JP3750093B2 - コンクリート壁構築用型枠装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、施工が容易なコンクリート壁構築用型枠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、布基礎は、地盤に掘削した根切り溝に、捨てコンクリートを打設し、硬化後その上にフーチング用の型枠を設置して生コンクリートを打設し、その硬化後、上に布基礎用の型枠を設置して、生コンクリートを打設し、硬化を待ってから型枠を脱型することにより構築されるのが一般的である。
硬化した捨てコンクリートの上に、フーチング基礎と布基礎とを同時に構築することもある。
【0003】
布基礎の構築には、図10に示すように、互いに平行をなす1対の発泡樹脂製の型枠パネル(1)(図10では、片方のみを示している)を、これら型枠パネル(1)の対向面に当接する1対のフランジ(2a)を有する保持具(2)を連結する連結杆(3)によって所定間隔を保持させ、型枠パネル(1)の外側に、バタ角と呼ばれる角材(4)を当てて、その外側に1対の短管(5)を配して、フォームタイ(6)により全体を保持具(2)に締め付けて、型枠パネル(1)をしっかりと止め付ける工法がある。
【0004】
このような工法は、フーチング基礎の構築後でも、同時構築の場合でも採用でき、しかも発泡樹脂製の型枠パネルは、残置させておくと断熱、止水効果を奏し得るので有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の発泡樹脂製の型枠パネル(1)は、フォームタイ(6)取り付け用の孔を予め穿設しておくと、フォームタイ(6)を取り付けない部分において、この孔からコンクリートが流出するおそれがあり、また、このような孔を予め穿設しておかない場合は、フォームタイ(6)取り付け時に、現場でこの孔を穿設するか、またはフォームタイ(6)取り付け用の中間ボルト(6a)等を、型枠パネル(1)に突き刺さなければならず、その際に多大な労力を要するとともに、突き刺すべき位置が特定できず、その位置が狂うと、保持具(2)や連結杆(3)が傾き、型枠パネル(1)を正規の状態で保持できなくなる等の問題がある。
【0006】
なお、1対の型枠パネル(1)(1)とそれらを連結する連結部とを発泡樹脂により一体的に成形したもの(例えば、本出願人による特開平7ー268881号公報参照)があるが、これによると、布基礎の厚さを現場で自由に変更できないという不利がある。
【0007】
また、上述のような従来の型枠装置によると、角材、短管、フォームタイ等の型枠パネルの外側を締め込むための多くの材料及び手間を必要とする。
その上、型枠パネルは、布基礎の寸法により各種寸法のものを必要とする。
【0008】
い 本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、組付作業が容易で、しかもコンクリートの流出のおそれがなく、少数種類のものを用意しておくだけで、布基礎の高さ、長さ、幅の要求寸法に応じられるようにした、布基礎のコーナー部形成用のコンクリート壁構築用型枠装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 布基礎のコーナー部形成用のコンクリート壁構築用型枠装置において、1対の型枠パネルにおける一方の型枠パネルの端部の側面に設けた凹部に、他方の型枠パネルの端部に設けた凸部を嵌合することにより、布基礎の入隅側および出隅側の型枠をそれぞれ形成し、前記出隅側の型枠パネルと、それに対向する入り隅側の型枠パネルとに、1個の型枠固定具取付用の穴と、横方向に並べた複数の型枠固定具取付用の穴とを設け、前記1個の穴と、複数の穴の中から選択した1個の穴とを介して、互いに対向する前記型枠パネルの内外面にフランジを当接させた保持具と型枠固定具とを互いに螺合し、かつ前記両保持具を、連結杆をもって互いに連結する。
【0010】
(2) 上記(1)項において、型枠パネルを、発泡樹脂製の板材により形成する。
【0011】
(3) 上記(1)または ( 2 )項において、各型枠パネルに設けた穴は、型枠パネルを貫通させずに薄肉部を残置させたものとする。
【0012】
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、各型枠パネルの両面に対向して穴を形成し、その中央に薄肉部を残置させる。
【0013】
(5) 上記(1)〜( 3 )項のいずれかにおいて、各型枠パネルの片面に型枠固定具取付用の穴を形成し、その孔の奥端と前記板材の他方の表面との間に薄肉部を残置させる。
【0014】
(6) 上記 ( 1 ) 〜 ( 5 ) 項のいずれかにおいて、各型枠パネルの側面に、縦または横方向の切り取り目地を入れる。
【0015】
(7) 上記(6)項において、入隅側の型枠パネルの側面に設けた横方向の切り取り目地のピッチを、出隅側の型枠パネルの側面に設けた横方向の切り取り目地のピッチのほぼ半分とする。
【0016】
(8) 上記(6)または(7)項において、入隅側の型枠パネルの側面に設けた横方向の切り取り目地のピッチと、入隅側の型枠パネルに設けた複数の穴の横方向のピッチとを同一とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜図4に示す本発明の一実施例においては、図3に示す平面形状の単位の硬質発泡樹脂製の型枠パネル(1)が1対、布基礎として打設するコンクリートの幅だけ離して配設される。
【0018】
この型枠パネル(1)には、6個(一般的には複数個)の型枠固定具取付用の穴(7)が、発泡成型時に予め均等に配設されており、かつ表面には、これら6個の穴(7)を中心としてそれぞれを区分する縦及び横方向の太めの切り取り目地(8)、及びこれら太めの切り取り目地(8)により区分された部分をさらに縦方向に区分する細めの切り取り目地(9)が形成されている。
【0019】
型枠固定具取付用の穴(7)は、図4に示すように、左右両面から円筒形の凹部(7a)とこれに続く切頭円錐形の凹部(7b)を形成してなるもので、中央に薄肉部を残置した形状とされている。
【0020】
前述の1対となる型枠パネル(1)間の間隔は、フランジ(2a)を有する保持具(2)を両端に取り付けた連結杆(3)により保たれている。
図1及び図2から明らかなように、保持具(2)は、そのフランジ(2a)を型枠パネル(1)の内面に当接されており、その軸部(2b)に半ばまで螺合させた連結杆(3)の中心線は、上述の型枠固定具取付用の穴(7)の中心に合致させてある。
【0021】
型枠固定具(10)は、円形の大径フランジ(10a)と、前述の型枠パネル(1)の穴(7)に合致する形状の基部(10b)と、この基部(10b)から延び先端に雄ねじを形成した突出する軸部(10c)とを有している。
【0022】
この型枠固定具(10)は、型枠パネル(1)の外側の面に形成された穴(7)から、その突出する軸部(10c)を、薄肉部を貫いて挿入し、大径フランジ(10a)が型枠パネルの外面に当接するまで、保持具(2)の軸部(2b)に螺入される。
【0023】
型枠固定具(10)の螺入には、その基部(10b)に外面から引っ込んで一体に形成された内側が六角形状のレンチ穴(11)に、ボックスレンチ(図示しない)を掛けて、全体を回転させることにより行われる。
【0024】
レンチ穴(11)の中心には、ねじ穴(12)が形成されている。
【0025】
図5〜図9は、布基礎のコーナー部分に用いる型枠パネル(13)〜(16)を示している。
図5及び図6に示す型枠パネル(13)(14)は、出隅側に用いるもので、図7及び図8に示す型枠パネル(15)(16)は、入隅側に用いるものである。
【0026】
組となる一方の型枠パネル(13)(15)には、その片方の端面から突出する凸部(17)が形成されており、他方の型枠パネル(14)(16)の端部の側面には、凸部(17)にはまり合う凹部(18)が形成されている。
【0027】
出隅側の型枠パネル(13)(14)には、前述の型枠パネル(1)の場合と同じ間隔で縦方向の細めの切り取り目地(9)が施されており、かつ固定具取付用の穴(19)が穿設されている。
この実施例の場合、穴(19)は、前述の実施例とは異なって、片方の面にのみ穿設され、その穴(19)の奥端と型枠パネル(13)(14)の他方の表面との間に薄肉部を残置させたものとして示されているが、これは、前述の実施例と同じく両側の面に穿設されたものとしてもよい。
【0028】
入隅側の型枠パネル(15)(16)には、凸部(17)あるいは凹部(18)を形成した端部とは反対側の端部に、前述の実施例の場合の間隔のおよそ半分の間隔で切り取り目地(9)が形成されている。
また、型枠固定具取付用の穴(19)が、この半分の間隔の切り取り目地(9)にひとつの間隔で、すなわち切り取り目地(9)と同一の横方向のピッチで、並んで穿設されている。
【0029】
上述のような出隅側の型枠パネル(13)(14)及び入隅側の型枠パネル(15)(16)を、図9に矢印により示すように凸部(17)を凹部(18)に嵌合させて組み合わせ、所望の布基礎コンクリート打設幅を隔てて入隅側及び出隅側の型枠パネル(13)(14)(15)(16)を位置させる。
【0030】
このようにすれば、また布基礎厚さを切り取り目地(9)のピッチと同一ピッチで段階的に変わる複数の寸法の種類の中から選択するようにすれば、出隅側の型枠パネル(13)(14)の穴(19)は、常に入隅側の型枠パネル(14)(15)の複数の穴(19)のいずれかに合致するので、これを利用して、前述の実施例と同様に型枠固定具(10)、保持具(2)及び連結杆(3)を取り付けることができる。また、各型枠パネル(13)〜(16)の全長は、選択する布基礎の厚さに応じて、所望の切り取り目地(9)に沿って切断することにより、最適な長さに調整すればよい。
【0031】
なお、布基礎の内側となる型枠パネル(1)と外側になる型枠パネル(1)とは、固定具取付用の穴(19)の1ピッチ分だけ横方向に互いにずらして配設すると、構造的により強い型枠を形成することができる。
出隅側及び入隅側の型枠パネル(13)〜(16)についても同様にずらして配置することもでき、この場合にも、型枠パネル(1)との取り合い関係から、型枠パネル(1)、(13)〜(16)を適宜にその切り取り目地(9)で切断すればよい。
【0032】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、布基礎のコーナー部形成用のコンクリート壁構築用型枠装置において、1対の型枠パネルにおける一方の型枠パネルの端部の側面に設けた凹部に、他方の型枠パネルの端部に設けた凸部を嵌合することにより、布基礎の入隅側および出隅側の型枠をそれぞれ形成し、前記出隅側の型枠パネルと、それに対向する入り隅側の型枠パネルとに、1個の型枠固定具取付用の穴と、横方向に並べた複数の型枠固定具取付用の穴とを設け、前記1個の穴と、複数の穴の中から選択した1個の穴とを介して、互いに対向する前記型枠パネルの内外面にフランジを当接させた保持具と型枠固定具とを互いに螺合し、かつ前記両保持具を、連結杆をもって互いに連結してあるので、布基礎厚さを、横方向に並べた複数の型枠固定具取付用の穴のピッチと同一ピッチで段階的に変わる複数の寸法の種類の中から選択するようにすれば、出隅側の型枠パネルの穴は、常に入隅側の型枠パネルの複数の穴のいずれかに合致する。
したがって、組付作業が容易で、少数種類のものを用意しておくだけで、布基礎の幅の要求寸法に応じられるようにしたコンクリート壁構築用型枠装置を提供することができる。
【0033】
また、保持具と型枠固定具とにそれぞれフランジを設け、それらを、互いに対向する型枠パネルの内外面に当接させてあるので、従来のように角材、短管、フォームタイ等の締め込み材を用いなくても、打設されるコンクリートの圧力に屈したり型枠が撓んだりすることがない、充分に強固な型枠装置を提供することができる。
【0034】
さらに、型枠固定具を型枠パネルの外側から保持具に連結するだけで、従来のように角材、短管、フォームタイ等を用いる必要がないので施工が簡単であり、連結杆の長さを変えるだけでコンクリート厚を任意に変更することができ、あらゆるコンクリート構造に使用することができる。
【0035】
しかも、コンクリート打設後、型枠固定具を取り外せば、型枠パネルを簡単に外すことができ、逆にそれらをそのまま残置して、型枠パネルを断熱材、止水材等として使用することができ、その際に、その外側をさらに化粧板等で覆う場合に、フランジに、化粧板等固定用の止めくぎや止めねじ等を打ち込むことができる。すなわち、発泡樹脂製の型枠パネル自体には、くぎやねじがきかないないので、フランジがあると便利である。
【0036】
請求項2記載の発明によると、型枠パネルを、発泡樹脂製の板材により形成してあるので、この発泡樹脂製の型枠パネルを残置させておくことにより、断熱、止水効果を奏することができる。
【0037】
請求項3記載の発明によると、各型枠パネルに設けた穴は、型枠パネルを貫通させずに薄肉部を残置させてあるので、型枠固定具を穴に少し強めに押し込むだけで、薄肉部を破壊して、型枠パネルに簡単に貫通させることができ、型枠固定具の取り付け作業がきわめて簡単になるとともに、型枠固定具を取り付けない部分においては、薄肉部の存在により、打設した生コンクリートが穴を通して流出するのを防止することができ、取り扱いがきわめて便利である。
【0038】
請求項4記載の発明によると、各型枠パネルの両面に対向して穴を形成し、その中央に薄肉部を残置させてあるので、型枠パネルを裏表の区別なく使用することができる。
【0039】
請求項5記載の発明によると、各型枠パネルの片面に型枠固定具取付用の穴を形成し、その孔の奥端と前記板材の他方の表面との間に薄肉部を残置させてあるので、片面を穴の全く存在しないフラットな面とすることができ、この面を内側とすれば、フラットなコンクリート表面を形成することができる。
【0040】
請求項6記載の発明によると、各型枠パネルの側面に、縦または横方向の切り取り目地を入れてあるので、切り取り目地に沿って型枠パネルを切り取ることにより、必要に応じて型枠パネルの長さ及び高さを変更することができる。ことに、内側、外側の型枠パネルを互いに食い違わせて配設する場合に便利に用いることができる。
【0041】
請求項7記載の発明によると、入隅側の型枠パネルの側面に設けた横方向の切り取り目地のピッチを、出隅側の型枠パネルの側面に設けた横方向の切り取り目地のピッチのほぼ半分としてあるので、各型枠パネルの全長を、選択する布基礎の厚さに応じて、所望の切り取り目地に沿って切断することにより、最適な長さに調整することができる。
【0042】
請求項8記載の発明によると、入隅側の型枠パネルの側面に設けた横方向の切り取り目地のピッチと、入隅側の型枠パネルに設けた複数の穴の横方向のピッチとを同一としてあるので、各型枠パネルの全長を、選択する布基礎の厚さに応じて、所望の切り取り目地に沿って切断することにより、最適な長さに調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンクリート壁構築用型枠装置の一実施例における直線部分の一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図2】 図1のII−II線に沿う拡大部分断面図である。
【図3】 図1に示す型枠パネルの正面図である。
【図4】 図3のIV−IV線に沿う拡大部分断面図である。
【図5】 出隅側に用いる型枠パネルの一方の正面図である。
【図6】 出隅側に用いる型枠パネルの他方の正面図である。
【図7】 入隅側に用いる型枠パネルの一方の正面図である。
【図8】 入隅側に用いる型枠パネルの他方の正面図である。
【図9】 出隅側及び入隅側の型枠パネルの組み合わせ前の状態を示す平面図である。
【図10】 従来のコンクリート壁構築用型枠装置における型枠パネルの外側の支持状態を示す、図2と同様な断面図である。
【符号の説明】
(1)型枠パネル
(2)保持具
(2a)フランジ
(2b)軸部
(3)連結杆
(4)角材
(5)短管
(6)フォームタイ
(7)固定具取付用の穴
(7a)円筒形の凹部
(7b)切頭円錐形の凹部
(8)太めの切り取り目地
(9)細めの切り取り目地
(10)型枠固定具
(10a)大径フランジ
(10b)基部
(10c)軸部
(11)レンチ穴
(12)ねじ穴
(13)(14)(15)(16)型枠パネル
(17)凸部
(18)凹部
(19)型枠固定具取付用の穴
Claims (8)
- 布基礎のコーナー部形成用のコンクリート壁構築用型枠装置において、
1対の型枠パネルにおける一方の型枠パネルの端部の側面に設けた凹部に、他方の型枠パネルの端部に設けた凸部を嵌合することにより、布基礎の入隅側および出隅側の型枠をそれぞれ形成し、前記出隅側の型枠パネルと、それに対向する入り隅側の型枠パネルとに、1個の型枠固定具取付用の穴と、横方向に並べた複数の型枠固定具取付用の穴とを設け、前記1個の穴と、複数の穴の中から選択した1個の穴とを介して、互いに対向する前記型枠パネルの内外面にフランジを当接させた保持具と型枠固定具とを互いに螺合し、かつ前記両保持具を、連結杆をもって互いに連結したことを特徴とするコンクリート壁構築用型枠装置。 - 型枠パネルを、発泡樹脂製の板材により形成した請求項1記載のコンクリート壁構築用型枠装置。
- 各型枠パネルに設けた穴は、型枠パネルを貫通させずに薄肉部を残置させたものとした請求項1または2記載のコンクリート壁構築用型枠装置。
- 各型枠パネルの両面に対向して穴を形成し、その中央に薄肉部を残置させた請求項1〜3のいずれかに記載のコンクリート壁構築用型枠装置。
- 各型枠パネルの片面に型枠固定具取付用の穴を形成し、その孔の奥端と前記板材の他方の表面との間に薄肉部を残置させた請求項1〜3のいずれかに記載のコンクリート壁構築用型枠装置。
- 各型枠パネルの側面に、縦または横方向の切り取り目地を入れた請求項1〜5のいずれかに記載のコンクリート壁構築用型枠装置。
- 入隅側の型枠パネルの側面に設けた横方向の切り取り目地のピッチを、出隅側の型枠パネルの側面に設けた横方向の切り取り目地のピッチのほぼ半分とした請求項6記載のコンクリート壁構築用型枠装置。
- 入隅側の型枠パネルの側面に設けた横方向の切り取り目地のピッチと、入隅側の型枠パネルに設けた複数の穴の横方向のピッチとを同一とした請求項6または7記載のコンクリート壁構築用型枠装置。
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JPH10219892A JPH10219892A (ja) | 1998-08-18 |
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- 1997-02-10 JP JP2691097A patent/JP3750093B2/ja not_active Expired - Fee Related
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