JPH11298152A - 多層プリント回路板 - Google Patents
多層プリント回路板Info
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- JPH11298152A JPH11298152A JP9803298A JP9803298A JPH11298152A JP H11298152 A JPH11298152 A JP H11298152A JP 9803298 A JP9803298 A JP 9803298A JP 9803298 A JP9803298 A JP 9803298A JP H11298152 A JPH11298152 A JP H11298152A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】多層プリント回路板の絶縁層を構成するエポキ
シ樹脂に可撓化剤を添加することにより面方向の熱膨張
を抑えた構成において、さらに面方向の熱膨張率を小さ
くする。 【解決手段】エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子
(アクリルゴム微粒子)を分散したエポキシ樹脂ワニス
を、熱膨張率4ppm/℃以下のガラス繊維からなるガ
ラス繊維織布又はアラミド繊維不織布に含浸乾燥し、プ
リプレグを得る。これを8枚重ね、その両側に銅箔を配
し、加熱加圧成形して両面銅張り積層板を得る。この銅
箔をエッチング加工して所定の回路を形成し両面プリン
ト回路板とする。次に、この両面プリント回路板の両側
に同じプリプレグ1枚を介して銅箔を載置し、加熱加圧
成形により一体化する。この銅箔をエッチング加工して
所定の回路を形成し4層プリント回路板とする。
シ樹脂に可撓化剤を添加することにより面方向の熱膨張
を抑えた構成において、さらに面方向の熱膨張率を小さ
くする。 【解決手段】エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子
(アクリルゴム微粒子)を分散したエポキシ樹脂ワニス
を、熱膨張率4ppm/℃以下のガラス繊維からなるガ
ラス繊維織布又はアラミド繊維不織布に含浸乾燥し、プ
リプレグを得る。これを8枚重ね、その両側に銅箔を配
し、加熱加圧成形して両面銅張り積層板を得る。この銅
箔をエッチング加工して所定の回路を形成し両面プリン
ト回路板とする。次に、この両面プリント回路板の両側
に同じプリプレグ1枚を介して銅箔を載置し、加熱加圧
成形により一体化する。この銅箔をエッチング加工して
所定の回路を形成し4層プリント回路板とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面方向の熱膨張率
が小さい多層プリント回路板に関する。この多層プリン
ト回路板は、高い絶縁信頼性を確保し、表面実装方式で
部品を搭載したとき高い接続信頼性を確保するのに適し
たものである。
が小さい多層プリント回路板に関する。この多層プリン
ト回路板は、高い絶縁信頼性を確保し、表面実装方式で
部品を搭載したとき高い接続信頼性を確保するのに適し
たものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器は、小型化、多機能化、
高速化が要求されている。これらの要求に対して、使用
されるLSIは、微細配線化とチップサイズの大型化、
パッケージ外形の小型化あるいはベアチップ実装へと向
かい、半導体素材であるシリコンと同等かよりそれに近
い熱膨張率の部品となってきた。このため、これを搭載
する多層プリント回路板にも、接続信頼性の面から、小
さい熱膨張率が要求されている。従来、その要求に対応
するため、セラミック基板、セラミック−樹脂複合基
板、繊維複合樹脂基板等が開発されているが、小さい熱
膨張率、良好な絶縁信頼性の両方を満足するような多層
プリント回路板は存在しなかった。
高速化が要求されている。これらの要求に対して、使用
されるLSIは、微細配線化とチップサイズの大型化、
パッケージ外形の小型化あるいはベアチップ実装へと向
かい、半導体素材であるシリコンと同等かよりそれに近
い熱膨張率の部品となってきた。このため、これを搭載
する多層プリント回路板にも、接続信頼性の面から、小
さい熱膨張率が要求されている。従来、その要求に対応
するため、セラミック基板、セラミック−樹脂複合基
板、繊維複合樹脂基板等が開発されているが、小さい熱
膨張率、良好な絶縁信頼性の両方を満足するような多層
プリント回路板は存在しなかった。
【0003】この問題を解決するため、内層と表面に絶
縁層を介して回路が配置された多層プリント回路板にお
いて、前記絶縁層を、シート状基材にエポキシ樹脂を含
浸乾燥して得たプリプレグの層を加熱加圧成形したもの
とし、シート状基材として、熱膨張率4ppm/℃以下
のガラス繊維で構成したシート状ガラス繊維基材を用い
る技術がある。熱膨張率の小さい基材を使用すること
で、多層プリント回路板の面方向の熱膨張を抑えようと
するものである。しかし、熱膨張率4ppm/℃以下の
ガラス繊維で構成したシート状ガラス繊維基材を使用し
た多層プリント回路板は、耐マイグレーション特性が著
しく低下する。また、近年では、これらの多層プリント
回路板よりもさらに小さい熱膨張率が要求されている。
縁層を介して回路が配置された多層プリント回路板にお
いて、前記絶縁層を、シート状基材にエポキシ樹脂を含
浸乾燥して得たプリプレグの層を加熱加圧成形したもの
とし、シート状基材として、熱膨張率4ppm/℃以下
のガラス繊維で構成したシート状ガラス繊維基材を用い
る技術がある。熱膨張率の小さい基材を使用すること
で、多層プリント回路板の面方向の熱膨張を抑えようと
するものである。しかし、熱膨張率4ppm/℃以下の
ガラス繊維で構成したシート状ガラス繊維基材を使用し
た多層プリント回路板は、耐マイグレーション特性が著
しく低下する。また、近年では、これらの多層プリント
回路板よりもさらに小さい熱膨張率が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、絶縁層を構成するエポキシ樹脂に可撓化剤
を添加することによってエポキシ樹脂の弾性率を低下さ
せ、面方向の熱膨張を抑えた多層プリント回路板を提供
するものであるが、さらに熱膨張率を小さくすることで
ある。
する課題は、絶縁層を構成するエポキシ樹脂に可撓化剤
を添加することによってエポキシ樹脂の弾性率を低下さ
せ、面方向の熱膨張を抑えた多層プリント回路板を提供
するものであるが、さらに熱膨張率を小さくすることで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る第一の多層プリント回路板は、内層
と表面に絶縁層を介して回路が配置された構成におい
て、絶縁層が、エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒
子を分散したエポキシ樹脂ワニスをシート状基材に含浸
乾燥して得たプリプレグの層を加熱加圧成形してなるも
のである。このとき、前記シート状基材として、熱膨張
率4ppm/℃以下のガラス繊維を含むガラス繊維シー
ト状基材を用いることを特徴とする。第二の多層プリン
ト回路板は、前記シート状基材として、熱膨張率4pp
m/℃以下のガラス繊維を含むガラス繊維シート状基材
の代わりにアラミド繊維シート状基材を用いることを特
徴とする。
めに、本発明に係る第一の多層プリント回路板は、内層
と表面に絶縁層を介して回路が配置された構成におい
て、絶縁層が、エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒
子を分散したエポキシ樹脂ワニスをシート状基材に含浸
乾燥して得たプリプレグの層を加熱加圧成形してなるも
のである。このとき、前記シート状基材として、熱膨張
率4ppm/℃以下のガラス繊維を含むガラス繊維シー
ト状基材を用いることを特徴とする。第二の多層プリン
ト回路板は、前記シート状基材として、熱膨張率4pp
m/℃以下のガラス繊維を含むガラス繊維シート状基材
の代わりにアラミド繊維シート状基材を用いることを特
徴とする。
【0006】上記の各多層プリント回路板は、硬化した
エポキシ樹脂中にゴム弾性微粒子が分散している。この
ゴム弾性微粒子が、エポキシ樹脂に熱膨張により発生し
た応力を吸収緩和するため、多層プリント回路板の平面
方向の熱膨張を小さく抑えることができる。そして、上
記エポキシ樹脂を含浸するシート状基材として、熱膨張
率4ppm/℃以下のガラス繊維を含むガラス繊維シー
ト状基材や熱膨張率が負であるアラミド繊維シート状基
材を選択することにより、多層プリント回路板の熱膨張
をさらに小さく抑えることが可能となる。
エポキシ樹脂中にゴム弾性微粒子が分散している。この
ゴム弾性微粒子が、エポキシ樹脂に熱膨張により発生し
た応力を吸収緩和するため、多層プリント回路板の平面
方向の熱膨張を小さく抑えることができる。そして、上
記エポキシ樹脂を含浸するシート状基材として、熱膨張
率4ppm/℃以下のガラス繊維を含むガラス繊維シー
ト状基材や熱膨張率が負であるアラミド繊維シート状基
材を選択することにより、多層プリント回路板の熱膨張
をさらに小さく抑えることが可能となる。
【0007】上記第一及び第二の多層プリント回路板に
おいて、エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子を分
散したエポキシ樹脂ワニスには、エポキシ樹脂とその硬
化剤を合せた固形重量100に対して20以下の量でエ
ポキシ樹脂と相溶するゴムを配合することができる。エ
ポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子とエポキシ樹脂
と相溶するゴムを併用すると可撓化剤としての相乗効果
によって熱膨張率はさらに小さくなる。エポキシ樹脂と
相溶するゴムの配合量をエポキシ樹脂とその硬化剤を合
せた固形重量100に対して20以下にすることによ
り、金属箔からなる回路導体の引き剥がし強さを低下さ
せることもない。
おいて、エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子を分
散したエポキシ樹脂ワニスには、エポキシ樹脂とその硬
化剤を合せた固形重量100に対して20以下の量でエ
ポキシ樹脂と相溶するゴムを配合することができる。エ
ポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子とエポキシ樹脂
と相溶するゴムを併用すると可撓化剤としての相乗効果
によって熱膨張率はさらに小さくなる。エポキシ樹脂と
相溶するゴムの配合量をエポキシ樹脂とその硬化剤を合
せた固形重量100に対して20以下にすることによ
り、金属箔からなる回路導体の引き剥がし強さを低下さ
せることもない。
【0008】
【発明の実施の形態】エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾
性微粒子の粒子径は特に限定するものではないが、エポ
キシ樹脂ワニスへの分散性を考慮して、0.1〜10μ
mの粒子径を選ぶのが望ましい。そして、前記ゴム弾性
微粒子の量は、エポキシ樹脂とその硬化剤を合せた固形
重量100に対して10以上が好ましい。10以上にす
ることによって、ゴム弾性微粒子の可撓性効果が顕著に
発揮され、多層プリント回路板の低熱膨張化に一層効果
的である。エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子と
しては、アクリルゴム微粒子、ニトリルブタジエンゴム
微粒子(NBR微粒子)、シリコンゴム微粒子等があげ
られる。これらのゴム弾性微粒子は単独で用いることが
できるが、さらに好ましくは、アクリルゴム微粒子とシ
リコンゴム微粒子の併用又はNBR微粒子とシリコンゴ
ム微粒子の併用とするのがよい。このようにアクリルゴ
ム微粒子又はNBR微粒子とシリコンゴム微粒子を併用
した場合、シート状基材が特にガラス繊維シート状基材
であると、シート状基材とシリコンゴム微粒子の両方に
Si成分が含まれるため、基材と樹脂の密着性が向上
し、耐マイグレーション特性が良好になる。また、シー
ト状基材がガラス繊維シート状基材であるとアラミド繊
維シート状基材であるとに拘わらず、アクリルゴム微粒
子とシリコンゴム微粒子の併用又はNBR微粒子とシリ
コンゴム微粒子の併用とすると、さらに低熱膨張化を促
進できるし、シリコンゴム微粒子はスリップ剤としても
作用するので、プリプレグにタック性が残らないように
する上で好都合である。アクリルゴム微粒子又はNBR
微粒子と併用するシリコンゴム微粒子の量は、エポキシ
樹脂とその硬化剤を合わせた固形重量100に対して2
0以下である。シリコンゴム微粒子をこのような量にす
ることにより、金属箔からなる回路導体の引き剥がし強
さを低下させることもない。
性微粒子の粒子径は特に限定するものではないが、エポ
キシ樹脂ワニスへの分散性を考慮して、0.1〜10μ
mの粒子径を選ぶのが望ましい。そして、前記ゴム弾性
微粒子の量は、エポキシ樹脂とその硬化剤を合せた固形
重量100に対して10以上が好ましい。10以上にす
ることによって、ゴム弾性微粒子の可撓性効果が顕著に
発揮され、多層プリント回路板の低熱膨張化に一層効果
的である。エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子と
しては、アクリルゴム微粒子、ニトリルブタジエンゴム
微粒子(NBR微粒子)、シリコンゴム微粒子等があげ
られる。これらのゴム弾性微粒子は単独で用いることが
できるが、さらに好ましくは、アクリルゴム微粒子とシ
リコンゴム微粒子の併用又はNBR微粒子とシリコンゴ
ム微粒子の併用とするのがよい。このようにアクリルゴ
ム微粒子又はNBR微粒子とシリコンゴム微粒子を併用
した場合、シート状基材が特にガラス繊維シート状基材
であると、シート状基材とシリコンゴム微粒子の両方に
Si成分が含まれるため、基材と樹脂の密着性が向上
し、耐マイグレーション特性が良好になる。また、シー
ト状基材がガラス繊維シート状基材であるとアラミド繊
維シート状基材であるとに拘わらず、アクリルゴム微粒
子とシリコンゴム微粒子の併用又はNBR微粒子とシリ
コンゴム微粒子の併用とすると、さらに低熱膨張化を促
進できるし、シリコンゴム微粒子はスリップ剤としても
作用するので、プリプレグにタック性が残らないように
する上で好都合である。アクリルゴム微粒子又はNBR
微粒子と併用するシリコンゴム微粒子の量は、エポキシ
樹脂とその硬化剤を合わせた固形重量100に対して2
0以下である。シリコンゴム微粒子をこのような量にす
ることにより、金属箔からなる回路導体の引き剥がし強
さを低下させることもない。
【0009】エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子
を分散したエポキシ樹脂ワニスに、エポキシ樹脂と相溶
するゴムを併せて配合する場合、当該相溶するゴムとし
ては、アクリルゴムがあげられる。
を分散したエポキシ樹脂ワニスに、エポキシ樹脂と相溶
するゴムを併せて配合する場合、当該相溶するゴムとし
ては、アクリルゴムがあげられる。
【0010】上記種々のエポキシ樹脂ワニスを含浸乾燥
するガラス繊維又はアラミド繊維シート状基材は、織布
の形態であってもよいし不織布や紙の形態であってもよ
い。これらシート状基材にエポキシ樹脂ワニスを含浸乾
燥して得たプリプレグの層を加熱加圧成形して絶縁層と
し、多層プリント回路板を製造する。例えば、まず、上
記プリプレグの層の両表面に金属箔を載置して加熱加圧
成形により一体化する。この金属箔をエッチング加工し
て所定の回路を形成し両面プリント回路板とする。次
に、前記両面プリント回路板の両側に前記プリプレグを
介して金属箔を載置し、加熱加圧成形により一体化す
る。この金属箔をエッチング加工して所定の回路を形成
し4層プリント回路板とする。さらに、回路層数を増や
すときは、前記4層プリント回路板の両側に前記プリプ
レグを介して金属箔を載置し、加熱加圧成形により一体
化し、この金属箔をエッチング加工して所定の回路を形
成する。以下、必要に応じて同様の工程を繰り返し回路
層数を増やす。別の製造法では、まず、上記プリプレグ
の層の両表面に金属箔を載置して加熱加圧成形により一
体化する。この金属箔をエッチング加工して所定の回路
を形成し両面プリント回路板とする。このような複数枚
の両面プリント回路板を前記プリプレグを介して重ね、
さらに、その両側に前記プリプレグを介して金属箔を載
置し、これらを加熱加圧成形により一体化する。この表
面の金属箔をエッチング加工して所定の回路を形成す
る。
するガラス繊維又はアラミド繊維シート状基材は、織布
の形態であってもよいし不織布や紙の形態であってもよ
い。これらシート状基材にエポキシ樹脂ワニスを含浸乾
燥して得たプリプレグの層を加熱加圧成形して絶縁層と
し、多層プリント回路板を製造する。例えば、まず、上
記プリプレグの層の両表面に金属箔を載置して加熱加圧
成形により一体化する。この金属箔をエッチング加工し
て所定の回路を形成し両面プリント回路板とする。次
に、前記両面プリント回路板の両側に前記プリプレグを
介して金属箔を載置し、加熱加圧成形により一体化す
る。この金属箔をエッチング加工して所定の回路を形成
し4層プリント回路板とする。さらに、回路層数を増や
すときは、前記4層プリント回路板の両側に前記プリプ
レグを介して金属箔を載置し、加熱加圧成形により一体
化し、この金属箔をエッチング加工して所定の回路を形
成する。以下、必要に応じて同様の工程を繰り返し回路
層数を増やす。別の製造法では、まず、上記プリプレグ
の層の両表面に金属箔を載置して加熱加圧成形により一
体化する。この金属箔をエッチング加工して所定の回路
を形成し両面プリント回路板とする。このような複数枚
の両面プリント回路板を前記プリプレグを介して重ね、
さらに、その両側に前記プリプレグを介して金属箔を載
置し、これらを加熱加圧成形により一体化する。この表
面の金属箔をエッチング加工して所定の回路を形成す
る。
【0011】上記の金属箔として、銅箔、アルミニウム
箔、ニッケル箔等を採用することができる。導電性の良
好な金属箔であれば種類、厚みとも特に限定しない。ま
た、必要により接着剤付き金属箔を用いることができ
る。この場合、接着剤としては、フェノール樹脂系、エ
ポキシ樹脂系、ブチラール樹脂系、ポリエステル系、ポ
リウレタン系あるいはその混合物など、汎用の金属箔用
接着剤を用いることができる。
箔、ニッケル箔等を採用することができる。導電性の良
好な金属箔であれば種類、厚みとも特に限定しない。ま
た、必要により接着剤付き金属箔を用いることができ
る。この場合、接着剤としては、フェノール樹脂系、エ
ポキシ樹脂系、ブチラール樹脂系、ポリエステル系、ポ
リウレタン系あるいはその混合物など、汎用の金属箔用
接着剤を用いることができる。
【0012】
【実施例】本発明に係る実施例を、以下、従来例ととも
に説明する。以下の例では、エポキシ樹脂と相溶しない
アクリルゴム微粒子を分散したエポキシ樹脂ワニスを調
製するために、アクリルゴム微粒子分散エポキシ樹脂
(日本触媒製「HDG316」)を用いた。このアクリ
ルゴム微粒子の平均粒子径は0.1〜4μmであり、ア
クリルゴム微粒子の含有量は40重量%である。また、
このエポキシ樹脂は、1,6HD−DGEタイプであ
り、エポキシ当量270である。このアクリルゴム微粒
子分散エポキシ樹脂と別途用意したエポキシ樹脂を混合
して、エポキシ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子の
含有量を種々変えたアクリルゴム微粒子分散エポキシ樹
脂ワニスを調製する。また、エポキシ樹脂と相溶しない
NBR微粒子として、日本合成ゴム製「XER−91」
を用いた。NBR微粒子の平均粒子径は0.07μmで
ある。また、エポキシ樹脂と相溶しないシリコンゴム微
粒子として、東レ・ダウコーニング・シリコーン製「ト
レフィルE−601」を用いた。シリコンゴム微粒子の
平均粒子径は2μmである。
に説明する。以下の例では、エポキシ樹脂と相溶しない
アクリルゴム微粒子を分散したエポキシ樹脂ワニスを調
製するために、アクリルゴム微粒子分散エポキシ樹脂
(日本触媒製「HDG316」)を用いた。このアクリ
ルゴム微粒子の平均粒子径は0.1〜4μmであり、ア
クリルゴム微粒子の含有量は40重量%である。また、
このエポキシ樹脂は、1,6HD−DGEタイプであ
り、エポキシ当量270である。このアクリルゴム微粒
子分散エポキシ樹脂と別途用意したエポキシ樹脂を混合
して、エポキシ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子の
含有量を種々変えたアクリルゴム微粒子分散エポキシ樹
脂ワニスを調製する。また、エポキシ樹脂と相溶しない
NBR微粒子として、日本合成ゴム製「XER−91」
を用いた。NBR微粒子の平均粒子径は0.07μmで
ある。また、エポキシ樹脂と相溶しないシリコンゴム微
粒子として、東レ・ダウコーニング・シリコーン製「ト
レフィルE−601」を用いた。シリコンゴム微粒子の
平均粒子径は2μmである。
【0013】エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子
とエポキシ樹脂と相溶するゴムを併用する例では、エポ
キシ樹脂と相溶するアクリルゴムとして、下記の(式
1)で示される帝国化学産業製「SG−P3DR」を使
用した。製造した多層プリント回路板の性能のバランス
が良好となるからである。
とエポキシ樹脂と相溶するゴムを併用する例では、エポ
キシ樹脂と相溶するアクリルゴムとして、下記の(式
1)で示される帝国化学産業製「SG−P3DR」を使
用した。製造した多層プリント回路板の性能のバランス
が良好となるからである。
【0014】
【化1】
【0015】(実施例1)エポキシ樹脂(油化シェル社
製「エピコート1001」,エポキシ当量:500)9
6重量部、ジシアンジアミド(硬化剤)4重量部、2−
エチル4−メチルイミダゾール0.5重量部に、エポキ
シ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子含有量がエポキ
シ樹脂とその硬化剤を合せた固形重量100に対して
5,10,20,30,40のそれぞれになるように、
上記アクリルゴム微粒子分散エポキシ樹脂「HDG31
6」を配合し、固形分が60重量%となるようにメチル
エチルケトンとメチルグリコールに溶解しワニスa〜e
を調製した。上記各ワニスを熱膨張率4ppm/℃以下
のガラス繊維からなるガラス繊維織布(厚み:0.1m
m)に含浸乾燥し、樹脂量37重量%のプリプレグa〜
eを得た。プリプレグa〜eをそれぞれ8枚重ね、その
両側に厚さ18μmの銅箔を配し、温度170℃、圧力
40kg/cm2で90分間加熱加圧成形して、厚さ0.8m
mの両面銅張り積層板を得た。この銅箔をエッチング加
工して所定の回路を形成し両面プリント回路板とした。
次に、上記両面プリント回路板の両側に、樹脂量を49
重量%とした以外は上記と同じプリプレグa’〜e’を
それぞれ1枚を介して銅箔(厚さ18μm)を載置し、
加熱加圧成形により一体化する。この銅箔をエッチング
加工して所定の回路を形成し4層プリント回路板とし
た。表面の回路と内層の回路の導通は、レーザ加工技術
により、表面の絶縁層に内層の回路に達する孔を形成
し、この孔にメッキを施したり導電性樹脂を充填して実
現する。別の手段では、両面プリント回路板の両側に配
置するプリプレグの所定位置(表面の回路と内層の回路
の導通を図る位置)にレーザ加工技術により貫通孔を形
成し、この貫通孔に導電性樹脂を充填しておく。両面プ
リント回路板の両側にこのようなプリプレグ1枚を介し
て銅箔(厚さ18μm)を載置して加熱加圧成形により
一体化し、表面の銅箔をエッチング加工して所定の回路
を形成する。さらに、必要に応じて、4層プリント回路
板を貫通する孔を形成し、スルーホールメッキを施す。
製「エピコート1001」,エポキシ当量:500)9
6重量部、ジシアンジアミド(硬化剤)4重量部、2−
エチル4−メチルイミダゾール0.5重量部に、エポキ
シ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子含有量がエポキ
シ樹脂とその硬化剤を合せた固形重量100に対して
5,10,20,30,40のそれぞれになるように、
上記アクリルゴム微粒子分散エポキシ樹脂「HDG31
6」を配合し、固形分が60重量%となるようにメチル
エチルケトンとメチルグリコールに溶解しワニスa〜e
を調製した。上記各ワニスを熱膨張率4ppm/℃以下
のガラス繊維からなるガラス繊維織布(厚み:0.1m
m)に含浸乾燥し、樹脂量37重量%のプリプレグa〜
eを得た。プリプレグa〜eをそれぞれ8枚重ね、その
両側に厚さ18μmの銅箔を配し、温度170℃、圧力
40kg/cm2で90分間加熱加圧成形して、厚さ0.8m
mの両面銅張り積層板を得た。この銅箔をエッチング加
工して所定の回路を形成し両面プリント回路板とした。
次に、上記両面プリント回路板の両側に、樹脂量を49
重量%とした以外は上記と同じプリプレグa’〜e’を
それぞれ1枚を介して銅箔(厚さ18μm)を載置し、
加熱加圧成形により一体化する。この銅箔をエッチング
加工して所定の回路を形成し4層プリント回路板とし
た。表面の回路と内層の回路の導通は、レーザ加工技術
により、表面の絶縁層に内層の回路に達する孔を形成
し、この孔にメッキを施したり導電性樹脂を充填して実
現する。別の手段では、両面プリント回路板の両側に配
置するプリプレグの所定位置(表面の回路と内層の回路
の導通を図る位置)にレーザ加工技術により貫通孔を形
成し、この貫通孔に導電性樹脂を充填しておく。両面プ
リント回路板の両側にこのようなプリプレグ1枚を介し
て銅箔(厚さ18μm)を載置して加熱加圧成形により
一体化し、表面の銅箔をエッチング加工して所定の回路
を形成する。さらに、必要に応じて、4層プリント回路
板を貫通する孔を形成し、スルーホールメッキを施す。
【0016】各4層プリント回路板のアクリルゴム微粒
子(エポキシ樹脂と相溶しない)の含有量と熱膨張率及
びマイグレーション発生時間との関係を、アクリルゴム
微粒子含有量0の場合(従来例1)と併せて図1に示
す。
子(エポキシ樹脂と相溶しない)の含有量と熱膨張率及
びマイグレーション発生時間との関係を、アクリルゴム
微粒子含有量0の場合(従来例1)と併せて図1に示
す。
【0017】(実施例2)実施例1において、エポキシ
樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子の代わりにエポキ
シ樹脂と相溶しないNBR微粒子を用い、そのほかは同
様にして4層プリント回路板を得た。各4層プリント回
路板のNBR微粒子含有量と熱膨張率及びマイグレーシ
ョン発生時間との関係を、NBR微粒子含有量0の場合
(従来例1)と併せて図2に示す。
樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子の代わりにエポキ
シ樹脂と相溶しないNBR微粒子を用い、そのほかは同
様にして4層プリント回路板を得た。各4層プリント回
路板のNBR微粒子含有量と熱膨張率及びマイグレーシ
ョン発生時間との関係を、NBR微粒子含有量0の場合
(従来例1)と併せて図2に示す。
【0018】(実施例3)実施例1において、エポキシ
樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子の代わりにエポキ
シ樹脂と相溶しないシリコンゴム微粒子を用い、そのほ
かは同様にして4層プリント回路板を得た。各4層プリ
ント回路板のシリコンゴム微粒子含有量と熱膨張率及び
マイグレーション発生時間との関係を、シリコンゴム微
粒子含有量0(従来例1)の場合と併せて図3に示す。
樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子の代わりにエポキ
シ樹脂と相溶しないシリコンゴム微粒子を用い、そのほ
かは同様にして4層プリント回路板を得た。各4層プリ
ント回路板のシリコンゴム微粒子含有量と熱膨張率及び
マイグレーション発生時間との関係を、シリコンゴム微
粒子含有量0(従来例1)の場合と併せて図3に示す。
【0019】(実施例4)エポキシ樹脂(油化シェル社
製「エピコート1001」,エポキシ当量:500)9
6重量部、ジシアンジアミド(硬化剤)4重量部、2−
エチル4−メチルイミダゾール0.5重量部に、エポキ
シ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子含有量がエポキ
シ樹脂とその硬化剤を合せた固形重量100に対して2
0になるように、上記のアクリルゴム微粒子分散エポキ
シ樹脂「HDG316」を配合した。さらに、エポキシ
樹脂と相溶するアクリルゴム「SG−P3DR」を、エ
ポキシ樹脂とその硬化剤を合せた固形重量100に対し
て5,10,20,30のそれぞれになるようにし、固
形分が60重量%となるようにメチルエチルケトンとメ
チルグリコールに溶解しワニスf〜iを調製した。上記
各ワニスを熱膨張率4ppm/℃以下のガラス繊維から
なるガラス織布(厚み:0.1mm)に含浸乾燥し、樹脂
量37重量%のプリプレグf〜iを得た。プリプレグf
〜iをそれぞれ用い、以下実施例1と同様にして両面プ
リント回路板とした。次に、上記両面プリント回路板の
両側に、樹脂量を49重量%とした以外は上記と同じプ
リプレグf’〜i’をそれぞれ1枚を介して銅箔(厚さ
18μm)を載置し、加熱加圧成形により一体化する。
この銅箔をエッチング加工して所定の回路を形成し4層
プリント回路板とした。各4層プリント回路板のエポキ
シ樹脂相溶アクリルゴムの含有量と熱膨張率及びマイグ
レーション発生時間との関係を、エポキシ樹脂相溶アク
リルゴムの含有量0の場合と併せて図4に示す。
製「エピコート1001」,エポキシ当量:500)9
6重量部、ジシアンジアミド(硬化剤)4重量部、2−
エチル4−メチルイミダゾール0.5重量部に、エポキ
シ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子含有量がエポキ
シ樹脂とその硬化剤を合せた固形重量100に対して2
0になるように、上記のアクリルゴム微粒子分散エポキ
シ樹脂「HDG316」を配合した。さらに、エポキシ
樹脂と相溶するアクリルゴム「SG−P3DR」を、エ
ポキシ樹脂とその硬化剤を合せた固形重量100に対し
て5,10,20,30のそれぞれになるようにし、固
形分が60重量%となるようにメチルエチルケトンとメ
チルグリコールに溶解しワニスf〜iを調製した。上記
各ワニスを熱膨張率4ppm/℃以下のガラス繊維から
なるガラス織布(厚み:0.1mm)に含浸乾燥し、樹脂
量37重量%のプリプレグf〜iを得た。プリプレグf
〜iをそれぞれ用い、以下実施例1と同様にして両面プ
リント回路板とした。次に、上記両面プリント回路板の
両側に、樹脂量を49重量%とした以外は上記と同じプ
リプレグf’〜i’をそれぞれ1枚を介して銅箔(厚さ
18μm)を載置し、加熱加圧成形により一体化する。
この銅箔をエッチング加工して所定の回路を形成し4層
プリント回路板とした。各4層プリント回路板のエポキ
シ樹脂相溶アクリルゴムの含有量と熱膨張率及びマイグ
レーション発生時間との関係を、エポキシ樹脂相溶アク
リルゴムの含有量0の場合と併せて図4に示す。
【0020】(実施例5)実施例4において、エポキシ
樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子の代わりにエポキ
シ樹脂と相溶しないNBR微粒子を用い、そのほかは同
様にして4層プリント回路板を得た。各4層プリント回
路板のエポキシ樹脂相溶アクリルゴムの含有量と熱膨張
率及びマイグレーション発生時間との関係を、エポキシ
樹脂相溶アクリルゴムの含有量0の場合と併せて図5に
示す。
樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子の代わりにエポキ
シ樹脂と相溶しないNBR微粒子を用い、そのほかは同
様にして4層プリント回路板を得た。各4層プリント回
路板のエポキシ樹脂相溶アクリルゴムの含有量と熱膨張
率及びマイグレーション発生時間との関係を、エポキシ
樹脂相溶アクリルゴムの含有量0の場合と併せて図5に
示す。
【0021】(実施例6)実施例4において、エポキシ
樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子の代わりにエポキ
シ樹脂と相溶しないシリコンゴム微粒子を用い、そのほ
かは同様にして4層プリント回路板を得た。各4層プリ
ント回路板のエポキシ樹脂相溶アクリルゴムの含有量と
熱膨張率及びマイグレーション発生時間との関係を、エ
ポキシ樹脂相溶アクリルゴムの含有量0の場合と併せて
図6に示す。
樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子の代わりにエポキ
シ樹脂と相溶しないシリコンゴム微粒子を用い、そのほ
かは同様にして4層プリント回路板を得た。各4層プリ
ント回路板のエポキシ樹脂相溶アクリルゴムの含有量と
熱膨張率及びマイグレーション発生時間との関係を、エ
ポキシ樹脂相溶アクリルゴムの含有量0の場合と併せて
図6に示す。
【0022】(実施例7)エポキシ樹脂(油化シェル社
製「エピコート1001」,エポキシ当量:500)9
6重量部、ジシアンジアミド(硬化剤)4重量部、2−
エチル4−メチルイミダゾール0.5重量部に、エポキ
シ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子含有量がエポキ
シ樹脂とその硬化剤を合せた固形重量100に対して2
0になるように、上記のアクリルゴム微粒子分散エポキ
シ樹脂「HDG316」を配合した。さらに、エポキシ
樹脂と相溶しないシリコンゴム微粒子がエポキシ樹脂と
その硬化剤を合せた固形重量100に対して5,10,
20,30のそれぞれになるように上記のシリコンゴム
微粒子「トレフィルE−601」を配合し、固形分が6
0重量%となるようにメチルエチルケトンとメチルグリ
コールに溶解しワニスj〜mを調製した。上記各ワニス
を熱膨張率4ppm/℃以下のガラス繊維からなるガラ
ス繊維織布(厚み:0.1mm)に含浸乾燥し、樹脂量3
7重量%のプリプレグj〜mを得た。プリプレグj〜m
をそれぞれ用い、以下実施例1と同様にして両面プリン
ト回路板とした。次に、上記両面プリント回路板の両側
に、樹脂量を49重量%とした以外は上記と同じプリプ
レグj’〜m’をそれぞれ1枚を介して銅箔(厚さ18
μm)を載置し、加熱加圧成形により一体化する。この
銅箔をエッチング加工して所定の回路を形成し4層プリ
ント回路板とした。各4層プリント回路板のシリコンゴ
ム微粒子含有量と熱膨張率及びマイグレーション発生時
間との関係を、シリコンゴム微粒子含有量0の場合と併
せて図7に示す。
製「エピコート1001」,エポキシ当量:500)9
6重量部、ジシアンジアミド(硬化剤)4重量部、2−
エチル4−メチルイミダゾール0.5重量部に、エポキ
シ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子含有量がエポキ
シ樹脂とその硬化剤を合せた固形重量100に対して2
0になるように、上記のアクリルゴム微粒子分散エポキ
シ樹脂「HDG316」を配合した。さらに、エポキシ
樹脂と相溶しないシリコンゴム微粒子がエポキシ樹脂と
その硬化剤を合せた固形重量100に対して5,10,
20,30のそれぞれになるように上記のシリコンゴム
微粒子「トレフィルE−601」を配合し、固形分が6
0重量%となるようにメチルエチルケトンとメチルグリ
コールに溶解しワニスj〜mを調製した。上記各ワニス
を熱膨張率4ppm/℃以下のガラス繊維からなるガラ
ス繊維織布(厚み:0.1mm)に含浸乾燥し、樹脂量3
7重量%のプリプレグj〜mを得た。プリプレグj〜m
をそれぞれ用い、以下実施例1と同様にして両面プリン
ト回路板とした。次に、上記両面プリント回路板の両側
に、樹脂量を49重量%とした以外は上記と同じプリプ
レグj’〜m’をそれぞれ1枚を介して銅箔(厚さ18
μm)を載置し、加熱加圧成形により一体化する。この
銅箔をエッチング加工して所定の回路を形成し4層プリ
ント回路板とした。各4層プリント回路板のシリコンゴ
ム微粒子含有量と熱膨張率及びマイグレーション発生時
間との関係を、シリコンゴム微粒子含有量0の場合と併
せて図7に示す。
【0023】(実施例8)実施例7において、エポキシ
樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子の代わりにエポキ
シ樹脂と相溶しないNBR微粒子を用い、そのほかは同
様にして4層プリント回路板を得た。各4層プリント回
路板のシリコンゴム微粒子含有量と熱膨張率及びマイグ
レーション発生時間との関係を、シリコンゴム微粒子含
有量0の場合と併せて図8に示す。
樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子の代わりにエポキ
シ樹脂と相溶しないNBR微粒子を用い、そのほかは同
様にして4層プリント回路板を得た。各4層プリント回
路板のシリコンゴム微粒子含有量と熱膨張率及びマイグ
レーション発生時間との関係を、シリコンゴム微粒子含
有量0の場合と併せて図8に示す。
【0024】(実施例9)実施例1において、熱膨張率
4ppm/℃以下のガラス繊維からなるガラス繊維織布
の代わりにアラミド繊維不織布を用い、そのほかは同様
にして4層プリント回路板を得た。各4層プリント回路
板のアクリルゴム微粒子(エポキシ樹脂と相溶しない)
の含有量と熱膨張率及びマイグレーション発生時間との
関係をアクリルゴム微粒子含有量0(従来例2)の場合
と併せて図9に示す。
4ppm/℃以下のガラス繊維からなるガラス繊維織布
の代わりにアラミド繊維不織布を用い、そのほかは同様
にして4層プリント回路板を得た。各4層プリント回路
板のアクリルゴム微粒子(エポキシ樹脂と相溶しない)
の含有量と熱膨張率及びマイグレーション発生時間との
関係をアクリルゴム微粒子含有量0(従来例2)の場合
と併せて図9に示す。
【0025】(従来例3)エポキシ樹脂(油化シェル社
製「エピコート1001」,エポキシ当量:500)9
6重量部、ジシアンジアミド(硬化剤)4重量部、2−
エチル4−メチルイミダゾール0.5重量部を、固形分
が60重量%となるようにメチルエチルケトンとメチル
グリコールに溶解した。さらに、エポキシ樹脂と相溶す
るアクリルゴム「SG−P3DR」を、エポキシ樹脂と
その硬化剤を合せた固形重量100に対して10になる
ようにし、固形分が60重量%となるようにメチルエチ
ルケトンとメチルグリコールに溶解しワニスnを調製し
た。上記ワニスnを熱膨張率4ppm/℃以下のガラス
繊維からなるガラス繊維織布(厚み:0.10mm)に含
浸乾燥し、樹脂量37重量%のプリプレグnを得た。プ
リプレグnを用い、以下実施例1と同様にして4層プリ
ント回路板を得た。この4層プリント回路板の特性は、
図1〜図9に併せて示した。
製「エピコート1001」,エポキシ当量:500)9
6重量部、ジシアンジアミド(硬化剤)4重量部、2−
エチル4−メチルイミダゾール0.5重量部を、固形分
が60重量%となるようにメチルエチルケトンとメチル
グリコールに溶解した。さらに、エポキシ樹脂と相溶す
るアクリルゴム「SG−P3DR」を、エポキシ樹脂と
その硬化剤を合せた固形重量100に対して10になる
ようにし、固形分が60重量%となるようにメチルエチ
ルケトンとメチルグリコールに溶解しワニスnを調製し
た。上記ワニスnを熱膨張率4ppm/℃以下のガラス
繊維からなるガラス繊維織布(厚み:0.10mm)に含
浸乾燥し、樹脂量37重量%のプリプレグnを得た。プ
リプレグnを用い、以下実施例1と同様にして4層プリ
ント回路板を得た。この4層プリント回路板の特性は、
図1〜図9に併せて示した。
【0026】各図に示した熱膨張率は、4層プリント回
路板の平面方向の熱膨張率を基材ヨコ方向と基材タテ方
向について測定し、その平均値で示した。また、マイグ
レーション発生時間は、4層プリント回路板の両表面
に、図10に示したように、穴壁の列間隔0.3mmの1
00穴回路パターン1(スルーホール2の径:0.4m
m,点線は裏面の回路を示す)を形成し、85℃−85
%RHの雰囲気で列間に電圧50Vを印加し、列間の1
00穴の内1箇所でもショートしたら、印加を開始して
からその時までをマイグレーション発生時間とした。試
料数は15であり、その平均値で示した。尚、マイグレ
ーションの試験では、便宜上、内層には回路を全く形成
せず全面の銅箔をエッチングにより除去しておいた。
路板の平面方向の熱膨張率を基材ヨコ方向と基材タテ方
向について測定し、その平均値で示した。また、マイグ
レーション発生時間は、4層プリント回路板の両表面
に、図10に示したように、穴壁の列間隔0.3mmの1
00穴回路パターン1(スルーホール2の径:0.4m
m,点線は裏面の回路を示す)を形成し、85℃−85
%RHの雰囲気で列間に電圧50Vを印加し、列間の1
00穴の内1箇所でもショートしたら、印加を開始して
からその時までをマイグレーション発生時間とした。試
料数は15であり、その平均値で示した。尚、マイグレ
ーションの試験では、便宜上、内層には回路を全く形成
せず全面の銅箔をエッチングにより除去しておいた。
【0027】各図から、本発明に係る実施例によれば、
平面方向の熱膨張率の小さい4層プリント回路板を製造
することができることを理解できる。図1、2、3か
ら、エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子分散エポ
キシ樹脂ワニス中の当該ゴム弾性微粒子の含有量を、エ
ポキシ樹脂とその硬化剤の合計重量100に対して10
以上とすることにより、熱膨張率が一層小さくなること
を理解できる。図3、6、7、8から、エポキシ樹脂ワ
ニスに、エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子とし
てシリコンゴム微粒子を配合することにより、マイグレ
ーション特性が良好になることに加え、エポキシ樹脂と
相溶しないアクリルゴム微粒子又はNBR微粒子と併用
すると4層プリント回路板のさらなる低熱膨張率化を図
れることを理解できる。図4、5から、エポキシ樹脂に
エポキシ樹脂と相溶するアクリルゴムを配合することに
より、熱膨張率が小さくなることを理解できる。但し、
エポキシ樹脂と相溶しないシリコンゴム微粒子のアクリ
ルゴム微粒子又はNBR微粒子との併用やエポキシ樹脂
と相溶するアクリルゴムのエポキシ樹脂と相溶しないゴ
ム弾性微粒子との併用は、銅箔からなる回路導体の引き
剥がし強さを低下させない範囲で行なう必要があり、そ
の併用する量は、エポキシ樹脂とその硬化剤の合計重量
100に対して20以下である。
平面方向の熱膨張率の小さい4層プリント回路板を製造
することができることを理解できる。図1、2、3か
ら、エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子分散エポ
キシ樹脂ワニス中の当該ゴム弾性微粒子の含有量を、エ
ポキシ樹脂とその硬化剤の合計重量100に対して10
以上とすることにより、熱膨張率が一層小さくなること
を理解できる。図3、6、7、8から、エポキシ樹脂ワ
ニスに、エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子とし
てシリコンゴム微粒子を配合することにより、マイグレ
ーション特性が良好になることに加え、エポキシ樹脂と
相溶しないアクリルゴム微粒子又はNBR微粒子と併用
すると4層プリント回路板のさらなる低熱膨張率化を図
れることを理解できる。図4、5から、エポキシ樹脂に
エポキシ樹脂と相溶するアクリルゴムを配合することに
より、熱膨張率が小さくなることを理解できる。但し、
エポキシ樹脂と相溶しないシリコンゴム微粒子のアクリ
ルゴム微粒子又はNBR微粒子との併用やエポキシ樹脂
と相溶するアクリルゴムのエポキシ樹脂と相溶しないゴ
ム弾性微粒子との併用は、銅箔からなる回路導体の引き
剥がし強さを低下させない範囲で行なう必要があり、そ
の併用する量は、エポキシ樹脂とその硬化剤の合計重量
100に対して20以下である。
【0028】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る多層プリン
ト回路板は、絶縁層を構成するシート状基材とこれに含
浸するエポキシ樹脂の両面から検討をして、熱膨張率が
小さいものとなった。エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾
性微粒子の含有量を、エポキシ樹脂とその硬化剤の合計
重量100に対して10以上とすることにより、多層プ
リント回路板の熱膨張率を一層小さくすることができ
る。エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子にエポキ
シ樹脂と相溶するアクリルゴムを併用すると、さらに熱
膨張率の小さい多層プリント回路板とすることができ
る。また、エポキシ樹脂と相溶しないシリコンゴム微粒
子を分散させたエポキシ樹脂ワニスを使用すると、熱膨
張率を小さくできることに加え耐マイグレーション特性
の良好な多層プリント回路板とすることができる。この
多層プリント回路板は、高い絶縁信頼性を確保すること
ができる。
ト回路板は、絶縁層を構成するシート状基材とこれに含
浸するエポキシ樹脂の両面から検討をして、熱膨張率が
小さいものとなった。エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾
性微粒子の含有量を、エポキシ樹脂とその硬化剤の合計
重量100に対して10以上とすることにより、多層プ
リント回路板の熱膨張率を一層小さくすることができ
る。エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子にエポキ
シ樹脂と相溶するアクリルゴムを併用すると、さらに熱
膨張率の小さい多層プリント回路板とすることができ
る。また、エポキシ樹脂と相溶しないシリコンゴム微粒
子を分散させたエポキシ樹脂ワニスを使用すると、熱膨
張率を小さくできることに加え耐マイグレーション特性
の良好な多層プリント回路板とすることができる。この
多層プリント回路板は、高い絶縁信頼性を確保すること
ができる。
【図1】熱膨張率4ppm/℃以下のガラス織布を用い
た4層プリント回路板のアクリルゴム微粒子含有量と熱
膨張率及びマイグレーション発生時間との関係を示す曲
線図である。
た4層プリント回路板のアクリルゴム微粒子含有量と熱
膨張率及びマイグレーション発生時間との関係を示す曲
線図である。
【図2】熱膨張率4ppm/℃以下のガラス織布を用い
た4層プリント回路板のNBR微粒子含有量と熱膨張率
及びマイグレーション発生時間との関係を示す曲線図で
ある。
た4層プリント回路板のNBR微粒子含有量と熱膨張率
及びマイグレーション発生時間との関係を示す曲線図で
ある。
【図3】熱膨張率4ppm/℃以下のガラス織布を用い
た4層プリント回路板のシリコンゴム微粒子含有量と熱
膨張率及びマイグレーション発生時間との関係を示す曲
線図である。
た4層プリント回路板のシリコンゴム微粒子含有量と熱
膨張率及びマイグレーション発生時間との関係を示す曲
線図である。
【図4】熱膨張率4ppm/℃以下のガラス繊維織布を
用いたエポキシ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子含
有4層プリント回路板において、エポキシ樹脂相溶アク
リルゴム含有量と熱膨張率及びマイグレーション発生時
間との関係を示す曲線図である。
用いたエポキシ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子含
有4層プリント回路板において、エポキシ樹脂相溶アク
リルゴム含有量と熱膨張率及びマイグレーション発生時
間との関係を示す曲線図である。
【図5】熱膨張率4ppm/℃以下のガラス繊維織布を
用いたエポキシ樹脂と相溶しないNBR微粒子含有4層
プリント回路板において、エポキシ樹脂相溶アクリルゴ
ム含有量と熱膨張率及びマイグレーション発生時間との
関係を示す曲線図である。
用いたエポキシ樹脂と相溶しないNBR微粒子含有4層
プリント回路板において、エポキシ樹脂相溶アクリルゴ
ム含有量と熱膨張率及びマイグレーション発生時間との
関係を示す曲線図である。
【図6】熱膨張率4ppm/℃以下のガラス繊維織布を
用いたエポキシ樹脂と相溶しないシリコンゴム微粒子含
有4層プリント回路板において、エポキシ樹脂相溶アク
リルゴム含有量と熱膨張率及びマイグレーション発生時
間との関係を示す曲線図である。
用いたエポキシ樹脂と相溶しないシリコンゴム微粒子含
有4層プリント回路板において、エポキシ樹脂相溶アク
リルゴム含有量と熱膨張率及びマイグレーション発生時
間との関係を示す曲線図である。
【図7】熱膨張率4ppm/℃以下のガラス繊維織布を
用いたエポキシ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子含
有4層プリント回路板において、シリコンゴム微粒子含
有量と熱膨張率及びマイグレーション発生時間との関係
を示す曲線図である。
用いたエポキシ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子含
有4層プリント回路板において、シリコンゴム微粒子含
有量と熱膨張率及びマイグレーション発生時間との関係
を示す曲線図である。
【図8】熱膨張率4ppm/℃以下のガラス繊維織布を
用いたエポキシ樹脂と相溶しないNBR微粒子含有4層
プリント回路板において、シリコンゴム微粒子含有量と
熱膨張率及びマイグレーション発生時間との関係を示す
曲線図である。
用いたエポキシ樹脂と相溶しないNBR微粒子含有4層
プリント回路板において、シリコンゴム微粒子含有量と
熱膨張率及びマイグレーション発生時間との関係を示す
曲線図である。
【図9】アラミド繊維不織布を用いた4層プリント回路
板のエポキシ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子含有
量と熱膨張率及びマイグレーション発生時間との関係を
示す曲線図である。
板のエポキシ樹脂と相溶しないアクリルゴム微粒子含有
量と熱膨張率及びマイグレーション発生時間との関係を
示す曲線図である。
【図10】マイグレーション試験に供した試験片の回路
パターンを示す説明図である。
パターンを示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 133/08 C09D 133/08 163/00 163/00 183/04 183/04 H05K 1/03 610 H05K 1/03 610L 610T
Claims (10)
- 【請求項1】内層と表面に絶縁層を介して回路が配置さ
れた多層プリント回路板において、 前記絶縁層が、エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒
子を分散したエポキシ樹脂ワニスをシート状基材に含浸
乾燥して得たプリプレグの層を加熱加圧成形したもので
あり、 前記シート状基材が、熱膨張率4ppm/℃以下のガラ
ス繊維を含むガラス繊維シート状基材であることを特徴
とする多層プリント回路板。 - 【請求項2】内層と表面に絶縁層を介して回路が配置さ
れた多層プリント回路板において、 前記絶縁層が、エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒
子を分散したエポキシ樹脂ワニスをシート状基材に含浸
乾燥して得たプリプレグの層を加熱加圧成形したもので
あり、 前記シート状基材が、アラミド繊維シート状基材である
ことを特徴とする多層プリント回路板。 - 【請求項3】エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子
の含有量が、エポキシ樹脂とその硬化剤を合わせた固形
重量100に対して10以上であることを特徴とする請
求項1又は2記載の多層プリント回路板。 - 【請求項4】エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子
が、アクリルゴム微粒子であることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の多層プリント回路板。 - 【請求項5】エポキシ樹脂と相溶しないアクリルゴム微
粒子のほかに、エポキシ樹脂とその硬化剤を合わせた固
形重量100に対して20以下の量でシリコンゴム微粒
子を含有することを特徴とする請求項4記載の多層プリ
ント回路板。 - 【請求項6】エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子
が、ニトリルブタジエンゴム微粒子であることを特徴と
する請求項1〜3のいずれかに記載の多層プリント回路
板。 - 【請求項7】エポキシ樹脂と相溶しないニトリルブタジ
エンゴム微粒子のほかに、エポキシ樹脂とその硬化剤を
合わせた固形重量100に対して20以下の量でシリコ
ンゴム微粒子を含有することを特徴とする請求項6記載
の多層プリント回路板。 - 【請求項8】エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子
が、シリコンゴム微粒子であることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の多層プリント回路板。 - 【請求項9】エポキシ樹脂と相溶しないゴム弾性微粒子
を分散したエポキシ樹脂ワニスが、エポキシ樹脂とその
硬化剤を合せた固形重量100に対して20以下の量で
エポキシ樹脂と相溶するゴムを含有するものであること
を特徴とする請求項1〜4,6,8のいずれかに記載の
多層プリント回路板。 - 【請求項10】エポキシ樹脂と相溶するゴムが、アクリ
ルゴムであることを特徴とする請求項9記載の多層プリ
ント回路板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9803298A JPH11298152A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 多層プリント回路板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9803298A JPH11298152A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 多層プリント回路板 |
Publications (1)
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JPH11298152A true JPH11298152A (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=14208682
Family Applications (1)
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JP9803298A Pending JPH11298152A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 多層プリント回路板 |
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JP (1) | JPH11298152A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1998
- 1998-04-10 JP JP9803298A patent/JPH11298152A/ja active Pending
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