JPH10225310A - 装身具と装身具の石留め構造並びにその石留め方法 - Google Patents
装身具と装身具の石留め構造並びにその石留め方法Info
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- JPH10225310A JPH10225310A JP4487797A JP4487797A JPH10225310A JP H10225310 A JPH10225310 A JP H10225310A JP 4487797 A JP4487797 A JP 4487797A JP 4487797 A JP4487797 A JP 4487797A JP H10225310 A JPH10225310 A JP H10225310A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 衣服にひっかからず、かつ、熟練者でなくと
も容易に成型できる軽量で新規な装身具と装身具の石留
め構造並びにその石留め方法を提供することにある。 【解決手段】 固定凹部を有する導電可能な消失性母型
を成型し、電解によって母型に略均一に金属層を沈着さ
せ、金属層硬化後、金属層内の母型を溶融して母型材料
を取り出し、固定凹部2を有する中空状の装身具本体1
を成型し、装身具本体1の固定凹部2に、紫外線硬化型
接着剤3を塗布し、この固定凹部2に天然石、人工石な
どで成形した適宜形状の飾体5を仮固着すると共に、こ
の接着剤3に紫外線を照射することにより固定凹部2に
飾体5を石留めする。
も容易に成型できる軽量で新規な装身具と装身具の石留
め構造並びにその石留め方法を提供することにある。 【解決手段】 固定凹部を有する導電可能な消失性母型
を成型し、電解によって母型に略均一に金属層を沈着さ
せ、金属層硬化後、金属層内の母型を溶融して母型材料
を取り出し、固定凹部2を有する中空状の装身具本体1
を成型し、装身具本体1の固定凹部2に、紫外線硬化型
接着剤3を塗布し、この固定凹部2に天然石、人工石な
どで成形した適宜形状の飾体5を仮固着すると共に、こ
の接着剤3に紫外線を照射することにより固定凹部2に
飾体5を石留めする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指輪、ブローチ、
ペンダント、ピアス、イヤリング、その他の装身具に、
天然石、人工石などで成形した適宜形状の飾体を配設す
るようにした装身具とその石留め構造並びにその石留め
方法に関し、特に、電気鋳造法(いわゆるエレクトロフ
ォーミング)の鋳造法に好敵なものである。
ペンダント、ピアス、イヤリング、その他の装身具に、
天然石、人工石などで成形した適宜形状の飾体を配設す
るようにした装身具とその石留め構造並びにその石留め
方法に関し、特に、電気鋳造法(いわゆるエレクトロフ
ォーミング)の鋳造法に好敵なものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、指輪などのこの種の装身具は、
金、銀、プラチナなどの素材で各種のデザインによって
成型し、更に、これらの金属性の装身具には、ダイヤモ
ンドなどの天然石や人工石を各種の固着方法により取り
付けて、装身具本来の装飾価値とその商品価値を高める
ようにしている。
金、銀、プラチナなどの素材で各種のデザインによって
成型し、更に、これらの金属性の装身具には、ダイヤモ
ンドなどの天然石や人工石を各種の固着方法により取り
付けて、装身具本来の装飾価値とその商品価値を高める
ようにしている。
【0003】図7、図8は従来の石留め工法を示したも
ので、図7は、飾体25を装身具本体21に形成した固
定凹部22の周縁から突設した爪23により固定する工
法、いわゆる爪留め工法で、図8は、装身具本体21に
形成した固定凹部22の周縁で飾体15の周囲をおおう
ことにより固定する工法、いわゆるふせ込み工法であ
り、このふせ込み工法により石留めしたピアスを図9に
示している。
ので、図7は、飾体25を装身具本体21に形成した固
定凹部22の周縁から突設した爪23により固定する工
法、いわゆる爪留め工法で、図8は、装身具本体21に
形成した固定凹部22の周縁で飾体15の周囲をおおう
ことにより固定する工法、いわゆるふせ込み工法であ
り、このふせ込み工法により石留めしたピアスを図9に
示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す爪留めは、
飾体のもつ輝きを生かすことができる反面、衣服などに
ひっかかりやすい問題があった。一方、図8に示すふせ
込みは、衣服にひっかかることが無い反面、飾体を傷つ
けること無く留めることができる熟練した職人が必要で
あると共に、固定した飾体が小さく見えるなどの問題も
あった。
飾体のもつ輝きを生かすことができる反面、衣服などに
ひっかかりやすい問題があった。一方、図8に示すふせ
込みは、衣服にひっかかることが無い反面、飾体を傷つ
けること無く留めることができる熟練した職人が必要で
あると共に、固定した飾体が小さく見えるなどの問題も
あった。
【0005】また、装身具は、本体自体が美しい貴金属
製の装身具が好まれるが、貴金属を素材として本体を成
型した装身具は重く、例えば、ブローチは服を下に引っ
張り、ペンダントは服を押しつぶし、ピアスやイヤリン
グは耳に負担をかけるなどの課題を有していた。
製の装身具が好まれるが、貴金属を素材として本体を成
型した装身具は重く、例えば、ブローチは服を下に引っ
張り、ペンダントは服を押しつぶし、ピアスやイヤリン
グは耳に負担をかけるなどの課題を有していた。
【0006】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、衣服にひっ
かからず、かつ、熟練者でなくとも容易に成型できる軽
量で新規な装身具と装身具の石留め構造並びにその石留
め方法を提供し、その商品価値と装飾価値を高めること
にある。
れたものであり、その目的とするところは、衣服にひっ
かからず、かつ、熟練者でなくとも容易に成型できる軽
量で新規な装身具と装身具の石留め構造並びにその石留
め方法を提供し、その商品価値と装飾価値を高めること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、金、銀、プラチナ等の金属製の装身具本
体に紫外線硬化型接着剤を介して、天然石、人工石など
で成形した適宜形状の飾体を固着したので、装身具本体
に飾体を容易に固定することができ、飾体を固定する爪
留めが突出していないので、衣服などにひっかかること
も無く、さらに、紫外線硬化型接着剤は、硬化時に接着
剤が無色透明になるため、外観からは接着剤の存在が見
えず、商品価値と装飾価値を高めることができる。
め、本発明は、金、銀、プラチナ等の金属製の装身具本
体に紫外線硬化型接着剤を介して、天然石、人工石など
で成形した適宜形状の飾体を固着したので、装身具本体
に飾体を容易に固定することができ、飾体を固定する爪
留めが突出していないので、衣服などにひっかかること
も無く、さらに、紫外線硬化型接着剤は、硬化時に接着
剤が無色透明になるため、外観からは接着剤の存在が見
えず、商品価値と装飾価値を高めることができる。
【0008】また、電気鋳造法で予め固定凹部を有した
中空状の装身具本体を成型し、この固定凹部は開口方向
を拡げて形成すると共に、この固定凹部の内周面に紫外
線硬化型接着剤を介して、天然石、人工石などで成形し
た適宜形状の飾体の外周面を接着して石留めすると良
い。これにより、重量の軽い中空状に成型した装身具本
体であっても、容易に飾体を固定することができ、か
つ、固定した飾体を大きく見せることができる。
中空状の装身具本体を成型し、この固定凹部は開口方向
を拡げて形成すると共に、この固定凹部の内周面に紫外
線硬化型接着剤を介して、天然石、人工石などで成形し
た適宜形状の飾体の外周面を接着して石留めすると良
い。これにより、重量の軽い中空状に成型した装身具本
体であっても、容易に飾体を固定することができ、か
つ、固定した飾体を大きく見せることができる。
【0009】また、固定凹部を有する導電可能な消失性
母型を成型し、電解によって母型に略均一に金属層を沈
着させ、金属層硬化後、金属層内の母型を溶融して母型
材料を取り出し、固定凹部を有する中空状の装身具本体
を成型し、装身具本体の固定凹部に、紫外線硬化型接着
剤を塗布し、この固定凹部に天然石、人工石などで成形
した適宜形状の飾体を仮固着すると共に、この接着剤に
紫外線を照射して、前記装身具を成型すると良い。この
ように成型した装身具は、上述の手段同様の作用効果を
有するうえに、軽量で、細かい模様などを表現すること
ができ、かつ、同一大の装身具と比較して、使用する金
属の量を大幅に節約することができる。
母型を成型し、電解によって母型に略均一に金属層を沈
着させ、金属層硬化後、金属層内の母型を溶融して母型
材料を取り出し、固定凹部を有する中空状の装身具本体
を成型し、装身具本体の固定凹部に、紫外線硬化型接着
剤を塗布し、この固定凹部に天然石、人工石などで成形
した適宜形状の飾体を仮固着すると共に、この接着剤に
紫外線を照射して、前記装身具を成型すると良い。この
ように成型した装身具は、上述の手段同様の作用効果を
有するうえに、軽量で、細かい模様などを表現すること
ができ、かつ、同一大の装身具と比較して、使用する金
属の量を大幅に節約することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1,図2には、本発明に
おける装身具のうちピアスを示し、図3には指輪、図4
にはペンダントを示している。
施の形態を詳細に説明する。図1,図2には、本発明に
おける装身具のうちピアスを示し、図3には指輪、図4
にはペンダントを示している。
【0011】図1,図2に示すように、ピアスは、中空
C字形状の装身具本体1の表面に成型した固定凹部2
に、紫外線硬化型接着剤3を介して、飾体5を固定し、
さらに、装身具本体1の端部に、耳朶を貫通する取付け
部6を設けている。また、図3に示す指輪や図4に示す
ペンダントの装身具本体1も、ピアスの装身具本体1同
様、表面に成型した固定凹部に、紫外線硬化型接着剤を
介して、飾体5を固定している。
C字形状の装身具本体1の表面に成型した固定凹部2
に、紫外線硬化型接着剤3を介して、飾体5を固定し、
さらに、装身具本体1の端部に、耳朶を貫通する取付け
部6を設けている。また、図3に示す指輪や図4に示す
ペンダントの装身具本体1も、ピアスの装身具本体1同
様、表面に成型した固定凹部に、紫外線硬化型接着剤を
介して、飾体5を固定している。
【0012】なお、装身具本体1に成型する固定凹部2
は、図5に示すように、固定する飾体5の底部形状に合
わせ、例えば、半円球状、半楕円球状、多角錐状などに
形成されている。さらに、固定凹部2の開口方向を拡げ
て形成していので、固定する飾体5の表面を開口周縁が
おおうことなく、飾体5を大きく見せることが可能であ
る。
は、図5に示すように、固定する飾体5の底部形状に合
わせ、例えば、半円球状、半楕円球状、多角錐状などに
形成されている。さらに、固定凹部2の開口方向を拡げ
て形成していので、固定する飾体5の表面を開口周縁が
おおうことなく、飾体5を大きく見せることが可能であ
る。
【0013】飾体5は、様々な形状の、プラスチック、
ガラス、宝石、貴石、石材、真珠、珊瑚、琥珀などが適
宜選択され、装身具本体1は以下のようにして成型され
る。まず、デザインを基に原型を成型し、この原型を用
いてゴム型の内部に、原型と同型状の中空を成型する。
ガラス、宝石、貴石、石材、真珠、珊瑚、琥珀などが適
宜選択され、装身具本体1は以下のようにして成型され
る。まず、デザインを基に原型を成型し、この原型を用
いてゴム型の内部に、原型と同型状の中空を成型する。
【0014】このゴム型の内部にワックスを流し込ん
で、複数のワックス模型を成型し、湯口を幹として多数
のワックス模型を一つにまとめてツリーを成型する。ワ
ックスは、パラフィンを主体とし、これに密蝋、カルナ
ウバ蝋、松脂(松やに)などを配合したものが用いられ
る。
で、複数のワックス模型を成型し、湯口を幹として多数
のワックス模型を一つにまとめてツリーを成型する。ワ
ックスは、パラフィンを主体とし、これに密蝋、カルナ
ウバ蝋、松脂(松やに)などを配合したものが用いられ
る。
【0015】このツリー表面にスラリーを被覆後加熱し
て、ツリーを消失させ、母型鋳造用の鋳型を成型する。
スラリーとは、液状粘結剤と耐火物粉末とを混合した泥
状物で、液状粘結剤としてけい酸エチル、耐火物粉末と
してジルコン、溶融石英、溶融アルミナ、シリマナイト
などの粉末が用いられる。
て、ツリーを消失させ、母型鋳造用の鋳型を成型する。
スラリーとは、液状粘結剤と耐火物粉末とを混合した泥
状物で、液状粘結剤としてけい酸エチル、耐火物粉末と
してジルコン、溶融石英、溶融アルミナ、シリマナイト
などの粉末が用いられる。
【0016】この鋳型内に真鍮を注入して、固定凹部を
有する母型を成型する。母型の材料としては、真鍮のほ
か、鉛、錫、ビスマスなどの合金である可融合金や、亜
鉛合金、アルミニウム、合成ワックス、合成樹脂などが
ある。
有する母型を成型する。母型の材料としては、真鍮のほ
か、鉛、錫、ビスマスなどの合金である可融合金や、亜
鉛合金、アルミニウム、合成ワックス、合成樹脂などが
ある。
【0017】なお、原型、ワックス模型、鋳型、母型な
どは、適宜、研磨、洗浄、超音波洗浄、酸化被膜除去な
どにより、予め決められた形状に仕上げられる。
どは、適宜、研磨、洗浄、超音波洗浄、酸化被膜除去な
どにより、予め決められた形状に仕上げられる。
【0018】ここで、装身具本体1に固定凹部2を設け
るためには、前述の工程中、原型若しくはワックス模型
を成型する時点で、固定凹部を形成することが好ましい
が、母型に直接形成しても良い。また、母型の成型は、
前述の方法に限定されず、ロストワックス法、シェルモ
ールド法、フルモールド法、炭酸ガス法などにより成型
しても良い。
るためには、前述の工程中、原型若しくはワックス模型
を成型する時点で、固定凹部を形成することが好ましい
が、母型に直接形成しても良い。また、母型の成型は、
前述の方法に限定されず、ロストワックス法、シェルモ
ールド法、フルモールド法、炭酸ガス法などにより成型
しても良い。
【0019】次に、母型を電解槽内に入れて、通電し、
所定の厚み、例えば、0.2mmを有する金属層を母型
に電着させ、これを乾燥し、予め決めておいた箇所を穿
孔する。なお、電着作業中は、電解液を濾過、撹拌し、
電解液の温度を設定温度の±0.1℃の範囲で制御し、
電解液の金属濃度を一定水準に保つことなどが必要であ
る。
所定の厚み、例えば、0.2mmを有する金属層を母型
に電着させ、これを乾燥し、予め決めておいた箇所を穿
孔する。なお、電着作業中は、電解液を濾過、撹拌し、
電解液の温度を設定温度の±0.1℃の範囲で制御し、
電解液の金属濃度を一定水準に保つことなどが必要であ
る。
【0020】ここで、金属層を18金にする場合は、前記
電解槽内の電解液の組成を、金:銅:カドミウム=7
5:18:7、温度を70℃とし、また、金属層を14金
にする場合は、電解液の組成を金:銅:カドミウム=5
85:345:70、温度を65℃にすると良い。ま
た、母型材料を取り出す孔は、母型材料を溶かす溶液が
内部に入りやすく、かつ、内部で発生するガスが漏れや
すいような位置に穿孔する。
電解槽内の電解液の組成を、金:銅:カドミウム=7
5:18:7、温度を70℃とし、また、金属層を14金
にする場合は、電解液の組成を金:銅:カドミウム=5
85:345:70、温度を65℃にすると良い。ま
た、母型材料を取り出す孔は、母型材料を溶かす溶液が
内部に入りやすく、かつ、内部で発生するガスが漏れや
すいような位置に穿孔する。
【0021】なお、金属層を構成する金属としては、金
の他、銀やプラチナなどの貴金属、また、銅、カドミウ
ムの他に、ニッケルなどの非鉄金属がある。
の他、銀やプラチナなどの貴金属、また、銅、カドミウ
ムの他に、ニッケルなどの非鉄金属がある。
【0022】そして、この金属層で被覆された母型を、
2:1の割合で水で薄め、75〜85℃に熱した硝酸内
に浸漬し、真鍮を溶融させて取り出し、沸騰した湯で完
全にすすぎ落し、金属殻を成型する。
2:1の割合で水で薄め、75〜85℃に熱した硝酸内
に浸漬し、真鍮を溶融させて取り出し、沸騰した湯で完
全にすすぎ落し、金属殻を成型する。
【0023】なお、母型の材料により母型の取り出し方
法は異なってくる。例えば、可融合金の場合、熱したシ
リコン・オイルに浸して可融合金を除去し、塩素系溶剤
中で脱脂し、前記同様に熱した硝酸中で、可融合金の痕
跡と銅の層を取り除き、沸騰した湯で完全にすすぎ落
す。また、亜鉛合金の場合は、80℃に熱した濃塩酸中
で溶かし、沸騰した湯で完全にすすぎ落す。そして、ア
ルミニウムの場合は、80℃に熱した200〜400g
/lの苛性ソーダ溶液中で溶かし、水ですすぎ、苛性ソ
ーダでは溶けないその他の金属を、50〜60℃の硝酸
中で除去し、沸騰した湯で完全にすすぎ落す。
法は異なってくる。例えば、可融合金の場合、熱したシ
リコン・オイルに浸して可融合金を除去し、塩素系溶剤
中で脱脂し、前記同様に熱した硝酸中で、可融合金の痕
跡と銅の層を取り除き、沸騰した湯で完全にすすぎ落
す。また、亜鉛合金の場合は、80℃に熱した濃塩酸中
で溶かし、沸騰した湯で完全にすすぎ落す。そして、ア
ルミニウムの場合は、80℃に熱した200〜400g
/lの苛性ソーダ溶液中で溶かし、水ですすぎ、苛性ソ
ーダでは溶けないその他の金属を、50〜60℃の硝酸
中で除去し、沸騰した湯で完全にすすぎ落す。
【0024】最後に、金属殻を炉内で熱処理して内部応
力を除去し、母型材料取り出し用の孔をろうづけにより
塞ぎ、さらに、必要に応じて仕上げを行い装身具本体1
を成型する。
力を除去し、母型材料取り出し用の孔をろうづけにより
塞ぎ、さらに、必要に応じて仕上げを行い装身具本体1
を成型する。
【0025】そして、装身具本体1の固定凹部2に、紫
外線硬化型接着剤3を塗布し、この接着剤3に飾体5を
仮固着すると共に、この接着剤3に紫外線を照射して硬
化させ、固定凹部2と飾体5とを確実に固着する。この
時、硬化した紫外線硬化型接着剤3は無色透明になるた
め、美観を損なうことはない。
外線硬化型接着剤3を塗布し、この接着剤3に飾体5を
仮固着すると共に、この接着剤3に紫外線を照射して硬
化させ、固定凹部2と飾体5とを確実に固着する。この
時、硬化した紫外線硬化型接着剤3は無色透明になるた
め、美観を損なうことはない。
【0026】このように、固定凹部2を予め成型してい
るので、金属層が薄く彫り留めが不可能な装身具本体1
であっても、飾体5の固定が可能であり、更に、紫外線
硬化型接着剤3を介して、装身具本体1と飾体5とを固
定しているので、容易に固着でき、かつ、固定凹部2と
飾体5の底部形状とが一致しない場合でも、確実に固着
できる。
るので、金属層が薄く彫り留めが不可能な装身具本体1
であっても、飾体5の固定が可能であり、更に、紫外線
硬化型接着剤3を介して、装身具本体1と飾体5とを固
定しているので、容易に固着でき、かつ、固定凹部2と
飾体5の底部形状とが一致しない場合でも、確実に固着
できる。
【0027】また、図6に示すように、非中空の装身具
本体11であっても、中空の装身具本体1同様、表面に
成型した固定凹部12に、紫外線硬化型接着剤13を塗
布し、飾体15を仮固着すると共に、紫外線を照射し
て、固定凹部12と飾体15とを固着することができ
る。
本体11であっても、中空の装身具本体1同様、表面に
成型した固定凹部12に、紫外線硬化型接着剤13を塗
布し、飾体15を仮固着すると共に、紫外線を照射し
て、固定凹部12と飾体15とを固着することができ
る。
【0028】ここで、上述したような電気鋳造法により
成型した中空の装身具本体の固定凹部に、紫外線硬化型
接着剤を介して飾体を接着した本発明品と、従来の真鍮
製の装身具本体に通常の接着剤を介して飾体を接着した
従来品とを比較実験した。この従来品は、図示しない
が、接着剤が飾体の外方より視認できないように、飾体
の接着面に塗膜をコーティングし、この塗膜と装身具本
体の固着部の面とに接着剤を塗布している。この比較実
験は、100°Cの水の中に浸漬した場合と、超音波振
動を与えた場合の2通り行い、夫々の実験結果を表1、
表2に示す。
成型した中空の装身具本体の固定凹部に、紫外線硬化型
接着剤を介して飾体を接着した本発明品と、従来の真鍮
製の装身具本体に通常の接着剤を介して飾体を接着した
従来品とを比較実験した。この従来品は、図示しない
が、接着剤が飾体の外方より視認できないように、飾体
の接着面に塗膜をコーティングし、この塗膜と装身具本
体の固着部の面とに接着剤を塗布している。この比較実
験は、100°Cの水の中に浸漬した場合と、超音波振
動を与えた場合の2通り行い、夫々の実験結果を表1、
表2に示す。
【0029】
【表1】
【表2】
【0030】表1,表2から明らかなように、本発明の
装身具における石留め構造では、通常の使用範囲で、装
身具本体からみだりに飾体が剥離することがないことが
確認実証された。
装身具における石留め構造では、通常の使用範囲で、装
身具本体からみだりに飾体が剥離することがないことが
確認実証された。
【0031】
【発明の効果】以上、詳細に説明した本発明は、従来と
同等の大きさの物でも、材料コストを大幅に節約できる
と共に、軽量化によって重さによる衣服のみだれや、装
着する身体部位への負担を軽減することができるうえ
に、装身具本体と飾体との固着が容易であるため、熟練
者でなくても製造できる。さらに、飾体を固定する爪が
無いため、装身具自体、衣服及びその他のものを傷付け
たり、破損することがない。そして、装身具本体と飾体
とを固着する紫外線硬化型接着剤は、硬化後、無色透明
となるため、装身具本体及び飾体が有する素材の美しさ
を生かすことができる。
同等の大きさの物でも、材料コストを大幅に節約できる
と共に、軽量化によって重さによる衣服のみだれや、装
着する身体部位への負担を軽減することができるうえ
に、装身具本体と飾体との固着が容易であるため、熟練
者でなくても製造できる。さらに、飾体を固定する爪が
無いため、装身具自体、衣服及びその他のものを傷付け
たり、破損することがない。そして、装身具本体と飾体
とを固着する紫外線硬化型接着剤は、硬化後、無色透明
となるため、装身具本体及び飾体が有する素材の美しさ
を生かすことができる。
【図1】本発明におけるピアスの一例を示す概略斜視図
である。
である。
【図2】図1に示すピアスの一部断面正面図である。
【図3】本発明における指輪のその他の例を示す一部断
面正面図である。
面正面図である。
【図4】本発明におけるペンダントの一例を示す一部断
面正面図である。
面正面図である。
【図5】本発明の装身具本体と飾体との固定状態を示す
部分拡大断面図である。
部分拡大断面図である。
【図6】本発明の実施の他の形態を示す部分拡大断面図
である。
である。
【図7】従来の装身具の石留め工法を示す部分断面図で
ある。
ある。
【図8】従来の装身具のその他の石留め工法を示す部分
断面図である。
断面図である。
【図9】図8に示す石留め工法により飾体を固定した装
身具を示す概略部分断面図である。
身具を示す概略部分断面図である。
1 装身具本体 2 固定凹部 3 紫外線硬化型接着剤 5 飾体
Claims (3)
- 【請求項1】 金、銀、プラチナ等の金属製の装身具本
体に紫外線硬化型接着剤を介して、天然石、人工石など
で成形した適宜形状の飾体を固着したことを特徴とする
装身具。 - 【請求項2】 電気鋳造法で予め固定凹部を有した中空
状の装身具本体を成型し、この固定凹部は開口方向を拡
げて形成すると共に、この固定凹部の内周面に紫外線硬
化型接着剤を介して、天然石、人工石などで成形した適
宜形状の飾体の外周面を接着して石留めしたことを特徴
とする装身具の石留め構造。 - 【請求項3】 固定凹部を有する導電可能な消失性母型
を成型し、電解によって母型に略均一に金属層を電着さ
せ、金属層硬化後、金属層内部の母型を溶融して母型材
料を取り出し、固定凹部を有する中空状の装身具本体を
成型し、装身具本体の固定凹部に紫外線硬化型接着剤を
塗布し、この固定凹部に天然石、人工石などで成形した
適宜形状の飾体を仮固着すると共に、この接着剤に紫外
線を照射することにより、固定凹部に前記飾体を石留め
することを特徴とする装身具の石留め方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4487797A JPH10225310A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 装身具と装身具の石留め構造並びにその石留め方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4487797A JPH10225310A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 装身具と装身具の石留め構造並びにその石留め方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10225310A true JPH10225310A (ja) | 1998-08-25 |
Family
ID=12703732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4487797A Pending JPH10225310A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 装身具と装身具の石留め構造並びにその石留め方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10225310A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004095970A1 (en) * | 2003-03-27 | 2004-11-11 | Select Jewelry, Inc. | Article of jewelry |
GB2440899A (en) * | 2006-08-14 | 2008-02-20 | Paz Chen Ind Ltd | A method of embellishing hollow jewellery |
JP2008044371A (ja) * | 2007-08-08 | 2008-02-28 | Tefuko Aomori Kk | 装飾プレート |
-
1997
- 1997-02-14 JP JP4487797A patent/JPH10225310A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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