JPH10226835A - 端子用銅基合金とそれを用いた端子 - Google Patents

端子用銅基合金とそれを用いた端子

Info

Publication number
JPH10226835A
JPH10226835A JP9072594A JP7259497A JPH10226835A JP H10226835 A JPH10226835 A JP H10226835A JP 9072594 A JP9072594 A JP 9072594A JP 7259497 A JP7259497 A JP 7259497A JP H10226835 A JPH10226835 A JP H10226835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
spring
alloy
copper
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9072594A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitake Hana
佳武 花
Akira Sugawara
章 菅原
Ryukichi Endo
隆吉 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dowa Holdings Co Ltd
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Dowa Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp, Dowa Mining Co Ltd filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP9072594A priority Critical patent/JPH10226835A/ja
Priority to EP98102539A priority patent/EP0859065B1/en
Priority to DE69823713T priority patent/DE69823713T2/de
Priority to KR1019980004793A priority patent/KR100357501B1/ko
Publication of JPH10226835A publication Critical patent/JPH10226835A/ja
Priority to US09/379,951 priority patent/US6254702B1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C9/00Alloys based on copper
    • C22C9/06Alloys based on copper with nickel or cobalt as the next major constituent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C9/00Alloys based on copper
    • C22C9/02Alloys based on copper with tin as the next major constituent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/08Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of copper or alloys based thereon

Abstract

(57)【要約】 【課題】 引張強さ,ばね限界値,導電率,耐応力緩和
特性及び曲げ加工性のすべてに優れた端子用銅基合金を
提案すること。ならびに該合金により製作されたばね部
を内蔵するか、または該合金でばね部を含む端子全体を
一体的に成形した低電圧低電流抵抗値,応力緩和特性に
優れた端子を提案することを目的とする。 【解決手段】 Cu−(0.5〜3.0)Ni−(0.
5〜2.0)Sn−(0.010〜0.20)P系合
金、Cu−(0.5〜3.0)Ni−(0.5〜2.
0)Sn−(0.010〜0.20)P−(0.01〜
2.0)Zn系合金、ならびに上記合金においてNi−
P比が10〜50であり、100nm以下のNi−P系
の微細な析出物が均一に分散されていることを基本的特
徴とする端子用銅基合金と、該合金により製作した端子
を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のコネク
タ用端子に用いられる銅基合金およびそれを用いた端子
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等のコネクタ用端子は、最近のエ
レクトロニクスの発達に伴い、高密度化,小型化,軽量
化,そして信頼性向上が求められるようになって来てい
る。また更に、エンジンの高性能化に伴い、エンジンル
ーム内の温度も上昇して来ている。それに伴い、そこに
使用される導電材料である端子用銅基合金も、より高信
頼性及び耐熱性が要求されるようになって来ている。
【0003】しかしながら、端子用銅基合金として従来
用いられて来た黄銅は安価ではあるが導電率が低く、例
えばC26000で27%IACSであり、さらに耐応
力緩和特性,耐食性や耐応力腐食割れ性にも問題があっ
た。
【0004】また、りん青銅は強度が優れているが導電
率が低く、例えばC52100で12%IACS程度で
あり、耐応力緩和特性にも問題があり、更に価格的にも
高く経済的でなかった。Cu−Sn−Fe−P系合金
は、これら2つの合金の欠点を補うために開発されたも
のである。例えばCu−2.0Sn−0.1Fe−0.
03Pで導電率は35%IACSで、強度にも優れてい
るが、耐応力緩和特性については端子用合金としては充
分満足しているとは言えなかった。
【0005】また、特に自動車用端子として信頼性を向
上させるためには、そこに用いられる銅基合金が強度,
ばね限界性,導電率が優れ、さらに長時間の使用に対し
ても応力緩和,腐食等を起こさないことが必要である
が、従来の黄銅,りん青銅,さらにはCu−Sn−Fe
−P系合金は、いずれも上記特性を満足するものではな
かった。
【0006】更に、これらの端子用銅基合金を用いて製
造された端子についても、これらの材料の特性がそのま
ま端子としての特性に結びついていた。黄銅,りん青
銅,Cu−Sn−Fe−P系合金を用いた端子では、導
電率と耐応力緩和特性の両特性を兼ね備えていないた
め、端子の自己発熱により酸化,めっき剥離,応力緩
和,回路の電圧降下,ハウジングの軟化や変形が生じる
可能性を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、引張強さ,
ばね限界値,導電率,耐応力緩和特性及び曲げ加工性の
すべてに優れた端子用銅基合金を提供すること、ならび
にこの合金により製作されたばね部を有し、あるいはこ
の合金でばねを含む端子全体を一体的に成形した低電圧
低電流抵抗値,耐応力緩和特性に優れた端子を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、前記の課題について鋭意検討の結果、該
銅基合金としてCu−Ni−Sn−P系銅基合金及びさ
らにZnを添加したCu−Ni−Sn−P−Zn系合金
について試験研究を重ね、その組成成分を選びなおかつ
Ni−P系の析出物を均一微細に析出させることによ
り、引張強さ,導電率,耐応力緩和特性,耐マイグレー
ション特性さらには良好な曲げ加工性について満足すべ
き特性が得られることを見出し、またこの銅基合金から
作成されたばねを内蔵するか、又はばねを含めての全体
をその銅基合金で一体に製作した端子は優れた性能を兼
ね備えていることを見出し本発明に到達したのである。
【0009】即ち、本発明は、 1.重量%においてNi:0.5〜3.0%,Sn:
0.5〜2.0%,P:0.010〜0.20%を含有
し、残部がCu及び不可避的不純物からなることを特徴
とする端子用銅基合金。
【0010】2.重量%においてNi:0.5〜3.0
%,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
0%を含有し、Ni/P比が10〜50であり、100
nm以下のNi−P系の微細な析出物が均一に分散さ
れ、残部がCu及び不可避的不純物からなることを特徴
とする端子用銅基合金。
【0011】3.重量%においてNi:0.5〜3.0
%,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
0%を含有し、Ni/P比が10〜50であり、100
nm以下のNi−P系の微細な析出物が均一に分散さ
れ、残部がCu及び不可避的不純物からなる組成を有す
る銅基合金であって、引張強さが500N/mm
上、ばね限界値400N/mm以上、応力緩和率10
%以下、導電率30%IACS以上、更にR/t(R:
曲げ半径,t:板厚)が2以下の曲げ加工性を有するこ
とを特徴とする端子用銅基合金。
【0012】4.重量%においてNi:0.5〜3.0
%,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
0%,Zn:0.01〜2.0%を含有し、残部がCu
及び不可避的不純物からなることを特徴とする端子用銅
基合金。
【0013】5.重量%においてNi:0.5〜3.0
%,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
0%,Zn:0.01〜2.0%を含有し、Ni/P比
が10〜50であり、100nm以下のNi−P系の微
細な析出物が均一に分散され、残部がCu及び不可避的
不純物からなることを特徴とする端子用銅基合金。
【0014】6.重量%においてNi:0.5〜3.0
%,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
0%,Zn:0.01〜2.0%を含有し、Ni/P比
が10〜50であり、10nm以下のNi−P系の微細
な析出物が均一に分散され、残部がCu及び不可避的不
純物からなる組成を有する銅基合金であって、引張強さ
が500N/mm以上、ばね限界値400N/mm
以上、応力緩和率10%以下、導電率30%IACS以
上、更にR/t(R:曲げ半径,t:板厚)が2以下の
曲げ加工性を有することを特徴とする端子用銅基合金。
【0015】7.重量%においてNi:0.5〜3.0
%,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
0%を含有し、残部がCu及び不可避的不純物からなる
組成の銅基合金を溶製し、熱間及び冷間圧延を経て加工
したばね材で製作したばねを内蔵するか、または該ばね
材でばねを含めた端子全体を一体的に製作したことを特
徴とする端子。
【0016】8.重量%においてNi:0.5〜3.0
%,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
0%を含有し、Ni/P比が10〜50であり、100
nm以下のNi−P系の微細な析出物が均一に分散さ
れ、残部がCu及び不可避的不純物からなる組成の銅基
合金を溶製し、熱間及び冷間圧延を経て加工したばね材
で製作したばねを内蔵するか、又は該ばね材でばねを含
めた端子全体を一体的に製作したことを特徴とする端
子。
【0017】9.重量%においてNi:0.5〜3.0
%,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
0%,Zn:0.01〜2.0%を含有し、残部がCu
及び不可避的不純物からなる組成の銅基合金を溶製し、
熱間及び冷間圧延を経て加工したばね材で製作したばね
を内蔵するか、又は該ばね材でばねを含めた端子全体を
一体的に製作したことを特徴とする端子。
【0018】10.重量%においてNi:0.5〜3.
0%,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.
20%,Zn:0.01〜2.0%を含有し、Ni/P
比が10〜50であり、100nm以下のNi−P系の
微細な析出物が均一に分散され、残部がCu及び不可避
的不純物からなる組成を有する銅基合金を溶製し、熱間
および冷間圧延を経て加工したばね材で製作したばねを
内蔵するか、又は該ばね材でばねを含めた端子全体を一
体的に製作したことを特徴とする端子。
【0019】11.上記発明7〜10で製作された端子
用ばねを内蔵するか、または上記ばね材でばねを含めた
端子全体を一体的に製作・構成した端子が自動車等のコ
ネクタ用端子。を提供するものである。
【0020】
【作用】次に、本発明の内容を具体的に説明する。ま
ず、本発明に係る合金の添加元素の含有量の範囲選択の
理由の概要について説明する。
【0021】(1)Ni Niは、Cuマトリックス中に固溶して、母材の強度,
弾性,耐熱性,耐応力緩和特性,耐マイグレーション性
の向上に寄与する元素であり、更にPと化合物を形成し
て分析析出させることにより電気伝導性も向上する。前
述の効果を発揮するには、0.5wt%以上の含有が必
要であるが、3.0wt%を越えて含有すると効果が飽
和し、かつ経済的に不利になる。従って、Niの含有量
は0.5〜3.0wt%の範囲とする。
【0022】(2)Sn Snは、母材のCuマトリックス中に固溶して強度,弾
性および耐食性を向上させる。しかし、Sn含有量が、
0.5wt%未満では、強度,弾性の向上が十分ではな
く、2.0wt%を越えると効果が飽和してしまうの
で、好ましいSnの含有量は0.5〜2.0wt%の範
囲とする。
【0023】(3)P Pは溶湯の脱酸剤として作用すると共に、Niと化合物
を形成して分散析出することにより、電気伝導性を向上
させ、かつ引張強さ,弾性,耐応力緩和特性を向上させ
る。しかしPの含有量が、0.005wt%未満では、
上記の効果が充分に得られず、0.20wt%を越える
とNi共存下でも電気伝導性、加工性や半田耐候性の低
下が著になり、更に耐マイグレーション性の低下を招
く。従って、Pの含有量は、0.010〜0.2wt%
の範囲とする。更に、好ましいPの含有量は0.02〜
0.15wt%である。
【0024】(4)Ni:Pの組成比について また、本発明に係わる銅基合金においては、添加したN
i,Pの一部がNi−P系化合物を形成し、これが均一
微細に分散析出することにより電気伝導性をはじめ、強
度,弾性,耐応力緩和特性を向上させることができる。
したがって、NiとPの重量百分率の比(Ni/P)が
限定されるのが好ましく、そのNi/Pの重量百分率の
範囲は、10〜50が良い。更に、Ni/Pの重量百分
率のより良い範囲は15〜30が良い。ここで、Ni−
P系析出物の大きさは、100nmを越えると、強度,
弾性,耐応力緩和率の向上に対する寄与が小さくなり、
かつ曲げ加工性が劣る。また、プレス金型の寿命面にお
いても超硬のパンチ、工具鋼のダイスを使用した場合、
100nmを越えるサイズのNi−P系析出物を多く含
有している組織では金型の寿命が低下する場合が多い。
従って、Ni−P系析出物のサイズは100nm以下と
し、さらに好ましくは70nm以下とする。
【0025】(5)副成分 更に、副成分として添加できるZnは、銅基合金のめっ
き耐候性を更に向上させる効果がある。ただし、0.0
1%以下では効果が得られず、また添加量が、2.0%
を越えると効果が飽和するので、Znの含有量は、0.
01〜2.0wt%の範囲が好ましい。
【0026】次に、本発明における端子の特色について
説明する。挿入力、抜去力は、端子において雄ターミナ
ルと雌ターミナルの挿入・離脱に必要な力を示すもので
ある。したがって、挿入力は小さく、抜去力は大きい方
が好ましい。挿入力を大きくすると雄ターミナルを簡単
に挿入することが困難である。特に高集積化に伴いター
ミナルの数が増加すると、通常の組み立て作業に支障を
きたすことになる。抜去力が小さすぎると、振動などに
よって離脱したり、酸化皮膜が生成しやすく接触抵抗が
不安定になったり、コネクタとして電気的信頼性に欠け
るものになる。
【0027】従って、初期の挿抜力としては1.5N以
上30N以下が好ましく、そのためにはそこに用いられ
る端子材料としては引張強さ500N/mm以上、ば
ね限界値が400N/mm以上、端子の成形加工性の
面からR/tが2以下の材料を用いることが必要であ
る。より好ましい曲げ加工性を得るためには、結晶粒径
が50μm以下、更に好ましくは25μm以下であるこ
とが重要である。
【0028】更に、初期の低電圧低電流抵抗値について
は小さい方が望ましく3mΩ以下が良い。接触電気抵抗
値の大きさは、熱サイクルによる結合部の接触荷重の減
少の大きさに影響されるが、材料の自己発熱によって生
じる応力緩和、更に自動車内のエンジンルーム内や排ガ
ス系周辺の温度の影響により生じる応力緩和によっても
接触荷重が減少してしまい、それに伴い接触電気抵抗値
も増加してしまう。
【0029】そのためには、材料自体の応力緩和率が、
150℃×1000時間で10%以下であることが必要
であり、さらに引張強さ500N/mm以上、ばね限
界値が400N/mm以上、導電率が30%IACS
以上、ばねに加工後の応力緩和率が20%以下であるこ
とが必要である。次に、本発明の実施の形態を実施例に
より更に詳細に説明する。
【0030】
【発明の実施の形態】
実施例1 表1に示す組成の合金を高周波溶解炉を用いて溶製し、
850℃に加熱した後、厚さ5.0mmまで熱間圧延し
た。次に表面の面削により4.8mm厚とし、冷間圧延
と熱処理を繰り返し、最終加工率67%,板厚0.2m
mの板材を得た。
【0031】次に、上記材料について引張強さ,伸び,
ばね限界値を測定すると共に、曲げ加工性,応力緩和特
性などを調査した。これらの結果を従来使用されている
黄銅,りん青銅及びCu−Sn−Fe−P合金と比較し
て表1に示した。引張強さ,導電率,ばね限界値の測定
はJIS H 2241,JIS H0505,JIS
H 3130に準拠した。
【0032】曲げ加工性については、90°W曲げ加工
試験で評価した。試験はCES−M0002−6に準拠
し、R−0.1mmの治具で90゜曲げ加工し、中央部
山表面の状況を調べて、割れが発生したものを×、シワ
が発生したものを△、良好なものを○と評価した。ただ
し、曲げ軸は圧延方向に対して平行とした。
【0033】また、応力緩和試験は試験片の中央部の応
力が400N/mmとなるようにアーチ曲げを行い、
150℃の温度で1000時間保持後の曲げぐせを応力
緩和率として次式により算出した。
【0034】応力緩和率(%)={(L−L)/
(L−L)}×100 L:治具の長さ(mm) L:試験開始時の試料長さ(mm) L:試験後の試料端間の水平距離(mm)
【0035】マイグレーション試験は、図1(符号1は
ABS樹脂、2は孔を示す)に示すような中央部に9m
mφの孔のあいたABS樹脂板(2mm(t)×16m
m(w)×72mm(1))を0.2mm(t)×5m
m(w)×80mm(1)の試験片にて挟み、上下端部
をテフロンテープで固定し、図2(符号3はテフロンテ
ープ、4は試験片、5は水道水、6は試験槽、7は電流
計、8は直流電源)に示すように試験槽の水道水中に保
持し、14Vの直流電圧を印加したときの8時間保持に
おける最大漏洩電流値を測定して評価した。
【0036】以上の結果から、本発明に係る試料No.
1〜8の合金はいずれも引張強さ500N/mm
上、ばね限界値が400N/mm以上、導電率30%
IACS以上を示し、かつ曲げ加工性も良好であった。
さらに、応力緩和率が10%以下で耐応力緩和特性に優
れ、また耐マイグレーション特性にも優れている。従っ
て、自動車等の端子用銅基合金として非常に優れた合金
であることが判る。
【0037】試料No.9はりん青銅,No.10は黄
銅,No.11はCu−Sn−Fe−P系合金の比較例
である。
【0038】
【表1】
【0039】実施例2 さらに、本発明の銅基合金を用いた端子特性について実
施例により具体的に説明する。端子としての評価のた
め、本発明材料にてプレス加工し、本発明材料の狙いで
ある応力緩和特性について評価を行った。
【0040】本発明合金を用いて図3に示すばね部10
を備えた雌端子9にプレス加工した。今回の材料はプレ
ス加工後、ばね性を良好にするために熱処理を行った。
【0041】熱処理条件は、端子の表面処理としてSn
めっきを施すため、表面劣化を考慮し、180℃×30
分の処理を行った後、応力緩和特性の評価試験を実施し
た。なお、従来品との比較のため、Cu−Sn−Fe−
P系および黄銅材料の雌端子も同一条件の熱処理を施
し、同時に評価テストを行った。
【0042】初期の端子の挿入力は、共に4.5〜6.
0N、初期の低電圧低電流抵抗値は1.5〜2.0mΩ
であった。
【0043】応力緩和特性試験として雌端子に雄端子を
嵌合した後、耐熱試験を行い、試験前後の接触荷重の測
定を行った。なお、耐熱条件としては、120℃,30
0時間の条件である。このときの試験結果を図5に示
す。また、応力緩和率は次式により算出し、表2に示
す。
【0044】 応力緩和率(%)={(F−F)/F}×100 F:初期の接触荷重(N) F:試験後の接触荷重(N)
【0045】従来品のCu−Sn−Fe−P系の雌端子
の応力緩和率は、本発明材の雌端子より接触荷重の低下
が大きく約30%であり、黄銅材のそれについては、約
50%であった。一方、本発明合金は約12%であり、
応力緩和率20%以下を満足し、優位性が認められた。
また、図6に示すようにプレス加工後に熱処理を行うこ
とにより、本発明合金のより一層の優位性が認められ
た。
【0046】次に、電気性能試験は、上記と同一のサン
プルを用いて120℃×300時間の放置試験を行い、
試験前後の低電圧低電流抵抗値をJIS C 5402
に準拠して測定した。その結果を図7に示す。
【0047】以上の結果から、明らかに本発明材料は電
気性能においても、従来品のCu−Sn−Fe−P系合
金や黄銅材に比較して優位性が認められた。また、図8
に示すようにプレス加工後に熱処理を行うことにより、
本発明合金のより一層の優位性が認められた。
【0048】本発明の端子用銅基合金を用いたばね部1
0を内蔵する雌端子9を図4のごとく成形し、図3の端
子の場合と同様の試験を行ったところ、図3の端子の場
合と同様の試験結果が得られた。
【0049】以上から、本発明による端子は自動車など
の端子として非常に優れていることが判る。
【0050】なお、本発明の端子用銅基合金及びそれを
用いた端子は自動車用以外に航空機,船舶などの運輸機
器やテレビ,ラジオ,コンピューターなどの民生用機器
にも同様に利用できるものである。
【0051】
【表2】
【0052】実施例3 表3に示す組成の合金を高周波溶解炉を用いて溶製し、
850℃に加熱した後、厚さ5.0mmまでに熱間圧延
した。次に表面の面削により4.8mm厚とし、冷間圧
延と熱処理を繰り返し、最終加工率67%,板厚0.2
mmの板材を得た。
【0053】次に、上記材料について引張強さ,伸び,
ばね限界値を測定すると共に、曲げ加工性、応力緩和特
性などを調査した。これらの結果を比較して表3にす。
【0054】以上の結果から、本発明による試料No.
12〜19の合金はいずれも引張強さ500N/mm
以上、ばね限界値が400N/mm以上、導電率30
%IACS以上を示し、かつ曲げ加工性も良好であっ
た。さらに応力緩和率が10%以下で耐応力緩和特性に
優れ、また耐マイグレーション特性にも優れている。ま
た、本発明合金の製造において、溶解鋳造,熱間圧延,
冷間圧延,熱処理,酸洗浄等の工程中も問題なく、歩留
まりも良く、製造できた。
【0055】これに対し、比較合金No.20(本発明
よりP量が少なく、Ni/P比の大きい合金)は、引張
強さ、ばね限界値、応力緩和特性が劣っている。これ
は、適切なP量、Ni/P比からはずれたため、引張強
さ、弾性、耐応力緩和特性が低下している。
【0056】比較合金No.21(本発明よりPが多
く、Ni/P比の小さい合金)は、曲げ加工性、応力緩
和が劣っている。これは、P量が多く、Ni/P比が小
さく、Ni−P系化合物の析出が過度に多くなり、曲げ
加工性、応力緩和特性が、低下したものと考えられる。
さらに製造工程において、鋳造時の湯流れ性が悪く、イ
ンゴットの肌荒れも多かった。さらに熱間圧延時のサイ
ド割れ、熱処理後の酸洗浄時の酸化皮膜除去の問題があ
り、歩留まりの低下、処理時間の増大があり、製造コス
トが高くなることが予想された。
【0057】比較合金No.22(本発明合金よりNi
が少ない合金)は、Ni量が少なく引張強さ,弾性,耐
応力緩和特性,耐マイグレーション性に劣っている。引
張強さ,弾性,耐応力緩和特性,耐マイグレーションを
満足させるためにNiは、適量のP,Snと同時に0.
5%以上の含有が必要である。
【0058】比較合金No.23(本発明合金よりN
i,Pが少なく、Ni/P比の大きい合金)は、Ni量
が少なく引張強さ,弾性,耐応力緩和特性,耐マイグレ
ーション性に劣っている。引張強さ,弾性,耐応力緩和
特性,耐マイグレーション性を満足させるために適量の
Snと同時にNiを0.5%以上、Pを0.005%以
上の含有が必要である。
【0059】比較合金No.24(本発明合金よりNi
が少なく、Pが多い合金)は、曲げ加工性、応力緩和が
劣っている。これは、P量が多くNi/P比が小さいた
め、Ni−P系化合物の析出が過度に多くなり、曲げ加
工性,応力緩和特性が低下したものと考えられる。さら
に、製造工程において鋳造時の湯流れ性が悪く、インゴ
ットの肌荒れも多かった。更に熱間圧延時のサイド割
れ、熱処理後の酸洗浄時の酸化皮膜除去の問題があり、
歩留まりの低下、処理時間の増大があり、製造コストが
高くなることが予想された。
【0060】比較合金No.25(本発明合金よりNi
が多い合金)は、導電率、曲げ加工性に劣っている。適
量を越えるNi量の添加は、Cuマトリックス中に固溶
する量が増え、電気伝導性を低下させる。また、曲げ加
工性も低下する。比較合金No.26(本発明合金より
Snが少ない合金)は、引張強さ、弾性が劣っている。
Sn量が本発明の規定量より少ないとNi,P,Ni/
P比が適切であっても、引張強さ、弾性において所望す
る特性を満足できない。
【0061】
【表3】
【0062】実施例4 表4に示す組成の合金を高周波溶解炉を用いて溶製し、
850℃に加熱した後、厚さ5.0mmまで熱間圧延し
た。次に表面の面削により4.8mm厚とし、冷間圧延
と熱処理を繰り返し、最終加工率67%,板厚0.2m
mの板材を得た。ここで途中の熱処理(時効析出)条件
を変化させ、析出物のサイズや結晶粒径を変化させた。
析出物は、透過型電子顕微鏡で観察された析出物10個
の平均粒子径を析出物サイズとし、示した。、また、結
晶粒径は、JIS H 0501に準拠し、評価した。
【0063】次に、上記材料について引張強さ、伸び、
ばね限界値を測定すると共に、曲げ加工性、応力緩和特
性などを調査した。これらの結果を比較して表4に示し
た。
【0064】以上の結果から、本発明による試料No.
27〜34の合金はいずれも引張強さ500N/mm
以上、ばね限界値が400N/mm以上、導電率30
%IACS以上を示し、かつ曲げ加工性も良好であっ
た。さらに応力緩和率が10%以下で耐応力緩和特性に
優れ、また耐マイグレーション特性にも優れている。
【0065】しかし、析出物の大きさが100nmを越
えたり、結晶粒径が50μmを越えた比較合金No.3
5〜42の合金はいずれも曲げ加工性が低下し、またそ
の他の特性である引張強さ、ばね限界値、耐応力緩和特
性、耐マイグレーション特性も本発明合金に比べ低下し
ている。
【0066】
【表4】
【0067】
【発明の効果】本発明の端子用銅基合金は、引張強さ、
ばね限界値、導電率が優れており、かつ耐応力緩和特
性、耐マイグレーション特性、曲げ加工性にも優れてお
り、さらに本発明に係る合金により構成され内部にばね
を持つ端子は、低電圧低電流抵抗値、応力緩和特性に優
れており、工業上顕著な効果を有するものである。
【0068】すなわち、本発明によれば導電率が少なく
とも30%IACSで、引張強さ、ばね限界値いずれも
が高く、かつ応力緩和率が10%以下というような特性
を兼ね備えた端子用銅基合金が得られると共に、更にそ
の端子用合金により構成されるばねを内蔵して、または
ばねを含めての全体をその銅基合金で製作して、初期性
能として挿抜力が適正な1.5〜30N、低電圧低電流
抵抗値3mΩ以下、応力緩和率20%以下などの特性を
持つ端子が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用したマイグレーション試験治具
(ARS樹脂板)の斜視図である。
【図2】本発明に使用したマイグレーション試験装置の
側面説明図である。
【図3】本発明で試作した性能試験用の雌端子例を示す
斜視図である。
【図4】本発明で試作した性能試験用の雌端子例を示す
斜視図である。
【図5】本発明に係る端子用銅基合金の応力緩和率を測
定するに際しての接触荷重と熱処理条件との関係を示す
グラフである。
【図6】本発明に係る端子用銅基合金の応力緩和率を測
定するに際しての接触荷重と熱処理条件との関係を示す
グラフである。
【図7】本発明に係る端子用銅基合金の電気性能試験に
おける低電圧低電流抵抗値の測定結果を示すグラフであ
る。
【図8】本発明に係る端子用銅基合金の電気性能試験に
おける熱処理前後の低電圧低電流抵抗値の測定結果を示
すグラフである。
【符号の説明】
1−ARS樹脂板 2−孔 3−テフロンテープ 4−試験片 5−水道水 6−試験槽 7−電流計 8−直流電源 9−雌端子 10−端子ばね部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 661 C22F 1/00 661A 683 683 685 685Z (72)発明者 遠藤 隆吉 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%においてNi:0.5〜3.0
    %,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
    0%を含有し、残部がCu及び不可避的不純物からなる
    ことを特徴とする端子用銅基合金。
  2. 【請求項2】 重量%においてNi:0.5〜3.0
    %,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
    0%を含有し、Ni/P比が10〜50であり、100
    nm以下のNi−P系の微細な析出物が均一に分散さ
    れ、残部がCu及び不可避的不純物からなることを特徴
    とする端子用銅基合金。
  3. 【請求項3】 重量%においてNi:0.5〜3.0
    %,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
    0%を含有し、Ni/P比が10〜50であり、100
    nm以下のNi/P系の微細な析出物が均一に分散さ
    れ、残部がCu及び不可避的不純物からなる組成を有す
    る銅基合金であって、引張強さが500N/mm
    上、ばね限界値400N/mm以上、応力緩和率10
    %以下、導電率30%IACS以上、更にR/t(R:
    曲げ半径,t:板厚)が2以下の曲げ加工性を有するこ
    とを特徴とする端子用銅基合金。
  4. 【請求項4】 重量%においてNi:0.5〜3.0
    %,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0,2
    0%,Zn:0.01〜2.0%を含有し、残部がCu
    及び不可避的不純物からなることを特徴とする端子用銅
    基合金。
  5. 【請求項5】 重量%においてNi:0.5〜3.0
    %,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
    0%,Zn:0.01〜2.0%を含有し、Ni/P比
    が10〜50であり、100nm以下Ni−P系の微細
    な析出物が均一に分散され、残部がCU及び不可避的不
    純物からなることを特徴とする端子用銅基合金。
  6. 【請求項6】 重量%においてNi:0.5〜3.0
    %,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
    0%,Zn:0.01〜2.0%を含有し、Ni/P比
    が10〜50であり、10nm以下のNi−P系の微細
    な析出物が均一に分散され、残部がCu及び不可避的不
    純物からなる組成を有する銅基合金であって、引張強さ
    が500N/mm以上、ばね限界値400N/mm
    以上、応力緩和率10%以下、導電率30%IACS以
    上、更にR/t(R:曲げ半径,t:板厚)が2以下の
    曲げ加工性を有することを特徴とする端子用銅基合金。
  7. 【請求項7】 重量%においてNi:0.5〜3.0
    %,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
    0%を含有し、残部がCu及び不可避的不純物からなる
    組成の銅基合金を溶製し、熱間及び冷間圧延を経て加工
    したばね材で製作したばねを内蔵するか、又は該ばね材
    でばねを含めた端子全体を一体的に製作したことを特徴
    とする端子。
  8. 【請求項8】 重量%においてNi:0.5〜3.0
    %,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
    0%を含有し、Ni/P比が10〜50であり、100
    nm以下のNi−P系の微細な析出物が均一に分散さ
    れ、残部がCu及び不可避的不純物からなる組成の銅基
    合金を溶製し、熱間及び冷間圧延を経て加工したばね材
    で製作したばねを内蔵するか、又は該ばね材でばねを含
    めた端子全体を一体的に製作したことを特徴とする端
    子。
  9. 【請求項9】 重量%においてNi:0.5〜3.0
    %,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
    0%,Zn:0.01〜2.0%を含有し、残部がCu
    及び不可避的不純物からなる組成の銅基合金を溶製し、
    熱間及び冷間圧延を経て、加工したばね材で製作したば
    ねを内蔵するか、又は該ばね材でばねを含めた端子全体
    を一体的に製作したことを特徴とする端子。
  10. 【請求項10】 重量%においてNi:0.5〜3.0
    %,Sn:0.5〜2.0%,P:0.010〜0.2
    0%,Zn:0.01〜2.0%を含有し、Ni/P比
    が10〜50であり、100nm以下のNi−P系の微
    細な析出物が均一に分散され、残部がCu及び不可避的
    不純物からなる組成を有する銅基合金を溶製し、熱間及
    び冷間圧延を経て加工したばね材で製作したばねを内蔵
    するか、又は該ばね材でばねを含めた端子全体を一体的
    に製作したことを特徴とする端子。
  11. 【請求項11】 前記端子が自動車等のコネクタ用端子
    である請求項7〜10記載の端子。
JP9072594A 1997-02-18 1997-02-18 端子用銅基合金とそれを用いた端子 Pending JPH10226835A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9072594A JPH10226835A (ja) 1997-02-18 1997-02-18 端子用銅基合金とそれを用いた端子
EP98102539A EP0859065B1 (en) 1997-02-18 1998-02-13 Copper base alloys and terminals using the same
DE69823713T DE69823713T2 (de) 1997-02-18 1998-02-13 Legierungen auf Kupferbasis sowie Anschlusselementen
KR1019980004793A KR100357501B1 (ko) 1997-02-18 1998-02-17 구리기합금및그것을이용하는단자
US09/379,951 US6254702B1 (en) 1997-02-18 1999-08-24 Copper base alloys and terminals using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9072594A JPH10226835A (ja) 1997-02-18 1997-02-18 端子用銅基合金とそれを用いた端子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10226835A true JPH10226835A (ja) 1998-08-25

Family

ID=13493889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9072594A Pending JPH10226835A (ja) 1997-02-18 1997-02-18 端子用銅基合金とそれを用いた端子

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0859065B1 (ja)
JP (1) JPH10226835A (ja)
KR (1) KR100357501B1 (ja)
DE (1) DE69823713T2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100111A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Dowa Holdings Co Ltd プレス打抜き性の良いCu−Ni−Sn−P系銅合金およびその製造法
KR100861850B1 (ko) * 2005-12-22 2008-10-07 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 내응력완화 특성이 우수한 구리 합금
JP2009035775A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Dowa Metaltech Kk コネクタ端子
JP2011012350A (ja) * 2010-10-22 2011-01-20 Dowa Metaltech Kk 皮膜および電気電子部品
US9284628B2 (en) 2009-05-19 2016-03-15 Dowa Metaltech Co., Ltd. Copper alloy sheet and method for producing same
KR20170125805A (ko) 2015-04-24 2017-11-15 후루카와 덴끼고교 가부시키가이샤 구리합금재료 및 그 제조 방법

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6471792B1 (en) 1998-11-16 2002-10-29 Olin Corporation Stress relaxation resistant brass
JP3908588B2 (ja) * 2001-06-06 2007-04-25 マブチモーター株式会社 小型モータの回転子及びその製造方法
KR101227315B1 (ko) * 2007-08-07 2013-01-28 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 구리 합금판
EP2451604B1 (en) * 2009-07-10 2017-08-30 Luvata Franklin, Inc. Copper alloy for heat exchanger tube
JP6113674B2 (ja) * 2014-02-13 2017-04-12 株式会社神戸製鋼所 耐熱性に優れる表面被覆層付き銅合金板条

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS596346A (ja) * 1982-07-05 1984-01-13 Furukawa Electric Co Ltd:The 半導体機器のリ−ド材用銅合金
JPH01316432A (ja) * 1988-06-16 1989-12-21 Dowa Mining Co Ltd ハンダ耐候性にすぐれた導電材料用銅合金
JPH036341A (ja) * 1989-06-02 1991-01-11 Dowa Mining Co Ltd 高強度高導電性銅基合金
JP2844120B2 (ja) * 1990-10-17 1999-01-06 同和鉱業株式会社 コネクタ用銅基合金の製造法
US5322575A (en) * 1991-01-17 1994-06-21 Dowa Mining Co., Ltd. Process for production of copper base alloys and terminals using the same
US5387293A (en) * 1991-01-17 1995-02-07 Dowa Mining Co., Ltd. Copper base alloys and terminals using the same
JPH07331363A (ja) * 1994-06-01 1995-12-19 Nikko Kinzoku Kk 高力高導電性銅合金

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100111A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Dowa Holdings Co Ltd プレス打抜き性の良いCu−Ni−Sn−P系銅合金およびその製造法
KR100861850B1 (ko) * 2005-12-22 2008-10-07 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 내응력완화 특성이 우수한 구리 합금
US8641837B2 (en) 2005-12-22 2014-02-04 Kobe Steel, Ltd. Copper alloy having excellent stress relaxation property
JP2009035775A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Dowa Metaltech Kk コネクタ端子
US9284628B2 (en) 2009-05-19 2016-03-15 Dowa Metaltech Co., Ltd. Copper alloy sheet and method for producing same
JP2011012350A (ja) * 2010-10-22 2011-01-20 Dowa Metaltech Kk 皮膜および電気電子部品
KR20170125805A (ko) 2015-04-24 2017-11-15 후루카와 덴끼고교 가부시키가이샤 구리합금재료 및 그 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
EP0859065B1 (en) 2004-05-12
EP0859065A1 (en) 1998-08-19
DE69823713D1 (de) 2004-06-17
DE69823713T2 (de) 2005-04-28
KR100357501B1 (ko) 2002-12-18
KR19980071423A (ko) 1998-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5170881B2 (ja) 電気・電子機器用銅合金材およびその製造方法
JP4984108B2 (ja) プレス打抜き性の良いCu−Ni−Sn−P系銅合金およびその製造法
JP2002530523A (ja) 応力緩和抵抗性の黄銅
WO2008038593A1 (fr) Alliage de cu-ni-si
JP2001526734A (ja) 錫被覆電気コネクタ
JPH11335756A (ja) 電子部品用銅合金板
JP5619389B2 (ja) 銅合金材料
JP5132467B2 (ja) 導電率および強度に優れる電気・電子部品用銅合金およびSnめっき銅合金材
JP3383615B2 (ja) 電子材料用銅合金及びその製造方法
JPH10226835A (ja) 端子用銅基合金とそれを用いた端子
JP2844120B2 (ja) コネクタ用銅基合金の製造法
US6254702B1 (en) Copper base alloys and terminals using the same
CN111868276B (zh) 铜合金板材及其制造方法
JP3904118B2 (ja) 電気、電子部品用銅合金とその製造方法
JP2521880B2 (ja) 電子電気機器用銅合金とその製造法
JP5150908B2 (ja) コネクタ用銅合金とその製造法
JP4186095B2 (ja) コネクタ用銅合金とその製造法
JP4781145B2 (ja) Cu−Zn−Sn系合金及びCu−Zn−Sn系合金条を用いた端子、コネクタ、またはリレー
JP5098096B2 (ja) 銅合金、端子又はバスバー及び銅合金の製造方法
TW200535260A (en) Cu-Ni-Si-Mg based copper alloy strip
JP2001214226A (ja) 端子用銅基合金、該合金条および該合金条の製造方法
JP2005017284A (ja) 金属材料の曲げ加工性とばね性の評価方法及び金属材料
JP2000129377A (ja) 端子用銅基合金
JPH04236736A (ja) 端子用銅基合金
JP2594250B2 (ja) コネクタ用銅基合金およびその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081121

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees