JPH10219892A - 型枠用パネル及びそれを用いたコンクリート壁構築用型枠装置 - Google Patents
型枠用パネル及びそれを用いたコンクリート壁構築用型枠装置Info
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- JPH10219892A JPH10219892A JP2691097A JP2691097A JPH10219892A JP H10219892 A JPH10219892 A JP H10219892A JP 2691097 A JP2691097 A JP 2691097A JP 2691097 A JP2691097 A JP 2691097A JP H10219892 A JPH10219892 A JP H10219892A
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Abstract
出のおそれがなく、少数種類のものを用意しておくだけ
で、布基礎の高さ、長さ、幅の要求寸法に応じられるよ
うにした発泡樹脂製の型枠用パネル及びそれを用いたコ
ンクリート壁構築用型枠装置を提供する。 【解決手段】 型枠パネル1を、発泡樹脂製の板材より
なり、複数箇所に型枠固定具10取付用の穴7が配設さ
れたものとし、これらの穴7は前記板材を貫通させずに
薄肉部を残置させたものとする。複数のこのような型枠
パネル1を、互いに平行に対向させ、その対向面に当接
する1対のフランジ2aを有する保持具2と、これら保
持具2を連結する連結杆3と、保持具2の軸部2bに螺
合し型枠パネル1を貫く軸部10cと大径フランジ10
aとを有する型枠固定具10とにより支持する。
Description
クリート打設用の型枠パネル、及びそれを用いたコンク
リート壁構築用型枠装置に関する。
溝に、捨てコンクリートを打設し、硬化後その上にフー
チング用の型枠を設置して生コンクリートを打設し、そ
の硬化後、上に布基礎用の型枠を設置して、生コンクリ
ートを打設し、硬化を待ってから型枠を脱型することに
より構築されるのが一般的である。硬化した捨てコンク
リートの上に、フーチング基礎と布基礎とを同時に構築
することもある。
互いに平行をなす1対の発泡樹脂製の型枠パネル(1)
(図10では、片方のみを示している)を、これら型枠
パネル(1)の対向面に当接する1対のフランジ(2a)を有
する保持具(2)を連結する連結杆(3)によって所定間隔
を保持させ、型枠パネル(1)の外側に、バタ角と呼ばれ
る角材(4)を当てて、その外側に1対の短管(5)を配し
て、フォームタイ(登録商標)(6)により全体を保持具
(2)に締め付けて、型枠パネル(1)をしっかりと止め付
ける工法がある。
後でも、同時構築の場合でも採用でき、しかも発泡樹脂
製の型枠パネルは、残置させておくと断熱、止水効果を
奏し得るので有利である。
脂製の型枠パネル(1)は、フォームタイ(6)取り付け用
の孔を予め穿設しておくと、フォームタイ(6)を取り付
けない部分において、この孔からコンクリートが流出す
るおそれがあり、また、このような孔を予め穿設してお
かない場合は、フォームタイ(6)取り付け時に、現場で
この孔を穿設するか、またはフォームタイ(6)取り付け
用の中間ボルト(6a)等を、型枠パネル(1)に突き刺さな
ければならず、その際に多大な労力を要するとともに、
突き刺すべき位置が特定できず、その位置が狂うと、保
持具(2)や連結杆(3)が傾き、型枠パネル(1)を正規の
状態で保持できなくなる等の問題がある。
を連結する連結部とを発泡樹脂により一体的に成形した
もの(例えば、本出願人による特開平7ー268881
号公報参照)があるが、これによると、布基礎の厚さを
現場で自由に変更できないという不利がある。
と、角材、短管、フォームタイ等の型枠パネルの外側を
締め込むための多くの材料及び手間を必要とする。その
上、型枠パネルは、布基礎の寸法により各種寸法のもの
を必要とする。
な問題点に鑑み、組付作業が容易で、しかもコンクリー
トの流出のおそれがなく、少数種類のものを用意してお
くだけで、布基礎の高さ、長さ、幅の要求寸法に応じら
れるようにした発泡樹脂製の型枠用パネル及びそれを用
いたコンクリート壁構築用型枠装置を提供することを目
的としている。
題は、次のようにして解決される。 (1) 型枠用パネルを、発泡樹脂製の板材よりなり、複
数箇所に型枠固定具取付用の穴が配設されたものとし、
これらの穴は前記板材を貫通させずに薄肉部を残置させ
たものとする。
板材の両面に対向して型枠固定具取付用の穴を形成し、
その中央に薄肉部を残置させる。
板材の片面に型枠固定具取付用の穴を形成し、その孔の
奥端と前記板材の他方の表面との間に薄肉部を残置させ
る。
て、型枠パネルの側面に、縦及び横方向に切り取り目地
を入れる。
て、複数の縦方向の切り取り目地と複数の固定具取付用
の穴とをそれぞれ横方向に同一ピッチで設ける。
互いに平行をなす1対の発泡樹脂製の型枠パネルを、そ
の対向面に当接する1対のフランジを有する保持具と、
これら保持具を連結する連結杆とによって所定間隔を保
持させ、前記保持具の軸部に螺合しかつ前記型枠パネル
に設けた孔を貫通する軸部と大径フランジとを有する型
枠固定具を、前記大径フランジを前記型枠パネルの外面
に当接させて前記型枠パネルに固定することにより、前
記型枠パネルを支持したものとする。
ネルと外側の型枠パネルとを互いに横方向にずらせて配
設する。
ーナー形成用の1対の型枠パネルの一方の端縁に凸部を
形成し、他方の型枠パネルの側面の端部に前記凸部に嵌
合する凹部を形成する。
例においては、図3に示す平面形状の単位の硬質発泡樹
脂製の型枠パネル(1)が1対、布基礎として打設するコ
ンクリートの幅だけ離して配設される。
は複数個)の型枠固定具取付用の穴(7)が、発泡成型時
に予め均等に配設されており、かつ表面には、これら6
個の穴(7)を中心としてそれぞれを区分する縦及び横方
向の太めの切り取り目地(8)、及びこれら太めの切り取
り目地(8)により区分された部分をさらに縦方向に区分
する細めの切り取り目地(9)が形成されている。
ように、左右両面から円筒形の凹部(7a)とこれに続く切
頭円錐形の凹部(7b)を形成してなるもので、中央に薄肉
部を残置した形状とされている。
は、フランジ(2a)を有する保持具(2)を両端に取り付け
た連結杆(3)により保たれている。図1及び図2から明
らかなように、保持具(2)は、そのフランジ(2a)を型枠
パネル(1)の内面に当接されており、その軸部(2b)に半
ばまで螺合させた連結杆(3)の中心線は、上述の型枠固
定具取付用の穴(7)の中心に合致させてある。
0a)と、前述の型枠パネル(1)の穴(7)に合致する形状
の基部(10b)と、この基部(10b)から延び先端に雄ねじを
形成した突出する軸部(10c)とを有している。
外側の面に形成された穴(7)から、その突出する軸部(1
0c)を、薄肉部を貫いて挿入し、大径フランジ(10a)が型
枠パネルの外面に当接するまで、保持具(2)の軸部(2b)
に螺入される。
b)に外面から引っ込んで一体に形成された内側が六角形
状のレンチ穴(11)に、ボックスレンチ(図示しない)を
掛けて、全体を回転させることにより行われる。
成されている。
いる型枠パネル(13)〜(16)を示している。図5及び図6
に示す型枠パネル(13)(14)は、出隅側に用いるもので、
図7及び図8に示す型枠パネル(15)(16)は、入隅側に用
いるものである。
その片方の端面から突出する凸部(17)が形成されてお
り、他方の型枠パネル(14)(16)の端部の側面には、凸部
(17)にはまり合う凹部(18)が形成されている。
型枠パネル(1)の場合と同じ間隔で縦方向の細めの切り
取り目地(9)が施されており、かつ固定具取付用の穴(1
9)が穿設されている。この実施例の場合、穴(19)は、前
述の実施例とは異なって、片方の面にのみ穿設され、そ
の穴(19)の奥端と型枠パネル(13)(14)の他方の表面との
間に薄肉部を残置させたものとして示されているが、こ
れは、前述の実施例と同じく両側の面に穿設されたもの
としてもよい。
7)あるいは凹部(18)を形成した端部とは反対側の端部
に、前述の実施例の場合の間隔のおよそ半分の間隔で切
り取り目地(9)が形成されている。また、型枠固定具取
付用の穴(19)が、この半分の間隔の切り取り目地(9)に
ひとつの間隔で、すなわち切り取り目地(9)と同一の横
方向のピッチで、並んで穿設されている。
及び入隅側の型枠パネル(15)(16)を、図9に矢印により
示すように凸部(17)を凹部(18)に嵌合させて組み合わ
せ、所望の布基礎コンクリート打設幅を隔てて入隅側及
び出隅側の型枠パネル(13)(14)(15)(16)を位置させる。
取り目地(9)のピッチと同一ピッチで段階的に変わる複
数の寸法の種類の中から選択するようにすれば、出隅側
の型枠パネル(13)(14)の穴(19)は、常に入隅側の型枠パ
ネル(14)(15)の複数の穴(19)のいずれかに合致するの
で、これを利用して、前述の実施例と同様に型枠固定具
(10)、保持具(2)及び連結杆(3)を取り付けることがで
きる。また、各型枠パネル(13)〜(16)の全長は、選択す
る布基礎の厚さに応じて、所望の切り取り目地(9)に沿
って切断することにより、最適な長さに調整すればよ
い。
と外側になる型枠パネル(1)とは、固定具取付用の穴(1
9)の1ピッチ分だけ横方向に互いにずらして配設する
と、構造的により強い型枠を形成することができる。出
隅側及び入隅側の型枠パネル(13)〜(16)についても同様
にずらして配置することもでき、この場合にも、型枠パ
ネル(1)との取り合い関係から、型枠パネル(1)、(13)
〜(16)を適宜にその切り取り目地(9)で切断すればよ
い。
枠固定具を穴に少し強めに押し込むだけで、薄肉部を破
壊して、型枠パネルに簡単に貫通させることができ、型
枠固定具の取り付け作業がきわめて簡単になるととも
に、型枠固定具を取り付けない部分においては、薄肉部
の存在により、打設した生コンクリートが穴を通して流
出するのを防止することができ、取り扱いがきわめて便
利である。
パネルを裏表の区別なく使用することができる。
を穴の全く存在しないフラットな面とすることができ、
この面を内側とすれば、フラットなコンクリート表面を
形成することができる。
取り目地に沿って型枠パネルを切り取ることにより、必
要に応じて型枠パネルの長さ及び高さを変更することが
できる。ことに、内側、外側の型枠パネルを互いに食い
違わせて配設する場合に便利に用いることができる。
成用の型枠パネルとして用いると、型枠固定具を取り付
ける穴を変更するだけで、コンクリート壁の厚さの変更
に対処することができるとともに、型枠パネルを切り取
り目地に沿って切断することにより、型枠パネルの全長
を、上記壁厚に応じて容易に変更することができる。
装置によると、型枠固定具の大径フランジにより型枠パ
ネルの外側が広い面積にわたってしっかりと固定される
ので、従来のように角材、短管、フォームタイ等の締め
込み材を用いなくても、打設されるコンクリートの圧力
に屈したり型枠が撓んだりすることがない、充分に強固
な型枠装置を提供することができる。
保持具に連結するだけで、従来のように角材、短管、フ
ォームタイ等を用いる必要がないので施工が簡単であ
り、連結杆の長さを変えるだけでコンクリート厚を任意
に変更することができ、あらゆるコンクリート構造に使
用することができる。
を取り外せば、型枠パネルを簡単に外すことができ、逆
にそれらをそのまま残置して、型枠パネルを断熱材、止
水材等として使用することができ、その際に、その外側
をさらに化粧板等で覆う場合に、大径フランジに、化粧
板等固定用の止めくぎや止めねじ等を打ち込むことがで
きる。すなわち、発泡樹脂製の型枠パネル自体には、く
ぎやねじがきかないないので、大径フランジがあると便
利である。
と、型枠の強度を高めることができる。
と、コーナーにおける型枠パネルの連結を簡単かつ確実
に行うことができる。
施例を、その一部を切り欠いて示す斜視図である。
る。
る。
る。
る。
の状態を示す平面図である。
る型枠パネルの外側の支持状態を示す、図2と同様な断
面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 発泡樹脂製の板材よりなり、複数箇所に
型枠固定具取付用の穴が配設され、これらの穴は前記板
材を貫通させずに薄肉部を残置させていることを特徴と
する型枠用パネル。 - 【請求項2】 発泡樹脂製の板材の両面に対向して型枠
固定具取付用の穴を形成し、その中央に薄肉部を残置さ
せた請求項1記載の型枠用パネル。 - 【請求項3】 発泡樹脂製の板材の片面に型枠固定具取
付用の穴を形成し、その孔の奥端と前記板材の他方の表
面との間に薄肉部を残置させた請求項1記載の型枠用パ
ネル。 - 【請求項4】 側面に、縦または横方向の切り取り目地
を入れた請求項1〜3のいずれかに記載の型枠用パネ
ル。 - 【請求項5】 複数の縦方向の切り取り目地と複数の固
定具取付用の穴とをそれぞれ横方向に同一ピッチで設け
た請求項1〜4のいずれかに記載の型枠用パネル。 - 【請求項6】 互いに平行をなす1対の発泡樹脂製の型
枠パネルを、その対向面に当接する1対のフランジを有
する保持具と、これら保持具を連結する連結杆とによっ
て所定間隔を保持させ、前記保持具の軸部に螺合しかつ
前記型枠パネルに設けた孔を貫通する軸部と大径フラン
ジとを有する型枠固定具を、前記大径フランジを前記型
枠パネルの外面に当接させて前記型枠パネルに固定する
ことにより、前記型枠パネルを支持したことを特徴とす
るコンクリート壁構築用型枠装置。 - 【請求項7】 内側の型枠パネルと外側の型枠パネルと
を互いに横方向にずらせて配設した請求項6記載のコン
クリート壁構築用型枠装置。 - 【請求項8】 コーナー形成用の1対の型枠パネルの一
方の端縁に凸部を形成し、他方の型枠パネルの側面の端
部に前記凸部に嵌合する凹部を形成した請求項6または
7記載のコンクリート壁構築用型枠装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2691097A JP3750093B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | コンクリート壁構築用型枠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2691097A JP3750093B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | コンクリート壁構築用型枠装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10219892A true JPH10219892A (ja) | 1998-08-18 |
JP3750093B2 JP3750093B2 (ja) | 2006-03-01 |
Family
ID=12206383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2691097A Expired - Fee Related JP3750093B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | コンクリート壁構築用型枠装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3750093B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006129394A1 (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-07 | Hizaki Construction Co., Ltd. | 型枠兼用断熱パネルおよびそれを用いた建築用型枠 |
-
1997
- 1997-02-10 JP JP2691097A patent/JP3750093B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006129394A1 (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-07 | Hizaki Construction Co., Ltd. | 型枠兼用断熱パネルおよびそれを用いた建築用型枠 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3750093B2 (ja) | 2006-03-01 |
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Effective date: 20050412 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20050824 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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