JPH10219739A - 旋回作業車 - Google Patents
旋回作業車Info
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Abstract
スを広く確保するとともに、旋回した上部体構造を走行
方向に戻す操作を、座席から前側方を見ながら容易にで
きるようにする。 【解決手段】 走行装置に旋回台軸受を介して旋回台フ
レームを旋回可能に装着し、該旋回台フレームに、座
席、エンジン、油圧ポンプ、及び油タンク等を配設して
上部体構造を構成し、該旋回台フレームの前端部に、作
業機を上下方向及び左右方向に作動可能に作業機枢支部
を介して枢支し、前記上部体構造の少なくとも後方最大
寸法部を走行装置の幅内とした旋回作業車において、旋
回台フレーム2の座席9側側端部を略直線状に形成し、
旋回台フレームの座席側前端部を略直線状に形成し、か
つ、前記旋回台フレームの座席側側端部と座席側前端部
の延長交差部分を上部体構造Bの後方最大寸法部の略旋
回円内となるように構成した。
Description
に、座席、エンジン、油圧ポンプ、及び油タンク等を配
設して構成した上部体構造の後方部が旋回時に障害物に
衝突することがなく、後方を気にせずに掘削作業等を可
能とし、旋回した上部体構造を走行方向に容易に戻すこ
とを可能とするとともに、座席と反対側前方部に座席に
連なる乗降部を設けて、前記乗降部から掘削作業状態を
確認可能としたバックホー等の旋回作業車に関する。
て、標準型、及びそれを改良した超小旋回型の旋回作業
車の技術は公知とされている。図4は従来の標準型バッ
クホーの平面図、図5はコーヒーカップ型と呼ばれる作
業機Aを上部体構造Bの上方に折り畳んで旋回可能とし
た超小旋回型バックホーの側面図、図6は同じく図5の
超小旋回型バックホーの平面図、図7は超小旋回を可能
とするためのオフセットブーム機構の分解斜視図、図8
はエンジン11が左右の中心線Mを挟んで左右に配置さ
れた超小旋回型バックホーの全体斜視図、図9は同じく
図8の超小旋回型バックホーの側面図、図10はエンジ
ン11と座席9の配置を示す図8の超小旋回型バックホ
ーの平面図である。
旋回台フレームの上に載置する上部体構造Bの後部の、
旋回中心を中心とする旋回直径が、クローラー式走行装
置22よりもかなり後方に突出しているために、旋回し
た場合に、上部体構造BがB'や、B”の如く左右の位
置に突出することとなり、道路の側方の壁やその他の障
害物と衝突する危険性があった。そこで、標準型バック
ホーの問題点を解決するために、超小旋回型バックホー
が開発された。しかしながら、以下の問題点があった。
ホーの従来技術においては、コーヒーカップ状に構成
し、旋回台フレーム2の旋回半径内に作業機を収納可能
とするために、作業機の作業機支点部が旋回中心の近く
に配置されることとなり、また作業機支点部の位置も高
いので、機体の重心位置が高くなり、走行時のバランス
が悪く、またウォークスルー可能な乗車位置構造とする
ことが不可能であった。
側溝掘りを可能とするためには、メインブーム3の先端
を左右にオフセット可能とするオフセットブーム機構
を、メインブーム3とバケットアーム21の間に介装す
る必要があり、作業機の重量が重くなり、バランスが悪
いので作業機の作動速度を遅くする必要がある等の不具
合があった。また、オフセットブームを設けた場合に
は、バケット4がキャノピと干渉して居住空間に侵入す
る可能性があり、この危険性をなくすための機構が複雑
となるという不具合があった。
ムシリンダ19はシリンダホルダ19aが必要であり、
またブームのオフセットを行うためにオフセットシリン
ダ50が右側に、左側には平行リンク51が必要であ
り、またオフセットブーム52を構成する必要があっ
た。該オフセットブーム52と平行リンク51が平行状
態となって左右にオフセットする構成であった。
心線Mの左側に座席9を配置し、中心線Mの上を跨がる
ように、エンジン11が配置されていた。故に、座席9
の下にエンジン11が重複することとなり、座席9の位
置が高くなり、また作業機枢支軸29もエンジン11の
直ぐ前に位置するので、エンジン11やボンネット10
との干渉を避けるために、高い位置となり、作業機A全
体が重心の高い構造となっていた。
昭57−202461号公報の如く公知とされており、
超小旋回型バックホーは、例えば、実開平1−1643
37号公報の如く公知とされている。
−202461号公報に示すように、標準型バックホー
と呼ばれるものが存在したが、以下の問題点があった。
走行装置の上部の旋回フレームの後方部が旋回時に走行
装置の幅よりも突出していたので、該後方部が障害物に
衝突し易かった。特に、壁際での側溝掘り時には、壁際
に機体を寄せて側溝掘りを行うので、壁とは反対側に停
車しているトラックに土砂を積み込むための旋回の際
に、旋回フレームの後方部が壁に当たることとなり、走
行装置の上部の旋回フレームを旋回させることができな
かった。従って、狭い場所での掘削作業が不可能であっ
た。
解決するために、実開平1−164337号公報に示す
ような超小旋回型バックホーが開発された。この超小旋
回型バックホーの場合には、走行装置の上部の旋回フレ
ームは、旋回時において走行装置の幅からはみ出さない
ので、その幅内に納まる。従って、狭い場所での作業が
可能になる。しかし、側溝掘り時において、超小旋回型
バックホーは、作業機が上下方向にしか作動出来ないの
で、作業機を左右方向に作動させるために、ブームの上
部に、オフセットブーム、アームシリンダ等からなる、
オフセットブーム機構が必要になる。このオフセットブ
ーム機構をブームの上部に設けることにより、側溝掘り
の際に、オフセットブーム機構のオフセットブームを左
右方向で、側溝側へ傾けて、アームの先端のバケットで
掘削したとき、該側溝の縁部に前記オフセットブーム機
構が接触し、それ以上に深く側溝掘りをすることができ
ないという不具合があった。また、壁際での側溝掘りの
際に、側溝の土砂を掘り、作業機を上げて立てた後に、
この土砂をトラックの荷台に搬送するために旋回するの
であるが、この場合に、側溝掘りのために作業機のブー
ムをオフセットさせた状態であり、この姿勢で作業機を
上げて立てると、前記偏在した位置のオフセットブーム
機構から、アームシリンダの後部が旋回フレームから突
出する。この状態から旋回フレームを旋回させると、ア
ームシリンダの後部が、旋回フレームの後方部から突出
しているので、前記アームシリンダの後部が、走行装置
の幅からはみ出す。よって、アームシリンダが側壁に接
触し、旋回が不可能となるという不具合があった。ま
た、作業機を構成するブームの上部にオフセットブーム
機構が存在するので、作業機の重量が重くなる。よっ
て、作業機を前方へ伸ばしたときは、作業機が重いの
で、作業車のバランスが悪くなる。また、作業機を上げ
て立てたときは、作業機が重いので、作業車の重心位置
が高くなり、安定性が悪くなる。この理由により、速い
速度で作業や走行ができないという不具合もあった。
載の超小旋回型バックホーにおいては、旋回フレームの
運転室側の側端部と前端部を直線状に形成しているが、
前記側端部と前端部とが交差するように延長した場合
に、その延長交差部分が旋回円からはみ出す。したがっ
て、前記運転室は、旋回円から外側で、前記延長交差部
分までが除去されているから、その分だけ運転室内の座
席の足元部のスペースが狭くなっていた。また、旋回フ
レームの上面部の左側には運転室が配設され、右側には
燃料タンクと作動油タンクが配設され、略中央部には作
業機の基部が配設されている。したがって、作業機が座
席と燃料タンク等との間に位置することになるので、座
席に連なる乗降部が設けられなくなり、座席と反対側前
方部から乗降することができなかった。また、座席から
前記乗降部に移動して、掘削作業状態等を確認すること
もできなかった。
題は以上の如くであり、次に該課題を解決する手段を説
明する。請求項1においては、走行装置に旋回台軸受を
介して旋回台フレームを旋回可能に装着し、該旋回台フ
レームに、座席、エンジン、油圧ポンプ、及び油タンク
等を配設して上部体構造を構成し、前記旋回台フレーム
の前端部に、作業機を上下方向及び左右方向に作動可能
に作業機枢支部を介して枢支し、前記上部体構造の少な
くとも後方最大寸法部を走行装置の幅内とした旋回作業
車において、少なくとも旋回台フレームの座席側側端部
を略直線状に形成し、旋回台フレームの座席側前端部を
略直線状に形成し、かつ、前記旋回台フレームの座席側
側端部と座席側前端部の延長交差部分を上部体構造の後
方最大寸法部の略旋回円内となるように構成したもので
ある。請求項2においては、走行装置に旋回台軸受を介
して旋回台フレームを旋回可能に装着し、該旋回台フレ
ームに、座席、エンジン、油圧ポンプ、及び油タンク等
を配設して上部体構造を構成し、前記旋回台フレームの
前端部に、作業機を上下方向及び左右方向に作動可能に
作業機枢支部を介して枢支し、前記上部体構造の少なく
とも後方最大寸法部を走行装置の幅内とした旋回作業車
において、旋回台フレームの座席と反対側前端部を座席
側前端部よりも前方に突設し、座席と反対側前方部に、
座席に連なる乗降部を設けたものである。
説明する。図1は本願発明のバックホーの全体側面図、
図2は同じく図1のバックホーの全体平面図、図3は同
じく旋回台フレーム2の上部の各装置の配置を示す平面
図である。
車の全体的な構成を説明する。該実施例はバックホーに
ついて図示しているが、その他の旋回作業車であっても
良い。該バックホーはクローラー式走行装置22により
走行する走行車体を具備しており、該クローラー式走行
装置22の間に、排土板24が排土板シリンダ28によ
り上下に回動可能に支持されている。またクローラー式
走行装置22の中央部に旋回台軸受30が配置されてお
り、該旋回台軸受30の中心に旋回モータ6が配置され
ており、該旋回モータ6の中心位置が旋回中心Oに構成
されている。
が固設されている。該旋回台フレーム2は、図3に示す
如く、半円状に構成されており、前部に作業機支点部C
が配置されて、作業機Aの下端が作業機枢支軸29によ
り枢支されている。作業機Aは、メインブーム3とバケ
ットアーム21とバケット4により、主要部が構成され
ており、メインブーム3はブームシリンダ18により上
下回動可能としており、またバケットアーム21はアー
ムシリンダ19により上下回動可能とされている。ま
た、バケット4はバケットアーム21の先端に枢支され
ており、バケットシリンダ20により掬い取り回動され
る。またメインブーム3は側溝掘りを可能とするため
に、スイングシリンダ16により左右にスイング可能と
されている。該スイングシリンダ16は、図3に示す如
く、座席9と逆の側で、作動油タンク14と燃料タンク
31の下方の位置に配置されている。
ノピルーフ23が左側に、右側には作動油タンク14や
燃料タンク31が配置されており、全体をボンネット1
0により被覆している。該ボンネット10は半月状に構
成されており、弦の部分が斜めになって、クローラー式
走行装置22の右側の先端から、座席9の後方まで、平
面図で斜めになるように構成されている。また、キャノ
ピルーフ23のキャノピ支持柱26・27は前後に開脚
状に構成されており、左側の乗降口から、右側のウォー
クスルー乗降口Dまでの、オペレーターの移動に干渉し
ないように、キャノピ支持柱26・27を配置構成して
いる。
れており、作業機Aの操作と、クローラー式走行装置2
2の操作を行うレバーが配置されている。また図2に示
す如く、座席9と操作コラム25の間に左側乗降口Eが
配置されており、該左側乗降口Eが右側のウォークスル
ー乗降口Dに連通しており、オペレーターは左右のどら
ちからでも乗降ができるように構成している。左側乗降
口Eの下方にコントロールバルブ5が配置されている。
また、図2に示す如く、作業機Aは上部体構造Bの上部
体右側前端B1よりも前に配置されているので、メイン
ブーム3自体をスイングしても、ボンネット10に干渉
するおそれがなく、スイングシリンダ16によりブーム
スイング機構を構成することができる。該メインブーム
3を最大にスイングした位置に、燃料タンク31が配置
されており、それまでの余裕空間をウォークスルー乗降
口Dに構成している。故に、該ウォークスルー乗降口D
は側溝掘りをする場合には、回動したメインブーム3に
より閉鎖される。即ちウォークスルー乗降口Dとメイン
ブーム3のスイングスペースが兼用されている。
Bは円弧状に構成されており、該上部体構造Bの後方部
が、旋回中心Oを中心として旋回した場合に、クローラ
ー式走行装置22の幅内に入る円の内部に位置するよう
に構成されている。また、エンジン11と座席9とは左
右に、左右の中心線Mを挟んで別の位置に配置してお
り、両者が重複することのないように構成している。エ
ンジン11は、平面図で示す如く、斜めに配置してお
り、右端にはラジエータ12とオイルクーラー13が配
置されている。エンジン11の左側には、油圧ポンプ7
が付設されており、該油圧ポンプ7の上又は下の位置に
は、バッテリー8が配置されている。また、エンジン1
1、ラジエータ12、及び油圧ポンプ7は、旋回中心よ
りも後方で、上部体構造Bの後方部の円弧状部分に沿っ
て配置されている。また、エンジン11の前方の位置に
は、作動油タンク14が配置されており、該作動油タン
ク14の前部には燃料タンク31が配置されている。
り、ウォークスルー乗降口Dに沿って長い形状とされて
いる。該燃料タンク31の位置が、メインブーム3の左
右スイングの右側端部位置に構成されている。上部体構
造Bの上部体右側前端B1の部分よりも前方の位置に作
業機支点部Cが構成されており、該作業機支点部Cは作
業機枢支体1と作業機枢支軸29により構成されてい
る。該メインブーム3が左方向にスイングした場合に
は、操作コラム25の前の前部手摺り17の位置にスイ
ングし、該前部手摺り17は上部体右側前端B1よりも
後退した位置に配置されているので、メインブーム3と
前部手摺り17とが干渉することはないのである。
は、座席9の左側乗降口E側の側端部を略直線状に形成
し、座席9の操作コラム25側の前端部を略直線状に形
成しており、前記旋回台フレーム2の座席9側の側端部
と旋回台フレーム2の座席9側の前端部の延長交差部分
を上部体構造Bの略旋回円内となるように構成してい
る。そして、前記旋回台フレーム2の座席9と反対側前
端部である上部体右側前端B1は、旋回台フレーム2の
座席9側の前端部よりも前方に突出した状態に形成され
ており、その座席9と反対側前方部に、座席9に連なる
ウォークスルー乗降口Dを設けている。
ており、弦の部分が斜めに構成されている。そして該斜
めの弦に沿って燃料タンク31が配置されている。また
座席9の側方には旋回台軸受30が配置されており、該
旋回台軸受30の内部には旋回モータ6と旋回中心Oが
構成されている。図2に示す如く、機体の旋回中心Oを
通過する前後中心線Nに対して、後方部分を完全に円弧
状として、該円弧が旋回中心Oを中心とする旋回円弧を
構成しているのである。また該円弧は左右のクローラー
式走行装置22の間に入るように構成している。
体構造Bの後方部は、旋回中心Oを中心とする旋回円弧
の形状に沿っており、該円弧が左右のクローラー式走行
装置22の間に入っているので、旋回作業車が通過した
空間内で有れば、旋回しても後方の上部体構造Bが障害
物に干渉するおそれはない。旋回台フレーム2の前端部
に配置した作業機Aは、完全に旋回台フレーム2の上部
に折り畳むことはできないが、オペレーターの前部に位
置するバケット4とメインブーム3は、常時監視してい
る状態であるので、旋回をし過ぎて障害物に接触するお
それは少ない。故に、実際にはコーヒーカップ型の超小
旋回型バックホーとはなっていないのであるが、実際の
作業運転の段階では、超小旋回型と同じ感覚で操作する
ことができる。
のような効果を奏するのである。従来から、実開昭57
−202461号公報に示すように、標準型バックホー
と呼ばれるものが存在したが、以下の問題点があった。
走行装置の上部の旋回フレームの後方部が旋回時に走行
装置の幅よりも突出していたので、該後方部が障害物に
衝突し易かった。特に、壁際での側溝掘り時には、壁際
に機体を寄せて側溝掘りを行うので、壁とは反対側に停
車しているトラックに土砂を積み込むための旋回の際
に、旋回フレームの後方部が壁に当たることとなり、走
行装置の上部の旋回フレームを旋回させることができな
かった。従って、狭い場所での掘削作業が不可能であっ
た。
解決するために、実開平1−164337号公報に示す
ような超小旋回型バックホーが開発された。この超小旋
回型バックホーの場合には、走行装置の上部の旋回フレ
ームは、旋回時において走行装置の幅からはみ出さない
ので、その幅内に納まる。従って、狭い場所での作業が
可能になる。しかし、側溝掘り時において、超小旋回型
バックホーは、作業機が上下方向にしか作動出来ないの
で、作業機を左右方向に作動させるために、ブームの上
部に、オフセットブーム、アームシリンダ等からなる、
オフセットブーム機構が必要になる。このオフセットブ
ーム機構をブームの上部に設けることにより、側溝掘り
の際に、オフセットブーム機構のオフセットブームを左
右方向で、側溝側へ傾けて、アームの先端のバケットで
掘削したとき、該側溝の縁部に前記オフセットブーム機
構が接触し、それ以上に深く側溝掘りをすることができ
ないという不具合があった。
砂を掘り、作業機を上げて立てた後に、この土砂をトラ
ックの荷台に搬送するために旋回するのであるが、この
場合に、側溝掘りのために作業機のブームをオフセット
させた状態であり、この姿勢で作業機を上げて立てる
と、前記偏在した位置のオフセットブーム機構から、ア
ームシリンダの後部が旋回フレームから突出する。この
状態から旋回フレームを旋回させると、アームシリンダ
の後部が、旋回フレームの後方部から突出しているの
で、前記アームシリンダの後部が、走行装置の幅からは
み出す。よって、アームシリンダが側壁に接触し、旋回
が不可能となるという不具合があった。また、作業機を
構成するブームの上部にオフセットブーム機構が存在す
るので、作業機の重量が重くなる。よって、作業機を前
方へ伸ばしたときは、作業機が重いので、作業車のバラ
ンスが悪くなる。また、作業機を上げて立てたときは、
作業機が重いので、作業車の重心位置が高くなり、安定
性が悪くなる。この理由により、速い速度で作業や走行
ができないという不具合もあった。
載の超小旋回型バックホーにおいては、旋回フレームの
運転室側の側端部と前端部を直線状に形成しているが、
前記側端部と前端部とが交差するように延長した場合
に、その延長交差部分が旋回円からはみ出す。したがっ
て、前記運転室は、旋回円から外側で、前記延長交差部
分までが除去されているから、その分だけ運転室内の座
席の足元部のスペースが狭くなっていた。また、旋回フ
レームの上面部の左側には運転室が配設され、右側には
燃料タンクと作動油タンクが配設され、略中央部には作
業機の基部が配設されている。したがって、作業機が座
席と燃料タンク等との間に位置することになるので、座
席に連なる乗降部が設けられなくなり、座席と反対側前
方部から乗降することができなかった。また、座席から
前記乗降部に移動して、掘削作業状態等を確認すること
もできなかった。
の不具合を解決したものである。すなわち、本願発明の
請求項1は、走行装置に旋回台軸受を介して旋回台フレ
ームを旋回可能に装着し、該旋回台フレームに、座席、
エンジン、油圧ポンプ、及び油タンク等を配設して上部
体構造を構成し、前記旋回台フレームの前端部に、作業
機を上下方向及び左右方向に作動可能に作業機枢支部を
介して枢支し、前記上部体構造の少なくとも後方最大寸
法部を走行装置の幅内とした旋回作業車において、少な
くとも旋回台フレームの座席側側端部を略直線状に形成
し、旋回台フレームの座席側前端部を略直線状に形成
し、かつ、前記旋回台フレームの座席側側端部と座席側
前端部の延長交差部分を上部体構造の後方最大寸法部の
略旋回円内となるように構成したので、次のような効果
を奏する。
機を上下方向及び左右方向に作動可能に枢支し、かつ、
上部体構造の少なくとも後方最大寸法部を走行装置の幅
内とするので、上部体構造の後方最大寸法部が、走行装
置の幅内に納まり、旋回時において、上部体構造の後方
部が障害物に接触することがなくなる。第2に、特に側
溝掘り時には、旋回台フレームの前端部に、作業機を上
下方向及び左右方向に作動可能に枢支し、上部体構造の
少なくとも後方最大寸法部を走行装置の幅内とするの
で、オフセットブーム機構の必要がなく、しかも、走行
装置の幅内で、上部体構造の後方部が旋回できる。それ
により、上部体構造の後方部が走行装置の幅内で旋回で
きて、しかも、側溝掘り時の溝の縁部にオフセットブー
ムが当たり深く掘れないという不具合が生じない。よっ
て、旋回台フレームを旋回させて、作業機を左右方向に
作動させて、側溝掘りができるので、作業機の全体を使
って、深く側溝掘りができる。第3に、旋回台フレーム
の前端部に、作業機を上下方向及び左右方向に枢支し、
上部体構造の少なくとも後方最大寸法部を走行装置の幅
内としたので、オフセットブーム機構が不要となり、こ
れにより、作業機を立てたときにアームシリンダが上部
体構造から突出することがない。よって、旋回の際に、
該アームシリンダの後部が走行装置の幅からはみ出さな
い。故に、壁際での側溝掘りができて、しかも、掘った
土砂を、壁とは反対側のトラックに積み込むための旋回
が可能となった。第4に、作業機にオフセットブーム機
構が必要ないので、作業機が軽くなり、よって、機体の
前後バランスが悪くなることがなく、作業機を立てたと
きも、重心位置が高くならず、低くなり、よって速い速
度で作業及び走行ができる。第5に、少なくとも旋回台
フレームの座席側側端部を略直線状に形成し、旋回台フ
レームの座席側前端部を略直線状に形成し、かつ、旋回
台フレームの座席側側端部と座席側前端部の延長交差部
分が上部体構造の後方最大寸法部の略旋回円内となるよ
うに構成することにより、旋回時に前記延長交差部分が
上部体構造の後方最大寸法部の旋回円内からはみ出さな
いので、前記延長交差部分が旋回時に走行装置の幅内か
ら突出し、障害物等に接触するという不具合が生じな
い。第6に、少なくとも旋回台フレームの座席側側端部
を略直線状に形成し、旋回台フレームの座席側前端部を
略直線状に形成し、かつ、前記旋回台フレームの座席側
側端部と座席側前端部の延長交差部分を上部体構造の後
方最大寸法部の略旋回円内となるように構成するので、
座席の足元部のスペースが、旋回円の内側で、前記延長
交差部分まで広くなり、ゆとりのある操作スペースを確
保することができ、走行操作や作業機等の操作がし易く
なる。第7に、旋回台フレームの座席側側端部を略直線
状に形成するので、前記旋回台フレームの座席側側端部
と走行装置の最外側部と平行に合わせる操作を、座席か
ら前側方を見ながら行うことが可能となる。よって、旋
回した上部体構造を走行方向に戻すときに、旋回台フレ
ームの座席側側端部と走行装置の最外側部とを簡単に平
行に合わせることができて、旋回した上部体構造を走行
方向に戻す操作を容易に行うことができる。
介して旋回台フレームを旋回可能に装着し、該旋回台フ
レームに、座席、エンジン、油圧ポンプ、及び油タンク
等を配設して上部体構造を構成し、前記旋回台フレーム
の前端部に、作業機を上下方向及び左右方向に作動可能
に作業機枢支部を介して枢支し、前記上部体構造の少な
くとも後方最大寸法部を走行装置の幅内とした旋回作業
車において、旋回台フレームの座席と反対側前端部を座
席側前端部よりも前方に突設し、座席と反対側前方部
に、座席に連なる乗降部を設けたので、前記請求項1に
係る第1から第4の効果に加えて、次のような効果を奏
する。
なる乗降部を設けているので、該乗降部から座席への乗
降ができる。また、狭い場所に進入して側溝掘り等の作
業時において、座席側から乗降できない場合には、座席
と反対側前方部の座席に連なる乗降部から乗降ができ
る。さらに、座席から座席に連なる乗降部に移動でき
て、作業機による掘削作業状態等を確認することができ
る。第2に、旋回台フレームの座席と反対側前端部を座
席側前端部よりも前方に突設し、座席と反対側前方部
に、座席に連なる乗降部を設けているので、前記乗降部
を広くとることが可能となり、乗降時に通り易くなる。
第3に、旋回台フレームの座席と反対側前端部を座席側
前端部よりも前方に突設することにより、旋回台フレー
ムの座席と反対側前方部の面積が広くなるので、燃料タ
ンクや作動油タンク等の容量を大きくすることができ、
また、配置レイアウトの設計自由度を得ることができ
る。第4に、旋回台フレームの座席と反対側前端部を座
席側前端部よりも前方に突設することにより、旋回台フ
レームの座席側前端部が座席と反対側前端部よりも後方
となるので、座席の前方で掘削作業をする場合には、旋
回台フレームの座席側前端部が視界の妨げとならなくな
り、掘削作業状態の確認がし易くなる。
を示す平面図。
構造Bの上方に折り畳んで旋回可能とした超小旋回型バ
ックホーの側面図。
機構の分解斜視図。
配置された超小旋回型バックホーの全体斜視図。
小旋回型バックホーの平面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 走行装置に旋回台軸受を介して旋回台フ
レームを旋回可能に装着し、該旋回台フレームに、座
席、エンジン、油圧ポンプ、及び油タンク等を配設して
上部体構造を構成し、前記旋回台フレームの前端部に、
作業機を上下方向及び左右方向に作動可能に作業機枢支
部を介して枢支し、前記上部体構造の少なくとも後方最
大寸法部を走行装置の幅内とした旋回作業車において、
少なくとも旋回台フレームの座席側側端部を略直線状に
形成し、旋回台フレームの座席側前端部を略直線状に形
成し、かつ、前記旋回台フレームの座席側側端部と座席
側前端部の延長交差部分を上部体構造の後方最大寸法部
の略旋回円内となるように構成したことを特徴とする旋
回作業車。 - 【請求項2】 走行装置に旋回台軸受を介して旋回台フ
レームを旋回可能に装着し、該旋回台フレームに、座
席、エンジン、油圧ポンプ、及び油タンク等を配設して
上部体構造を構成し、前記旋回台フレームの前端部に、
作業機を上下方向及び左右方向に作動可能に作業機枢支
部を介して枢支し、前記上部体構造の少なくとも後方最
大寸法部を走行装置の幅内とした旋回作業車において、
旋回台フレームの座席と反対側前端部を座席側前端部よ
りも前方に突設し、座席と反対側前方部に、座席に連な
る乗降部を設けたことを特徴とする旋回作業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6888598A JP2812439B2 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 旋回作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6888598A JP2812439B2 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 旋回作業車 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28657991A Division JP2810260B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 旋回作業車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10219739A true JPH10219739A (ja) | 1998-08-18 |
JP2812439B2 JP2812439B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=13386566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6888598A Expired - Lifetime JP2812439B2 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 旋回作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2812439B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6869730B2 (en) | 2001-09-26 | 2005-03-22 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Electrode material, method for preparing same, electrode, and battery comprising same |
JP2006233620A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械の操縦装置 |
-
1998
- 1998-03-18 JP JP6888598A patent/JP2812439B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6869730B2 (en) | 2001-09-26 | 2005-03-22 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Electrode material, method for preparing same, electrode, and battery comprising same |
JP2006233620A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械の操縦装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2812439B2 (ja) | 1998-10-22 |
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