JPH1022683A - 電磁波シールドシート、電磁波シールド材、印刷回路板、電磁波シールド方法 - Google Patents
電磁波シールドシート、電磁波シールド材、印刷回路板、電磁波シールド方法Info
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- JPH1022683A JPH1022683A JP17131896A JP17131896A JPH1022683A JP H1022683 A JPH1022683 A JP H1022683A JP 17131896 A JP17131896 A JP 17131896A JP 17131896 A JP17131896 A JP 17131896A JP H1022683 A JPH1022683 A JP H1022683A
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- wave shielding
- shielding sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価に電磁波シールドを行なうことができる
電磁波シールドシートを提供する。 【解決手段】 フェライトの微粉末を分散した樹脂のシ
ート、あるいはフェライトの微粉末を分散した樹脂を布
基材に含浸したシートで電磁波シールドシートを作製す
る。
電磁波シールドシートを提供する。 【解決手段】 フェライトの微粉末を分散した樹脂のシ
ート、あるいはフェライトの微粉末を分散した樹脂を布
基材に含浸したシートで電磁波シールドシートを作製す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波ノイズの発
生を抑えるために使用される電磁波シールドシート、電
磁波シールド材及び電磁波シールド方法に関するもので
ある。
生を抑えるために使用される電磁波シールドシート、電
磁波シールド材及び電磁波シールド方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電子・電気部品を搭載した印刷回路板か
らの電磁波ノイズの発生を抑えるために、フェライトビ
ーズやバリスタ、チョークコイル等のノイズ対策部品を
取り付けたり、あるいは印刷回路板を収容する筐体を金
属化したりして、その対応が行なわれている。
らの電磁波ノイズの発生を抑えるために、フェライトビ
ーズやバリスタ、チョークコイル等のノイズ対策部品を
取り付けたり、あるいは印刷回路板を収容する筐体を金
属化したりして、その対応が行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
ノイズ対策部品を別途取り付けたり、筐体を金属化した
りすることはコスト高になり、印刷回路板を組み込んだ
機器のコストアップにつながるものであった。本発明は
上記の点に鑑みてなされたものであり、安価に電磁波シ
ールドを行なうことができる電磁波シールドシート、電
磁波シールド材及び電磁波シールド方法を提供すること
を目的とするものである。
ノイズ対策部品を別途取り付けたり、筐体を金属化した
りすることはコスト高になり、印刷回路板を組み込んだ
機器のコストアップにつながるものであった。本発明は
上記の点に鑑みてなされたものであり、安価に電磁波シ
ールドを行なうことができる電磁波シールドシート、電
磁波シールド材及び電磁波シールド方法を提供すること
を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
電磁波シールドシートは、フェライトの微粉末を分散し
た半硬化状態の樹脂のシートで形成されていることを特
徴とするものである。また本発明の請求項2に係る電磁
波シールドシートは、フェライトの微粉末を分散した硬
化状態の樹脂のシートで形成されていることを特徴とす
るものである。
電磁波シールドシートは、フェライトの微粉末を分散し
た半硬化状態の樹脂のシートで形成されていることを特
徴とするものである。また本発明の請求項2に係る電磁
波シールドシートは、フェライトの微粉末を分散した硬
化状態の樹脂のシートで形成されていることを特徴とす
るものである。
【0005】また本発明の請求項3に係る電磁波シール
ドシートは、フェライトの微粉末を分散した樹脂が半硬
化状態で布基材に含浸含有されていることを特徴とする
ものである。また本発明の請求項4に係る電磁波シール
ドシートは、フェライトの微粉末を分散した樹脂が硬化
状態で布基材に含浸含有されていることを特徴とするも
のである。
ドシートは、フェライトの微粉末を分散した樹脂が半硬
化状態で布基材に含浸含有されていることを特徴とする
ものである。また本発明の請求項4に係る電磁波シール
ドシートは、フェライトの微粉末を分散した樹脂が硬化
状態で布基材に含浸含有されていることを特徴とするも
のである。
【0006】また請求項5に係る電磁波シールドシート
は、フェライトの微粉末は樹脂に対して30〜95重量
%の含有率で分散されていることを特徴とするものであ
る。本発明の請求項6に係る電磁波シールド材は、上記
の電磁波シールドシートの表面を樹脂で被覆して成るこ
とを特徴とするものである。また本発明の請求項7に係
る電磁波シールド材は、上記の電磁波シールドシートの
表面を金属で被覆して成ることを特徴とするものであ
る。
は、フェライトの微粉末は樹脂に対して30〜95重量
%の含有率で分散されていることを特徴とするものであ
る。本発明の請求項6に係る電磁波シールド材は、上記
の電磁波シールドシートの表面を樹脂で被覆して成るこ
とを特徴とするものである。また本発明の請求項7に係
る電磁波シールド材は、上記の電磁波シールドシートの
表面を金属で被覆して成ることを特徴とするものであ
る。
【0007】本発明の請求項8に係る印刷回路板は、上
記の電磁波シールドシートを積層して形成されているこ
とを特徴とするものである。本発明の請求項9に係る電
磁波シールド方法は、上記の電磁波シールドシートで電
子・電気部品を搭載した印刷回路板を覆うことを特徴と
するものである。また本発明の請求項10に係る電磁波
シールド方法は、上記の電磁波シールド材で電子・電気
部品を搭載した印刷回路板を覆うことを特徴とするもの
である。
記の電磁波シールドシートを積層して形成されているこ
とを特徴とするものである。本発明の請求項9に係る電
磁波シールド方法は、上記の電磁波シールドシートで電
子・電気部品を搭載した印刷回路板を覆うことを特徴と
するものである。また本発明の請求項10に係る電磁波
シールド方法は、上記の電磁波シールド材で電子・電気
部品を搭載した印刷回路板を覆うことを特徴とするもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。フェライトはフェリ磁性を示す鉄酸化物であり、
本発明では微粉末として使用する。フェライトの微粉末
の大きさは特に制限されるものではないが、平均粒径が
5〜20μmの範囲のものが好ましい。
する。フェライトはフェリ磁性を示す鉄酸化物であり、
本発明では微粉末として使用する。フェライトの微粉末
の大きさは特に制限されるものではないが、平均粒径が
5〜20μmの範囲のものが好ましい。
【0009】このフェライト微粉末は樹脂に添加して混
合することによって、樹脂中に充填・分散させて使用す
るものであり、この樹脂としては、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂(PPO樹脂=PP
E樹脂)などの熱硬化性樹脂や、その変性樹脂を単独
で、あるいは混合して用いることができる。この樹脂に
対するフェライト微粉末の添加量は、樹脂固形分に対し
て30〜95重量%の範囲が好ましい。フェライト微粉
末の添加量が30重量%未満であると、フェライトによ
る電磁波シールド効果が不十分になるおそれがあり、ま
たフェライト微粉末の添加量が95重量%を超えると、
微粉末が過多になって、得られたシートが脆くなって実
用性が低下することになり、いずれも好ましくない。
合することによって、樹脂中に充填・分散させて使用す
るものであり、この樹脂としては、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂(PPO樹脂=PP
E樹脂)などの熱硬化性樹脂や、その変性樹脂を単独
で、あるいは混合して用いることができる。この樹脂に
対するフェライト微粉末の添加量は、樹脂固形分に対し
て30〜95重量%の範囲が好ましい。フェライト微粉
末の添加量が30重量%未満であると、フェライトによ
る電磁波シールド効果が不十分になるおそれがあり、ま
たフェライト微粉末の添加量が95重量%を超えると、
微粉末が過多になって、得られたシートが脆くなって実
用性が低下することになり、いずれも好ましくない。
【0010】そして上記のようにフェライト微粉末を分
散した樹脂をシート(フィルムを含む)に成形すること
によって電磁波シールドシートを得ることができる。シ
ートへの成形はカレンダー成形や押し出し成形などで行
なうことができるが、他にフェライト微粉末を分散した
樹脂を加熱加圧するプレス成形で行なうこともできる。
散した樹脂をシート(フィルムを含む)に成形すること
によって電磁波シールドシートを得ることができる。シ
ートへの成形はカレンダー成形や押し出し成形などで行
なうことができるが、他にフェライト微粉末を分散した
樹脂を加熱加圧するプレス成形で行なうこともできる。
【0011】このようにフェライト微粉末を分散した樹
脂をシートに成形する際に、加熱条件を調整して樹脂の
硬化を半硬化状態に止めることによって、請求項1の発
明に係る電磁波シールドシートを得ることができるもの
である。ここで、半硬化の状態は、樹脂の硬化の度合い
が完全硬化に対して50〜80%の範囲になるように設
定するのが好ましい。この電磁波シールドシートは樹脂
が半硬化状態であるために、電磁波シールドシートを他
のものに重ねて加熱加圧することによって、他のものに
接着させるようにして使用することができる。
脂をシートに成形する際に、加熱条件を調整して樹脂の
硬化を半硬化状態に止めることによって、請求項1の発
明に係る電磁波シールドシートを得ることができるもの
である。ここで、半硬化の状態は、樹脂の硬化の度合い
が完全硬化に対して50〜80%の範囲になるように設
定するのが好ましい。この電磁波シールドシートは樹脂
が半硬化状態であるために、電磁波シールドシートを他
のものに重ねて加熱加圧することによって、他のものに
接着させるようにして使用することができる。
【0012】また上記のようにフェライト微粉末を分散
した樹脂をシートに成形する際に、加熱条件を調整して
樹脂の硬化を完全硬化状態にまで進行させることによっ
て、請求項2の発明に係る電磁波シールドシートを得る
ことができるものである。この電磁波シールドシートは
樹脂が完全硬化しているので、そのまま使用することが
できる。
した樹脂をシートに成形する際に、加熱条件を調整して
樹脂の硬化を完全硬化状態にまで進行させることによっ
て、請求項2の発明に係る電磁波シールドシートを得る
ことができるものである。この電磁波シールドシートは
樹脂が完全硬化しているので、そのまま使用することが
できる。
【0013】また、上記のようにフェライト微粉末を分
散した樹脂を、ガラス繊維、ポリエステル繊維、ポリア
ミド繊維等の織布や不織布などの布基材に含浸すること
によて、電磁波シールドシートを得ることができる。フ
ェライト微粉末を分散した樹脂を布基材に含浸するにあ
たっては、フェライト微粉末を分散した樹脂を溶剤でワ
ニス状に調製して使用するのが好ましく、布基材へのフ
ェライト微粉末を分散した樹脂の含浸量は、固形分換算
で30〜70重量%になるように設定するのが好まし
い。
散した樹脂を、ガラス繊維、ポリエステル繊維、ポリア
ミド繊維等の織布や不織布などの布基材に含浸すること
によて、電磁波シールドシートを得ることができる。フ
ェライト微粉末を分散した樹脂を布基材に含浸するにあ
たっては、フェライト微粉末を分散した樹脂を溶剤でワ
ニス状に調製して使用するのが好ましく、布基材へのフ
ェライト微粉末を分散した樹脂の含浸量は、固形分換算
で30〜70重量%になるように設定するのが好まし
い。
【0014】このように布基材にフェライト微粉末を分
散した樹脂を含浸した後に、加熱乾燥するにあたって、
加熱条件を調整して樹脂の硬化を半硬化状態に止めるこ
とによって、請求項3の発明に係る電磁波シールドシー
トを得ることができるものである。ここで、半硬化の状
態は、樹脂の硬化の度合いが完全硬化に対して50〜8
0%の範囲になるように設定するのが好ましい。この電
磁波シールドシートは樹脂が半硬化状態であるために、
電磁波シールドシートを他のものに重ねて加熱加圧する
ことによって、他のものに接着させるようにして使用す
ることができる。
散した樹脂を含浸した後に、加熱乾燥するにあたって、
加熱条件を調整して樹脂の硬化を半硬化状態に止めるこ
とによって、請求項3の発明に係る電磁波シールドシー
トを得ることができるものである。ここで、半硬化の状
態は、樹脂の硬化の度合いが完全硬化に対して50〜8
0%の範囲になるように設定するのが好ましい。この電
磁波シールドシートは樹脂が半硬化状態であるために、
電磁波シールドシートを他のものに重ねて加熱加圧する
ことによって、他のものに接着させるようにして使用す
ることができる。
【0015】また上記のように作製した請求項3の電磁
波シールドシートをさらに加熱して樹脂の硬化を完全硬
化状態にまで進行させることによって、請求項4の発明
に係る電磁波シールドシートを得ることができるもので
ある。この電磁波シールドシートは樹脂が完全硬化して
いるので、そのまま使用することができる。ここで、上
記の布基材として、厚みが0.1mm以下、好ましくは
0.01〜0.06mmのものを用いることによって、
極薄の電磁波シールドシートを作製することができるも
のであり、また上記の布基材として、厚みが0.15m
m以上、好ましくは0.2〜1.0mmのものを用いる
ことによって、厚手の電磁波シールドシートを作製する
ことができるものである。
波シールドシートをさらに加熱して樹脂の硬化を完全硬
化状態にまで進行させることによって、請求項4の発明
に係る電磁波シールドシートを得ることができるもので
ある。この電磁波シールドシートは樹脂が完全硬化して
いるので、そのまま使用することができる。ここで、上
記の布基材として、厚みが0.1mm以下、好ましくは
0.01〜0.06mmのものを用いることによって、
極薄の電磁波シールドシートを作製することができるも
のであり、また上記の布基材として、厚みが0.15m
m以上、好ましくは0.2〜1.0mmのものを用いる
ことによって、厚手の電磁波シールドシートを作製する
ことができるものである。
【0016】上記のようにして得られる請求項1,3の
電磁波シールドシートは樹脂が半硬化状態にあって接着
性を有するので、この請求項1,3の電磁波シールドシ
ートを用いて、請求項1〜4の電磁波シールドシートを
組み合わせた積層シートを作製することができる。例え
ば、請求項1と請求項2の電磁波シールドシートを交互
に重ねて加熱加圧成形することによって、フェライト入
りの積層した電磁波シールドシートを作製することがで
き、また請求項3と請求項4の電磁波シールドシートを
交互に重ねて加熱加圧成形することによって、フェライ
ト入りの積層した電磁波シールドシートを作製すること
ができるものである。勿論その外に、請求項1と請求項
4の電磁波シールドシートを交互に重ねたり、請求項2
と請求項3の電磁波シールドシートを交互に重ねたり、
請求項1と請求項3の電磁波シールドシートを交互に重
ねたりしても、加熱加圧成形することによって、フェラ
イト入りの積層した電磁波シールドシートを作製するこ
とができるものである。
電磁波シールドシートは樹脂が半硬化状態にあって接着
性を有するので、この請求項1,3の電磁波シールドシ
ートを用いて、請求項1〜4の電磁波シールドシートを
組み合わせた積層シートを作製することができる。例え
ば、請求項1と請求項2の電磁波シールドシートを交互
に重ねて加熱加圧成形することによって、フェライト入
りの積層した電磁波シールドシートを作製することがで
き、また請求項3と請求項4の電磁波シールドシートを
交互に重ねて加熱加圧成形することによって、フェライ
ト入りの積層した電磁波シールドシートを作製すること
ができるものである。勿論その外に、請求項1と請求項
4の電磁波シールドシートを交互に重ねたり、請求項2
と請求項3の電磁波シールドシートを交互に重ねたり、
請求項1と請求項3の電磁波シールドシートを交互に重
ねたりしても、加熱加圧成形することによって、フェラ
イト入りの積層した電磁波シールドシートを作製するこ
とができるものである。
【0017】また、上記の各電磁波シールドシートの両
面及び端面を電気絶縁性をポリエステルフィルム等の樹
脂フィルムで覆って、表面を樹脂で被覆した電磁波シー
ルド材を得ることができる(請求項6)。このように電
磁波シールドシートの表面を樹脂で被覆することによっ
て、電磁波シールドシートの耐水性を高めることができ
ると共に、電磁波シールドシートからフェライト微粉末
が脱落することを防ぐことができるものである。
面及び端面を電気絶縁性をポリエステルフィルム等の樹
脂フィルムで覆って、表面を樹脂で被覆した電磁波シー
ルド材を得ることができる(請求項6)。このように電
磁波シールドシートの表面を樹脂で被覆することによっ
て、電磁波シールドシートの耐水性を高めることができ
ると共に、電磁波シールドシートからフェライト微粉末
が脱落することを防ぐことができるものである。
【0018】また、上記の各電磁波シールドシートの片
面あるいは両面に、銅箔やアルミニウム箔などの金属
箔、銅板やアルミニウム板などの金属板を貼ることによ
って、電磁波シールドシートの表面を金属で被覆した電
磁波シールド材を得ることができる(請求項7)。この
ように電磁波シールドシートの表面を金属で被覆するに
あたって、金属箔で被覆するようにすれば、金属箔張り
積層板として使用することができ、また金属板で被覆す
るようにすれば、金属板で放熱機能を与えることができ
るものである。
面あるいは両面に、銅箔やアルミニウム箔などの金属
箔、銅板やアルミニウム板などの金属板を貼ることによ
って、電磁波シールドシートの表面を金属で被覆した電
磁波シールド材を得ることができる(請求項7)。この
ように電磁波シールドシートの表面を金属で被覆するに
あたって、金属箔で被覆するようにすれば、金属箔張り
積層板として使用することができ、また金属板で被覆す
るようにすれば、金属板で放熱機能を与えることができ
るものである。
【0019】そして、この請求項7の金属箔を被覆した
電磁波シールドシートを金属箔張り積層板として用い、
金属箔を印刷配線技術を用いてエッチング加工などして
回路形成することによって、請求項8に係る印刷回路板
を得ることができるものである。そして本発明では、上
記の請求項1〜4の電磁波シールドシートや、請求項
6,7の電磁波シールド材を用い、電子・電気部品を搭
載した印刷回路板をこれらの電磁波シールドシートや、
請求項6,7の電磁波シールド材で覆うことによって、
印刷回路板から放射される電磁波が漏れたり、逆に外部
からの電磁波が印刷回路板に侵入することを遮断するこ
とができるものであり、電磁波シールドを行なうことが
できるものである(請求項9,10)。また、請求項1
〜4の電磁波シールドシートや、請求項6,7の電磁波
シールド材は任意の大きさに切断して使用することがで
きるので、印刷回路板の必要箇所に応じた大きさで部分
的に覆うようにすることができ、コストを安価にするこ
とができるものである。
電磁波シールドシートを金属箔張り積層板として用い、
金属箔を印刷配線技術を用いてエッチング加工などして
回路形成することによって、請求項8に係る印刷回路板
を得ることができるものである。そして本発明では、上
記の請求項1〜4の電磁波シールドシートや、請求項
6,7の電磁波シールド材を用い、電子・電気部品を搭
載した印刷回路板をこれらの電磁波シールドシートや、
請求項6,7の電磁波シールド材で覆うことによって、
印刷回路板から放射される電磁波が漏れたり、逆に外部
からの電磁波が印刷回路板に侵入することを遮断するこ
とができるものであり、電磁波シールドを行なうことが
できるものである(請求項9,10)。また、請求項1
〜4の電磁波シールドシートや、請求項6,7の電磁波
シールド材は任意の大きさに切断して使用することがで
きるので、印刷回路板の必要箇所に応じた大きさで部分
的に覆うようにすることができ、コストを安価にするこ
とができるものである。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 (実施例1) ・テトラブロモビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量500) …80重量部 ・クレゾールノボラック型エポキシ樹脂樹脂(エポキシ当量210) …20重量部 ・2エチル4メチルイミダゾール …0.1重量部 上記の組成の配合で混合してエポキシ樹脂組成物を調製
し、このエポキシ樹脂組成物100重量部に平均粒径が
10μmのフェライト微粉末を80重量部添加し、十分
に攪拌して混合することによって、フェライト微粉末分
散エポキシ樹脂組成物を調製した。
する。 (実施例1) ・テトラブロモビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量500) …80重量部 ・クレゾールノボラック型エポキシ樹脂樹脂(エポキシ当量210) …20重量部 ・2エチル4メチルイミダゾール …0.1重量部 上記の組成の配合で混合してエポキシ樹脂組成物を調製
し、このエポキシ樹脂組成物100重量部に平均粒径が
10μmのフェライト微粉末を80重量部添加し、十分
に攪拌して混合することによって、フェライト微粉末分
散エポキシ樹脂組成物を調製した。
【0021】次にこのフェライト微粉末分散エポキシ樹
脂組成物をホットプレス装置を用い、70トールの減圧
下で、温度180℃、圧力50kg/cm2 、成形時間
30分間の条件で加熱加圧成形することによって、厚み
が0.5mm、樹脂の硬化度合いが約80%の半硬化状
態の電磁波シールドシートAを得た。 (実施例2)実施例1で調製したフェライト微粉末分散
エポキシ樹脂組成物を、70トールの減圧下で、温度2
00℃、圧力50kg/cm2 、成形時間70分間の条
件で加熱加圧成形することによって、厚みが0.5m
m、樹脂が完全硬化状態の電磁波シールドシートBを得
た。
脂組成物をホットプレス装置を用い、70トールの減圧
下で、温度180℃、圧力50kg/cm2 、成形時間
30分間の条件で加熱加圧成形することによって、厚み
が0.5mm、樹脂の硬化度合いが約80%の半硬化状
態の電磁波シールドシートAを得た。 (実施例2)実施例1で調製したフェライト微粉末分散
エポキシ樹脂組成物を、70トールの減圧下で、温度2
00℃、圧力50kg/cm2 、成形時間70分間の条
件で加熱加圧成形することによって、厚みが0.5m
m、樹脂が完全硬化状態の電磁波シールドシートBを得
た。
【0022】(実施例3)実施例1と同じ組成で混合し
たエポキシ樹脂組成物に、エポキシ樹脂100重量部に
対してフェライト微粉末を90重量部添加して混合し、
さらにメチルエチルケトンを加えて固形分が50重量%
のワニスを調製した。次に厚み0.18mmのガラス繊
維布基材(日東紡績社製「7628タイプクロス」)に
このワニスを固形分換算で60重量%になるように含浸
させ、150℃の温度で50分間乾燥することによっ
て、厚みが0.2mm、樹脂の硬化度合いが約80%の
半硬化状態の電磁波シールドシートCを得た。
たエポキシ樹脂組成物に、エポキシ樹脂100重量部に
対してフェライト微粉末を90重量部添加して混合し、
さらにメチルエチルケトンを加えて固形分が50重量%
のワニスを調製した。次に厚み0.18mmのガラス繊
維布基材(日東紡績社製「7628タイプクロス」)に
このワニスを固形分換算で60重量%になるように含浸
させ、150℃の温度で50分間乾燥することによっ
て、厚みが0.2mm、樹脂の硬化度合いが約80%の
半硬化状態の電磁波シールドシートCを得た。
【0023】(実施例4)実施例3の電磁波シールドシ
ートCの両面にポリテトラフルオロエチレン(デュポン
社「テフロン」)の離型シートを重ね、これをホットプ
レス装置を用い、温度170℃、圧力50kg/c
m2 、成形時間60分間の条件で加熱加圧成形すると共
に離型シートを剥離することによって、厚みが0.18
mm、樹脂が完全硬化状態の電磁波シールドシートDを
得た。
ートCの両面にポリテトラフルオロエチレン(デュポン
社「テフロン」)の離型シートを重ね、これをホットプ
レス装置を用い、温度170℃、圧力50kg/c
m2 、成形時間60分間の条件で加熱加圧成形すると共
に離型シートを剥離することによって、厚みが0.18
mm、樹脂が完全硬化状態の電磁波シールドシートDを
得た。
【0024】(実施例5)布基材として厚み0.03m
mのガラス繊維布基材(日東紡績社製「1060タイプ
クロス」)を用いるようにした他は、実施例3と同様に
して厚みが0.05mm、樹脂の硬化度合いが約80%
の半硬化状態の電磁波シールドシートEを得た。
mのガラス繊維布基材(日東紡績社製「1060タイプ
クロス」)を用いるようにした他は、実施例3と同様に
して厚みが0.05mm、樹脂の硬化度合いが約80%
の半硬化状態の電磁波シールドシートEを得た。
【0025】(実施例6)実施例5の電磁波シールドシ
ートEを用い、後は実施例4と同様にして厚みが0.0
4mm、樹脂が完全硬化状態の極薄電磁波シールドシー
トFを得た。 (実施例7)布基材として厚み0.5mmのアラミド繊
維不織布基材(帝人社製「テクノーラ」)を用いるよう
にした他は、実施例3と同様にして厚みが0.6mm、
樹脂の硬化度合いが約80%の半硬化状態の電磁波シー
ルドシートGを得た。
ートEを用い、後は実施例4と同様にして厚みが0.0
4mm、樹脂が完全硬化状態の極薄電磁波シールドシー
トFを得た。 (実施例7)布基材として厚み0.5mmのアラミド繊
維不織布基材(帝人社製「テクノーラ」)を用いるよう
にした他は、実施例3と同様にして厚みが0.6mm、
樹脂の硬化度合いが約80%の半硬化状態の電磁波シー
ルドシートGを得た。
【0026】(実施例8)実施例7の電磁波シールドシ
ートGを用い、後は実施例4と同様にして厚みが0.5
mm、樹脂が完全硬化状態の極薄電磁波シールドシート
H得た。 (実施例9)実施例3で得た半硬化の電磁波シールドシ
ートCを4枚、実施例1で得た半硬化の電磁波シールド
シートAを3枚、図1(a)に示すように交互に重ね、
さらにその上下にテフロンの離型シート1を重ね、これ
をホットプレス装置を用いて温度170℃、圧力30k
g/cm2 、成形時間60分間の条件で加熱加圧成形す
ると共に離型シート1を剥離することによって、図1
(b)に示すような、厚みが0.85mm、樹脂が完全
硬化状態の電磁波シールドシートIを得た。
ートGを用い、後は実施例4と同様にして厚みが0.5
mm、樹脂が完全硬化状態の極薄電磁波シールドシート
H得た。 (実施例9)実施例3で得た半硬化の電磁波シールドシ
ートCを4枚、実施例1で得た半硬化の電磁波シールド
シートAを3枚、図1(a)に示すように交互に重ね、
さらにその上下にテフロンの離型シート1を重ね、これ
をホットプレス装置を用いて温度170℃、圧力30k
g/cm2 、成形時間60分間の条件で加熱加圧成形す
ると共に離型シート1を剥離することによって、図1
(b)に示すような、厚みが0.85mm、樹脂が完全
硬化状態の電磁波シールドシートIを得た。
【0027】(実施例10)実施例9で得た電磁波シー
ルド積層シートIを、厚み80μmのポリエステルフィ
ルムフィルムで形成される樹脂フィルムの袋に封入する
ことによって、図2に示すような電磁波シールド積層シ
ートIの両面と端面の前面を樹脂層2で被覆した電磁波
シールド材Jを得た。
ルド積層シートIを、厚み80μmのポリエステルフィ
ルムフィルムで形成される樹脂フィルムの袋に封入する
ことによって、図2に示すような電磁波シールド積層シ
ートIの両面と端面の前面を樹脂層2で被覆した電磁波
シールド材Jを得た。
【0028】(実施例11)実施例1の組成のエポキシ
樹脂組成物をメチルエチルケトンに溶解して固形分が8
0重量%のワニスを調製し、このワニスを厚み105μ
mの銅箔3のマット面(粗面)に400g/m2 (乾燥
重量)の塗布量で塗布し、120℃の温度で30分間乾
燥することによって、図3(a)に示すように銅箔3の
マット面に半硬化状態の接着剤層4を設けた。そして図
3(b)に示すように、実施例3で得た半硬化の電磁波
シールドシートCを4枚、実施例1で得た半硬化の電磁
波シールドシートAを3枚、交互に重ねると共に、さら
にその上下に接着剤層4を内側にして上記の接着剤付き
銅箔3を重ね、これをホットプレス装置を用いて温度1
70℃、圧力30kg/cm2 、成形時間60分間の条
件で加熱加圧成形することによって、図3(c)に示す
ような、厚みが1.05mm、樹脂が完全硬化状態の両
面銅箔張りの電磁波シールド材Kを得た。
樹脂組成物をメチルエチルケトンに溶解して固形分が8
0重量%のワニスを調製し、このワニスを厚み105μ
mの銅箔3のマット面(粗面)に400g/m2 (乾燥
重量)の塗布量で塗布し、120℃の温度で30分間乾
燥することによって、図3(a)に示すように銅箔3の
マット面に半硬化状態の接着剤層4を設けた。そして図
3(b)に示すように、実施例3で得た半硬化の電磁波
シールドシートCを4枚、実施例1で得た半硬化の電磁
波シールドシートAを3枚、交互に重ねると共に、さら
にその上下に接着剤層4を内側にして上記の接着剤付き
銅箔3を重ね、これをホットプレス装置を用いて温度1
70℃、圧力30kg/cm2 、成形時間60分間の条
件で加熱加圧成形することによって、図3(c)に示す
ような、厚みが1.05mm、樹脂が完全硬化状態の両
面銅箔張りの電磁波シールド材Kを得た。
【0029】(実施例12)厚み0.3mmのアルミニ
ウム板5(#5052)の片面を電解処理して粗面に形
成し、この粗面に実施例11で調製したワニスを実施例
11と同様にして塗布・乾燥し、アルミニウム板5の粗
面に接着剤層を設けた。そして図4(a)に示すよう
に、実施例3で得た半硬化の電磁波シールドシートCを
4枚、実施例1で得た半硬化の電磁波シールドシートA
を3枚、交互に重ねると共に、さらにその上下に接着剤
層を内側にして上記の接着剤付きアルミニウム板5を重
ね、これをホットプレス装置を用いて温度170℃、圧
力30kg/cm2 、成形時間60分間の条件で加熱加
圧成形することによって、図4(b)に示すような、厚
みが1.45mm、樹脂が完全硬化状態の両面にアルミ
ニウム板5を貼った電磁波シールド材Lを得た。
ウム板5(#5052)の片面を電解処理して粗面に形
成し、この粗面に実施例11で調製したワニスを実施例
11と同様にして塗布・乾燥し、アルミニウム板5の粗
面に接着剤層を設けた。そして図4(a)に示すよう
に、実施例3で得た半硬化の電磁波シールドシートCを
4枚、実施例1で得た半硬化の電磁波シールドシートA
を3枚、交互に重ねると共に、さらにその上下に接着剤
層を内側にして上記の接着剤付きアルミニウム板5を重
ね、これをホットプレス装置を用いて温度170℃、圧
力30kg/cm2 、成形時間60分間の条件で加熱加
圧成形することによって、図4(b)に示すような、厚
みが1.45mm、樹脂が完全硬化状態の両面にアルミ
ニウム板5を貼った電磁波シールド材Lを得た。
【0030】上記の実施例1〜12で得た電磁波シール
ドシート及び電磁波シールド材について、電磁波のシー
ルド性能を測定した。電磁波シールド性能の測定は、米
国FCC(連邦通信委員会)OST−55に基づいて行
ない、30MHzの周波数の電磁波についての遮蔽効果
の測定結果を表1に示した。表1にみられるように、実
施例1〜12の電磁波シールドシート及び電磁波シール
ド材は、電磁波の高いシールド性を有するものであっ
た。
ドシート及び電磁波シールド材について、電磁波のシー
ルド性能を測定した。電磁波シールド性能の測定は、米
国FCC(連邦通信委員会)OST−55に基づいて行
ない、30MHzの周波数の電磁波についての遮蔽効果
の測定結果を表1に示した。表1にみられるように、実
施例1〜12の電磁波シールドシート及び電磁波シール
ド材は、電磁波の高いシールド性を有するものであっ
た。
【0031】
【表1】
【0032】(実施例13)実施例11で得た両面銅箔
張り電磁波シールド材Kを用い、銅箔3の表面にレジス
トフィルムを貼着し、そしてレジストフィルムを露光・
現像処理した後、塩化第二鉄のエッチング溶液を用いて
銅箔3をエッチング処理することによって回路形成し、
印刷回路板を作製した。この印刷回路板は基板にフェラ
イト微粉末が分散されて含有されているので、印刷回路
板の表面に搭載した電子・電気部品から発生する電磁波
ノイズが印刷回路板を通過して裏面に漏れることを防止
することができた。
張り電磁波シールド材Kを用い、銅箔3の表面にレジス
トフィルムを貼着し、そしてレジストフィルムを露光・
現像処理した後、塩化第二鉄のエッチング溶液を用いて
銅箔3をエッチング処理することによって回路形成し、
印刷回路板を作製した。この印刷回路板は基板にフェラ
イト微粉末が分散されて含有されているので、印刷回路
板の表面に搭載した電子・電気部品から発生する電磁波
ノイズが印刷回路板を通過して裏面に漏れることを防止
することができた。
【0033】(実施例14)実施例6で得た電磁波シー
ルドシートFを袋状に形成し、IC部品6a、コンデン
サ6b、電解コンデンサ6c、抵抗チップ6d、コネク
タ6eなどの電子・電気部品6を搭載した印刷回路板7
の全面を、図5に示すように電磁波シールドシートFで
覆った。このものでは印刷回路板7の表面に搭載した電
子・電気部品6から発生する電磁波ノイズを電磁波シー
ルドシートFで遮蔽して漏れることを防ぐことができ、
また外部からの電磁波ノイズが電子・電気部品6に作用
することを電磁波シールドシートFで遮蔽して防ぐこと
ができた。
ルドシートFを袋状に形成し、IC部品6a、コンデン
サ6b、電解コンデンサ6c、抵抗チップ6d、コネク
タ6eなどの電子・電気部品6を搭載した印刷回路板7
の全面を、図5に示すように電磁波シールドシートFで
覆った。このものでは印刷回路板7の表面に搭載した電
子・電気部品6から発生する電磁波ノイズを電磁波シー
ルドシートFで遮蔽して漏れることを防ぐことができ、
また外部からの電磁波ノイズが電子・電気部品6に作用
することを電磁波シールドシートFで遮蔽して防ぐこと
ができた。
【0034】(実施例15)図6は表面に回路8を設け
た印刷回路板7を示すものであり、回路8の密集する入
出力回路部9にコネクタ接続部10を設け、フレキシブ
ル基板ケーブル11がコネクタ接続部10に接続してあ
る。そして実施例8で得た薄くて可撓性のある電磁波シ
ールドシートHをフレキシブル基板ケーブル11の大き
さに合わせて切断してフレキシブル基板ケーブル11の
表面に貼り付け、また実施例4で得た電磁波シールドシ
ートDを入出力回路部9の大きさに合わせて切断して入
出力回路部9の表面に貼り付け、また実施例9で得た電
磁波シールドシートIをコネクタ接続部10の大きさに
合わせて切断してコネクタ接続部10の表面に貼り付け
た。
た印刷回路板7を示すものであり、回路8の密集する入
出力回路部9にコネクタ接続部10を設け、フレキシブ
ル基板ケーブル11がコネクタ接続部10に接続してあ
る。そして実施例8で得た薄くて可撓性のある電磁波シ
ールドシートHをフレキシブル基板ケーブル11の大き
さに合わせて切断してフレキシブル基板ケーブル11の
表面に貼り付け、また実施例4で得た電磁波シールドシ
ートDを入出力回路部9の大きさに合わせて切断して入
出力回路部9の表面に貼り付け、また実施例9で得た電
磁波シールドシートIをコネクタ接続部10の大きさに
合わせて切断してコネクタ接続部10の表面に貼り付け
た。
【0035】フレキシブル基板ケーブル11は高密度な
回路との接続となるために電磁波ノイズが発生し易い
が、電磁波シールドシートHでこのノイズを遮蔽するこ
とができた。また電磁波シールドシートHは薄くて可撓
性があるために、フレキシブル基板ケーブル11の可撓
性を損なうことがなかった。また入出力回路部9やコネ
クタ接続部10には従来はフェライトビーズのノイズ吸
収部品を取り付けていたが、電磁波シールドシートDや
電磁波シールドシートIを用いることによって、このよ
うなノイズ吸収部品を取り付ける必要なくノイズを遮蔽
することができた。
回路との接続となるために電磁波ノイズが発生し易い
が、電磁波シールドシートHでこのノイズを遮蔽するこ
とができた。また電磁波シールドシートHは薄くて可撓
性があるために、フレキシブル基板ケーブル11の可撓
性を損なうことがなかった。また入出力回路部9やコネ
クタ接続部10には従来はフェライトビーズのノイズ吸
収部品を取り付けていたが、電磁波シールドシートDや
電磁波シールドシートIを用いることによって、このよ
うなノイズ吸収部品を取り付ける必要なくノイズを遮蔽
することができた。
【0036】(実施例16)図7はコネクターケーブル
コード12をコネクター13によって接続した電子機器
14を示すものであり、コネクターケーブルコード12
の入出力部となるコネクター13を実施例7の電磁波シ
ールドシートGで覆うようにしたものである。コネクタ
ーケーブルコード12はそのアンテナ作用によって電磁
波ノイズ発生源となるために、従来はその入出力部にフ
ェライトコアクランプを取り付けていたが、このような
フェライトコアクランプを用いる必要なく電磁波シール
ドシートGでノイズを遮蔽することができた。
コード12をコネクター13によって接続した電子機器
14を示すものであり、コネクターケーブルコード12
の入出力部となるコネクター13を実施例7の電磁波シ
ールドシートGで覆うようにしたものである。コネクタ
ーケーブルコード12はそのアンテナ作用によって電磁
波ノイズ発生源となるために、従来はその入出力部にフ
ェライトコアクランプを取り付けていたが、このような
フェライトコアクランプを用いる必要なく電磁波シール
ドシートGでノイズを遮蔽することができた。
【0037】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る電
磁波シールドシートは、フェライトの微粉末を分散した
半硬化状態の樹脂のシートで形成してあるので、電磁波
シールドシートは樹脂が半硬化状態であるために他のも
のに接着させるようにして使用することができると共に
必要な大きさに切断して使用することができるものであ
り、そしてこの電磁波シールドシートはフェライトの微
粉末と樹脂から安価に形成することができ、電磁波シー
ルドをコスト安価に行なうことができるものである。
磁波シールドシートは、フェライトの微粉末を分散した
半硬化状態の樹脂のシートで形成してあるので、電磁波
シールドシートは樹脂が半硬化状態であるために他のも
のに接着させるようにして使用することができると共に
必要な大きさに切断して使用することができるものであ
り、そしてこの電磁波シールドシートはフェライトの微
粉末と樹脂から安価に形成することができ、電磁波シー
ルドをコスト安価に行なうことができるものである。
【0038】また本発明の請求項2に係る電磁波シール
ドシートは、フェライトの微粉末を分散した硬化状態の
樹脂のシートで形成してあるので、電磁波シールドシー
トは樹脂が完全硬化してあるためにそのまま使用するこ
とができると共に必要な大きさに切断して使用すること
ができるものであり、そしてこの電磁波シールドシート
はフェライトの微粉末と樹脂から安価に形成することが
でき、電磁波シールドをコスト安価に行なうことができ
るものである。
ドシートは、フェライトの微粉末を分散した硬化状態の
樹脂のシートで形成してあるので、電磁波シールドシー
トは樹脂が完全硬化してあるためにそのまま使用するこ
とができると共に必要な大きさに切断して使用すること
ができるものであり、そしてこの電磁波シールドシート
はフェライトの微粉末と樹脂から安価に形成することが
でき、電磁波シールドをコスト安価に行なうことができ
るものである。
【0039】また本発明の請求項3に係る電磁波シール
ドシートは、フェライトの微粉末を分散した樹脂を半硬
化状態で布基材に含浸含有させて形成してあるので、電
磁波シールドシートは樹脂が半硬化状態であるために他
のものに接着させるようにして使用することができると
共に必要な大きさに切断して使用することができるもの
であり、そしてこの電磁波シールドシートはフェライト
の微粉末と樹脂から安価に形成することができ、電磁波
シールドをコスト安価に行なうことができるものであ
る。
ドシートは、フェライトの微粉末を分散した樹脂を半硬
化状態で布基材に含浸含有させて形成してあるので、電
磁波シールドシートは樹脂が半硬化状態であるために他
のものに接着させるようにして使用することができると
共に必要な大きさに切断して使用することができるもの
であり、そしてこの電磁波シールドシートはフェライト
の微粉末と樹脂から安価に形成することができ、電磁波
シールドをコスト安価に行なうことができるものであ
る。
【0040】また本発明の請求項4に係る電磁波シール
ドシートは、フェライトの微粉末を分散した樹脂を硬化
状態で布基材に含浸含有させて形成してあるので、電磁
波シールドシートは樹脂が完全硬化してあるためにその
まま使用することができると共に必要な大きさに切断し
て使用することができるものであり、そしてこの電磁波
シールドシートはフェライトの微粉末と樹脂から安価に
形成することができ、電磁波シールドをコスト安価に行
なうことができるものである。
ドシートは、フェライトの微粉末を分散した樹脂を硬化
状態で布基材に含浸含有させて形成してあるので、電磁
波シールドシートは樹脂が完全硬化してあるためにその
まま使用することができると共に必要な大きさに切断し
て使用することができるものであり、そしてこの電磁波
シールドシートはフェライトの微粉末と樹脂から安価に
形成することができ、電磁波シールドをコスト安価に行
なうことができるものである。
【0041】また請求項5に係る電磁波シールドシート
は、フェライトの微粉末を樹脂に対して30〜95重量
%の含有率で分散してあるので、フェライトの微粉末に
よって電磁波シールド効果を高く得ることができるもの
である。本発明の請求項6に係る電磁波シールド材は、
上記の電磁波シールドシートの表面を樹脂で被覆するよ
うにしたので、被覆した樹脂で電磁波シールドシートの
耐水性を高めることができると共に、電磁波シールドシ
ートからフェライト微粉末が脱落することを被覆した樹
脂で防ぐことができるものである。
は、フェライトの微粉末を樹脂に対して30〜95重量
%の含有率で分散してあるので、フェライトの微粉末に
よって電磁波シールド効果を高く得ることができるもの
である。本発明の請求項6に係る電磁波シールド材は、
上記の電磁波シールドシートの表面を樹脂で被覆するよ
うにしたので、被覆した樹脂で電磁波シールドシートの
耐水性を高めることができると共に、電磁波シールドシ
ートからフェライト微粉末が脱落することを被覆した樹
脂で防ぐことができるものである。
【0042】また本発明の請求項7に係る電磁波シール
ド材は、上記の電磁波シールドシートの表面を金属で被
覆するようにしたので、金属によって放熱性能を付加す
ることができるものである。本発明の請求項8に係る印
刷回路板は、上記の電磁波シールドシートを積層して形
成するようにしたので、印刷回路板の基板に電磁波シー
ルド性能を付与することができるものである。
ド材は、上記の電磁波シールドシートの表面を金属で被
覆するようにしたので、金属によって放熱性能を付加す
ることができるものである。本発明の請求項8に係る印
刷回路板は、上記の電磁波シールドシートを積層して形
成するようにしたので、印刷回路板の基板に電磁波シー
ルド性能を付与することができるものである。
【0043】本発明の請求項9に係る電磁波シールド方
法は、上記の電磁波シールドシートで電子・電気部品を
搭載した印刷回路板を覆うようにしたので、電磁波シー
ルドシートは任意の大きさに形成することが容易であ
り、印刷回路板の全体を覆うようにすることも、一部を
覆うようにすることもでき、ノイズ対策部品を用いる必
要なく電磁波シールドを容易に行なうことができるもの
である。
法は、上記の電磁波シールドシートで電子・電気部品を
搭載した印刷回路板を覆うようにしたので、電磁波シー
ルドシートは任意の大きさに形成することが容易であ
り、印刷回路板の全体を覆うようにすることも、一部を
覆うようにすることもでき、ノイズ対策部品を用いる必
要なく電磁波シールドを容易に行なうことができるもの
である。
【0044】また本発明の請求項10に係る電磁波シー
ルド方法は、上記の電磁波シールド材で電子・電気部品
を搭載した印刷回路板を覆うようにしたので、電磁波シ
ールド材は任意の大きさに形成することが容易であり、
印刷回路板の全体を覆うようにすることも、一部を覆う
ようにすることもでき、ノイズ対策部品を用いる必要な
く電磁波シールドを容易に行なうことができるものであ
る。
ルド方法は、上記の電磁波シールド材で電子・電気部品
を搭載した印刷回路板を覆うようにしたので、電磁波シ
ールド材は任意の大きさに形成することが容易であり、
印刷回路板の全体を覆うようにすることも、一部を覆う
ようにすることもでき、ノイズ対策部品を用いる必要な
く電磁波シールドを容易に行なうことができるものであ
る。
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)は概略分解正面図、(b)は概略正面図である。
(a)は概略分解正面図、(b)は概略正面図である。
【図2】本発明の実施の形態の他例の概略断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の実施の形態の他例を示すものであり、
(a)は一部の拡大した断面図、(b)は概略分解正面
図、(c)は概略正面図である。
(a)は一部の拡大した断面図、(b)は概略分解正面
図、(c)は概略正面図である。
【図4】本発明の実施の形態の他例を示すものであり、
(a)は概略分解正面図、(b)は概略正面図である。
(a)は概略分解正面図、(b)は概略正面図である。
【図5】本発明の実施の形態の他例を示す概略断面図で
ある。
ある。
【図6】本発明の実施の形態の他例を示す概略斜視図で
ある。
ある。
【図7】本発明の実施の形態の他例を示す概略斜視図で
ある。
ある。
A〜I 電磁波シールドシート J〜L 電磁波シールド材
Claims (10)
- 【請求項1】 フェライトの微粉末を分散した半硬化状
態の樹脂のシートで形成されていることを特徴とする電
磁波シールドシート。 - 【請求項2】 フェライトの微粉末を分散した硬化状態
の樹脂のシートで形成されていることを特徴とする電磁
波シールドシート。 - 【請求項3】 フェライトの微粉末を分散した樹脂が半
硬化状態で布基材に含浸含有されていることを特徴とす
る電磁波シールドシート。 - 【請求項4】 フェライトの微粉末を分散した樹脂が硬
化状態で布基材に含浸含有されていることを特徴とする
電磁波シールドシート。 - 【請求項5】 フェライトの微粉末は樹脂に対して30
〜95重量%の含有率で分散されていることを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれかに記載の電磁波シールドシ
ート。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の電磁
波シールドシートの表面を樹脂で被覆して成ることを特
徴とする電磁波シールド材。 - 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれかに記載の電磁
波シールドシートの表面を金属で被覆して成ることを特
徴とする電磁波シールド材。 - 【請求項8】 請求項1乃至5のいずれかに記載の電磁
波シールドシートを積層して形成されていることを特徴
とする印刷回路板。 - 【請求項9】 請求項1乃至5のいずれかに記載の電磁
波シールドシートで電子・電気部品を搭載した印刷回路
板を覆うことを特徴とする電磁波シールド方法。 - 【請求項10】 請求項6又は7に記載の電磁波シール
ド材で電子・電気部品を搭載した印刷回路板を覆うこと
を特徴とする電磁波シールド方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17131896A JPH1022683A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | 電磁波シールドシート、電磁波シールド材、印刷回路板、電磁波シールド方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17131896A JPH1022683A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | 電磁波シールドシート、電磁波シールド材、印刷回路板、電磁波シールド方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1022683A true JPH1022683A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=15921029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17131896A Withdrawn JPH1022683A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | 電磁波シールドシート、電磁波シールド材、印刷回路板、電磁波シールド方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1022683A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11112183A (ja) * | 1992-04-22 | 1999-04-23 | Ten Kk | 各種物品の電波吸収構造及びプリント基板 |
JPH11251142A (ja) * | 1998-03-02 | 1999-09-17 | Tdk Corp | チップ型インピーダンス素子 |
KR100401249B1 (ko) * | 2001-04-23 | 2003-10-17 | 김중호 | 반도체페일 방지용 페일차폐판 제조방법 |
JP2007258623A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-04 | Tdk Corp | 電波吸収材、電波吸収積層材、電波吸収体及び電波吸収体の製造方法 |
KR100860780B1 (ko) | 2008-05-19 | 2008-09-29 | 주식회사 나노맥 | 전자기파 차폐 및 흡수용 시트의 제조방법 |
KR100917138B1 (ko) * | 2007-10-04 | 2009-09-15 | 주식회사 아원 | 무선인식 안테나 인식 거리 증진용 전자파 흡수체 시트제조방법 |
JP2013538439A (ja) * | 2010-06-23 | 2013-10-10 | インクテック カンパニー リミテッド | 電磁波シールドフィルムの製造方法及びこれにより製造された電磁波シールドフィルム |
KR101356959B1 (ko) * | 2012-01-11 | 2014-02-03 | 주식회사 아모텍 | 페라이트 시트 제조 방법 |
US20160157394A1 (en) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | Commissariat à l'Energie Atomique et aux Energies Alternatives | Magnetic shielding |
-
1996
- 1996-07-01 JP JP17131896A patent/JPH1022683A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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