JPH10226240A - 自動車の排水構造 - Google Patents

自動車の排水構造

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JPH10226240A
JPH10226240A JP9029892A JP2989297A JPH10226240A JP H10226240 A JPH10226240 A JP H10226240A JP 9029892 A JP9029892 A JP 9029892A JP 2989297 A JP2989297 A JP 2989297A JP H10226240 A JPH10226240 A JP H10226240A
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roof
rear fender
drainage structure
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Junichi Fujihira
淳一 藤平
Kenichi Ikuta
憲一 生田
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルーフウエザストリップ16と幌12とルー
フレール14との間に不可避的に生じる間隙Dを通って
リアフェンダ22内へ入る雨水等が車室内側へ侵入する
のを阻止する。 【解決手段】 リアフェンダ22内で起倒可能に支持さ
れたルーフレール14に、昇降式のリアクォータガラス
24端縁との間をシールするルーフウエザストリップ1
6を装着する。リアフェンダ22内へ延びるルーフウエ
ザストリップ16の下方端末部54に、上記間隙Dを埋
めるように外周側へ突出する突起部60を形成する。上
記間隙Dを通ってリアフェンダ22内へ入ろうとする雨
水等は、突起部60に形成された排水通路62を通って
リアフェンダ22下部へ速やかに滴下される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室上部を覆うカ
バー部材が開閉可能な自動車の排水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車室上部を覆うカバー部材が開閉可能な
オープントップ形式の自動車では、例えば、カバー部材
の車幅方向両側部に設けられたルーフレールの後端部
を、車体両側のリアフェンダ内で起倒可能に支持して、
ルーフレールを後方側へ倒したときに、カバー部材が車
室後方側へ折り畳まれるように構成してある。
【0003】上記ルーフレールにはルーフウエザストリ
ップを配設してあり、カバー部材を閉めたときに、リア
フェンダに設けられた昇降式のリアクォータガラスの端
縁との間を適宜にシールするようになっている。また、
リアフェンダのアウタパネルの上端フランジにはサイド
シールが設けられ、このサイドシールに形成されたシー
ルリップが昇降するリアクォータガラスの車外側の側面
に摺接することによって、リアクォータガラスの車外側
の側面との間をシールするようになっている。
【0004】リアクォータガラスの後端部におけるルー
フウエザストリップとサイドシールとのシール継ぎ部で
は、ルーフウエザストリップとカバー部材とルーフレー
ルとの間に間隙が不可避的に形成されており、この間隙
等を通って雨水等がリアフェンダ内へ侵入してしまう。
そこで、例えばリアフェンダの下部に排水穴を形成し
て、リアフェンダ内におけるインナパネルとアウタパネ
ルとの間を滴下した雨水等を外部へ排水するようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】豪雨や洗車時のよう
に、雨水等が上記シール継ぎ部に直接掛かったり、ある
いは大量の雨水等が間隙内を流れるような場合、この雨
水等がリアフェンダ内で車内側へ飛び散って、例えばリ
アフェンダ内のインナパネルを越えて車室内側のフロア
等に水漏れを生じる虞がある。インナパネルの内側に
は、通常、シーリングスクリーンが設けられているが、
インナパネルとシーリングスクリーンとの間にシール切
れを起こしている場合には、やはり車室内側へ水漏れを
起こしてしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の発明
は、車室上部を覆うカバー部材を開閉するように、この
カバー部材の両側部内面に設けられたルーフレールの後
端部が、車体両側のリアフェンダ内で起倒可能に支持さ
れ、上記ルーフレールに、リアフェンダに設けられた昇
降式のリアクォータガラスの端縁との間をシールするル
ーフウエザストリップが装着された自動車の排水構造に
おいて、上記リアフェンダの内部へ延びるルーフウエザ
ストリップの下方端末部に、上記カバー部材の内面およ
びルーフレールのルーフウエザストリップ取付面との間
に形成された間隙を埋めるように、車外側へ突出する突
起部を形成したことを特徴としている。
【0007】また、請求項2の発明は、上記ルーフウエ
ザストリップの下端面が、車外側が低くなるように傾斜
していることを特徴としている。
【0008】請求項3の発明は、上記リアクォータガラ
スの車外側の側面に摺接するシールリップを有するサイ
ドシールが、上記リアフェンダの車外側の上端フランジ
部に設けられ、上記突起部が、上記リアクォータガラス
の後端縁に沿うシールリップの後端面と対向するするよ
うに、上方へ突出する前方壁部を有していることを特徴
としている。
【0009】請求項4の発明は、上記突起部は、ルーフ
ウエザストリップの下端面からさらに下方へ延長形成さ
れているとともに、その全長にわたって排水通路が貫通
形成されていることを特徴としている。
【0010】請求項5の発明は、上記突起部は、ルーフ
ウエザストリップの下端面に沿って車外側へ延長形成さ
れているとともに、その全長にわたって外側へ開いたチ
ャンネル状に形成されていることを特徴としている。
【0011】請求項6の発明は、上記間隙に臨んだ突起
部の上面に、下方へ向かって先細りする溝が形成されて
いることを特徴としている。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、カバー部材お
よびリアクォータガラスを閉じた状態で、雨水等がルー
フウエザストリップとカバー部材とルーフレールとの間
の間隙を流下したり、あるいはリアフェンダ内へ延びる
ルーフウエザストリップの下方端末部付近に直接雨水等
が掛けられたような場合、この雨水等は上記間隙を埋め
るように形成された突起部により受け止められるので、
上記従来例のように車内側へ直接飛び散って車室内側へ
漏れるといった事態を阻止することができる。そして、
突起部で受け止められた雨水等は、車外側へ突出する突
起部の下端より下方へ滴下され、例えばリアフェンダの
下部に形成された排水穴から速やかに排水される。
【0013】請求項2の発明によれば、仮に雨水等がル
ーフウエザストリップの外周面を伝ってリアフェンダ内
へ入った場合であっても、ルーフウエザストリップの下
端面が車外側が低くなるように傾斜しているため、ルー
フウエザストリップの外周面を伝って下端面へ流れてき
た雨水等は、車内側へ流れることなく、下端面を伝って
車外側へ流れて下方へ滴下する。この結果、車室内側へ
雨水等が漏れることはない。
【0014】請求項3の発明では、リアクォータガラス
の車外側の側面に摺接するサイドシールのシールリップ
が、カバー部材やルーフウエザストリップと干渉するこ
とのないように、その後端面がリアクォータガラスの後
端縁に沿う構成としている。そして、上記突起部の前方
壁部がシールリップの後端面と対向するように上方へ突
出しており、シールリップの後端面とルーフウエザスト
リップとの間の空間を閉塞している。したがって、この
部分に掛かった雨水等が突起部により受け止められ、す
なわち直接リアフェンダ内へ侵入して車内側へ飛び散る
ことがないから、車室内側への水漏れを有効に阻止する
ことができる。
【0015】請求項4の発明によれば、突起部の全長に
わたって排水通路を貫通形成してあるので、上記間隙を
通ってリアフェンダ内へ侵入しようとする雨水等が排水
通路を通って速やかにリアフェンダ内へ滴下される。そ
して、突起部がルーフウエザストリップの下端面からさ
らに下方へ延長形成されているので、雨水等が車内側へ
飛び散ることなく確実にリアフェンダ下部へと滴下され
る。
【0016】ここで、突起部は、上記間隙を埋める程度
の細いものであることから、ルーフレールを起倒するよ
うな場合にリアクォータガラスや他の構成部材と干渉し
ても容易に弾性変形し、上記起倒動作を妨げることはな
い。
【0017】請求項5の発明によれば、突起部が全長に
わたって外側へ開いたチャンネル状に形成されており、
つまり全長にわたって排水通路が形成されているため、
上記間隙を通ってリアフェンダ内へ入ろうとする雨水等
を、上記排水通路を介して速やかにリアフェンダ下部へ
滴下することができる。そして、突起部がルーフウエザ
ストリップの下端面に沿って車外側へ延長形成されてい
るので、上記雨水等が確実に車外側へ滴下される。
【0018】ここで、突起部は、上記間隙を埋める程度
の細いものであることから、ルーフレールを起倒するよ
うな場合にリアフェンダ内の部材と干渉しても容易に弾
性変形し、上記起倒動作を妨げることはない。
【0019】請求項6の発明によれば、間隙に臨んだ突
起部の上面に下方へ向かって先細りする溝を形成してあ
り、突起部に流れてくる雨水等を上記溝内に受け止める
ようにしたため、上記雨水等が突起部の上面から溢れる
ように周囲に流れ出すことを阻止することができ、か
つ、雨水等を確実に突起部の下端からリアフェンダ内へ
滴下することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の最適な実施の形態
を添付図面を参照して説明する。
【0021】図5は、本発明に係わる排水構造が適用さ
れるオープントップ形式の自動車を示している。このオ
ープンカーは、車室上部を覆うカバー部材としての幌1
2が開閉可能に構成されている。つまり、幌12の車幅
方向両側部の内面に固定されたルーフレール14が車体
前後方向に第1ルーフレール14A,第2ルーフレール
14B,および第3ルーフレール14Cに3分割されて
おり、各ルーフレール14A,14B,14Cをそれぞ
れ矢印F1〜F3の方向に回動することにより、幌12
が車室後方側へ折り畳まれる。
【0022】幌12が図5に示すような車室上部を覆う
閉位置にあるとき、各ルーフレール14に装着されたル
ーフウエザストリップ16(図1〜4)同士が隙間なく
連結して、車体両側部に設けられたドア18のドアガラ
ス20の端縁およびドア18後方のリアフェンダ22に
設けられた昇降式のリアクォータガラス24の端縁との
間を適宜にシールする。また、車体のウエストラインL
に沿ってリアフェンダ22の車外側の上端フランジ部か
らリアエンド26の上端フランジ部にわたって装着され
るサイドシール28が、昇降するリアクォータガラス2
4の外側面および幌12の外側面との間を適宜にシール
するようになっている。
【0023】一方、各ルーフレール14をリンク機構と
して幌12を車室後方側へ折り畳んだときには、車体両
側のセンターピラー部分を跨ぐように車体に固定された
補強部材としての門型のセンターロールバー30のみを
残して、フロントガラス32を含めたフロント部の後方
側の車室上部が開放される。
【0024】図1〜4は、本発明の第1実施例に係わる
排水構造を示しており、図5の符号Aで囲んだリアクォ
ータガラス24後部をシールするルーフウエザストリッ
プ16とサイドシール28とのシール継ぎ部近傍を示し
ている。
【0025】リアクォータガラス24は、下方へ向けて
やや車外側へ傾斜しており、リアフェンダ22を構成す
るアウタパネル34とインナパネル36との間を図2の
矢印Pの方向に昇降するようになっている。
【0026】サイドシール28は、周知の押出成形法に
より断面略均一で長尺に形成されており、アウタパネル
34の上端フランジ部34aに嵌着する断面略逆U字状
のウエルト部38と、このウエルト部38の頂部から車
内側へ突出してリアクォータガラス24の車外側の側面
に摺接するシールリップ40とを有している。シールリ
ップ40は、幌12やルーフウエザストリップ16と干
渉することのないように後方側が切り欠かれており、つ
まり全閉位置におけるリアクォータガラス24の後端縁
まで延びている。したがって、シールリップ40の後端
面40aより後方では、ウエルト部38の車内側の壁部
が幌12の外側面に摺接または近接するように対向して
いる。
【0027】ルーフレール14(第3ルーフレール14
C)は、強度に優れた合成樹脂または金属から一体に成
形されており、その一側面が幌12の側部内面12aに
接着固定されている。そして、車体のウエストラインL
より下方のリアフェンダ22内へ延びる第3ルーフレー
ル14Cの後端部14aは、軸X(図2,3)を中心と
して起倒可能に支持されており、第3ルーフレール14
Cを図2の仮想線で示すように後方側へ倒した場合、幌
12が車室後方側へ折り畳まれて、車室上部が開放され
る。一方、ルーフレール14Cを図2の実線および図
1,3,4に示すように起立させたとき、幌12は、リ
アクォータガラス24の端縁24aを覆い、車幅方向全
幅にわたって車室上部を覆うように張られた閉状態とな
る。
【0028】なお、図3に示すように、インナパネル3
6やインナパネル36の内面に貼り付けられたシーリン
グスクリーン42は、起倒するルーフレール14の後端
部14aと干渉することのないように、その上部側に適
宜な切欠36a,42aが形成されている。
【0029】ルーフレール14に沿って装着されるルー
フウエザストリップ16は、ルーフレール14のウエザ
ストリップ取付面14bに固定されたリテーナ44に嵌
合する取付基部46と、リアクォータガラス24の端縁
24aに当接する中空シール部48と、ウエザストリッ
プ16の嵌合部分を覆い隠すように、中空シール部48
の頂部から連続して車内側へ延びる補助リップ50とを
有し、ゴムにより各部一体に形成されている。中空シー
ル部48は、幌12外面と連続して見えるように幌12
の側縁12bに近接して配置されている。
【0030】このルーフウエザストリップ16は、周知
の押出成形法により成形される均一断面の押出成形部5
2を主体としており、リアフェンダ22内へと延びる下
方端末部54では、型成形部が押出成形部52の端面5
2aで押出成形部52と連続するように中実状に成形さ
れている。
【0031】なお、ルーフウエザストリップ16の下端
面16aは、図3にも示すように、ルーフレール14C
の回転軸Xよりも上方に位置しており、例えばルーフレ
ール14を起倒させる際に、ルーフウエザストリップ1
6がリアフェンダ22内のリアクォータガラス24等の
部材と干渉することのないようになっている。また下端
面16aは、車外側へわずかに傾斜する平坦面となって
おり、その車外側端部が車体前方から見てインナパネル
36の切欠36a上縁よりも車外側に位置している。
【0032】上記下方端末部54における車外側の側面
には突起部60が一体に付帯形成されている。この突起
部60は、ルーフウエザストリップ16の下端面16a
を越えてさらに下方へ延長形成され、内部に長手方向に
延びる排水通路62が全長にわたって貫通形成された中
空状に形成されている。詳述すると、突起部60は、下
方端末部54に沿う付帯形成部60aでは、その前方壁
部64と後方壁部65と外方壁部66とによりウエザス
トリップ16の車外側の側面を囲うように形成されてお
り、かつ、ウエザストリップ16の下端面16aより下
方に延長された延長部60bでは、下端面16aから下
方に延びる内方壁部67と、上記各壁部64〜66とに
より矩形の管状に形成されている。
【0033】付帯形成部60aは、車体組付時にリテー
ナ44と干渉することのないように、リテーナ44の下
端よりも下方に位置している。また延長部60bは、切
欠36aが形成されたインナパネル36の上端を越えて
下方へ延びており、その下端がアウタパネル34とイン
ナパネル36との間に位置している。
【0034】そして突起部60は、幌12の側部内面1
2aおよびルーフレール14の取付面14bとの間に不
可避的に形成された間隙Dを埋めるように車外側へ張り
出している。詳述すると、図4に示すように、後方壁部
65がルーフレール14Cの取付面14bおよびこの取
付面14bに接着された幌12の折返し部12cに当接
または近接しており、外方壁部66がウエザストリップ
16に対向する幌12の側部内面12aに当接または近
接している。また、リアクォータガラス24の端縁24
aに対向する前方壁部64は、図1,3に示すように、
他の壁部65,66よりも更に上方に突出しており、そ
の突出する上端部64aが、サイドシール28のシール
リップ40の後端面40aとルーフウエザストリップ1
6との間の空間を閉塞するように、上記後端面40aに
当接または近接するように対向している。
【0035】上記構成によれば、図1〜4に示すように
幌12およびリアクォータガラス24がともに閉じられ
た状態において、リアクォータガラス24の後端部(図
5の符号Aで囲んだ部分)に豪雨による雨水や洗車時の
水のような雨水等が車外側より掛かった場合に、上記間
隙Dを通ってリアフェンダ22内へ侵入しようとする雨
水等が、突起部60で受け止められ、この突起部60の
排水通路62を通って下方へ流れ、突起部60の下端開
口部よりアウタパネル34とインナパネル36との間へ
確実かつ速やかに滴下される。そして、リアフェンダ2
2の下部に形成された図外の排水穴を通って車外へと排
水される。この結果、雨水等が車内側へ飛び散ってイン
ナパネル36やシーリングスクリーン42の切欠36
a,42aを越えて車内側へ侵入し、車室内側へ水漏れ
を生じるといった事態を確実に阻止することができる。
【0036】また、雨水等が仮にウエザストリップ16
の外面を伝ってリアフェンダ22内へ侵入した場合で
も、ルーフウエザストリップ16の下端面16aが車外
側へ傾斜しているため、下端面16aへ流れてきた雨水
等が車内側へ流れることはなく、下端面16aをつたっ
て車外側へ流れ、アウタパネル34とインナパネル36
との間に滴下するので、車室内側へ水漏れを生じること
はない。
【0037】一方、ルーフレール14を起倒するような
場合に、下方へ延長形成された突起部60の延長部60
bがリアフェンダ22内の部材と干渉したとしても、こ
の延長部60bは軟質なゴム材料から成形され、かつ上
記間隙Dに対応した細い管状に形成されていることか
ら、容易に弾性変形することができ、上記起倒動作に支
障を生じることはない。
【0038】図6,図7は、本発明の第2実施例を示し
ている。なお、以下に述べる第2,3実施例において、
上記第1実施例と同一構成部分には同一参照符号を付
し、重複する構成および作用の説明を適宜省略する。
【0039】この第2実施例では、上記突起部60に代
えて、車外側へ開いたチャンネル状の突起部70が上記
間隙Dを埋めるようにルーフウエザストリップ16の車
外側の側面に付帯形成されている。
【0040】この突起部70は、車体前後方向から見た
場合に略L字状に車外側へ折曲する形状となっており、
ルーフウエザストリップ16の下方端末部54に沿う付
帯形成部70aでは、前方壁部74と後方壁部75とウ
エザストリップ16の下方端末部54における車外側の
側面とによりチャンネル状の排水通路72を形成し、こ
の付帯形成部70aの下端部から折曲して車外側へ延び
る延長部70bでは、ルーフウエザストリップ16の下
端面16aに沿って車外側へ延びる底壁部77と、上記
壁部74,75とによりチャンネル状の排水通路72を
形成するようになっている。またリアクォータガラス2
4の端縁24aに対向する前方壁部74の上端部74a
は、シールリップ40の後端面40aとの間を閉塞する
ように上方へ突出している。
【0041】この第2実施例によれば、間隙Dを通って
リアフェンダ22内へ侵入しようとする雨水等が、突起
部70に形成された排水通路72を通って、アウタパネ
ル34の内面に対向する突起部70の下端開口部より速
やかに滴下され、リアフェンダ22の下部に形成された
図外の排水穴を通って車外へと排水される。この結果、
雨水等が車内側へ滴下して車室内を濡らすといった事態
を確実に阻止することができる。
【0042】また、雨水等が仮にウエザストリップ16
の外面を伝ってリアフェンダ22内へ侵入した場合で
も、この雨水等は、車外側へ傾斜するルーフウエザスト
リップ16の下端面16aおよび突起部70の底壁部7
7の下面をつたって車外側より滴下し、車内側へ流れる
ことはない。
【0043】さらに、車外側へ延長形成された突起部7
0の延長部70bは、軟質なゴム材料から成形され、か
つ上記間隙Dに対応した細いチャンネル状に形成されて
いることから、仮にルーフレール14Cを起倒するよう
な場合に、リアフェンダ22内の部材と干渉したとして
も、容易に弾性変形することができる。このため、上記
起倒動作に支障を生じることはない。
【0044】図8,9は、本発明の第3実施例を示し、
ここでは上記第1実施例の突起部60や第2実施例の突
起部70に代えて、中実状の突起部80が間隙Dを埋め
るようにルーフウエザストリップ16の下方端末部54
における車外側側面に付帯形成されている。上記間隙D
に臨んだ突起部80の上面には、下方へ向かって先細り
するV字状の溝82が形成されており、つまり溝82の
後側面が下方へ向かうに従って前方へ傾斜している。
【0045】また、上記突起部80は、その外方側面8
0aが幌12の内面12aとの間に雨水等が滴下し得る
適宜な隙間を空けて対向しており、その後方側面80b
がルーフレール14の取付面14bおよび幌12の折返
し部12cに当接または近接している。また、溝82の
前面を形成する突起部80の前方壁部84は、リアクォ
ータガラス24の端縁24aに対向するとともに、シー
ルリップ40の後端面40aとルーフウエザストリップ
16との間の空間を閉塞するように、シールリップ40
の後端面40aに対向している。
【0046】このような第3実施例において、間隙Dを
通ってリアフェンダ22内へ流れようとする雨水等は、
突起部80の上面に形成された溝82で受け止められる
ため、突起部80の上面から溢れるように周囲に流れ出
すことはない。そして溝82で受け止められた雨水等
は、幌12の内面12aに対向する外方側面80a等を
つたって下方へ流れ、リアフェンダ22内におけるアウ
タパネル34とインナパネル36との間へ滴下される。
そして、リアフェンダ22下部に形成された排水穴を介
して外部へと排水される。この結果、雨水等がリアフェ
ンダ22内の車室内側へ飛び散って車室内側へ水漏れを
生じるといった事態を阻止することができる。
【0047】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、例えば第1実施例における突起部60
の延長部60bに代えて、筒状のゴム部材を付帯形成部
60aの下端に加硫接着または差し込んで連結したもの
であってもよい。
【0048】また、上記第1実施例のような突起部60
において、雨水等がよりスムースに排水通路62へ案内
されるように、突起部60の上面を排水通路62へ向か
って傾斜するすりばち状に形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる排水構造が適用さ
れた自動車のリアクォータガラス後部近傍の斜視図。
【図2】図1の自動車のリアクォータガラス後部近傍の
側面図。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面対応図。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面対応図。
【図5】実施例が適用されるオープントップ形式の自動
車を斜め後方から見た斜視図。
【図6】本発明の第2実施例に係わる排水構造を示す図
1と同じ部分の斜視図。
【図7】図6のVII−VII線に沿う断面対応図。
【図8】本発明の第3実施例に係わる排水構造を示す図
1と同じ部分の斜視図。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面対応図。
【符号の説明】
12…幌(カバー部材) 14…ルーフレール 16…ルーフウエザストリップ 22…リアフェンダ 24…リアクォータガラス 28…サイドシール 40…シールリップ 54…下方端末部 60,70,80…突起部 62,72…排水通路 64,74,84…前方壁部 64a,74a…上端部 82…溝 D…間隙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室上部を覆うカバー部材を開閉するよ
    うに、このカバー部材の両側部内面に設けられたルーフ
    レールの後端部が、車体両側のリアフェンダ内で起倒可
    能に支持され、上記ルーフレールに、リアフェンダに設
    けられた昇降式のリアクォータガラスの端縁との間をシ
    ールするルーフウエザストリップが装着された自動車の
    排水構造において、 上記リアフェンダの内部へ延びるルーフウエザストリッ
    プの下方端末部に、上記カバー部材の内面およびルーフ
    レールのルーフウエザストリップ取付面との間に形成さ
    れた間隙を埋めるように、車外側へ突出する突起部を形
    成したことを特徴とする自動車の排水構造。
  2. 【請求項2】 上記ルーフウエザストリップの下端面
    が、車外側が低くなるように傾斜していることを特徴と
    する請求項1に記載の自動車の排水構造。
  3. 【請求項3】 上記リアクォータガラスの車外側の側面
    に摺接するシールリップを有するサイドシールが、上記
    リアフェンダの車外側の上端フランジ部に設けられ、上
    記突起部が、上記リアクォータガラスの後端縁に沿うシ
    ールリップの後端面と対向するするように、上方へ突出
    する前方壁部を有していることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の自動車の排水構造。
  4. 【請求項4】 上記突起部は、ルーフウエザストリップ
    の下端面からさらに下方へ延長形成されているととも
    に、その全長にわたって排水通路が貫通形成されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の自動車の排
    水構造。
  5. 【請求項5】 上記突起部は、ルーフウエザストリップ
    の下端面に沿って車外側へ延長形成されているととも
    に、その全長にわたって外側へ開いたチャンネル状に形
    成されていることを特徴とする請求項2または3に記載
    の自動車の排水構造。
  6. 【請求項6】 上記間隙に臨んだ突起部の上面に、下方
    へ向かって先細りする溝が形成されていることを特徴と
    する請求項1〜3に記載の自動車の排水構造。
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