JP3984049B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば光ディスク等の光記録媒体から情報信号を再生又は記録する場合の波面収差を補正する液晶素子を備えた情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例として、例えば、多層ディスクを再生する際に、光ピックアップにとって最適設計された記録層から各記録層までの距離が異なることにより生ずる波面収差を補正することにより、1層あたりの記録密度の高い多層ディスクを再生する場合には、半導体レーザから記録媒体に照射する光学系に複数の分割された同心円状の液晶パネルを配置することが知られている。
【0003】
同心円状の液晶パネルの各電極に印加することにより、液晶パネル内を透過する光束に波面収差とは逆向きの位相差を与えるように電圧を印加する駆動制御するものである。この液晶のパネルの各電極に印加電圧を与えることで残存する波面収差を小さくでき、記録媒体面で光スポットの径を絞ることができ、高密度での記録情報の再生を可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記液晶素子を光学ヘッド内のベース(例えば、固定光学系のベース上)に保持するとき、液晶素子をベース(ここでは固定光学系)に直接保持すると、液晶素子を保護することが難しく、液晶素子を破損を招くことや接着面積が充分とれず、保持が不安定となる。また、液晶用FPCの張力により液晶素子の位置決め調整が困難となる。
【0005】
(発明の目的)
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、多層記録媒体を光学的に記録再生する場合において、液晶素子を用いた位相量を調整して波面収差補正を行う装置であって、駆動のためのフレキシブルプリントサーキットが接続された液晶素子を位置決め固定でき、かつ液晶素子の破損を防止できる情報記録再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報記録再生装置は、半導体レーザからの光束を、往復光路分離素子、及び対物レンズを経て光記録媒体へ照射し、前記往復光路分離素子で分離される前記光記録媒体からの戻り光を受光する光検出器を具備した情報記録再生装置において、前記対物レンズと前記往復光路分離素子との間の光路中に、電圧を印加することにより屈折率を可変して位相差を調整する液晶素子を、前記液晶素子を保持するホルダを介して前記半導体レーザや前記光検出器が配置されたベースに固定し、前記ホルダの内側(例えば底面部及び側面部)に設けられた接着剤溜まり部に接着剤を塗布して、前記液晶素子及び前記液晶素子に接続されるフレキシブルプリントサーキットを前記ホルダに接着することにより、駆動のためのフレキシブルプリントサーキットが接続された液晶素子を位置決め固定できると共に、液晶素子の破損を防止できるようにしている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図10は本発明の1実施の形態に係り、図1は1実施の形態の情報記録再生装置を斜視図で示し、図2は光ディスクを除いて上から見た情報記録再生装置を示し、図3は光学ヘッドの光学系部分を示し、図4は固定光学部を斜視図で示し、図5は図4とは異なる方向からの固定光学部を斜視図で示し、図6はさらに図4、図5とは異なる方向からの固定光学部を斜視図で示し、図7は固定光学部を上から見た平面図を示し、図8は液晶ユニットを斜視図で示し、図9は液晶ユニットをその収納部と共に示し、図10は液晶ユニットにおける液晶素子等の接着固定箇所を正面図で示す。
【0008】
図1、図2に示すように、本実施の形態の情報記録再生装置1は、光ディスク2を回転自在に支持するスピンドルモータ3と、光ディスク2に対して記録用又は再生用のレーザ光を照射する光学ヘッド4とを備えている。
【0009】
光学ヘッド4は、半導体レーザ5(図3参照)や整形プリズム、検出光学系等の固定された光学系、つまり固定光学系6を含む固定光学部7と、この固定光学部7と、その光軸方向に対向して可動される可動部側光学系を含む可動部9とからなる。
【0010】
この可動部9は固定光学系6から入射されるレーザ光を光ディスク2上の所定の部位に集光させる対物レンズ17や、この対物レンズ17を移動するアクチュエータ等を搭載したピックアップで形成されている。なお、固定光学部7は、ベース10における光ディスク2に対向する部分の外周側に設けられている。
【0011】
可動部9は、ベース10上に設けられたガイドレール11を介して光ディスク2の半径方向に移動可能に支持されており、空芯コイル12とベース10上に固定された、ヨーク13、マグネット14で構成される磁気回路との相互作用によって移動の際の推力を得て移動するように構成されている。
【0012】
また、可動部9はキャリッジと、固定光学部7(の固定光学系6)から出射されたレーザ光を光ディスク方向へ反射するミラー16(図3参照)と、光ディスク2の記録面に対向配置され、ミラー16から反射したレーザ光を記録面に集光させる対物レンズ17と、この対物レンズ17を所定位置へ位置付けるように駆動するアクチュエータと、所定位置に対する対物レンズ17のずれを検出する位置検出センサと、可動部9を移動させる推力を発生する空芯コイル12と、可動部9に通電するためのFPC19と、可動部9のガタツキ即ち変動を許容範囲内に抑制するための予圧力を発生する強磁性体の予圧部材と、図示しないカバー等を備えて構成されている。
【0013】
固定光学部7の固定光学系7は、図3のように、半導体レーザ5と、レーザ光を平行光束にするためのコリメータレンズ21と、そのコリメータレンズ21からの平行光束の形状を整形するため、及び光ディスク2からの戻り光を取り出すための分離光学素子を形成する第1ビーム整形プリズム22a、第2ビーム整形プリズム22bと、コリメータレンズ21からの平行光束のビーム整形プリズム22bで反射される光束を前方モニタ用検出器23に入射させるためのモニタ用プリズム24、モニタ用集光レンズ25と、電圧の印加によりビーム整形プリズム22bから出射され、光ディスク2側に入射される光及び光ディスク2で反射した戻り光の位相差を調整するための液晶素子26と、偏光方向を変換するための1/4波長板27と、ビーム整形プリズム22aから取り出された光ディスク2からの戻り光を集光するための集光レンズ28と、この集光レンズ28からの光束を記録信号検出器29に分離するためのミラー30と、さらにその光検出器29側への光束を偏光成分の差をみるために2個の光検出器31a、31bに分離するためのミラー32と、から構成されている。
【0014】
そして、この固定光学系6における1/4波長板27に対向してその光軸方向に移動自在となる可動部9を構成するミラー16が配置され、このミラー16で反射された光軸方向に対物レンズ17が配置されている。この対物レンズ16はミラー16側に配置された色収差を補正する色収差補正レンズ17aと、この色収差補正レンズ17aと光ディスク2との間に配置される2群レンズ17bとを備えている。
【0015】
固定光学部7の固定光学系6を構成する光学部品等は、固定光学ベース34に固定されている。図4〜図6を参照して固定について説明する。
コリメータレンズ21はコリメータレンズ枠に接着固定され、そのコリメータレンズ枠は、レーザフレーム36にビスにて固定される。
【0016】
また、半導体レーザ5は、レーザプレート37に圧入固定され、レーザ5が固定されたレーザプレート37は、コリメータレンズ枠が固定されているレーザフレーム36にビスにて固定される。さらにコリメータレンズ枠、レーザプレート37が各々固定されたレーザフレーム36には、半導体レーザ5をコントロールするためのAPC−IC39が実装された半導体レーザ制御用のレーザ基板40がビス41にて固定される。これら各部材が固定されているレーザフレーム36は、固定光学ベース34のある側面部にビス42にて固定される。
【0017】
次に、第1ビーム整形プリズム22a、第2ビーム整形プリズム22b及びモニタ用集光レンズ25が接着されたモニタ用プリズム24は、位置決め治具にて固定光学ベース34内側の底面部に直接、接着固定される。
【0018】
そのモニタ用プリズム24、モニタ用集光レンズ25からの出射光を検知する前方モニタ用検出器23は、検出器用基板43に半田付けされ、その検出器用基板43が固定光学ベース34のある側面部にビス44にて固定される。
ビーム整形プリズム22aからの戻り光を集光するための集光レンズ28は、レンズ枠45に接着固定され、そのレンズ枠45は板ばね46にて、加圧されながら固定光学ベース34の内側の決められた位置に当て付け固定される。
【0019】
その集光レンズ28からの光束を記録信号検出器29と光検出器31a、31bに分離するためのミラー30は、片側を固定用ばね47にて、他の片側を接着にて、固定光学ベース34の内側に底面に対して垂直に決められた位置に当て付け固定される。
【0020】
さらにミラー30を透過した光束を偏光成分の差を検出するための2個の光検出器31a、31bに分離するためのミラー32は、位置決め治具にて固定光学ベース34の内側に底面に対して45度傾けて接着固定される。
【0021】
ミラー30、32により分離された光束が入射する検出器29、31a、31Bは、各々の検出器用基板48、49a、49bに半田付けされ、その各々の検出用基板48、49a、49bが固定光学ベース34にビス51、52a、52bで固定される。この場合、記録信号検出器用基板48は、固定光学ベース34のある側面部に、光検出器用基板49aの一つは、固定光学ベース34のある側面部に、他の一つの光検出器用基板49bは、固定光学ベース34の底面側に固定される。
【0022】
その固定光学ベース34の底面側には、メイン基板(記録信号用、サーボコントロール用のRF−IC50等が実装されたレーザコントロール、サーボコントロール用基板)53がビス54にて固定されている。このメイン基板53には、各々の検出用基板(前方モニタ用検出器用基板は除く)やレーザ基板40がFPC55にて一体的につながるように接続されている。
【0023】
つまり、メイン基板53と各々の基板とをつなぐFPC55、56、57a、57bは、基板全体を展開したときに各基板が干渉しない位置及びメイン基板53の主たるICの近郊に位置するという条件を満足し、その上でFPCの長さが最短となりうるような位置、形状となっている。
【0024】
例えば、レーザ基板40においては、レーザ基板40上端からでたFPC55は、固定光学ベース34のある側面部を、図6のように這い回りメイン基板53の一部につながるように構成されている。また、図4に示すように記録信号検出器用基板48においては、検出器基板48の下端から出たFPC56は、一番近いメイン基板53の一部につながり、固定光学ベース34の側面部に固定された光検出器用基板49aでは、検出器基板49aの下端から出たFPC57aは、やはり一番近いメイン基板53の一部につながり、固定光学ベース34の底面部に固定された光検出器用基板49bでは、図5のように、メイン基板53の一部とつながる。
【0025】
なお、前方モニタ検出器用基板43は、レーザ基板40と略最短となるようにFPC58で接続される。この接続は、FPC58で一体的につなげられてもよいし、図4のようにコネクタ59を介して接続されてもよい。また、FPC58でなくリード線等で接続しても構わない。各々の検出用基板、レーザ基板40等のこれらの位置関係がもっとも条件が整い効果が出やすい位置関係となっている。
【0026】
次に、固定光学系6の光学部材のうち、1/4波長板27は固定光学ベース34ではなく、ベース10側に接着固定される(図7参照)。また、液晶素子26は固定光学ベース34とベース10との間にある部材を介して、例えば固定光学ベース34側に接着固定されるようにしている。
【0027】
ベース10と固定光学ベース34とは、図7のように、各々のX,Y,Z(光軸方向)方向の当付面を基準として、固定光学ベース34の側面がベース10の側面に当て付けて位置決めしてビス61にて固定される。
【0028】
液晶素子26の固定方法について、図7〜図9を参照して説明する。
この液晶素子26は、可動部9に対して固定位置を規制する必要がある。よって、組立時位置調整を必要とし、治具等で保持する必要があるが、液晶素子26はガラス等を用いて形成されており、さらに厚さが薄い場合があることから、直接保持することは、破損などの不具合の原因となる。
【0029】
それを解決するために、本実施の形態では液晶素子26をカバーするような液晶ホルダを別途使用する。たとえ、位置調整が必要でなく、液晶素子26を直接保持する必要がないとしても液晶素子26を固定光学ベース34のような金属に直接、接着すると、液晶素子26の歪みの問題が新たに出てくる。よって、液晶素子26を使用するためには、どうしても、液晶素子26を保護するカバーのような液晶ホルダは必要不可欠となる。
【0030】
本実施の形態では以下の構成の液晶ユニット63として液晶素子26を取り付けるようにしている。
この液晶ユニット63は、図8のような構成になっている。まず、液晶素子26を液晶ホルダ64に接着固定する。液晶ホルダ64には、液晶素子26の接着時、接着剤が処理しやすいように、液晶ホルダ64の内側、底面部、側面部に接着剤用逃げ部(溝部)64bを設け、この逃げ部64bを利用して接着する。
【0031】
具体的には図10に示す例えば接着箇所a、b、b′、c、c′の5箇所で固定する。なお、接着箇所c、c′では液晶素子26に接続されたFPC66も同時に固定するようにしている。
【0032】
次に、液晶ホルダ固定ばね65を液晶ホルダ64の外形に合うように当て付ける。そのとき、ばね65の引っかけ部65aと液晶ホルダ64のばね用凸部64aが合うように取り付ける。
【0033】
その他、液晶ホルダ64には組立時、図9に示すように調整治具67で液晶ユニット63を保持し易いように、液晶ホルダ64の両側面部に、溝68(図8参照)と、溝68に連続するように穴とが形成してある。
【0034】
図9のように、液晶ユニット63を調整治具67の保持部67aで保持した状態で、ベース10の側面と、この側面に対向する固定光学ベース34の側面との間に設けた隙間に上部側から挿入する。この隙間には、その光軸方向に開口が設けてある。
【0035】
そして、上部側から挿入された液晶ユニット63は、ベース側に接触するホルダ固定ばね65の折り曲げるようにしたばね部65bにより、液晶ホルダ64の背面(ベース10)側が固定光学ベース34側面部に加圧され、弾性的に保持される。
【0036】
これにより、液晶ユニット63はZ方向(光軸方向)に規制され、調整前に容易に動くことはなくなる。調整治具67で保持したまま、調整治具67により、X,Y方向に移動させながら最適位置を調整し、最適な位置に決定後、液晶ホルダ64と固定光学ベース34を接着する。
【0037】
図10は液晶素子26を液晶ホルダ64に接着箇所する箇所の他に、液晶ホルダ64を固定光学ベース34に接着固定する箇所をD、D′で具体的に示している。
【0038】
この接着後、液晶ホルダ64から調整治具67の保持部67aを外し、固定終了となる。これとは別に、ばね65により加圧されているので、X,Y調整後でも容易に動かないため、接着前に治具保持部67aを外して接着を行ってもよい。
【0039】
この方が、余計なものがなくなり、接着作業がやり易くなる場合もある。固定された液晶素子26は、図5,図6のように、液晶素子26からのFPC66を這わせ、メイン基板53のコネクタ69にて接続される。
【0040】
このように液晶ホルダ64で保持された液晶素子26からのFPC66を光検出光学系とは反対側に引き出している。このようにすることにより、光検出光学系の邪魔にならないようにできる等のメリットがある。
【0041】
以下に説明するように液晶素子26の同心円状に設けた透明電極には、FPC66を介してメイン基板53に設けた図示しない液晶素子駆動回路から波面収差を補正するための電圧値の駆動信号を印加できるようにして、光ディスク2が多層の記録層の場合においても高密度での情報の記録及び再生を行えるようにしている。
【0042】
このような構成の本実施の形態の情報記録再生装置1によれば、例えば多層の記録層を有し、かつ各記録層に高密度で情報を光学的に記録及び再生する場合においても、液晶素子26を用いた位相量を調整して波面収差補正手段を設けているので、高密度の情報の記録や再生ができる。
【0043】
本実施の形態の情報記録再生装置1では、例えば多層の記録層の対物レンズ17に最も近い記録層或いは最も遠い記録層(基準記録層とする)に対して波面収差の少ない最適な状態に対物レンズ17等の光学系を調整設定する。
【0044】
この場合、その基準記録層から離れた記録層程、波面収差の影響が発生するが、液晶素子26に対して図示しない、液晶素子駆動回路から液晶素子26に波面収差を小さくするように同心円状の透明電極に電圧を印加することにより、その屈折率を変化させ、その屈折率の変化による位相量により波面収差の値を小さくでき、小さなスポットにでき、高密度の情報の記録及び再生ができる。
なお、印加する電圧等は、記録或いは再生しようとする記録層に応じて予めROM等の情報格納手段に格納しておけば良い。
【0045】
本実施の形態は以下の効果を有する。
液晶素子26を液晶ホルダ64を用いて固定するようにしているので、可動部9側の光学系に対して位置決めの精度が出しやすい。
また、液晶ホルダ64で保持固定することにより、液晶素子26の破損等の不具合を防ぐことが可能となる。
【0046】
また、液晶ホルダ64を固定光学ベース34に接着することにより、液晶素子26を直接、接着するよりも、接着スペースが多くとれるので容易に接着ができるようになる。
【0047】
液晶素子26と液晶ホルダ64の図10に示す接着箇所a,b,b′,c,cにおけるc,cの箇所では液晶FPC66も含めて接着することにより、FPC66の動きによる液晶素子26への影響を抑えることができる。なお、5箇所ではなく、aとb、aとcの3箇所でもよい。
【0048】
また、液晶ホルダ64と固定光学ベース34の接着面は、図10のD,D′で示すように液晶ホルダ64の横側の2箇所であり、このようにすることによりベース34の構成、調整器、液晶FPC66のはい回し等がし易い。
【0049】
また、液晶FPC66を這い回すことにより、このFPC66の張力による、液晶素子26への調整固定に及ぼす影響を解消できる。具体的には液晶FPC66の形状を、液晶素子26の調整方向(図9のX,Y方向)に移動してもFPC66の撓みによって対応可能となるような形にすることによって、液晶素子26の取り付け位置調整後に固定してもFPC66が突っ張らないので、固定に及ぼす影響を解消できる。
【0050】
また、液晶FPC66が出る方向としては、液晶ホルダ64の横側は調整器のホルダつまみ、接着箇所に適しているため、本実施の形態では、上側から出しており効率的となっている。なお、下部から出すようにしても良い。
【0051】
また、液晶ホルダ64を固定光学部7側に固定することにより、液晶FPC66がメイン基板53近くに配置しやすくなり、メイン基板53に接続しやすく、組立性が向上する。このように、液晶FPC66をメイン基板53側に接続した方が、回路設計上有利になる(液晶ホルダ64をベース側に固定して、液晶FPC66を配置すると、回路設計上の制約やFPC66の這い回しが複雑になり易い)。
【0052】
また、本実施の形態のような方向に液晶FPC66を出すことにより、液晶素子26の位置調整への影響がなくなること、液晶ホルダ64の固定の為の接続がやりやすくなること、検出光学系にとって邪魔にならないこと、他の部品への影響が最小限となることなど、組立性、調整性の向上、レイアウトの優位性などの効果がある。
【0053】
以上説明したように本発明によれば、半導体レーザからの光束を、往復光路分離素子、及び対物レンズを経て光記録媒体へ照射し、前記往復光路分離素子で分離される前記光記録媒体からの戻り光を受光する光検出器を具備した情報記録再生装置において、
前記対物レンズと前記往復光路分離素子との間の光路中に、電圧を印加することにより屈折率を可変して位相差を調整する液晶素子を、前記液晶素子を保持するホルダを介して前記半導体レーザや前記光検出器が配置されたベースに固定し、前記ホルダの内側に設けられた接着剤溜まり部に接着剤を塗布して、前記液晶素子及び前記液晶素子に接続されるフレキシブルプリントサーキットを前記ホルダに接着するようにしているので、駆動のためのフレキシブルプリントサーキットが接続された液晶素子を位置決め固定できると共に、液晶素子の破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態の情報記録再生装置を示す斜視図。
【図2】光ディスクを除いて上から見た情報記録再生装置を示す平面図。
【図3】光学ヘッドの光学系部分を示す斜視図。
【図4】固定光学部を示す斜視図。
【図5】図4とは異なる方向からの固定光学部を示す斜視図。
【図6】図4、図5とは異なる方向からの固定光学部を示す斜視図。
【図7】固定光学部を示す平面図。
【図8】液晶ユニットを分解して示す斜視図。
【図9】液晶ユニットをその収納部と共に示す斜視図。
【図10】液晶ユニットの液晶素子等の接着固定箇所を示す図。
【符号の説明】
1…情報記録再生装置
2…光ディスク
3…スピンドルモータ
4…光学ヘッド
5…半導体レーザ
6…固定光学系
7…固定光学部
9…可動部
10…ベース
14…マグネット
16…ミラー
17…対物レンズ
21…コリメータレンズ
22a、22b…ビーム整形プリズム
23…前方モニタ用検出器
26…液晶素子
27…1/4波長板
28…集光レンズ
29…記録信号検出器
31a、31b…光検出器
34…固定光学ベース
53…メイン基板
64…液晶ホルダ
65…液晶ホルダ固定ばね
66…FPC
67…調整治具
Claims (3)
- 半導体レーザからの光束を、往復光路分離素子、及び対物レンズを経て光記録媒体へ照射し、前記往復光路分離素子で分離される前記光記録媒体からの戻り光を受光する光検出器を具備した情報記録再生装置において、
前記対物レンズと前記往復光路分離素子との間の光路中に、電圧を印加することにより屈折率を可変して位相差を調整する液晶素子を、前記液晶素子を保持するホルダを介して前記半導体レーザや前記光検出器が配置されたベースに固定し、
前記ホルダの内側に設けられた接着剤溜まり部に接着剤を塗布して、前記液晶素子及び前記液晶素子に接続されるフレキシブルプリントサーキットを前記ホルダに接着する
ことを特徴とする情報記録再生装置。 - 前記ホルダは、前記ベース側に接触するホルダ固定バネを有し、前記ホルダ固定バネにより、前記ホルダの背面側が前記ベース側面部に加圧され、弾性的に保持される
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。 - 前記ホルダを前記ベースに固定し、前記フレキシブルプリントサーキットを前記対物レンズと前記往復光路分離素子との間からなる光路を塞ぐことのないように配置した
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。
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