮想格子点とに基づいて
    行なうように上記制御値演算手段を構成したことを特徴
    とするエンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエンジンの制御装置にお
    いて、上記噴射形態の境界近傍にエンジンの運転状態が
    ある場合にはこの運転状態の属する噴射形態に対応する
    マップ領域内の格子点のみに基づいて上記エンジン制御
    値を決定するように上記制御値演算手段を構成したこと
    を特徴とするエンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のエンジンの制御装置にお
    いて、上記噴射形態の境界近傍にエンジンの運転状態が
    ある場合に、この運転状態の属する噴射形態に対応する
    マップ領域内で上記境界に最も近い位置にある格子点に
    よりエンジン制御値を決定するように上記制御値演算手
    段を構成したことを特徴とするエンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のエンジ
    ンの制御装置において、上記制御マップは各噴射形態別
    の複数種のマップからなるものであることを特徴とする
    エンジンの制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のエンジ
    ンの制御装置において、上記噴射形態切換手段により切
    換えられる噴射形態として、圧縮行程でのみ燃料噴射を
    行う後期噴射形態と、圧縮行程と吸気行程との双方で燃
    料噴射を行う分割噴射形態と、吸気行程でのみ燃料噴射
    を行う早期噴射形態のうちの少なくとも2種の噴射形態
    を含んでいることを特徴とするエンジンの制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のエンジンの制御装置にお
    いて、上記噴射形態をエンジン負荷の上昇に伴って後期
    噴射形態、分割噴射形態、早期噴射形態の順に切換える
    ように上記噴射形態切換手段を構成したことを特徴とす
    るエンジンの制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載のエンジンの制御
    装置において、上記噴射形態切換手段により切換えられ
    る噴射形態として少なくとも上記後期噴射形態を含むと
    ともに、この後期噴射形態ではインジェクタから噴射さ
    れた燃料が点火時期に点火プラグ周辺に到達するように
    燃料噴射開始時期を設定したことを特徴とするエンジン
    の制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のエンジ
    ンの制御装置において、上記エンジン制御値として少な
    くとも点火時期を含んでいることを特徴とするエンジン
    の制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のエンジンの制御装置に
    おいて、上記噴射形態形態切換手段により切換えられる
    噴射形態として、圧縮行程でのみ燃料噴射を行う後期噴
    射形態と、圧縮行程と吸気行程との双方で燃料噴射を行
    う分割噴射形態とを含むとともに、後期噴射形態から分
    割噴射形態への切換時に点火時期を不連続的に進角側に
    移行させるように上記制御マップを設定したことを特徴
    とするエンジンの制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載のエンジンの制御装置に
    おいて、上記噴射形態形態切換手段により切換えられる
    噴射形態として、圧縮行程と吸気行程との双方で燃料噴
    射を行う分割噴射形態と、吸気行程でのみ燃料噴射を行
    う早期噴射形態とを含むとともに、分割噴射形態から吸
    気噴射形態への切換時に点火時期を不連続的に進角側に
    移行させるように上記制御マップを設定したことを特徴
    とするエンジンの制御装置。
JP9029130A 1997-02-13 1997-02-13 エンジンの制御装置 Withdrawn JPH10227239A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9029130A JPH10227239A (ja) 1997-02-13 1997-02-13 エンジンの制御装置
KR1019980004132A KR19980071280A (ko) 1997-02-13 1998-02-12 엔진의 제어장치
US09/022,626 US6032637A (en) 1997-02-13 1998-02-12 Control system for controlling a fuel direct injection type of engine
EP98102560A EP0859141A3 (en) 1997-02-13 1998-02-13 Control system for controlling a fuel direct injection type engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9029130A JPH10227239A (ja) 1997-02-13 1997-02-13 エンジンの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10227239A true JPH10227239A (ja) 1998-08-25

Family

ID=12267724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9029130A Withdrawn JPH10227239A (ja) 1997-02-13 1997-02-13 エンジンの制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6032637A (ja)
EP (1) EP0859141A3 (ja)
JP (1) JPH10227239A (ja)
KR (1) KR19980071280A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002038994A (ja) * 2000-07-25 2002-02-06 Nissan Motor Co Ltd 直噴火花点火式内燃機関の制御装置
WO2006100952A1 (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 内燃機関
US7216627B2 (en) 2005-03-18 2007-05-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine provided with double system of fuel injection
JP2007247476A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
US7281517B2 (en) 2005-03-18 2007-10-16 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Internal combustion engine provided with double system of fuel injection
US7296558B2 (en) 2005-03-18 2007-11-20 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Dual-injector fuel injection engine
JP4087064B2 (ja) * 1998-06-22 2008-05-14 株式会社日立製作所 筒内噴射型内燃機関および内燃機関の制御方法、燃料噴射弁
US7630827B2 (en) 2002-09-17 2009-12-08 Siemens Aktiengesellschaft Method for the characteristic map-based obtention of values for a control parameter of an installation
US7637242B2 (en) 2004-03-22 2009-12-29 Yamaha Motor Co., Ltd. Fuel supply system and vehicle
JP2010014013A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Mazda Motor Corp エンジンの燃料噴射制御方法

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10227239A (ja) * 1997-02-13 1998-08-25 Mazda Motor Corp エンジンの制御装置
JPH10299486A (ja) * 1997-04-30 1998-11-10 Yamaha Motor Co Ltd 筒内燃料噴射式エンジン
JP3613018B2 (ja) * 1998-08-06 2005-01-26 マツダ株式会社 筒内噴射式エンジンの制御装置
JP3769944B2 (ja) * 1998-10-06 2006-04-26 日産自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
DE19916485C2 (de) * 1999-04-13 2001-10-31 Daimler Chrysler Ag Verfahren zum Betrieb einer Hubkolbenbrennkraftmaschine
US6371077B1 (en) * 2000-07-13 2002-04-16 Caterpillar Inc. Waveform transitioning method and apparatus for multi-shot fuel systems
US6390054B1 (en) 2000-08-26 2002-05-21 Ford Global Technologies, Inc. Engine control strategy for a hybrid HCCI engine
US6443108B1 (en) 2001-02-06 2002-09-03 Ford Global Technologies, Inc. Multiple-stroke, spark-ignited engine
DE50112871D1 (de) * 2001-12-14 2007-09-27 Ford Global Tech Llc Brennkraftmaschine mit Direkteinspritzung
GB0206259D0 (en) * 2002-03-16 2002-05-01 Delphi Tech Inc Control method for injection using function map
US6863058B2 (en) * 2003-02-03 2005-03-08 Ford Global Technologies, Llc System and method for reducing NOx emissions during transient conditions in a diesel fueled vehicle
DE10320848B4 (de) * 2003-05-09 2016-05-04 Daimler Ag Verfahren zum Betrieb einer fremdgezündeten Brennkraftmaschine
WO2005028629A2 (en) * 2003-09-19 2005-03-31 Applera Corporation Whole genome expression analysis system
JP4049193B2 (ja) * 2006-06-13 2008-02-20 いすゞ自動車株式会社 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
JP4055808B2 (ja) * 2006-06-13 2008-03-05 いすゞ自動車株式会社 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
JP4811241B2 (ja) * 2006-11-17 2011-11-09 スズキ株式会社 自動二輪車用運転モード切り替え装置
DE102008013163A1 (de) * 2008-03-07 2009-09-10 Alois Dotzer Dieselmotorisch betriebene Brennkraftmaschine
US8589002B1 (en) * 2012-07-30 2013-11-19 General Electric Company Methods and systems for estimating engine fuel consumption
GB2517164A (en) 2013-08-13 2015-02-18 Gm Global Tech Operations Inc Method of controlling a fuel injection
JP6098489B2 (ja) * 2013-11-25 2017-03-22 マツダ株式会社 直噴ガソリンエンジンの制御装置
JP6424067B2 (ja) * 2014-11-06 2018-11-14 日立オートモティブシステムズ株式会社 エンジン制御装置
JP2020002844A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御システム
JP2024048280A (ja) * 2022-09-27 2024-04-08 株式会社Subaru エンジン制御装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58150040A (ja) * 1982-03-03 1983-09-06 Toyota Motor Corp 過給機付き電子制御燃料噴射機関の基本燃料噴射量の算出方法
JPS618443A (ja) * 1984-06-22 1986-01-16 Nippon Denso Co Ltd 空燃比制御装置
JPS6116249A (ja) * 1984-07-03 1986-01-24 Diesel Kiki Co Ltd 電子式燃料噴射装置
JPH03258951A (ja) * 1990-03-08 1991-11-19 Toyota Motor Corp 内燃機関の機関制御装置
JPH04219445A (ja) * 1990-12-17 1992-08-10 Toyota Motor Corp 多気筒内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2751637B2 (ja) * 1990-12-27 1998-05-18 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
JPH051837U (ja) * 1991-06-26 1993-01-14 富士重工業株式会社 筒内直噴式エンジンの燃料噴射制御装置
JP2917617B2 (ja) * 1991-10-28 1999-07-12 トヨタ自動車株式会社 内燃機関
JPH0693924A (ja) * 1992-09-11 1994-04-05 Mazda Motor Corp データテーブルの処理装置
JPH08189405A (ja) * 1995-01-12 1996-07-23 Toyota Motor Corp 筒内噴射式火花点火機関
JP3152106B2 (ja) * 1995-05-16 2001-04-03 三菱自動車工業株式会社 筒内噴射型火花点火式内燃エンジンの制御装置
JPH10227239A (ja) * 1997-02-13 1998-08-25 Mazda Motor Corp エンジンの制御装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4087064B2 (ja) * 1998-06-22 2008-05-14 株式会社日立製作所 筒内噴射型内燃機関および内燃機関の制御方法、燃料噴射弁
JP2002038994A (ja) * 2000-07-25 2002-02-06 Nissan Motor Co Ltd 直噴火花点火式内燃機関の制御装置
US7630827B2 (en) 2002-09-17 2009-12-08 Siemens Aktiengesellschaft Method for the characteristic map-based obtention of values for a control parameter of an installation
US7637242B2 (en) 2004-03-22 2009-12-29 Yamaha Motor Co., Ltd. Fuel supply system and vehicle
WO2006100952A1 (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 内燃機関
US7216627B2 (en) 2005-03-18 2007-05-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine provided with double system of fuel injection
US7281517B2 (en) 2005-03-18 2007-10-16 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Internal combustion engine provided with double system of fuel injection
US7296558B2 (en) 2005-03-18 2007-11-20 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Dual-injector fuel injection engine
US7299784B2 (en) 2005-03-18 2007-11-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine
JP2007247476A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2010014013A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Mazda Motor Corp エンジンの燃料噴射制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0859141A2 (en) 1998-08-19
US6032637A (en) 2000-03-07
EP0859141A3 (en) 2000-03-08
KR19980071280A (ko) 1998-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10227239A (ja) エンジンの制御装置
US5979397A (en) Control apparatus for direct injection spark ignition type internal combustion engine
KR100241825B1 (ko) 내연기관의 연소제어장치
KR100309757B1 (ko) 희박연소내연기관의연소제어장치
JP2000205006A (ja) 筒内噴射式エンジンの制御装置
US7117666B2 (en) Direct fuel injection/spark ignition engine control device
JP3570875B2 (ja) 筒内直噴エンジンの燃料噴射制御装置
US5848580A (en) Apparatus and method for controlling fuel injection in internal combustion engine
KR100236141B1 (ko) 희박연소 엔진의 흡기량 제어장치
US5832724A (en) Air-fuel ratio control system for engines
JPH1193731A (ja) 筒内噴射内燃機関の燃料噴射制御装置
KR100291712B1 (ko) 내연기관의 연소제어장치
JPH05222978A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP3864541B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
KR19980071265A (ko) 엔진의 제어장치
JP3671755B2 (ja) 直噴式内燃機関の吸気制御装置
JPH0692748B2 (ja) 圧縮比可変式エンジン
JPH10159642A (ja) 内燃機関のノッキング判定装置
JP3928198B2 (ja) エンジンの制御装置
JP3307306B2 (ja) 内燃機関の燃焼方式制御装置
JPH1136926A (ja) 筒内噴射式エンジン
JP4269114B2 (ja) 筒内噴射型内燃機関
JP3331418B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置
JPH10220265A (ja) エンジンの燃料噴射装置
JP2001098964A (ja) 火花点火式直噴エンジンの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040511