JP3275373B2 - アンチスキッド制御装置 - Google Patents

アンチスキッド制御装置

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JP3275373B2 JP20960592A JP20960592A JP3275373B2 JP 3275373 B2 JP3275373 B2 JP 3275373B2 JP 20960592 A JP20960592 A JP 20960592A JP 20960592 A JP20960592 A JP 20960592A JP 3275373 B2 JP3275373 B2 JP 3275373B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両制動時に車輪に対
する制動力を制御し車輪のロックを防止するアンチスキ
ッド制御装置に関し、特に液圧ポンプを必要とすること
なく開閉弁のみでブレーキ液圧制御をおこなうアンチス
キッド制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】車両の急制動時に車輪がロックしないよ
うに、各車輪のホイールシリンダに対するブレーキ液圧
を増減することにより制動力を制御するアンチスキッド
制御装置が普及している。このアンチスキッド制御装置
は一般的に、車両の各車輪の車輪速度を検出し、検出結
果に応じて各車輪のホイールシリンダに対するブレーキ
液圧を制御し、最大摩擦係数が得られるように制動力を
制御することとしている。このようなアンチスキッド制
御装置においては、ブレーキペダルに応動するマスタシ
リンダ等の液圧発生装置とは別に、パワーステアリング
のポンプあるいは専用ポンプを動力源とするアクチュエ
ータ即ち液圧調整装置を設け、その出力液圧を電磁弁の
開閉によって制御することとしている。
【0003】これに対し、例えば特開平2−20055
9号公報に記載のアンチロックブレーキシステムにおい
ては、別の油圧ポンプを利用することなく、ブレーキシ
ステムに遮断弁及びダンプ弁を設け、これらの弁を開閉
することによってホイールシリンダに対するブレーキ液
圧を制御することにしている。従って、アンチスキッド
制御装置を安価に構成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記公報に
記載の装置においては、アンチスキッド制御開始後、減
圧及び増圧が繰り返され、これによって車輪速度が車体
速度に漸近するように制御される。従って、ブレーキペ
ダル操作中に何度も減増圧による反動、所謂キックバッ
クが生ずることになり、ブレーキ操作フィーリング上好
ましくない。
【0005】そこで、本発明は液圧ポンプを必要とする
ことなく開閉弁のみでブレーキ液圧制御を行なうアンチ
スキッド制御装置において、小型、軽量で適切な制動制
御を行なうと共に良好なブレーキ操作フィーリングを維
持することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、車両の車輪に装着し制動力を付与するホ
イールシリンダと、ブレーキ操作部材の操作に応じてブ
レーキ液を昇圧し前記ホイールシリンダにブレーキ液圧
を付与する液圧発生装置と、該液圧発生装置と前記ホイ
ールシリンダとの間に介装する常開の開閉弁と、ブレー
キ液を収容するリザーバと、該リザーバと前記ホイール
シリンダとの間に介装する常閉の開閉弁と、前記車輪の
車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、少くとも該車
輪速度検出手段の出力信号に基づき前記常開の開閉弁及
び前記常閉の開閉弁を開閉制御する制御手段を備えたア
ンチスキッド制御装置において、前記制御手段が、少く
とも前記車輪速度検出手段の出力信号に基づき前記車両
の走行路面の摩擦係数を判定する路面状態判定手段と、
該路面状態判定手段の判定結果に基づき前記常開の開閉
弁の閉弁間隔を設定する閉弁間隔設定手段と、前記車輪
速度検出手段の出力信号に基づき車輪加速度を演算する
車輪加速度演算手段を含み、少くとも前記車輪速度検出
手段の出力信号に基づき前記車輪がスリップ状態にある
と判定したときに前記常開の開閉弁を閉成すると共に前
記常閉の開閉弁を開放し、前記車輪加速度演算手段の演
算結果が正となったことに応答して前記常閉の開閉弁を
定常状態に戻すと共に、前記常開の開閉弁を前記閉弁間
隔設定手段の設定閉弁間隔に応じて開閉制御し、所定時
間経過後に前記常開の開閉弁を閉成して前記ホイールシ
リンダ内のブレーキ液圧を保持するように制御すること
としたものである。
【0007】前記アンチスキッド制御装置において、前
記制御手段が、少くとも前記車輪速度検出手段の出力信
号に基づき、前記車輪に付与される制動トルクを演算す
る制動トルク演算手段と、前記路面状態判定手段の判定
結果に基づき前記制動トルク演算手段の基準値を設定す
る基準値設定手段を備えたものとし、前記車輪がスリッ
プ状態にあると判定された後前記制動トルク演算手段の
演算結果の制動トルクが前記基準値を下回る間は前記常
閉の開閉弁を閉状態に維持すると共に、前記常開の開閉
弁を閉成するように構成するとよい。
【0008】
【作用】上記の構成になるアンチスキッド制御装置にお
いて、ブレーキ操作部材を操作すると液圧発生装置から
常開の開閉弁を介してホイールシリンダにブレーキ液圧
が付与され、車輪に対し制動力が付与される。一方、車
輪の回転速度即ち車輪速度が、車輪速度検出手段によっ
て検出され制御手段に出力される。この制御手段により
車輪速度に応じて常閉の開閉弁及び常開の開閉弁が駆動
制御され、ホイールシリンダに付与されるブレーキ液圧
が制御される。
【0009】制御手段においては、路面状態判定手段の
判定結果に基づき常開の開閉弁の閉弁間隔が設定され
る。そして、少くとも車輪速度検出手段の出力信号に基
づき車輪のスリップ状態が判定され、スリップ状態にあ
ると判定されたときには、先ず常閉の開閉弁が閉状態に
維持されると共に常開の開閉弁が閉成されてホイールシ
リンダ液圧が保持され、次に常開の開閉弁が閉成された
状態で常閉の開閉弁が開放され、ホイールシリンダ液圧
が減圧される。これにより、車輪加速度演算手段の演算
結果が正となったことに応答して、常閉の開閉弁が定常
状態に戻されると共に、常開の開閉弁が閉弁間隔設定手
段の設定閉弁間隔に応じて開閉制御され、所定時間経過
後常開の開閉弁が閉成されホイールシリンダ液圧が保持
される。尚、この所定時間は、例えば高摩擦係数路面を
走行中に車輪がロックする迄の時間と低摩擦係数路面を
走行中に車輪がロックする迄の時間との間の所定の値に
設定される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例のアンチスキッド制御装
置を示すもので、マスタシリンダ2a及びブースタ2b
から成り、ブレーキペダル3によって駆動される液圧発
生装置2と、車両の前方側の車輪FR,FLに配設され
たホイールシリンダ51及び52の各々とが接続される
液圧路に、電磁弁31乃至34及びリザーバ21が介装
されている。尚、車輪FRは運転席からみて前方右側、
車輪FLは前方左側の車輪を示し、後方右側の車輪RR
及び後方左側の車輪RLは省略してある。
【0011】マスタシリンダ2aの一方の出力ポートと
ホイールシリンダ51,52とを接続する液圧路に夫
々、通常時は開状態で励磁時に閉成する常開の開閉弁た
る電磁弁31及び33が介装されている。また、ホイー
ルシリンダ51,52は夫々、通常時は閉状態で励磁時
に開放する常閉の開閉弁たる電磁弁32,34を介して
リザーバ21に接続されている。
【0012】リザーバ21はピストンとスプリングを備
えており、電磁弁31,33が励磁され閉状態にあって
電磁弁32,34が励磁されて開放されると、ホイール
シリンダ51,52のブレーキ液がリザーバ21内に収
容され、電磁弁32,34が開状態とされた後電磁弁3
1,33が非励磁となり開放されると、ブレーキ液はマ
スタシリンダ2aに還流される。
【0013】電磁弁31乃至34は2ポート2位置電磁
切替弁であり、夫々ソレノイドコイル非通電時即ち非励
磁時には図1に示す第1位置にあって、各ホイールシリ
ンダ51及び52はマスタシリンダ2aと連通してい
る。ソレノイドコイル通電時即ち励磁時には第2位置と
なり、各ホイールシリンダ51及び52はマスタシリン
ダ2aとは遮断され、リザーバ21と連通する。尚、図
1中の逆止弁61,63はホイールシリンダ51,52
からマスタシリンダ2a側への還流を許容し、逆方向の
流れを遮断するもので、逆止弁62,64はリザーバ2
1側からホイールシリンダ51,52側への還流を許容
し、逆方向の流れを遮断するものであるが、電磁弁31
乃至34を適宜制御することによりこれらを省略するこ
ともできる。
【0014】而して、これらの電磁弁31乃至34の励
磁、非励磁を制御することによりホイールシリンダ5
1,52内のブレーキ液圧を増圧、減圧、又は保持する
ことができる。即ち、通常のブレーキ作動時には電磁弁
31乃至34が非励磁とされ、図1に示す状態にあっ
て、ブレーキペダル3の作動に応じてマスタシリンダ2
aからホイールシリンダ51,52にブレーキ液圧が供
給されて増圧する。
【0015】アンチスキッド制御時には電磁弁31,3
3を励磁し電磁弁32,34を非励磁とすれば、ホイー
ルシリンダ51,52内のブレーキ液圧が保持される。
そして、電磁弁32,34が励磁されるとホイールシリ
ンダ51,52はリザーバ21側に連通し減圧される。
電磁弁32,34が閉成された後電磁弁31,33の励
磁、非励磁の時間間隔を調整することにより所謂パルス
増圧(ステップ増圧)を行ない、増圧速度を調整するこ
とができる。尚、本実施例では適用しないが、電磁弁3
2,34の励磁、非励磁の時間間隔を調整することによ
りパルス減圧を行うこともできる。
【0016】ブレーキペダル3への踏力が除かれ、電磁
弁31,33が非励磁とされるとリザーバ21に収容さ
れたブレーキ液は逆止弁62,64を介してホイールシ
リンダ51,52に戻され、このブレーキ液圧が電磁弁
31,33の上流側のブレーキ液圧より高圧であれば逆
止弁61,63を介してブレーキ液がマスタシリンダ2
a側に戻される。
【0017】上記電磁弁31乃至34はコントローラ1
0に接続され、各々のソレノイドコイルに対する通電、
非通電が制御される。また、車輪FR,FL,RR,R
Lには夫々本発明にいう車輪速度検出手段たる車輪速度
センサ41乃至44(図1では後方の車輪RR,RL及
び車輪速度センサ43,44は省略)が配設され、これ
らが図2に示すようにコントローラ10に接続されてお
り、各車輪の回転速度、即ち車輪速度信号がコントロー
ラ10に入力されるように構成されている。更に、ブレ
ーキペダル3が踏み込まれたときオンとなるブレーキス
イッチ45がコントローラ10に接続されている。
【0018】コントローラ10は、図2に示すように、
バスを介して相互に接続されたCPU14、ROM1
5、RAM16、入力インターフェース回路12及び出
力インターフェース回路13から成るマイクロコンピュ
ータ11を備えている。上記車輪速度センサ41乃至4
4及びブレーキスイッチ45の出力信号は増幅回路17
a乃至17eを介して夫々入力インターフェース回路1
2からCPU14に入力されるように構成されている。
また、出力インターフェース回路13からは駆動回路1
8a乃至18dを介して夫々電磁弁31乃至34に制御
信号が出力されるように構成されている。マイクロコン
ピュータ11においては、ROM15は図3及び図4に
示したフローチャートに対応したプログラムを記憶し、
CPU14は図示しないイグニッションスイッチが閉成
されている間当該プログラムを実行し、RAM16は当
該プログラムの実行に必要な変数データを一時的に記憶
する。
【0019】上記のように構成された本実施例において
は、コントローラ10によりアンチスキッド制御のため
の一連の処理が行なわれ電磁弁31乃至34の作動が制
御されるが、以下図3及び図4のフローチャートに基づ
いて説明する。
【0020】マイクロコンピュータ11において、イグ
ニッションスイッチ(図示せず)が閉成されると図3及
び図4のフローチャートに対応したプログラムの実行が
開始する。プログラムの実行が開始すると、先ず図3の
ステップ101にてマイクロコンピュータ11が初期化
され、各種の演算値がクリアされる。続いて、ステップ
102及びステップ103に進み、車輪速度センサ41
乃至44からの出力信号に基づき各車輪(有効半径R)
の角速度ωから車輪速度Vw(=R・ω)及び車輪加速
度DVwが演算される。そして、これらの演算結果に応
じてステップ104,105にて夫々車輪FR,FLの
制動力制御が行われる。
【0021】図4は上記ステップ104にて処理される
車輪FRの制動力制御の処理内容を示すもので、先ずス
テップ201にて上記車輪速度Vwの最大値の車体速度
Vsが求められ、これに基づき各車輪毎にスリップ率λ
が演算される。即ち、λ=(Vs−Vw)/Vsとして
求められる。
【0022】ステップ202においては、スリップ率λ
に基づき走行路面の摩擦係数μが推定され、路面状態が
判定される。本実施例では高摩擦係数(高μ)路面、
中摩擦係数(中μ)路面、及び低摩擦係数(低μ)路面
の3つの路面状態に区別される。例えば、スリップ率λ
が第1所定値よりも小さいときには高μ路面と判定さ
れ、スリップ率λが第1所定値よりも大きい第2所定値
よりも大きいときには低μ路面と判定され、スリップ率
λが第1所定値よりも大きく且つ第2所定値よりも小さ
いときには中μ路面と判定される。続いてステップ20
3に進み、制動トルクTが下記の式に基づいて演算され
る。 即ち、T=−(μ・R・M・g+θ・(ωi −ωi-1 )/Δt) ここで、Rは車輪の半径、Mは車両の質量、gは重力加
速度、θは車輪の慣性モーメント、ωは車輪の角速度
で、ωi は演算時の値、ωi-1 はΔt時間前の値であ
る。またステップ204において、上記車輪速度Vw、
車輪加速度DVw及び車体速度Vsに基づいて判定され
る制動状況及び上記ステップ202の判定結果である路
面μに応じて、後述する基準値T1 及び閉弁間隔W1
設定される。
【0023】而して、ステップ205に進み電磁弁31
が励磁(以下、オンという)とされ、電磁弁32が非励
磁(以下、オフという)状態にあることから、ホイール
シリンダ51内のブレーキ液圧(以下、単にホイールシ
リンダ液圧という)は高圧の所定値に保持される。そし
て、ステップ206にて制動トルクTが基準値T1 と比
較され、基準値T1 未満であればステップ205に戻り
ホイールシリンダ液圧が保持される。
【0024】ステップ206にて制動トルクTが基準値
1 以上と判定されると、ステップ207に進み電磁弁
32がオンとされ、ホイールシリンダ51がリザーバ2
1に連通しホイールシリンダ液圧が減圧される。これに
より、車輪加速度DVwが正となると、ステップ208
からステップ209に進み電磁弁32がオフとされ、続
いてステップ210にて電磁弁31が断続され、増圧と
保持を交互に繰り返す所謂パルス増圧(ステップ増圧)
が行われ、ホイールシリンダ51が徐々に増圧される。
この状態が所定のt1 時間継続され、ステップ211に
て所定時間t1以上経過したと判定されると、ステップ
212に進み電磁弁31がオンとされ(電磁弁32はオ
フ状態)、ホイールシリンダ液圧が保持される。而し
て、図3のメインルーチンにもどり、ステップ105に
て車輪FLのホイールシリンダ52についても同様に上
記制御が行われる。尚、上記所定時間t1 は以下の関係
が成り立つ所定の値に設定される。即ち、高μ路面を走
行中に車輪がロックするに至るブレーキ液圧の増圧量を
H とし、そのときの増圧速度をVpH とし、低μ路面
を走行中に車輪がロックするに至るブレーキ液圧の増圧
量をML とし、そのときの平均増圧速度をVpL とした
とき、MH /VpH <t1 <ML /VpL が成立するよ
うに設定される。
【0025】図5及び図6は上記の実施例における車輪
FRのホイールシリンダ液圧の制御状況を示すもので、
車輪速度Vwが低下し車輪FRに関しアンチスキッド制
御が開始すると、図6に拡大して示したようにa点でホ
イールシリンダ液圧が一担保持された後b点で減圧作動
が開始する。即ち、従来装置においては、アンチスキッ
ド制御開始後、減圧及び増圧作動が何度も繰り返される
が、本実施例においては、アンチスキッド制御が開始す
ると(a点)、一定期間保持された後、b点から減圧さ
れ車輪加速度DVwが正となったc点でパルス増圧に転
ずる。このパルス増圧における閉弁間隔W1 はステップ
204にて路面μに応じた値に設定されており、例えば
図5に実線で示すW1aより長い間隔のW1bが設定される
と、破線で示すように緩やかに増圧することになる。そ
して、所定時間t1経過したd点で保持に戻り減圧及び
増圧作動が完了するように設定されている。このよう
に、本実施例においては一回の減圧作動のみで適切な制
動制御を行うことができるので、良好なブレーキ操作フ
ィーリングを維持することが出来る。尚、本実施例にお
いては、アンチスキッド制御開始後図6のa点からb点
の間一旦ホイールシリンダ液圧を保持することにした
が、a点から直ちに減圧作動を開始することとしてもよ
い。
【0026】上記の図1に示した制御装置においては一
回の減圧作動のみでよく、消費するブレーキ液量が少な
く済むことから、図7乃至図9に示すように車両前方の
車輪FR,FL及び/又は後方の車輪RR,RLに適用
することができ、種々のシステムを構成することができ
る。即ち、図7はフロントエンジン−フロントドライブ
の車両において四つの車輪の全てに対し液圧制御を行う
システムに図1の装置を適用したもので、図中同一符号
は同一部品を示し、後方の車輪RR,RLに係る部品の
符号は省略してある。
【0027】また、図8は後方の車輪RR,RL側は両
輪同時制御とするシステムを示し、図9は図8のシステ
ムから前方の車輪FR,FLに対する制御装置を除き、
後方の車輪RR,RLの両輪同時制御のみとしたもので
ある。このように、何れのシステムにも図1の装置を適
用することができ、システム全体を小型且つ軽量に構成
することができる。尚、図7乃至図9の実施例において
は図1の逆止弁62,64を省略したが、この場合には
アンチスキッド制御終了時にリザーバ21のブレーキ液
をマスタシリンダ2aに戻すため電磁弁33,34を開
弁する必要がある。
【0028】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、本発明のアンチスキッド
制御装置によれば、マスタシリンダ等の液圧発生装置と
は別に液圧ポンプ等を必要としないので小型且つ軽量に
構成することができ、車輪のスリップ状態が検出された
後一回の減圧作動のみで適切な制動制御を行なうことが
できるので、良好なブレーキ操作フィーリングを維持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンチスキッド制御装置の一実施例の
全体構成図である。
【図2】図1のコントローラの構成を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の一実施例の制動力制御のための処理を
示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例における制動力制御のサブル
ーチンの処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例におけるホイールシリンダ液
圧の制御状況を示すグラフである。
【図6】本発明の上記実施例におけるホイールシリンダ
液圧の制御状況を拡大して示すグラフである。
【図7】本発明の他の実施例を示す全体構成図である。
【図8】本発明の更に他の実施例を示す全体構成図であ
る。
【図9】本発明の別の実施例を示す全体構成図である。
【符号の説明】
2 液圧発生装置 2a マスタシリンダ(液圧発生装置) 2b ブースタ(液圧発生装置) 3 ブレーキペダル(ブレーキ操作部材) 10 コントローラ(制御手段) 21 リザーバ 31〜34 電磁弁 41〜44 車輪速度センサ(車輪速度検出手段) 51〜54 ホイールシリンダ FR,FL,RR,RL 車輪
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−125942(JP,A) 特開 昭61−222850(JP,A) 特開 平2−158450(JP,A) 特開 昭61−81261(JP,A) 特開 昭63−11469(JP,A) 特開 平2−290764(JP,A) 特開 平2−200559(JP,A) 特開 昭63−31870(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/58 B60T 8/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車輪に装着し制動力を付与するホ
    イールシリンダと、ブレーキ操作部材の操作に応じてブ
    レーキ液を昇圧し前記ホイールシリンダにブレーキ液圧
    を付与する液圧発生装置と、該液圧発生装置と前記ホイ
    ールシリンダとの間に介装する常開の開閉弁と、ブレー
    キ液を収容するリザーバと、該リザーバと前記ホイール
    シリンダとの間に介装する常閉の開閉弁と、前記車輪の
    車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、少くとも該車
    輪速度検出手段の出力信号に基づき前記常開の開閉弁及
    び前記常閉の開閉弁を開閉制御する制御手段を備えたア
    ンチスキッド制御装置において、前記制御手段が、少く
    とも前記車輪速度検出手段の出力信号に基づき前記車両
    の走行路面の摩擦係数を判定する路面状態判定手段と、
    該路面状態判定手段の判定結果に基づき前記常開の開閉
    弁の閉弁間隔を設定する閉弁間隔設定手段と、前記車輪
    速度検出手段の出力信号に基づき車輪加速度を演算する
    車輪加速度演算手段を含み、少くとも前記車輪速度検出
    手段の出力信号に基づき前記車輪がスリップ状態にある
    と判定したときに前記常開の開閉弁を閉成すると共に前
    記常閉の開閉弁を開放し、前記車輪加速度演算手段の演
    算結果が正となったことに応答して前記常閉の開閉弁を
    定常状態に戻すと共に、前記常開の開閉弁を前記閉弁間
    隔設定手段の設定閉弁間隔に応じて開閉制御し、所定時
    間経過後に前記常開の開閉弁を閉成して前記ホイールシ
    リンダ内のブレーキ液圧を保持するように制御すること
    を特徴とするアンチスキッド制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、少くとも前記車輪速度
    検出手段の出力信号に基づき、前記車輪に付与される制
    動トルクを演算する制動トルク演算手段と、前記路面状
    態判定手段の判定結果に基づき前記制動トルク演算手段
    の基準値を設定する基準値設定手段を備え、前記車輪が
    スリップ状態にあると判定された後前記制動トルク演算
    手段の演算結果の制動トルクが前記基準値を下回る間は
    前記常閉の開閉弁を閉状態に維持すると共に、前記常開
    の開閉弁を閉成するように構成されていることを特徴と
    する請求項1記載のアンチスキッド制御装置。
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