JPH10222858A - 光学ピックアップ装置 - Google Patents

光学ピックアップ装置

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JPH10222858A
JPH10222858A JP9019204A JP1920497A JPH10222858A JP H10222858 A JPH10222858 A JP H10222858A JP 9019204 A JP9019204 A JP 9019204A JP 1920497 A JP1920497 A JP 1920497A JP H10222858 A JPH10222858 A JP H10222858A
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JP
Japan
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objective lens
pickup device
optical pickup
protective film
movable
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JP9019204A
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Koji Mimori
幸治 三森
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学ピックアップ装置の2軸アクチュエータ
ーにおいて、対物レンズを保護する可動側部材がヨーク
を構成する固定側部材に対して、部材表面側にはみ出す
半田のフラックス、紫外線硬化型接着剤等によって貼着
固定されることを防止する。 【解決手段】 対物レンズ駆動機構としての2軸アクチ
ュエーター12の可動側部材である突当て部13aが設
けられたレンズホルダー13の下面側及び突当て部16
aが設けられたボビン16の上面側と、突当て部13a
及び16aが対向する固定側部材であるアクチュエータ
ー基板17の上面側及びヨーク19の上面片19aに保
護フィルム31を、2軸アクチュエーター12の製造工
程の初期工程において貼着し、最終工程において剥離す
ることにより、ストッパー突部13a及び16aとこれ
と対向する対向面の汚損を防止して固定側部材に対する
可動側部材の貼着固定を防止し、対物レンズのフォーカ
ス及びトラッキング調整駆動を常に円滑にかつ確実に行
えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク記録及
び/又は再生装置、光磁気ディスク記録再生装置等に備
える光学ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学ピックアップ装置は、光ディ
スク記録及び/又は再生装置においては単独で備えら
れ、また、記録及び再生可能な光磁気ディスクの記録再
生装置においてはオーバーライトヘッドとしての磁気ヘ
ッド装置と組合せて光学磁気ヘッド機構として備えられ
ている。
【0003】この光学ピックアップ装置は、半導体レー
ザの如き光源と、この光源より発せられる光束を光学記
録媒体としての光ディスクの信号記録面上に導き集光さ
せるための対物レンズ、グレーティングレンズ、ビーム
スプリッター等の光学部品を有して構成されて、光源よ
り発せられた光束を光ディスクの信号記録面上に集光し
て照射し、この信号記録面により反射された光束の反射
光束を光検出器によって検出することにより、信号記録
面上に記録された情報信号の読み出しを行うようにして
いる。
【0004】光学記録媒体である光ディスクは、前述の
光学ピックアップ装置を備えて構成されたディスクプレ
ーヤ装置において、スピンドルモータに取付けられて回
転するターンテーブルに中心部において保持されて回転
操作される。そして、このディスクプレーヤ装置におい
て、光学ピックアップ装置は、回転操作される光ディス
クの信号記録面に対物レンズを対向させる状態に配設さ
れている。また、このピックアップ装置は、光ディスク
の内外周に亘って移動操作可能に支持されている。
【0005】そして、光ディスクが回転操作されること
により、光学ピックアップ装置は、この光ディスクの信
号記録面上に、ほぼ同心円状をなして螺旋状に形成され
た記録トラックに沿って記録された情報信号を、この記
録トラックに沿って読み出すようになっている。
【0006】ところで、光ディスクが回転操作されると
き、記録トラックは、この記録トラックの曲率中心の、
スピンドルモータによる光ディスクの回転中心に対する
偏心によって、光学ピックアップ装置による読み出し位
置において、この光ディスクの径方向に周期的に往復移
動する。また、この光ディスクが回転操作されるとき、
信号記録面は、この光ディスクのディスク基板の平面性
の誤差、すなわち、歪みによって、光学ピックアップ装
置による読み出し位置において、信号記録面に垂直な方
向に周期的に往復移動する。
【0007】このような、光ディスクにおける偏芯やい
わゆる面振れに対応するために、光学ピックアップ装置
は、対物レンズ駆動機構(2軸アクチュエーター)を備
えている。この対物レンズ駆動機構は、対物レンズをこ
の対物レンズの光軸方向(フォーカス方向)及びこの光
軸に直交する方向(トラッキング方向)すなわち光ディ
スクの径方向に移動操作可能に支持している。
【0008】この対物レンズ駆動機構は、対物レンズに
よる光束の集光点と記録トラックとの光ディスクの径方
向及び信号記録面に垂直な方向についてのずれ量(距
離)を検出した信号(トラッキングエラー信号及びフォ
ーカスエラー信号)に基づいて、対物レンズを移動操作
するようにしてある。
【0009】このように対物レンズを移動操作可能に支
持する対物レンズ駆動装置(2軸アクチュエーター)
は、具体的には、対物レンズが保持されるレンズホルダ
ーにフォーカスコイルとトラッキングコイルを巻装した
ボビンが取付けられて、このボビンをアクチュエーター
基板から立上げ形成されてマグネットが接合されたヨー
クに軸方向の移動及び軸方向に対して回動可能に嵌挿さ
れ、また、レンズホルダーはアクチュエーター基板に固
定された支持体に基端部のダイヤフラムばね部において
固定された上下方向及び横方向に平行の4本のばねワイ
ヤにより上下方向及び横方向に移動可能に支持されて構
成されている。そして、この対物レンズ駆動装置は、対
物レンズのフォーカス方向である上下方向の不要な移動
を阻止、すなわち、移動を規制するために、可動部側を
構成するレンズホルダーの下面側とボビンの上面側にス
トッパー突子を突設し、レンズホルダーの下面側のスト
ッパー突子は固定部側を構成するアクチュエーター基板
の上面側に対応され、ボビンの上面側のストッパー突子
はヨークの上面片の内面に対応させている。
【0010】この構成により、対物レンズ駆動装置の非
動作時は、対物レンズ、レンズホルダー及びコイルを巻
装したボビンから構成される可動部側は、自重により下
降状態になり、レンズホルダーの下面側のストッパー突
子がアクチュエーター基板の上面に当接して支持され、
また、動作時において、対物レンズをフォーカス方向、
すなわち、上方へ不要に大きく移動させるように可動部
側が上昇するとボビンの上面側のストッパー突子がヨー
クの上面片の内面に当接して、可動部の上昇が阻止され
て対物レンズの突出が防止されるようになっている。す
なわち、対物レンズ駆動装置の可動部の上下面側のスト
ッパー突子により、可動部の上下移動範囲が規制される
ようになっている。
【0011】このように、対物レンズ駆動機構により対
物レンズが移動操作されることにより、この対物レンズ
による光束の集光点は、記録トラックの周期的な移動に
追従して、常に、記録トラック上に形成されることとな
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述のような光学ピッ
クアップ装置においては、対物レンズ駆動機構の対物レ
ンズを支持する可動側部材は、この可動側部材の上下面
側に突設されたストッパー突子が固定側部材に突当るこ
とによりフォーカス方向の可動が規制されるようになっ
ている。
【0013】ところで、この対物レンズ駆動機構の組立
てにおいては、前述のような多数の部品を接合、接続す
るために半田付け作業、紫外線硬化型接着剤を用いての
接着作業等を行うので、これ等の作業において、半田の
フラックス、硬化前の接着剤が、可動側部材及び固定側
部材の表面に多少なりとも流出して付着する。このため
可動側部材が対物レンズのフォーカス方向に移動し、ス
トッパー突子が固定側部材に突当った状態で貼着し、可
動側部材の移動が不可能になり、対物レンズのフォーカ
ス調整駆動はもとよりトラッキング調整駆動も行えない
不良品が生じ、製品の歩留りが低下する原因になってい
た。
【0014】特に、対物レンズを支持する可動側部材は
自重で下降移動し、固定側部材に対してストッパー突子
が押付けられるように突当てられるので、ストッパー突
子は半田のフラックス、紫外線硬化型接着剤の付着によ
り固定側部材側に貼着状態になり、フォーカス調整駆動
において可動側部材が固定側部材から離れる際、粘着力
により振動が生じ、対物レンズのフォーカス位置が不安
定になって光ディスクからの記録情報信号の読み出しに
支障が生じるおそれがある。
【0015】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、光学ピックアップ装置の製造工程において対物レン
ズ駆動機構の対物レンズを支持する可動側部材の固定側
部材に対する貼着を防止し、製品の歩留りの向上を図っ
た光学ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、光源より発せられた光束を光学記録媒体の
信号記録面上に集光させる対物レンズをフォーカス方向
及びトラッキング方向に移動操作可能に支持する対物レ
ンズ駆動機構を有し、この対物レンズ駆動機構の対物レ
ンズを保持する可動側部材と、この可動側部材を移動可
能に支持する固定側部材の互いに対物レンズのフォーカ
ス方向に対向する対向面の何れか一方に対物レンズのフ
ォーカス方向の移動を規制する突当て部を設けて成る光
学ピックアップ装置であって、突当て部側に保護フィル
ムを、製造工程の初期工程において貼着し、最終工程に
おいて剥離するように構成したものである。
【0017】このように構成することにより、光学ピッ
クアップ装置における対物レンズ駆動機構の組立工程に
おいて、対物レンズを保持する可動側部材やこの可動側
部材を支持する固定側部材の表面側に半田のフラック
ス、紫外線硬化型接着剤等がはみ出して付着した状態に
おいても、可動側部材又は固定側部材に設けられた突当
て部としてのストッパー突子は保護フィルムにより覆わ
れているので、ストッパー突子の汚損や対物面側への貼
着が防止されて、対物レンズのフォーカス方向の移動範
囲が縮小したり、可動側部材の固定側部材への貼着によ
り対物レンズのフォーカス動作が不可能になる等の不良
品の発生が防止され、歩留りが向上され、また、常に確
実に動作されて信頼性が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光学ピックア
ップ装置の実施の形態例を図面を参照して説明する。
【0019】図6及び図7において符記号1は一例の光
学ピックアップ装置の全体を示し、符記号2はブラケッ
ト等に取付けられてガイド軸S1 ,S2 に沿ってターン
テーブルに対して近接方向及び離隔方向に移動されるス
ライドベースで、一半部に対物レンズ収容部3が形成さ
れ、他半部に光学系収容部4が形成されており、一端部
側にはガイド軸S1 に嵌挿されるガイド軸孔5が、また
他端部側にはガイド軸S2 に係合される側面視略コ字状
のガイド溝6がそれぞれ形成されている。
【0020】このスライドベース2の対物レンズ収容部
3は上面側に開放する凹筐状に形成されて、この対物レ
ンズ収容部3に対物レンズ11を保持した対物レンズ駆
動機構としての2軸アクチュエーター12が設置されて
いる。
【0021】この2軸アクチュエーター12は、図1に
示すように、対物レンズ11が保持されるレンズホルダ
ー13にフォーカスコイル14とトラッキングコイル1
5を巻装したボビン16が取付けられて、このボビン1
6をアクチュエーター基板17に直立状に設けられ磁石
18が接合されたヨーク19に対物レンズ11の光軸方
向(フォーカス方向)の移動及び光軸方向に対して回動
(トラッキング方向の移動)可能に嵌挿され、また、レ
ンズホルダー13はアクチュエーター基板17に固定さ
れた支持体20に基端部のダイヤフラムばね部21aに
おいて固定された上下方向及び横方向に平行の4本のば
ねワイヤ21により上下方向及び横方向に移動可能に支
持されて構成されている。
【0022】この2軸アクチュエーター12のフォーカ
スコイル14とトラッキングコイル15の端子はレンズ
ホルダー13のレンズ保持部と反対側の端面に導出され
て支持体20の外端面に固定された端子部22にリード
線を介して接続されており、この端子部22に図6に示
すように、制御電流供給用のリード線としてのフレキシ
ブルプリント配線板23の端部を接続固定してある。
【0023】このように構成される対物レンズ11を保
持する2軸アクチュエーター12は、前述したスライド
ベース2の対物レンズ収容部3に収容してその底面にア
クチュエーター基板17をねじ止め固定し、フレキシブ
ルプリント配線板23を対物レンズ収容部3から導出す
る。また、2軸アクチュエーター12は、対物レンズ収
容部3の周縁部を覆うアクチュエーターカバー24によ
り保護されている。なお、図6において、符記号25は
半導体レーザ、符記号26は光検出器である。
【0024】そして、図1〜図3に示すように、対物レ
ンズ駆動機構としての2軸アクチュエーター12は、対
物レンズ11のフォーカス方向である上下方向の不要な
移動を阻止、すなわち、移動を規制するために、可動側
部材を構成するレンズホルダー13の下面側とボビン1
6の上面側に突当て部としてのストッパー突子13a,
13bと16aを突設し、レンズホルダー13の下面側
のストッパー突子13a,13bは、固定側部材を構成
するアクチュエーター基板17の上面側に対応され、ま
た、ボビン16の上面側のストッパー突子16aは、ヨ
ーク19の上面片19aの内面に対応させている。
【0025】この構成により、2軸アクチュエーター1
2の非動作時は、対物レンズ11を保持する可動側部材
は、ばねワイヤ21の弾力に抗して自重により下降され
てレンズホルダー13の下面側のストッパー突子13
a,13bがアクチュエーター基板17の上面に当接し
て支持された状態にある。
【0026】また、動作時においては、可動側部材は、
対物レンズ11をフォーカス方向へ移動、すなわち、上
方へ移動させるようにアクチュエーター基板17上から
浮上移動されるが、上方へ不要に大きく移動されるとボ
ビン16の上面側のストッパー突子16aがヨーク19
の上面片19aの内面に突当り、可動側部材の上昇が阻
止されて対物レンズ11の必要以上の突出が防止される
ようになっている。すなわち、2軸アクチュエーター1
2は、可動側部材の上下面側のストッパー突子13a,
13bと16aにより対物レンズ11のフォーカス方向
の移動範囲となる可動側部材の上下移動範囲が規制され
るようになっている。
【0027】そして、本発明は、製造工程において、前
述したストッパー突子13a.13b及び16aを保護
フィルム31により覆い製造最終工程において、この保
護フィルム31を除去するように構成したものである。
【0028】すなわち、本発明の一例においては、2軸
アクチュエーター12の組立前に、可動側部材となるレ
ンズホルダー13の下面側に図2及び図3に示すよう
に、ストッパー突子13a,13bを覆って保護フィル
ム31を貼着し、また、レンズホルダー13に固定され
るボビン16の上面側に図1及び図4に示すようにスト
ッパー突子16aを覆って保護フィルム31を貼着して
おく。この保護フィルム31は、例えはポリエチレンフ
ィルム等からテープ状に成形されて裏面にフィルム材か
ら剥離を生じない接着剤層32を形成したものであり、
図3及び図4に示すように、接着剤層32は保護フィル
ム31の前述したストッパー突子13a,13b及び1
6aに対応する部面31aを除く部面に形成してあり、
また、保護フィルム31の端部には、接着剤層32のな
い挟持面部31bが形成させれている。
【0029】このように形成される保護フィルム31
を、2軸アクチュエーター12の可動側部材を構成する
レンズホルダー13の下面側とボビン16の上面側に、
夫々非貼着部面31aをストッパー突子13a,13b
及び16aに対応させて接着剤層32を介して貼着する
と共に、挟持面部31bをレンズホルダー13とボビン
16の端面から突出させておく。
【0030】このようにして、2軸アクチュエーター1
2の可動側部材であるレンズホルダー13とボビン16
に保護フィルム31を貼着した状態で、2軸アクチュエ
ーター12の組立作業、すなわち、フォーカスコイル1
4とトラッキングコイル15を巻装したボビン16をレ
ンズホルダー13に固定する工程、レンズホルダー13
を支持体20にばねワイヤ21のダイヤフラムばね部2
1aを介して接続する工程、支持体20をアクチュエー
ター基板17に固定する工程、ボビン16の各コイル1
4,15を支持体20の端子部22に接続する工程等を
行う。
【0031】この2軸アクチュエーター12の組立作業
工程において、各部材の固定、連結、接続に用いる紫外
線硬化型接着剤、半田のフラックス等が、レンズホルダ
ー13、ボビン16の表面に流出付着しても、ストッパ
ー突子13a,13b及び16aは保護フィルム31に
より覆われていることにより、前述した接着剤、フラッ
クス等の付着が防止される。
【0032】この状態で、2軸アクチュエーター12の
組立作業が終了した後、レンズホルダー13及びボビン
16から保護フィルム31を剥離して、ストッパー突子
13a,13b及び16aを表出させる。
【0033】このようにして、ストッパー突子13a,
13b及び16aは、紫外線硬化型接着剤、半田のフラ
ックス等による汚損が防止されると共に、保護フィルム
31の接着剤層32の接着剤が付着することもなく、従
って2軸アクチュエーター12の可動側部材である、レ
ンズホルダー13、ボビン16は固定側部材であるアク
チュエーター基板17、ヨーク19に対して貼着固定さ
れるおそれなく昇降動作されて対物レンズ11のフォー
カス調整駆動が常に円滑かつ確実に行われる。
【0034】以上の構成において、ストッパー突子13
a,13b及び16aは、可動側部材に突設した場合で
あるが、固定側部材に突設して可動側部材に対向させて
もよい。すなわち、ストッパー突子をアクチュエーター
基板17のレンズホルダー13と対向する部面に突設す
ると共に、アクチュエーター基板17に設けられたヨー
ク19の上面片19aの内面側にボビン16の上面に対
向して突設してもよい。この場合も前述した保護フィル
ム31を用いてストッパー突子を覆うことができて、前
述した作用効果を奏することになる。
【0035】また、図3に示すように、保護フィルム3
1は、ストッパー突子13a,13b及び16a側と、
このストッパー突子13a,13b及び16aと対向す
る対向面側にも保護フィルム31を貼着することによ
り、可動側部材と固定側部材の突当て部の汚損が一層確
実に防止されることになり、2軸アクチュエーター12
の動作が一層円滑にかつ確実に行われることになる。
【0036】以上、本発明の実施の形態例を説明した
が、本発明はこの例に限定されるものではなく、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0037】例えば、対物レンズを保持する可動側部材
としてのレンズホルダーを支持する支持手段としては、
ダイヤフラムばね部を持つ4本のばねワイヤに限ること
なく、平行ヒンジアーム機構により構成してもよく、ま
た、他の部材の形状等も図示のものに限定されるもので
はない。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明による光学ピックア
ップ装置は、対物レンズ駆動機構の対物レンズを保持す
る可動側部材と、この可動側部材を搖動可能に支持する
固定側部材との互いに対物レンズの光軸方向に対向する
対向面の何れか一方に突当て部を設け、この突当て部側
に、保護フィルムを製造工程の初期工程において貼着
し、最終工程において剥離するように構成したことによ
り、可動側部材と固定側部材との間の突当て部の製造工
程中における半田フラックス、紫外線硬化型接着剤等に
よる汚損が防止されて、可動側部材は固定側部材に貼着
固定されるおそれが解消され、対物レンズを常に円滑
に、かつ確実にフォーカス及びトラッキング調整駆動さ
せることができる。また、保護フィルムを突当て部と対
向する対向面側にも貼着し、最終工程において剥離する
ことにより、突当て部と対向面の両面の汚損がほぼ完全
に防止されて、固定側部材に対する可動側部材の貼着固
定のおそれが全てなくなり、対物レンズを一層円滑にか
つ確実にフォーカス及びトラッキング調整駆動させるこ
とができて光ディスク記録情報信号を常に正確に読み出
すことができ信頼性が一層向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学ピックアップ装置の対物レン
ズ駆動機構部の一部省略した斜視図である。
【図2】図1に示す対物レンズ駆動機構部の下面側斜視
図である。
【図3】図1に示す対物レンズ駆動機構部の一部省略し
た側面図である。
【図4】図1に示す対物レンズ駆動機構部において、レ
ンズホルダーに保護フィルムを貼着した状態の断面図で
ある。
【図5】図1に示す対物レンズ駆動機構部においてボビ
ンに保護フィルムを貼着した状態の断面図である。
【図6】図1に示す対物レンズ駆動機構部を備えた光学
ピックアップ装置の平面図である。
【図7】図6に示す光学ピックアップ装置の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 光学ピックアップ装置、11 対物レンズ、12
対物レンズ駆動機構としての2軸アクチュエーター、1
3 レンズホルダー、13a,13b ストッパー突
部、14 フォーカスコイル、15 トラッキングコイ
ル、16 ボビン、16a ストッパー突部、17 ア
クチュエーター基板、18 磁石、19ヨーク、19a
上面片、31 保護フィルム、31a 非貼着面部、
31b挟持部、32 接着剤層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源より発せられた光束を光学記録媒体
    の信号記録面上に集光させる対物レンズをフォーカス方
    向及びトラッキング方向に移動調整可能に支持する対物
    レンズ駆動機構を有し、 上記対物レンズ駆動機構の上記対物レンズを保持する可
    動側部材と、この可動側部材を移動可能に支持する固定
    側部材の互いに上記対物レンズのフォーカス方向に対向
    する対向面の何れか一方に上記対物レンズのフォーカス
    方向の移動を規制する突当て部を設けて成る光学ピック
    アップ装置であって、 上記突当て部側に保護フィルムを製造工程の初期工程に
    おいて貼着し、最終工程において剥離するようにしたこ
    とを特徴とする光学ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 上記保護フィルムは接着剤層を設け、上
    記突当て部側に剥離可能に接着し上記突当て部を覆うよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載の光学ピック
    アップ装置。
  3. 【請求項3】 上記保護フィルムは上記突当て部に対応
    する部面を除く部面に接着剤層を設け、上記突当て部を
    除く周囲部面において剥離可能に接着して上記突当て部
    を覆うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光
    学ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 上記突当て部側及び上記突当て部と対向
    する部面側に上記保護フィルムを製造工程の初期工程に
    おいて貼着し、最終工程において剥離するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ装
    置。
  5. 【請求項5】 上記保護フィルムには挟持部を形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010282669A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 対物レンズ駆動装置およびそれを用いたディスク装置
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