JP2002104350A - 金属材にフイルムを転写する熱転写装置 - Google Patents

金属材にフイルムを転写する熱転写装置

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JP2002104350A
JP2002104350A JP2000336739A JP2000336739A JP2002104350A JP 2002104350 A JP2002104350 A JP 2002104350A JP 2000336739 A JP2000336739 A JP 2000336739A JP 2000336739 A JP2000336739 A JP 2000336739A JP 2002104350 A JP2002104350 A JP 2002104350A
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film
thermal transfer
metal material
transfer
aluminum
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JP2000336739A
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English (en)
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Tsutomu Yamazaki
勉 山崎
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Sanko Co Ltd
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Sanko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅の外装及び内装材、家具、道路のガイド
板、小型船舶の外板等の化粧板には、耐久性、耐候性が
良く、表面は柄物等の意匠性の優れた金属材、特にアル
ミニウム材が要求されている。また、リサイクルされる
場合に、公害が生じないものが求められている。また、
工場での省スペースな装置が要求されている。 【解決手段】 金属材表面を余熱する加熱手段と転写フ
イルムを供給する供給機構と余熱された金属材表面に転
写フイルムを圧着する加圧ローラと金属材表面に圧着さ
れた転写フイルムの剥離被膜を剥離する剥離手段と剥離
被膜が剥離された転写フィルムを冷却する手段とを一体
化した熱転写機構と、この熱転写機構を金属材上で移送
させる機構と、からなる金属材にフイルムを転写する熱
転写装置。この装置によって、金属材と転写フイルムの
接着強度、表面硬度が高く意匠性の優れた金属化粧板が
得られるとともに工場の省スペースが図られしかも熱転
写効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】耐久性、耐候性が良く、表面
が意匠性に優れた金属材、特にアルミニウム材(以下、
アルミ材と略記する。)の製造装置に関し、住宅の外装
及び内装材、家具、道路のガイド板、小型船舶の外板等
の化粧材、特に型押しの長尺アルミサッシュの表面にお
ける柄物加工材に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属材は、機械的特性に優れて
いるため、建材等に広く適用されている。特に、アルミ
材は、軽量性、耐候性、耐久性に優れているため、住宅
の外装及び内装材、家具、道路のガイド板、小型船舶の
外板等に使われ、使用範囲はますます拡大しつつある。
しかも,アルミ材の上記特性に加えてアルミ材の使用個
所での要求から、使用されているアルミ材の表面すなわ
ち外観の意匠性が重大となって来ている。そのため、ア
ルミ材の表面に、カラー塗料で塗装して着色する方法、
カラー塗料を型板を通して噴霧して一定模様をつける方
法、あるいはカラー塗料を浸漬させてメッキする方法等
があった。または、模様入りのラミネートフイルムを、
接着剤でアルミ材表面に貼付ける方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の方法すなわち塗装方法では単一のカラーしか塗れ
ないので、模様等の意匠性に劣り、しかも色むらや塗膜
のたれ等が生じていた。また、噴霧方法では、型抜きの
模様は一般的に同一パターンの繰り返しであり、意匠性
に多様性がなく、また塗料の拡散等作業上又は工場周辺
等への環境問題が生じていた。更に、メッキ方法では、
単一のカラーしか塗れないので、模様等の意匠性に劣り
しかもメッキ方法から出る排液は公害上問題を生じてい
た。なお、上記の作業上の衛生問題、環境への問題、公
害上の問題は、クリヤー出来るのであるが、それには膨
大なコストがかかっている。更にまた、模様入りのラミ
ネートフイルムを接着剤でアルミ材表面に貼付ける方法
では、その製品は確かに表面強度が強く接着性も良く耐
候性も有るので良好な製品である。ところが、現在で
は、地球環境の問題上、製品のリサイクル性が重大とな
って来ている。その際、この方法で作られた製品では、
アルミ材表面に貼付されたラミネートフイルムを着けた
ままにリサイクル処理をすると公害上の問題が発生する
ので、貼付されたラミネートフイルムを剥ぎ除く処理が
必要であり、リサイクル処理の際のコストアップになっ
ていた。
【0004】そして、平面材でなく型押し材では、平面
材と異なって多面にフイルムを貼るには複雑な工程が必
要であり、手動に頼る必要も生じ効率上難点があった。
【0005】そこで、発明者は、鋭意研究開発を行い、
その結果を先に特願平11−375891号及び特願平
11−377113号として出願した。図9は、その実
施例の一例を示したものである。図9において、aは、
接着層が貼付けられたカラコートbと剥離被膜cとから
成る転写フイルム、dは搬送ローラe,e,・・・によ
って図中矢印A方向に移送されるアルミ材等の長尺物の
被転写基体(以下、アルミ材という。)、fはアルミ材
dをあらかじめ加熱するバーナ、gは転写フイルムaと
アルミ材dとを接触させながら加圧する第一加圧ロー
ラ、hは剥離被膜cをカラコートbから剥離する剥離棒
又はローラ(以下、剥離棒という。)、iは剥離被膜c
が剥離されたカラコートbをアルミ材dに再加圧する第
二加圧ローラ、jはクリア塗装をする塗装工程、kは乾
燥工程、lはカラコートbが化粧された商品としてのア
ルミ材(以下、アルミ化粧板という。)。なお、mは剥
離された剥離被膜cを巻き取る巻き取りローラである。
【0006】図9に示す実施例において、アルミ材dを
搬送ローラe,e,・・・に乗せ、搬送ローラe,e,
・・・の回転によって図中矢印A方向に移送し、あらか
じめ加熱バーナfでアルミ材dの表面を加熱する。一
方、アルミ材dの上方から、カラコートb側をアルミ材
dの表面側に対向させるようにして、図示省略の送り出
し装置で、図中矢印B方向に送り出し、第一加圧ローラ
gでアルミ材dの表面に転写フイルムaを接触させ加圧
する。アルミ材dの表面は加熱されているので、転写フ
イルムaの接着層が活性化しており、そのためアルミ材
dの表面に転写フイルムaが圧着される。転写フイルム
aが圧着されたアルミ材dは搬送ローラe,e,・・・
で図中矢印A方向に移送し、ついで、巻き取りローラm
によって、剥離棒hを介して剥離被膜cを剥離する。カ
ラコートbが接着されたアルミ材dを第二加圧ローラi
で再び加圧してカラコートbとアルミ材dとの接着強度
を高める。この再加圧したアルミ材dのカラコートe表
面を塗装工程jでクリア塗装をして表面硬度を高める。
ついで、乾燥工程kで乾燥して、カラコートbが強く密
着されしかも表面硬度が高いアルミ化粧板lを得る。
【0007】ところが、この例では、アルミ材dが長尺
物例えば7mあるとすれば、転写前にアルミ材dを装置
の入口側に配置するために7mの空間及び転写後のアル
ミ化粧板lを装置の出口側に配置するために7mと装置
の長さ以外に配材及びアルミ化粧板の貯蔵のために計1
4m以上の空地が必要であり、工場内で大きな空間を必
要としていた。
【0008】また、型押し材の場合には、上平面を転写
した後側面を転写する場合は、平板上を転写した化粧板
を再度装置の入口側に運び込んで側面を上面にして転写
を行う等工程が煩雑でそれだけコスト高になっていた。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し、シンプルな装置で金属材特にアルミの長尺物の型
押しアルミサッシュ等にフィルムを熱転写する装置に関
するものである。
【0010】本発明の第一発明は、接着層、カラコー
ト、剥離被膜から成る転写フイルムを供給する転写フイ
ルム機構と上記転写フイルムが転写される金属材表面を
余熱する加熱機構と上記転写フイルムを余熱された上記
金属材に加圧して熱転写する加圧ローラと上記金属材に
熱転写された上記転写フイルムの上記剥離被膜を剥ぎ取
る剥離手段と上記加圧ローラ及び上記剥離手段の間に設
けられた上記転写フイルムの冷却手段とを有する熱転写
機構と、上記熱転写機構を上記金属材上で移送させる機
構と、からなる金属材にフイルムを転写する熱転写装置
である。
【0011】本発明の第二発明は、本発明の第一発明に
おいて、上記加圧ローラが熱風供給箱で囲われている金
属材にフイルムを転写する熱転写装置である。
【0012】本発明の第三発明は、本発明の第一発明及
び第二発明において、上記加熱機構および/または上記
加圧ローラが移動方向に複数個配設されている金属材に
フイルムを転写する熱転写装置である。
【0013】本発明の第四発明は、本発明の第一発明乃
至第三発明において、上記熱転写機構が移動方向に対し
て垂直方向に複数個並設されている金属材にフイルムを
転写する熱転写装置である。
【0014】本発明の第五発明は、本発明の第一発明乃
至第四発明において、上記熱転写機構が上記金属材の両
端側に相対して配設されている金属材にフイルムを転写
する熱転写装置である。
【0015】本発明の第六発明は、本発明の第一発明乃
至第五発明において、上記金属材が型押し材である金属
材にフイルムを転写する熱転写装置である。
【0016】本発明の第七発明は、本発明の第一発明乃
至第六発明において、上記金属材がアルミニウムである
金属材にフイルムを転写する熱転写装置である。
【0017】
【発明の具体的説明】発明者等は、金属材商品の高付加
価値化、リサイクル性及び適用市場の拡大等を考慮し、
シンプルな工程で柄物被膜形成体を有するアルミ材特に
アルミ型押し材を得る方法の検討のため、鋭意実験を重
ねて次の知見を得た。発明者等は、素材の如何にかかわ
らずその表面装飾に関心をいだき、調査の結果、プラス
チック製品に水転写法等が行なわれている事が分かり、
その転写法のアルミ材への適用に取り組んだ。また、接
着剤を使わず転写フイルムに熱を加えて転写する乾式転
写方法や接着剤を用いて転写フイルムを転写する方法に
ついて実験を行なった。
【0018】アルミ型押し材に転写する前に、まずアル
ミ平板材の表面に転写フイルムを転写する方法を検討し
た。基盤ローラ上に長尺物アルミニウムの平板材(以
下、アルミ平板材と云う)を置き、そのアルミ平板材表
面に転写フイルムを被せながらローラで加圧又は加圧・
加熱しながら転写する場合、アルミニウム(以下、アル
ミと略記する。)特有の問題が生じた。すなわち、アル
ミは熱伝導が良いため、加熱バーナ又は加熱ローラ等か
ら加えられた熱は、アルミ平板材中をすばやく拡散し、
ローラ近傍の温度が所定になる事が難しく、アルミ平板
材の移動速度を早くすると転写フイルムの接着性が悪
く、一方遅すぎると転写フイルムが加熱オーバで焼き過
ぎが生じ、一部が炭化する事が起こる。その為、転写フ
イルムの特性すなわち耐熱性、接着性等の特性の適正な
ものを選ぶとともに、加熱温度、ローラの加圧力、基盤
ローラによるアルミ材の移動速度の検討、調整が必要で
あった。そこで、発明者等は、市販されている大量の転
写フイルムについて、逐次実験を行い、CFC int
ernational,Inc製の商品名「EB Fo
ilsTM(登録商標)」が、本発明を具体化するに適
したものである事が判明した。
【0019】次に、本発明の実施例について詳述する。
【実施例】本発明の第一発明の実施例を第一実施例とし
て、図1を用いて説明する。図1において、1は、架台
2の上板3上に取り付けられたアルミ平板材等の長尺物
の被転写基体(以下、アルミ材という。)、4はヒータ
5で加熱されアルミ材1を余熱する熱風供給ノズル、6
は接着層が貼付けられたカラコート7と剥離被膜8とか
ら成る転写フイルム、9は転写フイルム6をアルミ材1
上に供給する供給ローラ、10は転写フイルム6をアル
ミ材1上近傍に近づけるガイドローラ、11は熱風供給
ノズル4で余熱されたアルミ材1の表面に転写フイルム
6を圧着する加圧ローラ、12はアルミ材1上に圧着さ
れた転写フイルム6を冷却する冷却ノズル、13はアル
ミ材1の表面に圧着された転写フイルム6の剥離被膜8
を剥離する剥離手段(以下、剥離ローラという。)、1
4は剥離された剥離被膜8を巻き取る巻取りローラ、1
5は熱風供給ノズル4、転写フイルム6、供給ローラ
9、ガイドローラ10、加圧ローラ11、冷却ノズル1
2、剥離ローラ13、巻取りローラ14が一体に取り付
けられた固定板、16は熱風供給ノズル4、転写フイル
ム6、供給ローラ9、ガイドローラ10、加圧ローラ1
1、冷却ノズル12、剥離ローラ13、巻取りローラ1
4、固定板15からなる熱転写機構、17はモータが内
蔵され梁18上を走行する台車、19は固定板15と台
車17とを連結する支柱である。20はカラコート7が
化粧された商品としてのアルミ材(以下、アルミ化粧板
と云う。)である。
【0020】図1に示す第一実施例において、アルミ材
1を架台2の上板3上に乗せ台車17のモータを駆動さ
せ支柱19を介して熱転写機構16を移動させながら熱
風供給ノズル4から熱風を吹きつけアルミ材1の表面を
加熱する。一方、アルミ材1の上方から、カラコート7
側をアルミ材1の表面側に対向させるようにして、図示
省略の供給ローラ用動力を駆動させ供給ローラ9から転
写フイルム6をアルミ材1上に送り出し、ガイドローラ
10でアルミ材1上近傍に転写フイルム6を近づける。
ついで図示省略の加圧ローラ用動力を駆動させ加圧ロー
ラ11でアルミ材1の表面に転写フイルム6を接触させ
加圧する。アルミ材1の表面は加熱されているので、転
写フイルム6の接着層が活性化し、そのためアルミ材1
の表面に転写フイルム6が圧着される。転写フイルム6
が圧着されたアルミ材1は、冷却ノズル12でアルミ材
1表面の転写フィルム6の剥離被膜8が急冷され剥がれ
易くなる。そこで、図示省略の巻取りローラ用動力を駆
動させ巻き取りローラ14によって、剥離ローラ13を
介して剥離被膜8を剥離させ巻取りローラ14で巻き取
る。カラコート7が接着されたアルミ材1は、表面を塗
装工程でクリア塗装をして表面硬度を高める。ついで、
乾燥工程で乾燥して、カラコート7が強く密着されしか
も表面硬度が高い意匠性に優れたアルミ化粧板20を得
る。
【0021】本発明の第二発明に関する実施例を第二実
施例として、図1に示す。第二実施例を図示する図1に
おいて、21はヒータ、22は加圧ローラ11を囲って
設けられた熱風供給箱である。この第二実施例では、加
圧ローラ11で加圧する際、熱転写に適した温度に加熱
されていない場合、又は転写フイルム6の押さえつけに
よって熱風供給ノズル4で適温に加熱されているアルミ
材1が冷やされ過ぎた場合等に、熱風供給箱22からの
熱風で適温まで転写フイルム6とアルミ材1とを加熱す
る。このように、熱風供給箱22からの熱風で適温まで
加熱しながら加圧ローラ11で転写フイルム6をアルミ
材1上に加圧するので、接着強度の高い意匠性の優れた
アルミ化粧板20を得られる。
【0022】本発明の第三発明に関する実施例を第三実
施例乃至第五実施例として、図2に示す。図2におい
て、符号1a乃至3a、6a乃至10a、12a乃至2
0aのものは、図1における符号1乃至3、6乃至1
0、12乃至20のもの均等物なので説明を省略する。
そして、4aは第一熱風供給ノズル、5aは第一熱風供
給ノズル4aに内蔵されたヒータ、4bは第二熱風供給
ノズル、5bは第二熱風供給ノズル4bに内蔵されたヒ
ータ、11aは第一加圧ローラ、21aはヒータ、22
aは第一加圧ローラ11aを囲っている第一熱風供給箱
である。11bは第二加圧ローラ、21bはヒータ、2
2bは第二加圧ローラ11bを囲っている第二熱風供給
箱である。
【0023】第三実施例は、アルミ材1aの余熱を充分
にするために第一熱風供給ノズル4a、第二熱風供給ノ
ズル4bでアルミ材1aを加熱するものである。
【0024】第四実施例は、アルミ材1aと転写フィル
ム6aとの接着強度を高めるために、第一加圧ローラ1
1a、第二加圧ローラ11bで加圧するものである。
【0025】第五実施例は、アルミ材1aの余熱を充分
にしかつアルミ材1aと転写フイルム6aとの接着強度
を高めるために、第一熱風供給ノズル4a、第二熱風供
給ノズル4bでアルミ材1aを加熱し、第一加圧ローラ
11aで加圧したのち第二加圧ローラ11bで再加圧し
てアルミ材1aと転写フイルム6aとの接着強度を高め
るものである。なお、この第三実施例乃至第五実施例に
おいて、ヒータ21a、ヒータ21bによって第一熱風
供給箱22a、第二熱風供給箱22bから熱風を供給し
て温度コントロールしても良い。
【0026】第三実施例乃至第五実施例においては、第
一熱風供給ノズル4a、第二熱風供給ノズル4b、第一
加圧ローラ11a、第二加圧ローラ11b、第一熱風供
給箱22a、第二熱風供給箱22bを適当に組み合わせ
ることによって、転写フイルム6aがアルミ材1a上に
熱転写されるので更に意匠性の優れたアルミ化粧板20
aを得ることが出来る。
【0027】本発明の第四発明に関する実施例を第六実
施例として、図3及び図4に示す。図3は第六実施例の
側面図、図4はその正面図である。図3において、1c
はアルミ材、3cは架台2cの上板、16cは図1に示
す熱転写機構を抽象化したもので、その機構の一部を示
すものとして11cは加圧ローラ、17cは台車、19
cは支柱を示す。18cは梁である。第六実施例では、
図4に示すように熱転写機構16c,16c,16cが
台車17c,17c,17cの移動方向に対して垂直方
向に並設されているものである。第六実施例において
は、架台2cの上板3c上にアルミ材1c,1c,1c
を置き、台車17c,17c,17cを同時に駆動させ
て熱転写機構16c,16c,16cを移動させ加圧ロ
ーラ11c,11c,11cで図示省略の転写フイルム
をアルミ材1c,1c,1c上に熱転写する。第六実施
例では、熱転写機構16c,16c,16cが並設され
ているので、一工程で複数(この実施例では3本)の意
匠性の優れたアルミ化粧板20c,20c,20cを得
ることが出来る。
【0028】本発明の第五発明に関する実施例を第七実
施例として、図5及び図6に示す。図5は、第七実施例
の側面図、図6はその正面図である。図5及び図6にお
いて、1dはアルミ材、3dは架台2dの上板、16
d,16eは図1に示す熱転写機構を抽象化したもの
で、その機構の一部を示すものとして11d,11eは
加圧ローラ、17d,17eは台車、19d,19eは
支柱を示す。18dは梁である。第七実施例では熱転写
機構16d,16eは、アルミ材1dの両端側に相対し
て配設されている。また、熱転写機構16d,16d,
16d及び熱転写機構16e,16e,16eは、図6
に示すように台車17d,17d,17d及び台車17
e,17e,17eの移動方向に対して垂直方向に並設
されている。
【0029】このような第七実施例において、架台2d
の上板3d上にアルミ材1d,1d,1dを置き、台車
17d,17d,17dを駆動させて熱転写機構16
d,16d,16dを移動させ加圧ローラ11d,11
d,11dで図示省略の転写フイルムをアルミ材1d,
1d,1d上に熱転写する。ついで、アルミ材1d,1
d,1dの側面すなわち未熱転写面に熱転写する場合に
は、まず熱転写機構16d,16d,16dを台車17
d,17d,17dによって高速で元の位置(図5中左
側)に戻した後、アルミ材1d,1d,1dの側面すな
わち未熱転写面が上面になるようにアルミ材1d,1
d,1dを横倒しにする。そして、台車17e,17
e,17eを駆動させて図示省略の転写フイルム等があ
らかじめセットされた熱転写機構16e,16e,16
eを移動させ、加圧ローラ11e,11e,11eで図
示省略の転写フイルムをアルミ材1d,1d,1dの上
面に熱転写する。
【0030】更に、アルミ材1d,1d,1dの他の側
面を熱転写する場合には、まず熱転写機構16e,16
e,16eを台車17e,17e,17eによって高速
で元の位置(図5中右側)に戻した後、アルミ材1d,
1d,1dの他の側面すなわち未熱転写面が上面になる
ようにアルミ材1d,1d,1dを横倒しにする。そし
て、台車17d,17d,17dを駆動させて図示省略
の転写フイルム等があらかじめセットされた熱転写機構
16d,16d,16dを移動させ、加圧ローラ11
d,11d,11dで図示省略の転写フイルムをアルミ
材1d,1d,1dの上面に熱転写し、三面が熱転写さ
れた意匠性の優れた3本のアルミ化粧板20d,20
d,20dを得る。このように、アルミ材1d,1d,
1dの多面の熱転写を極めて効率良く行うことが出来
る。
【0031】本発明の第六発明は、型押し材の熱転写に
関するものであり、その実施例を第八実施例として説明
する。第八実施例を図示する図7及び図8において、符
号2f乃至5f、7f乃至10f、12f乃至22fの
ものは、図1の符号2乃至5、7乃至10、12乃至2
2のものと均等物なので説明を省略する。図6及び図7
において、1fは図8に示すような型押しされたアルミ
材(以下、型押しアルミ材という。)であり、11fは
図8に拡大して図示する型押し加圧ローラであり、20
fは型押しアルミ化粧板である。なお、型押し加圧ロー
ラ11f、型押しアルミ化粧板20fが複雑な形状の場
合には、その形状に対応して複数個用いる。
【0032】第八実施例において、型押しアルミ材1f
を架台2fの上板3f上に置き、台車17fのモータを
駆動させ、支柱19fを介して熱転写機構16fを移動
させる。熱風供給ノズル4fから熱風を吹きつけ型押し
アルミ材1fの表面を加熱する。一方、型押しアルミ材
1fの上方から、転写フイルム6fのカラコート7f側
を型押しアルミ材1fの表面側に対向させるようにし
て、図示省略の供給ローラ動力を駆動させ供給ローラ9
fで型押しアルミ材1f上に送り出し型押し加圧ローラ
11fで型押しアルミ材1fの表面に転写フイルム6f
を接触させ加圧する。型押しアルミ材1fの表面は加熱
されて、転写フイルム6fの接着層が活性化しているの
で、型押しアルミ材1fの表面に転写フイルム6fが圧
着される。転写フイルム6fが圧着された型押しアルミ
材1fは、冷却ノズル12fで型押しアルミ材1f表面
の転写フィルム6fの剥離被膜8fが急冷され剥がれ易
くなる。そこで、図示省略の巻取りローラ用動力を駆動
させ巻き取りローラ14fによって、剥離ローラ13f
を介して剥離被膜8fを剥離し巻取りローラ14fに巻
き取る。この型押しアルミ材1fのカラコート7f表面
を塗装工程でクリア塗装をして表面硬度を高める。つい
で、乾燥工程で乾燥して、カラコート7fが強く密着さ
れしかも表面硬度が高くしかも意匠性に優れた型押しア
ルミ化粧板20fを得られる。
【0033】本発明の第七発明は、転写フイルムが熱転
写される金属材が特にアルミ材であるものである。な
お、以上に説明した本発明の実施例では、プライマー処
理した材料又は未プライマー処理材料を使用しても良
い。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように,本発明によれば,
以下に列挙するようなすぐれた効果が得られる。 転写フイルムと金属材との接着が非常に強く耐久性、
耐候性が良く、意匠性に優れた製品が得られる。 熱転写機構が移動するので、金属材の配材及び金属材
化粧材の貯蔵空間が省略出来るので、工場の省スペース
が可能である。 加圧ローラ周囲に熱風を供給して、余熱されている金
属材を適正温度に加熱するので、転写フイルムと金属材
との接着が更に強く耐久性、耐候性が良く意匠性の優れ
た製品が得られる。 二段余熱方式、二段加圧方式を適当に組合せて熱転写
を行い、熱転写に最も適した条件が選ばれるので、転写
フイルムと金属材との接着が最も適した状態で接着され
耐久性、耐候性が良く意匠性の優れた製品が得られる。 熱転写機構が移動方向に並設されているので、複数の
金属材が同時に熱転写されるので、転写効率が上がりコ
ストダウンになる。 熱転写機構が複数の金属材の両側に相対して移動方向
に対して垂直方向に並設され、金属材の多面が効率良く
熱転写されるので、多面を熱転写する工程の効率が上が
りコストダウンになる。 型押し加圧ローラを採用しているので、転写フイルム
と金属材との接着が非常に強く耐久性、耐候性が良く、
意匠性に優れた型押し製品が得られる。 加熱コントロールによって、転写フイルムを炭化させ
ることなく長尺物の金属材に転写フイルムを強力に接着
させることが出来る。 住宅の外装及び内装材、家具、道路のガイド板、小型
船舶の外板等の化粧材用として耐久性、耐候性が良く、
意匠性に優れたカラフルな金属材、特にアルミ材、型押
しの長尺アルミサッシュの製品が得られる。 ▲10▼転写法を採用しているので、作業上の衛生問
題、環境への問題、公害上の問題が生じることがない。 ▲11▼化粧板、型押し化粧板上の剥離被膜が剥離され
ているので、リサイクル処理の場合、公害が生じるのを
防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる第一実施例及び第二実施例の
側面図である。
【図2】 本発明に係わる第三実施例乃至第五実施例の
側面図である。
【図3】 本発明に係わる第六実施例の側面図である。
【図4】 本発明に係わる第六実施例の正面図である。
【図5】 本発明に係わる第七実施例の側面図である。
【図6】 本発明に係わる第七実施例の正面図である。
【図7】 本発明に係わる第八実施例の側面図である。
【図8】 本発明に係わる第八実施例の部分拡大図であ
る。
【図9】 従来例の側面図である。
【符号の説明】
1・・・アルミ材 1f・・・型押しアルミ材 2・・・架台 3・・・上板 4・・・熱風供給ノズル 4a・・・第一熱風供給ノズル 4b・・・第二熱風供給ノズル 5・・・ヒータ 6・・・転写フイルム 7・・・カラコート 8・・・剥離被膜 9・・・供給ローラ 10・・・ガイドローラ 11・・・加圧ローラ 11a・・・第一加圧ローラ 11b・・・第二加圧ローラ 11f・・・型押し加圧ローラ 12・・・冷却ノズル 13・・・剥離ローラ 14・・・巻取りローラ 15・・・固定板 16・・・熱転写機構 16a・・・熱転写機構 16c・・・熱転写機構 16d・・・熱転写機構 16e・・・熱転写機構 17・・・台車 18・・・梁 19・・・支柱 20・・・アルミ化粧板 20f・・・型押しアルミ化粧板 21・・・ヒータ 22・・・熱風供給箱 22a・・・第一熱風供給箱 22b・・・第二熱風供給箱

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接着層、カラコート、剥離被膜から成る転
    写フイルムを供給する転写フイルム機構と上記転写フイ
    ルムが転写される金属材表面を余熱する加熱機構と上記
    転写フイルムを余熱された上記金属材に加圧して熱転写
    する加圧ローラと上記金属材に熱転写された上記転写フ
    イルムの上記剥離被膜を剥ぎ取る剥離手段と上記加圧ロ
    ーラ及び上記剥離手段の間に設けられた上記転写フイル
    ムの冷却手段とを有する熱転写機構と、上記熱転写機構
    を上記金属材上で移送させる機構と、からなることを特
    徴とする金属材にフイルムを転写する熱転写装置。
  2. 【請求項2】上記加圧ローラが熱風供給箱で囲われてい
    ることを特徴とする請求項1記載の金属材にフイルムを
    転写する熱転写装置。
  3. 【請求項3】上記加熱機構および/または上記加圧ロー
    ラが移動方向に複数個配設されていることを特徴とする
    請求項1及び請求項2記載の金属材にフイルムを転写す
    る熱転写装置。
  4. 【請求項4】上記熱転写機構が移動方向に対して垂直方
    向に複数個並設されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3記載の金属材にフイルムを転写する熱転写装
    置。
  5. 【請求項5】上記熱転写機構が上記金属材の両端側に相
    対して配設されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4記載の金属材にフイルムを転写する熱転写装置。
  6. 【請求項6】上記金属材が型押し材であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項5記載の金属材にフイルムを転
    写する熱転写装置。
  7. 【請求項7】上記金属材がアルミニウムであることを特
    徴とする請求項1乃至請求項6記載の金属材にフイルム
    を転写する熱転写装置。
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