JPH10217381A - 抗菌性包装材料 - Google Patents
抗菌性包装材料Info
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- JPH10217381A JPH10217381A JP29239597A JP29239597A JPH10217381A JP H10217381 A JPH10217381 A JP H10217381A JP 29239597 A JP29239597 A JP 29239597A JP 29239597 A JP29239597 A JP 29239597A JP H10217381 A JPH10217381 A JP H10217381A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P60/80—Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
- Y02P60/85—Food storage or conservation, e.g. cooling or drying
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
- Packages (AREA)
- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
Abstract
り、包材の製造工程において抗菌成分が消失する割合が
少なく、また、使用時には抗菌成分が徐放的に揮発する
ことで効果を長時間持続できる抗菌作用を持つ包装材料
を提供することを目的とする。 【解決手段】基材となる樹脂層と熱融着性の樹脂層及び
両層を接着させる接着剤から成る積層フィルムであっ
て、その接着剤に抗菌性を有する天然物由来の揮発性生
理活性物質を含むことを特徴とする抗菌性包装材料であ
る。
Description
品に使用してその鮮度保持を図る包装材料に関するもの
で、さらに詳しくは包装材料に抗菌効果を持たせること
により菌数増加を抑制するものである。
はプラスチック樹脂に銀ゼオライトを練り混んでフィル
ム成形したものが従来から知られているが、この場合、
包装材料と食品の接触する部分にしか効果がなく、特に
内容物が固形分の場合は内容物全体に抗菌作用が及ばな
いという欠点があった。同様に揮発性の抗菌成分である
アリルイソチオシアネートやヒノキチオールを紙に含浸
させたり、フィルムにコーティングしたものもあるが、
この場合、抗菌成分がすぐに揮発してしまい、効果の持
続時間が短いという欠点があった。
カット野菜製品の場合、菌数の増加が問題となる。一般
にカット野菜を加工する際に前処理として水洗いや塩素
溶液洗いを行ない、初発の菌数を極力、低減させる工夫
がなされているが、実際の商品の菌数を測定するとかな
り高いことが多い。
することのできる抗菌性を有する物質としてヒノキチオ
ールが知られており、ヒノキチオールを利用した各種抗
菌材料はこれまでにも抗菌、鮮度保持目的に利用されて
いる。しかし、ヒノキチオールを利用した抗菌材料はヒ
ノキチオールの揮発性が高いため、その効果の持続期間
が短く、また、材料に含浸または塗布させたヒノキチオ
ールは水等の液体により脱落し、効果が失われ易い。
込んだシート状の製品もあるが、シートを成形する際に
樹脂を高温で溶融させなければならず、揮発性のヒノキ
チオールはほとんど飛散してしまい、効果がなくなる。
は、非接触でも内容物全体に対して抗菌効果があり、包
装材料の製造工程において抗菌成分が消失する割合が少
なく、また、使用時には抗菌成分が徐放的に揮発するこ
とで効果を長時間持続できる抗菌作用を持つ包装材料を
提供することを目的とする。
に考えられたものであり、請求項1記載の発明は、基材
となる樹脂層と熱融着性の樹脂層及び両層を接着させる
接着剤から成る積層フィルムであって、その接着剤に抗
菌性を有する天然物由来の揮発性生理活性物質を含むこ
とを特徴とする抗菌性包装材料である。請求項2記載の
発明は、前記積層フィルムの熱融着性の樹脂層に、孔径
が数μm〜数十μmの微細な孔が無数に形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の何れかの
抗菌性包装材料である。請求項3記載の発明は、前記孔
が、熱融着性の樹脂層側から設けられ、孔径が数μm〜
数十μmの微細な未貫通孔であることを特徴とする請求
項5記載の抗菌性包装材料である。
を用いることで、非接触でも内容物全体に抗菌効果を発
揮することができる。また、抗菌成分を接着剤に含ませ
て積層フィルムを作ることで、揮発性抗菌成分がフィル
ム製造過程で受ける熱量を、樹脂に練り混んでフィルム
化する場合よりも少なくすることができ、よって、抗菌
成分の消失を少なくできる。また、抗菌成分は樹脂層を
透過して揮発してくるため、徐放性があり、効果を長時
間持続させることができる。
みよりも小さくすることで熱融着樹脂層側により多く揮
発させることができ、さらに熱融着性樹脂層側に微細孔
を多数形成することでほとんどの抗菌成分を熱融着性樹
脂層側に揮発させることができる。また、熱融着性樹脂
層の厚さと微細孔の数や貫通・未貫通の選択によって、
抗菌成分の揮発量を制御することができる。
する。本発明における抗菌性包装材料は、生鮮食品を密
封包装して使用するのに最も適する。よって、袋にして
シール包装するのが望ましく、コストを考慮すると積層
する樹脂層は基材側が延伸ポリプロピレン、熱融着性樹
脂層側がポリエチレン又は未延伸ポリプロピレンが望ま
しい。
熱融着性樹脂を押出ラミネートしてもよく、基材フィル
ムと熱融着性フィルムをドライラミネートしてもよい。
熱による揮発性抗菌成分の消失をより少なくするにはド
ライラミネートの方が望ましい。
イラミネーションにおいて溶剤除去のための乾燥時間を
短くするため、溶剤配合比の少ない接着剤系が望まし
い。以下に本発明の具体的な実施例を示すが、今回の実
施例では、抗菌性を有する天然物由来の揮発性生理活性
物質としてメチルメタンチオスルホネートを用いたが、
同様の揮発性生理活性物質について、その種類を問わず
適用できる。
オスルホネート入りのドライラミネート用接着剤を調整
した。 ・主剤(ポリエステル系):56重量% ・硬化剤(ポリイソシアネート系):4重量% ・溶剤(酢酸エチル):36重量% ・メチルメタンチオスルホネート:4重量% 厚さ30μmの延伸ポリプロピレンフィルムと厚さ20
μmのポリエチレンフィルムを、上記のように調整した
メチルメタンチオスルホネート入り接着剤を用いてドラ
イラミネートし、積層フィルムを得た。ドライラミネー
トは次の条件で行なった。 ・接着剤塗布量:8g/m2 wet ・乾燥条件:80℃×10秒 ・エージング:なし(室温放置)
ピレンフィルムと無数の微細孔を形成した厚さ20μm
のポリエチレンフィルムを実施例1と同様に調整したメ
チルメタンチオスルホネート入り接着剤を用いて、実施
例1と同様の条件でドライラミネートし、積層フィルム
を得た。微細孔の形成は、挟圧ロールの一方の表面にダ
イヤモンド粒子をコーティングしたロール間にフィルム
を通して形成する方法、すなわち、特開平4−2499
号公報記載の方法により行なった。
ルムにポリエチレン側から無数の微細孔を形成して微細
孔フィルムを得た。微細孔の形成は、実施例2と同様の
方法で行なった。このとき、挟圧の圧力を調整してフィ
ルムに形成した微細孔は未貫通孔となるように形成し
た。
トを含まない接着剤で実施例1と同様に作成した比較用
積層フィルムを得た。 〈比較例2〉メチルメタンチオスルホネートを含まない
接着剤で実施例3と同様に作成した比較用積層フィルム
を得た。
含む積層包装材料である実施例1〜3及び比較用積層包
装材料である比較例1、2の包装材料を用いて、各種菌
液を塗布した平面培地シャーレを密封包装し、30℃に
おいて菌の発育状況を観察した。試験に用いた菌は枯草
菌、大腸菌、青カビであった。その結果を表1に示す。
装材料を用いて、カットレタスを密封包装し、15℃で
4日間保存して、一般性菌数の増加を確認した。その結
果を表2に示す。
ホネートを含む積層包装材料では、各菌に対して発育阻
害効果が見られた。
いてはカットレタスの一般生菌数の増殖を抑制した。こ
の結果から、熱融着性樹脂層側に微細孔を形成してある
方が効果が高いと言える。
は4%であったが、生理活性物質の種類や必要とする抗
菌力の程度やコスト等との兼ね合いによって調整でき、
また、孔開けの程度も同様の理由で調整できる。
ト野菜を密封包装することによって、流通過程における
カット野菜に付着した生菌の増殖を抑制することができ
る。よって、カット野菜の鮮度保持を図り、より新鮮で
安全なカット野菜を提供し、また、鮮度保持期間を延長
することが可能となる。
を用いることで、非接触でも内容物全体に抗菌効果を発
揮することができる。また、抗菌成分を接着剤に含ませ
て積層フィルムを作ることで、揮発性抗菌成分がフィル
ム製造過程で受ける熱量を、樹脂に練り混んでフィルム
化する場合よりも少なくすることができ、よって、抗菌
成分の消失を少なくできる。また、抗菌成分は樹脂層を
透過して揮発してくるため、徐放性があり、効果を長時
間持続させることができる。
みよりも小さくすることで熱融着樹脂層側により多く揮
発させることができ、さらに熱融着性樹脂層側に微細孔
を多数形成することでほとんどの抗菌成分を熱融着性樹
脂層側に揮発させることができる。また、熱融着性樹脂
層の厚さと微細孔の数や貫通・未貫通の選択によって、
抗菌成分の揮発量を制御することができる。
る。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】基材となる樹脂層と熱融着性の樹脂層及び
両層を接着させる接着剤から成る積層フィルムであっ
て、その接着剤に抗菌性を有する天然物由来の揮発性生
理活性物質を含むことを特徴とする抗菌性包装材料。 - 【請求項2】前記積層フィルムの熱融着性の樹脂層に、
孔径が数μm〜数十μmの微細な孔が無数に形成されて
いることを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の何れ
かの抗菌性包装材料。 - 【請求項3】前記孔が、熱融着性の樹脂層側から設けら
れ、孔径が数μm〜数十μmの微細な未貫通孔であるこ
とを特徴とする請求項5記載の抗菌性包装材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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JP8-325490 | 1996-12-05 | ||
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JPH10217381A true JPH10217381A (ja) | 1998-08-18 |
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---|---|---|---|
JP29239597A Expired - Fee Related JP3915199B2 (ja) | 1996-12-05 | 1997-10-24 | 抗菌性包装材料 |
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Country | Link |
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-
1997
- 1997-10-24 JP JP29239597A patent/JP3915199B2/ja not_active Expired - Fee Related
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