JPH10217494A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH10217494A
JPH10217494A JP33163797A JP33163797A JPH10217494A JP H10217494 A JPH10217494 A JP H10217494A JP 33163797 A JP33163797 A JP 33163797A JP 33163797 A JP33163797 A JP 33163797A JP H10217494 A JPH10217494 A JP H10217494A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェザリングやカラー記録の際の色間のにじ
みが生じない高品位且つ高信頼な画像記録と記録装置内
でのインクの凝集固着やヘッドの目詰まりのない高信頼
性を両立したインクジェット記録装置を実現することに
ある。 【解決手段】 インク中の染料を不溶化させる液体を予
め記録媒体に対し画情報に応じて吐出させた後、一色も
しくは複数色のインクを記録媒体に対し画情報に応じて
吐出させるインクジェット記録装置において、インク中
の染料を溶媒に対して不溶化する処理液を吐出させる記
録ヘッド8の吐出口面を清浄化するための処理液ブレー
ド117を、記録ヘッド8のノズル列方向に移動させて
ワイピングする構成とし、ワイピングを行なう場合のキ
ャリッジの停止位置を、記録ヘッド8のノズル列に応じ
て異ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体上に高品
位の画像を得ることができるインクジェット記録装置に
関し、詳しくは、記録媒体上に記録インクおよび記録イ
ンク中の色材を不溶化または凝集させる画質向上剤等の
処理液を吐出して記録を行なうインクジェット記録装置
に関する。
【0002】本発明は、紙や布、革、不織布、OHP用
紙等、さらには金属等の記録媒体を用いる機器すべてに
適用可能である。具体的な適用機器としては、プリン
タ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や工業用生産機
器等を挙げることができる。
【0003】
【従来の技術】従来、インクジェット記録方式は、低騒
音、低ランニングコスト、装置が小型化しやすい、カラ
ー化が容易、等からプリンタや複写機等に利用されてい
る。
【0004】しかしながら、インクジェット記録方式を
応用したこれらの記録装置により、所謂普通紙と呼ばれ
る記録媒体上に画像を得る場合、画像の耐水性が不十分
であったり、また、カラー画像を得る場合には、フェザ
リングの生じない高濃度の画像と色間のにじみの生じな
い画像とを両立させることができず、良好な画像堅年性
でかつ良好な品位のカラー画像が得られていなった。
【0005】画像の耐水性を向上させる方法としてイン
ク中に合まれる色材に耐水性を持たせたインクも近年で
は実用化されてきている。しかしながらその耐水性はま
だまだ不十分であるとともに、原理的に乾燥後、水に溶
解しにくいインクであるために、記録ヘッドのノズル詰
まりが生じやすく、これを防止するために装置構成が複
雑になってしまう欠点があった。
【0006】また、従来より被記録物の堅牢性を向上さ
せる技術が多数開示されている。特開昭53−2448
6号公報では染色物の湿潤堅年度を増進させるために、
染色物を後処理することで染料をレーキ化し固着させる
技術が開示されている。
【0007】特開昭54−43733号公報ではインク
ジェット記録方式を用いて、相互に接触すると常温また
は加熱時に被膜形成能が増大する2以上の成分を用いて
記録する方法が開示されており、記録媒体上で各成分が
接触することで強固に密着した被膜を形成した印刷物を
得ている。
【0008】特開昭55−150396号公報でも水性
染料インクをインクジェット記録後に、染料とレーキを
形成する耐水化剤を付与する方法が開示されている。
【0009】特開昭58−128862号公報では記録
すべき画像位置をあらかじめ識別し、記録インクと処理
インクとを重ねて記録するインクジェット記録方式が開
示されており、記録インクに先立って処理インクで描い
たり、先に描かれた記録インク上に処理インクを重ねた
り、先に描かれた処理インク上に記録インクを重ね、さ
らに処理インクを重ねて描いたりする方法が開示されて
いる。
【0010】しかしながら、これらの公報にはインクジ
ェット記録装置に特有である吐出信頼性維持のための回
復手段、ヘッド構成、タンク構成や記録画像の品位向上
の為の印字モード等については開示されていない。
【0011】一方、インクジェット記録方式には元来、
次のような特有の問題がある。
【0012】その1は、 記録ヘッドからインク液滴を
紙、OHPフィルムなどの記録媒体に吐出させて記録す
るため、吐出した主インク滴以外に発生した微細なイン
ク滴(ミスト)や記録媒体へ吐出したインク滴の跳ね返
りなどによって記録ヘッドの吐出口面にインクが付着
し、これが吐出口の周りに多量に集まったり、又これに
紙粉等の異物が付着すると吐出が阻害されて思わぬ方向
に吐出したり(ヨレ)、インク液滴が吐出しない(不吐
出)といった弊害を引き起こす。
【0013】その2は、記録ヘッドは非印字時、正確に
は長期にわたって吐出をしていないとノズル内のインク
が蒸発乾燥してしまい、増粘・固化したインクがノズル
内に詰まってヨレや不吐出などの吐出不良を引き起こ
す。
【0014】これらのため、インクジェット記録方式で
は、こうした不都合を解消すべく回復手段を有してい
る。
【0015】その1で述ベたミストや記録媒体からのイ
ンク滴の跳ね返りによる吐出口面の不要なインクおよび
紙粉等の異物を清掃除去する手段としてゴムなどの弾性
部材で形成したブレードで吐出口面を掃拭(ワイピン
グ)する構成を一般的に採用している。
【0016】その2で述べた問題を解消するための手段
として一般的に次のような構成を採用している。非記録
時にキャップをして記録ヘッドのノズル内のインクが蒸
発乾燥して増粘・固着するのを防いでいる。また、増粘
・固着して吐出不良を起こしたり、ブレードで除去でき
なかった吐出口面の異物などは、キャップに接続された
吸引ポンプでノズル内の増粘インクを排出し、正常な吐
出に回復することを行っている。さらに、オンデマンド
型のインクジェット記録方式の記録動作においては、一
つの記録ヘッドに設けられた複数の吐出口の全てを常に
使用しているわけではない、ある時間以上使用されない
不使用ノズルがある。また、カラー記録装置のように複
数の記録ヘッドを有する場合でも、記録データが転送さ
れない(記録をしない)記録ヘッド、すなわち不使用の
記録ヘッドがある場合もある。このように吐出口面がキ
ャップされない状態でキャリッジを走査または停止され
ると、ある時間連続してインク吐出が行われない吐出口
面および吐出口内のインクが蒸発乾燥してしまい、結果
として吐出性能の低下、記録画像の低下を引き起こして
しまう。この現象を防止するためにインクジェット記録
装置では、一般的にある時間間隔毎に記録データとは無
関係に所定の場所でインクの吐出を行い、ノズル内のイ
ンクを排出してフレッシュなインクにすることによって
吐出状態を常に適性に保つことが行われている。この様
なインク吐出動作のことは予備吐出と呼ばれている。
【0017】上記予備吐出による吐出インクは、記録媒
体や記録装置内部に飛散して汚れが発生しないように、
回復系ユニットのキャップ内や別に設けた予備吐出ポジ
ションと呼ばれる場所に向けて吐出される。
【0018】インクと処理液を吐出するインクジェット
記録装置において、上記問題点を解決するキャップ、ポ
ンプ、ワイピング、予備吐出構成として、インク用と処
理液用とを独立に設ける構成が特開平8−281968
号公報(特願平7−202635号)により提案されて
いる。
【0019】特に、ワイピング構成に関しては、キャリ
ッジの主走査方向にワイピングする場合に、インクと処
理液とでワイピング方向を異ならせる構成が提案されて
いる。しかしながら、記録装置内でのインクの凝集固着
等のない高信頼性とワイピング機構の簡易性との両立と
いう点においていまだ不十分である。
【0020】高画質化に伴い、濃淡インク等のノズル列
が増えるインクジェットヘッドの場合、ノズル列に対応
する数だけのブレードを設けてワイピングする構成で
は、そのままコストアップとなってしまう。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の一つ
は、普通紙上であっても従来よりも優れた耐水性を示
し、また、フェザリングやカラー記録の際の色間のにじ
みが生じない高品位且つ高信頼な画像記録と記録装置内
でのインクの凝集固着やヘッドの目詰まりのない高信頼
性とを両立させたインクジェット記録装置を提供するこ
とにある。
【0022】本発明の他の目的は、前述した様な記録装
置内でのインクの凝集固着等のない高信頼性とワイピン
グ機構の簡易性とを両立させたインクジェット記録装置
を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の好ましい実施態
様では、インク中の染料を不溶化させる化合物を含む無
色または淡色の液体を予め記録媒体に対し画情報に応じ
て吐出させた後、一色もしくは複数色のインクを記録媒
体に対し画情報に応じて吐出させるインクジェット記録
装置において、インク中の染料を溶媒に対して不溶化す
る処理液を吐出させるインクジェットヘッドの吐出口面
を清浄化するためのワイピング手段をインクジェットヘ
ッドのノズル列方向に移動させてワイピングする構成と
し、ワイピングを行なう場合のキャリッジの停止位置
を、インクジェットヘッドのノズル列に応じて移動す
る。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明によるインクジェット記録
装置は、記録液を吐出する記録液吐出口が設けられた記
録液吐出部と、記録液に対して処理を行うための処理液
を吐出する処理液吐出口が設けられた処理液吐出部と、
が配されて移動を行うためのキャリッジと、該キャリッ
ジの移動が停止しているときに、前記記録液吐出口が配
された面のワイピングを専用に行うための記録液用ワイ
ピング部材と、前記キャリッジの移動が停止していると
きに、前記処理液吐出口が配された面のワイピングを専
用に行うための処理液用ワイピング部材と、を有し、前
記キャリッジの停止位置を変更することにより、前記記
録液用ワイピング部材と前記処理液用ワイピング部材と
のそれぞれによる専用のワイピングを行うことを特徴と
する。
【0025】前記処理液は、記録液中の色材を溶媒に対
して不溶化する液体であることを特徴とする。
【0026】前記記録液吐出部は、ブラックの記録液を
吐出する吐出口の列と、イエロー、マゼンタ及びシアン
の記録液をそれぞれ吐出する吐出口の列と、を含み、前
記処理液吐出部とともに記録ヘッドを形成することを特
徴とする。
【0027】前記記録液吐出部は、ブラックの記録液を
吐出する吐出口の列と、イエロー、マゼンタ及びシアン
の記録液をそれぞれ吐出する吐出口の列と、前記イエロ
ーより濃いイエロー、前記マゼンタより濃いマゼンタ及
び前記シアンより濃いシアンの記録液をそれぞれ吐出す
る吐出口の列と、を含み、前記処理液吐出部とともに記
録ヘッドを形成することを特徴とする。
【0028】前記各ワイピング部材の先端のワイピング
動作時の軌跡は前記吐出口の列の方向に対してほぼ平行
であることを特徴とする。
【0029】前記ワイピングの方向を、前記記録ヘッド
に応じて異ならせることを特徴とする。
【0030】前記各ワイピング部材は、前記各吐出部に
当接しない第一退避位置と第二退避位置をとり得ること
を特徴とする。
【0031】前記記録装置は、液体を吐出するために利
用される熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を
備えていることを特徴とする。
【0032】前記電気熱変換体が発生する熱エネルギー
によって、液体に生ずる膜沸騰を利用して前記各吐出口
より液体を吐出させることを特徴とする。
【0033】
【実施例】次に本発明によるインクジェット記録装置を
図面を参照して具体的に説明する。
【0034】(実施例1)図1〜図4に本発明によるイ
ンクジェット記録装置を示す。
【0035】図1において、符号6はキャリッジであ
り、図2に示すように、ホームポジションにおいて印字
領城に近いほうから、処理液Sのノズル列とブラックイ
ンクBKのノズル列とカラーインクYMCのノズル列と
が横並びに配されたノーマル用記録ヘッド8と、処理液
Sのインクタンク9Sと色インクタンク9BK、9C、
9M、9Y等のインクタンク9が搭載可能である(図5
(a)参照)。カラーインクYMCのノズル列はイエロ
ー、マゼンタ、シアンのインクの各ノズル列がほぼ一直
線上に縦並びになって構成されている。
【0036】また図5(c)に示す符号88は、高画質
化のための乗せ換え可能なオプション用記録ヘッドであ
り、処理液Sのノズル列とブラックインクBKのノズル
列と淡カラーインクYMCのノズル列と濃カラーインク
YMCのノズル列とが横並びになっている。
【0037】記録ヘッド8はキャリッジ6上のコネクタ
6022を介し電気的に接続される。
【0038】記録ヘッド8は、熱エネルギーを利用して
インクを吐出するインクジェット記録手段であって、熱
エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えたもの
である。また、記録ヘッド8は電気熱変換体によって印
加される熱エネルギーにより生じる膜沸騰により気泡の
成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口
よりインクを吐出させ、記録を行なうものである。
【0039】図8は、記録ヘッド8のインク吐出部の構
造を摸式的に示す部分斜視図である。図8において、記
録媒体と所定の隙間(例えば、約0.5〜2.0ミリ程度)を
おいて対面する吐出口形成面81には、所定のピッチで
複数の吐出口82がノズル列を形成する様にして設けら
れ、共通液室83と各吐出口82とを連通する各液路8
4の壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生する
ための電気熱変換体(発熱抵抗体など)85が配設され
ている。
【0040】記録ヘッド8は、吐出口82がキャリッジ
6の走査(移動)方向と交差する方向に並ぶような位置
関係で、キャリッジ6に搭載されている。こうして、画
像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱変換体
85を駆動(通電)して、液路84内のインクを膜沸騰
させ、その時に発生する圧力によって吐出口82からイ
ンクを吐出させる記録ヘッド8が構成されている。
【0041】また記録ヘッド8には処理液のインクタン
ク9Sと色インクタンク9BK、9C、9M、9Yから
のインク供給を行なう色インク毎のインク供給口803
0(処理液8030S、ブラック8030BK、シアン
8030C、マゼンタ8030M、イエロー8030
Y、)があり、そこからヘッド内の流路を通り記録ヘッ
ドの各ノズルへインクが供給される。
【0042】図1に示すように、略コ字状のシャーシ1
の両側壁には、キャリッジ6を摺動自在に支持するガイ
ドシャフト4およびサポートシャフト103が配設され
ている。これら両シャフト上を主走査方向に往復移動す
るキャリッジ6の駆動力は、駆動ベルト10を介してキ
ャリッジモータ104から与えられる。
【0043】また、紙などの記録媒体(不図示)の挟持
搬送は、プラテンローラ2およびピンチローラ3により
行なわれ、プラテン16上に記録媒体が搬送される。こ
の時、キャリッジ6に搭載された記録ヘッドの記録ヘッ
ド部(不図示)はキャリッジ6から下方へ突出して、記
録ヘッド部の吐出口形成面は、プラテン16上の記録媒
体に平行に対向するようになっている。なお、前記シャ
ーシ1が固着されている本体40には、廃インクタンク
401が配設されている。
【0044】本実施例のインクジェット記録装置の左側
のホームポジション側に配設してあるのは回復系ユニッ
ト15であリ、図3は、回復系ユニットの斜視図であ
る。記録ヘッド8に対応し、図中右から処理液用のキャ
ップ113とブラックインク用のキャップ112と、カ
ラーインク用のキャップ114、115がある。
【0045】ここでは、処理液用のキャップ113とブ
ラックインク用のキャップ112は吸引キャップと放置
キャップ兼用であり、カラーインク用のキャップ11
4、115は放置キャップ専用である。よって、カラー
インクの吸引はブラックインク用のキャップ112にて
行なう構成である。
【0046】それぞれのキャップ112〜115はキャ
ップホルダー122〜125を介して回復系ベース13
0に回動可能に軸止されたキャップレバー131〜13
3に取付けられている。なお、キャップレバー131で
キャップホルダー125,125の制御を兼用してい
る。キャップレバー131〜l33はキャップバネによ
り付勢され一部が吸引カム140のカム面141を摺動
することで上下方向に回動しそれに伴い各キャップ11
2〜115は上下方向に移動可能な構成となっている。
【0047】回復系ユニット15の処理液用のキャップ
113とブラックインク用のキャップ112は各キャッ
プホルダー123、122を介してポンプユニット11
9のチューブ145、146に連通している。ポンプユ
ニット119は、記録ヘッドが吐出不良になった場合、
キャップユニットと記録ヘッドを接合させて記録ヘッド
の吐出口からインクを吸引する吸引回復処理などに際し
て、負圧を発生させるために用いる。ここに示す例のポ
ンプユニット119はチューブポンプと呼ばれるもので
ある。
【0048】ポンプユニット119はチューブ145、
146、コロホルダー144、コロ147から構成され
る。コロホルダー144は回復系ベース130に回動可
能に軸止されている。コロホルダーl44にガイドされ
たチューブ145、146をコロホルダー144に軸止
されたコロ147で押しつぶしながらチューブ145、
146をしごくことでキャップ内に負圧を発生させる。
ポンプユニット11は処理液専用のチューブ145と、
インク用のチェーブ146を独立に設け、廃液はそれぞ
れ独立した経路により廃液タンクに送られる。これはキ
ャップおよびポンプ内で記録用色インクと処理液の接触
による不溶化がポンプ内で起こらない様にするものであ
る。ここでのポンプユニットは処理液用と記録する色イ
ンク用の2系統を示したが、それぞれのキャップに独立
にポンプユニットを設けてもよい。
【0049】回復系ユニット15には、さらに、処理液
記録ヘッドの吐出口部をワイピングする処理液ブレード
117と、色インク記録ヘッドの吐出口部をワイピング
するための色インクブレード118を設ける。
【0050】処理液ブレード(第一ブレード)117は
処理液のノズル列の紙搬送方向下流側、色インクブレー
ド(第二ブレード)118はブラックインクのノズル列
の紙搬送下流側にそれぞれ別々に配設されている。ここ
で色インクブレード118は、ノズル列の配設方向に移
動することにより、図5に示すようにノーマル用記録ヘ
ッド8のブラック、カラーおよびオプション用記録ヘッ
ド88の濃インクのノズル列のワイピングを行なう。
【0051】符号1119はオプション用記録ヘッド8
8の淡インクのノズル列のワイピングを行なうブレード
(第三ブレード)であり、色インクブレード118の左
側にノズル列ピッチ分ずれて配設されている。
【0052】これらの各ブレードは、記録ヘッドの吐出
口形成面に付着した色インクや処理液をワイピングする
ための、ゴムなどの弾性部材で形成されたブレードであ
る。
【0053】図4に示すように、ブレード117,11
8,1119は回復系ベース130のガイド部130G
に記録ヘッド8に対し平行移動可能に取付けられたブレ
ードアーム142に取付けられている。またガイド部1
30Gにより記録ヘッド8に対するブレード進入量と当
接角度および当接圧は、正常に一定に管理されている。
【0054】ブレードアーム142の一部にはラックギ
ア142Gがあり、ワイパーバネ152により付勢され
た状態で駆動ギア153に連結している。各ブレード1
17、118、lll9はワイパーバネ152により付
勢された状態では記録ヘッド8に当接していない状態で
ある(第一退避位置A)。130Sは回復系ベース13
0のブレードアーム退避位置規制である。
【0055】駆動源より駆動をうけた駆動ギア153が
回転することでブレードアーム142は回復系ベース1
30上を記録ヘッド8に対し平行移動する(往)。ブレ
ードアーム142がノズル列の十分なストロークを移動
しブレード117,118,1119が記録ヘッド8に
当接しない位置(第二退避位置B)より更に移動したと
ころで、駆動ギア153は一部が欠歯153Kになって
おり、駆動が切れ、ワイパーバネ152のバネ力でブレ
ードアーム第一退避位置に復帰する(復)。
【0056】それぞれのブレードアーム退避位置で、記
録ヘッド8を任意の位置に移動することでブレード11
7,118,1119を選択し、往復による任意の方向
へのワイピングが可能となる。
【0057】図5は本実施例におけるワイピング動作を
説明するための図である。
【0058】図5(a)はノーマル用記録ヘッド8の処
理液Sのノズル列とブラックインクBKのノズル列のワ
イピングを行なうための初期位置、図5(b)はカラー
インクYMCのノズル列のワイピングを行なうための初
期位置、図5(c)はオプション用記録ヘッド88の濃
淡インクのノズル列のワイピングを行なうための初期位
置を示す。
【0059】図5(a)の様に、ノーマル用記録ヘッド
8の場合はブレードを第一退避位置から移動させ、処理
液Sのノズル列とブラックインクBKのノズル列に対し
て往方向のワイピングを行なう。また、図5(b)の様
に、記録ヘッド8をカラーインクYMCのノズル列のワ
イピングを行なうための初期位置に移動し、ブレードを
第二退避位置から移動させてカラーインクYMCのノズ
ル列に対して復方向のワイピングを行なう。
【0060】オプション用記録ヘッド88の場合はブレ
ードを第一退避位置から移動させ、図5(a)と同様に
処理液Sのノズル液のノズル列とブラックインクBKの
ノズル列に対して往方向のワイピングを行なう。また、
図5(c)の様に、記録ヘッド8を濃淡インクYMCの
ノズル列のワイピングを行うための初期位置に移動し、
ブレードを第二退避位置から移動させて濃淡インクYM
Cの各ノズル列に対して復方向のワイピングを行なう。
【0061】(実施例2)図6は本発明によるインクジ
ェット装置の他の実施例におけるワイピング動作を説明
するための図である。本実施例のインクジェット装置の
機構は、第1実施例で図1〜図4に基づき説明したイン
クジェット装置の機構と同一なので説明を省略する。
【0062】図6(a)はノーマル用記録ヘッド8の処
理液Sのノズル列とブラックインクBKのノズル列のワ
イピングを行なうための初期位置、図6(b)は記録ヘ
ッド8をブレードが当接しない位置に記録ヘッド8を退
避させブレードを第二退避位置から復方向に戻す状態、
図6(c)はカラーインクYMCのノズル列のワイピン
グを行なうための初期位置を示す。
【0063】第1実施例では、ノズル列によりワイピン
グ方向を変えたが、本実施例の特徴は、全ノズル列のワ
イピング方向を一方向に限定したところにある。
【0064】すなわち、ノズル列に対するワイピング方
向を往方向で揃えたければ、図6(b)に示すように記
録ヘッド8をブレードが当接しない位置に記録ヘッド8
を退避させ、ブレードをワイピング後の第二退避位置か
ら復方向に戻せば良い。
【0065】また、ノズル列に対するワイピング方向を
復方向で揃えたければ、記録ヘッド8をブレードが当接
しない位置に記録ヘッド8を退避させた後でブレードを
第二退避位置に戻し、記録ヘッド8を任意の位置に移動
させながらワイピングを行なう。
【0066】(実施例3)図7は本発明によるインクジ
ェット装置の他の実施例におけるワイピング動作を説明
するための図である。本実施例のインクジェット機構
は、第1実施例で図1〜図4に基づき説明したインクジ
ェット装置の機構と同一なので説明を省略する。
【0067】図7(a)はノーマル用記録ヘッド8の処
理液Sのノズル列とブラックインクBKのノズル列のワ
イピングを行なうための初期位置、図7(b)はカラー
インクYMCのノズル列のワイピングを行なうための初
期位置、図7(c)はオプション用記録ヘッド88の濃
淡インクのノズル列のワイピングを行なうための初期位
置を示す。
【0068】本実施例の特徴は第1実施例のブレード構
成を変えたことにある。すなわち、第二ブレードと第三
ブレードを一体にし、個数低減によるコストダウンを図
った。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、インクおよび処理液を
記録媒体に吐出して画像を形成するインクジェット記録
装置において、回復系ユニット内においてインクと処理
液とが接触しないようにしたため、画像の耐水性が良好
で、しかも異色境界でのにじみがなく、記録装置内でイ
ンク中の染料がむやみに不溶化しない回復信頼性の高い
インクジェット記録装置が実現できる。
【0070】特に、ワイピング構成に関して、インクジ
ェットヘッドのノズル列が増えてノズル列方向にワイピ
ングする構成でも、ワイピングを行なう場合のキャリッ
ジの停止位置を、インクジェットヘッドに応じて変える
ことで、ブレードの数を増やすことなく、コストの低減
に寄与することができる。
【0071】また、ワイピング部材先端のワイピング動
作時の軌跡をインクジェットヘッドに対し平行にするこ
とで、ブレードの進入量、当接角度、当接圧の管理を簡
易に行ない得るので、ブレード性能の向上を図ることが
できる。
【0072】さらに、ワイピング方向は、インクジェッ
トヘッドのノズル列により任意に行ない、またワイピン
グ部材は、インクジェットヘッドに当接しない第一退避
位置と第二退避位置をもつことで往復でのワイピングが
可能となり、ワイピングでのスループットの向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置における記録
部の構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明のインクジェット記録装置におけるキャ
リッジおよびそのキャリッジ上に搭載可能な記録ヘッド
およびインクタンクの構成を示す分解斜視図である。
【図3】本発明のインクジェット記録装置における回復
系ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図4】本発明のインクジェット記録装置におけるワイ
ピング機構の構成を示す断面図である。
【図5】第l実施例のワイピング動作を説明するための
図である。
【図6】第2実施例のワイピング動作を説明するための
図である。
【図7】第3実施例のワイピング動作を説明するための
図である。
【図8】記録ヘッドのインク突出部の構造を示す部分斜
視図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 2 プラテンローラ 3 ピンチローラ 4 ガイドシャフト 6 キャリッジ 8 ノーマル用記録ヘッド(記録ヘッド) 9 インクタンク 10 駆動ベルト 15 回復系ユニット 16 プラテン 40 本体 81 吐出口形成面 82 吐出口 83 共通液室 84 液路 85 電気熱変換体 88 オプション用記録ヘッド(記録ヘッド) 103 サポートシャフト 104 キャリッジモータ 112、113 吸引キャップ 114、115 放置キャップ 117 処理液ブレード 118、lll9 インクブレード 119 ポンプユニット 122、123、124、125 キャップホルダー 131、132、133 キャップレバー 140 吸引カム 141 カム面 142 ブレードアーム 144 コロホルダー 145、146 チューブ 147 コロ 401 廃インクタンク 6022 コネクタ 8030 インク供給口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録液を吐出する記録液吐出口が設けら
    れた記録液吐出部と、記録液に対して処理を行うための
    処理液を吐出する処理液吐出口が設けられた処理液吐出
    部と、が配されて移動を行うためのキャリッジと、 該キャリッジの移動が停止しているときに、前記記録液
    吐出口が配された面のワイピングを専用に行うための記
    録液用ワイピング部材と、 前記キャリッジの移動が停止しているときに、前記処理
    液吐出口が配された面のワイピングを専用に行うための
    処理液用ワイピング部材と、を有し、前記キャリッジの
    停止位置を変更することにより、前記記録液用ワイピン
    グ部材と前記処理液用ワイピング部材とのそれぞれによ
    る専用のワイピングを行うことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  2. 【請求項2】 処理液は、記録液中の色材を溶媒に対し
    て不溶化する液体であることを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録液吐出部は、ブラックの記録液
    を吐出する吐出口の列と、イエロー、マゼンタ及びシア
    ンの記録液をそれぞれ吐出する吐出口の列と、を含み、
    前記処理液吐出部とともに記録ヘッドを形成することを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録液吐出部は、ブラックの記録液
    を吐出する吐出口の列と、イエロー、マゼンタ及びシア
    ンの記録液をそれぞれ吐出する吐出口の列と、前記イエ
    ローより濃いイエロー、前記マゼンタより濃いマゼンタ
    及び前記シアンより濃いシアンの記録液をそれぞれ吐出
    する吐出口の列と、を含み、前記処理液吐出部とともに
    記録ヘッドを形成することを特徴とする請求項1に記載
    のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記各ワイピング部材の先端のワイピン
    グ動作時の軌跡は前記吐出口の列の方向に対してほぼ平
    行であることを特徴とする請求項3または4に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記ワイピングの方向を、前記記録ヘッ
    ドに応じて異ならせることを特徴とする請求項3または
    4記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記各ワイピング部材は、前記各吐出部
    に当接しない第一退避位置と第二退避位置をとり得るこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装
    置。
  8. 【請求項8】 液体を吐出するために利用される熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体を備えていること
    を特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記電気熱変換体が発生する熱エネルギ
    ーによって、液体に生ずる膜沸騰を利用して前記各吐出
    口より液体を吐出させることを特徴とする請求項8に記
    載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015112725A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置

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