JPH075153Y2 - 型枠コーナ用連結具 - Google Patents

型枠コーナ用連結具

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JPH075153Y2
JPH075153Y2 JP1989132885U JP13288589U JPH075153Y2 JP H075153 Y2 JPH075153 Y2 JP H075153Y2 JP 1989132885 U JP1989132885 U JP 1989132885U JP 13288589 U JP13288589 U JP 13288589U JP H075153 Y2 JPH075153 Y2 JP H075153Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は内部に充填物を収容する型枠のコーナ用連結
具、とくに、この種の型枠連結のために改良された連結
具に関する。
【従来の技術】
内部に充填物を収容してこれを固化するための型枠とし
て、コンクリート型枠が広く知られている。 一般に、コンクリート型枠の場合は、型枠用のパネル相
互をこれらの端部で突き合せてボルトで締結したり、セ
パレータやコーンを各パネル間に介在させてフォームタ
イ(登録商標)により固定するなど、これらの手段で組
み立てられることが多い。 しかし、このような手段で組み立てられるコンクリート
型枠の場合は、コンクリート打設圧(型枠内圧)に耐え
られる強度を確保するために、縦、横、斜めの各方向か
ら型枠を補強しなければならず、これが原因で作業の煩
雑化、設備上のコストアップなどを惹き起す。 かかる不都合を緩和すべく、実開昭52-73533号公報に開
示された簡便な仮枠用コーナ金具が提供され、実開昭56
-130555号公報に開示された堅牢な型枠支柱の構造も提
供されている。 実開昭52-73533号公報に開示されたコーナ金具(以下、
先行技術1という)は、直交二方向のパネル挿入間隙を
保持して内外に配置されたインナアングル材(直角形状
の入隅部)と、アウタアングル材(直角形状の出隅部)
とが一体に連結されたものである。 先行技術1の場合は、二つのパネル挿入間隙(直交二方
向)内に各パネル端縁を挿入することにより、パネル相
互を直角に突き合わせることができ、その突き合わせ状
態も保持されるので、パネルの組立作業が簡単に行なえ
る。 実開昭56-130555号公報に開示された型枠支柱構造(以
下、先行技術2という)は、直角のアングル材からなる
型枠支柱の外面に、上下に移動調整することのできる角
材受け金物が備えつけられたものである。 先行技術2の場合は、各パネルの端縁を型枠支柱の直交
二面(二つの内面)に接して直角に突き合わせ、かつ、
角材を型枠支柱外面の受け金物に掛けてこれを各パネル
の外面にあてがう。 先行技術2においては、受け金物の移動調整によりパネ
ル外面の角材を任意の高さに設定することができる。し
たがって、この点が実用上望ましい。
【考案が解決しようとする課題】
周知のとおり、コンクリートモルタルを各パネルで囲わ
れた型枠の内部に打設した場合は、コンクリート打設圧
が型枠内部に発生し、この圧力が型枠を分解させる力と
して各パネル面に作用する。 コンクリート型枠は、このような力を受けて分解するこ
とのないように、各パネルがしっかりと枠組みされてい
るが、この枠組みに際し、コンクリート打設圧に対抗す
ることのできる枠組み保持力が、型枠の角部にあてがわ
れたコーナ用の部材(コーナ金具、型枠支柱)に依存し
て得られるときは、枠組みされたコンクリート型枠がよ
り堅固なものになる。 かかる観点からすると、先行技術1のコーナ金具は、パ
ネル挿入間隙内に差し込まれたパネル端縁を拘束するこ
とのできる抜け止め機能がなく、これ単独で枠組み保持
に貢献することができない。 他にも、先行技術1の場合は、コーナ金具の一部が型枠
内に入り込み、これに起因してコンクリート構造物の角
部表面に凹みが生じるので、この部分の強度が他部より
も低下し、コンクリート構造物の仕上がりも悪くなる。 さらに、先行技術2の型枠支柱は、先行技術1と同様
に、パネル端縁を保持するための抜け止め機能がないば
かりか、パネル相互の突き合わせ状態を保持するための
機能もない。
【考案の目的】
本考案はこのような技術的課題に鑑み、パネル相互の突
き合わせ保持機能、パネル端縁の抜け止め機能を兼備
し、型枠成形物の部分的な強度低下、仕上がり不良をき
たすことのない、しかも、型枠の枠組み、型枠の解体を
容易に行なうことのできる型枠コーナ用連結具を提供し
ようとするものである。
【課題を解決するための手段】
本考案の課題解決手段は、連結具により連結される連結
対象物であって互いに交差する角度を保持して突き合わ
される型枠用の各パネルが、その突き合わせ端縁の長さ
方向に沿って該各突き合わせ端縁側の外面より隆起する
係止部をそれぞれ備えていること、および、上記のよう
に突き合わされる両パネル相互の角部を連結するための
連結具が、その角部にある各係止部をこれらの外側から
保持するための溝形保持構造を備えていること、およ
び、その溝形保持構造が、溝開放面の向きを互いに異な
らせて各係止部の長さ方向沿いに平行する二様の凹溝部
を有していて、これら二様の凹溝部が一体に形成された
ものであるとを前提とする連結具において、互いに交差
する角度を保持して突き合わされる両パネル相互の各係
止部をそれぞれ受け入れるために、一方のパネル端縁側
にある係止部と対応する一方の凹溝部の溝開放面が、そ
の一方のパネル外面と対面しているとともに、他方のパ
ネル端縁側にある係止部と対応する他方の凹溝部の溝開
放面が、その他方のパネル外面と対面していることを特
徴とし、かかる課題解決手段により所期の目的を達成す
る。
【作用】
建築・構築作業の一つとして、たとえば、四角柱のよう
なコンクリート構造物を建造するために型枠を組み立て
るときは、周知のとおり、四枚の型枠用パネルを前後両
側の四面に立て、これらパネルによる枠組みを固定す
る。 この型枠の四隅においては、前側のパネルと右側のパネ
ル、右側のパネルと後側のパネル、後側のパネルと左側
のパネル、左側のパネルと前側のパネルなど、互いに隣
接して交差する各二枚のパネルが、これらの端縁を互い
に突き合わせている。 本考案に係る型枠コーナ用連結具は、型枠の各角部(隣
接する両パネル相互の交差部:四箇所)にある各係止部
をこれらの外側から保持するための溝形保持構造とし
て、互いに平行した二様の凹溝部を有する。 これら二様の凹溝部のうち、一方のパネル端縁側にある
係止部と対応する一方の凹溝部の溝開放面は、その一方
のパネル外面と対面するものであり、他方のパネル端縁
側にある係止部と対応する他方の凹溝部の溝開放面は、
その他方のパネル外面と対面するものである。 したがって、本考案に係る型枠コーナ用連結具を上記の
ように枠組みされた型枠の各角部にそれぞれ装着すると
きは、該各角部において、一方のパネル端縁側にある係
止部とこれに対応する一方の凹溝部とを相対係止し、他
方のパネル端縁側にある係止部とこれに対応する他方の
凹溝部とを相対係止して、各係止部をこれらの凹溝部内
に受け入れる。 かくて、各型枠角部(四箇所)が連結された型枠の場合
は、前側のパネルが前右隅、前左隅の両連結具を介して
右側、左側の両パネルとロックされ、左側のパネルが前
左隅、後左隅の両連結具を介して前側、後側の両パネル
とロックされ、後側のパネルが後左隅、後右隅の両連結
具を介して右側、左側の両パネルとロックされ、さら
に、右側のパネルが後右隅、前右隅の両連結具を介して
後側、前側の両パネルとロックされる。 かかる型枠内にコンクリートモルタルを打設したとき、
型枠内にコンクリート打設圧が発生してこれが各パネル
内面に作用するが、当該型枠においては、本考案連結具
を介して各型枠角部が上記のようにロックされており、
その枠組みがより堅固なものとなっているので、コンク
リート打設圧に十分対抗することができる。
【実施例】
本考案に係る型枠コーナ用連結具を図示の実施例に基づ
き説明する。 第1図〜第3図を参照して明らかなように、複数の各パ
ネル1は、四角形の枠板1aと、横断面四角形をなす複数
本の補強部材1b、1b′との組み合わせからなる。 枠板1aは、木板、金属板、各種プラスチック板(FRP板
も含む)のいずれか、または、これら板材による合板か
らなり、各補強部材1b、1b′は、木棒、金属棒、各種プ
ラスチック棒(FRP棒も含む)のいずれか、または、こ
れらの複合材からなる。 各補強部材1b、1b′のうち、二本の補強部材1bは、枠板
1aの外面においてその両端縁沿いに備えつけられてお
り、残る各補強部材1b′は、枠板1aの外面において両補
強部材1b間に備えつけられている。 一例として、枠板1a、各補強部材1b、1b′が木製のもの
からなるときは、これら枠板、補強部材相互が、釘止め
手段、または、釘止め手段と接着手段とでしっかりと固
定される。 他の一例として、枠板1a、各補強部材1b、1b′が金属製
のものからなるときは、これら枠板、補強部材相互が金
属成形法により一体成形されるか、または、周知の手段
である溶接手段、緊結手段(ボルト・ナット締め)など
で一体化される。 さらに、他の一例として、枠板1a、各補強部材1b、1b′
が金属製のものからなるときは、これら枠板、補強部材
相互がプラスチック成形法により一体成形される。 上述した各パネル1の場合は、各補強部材1b、1b′の外
面1c,1c′がパネル面と平行している。 上記における両補強部材1bは、パネル1の両端縁(後述
のパネル突き合わせ端縁)に沿ってそのパネル外面より
隆起したものであり、後述するパネル連結時の係止部を
も兼ねる。したがって、以下においては、これら補強部
材1bを係止部という。 その他、両係止部(=補強部材)1bの長さ方向の両端部
には、これらの両側面(パネルの向きによっては前後
面)にわたって貫通するピン孔1d、1eがそれぞれ形成さ
れている。 第1図〜第3図に例示された本考案の各連結具2は、二
個の連結部材2aと一本の柱状部材2bと四個の受具3とか
らなり、これに渡し棒5が組み合わされている。 各連結部材2aは、二つの前記係止部1bを受け入れること
のできる二つ、かつ、一体の凹溝部2c、2dを有するとと
もに、一方の凹溝部2cの一側壁(第1図において後壁)
にはピン孔2jが、他方の凹溝部2dの一側壁(第1図にお
いて左壁)にはピン孔2iがそれぞれ形成されている。 第1図の連結具姿勢を基準した場合、一方の凹溝部2c
は、溝の軸線方向に直交する両面(上面、下面)と、溝
の軸線方向に平行する左面とが開放されており、他方の
凹溝部2dも、溝の軸線方向に直交する両面(上面、下
面)と溝の軸線方向に平行する後面とが開放されてい
る。 第1図の姿勢をとる連結具2において、一方の凹溝部2c
はその左面を溝開放面としており、他方の凹溝部2dはそ
の後面を溝開放面としているが、これら溝開放面は、連
結具2の姿勢如何で左向き、後向き以外の向きにもな
る。 一方の凹溝部2cと他方の凹溝部2dとは、第1図を参照し
て明らかなように、これらの溝形部分が角α(図示例:
直角)を挟んで一体化されているが、これら凹溝部2c、
2dの相対角度は、後述する型枠の枠組み態様如何で直角
をなさない場合もある。 各連結部材2aは、金属成形加工またはFRPのごときプラ
スチック成形加工により形成される金属またはプラスチ
ックからなる。 柱状部材2bは、一例として四つの外面2e、2f、2g、2hを
有する断面角形からなるが、これは軽量化の点で中空で
あることが望ましい。 柱状部材2bの長さ方向の両端部側には、二つの外面2e、
2fにピン孔7が形成されている。 柱状部材2bも、連結部材2aと同じく、金属成形加工また
はFRPのごときプラスチック成形加工により成形される
金属またはプラスチックからなる。 柱状部材2bは、第1図を参照して明らかなように、その
横断面における二軸方向の寸法a、a′が、係止部(=
補強部材)1b、補強部材1b′のそれと実質的に同じであ
る。 第1図〜第3図において、各受具3は、基板3aと、基板
3aの両端から互いに反対の方向へ延びた係止片3b、固定
片3cとからなり、係止片3bにはピン孔6が形成されてい
る。 これらの受具3も、連結部材2a、柱状部材2bと同じ材質
からなり、その一例として、板金加工により形成された
金属板からなる。 第1図〜第3図に例示された渡し棒5も、連結部材2a、
柱状部材2b、受具3と同じく、木材、および/または、
金属、および/または、プラスチックからなり、その長
さ方向の両端部側には、二つの外面を貫通する多数のピ
ン孔8が列をなして形成されている。 第1図〜第3図において、ピン9、10は前記各ピン孔に
差し込まれるロック用のものであり、これらは一例とし
て金属からなる。 第1図〜第3図に例示された本考案の連結具2は、上述
した連結部材2a、柱状部材2b、受具3が以下のように結
合されたものである。 二つの凹溝部2c、2dをそれぞれ有する二個の連結部材2a
は、これら凹溝部2c、2d相互の隣接部(コーナ部)が、
柱状部材2bの長さ方向の両端部において二つの外面2g、
2hにわたってあてがわれ、かつ、溶接、接着のごとき周
知の手段でその外面2g、2hに固着される。 係止片3b、固定片3cをそれぞれ有する四個の受具3は、
各係止片3bのピン孔6と柱状部材2bの外面2e、2fにある
各ピン孔7とがそれぞれ一致するように、該各受具3の
固定片3cが柱状部材2bの外面2e、2fにそれぞれあてがわ
れ、かつ、柱状部材2bと各固定片3cとの固着手段、たと
えばネジ止め、溶接、接着などの手段でこれらの外面2
e、2fに固着される。 このようにして各連結部材2a、各受具3が柱状部材2bに
取りつけられた場合は、各連結部材2aのピン孔2i、2jと
各パネル1にある係止部1bのピン孔1d、1eとが対応する
ようになり、かつ、各受具3の係止片3bと柱状部材2bの
外面2e、2fとの間には、渡し棒5の端部を受け入れるた
めの凹所4がそれぞれ形成される。 本考案に係る型枠コーナ用連結具2を用いて平面四角形
のコンクリート型枠を枠組みするときは、一例として、
以下のようになる。 はじめに、四枚のパネル1を前後左右の四面に立てて、
前側パネルと右側パネル、右側パネルと後側パネル、後
側パネルと左側パネル、左側パネルと前側パネルなど、
互いに隣接して交差する両パネル1の端縁を第2図、第
3図のように突き合わせる。 つぎに、上記のように枠組みされた型枠の各角部(隣接
する両パネル相互の交差部:四箇所)において、二様の
凹溝部2c、2dを有する各連結具2を第2図の上方から下
方に向けて落とし込む。 すなわち、型枠の各角部(四箇所)において、一方のパ
ネル端縁側にある係止部1bとこれに対応する一方の凹溝
部2cとが相対係止され、他方のパネル端縁側にある係止
部1bとこれに対応する他方の凹溝部2dとが相対係止され
るように、各連結具2を型枠外部からの各型枠角部にそ
れぞれ装着し、各パネル1の係止部1bを各連結具2の凹
溝部2c、2d内に受け入れる。 このようにして型枠の各角部に連結具2を装着したと
き、各連結部材2aのピン孔2i、2jと各パネル1にある係
止部1bのピン孔1d、1eとが互いに対応するので、両ピン
孔2i、1d、および、両ピン孔1e、2jにそれぞれピン10を
差し込み、各パネル1と各連結具2とを仮止めする。 その後、第3図のように、前右隅、前左隅の両連結具1
にある前側の凹所4にわたり、渡し棒5を掛け渡して前
側のパネル1をバックアップし、以下同様にして、前左
隅、後左隅の両連結具1にある左側の凹所4、後左隅、
後右隅の両連結具1にある後側の凹所4、後右隅、前右
隅の両連結具1にある右側の凹所4にわたり、それぞれ
渡し棒5を掛け渡して左側、後側、右側の各パネル1を
バックアップする。すなわち、各渡し棒5の内面を各係
止部(=補強部材)1bの外面1c、各補強部材1b′の外面
1c′にあてがう。 このようにして型枠の前面、左側面、右側面、後側面を
各渡し棒5でバックアップしたとき、各受具3のピン孔
6、各渡し棒5の両端にあるピン孔8、各柱状部材2bの
ピン孔7がそれぞれ一致するので、これらピン孔6、
8、7にピン9を差し込み、各連結具2と各渡し棒5と
を仮止めする。 なお、四枚のパネル1と四つの連結具2とを用いて型枠
を構成するための方法(手順)としては、はじめに、二
面のパネル組を二つつくり、その後、これら二面のパネ
ル組を互いに組み合わせる方法、または、はじめに、三
面のパネル組をつくり、その後、三面のパネル組に残る
パネルを組み合わせる方法、あるいは、四つの連結具2
を四点に隅立てして、これらにの間に四枚のパネル1を
落とし込む方法などがあり、その他、上記に準じた方法
もある。 かくてコンクリート型枠を枠組み固定した後、その内部
にコンクリートモルタルを打設したとき、型枠内には周
知のコンクリート打設圧が発生し、この際の圧力が、第
3図のY−Y′方向、X−X′方向を含む各方向から各
パネル1の内面に作用するが、かかる内圧に対して、各
連結具2、各渡し棒5は以下のように型枠の枠組みを保
持し、型枠を防護する。 すなわち、第3図(型枠の平面図)において、第3図Y
方向の内圧を受ける前側パネル1は、前右隅および前左
隅の両連結具1を介して右側パネル1および左側パネル
1と相互に連結され、前側の渡し棒5もあてがわれてい
るので、第3図のY方向に分解することがないととも
に、同方向の撓みも生じがたい。 同様に、第3図Y′方向の内圧を受ける後側パネル1
は、後右隅および後左隅の両連結具1を介して右側パネ
ル1および左側パネル1と相互に連結され、後側の渡し
棒5もあてがわれているので、第3図のY′方向に分解
することがないとともに、同方向の撓みも生じがたい。 同様に、第3図X方向の内圧を受ける右側パネル1は、
前右隅および後右隅の両連結具1を介して前側パネル1
および後側パネル1と相互に連結され、右側の渡し棒5
もあてがわれているので、第3図のX方向に分解するこ
とがないとともに、同方向の撓みも生じがたい。 同様に、第3図X′方向の内圧を受ける左側パネル1
は、前左隅および後左隅の両連結具1を介して前側パネ
ル1および後側パネル1と相互に連結され、左側の渡し
棒5もあてがわれているので、第3図のX′方向に分解
することがないとともに、同方向の撓みも生じがたい。 さらに、各連結具2が型枠内に一切介入しないので、硬
化後のコンクリート表面に不体裁な跡形が生じない。 型枠内においてコンクリートが硬化した後は、上述した
枠組み作業手順と逆の操作で型枠を解体する。 本考案に係る型枠コーナ用連結具2の上記実施例におい
ては、柱状部材2bに対し、二個の連結部材2a、四個の受
具3が固着されているが、これらの数量はパネル1の大
きさに応じて増減され、これらの寸法もパネル1の大き
さに応じて変更される。 さらに、連結部材2aにおける二様の凹溝部2c、2dについ
て、一方の凹形部材(凹溝部2c)と他方の凹形部材(凹
溝部2d)とが互いに分離したものであっても、これらが
柱状部材2bに固着された場合に一体となる。 したがって、このような場合も、二様の凹溝部2c、2dは
一体であるといえる。
【考案の効果】
本考案に係る型枠コーナ用連結具は、型枠用パネルの突
き合わせ端縁にある各係止部と対応した二様の凹溝部を
有するものである。 したがって、本考案連結具(複数個)を複数枚のパネル
で枠組みされた型枠の各角部に装着した場合に、つぎの
ような効果を奏する。 [効果1] 型枠の各角部において、一方のパネル端縁側にある係止
部と他方のパネル端縁側にある係止部とが両凹溝部内に
嵌まり込むために、パネル相互の突き合わせ端縁を簡易
に保持することができる。 [効果2] 上記型枠内に充填物を入れたときに、本考案連結具(複
数個)が型枠の各角部において型枠内の充填圧を抗しな
がら、かかる内圧により各パネル相互が分離するのを阻
止するので、型枠の枠組み強度が増し、当該連結具をし
て型枠の崩壊防止に貢献させることができる。 [効果3] 上記のようにして型枠を枠組みした場合に、各連結具が
型枠内に一切介入しないので、型枠成形物に凹みや不体
裁な跡形が生ぜず、したがって、型枠成形物の部分的な
強度低下、部分的な仕上がり不良を回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案連結具とその関連部材とを型枠用のパネ
ルと共に示した分解斜視図、第2図は本考案連結具を介
して枠組みされた型枠の要部斜視図、第3図は本考案連
結具を介して枠組みされた型枠平面図である。 1……パネル 1b……係止部 2……連結具 2a……連結部材 2b……柱状部材 2c……凹溝部 2d……凹溝部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】連結具により連結される連結対象物であっ
    て互いに交差する角度を保持して突き合わされる型枠用
    の各パネルが、その突き合わせ端縁の長さ方向に沿って
    該各突き合わせ端縁側の外面より隆起する係止部をそれ
    ぞれ備えていること、および、上記のように突き合わさ
    れる両パネル相互の角部を連結するための連結具が、そ
    の角部にある各係止部をこれらの外側から保持するため
    の溝形保持構造を備えていること、および、その溝形保
    持構造が、溝開放面の向きを互いに異ならせて各係止部
    の長さ方向沿いに平行する二様の凹溝部を有していて、
    これら二様の凹溝部が一体に形成されたものであること
    を前提とする連結具において、互いに交差する角度を保
    持して突き合わされる両パネル相互の各係止部をそれぞ
    れ受け入れるために、一方のパネル端縁側にある係止部
    と対応する一方の凹溝部の溝開放面が、その一方のパネ
    ル外面と対面しているとともに、他方のパネル端縁側に
    ある係止部と対応する他方の凹溝部の溝開放面が、その
    他方のパネル外面と対面していることを特徴とする型枠
    コーナ用連結具。
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