JPH10217930A - アンチロックブレーキシステムの高周波振動防止装置 - Google Patents

アンチロックブレーキシステムの高周波振動防止装置

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JPH10217930A
JPH10217930A JP2340497A JP2340497A JPH10217930A JP H10217930 A JPH10217930 A JP H10217930A JP 2340497 A JP2340497 A JP 2340497A JP 2340497 A JP2340497 A JP 2340497A JP H10217930 A JPH10217930 A JP H10217930A
Authority
JP
Japan
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valve
seated
high frequency
solenoid
voltage
Prior art date
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Pending
Application number
JP2340497A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuguharu Matsunaga
継春 松永
Katsuhiko Hattori
勝彦 服部
Yuji Murakishi
裕治 村岸
Kaoru Nakamura
薫 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持弁が閉鎖する際に発生する1〔kHz〕以
上の高周波の振動と異音を低減する。 【解決手段】 ブレーキペタルで操作されるマスタシリ
ンダと、車輪に制動力を与えるホイールシリンダとの間
に保持弁を介在し、ホイールシリンダを減圧弁を介して
リザーバに接続したアンチロックブレーキシステムにお
いて、電磁力で弁が着座して閉鎖する保持弁は、弁を着
座させる電磁力(ソレノイド電圧)を弁の着座直前に一
旦低下させて弁のチャタリングを低減する構成にした高
周波振動防止装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のアンチロッ
クブレーキシステムにおいて、高周波の振動と異音の発
生を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のアンチロックブレーキシステム
は、図6に例示するように、ブレーキペタル1に連結し
たマスタシリンダ2を電磁開閉弁の保持弁3を介して車
輪のブレーキ装置のホイールシリンダ4に接続してい
る。ホイールシリンダ4は、電磁開閉弁の減圧弁5を介
してリザーバ6に接続している。リザーバ6は、ポンプ
7を介してマスタシリンダ2に接続している。
【0003】車両の走行速度や車輪の回転速度などに基
づいて、保持弁3と減圧弁5の開閉とポンプ7の回転を
制御して、ホイールシリンダ4の圧力即ち車輪のブレー
キ圧を制御し、車輪のロックを防止する。
【0004】電磁開閉弁の保持弁3は、ソレノイドに電
圧を印加しないと、ばねの弾性力で弁が弁座から離れて
開放しており、ソレノイドに電圧を印加すると、ソレノ
イドの電磁力でばねに抗して弁が弁座に当たって閉鎖す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なアンチロックブレーキシステムにおいて、保持弁が閉
鎖する際、1〔kHz〕以上の高周波の振動と異音が発生
する。これは、配管内の作動油を伝播して、配管やマス
タシリンダを振動させ、車室内における1〔kHz〕以上
の高周波の振動と異音の原因となる。
【0006】車室内における1〔kHz〕以上、特に1〜
2〔kHz〕の高周波の異音は、耳障りである。
【0007】
【課題を解決するための研究】上記のようなアンチロッ
クブレーキシステムにおいて、保持弁が閉鎖する状況を
観察すると、電磁開閉弁の保持弁は、図7(a)に示すよ
うに、開放状態から閉鎖する際、ソレノイドに一定値の
電圧がステップ状に印加される。すると、図7(b)に示
すように、ソレノイドに電流が流れ始め、ソレノイドの
電流が増加して一定値に達する。
【0008】一方、保持弁が閉鎖すると、作動油の流れ
が制止されて油撃が発生し、この油撃により、従来から
知られているように、ホイールシリンダの圧力に、図7
(d)に示すように、低周波の脈動が現れる。
【0009】ところが、保持弁のソレノイドに電圧が印
加された直後を詳細に観察すると、ソレノイドの電流が
増加する途中において、図7(d)に示すように、保持弁
の閉鎖により変化するホイールシリンダの圧力に1〔kH
z〕以上の高周波の変動が現れると共に、図7(c)に
示すように、マスタシリンダや配管に高周波の大きな加
速度が発生する。
【0010】このような状況からして、保持弁が閉鎖す
る際、弁が弁座に衝突して跳ね返り、いわゆる弁のチャ
タリングが発生し、弁のチャタリングによって、保持弁
内で作動油の体積が変化して、1〔kHz〕以上の高周波
の振動と異音が発生するものと認められる。
【0011】そこで、1〔kHz〕以上の高周波の振動と
異音の発生を防止するため、保持弁のチャタリングを防
止することを考えた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレーキペタ
ルで操作されるマスタシリンダと、車輪に制動力を与え
るホイールシリンダとの間に保持弁を介在し、ホイール
シリンダを減圧弁を介してリザーバに接続したアンチロ
ックブレーキシステムにおいて、弁が着座して閉鎖する
保持弁は、弁を着座させる力を弁の着座直前に一旦低下
させて弁のチャタリングを低減する構成にしたことを特
徴とする高周波振動防止装置である。
【0013】
【発明の効果】本発明の高周波振動防止装置において
は、保持弁が閉鎖する際、弁のチャタリングが低減され
て、1〔kHz〕以上の高周波の振動と異音が減少する。
【0014】
【発明の実施の形態】
<第1例(図1と図2及び図6参照)>本例の高周波振
動防止装置は、図6に示したような車両のアンチロック
ブレーキシステムにおいて、電磁開閉弁の保持弁3を閉
鎖してホイールシリンダ4の圧力の増加を中断させる場
合、図1に示すように、保持弁3のソレノイドに、従来
におけるのと同様に、一定値Eの電圧をステップ状に印
加するが、従来におけるのとは異なり、その電圧を、弁
が着座する直前に一旦零に矩形状に低下させ、即ち、弁
を着座させる力を、弁が着座する直前に一旦低下させ
て、弁のチャタリングを低減する構成にしている。
【0015】保持弁3のソレノイドに印加した電圧が弁
の着座直前に一旦零に低下する時間tは、ソレノイドへ
の電圧の印加から弁の着座までの時間Tの1/5〜1/
2である。
【0016】t=T/3=1〔msec〕にした本例の場合
と、保持弁3のソレノイドに印加した電圧を弁の着座直
前に一旦低下させない従来の場合について、それぞれ、
保持弁3が閉鎖する際の音圧レベルを各周波数について
測定した。この測定結果は、図2に、本例の場合を本発
明として破線で、従来の場合を従来例として実線で表し
た。
【0017】図2から明らかなように、本例の場合は、
従来の場合に比較して、1〔kHz〕以上の高周波におい
て、特に1〜2〔kHz〕の高周波において、音圧レベル
が低い。即ち、保持弁3が閉鎖する際、耳障りな1〔kH
z〕以上、特に1〜2〔kHz〕の高周波の振動と異音が少
ない。
【0018】<第2例(図3参照)>本例の高周波振動
防止装置は、電磁開閉弁の保持弁3を閉鎖してホイール
シリンダ4の圧力の増加を中断させる場合、図3に示す
ように、保持弁3のソレノイドに印加した一定値Eの電
圧を、弁が着座する直前に一旦、第1例におけるのとは
異なり、半分E/2に矩形状に低下させる構成にしてい
る。その他の点は、第1例におけるのと同様である。
【0019】本例の場合も、従来の場合に比較して、保
持弁3が閉鎖する際、耳障りな1〔kHz〕以上の高周波
の振動と異音が少ない。
【0020】<第3例と第4例(図4と図5参照)>本
例の高周波振動防止装置は、電磁開閉弁の保持弁3を閉
鎖してホイールシリンダ4の圧力の増加を中断させる場
合、図4または図5に示すように、保持弁3のソレノイ
ドに印加した電圧を、弁が着座する直前に一旦零に、第
1例におけるのとは異なり、V形状に低下させる構成に
している。その他の点は、第1例におけるのと同様であ
る。
【0021】本例の場合も、従来の場合に比較して、保
持弁3が閉鎖する際、耳障りな高周波の振動と異音が少
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の第1例の高周波振動防止装
置における保持弁の開閉パターンとソレノイド電圧の変
化状態を示す図。
【図2】同例の場合と従来の場合における音圧レベルと
周波数の関係を示す線図。
【図3】第2例の高周波振動防止装置における保持弁の
開閉パターンとソレノイド電圧の変化状態を示す図。
【図4】第3例の高周波振動防止装置における保持弁の
開閉パターンとソレノイド電圧の変化状態を示す図。
【図5】第4例の高周波振動防止装置における保持弁の
開閉パターンとソレノイド電圧の変化状態を示す図。
【図6】車両のアンチロックブレーキシステムの概略
図。
【図7】車両のアンチロックブレーキシステムにおいて
各部の時間変化状態を示す図であって、(a)は保持弁の
ソレノイド電圧の変化状態、(b)は保持弁のソレノイド
電流の変化状態、(c)はマスタシリンダの加速度の変化
状態、(d)はホイールシリンダの圧力の変化状態を示す
図。
【符号の説明】
1 ブレーキペタル 2 マスタシリンダ 3 電磁開閉弁の保持弁 4 ホイールシリンダ 5 電磁開閉弁の減圧弁 6 リザーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 勝彦 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 村岸 裕治 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 中村 薫 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペタルで操作されるマスタシリ
    ンダと、車輪に制動力を与えるホイールシリンダとの間
    に保持弁を介在し、ホイールシリンダを減圧弁を介して
    リザーバに接続したアンチロックブレーキシステムにお
    いて、 弁が着座して閉鎖する保持弁は、弁を着座させる力を弁
    の着座直前に一旦低下させて弁のチャタリングを低減す
    る構成にしたことを特徴とする高周波振動防止装置。
JP2340497A 1997-02-06 1997-02-06 アンチロックブレーキシステムの高周波振動防止装置 Pending JPH10217930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2340497A JPH10217930A (ja) 1997-02-06 1997-02-06 アンチロックブレーキシステムの高周波振動防止装置

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JP2340497A JPH10217930A (ja) 1997-02-06 1997-02-06 アンチロックブレーキシステムの高周波振動防止装置

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JPH10217930A true JPH10217930A (ja) 1998-08-18

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ID=12109573

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JP2340497A Pending JPH10217930A (ja) 1997-02-06 1997-02-06 アンチロックブレーキシステムの高周波振動防止装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515271A (ja) 2008-03-28 2011-05-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電子スリップ制御可能な車両用制動システムを制御するための方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515271A (ja) 2008-03-28 2011-05-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電子スリップ制御可能な車両用制動システムを制御するための方法

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