JP2634571B2 - コンクリートの型枠装置 - Google Patents

コンクリートの型枠装置

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JP2634571B2 JP26772094A JP26772094A JP2634571B2 JP 2634571 B2 JP2634571 B2 JP 2634571B2 JP 26772094 A JP26772094 A JP 26772094A JP 26772094 A JP26772094 A JP 26772094A JP 2634571 B2 JP2634571 B2 JP 2634571B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート打設現場
で組み立て施工されるコンクリートの型枠装置に関し、
詳しくは、コンクリート型枠を現場において組み立てる
のに、種々の形状のコンクリート壁の型枠の組み立てを
容易になしながら、コンクリート型枠の現場への搬入や
整理を容易になし、資材置場面積を小に抑え、特に、型
板を外した場合に、型板を保持するための構成に起因し
て、コンクリート面に凹溝が形成されるのを回避しよう
とする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート打設現場で組み立て
施工されるコンクリートの型枠装置においては、図14
に示すように、割り栗石13の上にフーチングコンクリ
ート14が打設され、このフーチングコンクリート14
の上においてコンクリート型枠パネル15,15を略平
行に並置し、コンクリート型枠パネル15,15の上端
等において、巾控木16や桟材17を釘打ちにて連結し
て固定し、しかして打設されるコンクリートの打設圧に
耐えるようにするのであり、しかる後、コンクリートを
打設するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のものにおいては、コンクリート型枠パネル15は
一定寸法の既製品であり、このような定寸のコンクリー
ト型枠パネル15・・を使用するのに、コンクリート型
枠パネル15の整数倍の寸法の大きさのコンクリート壁
の形成のための型枠の組み立ては比較的容易であるが、
定寸外のものの組み立ては、定寸のコンクリート型枠パ
ネル15を切断しておこなうのであり、このように、コ
ンクリート型枠パネル15の寸法を外れる場合の型枠の
組み立てが面倒になり、時間を要し、そして、コンクリ
ート型枠パネル15を改造する場合には、かかる改造し
たコンクリート型枠パネル15の再利用を図り難く、加
えて、このような定寸のコンクリート型枠パネル15・
・の多数枚を現場に搬入し、そしてこれらを現場の資材
置場に置いて管理するのであり、かかる搬入に際して嵩
高となり、搬送容量が大きくなり、また、現場における
資材置場にも比較的大きいスペースを要するなどという
問題があった。
【0004】そして、図15(a)に示すように、立設
された支柱本体1aに型板2を挿入して保持するための
型板保持溝3を形成した型板保持溝部材9aを一体的に
形成し、型板保持溝3に型板2の端部を挿入して保持
し、このようにすることで、立設される支柱本体1a,
1a間の間隔を変更し、コンクリート型枠の組み立てを
容易にする等のものを考案し、特公平7−11183号
として提案している。
【0005】しかし、このような構成のものにおいて
は、コンクリートが硬化した後、型板2及び支柱本体1
aを外した場合に、硬化したコンクリートCの表面に
は、型板保持溝部材9aに起因する凹溝Xが形成され、
この凹溝Xをモルタルなどにて埋めるのであり、このよ
うな仕上げ工程が必要になるのである。また、従来の型
枠装置においては、フーチングコンクリートの表面を曲
面にすることが困難なものであった。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、コンクリート型
枠を現場において組み立てるのに、種々の形状のコンク
リート壁の型枠の組み立てを容易になしながら、コンク
リート型枠の現場への搬入や整理を容易になし、資材置
場面積を小に抑えることができ、かつ規格寸法以外のも
のを製作しても、型枠の再利用がおこなえ、コスト面に
おいても有利になり、特に、型板を外した場合に、コン
クリート面に型板を保持するための構成故の凹溝が形成
されるのを回避することができ、しかも、フーチングコ
ンクリート面を曲面に成形することができるコンクリー
トの型枠装置を提供しようとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、コ
ンクリート打設現場で組み立て施工されるコンクリート
の型枠装置であって、四角形の支柱本体1の正面、背面
及び両側面のうち少なくとも両側面に支柱本体1の長さ
方向に沿う全長において奥ひろがりの縦溝10が形成さ
れた支柱4と、支柱4を立設支持する手段8と、支柱4
の正面においてその側端が突き合わされて配設されるコ
ンクリート成形用の板状の型板2と、上記型板2の外面
を押さえる押さえ片73と支柱4の側面に沿う取付片7
4とで略L字状に形成されるとともにその取付片74に
は支柱4の側面の縦溝10にスライド自在に挿入される
スライド突部72を備えた型板押さえ体76と、スライ
ド突部72が縦溝10に対してそのスライドを阻止して
位置決めがおこなわれるセットボルトのような位置決め
具75とから成ることを特徴とするものである。
【0008】請求項2においては、支柱本体1の背面に
も縦溝10が形成され、この縦溝10にスライド自在に
挿入されるスライド突部72を備えるとともにばた角5
を保持するばた角保持材6と、ばた角保持材6の位置決
めをおこなうセットボルトのような位置決め具75とを
備えて成ることを特徴とするものである。請求項3にお
いては、フーチング型板29は多数本の中空縦材77…
が折り曲げ部78において折り曲げ自在に連結されて構
成されて成ることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】請求項1においては、支柱4…をコンクリート
基礎や土台に立設する手段8にて所要の間隔を隔てて列
状に立設し、更に、打設するコンクリート壁の厚みに相
当する間隔を隔てて対向して支柱4…を列状に立設す
る。支柱本体1の両側面の縦溝10にスライド突部72
を挿入する。セットボルト75aのような位置決め具7
5にて位置決めする。取付片74を介してL字状の型板
押さえ体76を支柱4の両側面に取付ける。型板2の背
面に当接される型板押さえ体76の押さえ片73をビス
のような固定具79にて固定して、コンクリートの打設
圧に耐えるようにする。このように、現場において、支
柱4と、これを立設させる手段8と、型板2と、型板2
を支柱4に固定する型板押さえ体76とで所望の厚み
で、所望の大きさのコンクリート壁のためのコンクリー
ト型枠の枠組みがおこなえる。所定寸法で既製品のコン
クリート型枠パネルを使用する従来工法に比べてコンク
リート型枠の施工性を大幅に高める。列状に立設される
支柱4,4の間隔の変更などにて容易に規格寸法外の型
枠の組み立てがおこなえる。それでいて、これら型枠部
品の再利用をおこなえる。しかも、支柱4と、これを立
設させる手段8と、型板2と、型板押さえ体76とを別
体にして取扱う。このことで、その搬入を容易におこな
える。これら資材をコンパクトに保管でき、スペース的
にも有利にでき、種々の面においてそのコストも含めて
大幅に低減できる。
【0010】特に請求項1においては、型板2は支柱4
の両側面に取付けられた左右のL字状の型板押さえ体7
6の押さえ片73にビスのような固定具79にて固定さ
れ、左右の型板2,2はその端面を突き合わせることが
できて、コンクリート面には、従来のような型板保持溝
部材9aに起因して凹溝Xが形成されるようなことがな
く、型板2,2の接続箇所を綺麗な面に仕上げることが
でき、従来のように、型板2,2の接続箇所に生じる凹
溝Xをモルタルなどで埋める作業を無くすことができ、
作業性を大幅に高めることができるという点に発明性を
見出すものである。
【0011】請求項2においては、支柱本体1の背面の
縦溝10にばた角保持材6のスライド突部72を挿入
し、位置決め具75にて位置決めをおこなってばた角保
持材6を取付ける。各支柱4のばた角保持材6…にばた
角5を通して保持させることで、各支柱4…を一列状に
維持できる。このように、支柱4…を列状に揃えるため
のばた角保持材6の取付けも容易におこなえる。
【0012】請求項3においては、フーチング型板29
自体をその折り曲げ部78において屈曲させる。多数本
の中空縦材77…にて型板29の面を曲面にして、フー
チングコンクリート14のコンクリート面を曲面に成形
することができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。本発明におけるコンクリートの型枠装置Aは、コン
クリート打設現場で組み立て施工されるものであり、図
1は施工途中の斜視図を示し、図2(a)は断面図を示
している。コンクリートの型枠装置Aは、支柱4、型板
2、ばた角5、ばた角保持材6そして支柱4を立設保持
する手段8とから構成され、これら資材を現場に搬送
し、保管し、施工をおこない、そして施工後は分解して
再使用するものである。以下上記の各資材の構成を詳述
する。
【0014】支柱4は、図4及び図7に示すように、ア
ルミニウムの押出成形品であり、中空の支柱本体1の各
面に奥広がり状であり溝の縦溝10が形成されている。
そして縦溝10の底片17には上下間隔を隔てて位置決
め孔7が多数個貫通されている。この縦溝10はあり溝
以外の他の形状でもよいものである。そして、支柱4は
プラスチックの成形品であってもよいものである。
【0015】図3は支柱4を支持する手段8を示してい
て、帯板状のベース21にはその長さ方向に間隔を隔て
て角形の抜孔18が打ち抜かれている。角柱状で高さの
低い支柱立設保持部材19の下端には上記抜孔18に合
致する角形嵌合部20が突設され、支柱立設保持部材1
9の上端には略球形の嵌合受部22が突設されている。
しかして、ベース21がその固定孔23においてコンク
リート釘などにてフーチングコンクリート14の上面に
固定され、抜孔18に角形嵌合部20が挿入されて支柱
立設保持部材19,19が適宜間隔を隔てて立設され、
そして、支柱立設保持部材19,19には鉄筋24が貫
通されて、支柱立設保持部材19の倒れ止めをおこな
い、更に、図1に示すように、支柱立設保持部材19,
19間で鉄筋24に門型のスペーサー25の両脚の切欠
き26が挿合されて、支柱立設保持部材19,19の一
層の倒れ防止を図ってある。そして、支柱立設保持部材
19の球形の嵌合受部22に支柱本体1の中空丸孔の下
部が挿合されて、支柱立設保持部材19の上に支柱4が
載設支持されるようにしてある。
【0016】ベース21の両端部には、ベース21に略
直交するように、帯板状の側部ベース27がその固定孔
においてフーチングコンクリート14の上にコンクリー
ト釘などにて固定されている。この側部ベース27には
例えば略等ピッチにて支持体28が多数本立設されてい
る。フーチング側枠29は、中空縦材77の多数本を折
り曲げ部78にて折り曲げ自在に連結されて構成されて
いて、これら中空縦材77を支持体28に挿通して、フ
ーチング側枠29を立設保持してある。フーチング型板
29と支柱立設保持部材19とは略同高さで、対向する
フーチング型板29,29間にフーチングコンクリート
を打設することができるようにしてある。この場合、側
部ベース27を使用しないで、側部ベース27を杭83
にて固定してもよいものである。
【0017】型板2を支柱4に取付ける型板押さえ体7
6は、型板2の外面を押さえる押さえ片73と支柱4の
側面に沿う取付片74とで略L字状に形成されるととも
にその取付片74には支柱4の側面の縦溝10にスライ
ド自在に挿入されるスライド突部72を備えている。そ
して、押さえ片73には取付孔80が形成され、取付片
74にはねじ孔81が形成されている。また、スライド
突部72はあり溝の縦溝10に合致するありほぞ形状に
形成されている。しかして、スライド突部72を縦溝1
0に挿通し、ねじ孔81に位置決め具75としてのセッ
トボルト75aをねじ込み、セットボルト75aの先端
部を位置決め孔7の孔縁に圧接し、セットボルト75a
のねじ込みに伴う反力にてスライド突部72を縦溝10
から脱出させるように圧接し、型板押さえ体76を支柱
4に強く固定するのである。この場合、セットボルト7
5aは、縦溝10の溝底に当接するようにして、型板押
さえ体76を支柱4の任意の位置に固定するようにして
もよいものである。
【0018】そして、型板押さえ体76の押さえ片73
の取付孔80にビスのような固定具79を挿通して型板
2にねじ込み、型板2を固定するのである。この場合、
型板2,2は支柱4の正面において突き合わせられてい
て、型板2,2の端面間には隙間が生じることがないよ
うにしてある。ばた角保持材6は図3及び図4に示すよ
うに、略Z字状に形成され、その下縦片82にはスライ
ド突部72が突出され、スライド突部72にはねじ孔が
貫通され、縦溝10にスライド突部72を挿通し、ねじ
孔に位置決め具75としてのセットボルト75aをねじ
込み、セットボルト75aの先端を縦溝10の溝底に圧
接したり、また、位置決め孔7の孔縁にセットボルト7
5aの先端を圧接させて、ばた角保持材6を位置決め
し、ばた角保持材6にばた角5を挿通し、しかして、複
数本の支柱4…を一列状に揃え、支柱4に取付けられた
型板2を略直線状に保持することができるようにしてあ
る。
【0019】以上のような構成によれば、フーチングコ
ンクリート14の上に支柱4を立設する手段8としての
ベース21をコンクリート釘にて固定し、コンクリート
の打設厚に対応して選定されたベース21の抜き孔1
8,18に一対の支柱立設保持部材19,19の角形嵌
合部20を嵌合させ、これら支柱立設保持部材19の球
形の嵌合受部22に支柱4の下端の中空孔部を挿合し、
支柱立設保持部材19の上に支柱4を立設する。支柱立
設保持部材19,19には鉄筋24が挿通されて支持さ
れ、このような鉄筋24にはこれに略直交するように長
い鉄筋31が結束されて接続される。
【0020】そして、フーチングコンクリート14の幅
方向の両端部で、その長さ方向に側部ベース27をコン
クリート釘にて固定し、その支持体28…にフーチング
型板29の中空縦材77…を挿通し、このようにして、
フーチング型板29,29を対向して立設する。支柱4
の両側面には、L字状の型板押さえ体76が配され、縦
溝10にスライド突部72が挿通され、ねじ孔81にセ
ットボルト75aがねじ込まれ、セットボルト75aの
先端を縦溝10の溝底に圧接し、または、位置決め孔7
に圧接し、型板押さえ体76を支柱4の適所に固定す
る。型板押さえ体76の押さえ片73の取付孔80にビ
スを挿通して型板2を支柱4に固定する。この場合、型
板2,2の側端面は、突き合わされている。
【0021】しかして、現場においてコンクリート型枠
装置Aを組み立てるのであり、このように組み立てたコ
ンクリート型枠装置Aにおいて、その型板2,2間にコ
ンクリートを打設するのである。このような工法によ
り、所定寸法で既製品のコンクリート型枠パネルを使用
する従来工法に比べてコンクリート型枠装置Aの施工性
を大幅に高めるのである。そして、支柱4のフーチング
コンクリート14の幅方向の間隔及び長さ方向の間隔を
変更することで、容易に規格寸法外の型枠の組み立てが
おこなえるのである。そしてこのようなコンクリート型
枠装置Aにて、平面視においてL字型、十字型など種々
の形状に枠組みすることができるものである。
【0022】このように組み立てられてコンクリート型
枠装置Aにおける対向する型板2,2;29,29間に
コンクリートを打設するのであり、そして、打設後に養
生乾燥をおこなった後、ばた角5を外し、ばた角保持材
6を外し、型板2を外し、支柱4を支柱立設保持部材1
9から抜き上げて外し、これらの再使用を図るのであ
る。そして、フーチング型板29を外すのである。しか
して、打設コンクリート側には、ベース21、側部ベー
ス27及び支柱立設保持部材19が埋設されるのであ
る。
【0023】このように、支柱4と、これを立設させる
手段8と、型板2と、ばた角保持材6と、そしてばた角
5とを別体にして取扱うのであり、その搬入を容易にお
こなえ、これら資材を施工現場においてコンパクトに保
管するのであり、スペース的にも有利になり、種々の面
においてそのコストを大幅に低減するのである。特に、
型板2は支柱4の両側面に取付けられた左右のL字状の
型板押さえ体76の押さえ片73にビスのような固定具
79にて固定され、このように、左右の型板2,2はそ
の端面が突き合わされて支柱4に固定されていて、コン
クリート面には、従来のような型板保持溝部材9aに起
因して凹溝Xが形成されるようなことがなく、型板2,
2の接続箇所を綺麗な面に仕上げることができ、従来の
ように、型板2,2の接続箇所に生じる凹溝Xをモルタ
ルなどで埋める作業を無くすことができ、作業性を大幅
に高めることができるのである。
【0024】図2(b)は、段差金具50,51を示し
ていて、各々L字状に形成され、水平な連結片52,5
3には長孔54,55が貫通され、縦片56,57には
スライド突部72が形成され、ねじ孔81が形成されて
いる。しかして、図2(a)に示すように、上下の支柱
4,4に、各々段差金具50,51を上記と同様にして
スライド突部72にねじ込んだセットボルト75aにて
取付け、そして、長孔54,55の範囲内において位置
変更をおこない、適宜の位置において挿通したボルト・
ナットを締め付け、しかして、上下の型板2,2間に段
差を形成するようにし、この段差においてコンクリート
の打設厚を変更することできるようにしたものである。
このような段差金具50,51の形状形態は例えば、図
8(a)(b)に示すように変更することができる。
【0025】図5に示すように、支柱4,4間の中間部
には、必要に応じて型板2とばた角5との間に角パイプ
状の補強スペーサー48を介装し、補強スペーサー48
の両側の取付片部49においてその取付孔に挿通したビ
スを型板2に固定するようにしてもよい。また、図6に
示すように、補強スペーサー48の背面にあり溝状の縦
溝10を形成し、この背面の縦溝10に上記ばた角保持
材6を固定し、これらばた角保持材6にばた角5を保持
するようにしてもよい。補強スペーサー48は中空のア
ルミニウムの押出し成形品であっても、また、中実状の
プラスチックの成形品であってもよい。
【0026】図9は他の施工例を示していて、折り曲げ
ジョイント66を使って3本の支柱4をクランク形に接
続し、支柱4間に補強スペーサー48を配置して、打設
されるコンクリートの下面が略クランク形になるように
組まれたものである。この場合、折り曲げジョイント6
6は、下部材67と上部材68とをピン69にて折り曲
げ自在に連結したものである。そして、70は伸縮自在
な補助柱、71は伸縮自在な補強材である。
【0027】図10乃至図13は、対向する型板2,2
間に緊結金具32を架設して、型板2,2間の間隔がコ
ンクリートの打設圧にて広げれるのを阻止するようにし
たものである。図11は支柱4,4間に、図12は補強
スペーサー48,48間に緊結金具32を架設したもの
である。即ち、支柱4及び補強スペーサー48の位置決
め孔7,7に先端にねじを切った回転棒33を挿通し、
対向する型板2,2間に両端にねじ孔35を形成した棒
状金具34を配設し、棒状金具34の両端に通孔を形成
した受片36を着脱自在に配し、回転棒33を型板2、
受片36に貫通させ、ハンドル37の回転操作にて先端
のねじ部を棒状金具34のねじ孔35にねじ込み、棒状
金具34を各々型板2,2側に引張り、受片36を型板
2の背面に圧接するようにしたものである。
【0028】そして、打設されたコンクリートが硬化し
た後、ハンドル37を回転させて回転棒33を棒状金具
34から抜き出し、支柱4、補強スペーサー48及び型
板2を外し、そして、受片36をも外し、これらの再使
用を図るのである。棒状金具34のみがコンクリート内
に残るのである。そして、受片36は図13に示すよう
に小片で、この小片の受片36の大きさに相当するコン
クリート面に小さい凹部が形成されるが、これは容易に
モルタルで埋められるものである。
【0029】ところで、型板2は段ボール紙にて製作し
てもよいものである。
【0030】
【発明の効果】請求項1においては、四角形の支柱本体
の正面、背面及び両側面のうち少なくとも両側面に支柱
本体の長さ方向に沿う全長において奥ひろがりの縦溝が
形成された支柱と、支柱を立設支持する手段と、支柱の
正面においてその側端が突き合わされて配設されるコン
クリート成形用の板状の型板と、上記型板の外面を押さ
える押さえ片と支柱の側面に沿う取付片とで略L字状に
形成されるとともにその取付片には支柱の側面の縦溝に
スライド自在に挿入されるスライド突部を備えた型板押
さえ体と、スライド突部が縦溝に対してそのスライドを
阻止して位置決めがおこなわれるセットボルトのような
位置決め具とから構成してあるから、支柱をコンクリー
ト基礎や土台に立設する手段にて所要の間隔を隔てて列
状に立設し、更に、打設するコンクリート壁の厚みに相
当する間隔を隔てて対向して支柱を列状に立設し、そし
て、支柱の両側面の縦溝にスライド突部が挿入され、セ
ットボルトのような位置決め具にて位置決めして、取付
片を介してL字状の型板押さえ体が支柱の両面に取付け
られ、そして、型板の背面に当接される型板押さえ体の
押さえ片をビスのような固定具にて固定し、コンクリー
トの打設圧に耐えるようになし、このように、現場にお
いて、支柱と、これを立設させる手段と、型板と、型板
を支柱に固定する型板押さえ体ととで所望の厚みで、所
望の大きさのコンクリート壁のためのコンクリート型枠
の枠組みがおこなえ、所定寸法で既製品のコンクリート
型枠パネルを使用する従来工法に比べてコンクリート型
枠の施工性を大幅に高め、かつ列状に立設される支柱の
間隔の変更などにて容易に規格寸法外の型枠の組み立て
がおこなえ、それでいて、これら型枠部品の再利用をお
こなえ、加えて、支柱と、これを立設させる手段と、型
板と、型板押さえ体とを別体にして取扱うことができ、
その搬入を容易におこなえ、これら資材をコンパクトに
保管でき、スペース的にも有利にでき、種々の面におい
てそのコストも含めて大幅に低減できるという利点があ
る。
【0031】特に請求項1においては、型板は支柱の両
側面に取付けられた左右のL字状の型板押さえ体の押さ
え片にビスのような固定具にて固定され、左右の型板は
その端面を突き合わさせることができるから、コンクリ
ート面には、従来のような型板保持溝部材に起因して凹
溝が形成されるようなことがなく、型板の接続箇所を綺
麗な面に仕上げることができ、従来のように、型板の接
続箇所に生じる凹溝をモルタルなどで埋める作業を無く
すことができ、作業性を大幅に高めることができるとい
う点に発明性を見出すものである。
【0032】請求項2においては、支柱本体の背面にも
縦溝が形成され、この縦溝にスライド自在に挿入される
スライド突部を備えるとともにばた角を保持するばた角
保持材と、ばた角保持材の位置決めをおこなうセットボ
ルトのような位置決め具とを備えているから、支柱本体
の背面の縦溝にばた角保持材のスライド突部を挿入し、
位置決め具にて位置決めをおこなってばた角保持材を取
付け、各支柱のばた角保持材にばた角を通して保持させ
ることで、各支柱を列状に維持でき、このように、支柱
を列状に揃えるためのばた角保持材の取付けも容易にお
こなえ、この構成も簡素化できるという利点がある。
【0033】請求項3においては、フーチング型板は多
数本の中空縦材が折り曲げ部において折り曲げ自在に連
結されて構成されているから、フーチング型板自体をそ
の折り曲げ部において屈曲させることで、多数本の中空
縦材にて型板の面を曲面にでき、フーチングコンクリー
トのコンクリート面を曲面に成形することができるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の施工状態の破断斜視図であ
る。
【図2】(a)は断面図、(b)は段差金具の斜視図で
ある。
【図3】同上の一部省略した分解斜視図である。
【図4】同上の部分分解斜視図である。
【図5】同上の部分斜視図である。
【図6】(a)は同上の部分平面図、(b)は補強スペ
ーサーの平面図、(c)は補強スペーサーの背面図、
(d)は支柱の平面図、(e)は支柱の背面図である。
【図7】(a)は部分平断面図、(b)は部分側面図、
(c)は部分側断面図である。
【図8】(a)は段差金具の他の例の分解斜視図、
(b)は側面図である。
【図9】(a)は同上の他の施工例の斜視図、(b)は
折り曲げジョイントの分解斜視図である。
【図10】同上の緊結金具の施工例を示し、(a)は平
面図、(b)は補強スペーサーの平面図、(c)は補強
スペーサーの背面図、(d)は支柱の平面図、(e)は
支柱の背面図である。
【図11】同上の支柱間に緊結金具を架設する一部省略
した平断面図である。
【図12】同上の補強スペーサー間に緊結金具を架設す
る一部省略した平断面図である。
【図13】同上の概略斜視図である。
【図14】従来例の斜視図である。
【図15】他の従来例を示し、(a)は支柱の破断斜視
図、(b)はコンクリートの断面図である。
【符号の説明】
1 支柱本体 2 型板 4 支柱 5 ばた角 6 ばた角保持材 8 支柱を立設する手段 10 縦溝 29 フーチング型板 72 スライド突部 73 押さえ片 74 取付片 75 位置決め具 76 型板押さえ体 77 中空縦材 78 折り曲げ部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート打設現場で組み立て施工さ
    れるコンクリートの型枠装置であって、四角形の支柱本
    体の正面、背面及び両側面のうち少なくとも両側面に支
    柱本体の長さ方向に沿う全長において奥ひろがりの縦溝
    が形成された支柱と、支柱を立設支持する手段と、支柱
    の正面においてその側端が突き合わされて配設されるコ
    ンクリート成形用の板状の型板と、上記型板の外面を押
    さえる押さえ片と支柱の側面に沿う取付片とで略L字状
    に形成されるとともにその取付片には支柱の側面の縦溝
    にスライド自在に挿入されるスライド突部を備えた型板
    押さえ体と、スライド突部が縦溝に対してそのスライド
    を阻止して位置決めがおこなわれるセットボルトのよう
    な位置決め具とから成ることを特徴とするコンクリート
    の型枠装置。
  2. 【請求項2】 支柱本体の背面にも縦溝が形成され、こ
    の縦溝にスライド自在に挿入されるスライド突部を備え
    るとともにばた角を保持するばた角保持材と、ばた角保
    持材の位置決めをおこなうセットボルトのような位置決
    め具とを備えて成ることを特徴とする請求項1記載のコ
    ンクリートの型枠装置。
  3. 【請求項3】 フーチング型板は多数本の中空縦材が折
    り曲げ部において折り曲げ自在に連結されて構成されて
    成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコン
    クリートの型枠装置。
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