JPH10217361A - 紙箱の製造方法 - Google Patents
紙箱の製造方法Info
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- JPH10217361A JPH10217361A JP9021625A JP2162597A JPH10217361A JP H10217361 A JPH10217361 A JP H10217361A JP 9021625 A JP9021625 A JP 9021625A JP 2162597 A JP2162597 A JP 2162597A JP H10217361 A JPH10217361 A JP H10217361A
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Abstract
観を有し、且つ生産性の良い紙箱の製造方法を実現する
ことを目的とする。 【解決手段】 板紙またはプラスチックを用いて所定の
大きさに形成された内箱1と、下層に着色樹脂塗料10
を、上層に接着性樹脂塗料12を塗布した板紙から、前
記内箱1を収容できる大きさで且つ上縁に折り返し部2
aが形成された中箱2と、該中箱2の外周を覆う大きさ
の枠状に板紙を用いて形成された外枠3とよりなる多角
形状の3重の箱4の製造方法であって、前記外枠3に中
箱2を挿入した後、加熱治具16により、前記中箱2の
内面と外枠3の外面から押圧すると共に加熱して、前記
中箱2に塗布された接着性樹脂塗料12を溶融し、該中
箱2に外枠3を接着し、次いで中箱2の折り返し部2a
を内側に折り返した後、該中箱2の中に内箱1を圧入し
てなるように構成する。
Description
する。詳しくは、食品関係の箱、例えば弁当箱、菓子
箱、重箱等の紙箱を、高級感と強度を持たせ且つ効率良
く製造することができる紙箱の製造方法に関する。
いはプラスチック製の箱に漆塗装あるいはアクリル加工
を施したものが用いられているが、これらは高価で使い
捨てすることはできない。また安価で使い捨て可能な箱
としては板紙製のものが用いられている。
は、強さが弱く、高級感が無く、またその製造時には接
着部を化学のり,にかわ、等を用いて組立ているため作
業効率が悪く生産性の悪いものであった。
び美観を有し、且つ生産性の良い紙箱を製造することが
できる紙箱の製造方法を実現することを目的とする。
またはプラスチックを用いて所定の大きさに形成された
内箱1と、下層に着色樹脂塗料10を、上層に接着性樹
脂塗料12を塗布した板紙から、前記内箱1を収容でき
る大きさで且つ上縁に折り返し部2aが形成された中箱
2と、該中箱2の外周を覆う大きさの枠状に板紙を用い
て形成された外枠3とよりなる多角形状の3重の箱4の
製造方法であって、前記外枠3に中箱2を挿入した後、
加熱治具16により、前記中箱2の内面と外枠3の外面
から押圧すると共に加熱して、前記中箱2に塗布された
接着性樹脂塗料12を溶融し、該中箱2に外枠3を接着
し、次いで中箱2の折り返し部2aを内側に折り返した
後、該中箱2の中に内箱1を圧入してなることを特徴と
する。この構成により、接合された中箱と外枠と、圧入
された内箱よりなる3重の箱が構成されるため強度が有
り、また重厚な感が有り、さらに、その組立はホットメ
ルトによるため作業性が良く従来に比し生産効率が向上
する。
きさに形成された内箱1と、下層に着色樹脂塗料10
を、上層に接着性樹脂塗料12を塗布した板紙から、前
記内箱1を収容できる大きさで且つ上縁に折り返し部2
aが形成された中箱2と、該中箱2の外周を覆う大きさ
の枠状に板紙を用いて形成された外枠3とよりなる多角
形状の3重の箱4の製造方法であって、前記外枠3に中
箱2を挿入した後、加熱治具16により、前記中箱2の
内面と外枠3の外面から押圧すると共に加熱して、前記
中箱2に塗布された接着性樹脂塗料12を溶融し、該中
箱2に外枠3を接着し、次いで中箱2の折り返し部2a
を内側に折り返した後、該中箱2の中に内箱1を挿入
し、加熱治具16により、前記内箱1の内面と外枠3の
外面から押圧すると共に加熱して、前記中箱2の折り返
し部2aに塗布された接着性樹脂塗料12を溶融し、該
中箱2に内箱1を接着することを特徴とする。この構成
により、中箱に外枠が接着られ、さらに中箱に内箱が接
着されて3重の箱が構成されるため請求項1より更に強
度が向上する。また請求項1と同様に重厚な感が有り、
また、その組立は中箱に外枠および内箱をホットメルト
により接着できるため作業性が良く従来に比し生産効率
が向上する。
成時に、その底部から各辺を折り曲げる折り線を外側に
張り出す円弧状としたことを特徴とする。この構成によ
り箱の各辺が膨らみ重量感と美観を持たせることができ
る。
箱2に接着する前に、予め外枠3の外周面に装飾用の模
様紙を貼設することを特徴とする。この構成により、美
観を向上することができる。
箱2に接着する前に、予め該外枠3の各辺を拡張治具1
4によりに丸みを持たせるように形成することを特徴と
する。この構成により美観と重量感を持たせることがで
きる。
方法により、一体化した紙箱を所定温度に保持したオー
ブンにて所定時間加熱し、中箱2の樹脂塗布面に光沢を
生ぜしめることを特徴とする。この構成により中箱にコ
ーティングされた凹凸のある樹脂塗料の表面が平滑化し
て乱反射がなくなり光沢のある美麗な表面となる。
形以上の多角形の箱を形成する場合に適用できるが、本
実施の形態では4角形の箱について説明する。本発明方
法の第1の方法は、図1(a)に示すような、中箱2と
外枠3を重ね合わせ接着し、その後内箱1を圧入して図
1(b)に示すような3重の箱4とするものである。
ような、内箱1と中箱2と外枠3とを準備するのである
が、内箱1は金色、パール色等の樹脂をラミネートした
板紙により形成するか、または市販のプラスチック製食
品用トレー等を使用する。
ーテョングした板紙を用いて形成する。このインク塗布
および接着性樹脂コーティングは図2に示すような方法
で行われる。同図(a)において、5は板紙ロール、6
は板紙、7は板紙巻取ロール、8および9は押出機(ラ
ミネーター)で、押出機8は着色塗料塗装用、押出機9
は接着性樹脂コーティング用であり、該押出機8,9は
共に温度調整機能を有している。
取ロール7に連続して巻き取られている。押出機8は図
2(b)に示すように着色樹脂塗料10として黒色等の
顔料ペレットを前処理にて熱溶融させ、別に溶融したポ
リエチレン(PE)と混合し、ノズル11から押出して
板紙6の片面に着色およびウエットラミネート加工(厚
さ約30μ)し着色樹脂塗料層10aを形成する。次い
で、押出機9は図2(c)に示すように接着性樹脂12
としてホットメルトの性質を有するエチレン酢酸ビニル
(EVA)樹脂(例えば、ヒロダイン工業株式会社製包
装用ヒロダイン234型)を溶融しノズル13から押し
出して前記着色樹脂塗料層10aの上にコーティング
(厚さ約25μ)し接着性樹脂塗料層12aを形成す
る。
2を形成する。この際表面処理した面を表側にして成形
するが、中箱2の内側にも美観のため表面処理した面が
出るように、上縁に折り返し部2aを設けておく。これ
は内箱1を接着する際にも有効となる。また、図3
(a)の展開図に示すように底部から折り曲げる各辺の
折り線2b(破線で示す)は外側に張り出す円弧状(辺
の長さ100mmに対して矢高は3〜6mm程度)とす
る。これにより図3(b)の断面図に示すように、箱状
に組立たとき各辺に膨らみを生じさせて重量感と美観を
持たせることができる。
形成するが、該外枠3には美観を向上するため、例えば
和紙に特殊印刷により印刷した友禅和紙等を貼設してお
くことが好ましい。
のであるが、先ず、外枠3はそのままでも良いが、重量
感および美観をもたせるため、図4(a)に示すような
拡張治具14を用いて四辺を拡張し、各辺に丸みを付与
することが好ましい。この拡張治具14は同図に示すよ
うに、外枠の各辺に対応し、丸みを持った拡張板15a
〜15dがそれぞれ中心から外側に向かって摺動できる
ように支持されており、図示なき駆動機構により摺動駆
動されるようになっている。なお、拡張板15a〜15
dの長さは、外枠3の各辺の長さの2/3〜1/2程度
がよい。これは後述する中箱2を組付け後、治具14よ
り取り外しを容易にするためである。
治具14に外枠3を嵌め、拡張板15a〜15dを拡張
させて各辺に丸みを持たせ、その状態で外枠3の中に中
箱2を挿入したのち、拡張板15a〜15dを緩め、外
枠3に中箱2が挿入された状態で拡張治具14から取り
外す。この場合、中箱2の上縁の折り線2bを外枠3の
上縁より若干突き出し、外枠3の下縁を中箱2の下縁よ
り若干突出するように組み付けると、上下部にそれぞれ
インロー部が形成され、箱の完成後、複数個の箱を互い
にインロー部を嵌合させて重箱のように積み重ねること
ができる。
るが、その接着には加熱治具16を用いる。加熱治具1
6は図5(a)に示すように、図示なきエアシリンダに
より上下に移動できるように設けられた支持アーム17
に支持板18が設けられ、該支持板18に、上下2箇所
にヒータ19を有するヒーターブロック20と、該ヒー
ターブロック20に対向した押圧ブロック21とが左右
に摺動可能に設けられ、該ヒータブロック20と押圧ブ
ロック21はそれぞれエアシリンダ22,23により駆
動されて互いに接近・離反できるように構成されてい
る。
する給電線であり、25は、ヒータブロック20および
押圧ブロック21の下部から上部のエアシリンダ22,
23の方へ熱が伝わらないようにしてエアシリンダ2
2,23を保護するための冷却水を送るパイプである。
は、ヒータ19に通電してヒーターブロック20の温度
を350°Cに保持しておく。このヒーターブロック2
0を図5(b)の如く中箱2の内面に当接させ、押圧ブ
ロック21を外枠3の外面に当接させ、両者で数秒間押
圧することにより、中箱2に塗布された接着性樹脂を溶
融させ、A,B2箇所において中箱2と外枠3とをを接
着するのである。この作業を四辺について行う。次いで
図5(c)に示すように中箱2の折り返し部2aを内側
に折り返した後、中箱2の中に板紙製又はプラスチック
製の内箱1を圧入し、図7に示すような3重の箱4を完
成するのである。
る。この第2の方法は図5(c)の工程まで第1の方法
と同様であり、本方法は更に中箱に内箱を接着するので
ある。即ち図6に示すように、内箱1の内側に加熱治具
16のヒーターブロック20を、外枠3の外側に押圧ブ
ロック21を押しつけ、中箱2の折り返し部2aに塗布
された接着性樹脂を溶融させ、C部において中箱2に内
箱1を接着するのである。なおこの場合、内箱1には板
紙製のみが用いられ、プラスチック製は不可である。こ
のようにして形成された完成品は外枠、中箱、内箱が全
て接着されているため、前記の第1の方法で形成された
場合よりも更に強度は向上する。
を付与する方法について説明する。この方法は、先ず、
入口部を230°C、中央部から出口部にかけては20
0°Cに保持したトンネル型オーブンの中を約3秒間で
箱を通過させ加熱する。この熱処理により板紙にコーテ
ィングされていた樹脂塗料のコーティング面の凹凸が平
滑となり乱反射がなくなることで、光沢が生じ、美麗な
表面となる。なお、この熱処理は殺菌の効果もあり、食
品を入れる箱としては好都合である。
とよりなる3重の箱をホットメルト方式で接着一体化す
ることにより強度および製造効率が向上する。また、外
枠に友禅模様等の模様和紙を貼設し、さらに外枠の各辺
に丸みを持たせることにより重量感と美観を持たせるこ
とができる。
図で、(a)は分解斜視図、(b)は組立斜視図であ
る。
用の板紙の表面処理工程を説明するための図である。
る中箱を示す図で、(a)は展開図、(b)は組立断面
図である。
の拡張処理工程を説明するための図である。
の製造方法を説明するための図である。
の製造方法を説明するための図である。
に丸みを持たせた完成品を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 板紙またはプラスチックを用いて所定の
大きさに形成された内箱(1)と、下層に着色樹脂塗料
(10)を、上層に接着性樹脂塗料(12)を塗布した
板紙から、前記内箱(1)を収容できる大きさで且つ上
縁に折り返し部(2a)が形成された中箱(2)と、該
中箱(2)の外周を覆う大きさの枠状に板紙を用いて形
成された外枠(3)とよりなる多角形状の3重の箱
(4)の製造方法であって、 前記外枠(3)に中箱(2)を挿入した後、加熱治具
(16)により、前記中箱(2)の内面と外枠(3)の
外面から押圧すると共に加熱して、前記中箱(2)に塗
布された接着性樹脂塗料(12)を溶融し、該中箱
(2)に外枠(3)を接着し、次いで中箱(2)の折り
返し部(2a)を内側に折り返した後、該中箱(2)の
中に内箱(1)を圧入してなることを特徴とする紙箱の
製造方法。 - 【請求項2】 板紙を用いて所定の大きさに形成された
内箱(1)と、下層に着色樹脂塗料(10)を、上層に
接着性樹脂塗料(12)を塗布した板紙から、前記内箱
(1)を収容できる大きさで且つ上縁に折り返し部(2
a)が形成された中箱(2)と、該中箱(2)の外周を
覆う大きさの枠状に板紙を用いて形成された外枠(3)
とよりなる多角形状の3重の箱(4)の製造方法であっ
て、 前記外枠(3)に中箱(2)を挿入した後、加熱治具
(16)により、前記中箱(2)の内面と外枠(3)の
外面から押圧すると共に加熱して、前記中箱(2)に塗
布された接着性樹脂塗料(12)を溶融し、該中箱
(2)に外枠(3)を接着し、次いで中箱(2)の折り
返し部(2a)を内側に折り返した後、該中箱(2)の
中に内箱(1)を挿入し、加熱治具(16)により、前
記内箱(1)の内面と外枠(3)の外面から押圧すると
共に加熱して、前記中箱(2)の折り返し部(2a)に
塗布された接着性樹脂塗料(12)を溶融し、該中箱
(2)に内箱(1)を接着することを特徴とする紙箱の
製造方法。 - 【請求項3】 前記中箱(2)の形成時に、その底部か
ら各辺を折り曲げる折り線を外側に張り出す円弧状とし
たことを特徴とする請求項1または2記載の紙箱の製造
方法。 - 【請求項4】 前記外枠(3)と中箱(2)を接着する
前に、予め外枠(3)の外周面に装飾用の模様紙を貼設
することを特徴とする請求項1または2記載の紙箱の製
造方法。 - 【請求項5】 前記外枠(3)を中箱(2)に接着する
前に、予め該外枠(3)の各辺を拡張治具(14)によ
りに丸みを持たせるように形成することを特徴とする請
求項1または2記載の紙箱の製造方法。 - 【請求項6】 前記紙箱の製造方法により、一体化した
紙箱を所定温度に保持したオーブンにて所定時間加熱
し、中箱(2)の接着性樹脂塗布面に光沢を生ぜしめる
ことを特徴とする請求項1または2記載の紙箱の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02162597A JP3199654B2 (ja) | 1997-02-04 | 1997-02-04 | 紙箱の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JPH10217361A true JPH10217361A (ja) | 1998-08-18 |
JP3199654B2 JP3199654B2 (ja) | 2001-08-20 |
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ID=12060256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP02162597A Expired - Fee Related JP3199654B2 (ja) | 1997-02-04 | 1997-02-04 | 紙箱の製造方法 |
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JP (1) | JP3199654B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101054295B1 (ko) | 2008-10-20 | 2011-08-08 | 남광산업기계 주식회사 | 박스 제조장치 및 이를 이용한 싸바리 상자의 자동 제조장치 |
CN107131452A (zh) * | 2017-05-31 | 2017-09-05 | 平湖市凯宇鲜菜有限公司 | 一种饭盒制作设备的照明装置 |
CN109515907A (zh) * | 2018-12-17 | 2019-03-26 | 中荣印刷集团股份有限公司 | 一种带有3d光栅的包装盒及其制造方法 |
KR20200007944A (ko) * | 2017-06-19 | 2020-01-22 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 이재 접합체의 제조 방법 |
KR102156841B1 (ko) * | 2019-05-23 | 2020-09-16 | 주식회사 신우 | 싸바리 박스 기포 제거 장치 |
CN114311845A (zh) * | 2022-01-10 | 2022-04-12 | 中科天工(广东)智能技术有限公司 | 一种围条的围边成型工艺 |
-
1997
- 1997-02-04 JP JP02162597A patent/JP3199654B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN114311845A (zh) * | 2022-01-10 | 2022-04-12 | 中科天工(广东)智能技术有限公司 | 一种围条的围边成型工艺 |
CN114311845B (zh) * | 2022-01-10 | 2024-06-04 | 中科天工(广东)智能技术有限公司 | 一种围条的围边成型工艺 |
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