JP3083965U - 仮設用連結具及びこの仮設用連結具を用いた仮設物 - Google Patents

仮設用連結具及びこの仮設用連結具を用いた仮設物

Info

Publication number
JP3083965U
JP3083965U JP2001005239U JP2001005239U JP3083965U JP 3083965 U JP3083965 U JP 3083965U JP 2001005239 U JP2001005239 U JP 2001005239U JP 2001005239 U JP2001005239 U JP 2001005239U JP 3083965 U JP3083965 U JP 3083965U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temporary
tube portion
square
way
square tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001005239U
Other languages
English (en)
Inventor
栄秀 竹葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Best Corp
Original Assignee
Best Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Best Corp filed Critical Best Corp
Priority to JP2001005239U priority Critical patent/JP3083965U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3083965U publication Critical patent/JP3083965U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に組立てや解体ができる仮設用連結具
と、この仮設用連結具を用いて様々な形状に組立て可能
な仮設物を提供すること。 【解決手段】 3個又は4個の角筒部18をX、Y及び
Z軸方向に向けて互いに連結し、前記角筒部18の端部
に差込み口12を形成し、この差込み口12を臨ませて
固定ネジ15を進退自在に設けてなる仮設用連結具と、
外形が前記角筒部18と同形で、端部が角筒部18の差
込み口12と同形のほぞ30を形成した長さの異なる複
数種類の仮設用角材20とからなり、この仮設用角材2
0のほぞ30を前記角筒部18の差込み口12に差込
み、固定ネジ15で固定する。仮設用連結具と仮設用角
材20の組み合せのバリエーションをいくつか設けるこ
とにより、陳列テーブル、ステージなど、様々な形状及
び大きさの仮設物を形成できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、催事場の陳列テーブル等を作成するための仮設用連結具及びこの仮 設用連結具を用いた仮設物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デパート等の催事場に設置される陳列テーブル、ステージ、カウンター、自立 壁等は、催事の度に製作され、その催事が終了すれば撤収されて廃棄されるか、 次の催事があるまで保管される。 従来、このような催事場の陳列テーブルやステージ等は、角木材、ベニヤ板、 腰布等に釘を打ったり接着剤を用いて結合することにより製作する場合が多かっ た。又、重量物を載せたり人が載るステージ等は、特に強固な作りにする必要が あるため、外部の工場等で製作して催事場まで運搬する場合が多かった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述のようにして催事場の陳列テーブルやステージ等を製作し、又運搬した場 合は、以下のような問題点があった。 (1)角木材やベニヤ板に釘等を打ち込んで製作すると、組立てや解体に手間 や時間がかかり、組み立てや解体のために広い作業場所が必要となる場合が多い ので、作業場所も確保しにくかった。又、組立て時や解体時に、角材や釘等によ り怪我や事故が起こる危険も少なくなかった。 (2)予め決まった大きさに切断した角木材、ベニヤ板等を用いて製作するた め、製作後に形状やサイズを変更することが困難であった。 (3)大きなサイズや特別な形状の陳列テーブルやステージ等は、工場等で製 造した後に組立てられた状態で催事場まで運搬することが多く、嵩張る状態で運 搬する場合が多いので、運搬に手間と時間がかかっていた。 (4)仮設物を作成するために一旦釘を打った角材やベニヤ板等は、釘や接着 剤等の跡が残ったり、強固な接着剤で固定した場合は角材を切って解体しなけれ ばならないので、解体後は再利用できない場合が多く、その結果1回限りの使用 で廃材となるものも多くなってしまい、材料効率が悪くなっていたし、環境保全 も不充分であった。又、廃材処理のための費用も多くかかっていた。 (5)陳列テーブルやステージ等の仮設物については、上記のように、組立て や解体に手間がかかる、材料の再利用が不可能、製作時に廃材が多く出る、嵩張 る状態で運搬するため運搬に手間がかかる、等の要因により、全体にかかるコス トが高くなっていた。
【0004】 本考案の第1の目的は、手間と時間をかけずに、しかも安全に組立てや解体で きる仮設用連結具を提供することである。 本考案の第2の目的は、用途に応じて様々な形状に組立て可能であり、又、組 立て後のサイズや形状変更も可能とする仮設物を提供することである。 本考案の第3の目的は、大きなサイズや特別な形状であっても、催事場までは 組立てない状態で運搬できる仮設物を提供することである。 本考案の第4の目的は、一旦使用し、解体した後も再び利用でき、又、廃材を 排出せず、環境保全に貢献し得る仮設物を提供することである。 本考案の第5の目的は、組立て、解体、運搬、廃材処理等にかかる手間や時間 を省き、材料の再利用率を高めて廃材を少なくすることにより、全体的に必要な コストの低減化を可能とした仮設物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、少なくとも3個の角筒部18とX、Y及びZ軸方向に向けて互いに 連結し、前記角筒部18の端部に差込み口12を形成し、この差込み口12を臨 ませて固定ネジ15を進退自在に設けてなる仮設用連結具と、外形が前記角筒部 18と同形で、端部が角筒部18の差込み口12と同形のほぞ30を形成した仮 設用角材20とからなり、この仮設用角材20のほぞ30を前記角筒部18の差 込み口12に差込み、固定ネジ15で固定してなる。 そして、前記仮設用者連結具と仮設用角材20の組み合せのバリエーションを いくつか設けることにより、陳列テーブル、ステージなど、様々な形状及び大き さの仮設物を形成可能である。
【0006】
【実施例】
本考案による仮設用物連結具、仮設用角材、及びこれらを組み合せた仮設物の 実施例を図1〜図5に基づき説明する。
【0007】 (1)本考案による仮設用連結具は2種類あり、仮設用4方連結具10は仮設 物の1辺の中間部分を連結するためのものであり、仮設用3方連結具11は仮設 物の1辺の角隅を連結するためのものである。 前記これらの仮設用物連結具10及び11は、衝撃への強い耐性を有するAB S樹脂等を材質とし、図1又は図2に示すように、角筒部18を複数個(4個又 は3個)結合した形状とする。各角筒部18は内部に空洞を有し、一端面は開口 し、他端面は閉じている。そして、各角筒部18は、閉じている端面同士を結合 してなり、開放している端面は、仮設用角材20などの棒材を差込める差込み口 12とする。 以下に、これら仮設用4方連結具10及び仮設用3方連結具11を更に詳しく 説明する。
【0008】 前記仮設用4方連結具10は、図1に示すように、角筒部18を4個結合し た形状とし、3次元上で90度ずつ異なる3方向であるX軸、Y軸及びZ軸方向 に差込み口12を形成してなるが、このとき、1つの方向(たとえばX軸方向) については両端に差し込み口12を形成し、残り2方向(たとえばY軸及びZ軸 方向)については一端のみに差込み口12を形成する。 従って、前記仮設用4方連結具10は、図2に示すように、3次元上で90度 ずつ異なる3方向であるX軸、Y軸及びZ軸方向に合計4個の差し込み口12〜 12を有する形状となる。そしてこの仮設用物連結具10の差込み口12は、す べて同形・同サイズとし、かつ、後述する仮設用3方連結具11の差込み口12 とも同形・同サイズとする。 前記仮設用物連結具10は、主に、仮設物の縦軸又は横軸の中間連結部分に使 用する。
【0009】 前記仮設用3方連結具11は、直方体3個を結合した形状とし、前記仮設用 4方連結具10と同様に3次元上で90度ずつ異なる3方向であるX軸、Y軸及 びZ軸方向に差込み口12を形成するが、3つの方向すべてについて一端のみに 差込み口12を形成する。すなわち、前記前記仮設用4方連結具10から直方体 1個分を切り落とした形状とする。 従って、前記仮設用3方連結具11は、3次元上で90度ずつ異なる3方向で あるX軸、Y軸及びZ軸方向に3個の差し込み口12を形成する。そしてこの仮 設用3方連結具11の差込み口12は、すべて同形・同サイズとし、かつ、前記 仮設用4方連結具10の差込み口12とも同形・同サイズとする。 前記仮設用3方連結具11は、主に、仮設物の縦軸と横軸が交わる角隅部分に 使用する。
【0010】 更にここで、前記仮設用4方連結具10、前記仮設用3方連結具11の場合の いずれも、直方体同士の結合部分は、外部からの衝撃、折れ、曲げ等に対する強 度補充のための補強片13を、直方体が結合する90度の連結角部14と一体に 形成する。このとき、1箇所の連結角部14につき、複数個(好ましくは2個) の補強片13を並列に形成する。 又、前記仮設用物連結具10及び11において、図4に示すように、各差込み 口12の近くの面に、仮設用角材20を挿入したときにこれを固定するため、ネ ジ穴16を設けてそこにナット17を埋め込み固定し、そのネジ穴16に固定ネ ジとしての蝶ネジ15をねじ込む。なお、このとき、ネジ操作のじゃまにならな いように、ネジ穴16は角筒部18の互いに隣り合う面には形成しないようにす る。固定ネジ15は、蝶ネジに限られるものではなく、プラスドライバーで締め 付けるトラスビスやレンチで締め付けるボルトなどを用い、また、固定ネジ15 とナット17との間に、スプリングワッシャを介在するようにしても良い。
【0011】 (2)本考案による仮設用角材20の構造は、以下のとおりである。 図3に示す仮設用角材20は、棒材であり、例えば、角木材を原材料とし、形 状は断面正方形で、中央部の外形は前記仮設用4方連結具10及び仮設用3方連 結具11の直方体部分の外形と同形かつ同サイズとするが、前記仮設用4方連結 具10及び/又は仮設用3方連結具11との組み合せにおいていくつかのバリエ ーションを持たせるため、異なる長さのものを複数種類作成する。 具体的には、仮設用角材20は、図3に示すように、中央部の長さが130m mのもの(符号20a)、280mmのもの(符号20b)、430mmのもの (符号20c)、730mmのもの(符号20d)の4種類、及び仮設用角材を 仮設物の縦軸として厚み15mmを有する天板31とともに使用する場合もある ので、仮設用角材20a〜20dから前記天板31の厚み15mmを差し引いた 長さのもの(符号20e〜符号20h)4種類、合計8種類である。 又、前記仮設用角材20a〜20hのすべてにおいて、両端から40mmは、 角筒部18の肉厚分だけ(上下左右の大きさを前記直方体部分より2.5mmず つ)小さく形成したほぞ30とする。 このほぞ30は、仮設用角材20a〜20hのすべての両端で同形・同サイズ に形成し、かつ、前記差込み口12と同形・同サイズとする。すなわち、仮設用 角材20a〜20hのすべてのほぞ30は、前記仮設用物連結具10及び11の 差込み口12のすべてに挿入可能な形状及び大きさとする。
【0012】 (3)前記仮設用4方連結具10及び/又は仮設用3方連結具11と前記仮設用 角材20のいずれかを結合する方法について説明する。 前記仮設用4方連結具10又は仮設用3方連結具11の前記固定蝶ネジ15 をゆるめておく。 前記差込み口12に、前記仮設用角材20の一端のほぞ30を挿入する。 前記ほぞ30全体を前記差込み口12の奥まで挿入したら、前記固定蝶ネジ 15を締めつけ、挿入した仮設用角材20を固定する。 挿入した仮設用角材20の他端のほぞ30を、別の仮設用4方連結具10又 は仮設用3方連結具11の差込み口12に挿入し、ゆるめていた固定ネジ15を 締めつけて固定する。
【0013】 (4)前記仮設用4方連結具10及び/又は仮設用3方連結具11と前記仮設 用角材20を結合して仮設物を作成し、陳列テーブル等の仮設物を作成する例を 、図5〜10により説明する。
【0014】 図5は、前記4個の仮設用4方連結具10及び8個の仮設用3方連結具11と 、長さの異なる仮設用角材2種類(長い仮設用角材12本及び短い差し込み棒6 本)を用いて、横軸を長くした骨組みの例である。 この骨組みの場合、骨組みの角隅にあたる8箇所には前記仮設用3方連結具1 1を用い、仮設用角材20の連結部分4箇所には前記仮設用4方連結具10を用 いる。このような仮設用4方連結具10を用いた骨組みは、1辺に複数本の仮設 用角材20を順次連結して用いることが可能となるので、縦及び/又は横が大き いサイズのテーブルやステージ等を作成できる。又、1辺の骨組みに複数の仮設 用角材を連結して使用できるので、テーブルやステージ上に重量物を載せた場合 やたわみ等に対する強度を高めることもできる。
【0015】 図6は、前記8個の仮設用3方連結具11と、長さの異なる仮設用角材2種類 を用いた骨組みの例である。この骨組みの場合は、1辺に用いる仮設用角材は1 本のみであるので、前記仮設用4方連結具10は用いない。このような骨組みは 、各辺の仮設用角材は1本のみであるため、縦及び/又は横のサイズが小さく、 あまり強度を必要としないテーブル、ステージ等に用いられる。
【0016】 図7は、図5と同じ方法で作成した骨組みの上部に天板31を取付け、側面部 に腰板32を取付けた仮設物の例である。この仮設物は天板31を用いるため、 縦軸となる仮設用角材には、前記天板31の厚み15mmを差し引いたもの、す なわち仮設用角材20e〜20hのいずれかを用いる。
【0017】 図8は、図5及び図6に示した方法により作成した骨組みそれぞれ6個と3個 を平面的に並べ合わせ、上面に天板31を取り付けてなるステージの例である。 このステージも前述の図7の仮設物と同様に天板31を用いる場合には、縦軸と なる仮設用角材には、天板31の厚みを差し引いた仮設用角材20e〜20hの いずれかを用いる。
【0018】 図9は、図5及び/又は図6に示した方法により作成した骨組み複数個を平面 的に並べ、更に立体的に重ね合せた上で、上面に天板31を取付け、側面に腰板 32を取付けてなる陳列ステージである。この陳列ステージも前述の図7及び図 8と同様に天板31を用いるので、縦軸となる仮設用角材には、天板31の厚み を差し引いた仮設用角材20e〜20hのいずれかを用いる。
【0019】 図10は、前記仮設用4方連結具10及び仮設用3方連結具11と、長さの異 なる仮設用角材3種類(長い仮設用角材20を5本、中間の長さの仮設用角材2 0を10本及び短い仮設用角材20を4本)を用いて、縦軸となる1組の辺の中 央部に支点となる前記仮設用4方連結具10を設けて縦軸を長く(すなわち高さ を高く)し、上面となる部分に天板31を取付け、側面及び背面となる部分に腰 板32を取付け、更に前記仮設用物連結10間の横軸2辺にも仮設用角材20を 挿入し、この上面に棚板33を取付けてなるカウンターの例である。 ここで、カウンターの底面は、4個の仮設用3方連結具11と3本の仮設用角 材20から形成し、底面の手前側となる部分の仮設用3方連結具11には仮設用 角材20を挿入しない。カウンターの底面の手前側に仮設用角材20があると、 カウンターの内側に人が立ったときや椅子を出し入れするときに、その仮設用角 材20が邪魔になるので、これを防止するためである。
【0020】 図11は、図5と同様の方法によって作成した骨組みの全周の側面に腰板32 を取付けてなる自立壁の例である。
【0021】 図4に示す実施例では、前記仮設用4方連結具10又は仮設用3方連結具11 において、差込み口12に挿入した差し込み棒のほぞ30を固定するための固定 ネジ15の形状を蝶ネジとしたが、本考案はこれに限られるものではなく、当該 固定ネジ15は他の形状のボルトや木ネジ等であってもよい。
【0022】 図5に示す実施例では、骨組みの1辺に1組の仮設用4方連結具10を用い、 1辺に2本の仮設用角材20を用いたが、本考案はこれに限られるものではなく 、1辺に2組以上の仮設用物連結具10を用い、1辺に3本以上の仮設用角材2 0を用いてもよい。 又、図5に示す実施例では、骨組みの横軸のみに仮設用4方連結具10を用い たが、本考案はこれに限られるものではなく、縦軸のみ、又は横軸と縦軸両方の 複数辺に仮設用4方連結具10を用いてもよい。
【0023】 図10に示す実施例では、カウンターの縦軸の1辺の中途部分の1箇所のみに 仮設用4方連結具10を用い、差込み口12に仮設用角材20を挿入し、棚板3 3を取付けて1段の棚を形成したが、本考案はこれに限られるものではなく、縦 軸1辺に2組以上の仮設用4方連結具10を用い、これらの仮設用4方連結具1 0に対応する数の仮設用角材20と棚板33を用いて、縦軸1辺に2段以上の棚 を作成してもよい。 又、前述の棚を形成する横軸の辺の中途部分に仮設用4方連結具10を用い、 仮設用角材20を挿入し、腰板32を取付けることにより、棚に間仕切を設けて もよい。
【0024】
【考案の効果】
本考案の請求項1〜3による仮設用4方連結具10は、少なくとも3個の角筒 部18をX、Y及びZ軸方向に向けて互いに連結し、前記角筒部18の端部に差 込み口12を形成し、この差込み口12を臨ませて固定ネジ15を進退自在に設 けてなることを特徴とする。 又、本考案の請求項2による仮設用3方連結具11は、上記に加え、X、Y及 びZ軸のいずれか一つの軸上の反対方向にさらに1個の角筒部18を付加し、角 筒部18の端部に差込み口12を形成し、この差込み口12を臨ませて固定ネジ 15を進退自在に設けてなることを特徴とする。 更に、本考案の請求項3による仮設物は、上記2種類の仮設用4方連結具10 及び仮設用3方連結具11と、外形が前記角筒部18と同形で、端部が角筒部1 8の差込み口12と同形のほぞ30を形成した仮設用角材20とからなることを 特徴とする。 そして、本考案の請求項4〜8による仮設物は、前記仮設用4方連結具10又 は仮設用3方連結具11と各種仮設用角材20との組み合せを変えてバリエーシ ョンを持たせることにより、様々な形状のものを製作することができる。 本考案は、上述のような構成にしたので、以下の効果を有する。
【0025】 (1)本考案による仮設用4方連結具10及び/又は仮設用3方連結具11と 仮設用角材20を用いて仮設物を作成するには、前記差込み口12に仮設用角材 20a〜20hを一例とする棒材を挿入し、固定ネジ15を締めて固定したもの を組み合せるだけでよい。又、解体時は、作成時と反対の作業のみ、すなわち、 固定ネジ15をゆるめて差し込んでいた棒材を差込み口12から外すだけでよい 。よって、手間と時間をかけずに仮設物を作成及び解体できる。 又、本考案による仮設用4方連結具10及び/又は仮設用3方連結具11と仮 設用角材20等を用いた仮設物の作成又は解体作業には広い作業場所は必要ない ので、作業場所も確保しやすい。更に、上述のとおり、仮設物の作成又は解体時 の作業は仮設用角材20を仮設用4方連結具10及び/又は仮設用3方連結具1 1へ挿入する作業と固定ネジ15の調節作業のみであるので、釘で怪我をする等 の危険が伴う可能性も低くなり、安全に作成及び解体できる。
【0026】 (2)本考案は、差込み口12を有する仮設用4方連結具10及び/又は仮設 用3方連結具11を用い、これに棒材を連結して多様な形状の仮設物を作成でき る。 又、本考案における仮設用角材20の両端のほぞ30はすべて、前記仮設用4 方連結具10及び仮設用3方連結具11のすべての差込み口12と同形・同サイ ズであるので、前記仮設用4方連結具10又は仮設用3方連結具11と、仮設用 角材20a〜20hのいずれも組み合せることが可能である。 又、本考案では、仮設用4方連結具10と仮設用3方連結具11の2種類を有 するので、これら2種類を仮設物の1辺の中間部分と角隅部とで用途によって使 い分けることができる。 すなわち、本考案は、図5又は図10に示す実施例のとおり、前記仮設用4方 連結具10を横軸又は縦軸の中途に用いれば複数の仮設用角材20を連結するこ とも可能であるので、仮設物の縦及び/又は横の長さや高さを調節できる。 又、角隅部に仮設用3方連結具11を用いれば、角隅部に出っ張りが生じない ので、図8又は図9に示すように、前記仮設用4方連結具10又は仮設用3方連 結具11と仮設用角材20を組み合せて作成した仮設物(骨組み)を平面的に或 いは立体的に並べることも可能である。 更に、図10に示すように、縦軸の中途に仮設用物連結具10と仮設用角材を 用い、これに棚板33を取付けて棚等を形成することもできる。
【0027】 本考案は、上述のように、前記2種類の仮設用連結具を用途に応じて使用する ことができ、又、前記2種類の仮設用連結具と前記仮設用角材20の組み合せの バリエーションが非常に多く、かつ、仮設物同士を並べ合わせることも可能であ る。 従って、用途に応じて様々な形状の仮設物を形成することができ、陳列テーブ ル、ステージ、カウンター、自立壁等をすべて作成できる。しかも、サイズの大 小があったり、形状が特殊であっても作成可能であり、作成後に仮設物のサイズ や形状を変更する必要がある場合にも、柔軟な対応が可能である。
【0028】 (3)本考案は、上述のとおり前記仮設用4方連結具10及び/又は仮設用3 方連結具11と仮設用角材20a〜20hのいずれかを複数本組み合せたものの みで形成し、請求項5〜9に示すとおり、その組み合せ方のバリエーションによ って仮設物の形状及び大きさを変えるものである。 従って、本考案による仮設物は、サイズを大きいものであったり特殊な形状の ものであっても、前記仮設用4方連結具10及び/又は仮設用3方連結具11と 仮設用角材20a〜20hのうちの数本の組み合せ方を変えるだけであるから、 工場等で作成する必要はなく、直接催事場で作成することができる。よって、組 立てない状態で催事場まで運搬することが可能であるので、運搬の手間を省くこ とができる。
【0029】 (4)本考案は、上述のとおり、前記仮設用4方連結具10又は仮設用3方連 結具11の差込み口12に仮設用角材20のほぞ30を挿入し、固定ネジ15を 締めつけて固定して使用するものであるので、釘、接着剤等を一切使用しない。 よって、解体後の仮設用4方連結具10又は仮設用3方連結具11や仮設用角 材20は、釘や接着剤等の跡が残ることもなく、解体時に角材を切らなければな らない事態も生じないため、天板31や腰板32の取付け跡を除けば、組立て前 とほぼ同じ状態となる。 従って、仮設用4方連結具10又は仮設用3方連結具11や仮設用角材20は 、一旦使用して解体した後も、再び仮設物の材料として使用することが十分可能 であり、利用効率は高い。又、上記のように解体後も利用できることから、廃材 が生じることもないので、環境保全にも考慮でき、廃材処理のための費用も節約 できる。
【0030】 (5)本考案は、上述のとおり、仮設物について、手間や時間をかけずに作成 や解体が可能であり、サイズや形状が特殊なものであっても外部で作成する必要 もなく、運搬にもあまり手間と時間がかからず、更に一旦使用しても解体後に再 び利用することができ、廃材もほとんど生じない。 従って、仮設物について、作成、解体、運搬、部材の再作成、廃材の処理等に かかっていた費用を大幅に削減することができるので、作成及び維持に必要なコ ストを全体的に低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による仮設用4方連結具10の一実施例
を示した斜視図である。
【図2】本考案による仮設用3方連結具11の一実施例
を示した斜視図である。
【図3】(a)(b)(c)(d)はそれぞれ、仮設用
角材20a、仮設用角材20b、仮設用角材20c及び
仮設用角材20dを示した正面図である。
【図4】本考案による仮設用4方連結具10に固定ネジ
15をねじ込んだ断面図である。
【図5】本考案による仮設用4方連結具10及び仮設用
3方連結具11と仮設用角材20を組み合せてなる仮設
物の一実施例(骨組み)を示す斜視図である。
【図6】本考案による仮設用3方連結具11と仮設用角
材20を組み合せてなる仮設物の一実施例(骨組み)を
示す斜視図である。
【図7】本考案による仮設用4方連結具10及び仮設用
3方連結具11と仮設用角材20を組み合せてなる仮設
物に天板31及び腰板32を貼付けた一実施例を示す正
面図である。
【図8】本考案による仮設用4方連結具10及び仮設用
3方連結具11と仮設用角材20を組み合せてなる仮設
物を平面的に並べた一実施例(ステージ)を示す平面図
である。
【図9】本考案による仮設用4方連結具10及び仮設用
3方連結具11と仮設用角材20を組み合せてなる仮設
物を立体的に並べた一実施例(陳列ステージ)を示す斜
視図である。
【図10】本考案による仮設用4方連結具10及び仮設
用3方連結具11と仮設用角材20を組み合せてなる仮
設物の一実施例(カウンター)を示す斜視図である。
【図11】本考案による仮設用4方連結具10及び仮設
用3方連結具11と仮設用角材20を組み合せてなる仮
設物の側面全周に腰板32を貼付けた一実施例(自立
壁)を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…仮設用4方連結具、11…仮設用3方連結具、1
2…差込み口、13…補強片、14…連結角部、15…
固定ネジ、16…ネジ穴、17…ナット、18…角筒
部、20…仮設用角材、30…ほぞ、31…天板、32
…腰板、33…棚板。

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3個の角筒部18をX、Y及
    びZ軸方向に向けて互いに連結し、前記角筒部18の端
    部に差込み口12を形成し、この差込み口12を臨ませ
    て固定ネジ15を進退自在に設けてなることを特徴とす
    る仮設用連結具。
  2. 【請求項2】 3個の角筒部18をX、Y及びZ方向に
    向けて互いに連結し、これら角筒部18のそれぞれの端
    部に差込み口12を形成し、これらそれぞれの差込み口
    12に臨ませて固定ネジ15を進退自在に設けて仮設用
    3方連結具11を構成したことを特徴とする仮設用連結
    具。
  3. 【請求項3】 X、Y、Z軸と、これらの各軸のいずれ
    か一つの軸上の反対方向にさらに1個の角筒部18を付
    加し、これら4個の角筒部18の端部にそれぞれ差込み
    口12を形成し、この差込み口12に臨ませて固定ネジ
    15を進退自在に設けて仮設用4方連結具10を構成し
    たことを特徴とする仮設用連結具。
  4. 【請求項4】 少なくとも3個の角筒部18をX、Y及
    びZ軸方向に向けて互いに連結し、前記角筒部18の端
    部に差込み口12を形成し、この差込み口12を臨ませ
    て固定ネジ15を進退自在に設けてなる仮設用連結具
    と、外形が前記角筒部18と同形で、端部が角筒部18
    の差込み口12と同形のほぞ30を形成した仮設用角材
    20とからなり、この仮設用角材20のほぞ30を前記
    角筒部18の差込み口12に差込み、固定ネジ15で固
    定してなることを特徴とする仮設物。
  5. 【請求項5】 外形が前記角筒部18と同形で、端部が
    角筒部18の差込み口12と同形のほぞ30を形成した
    仮設用角材20を12本と、3個の角筒部18をX、Y
    及びZ方向に向けて互いに連結し、これら角筒部18の
    それぞれの端部に差込み口12を形成し、これらそれぞ
    れの差込み口12に臨ませて固定ネジ15を進退自在に
    設けて仮設用3方連結具11を8個とを具備し、前記1
    2本の仮設用角材20のそれぞれの両端部を、前記8個
    の仮設用3方連結具11で立体的に連結して構成したこ
    とを特徴とする仮設物。
  6. 【請求項6】 外形が前記角筒部18と同形で、端部が
    角筒部18の差込み口12と同形のほぞ30を形成した
    仮設用角材20を20本と、3個の角筒部18をX、Y
    及びZ方向に向けて互いに連結し、これら角筒部18の
    それぞれの端部に差込み口12を形成し、これらそれぞ
    れの差込み口12に臨ませて固定ネジ15を進退自在に
    設けて仮設用3方連結具11を8個と、X、Y、Z軸
    と、これらの各軸のいずれか一つの軸上の反対方向にさ
    らに1個の角筒部18を付加し、これら4個の角筒部1
    8の端部にそれぞれ差込み口12を形成し、この差込み
    口12に臨ませて固定ネジ15を進退自在に設けて仮設
    用4方連結具10を4個とを具備し、前記20本の仮設
    用角材20のそれぞれの両端を、前記8個の仮設用3方
    連結具11と前記4個の仮設用4方連結具10とで立体
    的に連結して構成したことを特徴とする仮設物。
  7. 【請求項7】 上面に天板31を貼付け、側面に腰板3
    2を貼付けて構成した請求項4又は5記載の仮設物。
  8. 【請求項8】 上下方向に仮設用4方連結具10を少な
    くとも1段介在して、この仮設用4方連結具10で結合
    した仮設用角材20上に棚板33を貼付けて構成した請
    求項6記載の仮設物。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の仮設物及び請求項6記載
    の仮設物をそれぞれ少なくとも1個以上組み合わせてな
    ることを特徴とする仮設物。
JP2001005239U 2001-08-08 2001-08-08 仮設用連結具及びこの仮設用連結具を用いた仮設物 Expired - Fee Related JP3083965U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001005239U JP3083965U (ja) 2001-08-08 2001-08-08 仮設用連結具及びこの仮設用連結具を用いた仮設物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001005239U JP3083965U (ja) 2001-08-08 2001-08-08 仮設用連結具及びこの仮設用連結具を用いた仮設物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3083965U true JP3083965U (ja) 2002-02-22

Family

ID=43235454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001005239U Expired - Fee Related JP3083965U (ja) 2001-08-08 2001-08-08 仮設用連結具及びこの仮設用連結具を用いた仮設物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3083965U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017213263A1 (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 グエン チー カンパニー リミテッド 構造材用継手および構造体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017213263A1 (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 グエン チー カンパニー リミテッド 構造材用継手および構造体
JP2017218851A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 グエン チー カンパニー リミテッド 構造材用継手および構造体
US10753082B2 (en) 2016-06-10 2020-08-25 Nguyen Chi Co., Ltd. Structural member joint and structure
JP6990374B2 (ja) 2016-06-10 2022-01-12 グエン チー カンパニー リミテッド 構造材用継手および構造体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5066161A (en) Framework for cabinet structure
JP2866619B2 (ja) コーナー連結部材
US20110179741A1 (en) Multi-purpose mobile modular structure
AU2018310753B2 (en) Formwork panel frame
GB2281086A (en) Structural truss
SK8312003A3 (en) Connecting device
EP0472793B1 (en) Framework for cabinet structure
US11401962B2 (en) Furniture bracket assembly
CN103562471A (zh) 组装式建筑结构物的框架连接装置
JPH09165871A (ja) 骨組み材
KR20130072292A (ko) 책장 조립구조
US20020104585A1 (en) Workbench
JP3083965U (ja) 仮設用連結具及びこの仮設用連結具を用いた仮設物
WO2012099531A1 (en) Multi-purpose mobile modular structure
KR101537086B1 (ko) 조립과 분해가 용이한 친환경 부스
JPH0527858Y2 (ja)
KR200273496Y1 (ko) 조립식 진열장
JPH0718805Y2 (ja) 角材接続金具
JPH0718804Y2 (ja) 角材接続金具
JPH04155040A (ja) 壁形成用木質ブロック
KR200257658Y1 (ko) 다용도 조립식 수납 가구
EP0440278B1 (en) Modular element to form tubular structures
CN211403879U (zh) 一种沙盘分盘台
KR200177569Y1 (ko) 유로폼 패널과 합판 체결용 볼트장치
JP3033701U (ja) 骨組み材

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees