JP2002086995A - 金属材にフイルムを熱転写する方法 - Google Patents

金属材にフイルムを熱転写する方法

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JP2002086995A
JP2002086995A JP2000321955A JP2000321955A JP2002086995A JP 2002086995 A JP2002086995 A JP 2002086995A JP 2000321955 A JP2000321955 A JP 2000321955A JP 2000321955 A JP2000321955 A JP 2000321955A JP 2002086995 A JP2002086995 A JP 2002086995A
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JP
Japan
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film
metal material
aluminum
transfer film
transfer
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JP2000321955A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Yamazaki
勉 山崎
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Sanko Co Ltd
Original Assignee
Sanko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅の外装及び内装材、家具、道路のガイド
板、小型船舶の外板等の化粧板には、耐久性、耐候性が
良く、表面は柄物等の意匠性の優れた金属材、特にアル
ミニウム材が要求されている。また、リサイクルされる
場合に、公害が生じないものが求められている。また、
工場での省スペースな装置が要求されている。 【解決手段】 接着層、カラコート剥離被膜から成る転
写フイルムを、あらかじめ加熱された金属材の表面に接
着させながら加圧し、ついで上記金属材表面に熱転写さ
れた転写フイルムを冷却した後、上記剥離被膜を剥離す
る金属材にフイルムを熱転写する方法。この方法によっ
て、金属材特にアルミニュウム材と転写フイルムの接着
強度、表面硬度が高く意匠性の優れた金属化粧板が得ら
れるとともに工場の省スペースが図られしかも熱転写効
率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】耐久性、耐候性が良く、表面
が意匠性に優れた金属材、特にアルミニウム材(以下、
アルミ材と略記する。)の製造方法に関し、住宅の外装
及び内装材、家具、道路のガイド板、小型船舶の外板等
の化粧材、特に型押しの長尺アルミサッシュの表面にお
ける柄物加工材の製造方法に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属材は、機械的特性に優れて
いるため、建材等に広く適用されている。特に、アルミ
材は、軽量性、耐候性、耐久性に優れているため、住宅
の外装及び内装材、家具、道路のガイド板、小型船舶の
外板等に使われ、使用範囲はますます拡大しつつある。
しかも,アルミ材の上記特性に加えてアルミ材の使用個
所での要求から、使用されているアルミ材の表面すなわ
ち外観の意匠性が重大となって来ている。そのため、ア
ルミ材の表面に、カラー塗料で塗装して着色する方法、
カラー塗料を型板を通して噴霧して一定模様をつける方
法、あるいはカラー塗料に浸漬させてメッキする方法等
があった。または、模様入りのラミネートフイルムを、
接着剤でアルミ材表面に貼付ける方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の方法すなわち塗装方法では単一のカラーしか塗れ
ないので、模様等の意匠性に劣り、しかも色むらや塗膜
たれ等が生じていた。また、噴霧方法では、型抜きの模
様は一般的に同一パターンの繰り返しであり、意匠性に
多様性がなく、また塗料の拡散等作業上又は工場周辺等
への環境問題が生じていた。更に、メッキ方法では、単
一のカラーしか塗れないので、模様等の意匠性に劣りし
かもメッキ方法から出る排液は公害上問題を生じてい
た。なお、上記の作業上の衛生問題、環境への問題、公
害上の問題は、クリヤー出来るのであるが、それには膨
大なコストがかかっている。更にまた、模様入りのラミ
ネートフイルムを接着剤でアルミ材表面に貼付ける方法
では、その製品は確かに表面強度が強く接着性も良く耐
候性も有るので良好な製品である。ところが、現在で
は、地球環境の問題上、製品のリサイクル性が重大とな
って来ている。その際、この方法で作られた製品では、
アルミ材表面に貼付されたラミネートフイルムを着けた
ままにリサイクル処理をすると公害上の問題が発生する
ので、貼付されたラミネートフイルムを剥ぎ除く処理が
必要であり、リサイクル処理の際のコストアップになっ
ていた。そして、平面材でなく型押し材では、平面材と
異なって多面にフイルムを貼るには複雑な工程が必要で
あり、手動に頼る必要も生じ効率上難点があった。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し、金属材特にアルミの長尺物の型押しアルミサッシ
ュ等にフィルムを熱転写する方法に関するものである。
【0005】本発明の第一発明は、接着層、カラコー
ト、剥離被膜から成る転写フイルムを、あらかじめ加熱
された金属材の表面に接着させながら加圧し、ついで上
記剥離被膜を剥離する金属材にフイルムを熱転写する方
法である。
【0006】本発明の第二発明は、接着層、カラコー
ト、剥離被膜から成る転写フイルムを、あらかじめ加熱
された金属材の表面に接着させながら加圧し、ついで上
記金属材表面に熱転写された転写フイルムを冷却した
後、上記剥離被膜を剥離する金属材にフイルムを熱転写
する方法である。
【0007】本発明の第三発明は、接着層、カラコー
ト、剥離被膜から成る転写フイルムを、あらかじめ加熱
された金属材の表面に接着させながら加熱兼加圧し、つ
いで上記金属材表面に熱転写された転写フイルムを冷却
した後、上記剥離被膜を剥離する金属材にフイルムを熱
転写する方法である。
【0008】本発明の第四発明は、接着層、カラコー
ト、剥離被膜から成る転写フイルムを、あらかじめ1回
又は複数回加熱された金属材の表面に接着させながら1
回又は複数回加圧し、ついで上記金属材表面に熱転写さ
れた転写フイルムを冷却した後上記剥離被膜を剥離する
金属材にフイルムを熱転写する方法である。
【0009】本発明の第五発明は、接着層、カラコー
ト、剥離被膜から成る転写フイルムを、あらかじめ加熱
された金属材の表面に接着させながら加圧し、ついで上
記金属材表面に熱転写された転写フイルムを冷却した
後、上記剥離被膜を剥離する熱転写機構を一体的に移動
させて、架台上に固定された上記金属材に熱転写する金
属材にフイルムを熱転写する方法である。
【0010】本発明の第六発明は、本発明の第一発明乃
至第五発明において、上記金属材が型押し材である金属
材にフイルムを熱転写する方法である。
【0011】本発明の第七発明は、本発明の第一発明乃
至第六発明において、上記金属材がアルミニウムである
金属材にフイルムを熱転写する方法である。
【0012】
【発明の具体的説明】発明者は、金属材商品の高付加価
値化、リサイクル性及び適用市場の拡大等を考慮し、シ
ンプルな工程で柄物被膜形成体を有するアルミ材特にア
ルミ型押し材を得る方法の検討のため、鋭意実験を重ね
て次の知見を得た。発明者は、素材の如何にかかわらず
その表面装飾に関心をいだき、調査の結果、プラスチッ
ク製品に水転写法等が行なわれている事が分かり、その
転写法のアルミ材への適用に取り組んだ。また、接着剤
を使わず転写フイルムに熱を加えて転写する乾式転写方
法や接着剤を用いて転写フイルムを転写する方法につい
て実験を行なった。
【0013】アルミ型押し材に転写する前に、まずアル
ミ平板材の表面に転写フイルムを転写する方法を検討し
た。基盤ローラ上に長尺物アルミニウムの平板材(以
下、アルミ平板材と云う)を置き、そのアルミ平板材表
面に転写フイルムを被せながらローラで加圧又は加圧・
加熱しながら転写する場合、アルミニウム(以下、アル
ミと略記する。)特有の問題が生じた。すなわち、アル
ミは熱伝導が良いため、加熱バーナ又は加熱ローラ等か
ら加えられた熱は、アルミ平板材中をすばやく拡散し、
ローラ近傍の温度が所定になる事が難しく、アルミ平板
材の移動速度を早くすると転写フイルムの接着性が悪
く、一方遅すぎると転写フイルムが加熱オーバで焼き過
ぎが生じ、一部が炭化する事が起こる。その為、転写フ
イルムの特性すなわち耐熱性、接着性等の特性の適正な
ものを選ぶとともに、加熱温度、ローラの加圧力、基盤
ローラによるアルミ材の移動速度の検討、調整が必要で
あった。そこで、発明者は市販されている大量の転写フ
イルムについて、逐次実験を行い、CFC inter
national,Inc製の商品名「EB Foil
TM(登録商標)」が、本発明を具体化するに適した
ものである事が判明した。
【0014】次に、本発明の実施例について詳述する。
【実施例】本発明の第一発明の実施例を第一実施例とし
て、図1を用いて説明する。図1において、1は、架台
2の上板3上に取り付けられたアルミ平板材等の長尺物
の被転写基体(以下、アルミ材という。)、このアルミ
材1はプライマー処理してない材料でもプライマー処理
した材料でも良い。4はヒータ5で加熱されアルミ材1
を余熱する熱風供給ノズル、6は接着層が貼付けられた
カラコート7と剥離被膜8とから成る転写フイルム、9
は転写フイルム6をアルミ材1上に供給する供給ロー
ラ、10は転写フイルム6をアルミ材1上近傍に持って
来るガイドローラ、11は熱風供給ノズル4で余熱され
たアルミ材1の表面に転写フイルム6を圧着する加圧ロ
ーラ、12はアルミ材1の表面に圧着された転写フイル
ム6の剥離被膜8を剥離する剥離手段(以下、剥離ロー
ラという。)、13は剥離された剥離被膜8を巻き取る
巻取りローラ、14は熱風供給ノズル4、転写フイルム
6、供給ローラ9、ガイドローラ10、加圧ローラ1
1、剥離ローラ12、巻取りローラ13が一体に取り付
けられた固定板、15は熱風供給ノズル4、転写フイル
ム6、供給ローラ9、ガイドローラ10、加圧ローラ1
1、剥離ローラ12、巻取りローラ13、固定板14か
らなる熱転写機構、16はモータが内蔵され梁17上を
走行する台車、18は固定板14と台車16とを連結す
る支柱である。19はカラコート7が化粧された商品と
してのアルミ材(以下、アルミ化粧板と云う。)であ
る。
【0015】図1に示す第一実施例において、アルミ材
1を架台2の上板3上に乗せ台車16のモータを駆動さ
せ支柱18を介して熱転写機構15を移動させながら熱
風供給ノズル4から熱風を吹きつけアルミ材1の表面を
加熱する。一方、アルミ材1の上方から、カラコート7
側をアルミ材1の表面側に対向させるようにして、図示
省略の供給ローラ用動力を駆動させ供給ローラ9から転
写フイルム6をアルミ材1上に送り出し、ガイドローラ
10でアルミ材1上近傍に転写フイルム6を近づけけ
る。ついで図示省略の加圧ローラ用動力を駆動させ加圧
ローラ11でアルミ材1の表面に転写フイルム6を接着
させ加圧する。アルミ材1の表面は加熱されているの
で、転写フイルム6の接着層が活性化し、そのためアル
ミ材1の表面に転写フイルム6が圧着される。転写フイ
ルム6が圧着されたアルミ材1は、図示省略の巻取りロ
ーラ用動力を駆動させ巻き取りローラ13によって、剥
離ローラ12を介して剥離被膜8を剥離させ巻取りロー
ラ13で巻き取る。カラコート7が接着されたアルミ材
1は、表面を塗装工程でクリア塗装をして表面硬度を高
める。ついで、乾燥工程で乾燥して、カラコート7が強
く密着されしかも表面硬度が高い意匠性に優れたアルミ
化粧板19を得る。
【0016】本発明の第二発明の実施例を第二実施例と
して、図1を用いて説明する。図1において、1は、架
台2の上板3上に取り付けられたアルミ平板材等の長尺
物の被転写基体(以下、アルミ材という。)、4はヒー
タ5で加熱されアルミ材1を余熱する熱風供給ノズル、
6は接着層が貼付けられたカラコート7と剥離被膜8と
から成る転写フイルム、9は転写フイルム6をアルミ材
1上に供給する供給ローラ、10は転写フイルム6をア
ルミ材1上近傍に近づけるガイドローラ、11は熱風供
給ノズル4で余熱されたアルミ材1の表面に転写フイル
ム6を圧着する加圧ローラ、20はアルミ材1上に圧着
された転写フイルム6を冷却する冷却ノズル、12はア
ルミ材1の表面に圧着された転写フイルム6の剥離被膜
8を剥離する剥離手段(以下、剥離ローラという。)、
13は剥離された剥離被膜8を巻き取る巻取りローラ、
14は熱風供給ノズル4、転写フイルム6、供給ローラ
9、ガイドローラ10、加圧ローラ11、剥離ローラ1
2、巻取りローラ13、冷却ノズル20が一体に取り付
けられた固定板、15は熱風供給ノズル4、転写フイル
ム6、供給ローラ9、ガイドローラ10、加圧ローラ1
1、剥離ローラ12、巻取りローラ13、固定板14、
冷却ノズル20からなる熱転写機構、16はモータが内
蔵され梁17上を走行する台車、18は固定板14と台
車16とを連結する支柱である。19はカラコート7が
化粧された商品としてのアルミ材(以下、アルミ化粧板
と云う。)である。
【0017】図1に示す第二実施例において、アルミ材
1を架台2の上板3上に乗せ台車16のモータを駆動さ
せ支柱18を介して熱転写機構15を移動させながら熱
風供給ノズル4から熱風を吹きつけアルミ材1の表面を
加熱する。一方、アルミ材1の上方から、カラコート7
側をアルミ材1の表面側に対向させるようにして、図示
省略の供給ローラ用動力を駆動させ供給ローラ9から転
写フイルム6をアルミ材1上に送り出し、ガイドローラ
10でアルミ材1上近傍に転写フイルム6を近づける
る。ついで図示省略の加圧ローラ用動力を駆動させ加圧
ローラ11でアルミ材1の表面に転写フイルム6を接触
させ加圧する。アルミ材1の表面は加熱されているの
で、転写フイルム6の接着層が活性化し、そのためアル
ミ材1の表面に転写フイルム6が圧着される。転写フイ
ルム6が圧着されたアルミ材1は、冷却ノズル20でア
ルミ材1表面の転写フィルム6の剥離被膜8が急冷され
剥がれ易くなる。そこで、図示省略の巻取りローラ用動
力を駆動させ巻き取りローラ13によって、剥離ローラ
12を介して剥離被膜8を剥離させで巻き取る。カラコ
ート7が接着されたアルミ材1は、表面を塗装工程でク
リア塗装をして表面硬度を高める。ついで、乾燥工程で
乾燥して、カラコート7が強く密着されしかも表面硬度
が高い意匠性に優れたアルミ化粧板19を得る。
【0018】本発明の第三発明に関する実施例を第三実
施例として、図1に示す。第三実施例を図示する図1に
おいて、21はヒータ、22は加圧ローラ11を囲って
設けられた熱風供給箱である。この第三実施例では、加
圧ローラ11で加圧する際、熱転写に適した温度に加熱
されていない場合、又は転写フイルム6の押さえつけに
よって熱風供給ノズル4で適温に加熱されているアルミ
材1が冷やされ過ぎた場合等に、熱風供給箱22からの
熱風で適温まで転写フイルム6とアルミ材1とを加熱す
る。このように、熱風供給箱22からの熱風で適温まで
加熱しながら加圧ローラ11で転写フイルム6をアルミ
材1上に加圧するので、接着強度の高い意匠性の優れた
アルミ化粧板19を得られる。
【0019】本発明の第四発明に関する実施例を第四実
施例乃至第六実施例として、図2に示す。図2におい
て、符号1a乃至3a、6a乃至10a、12a乃至2
0aのものは、図1における符号1乃至3、6乃至1
0、12乃至20のもの均等物なので説明を省略する。
そして、4aは第一熱風供給ノズル、5aは第一熱風供
給ノズル4aに内蔵されたヒータ、4bは第二熱風供給
ノズル、5bは第二熱風供給ノズル4bに内蔵されたヒ
ータ、11aは第一加圧ローラ、21aはヒータ、22
aは第一加圧ローラ11aを囲っている第一熱風供給箱
である。11bは第二加圧ローラ、21bはヒータ、2
2bは第二加圧ローラ11bを囲っている第二熱風供給
箱である。
【0020】第四実施例は、アルミ材1aの余熱を充分
にするために第一熱風供給ノズル4a、第二熱風供給ノ
ズル4bでアルミ材1aを加熱するものである。
【0021】第五実施例は、アルミ材1aと転写フィル
ム6aとの接着強度を高めるために、第一加圧ローラ1
1a、第二加圧ローラ11bで加圧するものである。
【0022】第六実施例は、アルミ材1aの余熱を充分
にしかつアルミ材1aと転写フイルム6aとの接着強度
を高めるために、第一熱風供給ノズル4a、第二熱風供
給ノズル4bでアルミ材1aを加熱し、第一加圧ローラ
11aで加圧したのち第二加圧ローラ11bで再加圧し
てアルミ材1aと転写フイルム6aとの接着強度を高め
るものである。なお、この第四実施例乃至第六実施例に
おいて、ヒータ21a、ヒータ21bによって第一熱風
供給箱22a、第二熱風供給箱22bから熱風を供給し
て温度コントロールしても良い。
【0023】第四実施例乃至第六実施例においては、第
一熱風供給ノズル4a、第二熱風供給ノズル4b、第一
加圧ローラ11a、第二加圧ローラ11b、第一熱風供
給箱22a、第二熱風供給箱22bを適当に組み合わせ
ることによって、転写フイルム6aがアルミ材1a上に
熱転写されるので更に意匠性の優れたアルミ化粧板19
aを得ることが出来る。
【0024】本発明の第五発明に関する実施例を第七実
施例として、図3及び図4に示す。図3は第七実施例の
側面図、図4はその正面図である。図3において、1c
はアルミ材、3cは架台2cの上板、15cは図1に示
す熱転写機構を抽象化したもので、その機構の一部を示
すものとして11cは加圧ローラ、16cは台車、18
cは支柱を示す。17cは梁である。第七実施例では、
図4に示すように熱転写機構15c,15c,15cが
台車16c,16c,16cの移動方向に対して垂直方
向に並設されているものである。第七実施例において
は、架台2cの上板3c上にアルミ材1c,1c,1c
を置き、台車16c,16c,16cを同時に駆動させ
て熱転写機構15c,15c,15cを移動させ加圧ロ
ーラ11c,11c,11cで図示省略の転写フイルム
をアルミ材1c,1c,1c上に熱転写する。第七実施
例では、熱転写機構15c,15c,15cが並設され
ているので、一工程で複数(この実施例では3本)の意
匠性の優れたアルミ化粧板19c,19c,19cを得
ることが出来る。
【0025】本発明の第六発明は、型押し材の熱転写に
関するものであり、その実施例を第八実施例として説明
する。第八実施例を図示する図5及び図6において、符
号2d乃至10d、12d乃至18d及び20d乃至2
2dのものは、図1の符号2乃至10、12乃至18及
び20乃至22のものと均等物なので説明を省略する。
図5及び図6において、1dは図6に示すような型押し
されたアルミ材(以下、型押しアルミ材という。)であ
り、11dは図6に拡大して図示する型押し加圧ローラ
であり、19dは型押しアルミ化粧板である。なお、型
押し加圧ローラ11d、型押しアルミ化粧板19dが複
雑な形状の場合には、その形状に対応して複数個用い
る。
【0026】第八実施例において、プライマー処理又は
プライマー未処理の型押しアルミ材1dを架台2dの上
板3d上に置き、台車16dのモータを駆動させ、支柱
18dを介して熱転写機構15dを移動させる。熱風供
給ノズル4dから熱風を吹きつけ型押しアルミ材1dの
表面を加熱する。一方、型押しアルミ材1dの上方か
ら、転写フイルム6dのカラコート7d側を型押しアル
ミ材1dの表面側に対向させるようにして、図示省略の
供給ローラ動力を駆動させ供給ローラ9dで型押しアル
ミ材1d上に送り出しガイドローラ10dで型押しアル
ミ材1d上近傍に近づけた後、型押し加圧ローラ11d
で型押しアルミ材1dの表面に転写フイルム6dを接触
させ加圧する。型押しアルミ材1dの表面は加熱され
て、転写フイルム6dの接着層が活性化しているので、
型押しアルミ材1dの表面に転写フイルム6dが圧着さ
れる。転写フイルム6dが圧着された型押しアルミ材1
dは、冷却ノズル12dで転写フィルム6dの剥離被膜
8dを急冷し剥がれ易くする。そこで、図示省略の巻取
りローラ用動力を駆動させ巻き取りローラ14dによっ
て、剥離ローラ13dを介して剥離被膜8dを剥離し巻
き取る。この型押しアルミ材1dのカラコート7d表面
を塗装工程でクリア塗装をして表面硬度を高める。つい
で、乾燥工程で乾燥して、カラコート7dが強く密着さ
れしかも表面硬度が高くしかも意匠性に優れた型押しア
ルミ化粧板19dを得られる。
【0027】本発明の第七発明は、転写フイルムが熱転
写される金属材が特にアルミ材であるものである。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように,本発明によれば,
以下に列挙するようなすぐれた効果が得られる。 転写フイルムと金属材との接着が非常に強く耐久性、
耐候性が良く、意匠性に優れた製品が得られる。 加圧ローラ周囲に熱風を供給して、余熱されている金
属材を適正温度に加熱するので、転写フイルムと金属材
との接着が更に強く耐久性、耐候性が良く意匠性の優れ
た製品が得られる。 二段余熱方式、二段加圧方式を適当に組合せて熱転写
を行い、熱転写に最も適した条件が選ばれるので、転写
フイルムと金属材との接着が最も適した状態で接着され
耐久性、耐候性が良く意匠性の優れた製品が得られる。 熱転写機構が移動するので、金属材の配材及び金属材
化粧材の貯蔵空間が省略出来るので、工場の省スペース
が可能である。 熱転写機構が移動方向に並設されているので、複数の
金属材が同時に熱転写されるので、転写効率が上がりコ
ストダウンになる。
【0019】型押し加圧ローラを採用しているので、
転写フイルムと金属材との接着が非常に強く耐久性、耐
候性が良く、意匠性に優れた型押し製品が得られる。 加熱コントロールによって、転写フイルムを炭化させ
ることなく長尺物の金属材に転写フイルムを強力に接着
させることが出来る。 住宅の外装及び内装材、家具、道路のガイド板、小型
船舶の外板等の化粧材用として耐久性、耐候性が良く、
意匠性に優れたカラフルな金属材、特にアルミ材、型押
しの長尺アルミサッシュの製品が得られる。 転写法を採用しているので、作業上の衛生問題、環境
への問題、公害上の問題が生じることがない。 ▲10▼化粧板、型押し化粧板上の剥離被膜が剥離され
ているので、リサイクル処理の場合、公害が生じるのを
防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる第一実施例乃至第三実施例の
側面図である。
【図2】 本発明に係わる第四実施例乃至第六実施例の
側面図である。
【図3】 本発明に係わる第七実施例の側面図である。
【図4】 本発明に係わる第七実施例の正面図である。
【図5】 本発明に係わる第八実施例の側面図である。
【図6】 本発明に係わる第八実施例の部分拡大図であ
る。
【符号の説明】
1・・・アルミ材 1f・・・型押しアルミ材 2・・・架台 3・・・上板 4・・・熱風供給ノズル 4a・・・第一熱風供給ノズル 4b・・・第二熱風供給ノズル 5・・・ヒータ 6・・・転写フイルム 7・・・カラコート 8・・・剥離被膜 9・・・供給ローラ 10・・・ガイドローラ 11・・・加圧ローラ 11a・・・第一加圧ローラ 11b・・・第二加圧ローラ 11f・・・型押し加圧ローラ 12・・・剥離ローラ 13・・・巻取りローラ 14・・・固定板 15・・・熱転写機構 15a・・・熱転写機構 15c・・・熱転写機構 15d・・・熱転写機構 15e・・・熱転写機構 16・・・台車 17・・・梁 18・・・支柱 19・・・アルミ化粧板 19f・・・型押しアルミ化粧板 20・・・冷却ノズル 21・・・ヒータ 22・・・熱風供給箱 22a・・・第一熱風供給箱 22b・・・第二熱風供給箱

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接着層、カラコート、剥離被膜から成る転
    写フイルムを、あらかじめ加熱された金属材の表面に接
    着させながら加圧し、ついで上記剥離被膜を剥離するこ
    とを特徴とする金属材にフイルムを熱転写する方法。
  2. 【請求項2】接着層、カラコート、剥離被膜から成る転
    写フイルムを、あらかじめ加熱された金属材の表面に接
    着させながら加圧し、ついで上記金属材表面に熱転写さ
    れた転写フイルムを冷却した後、上記剥離被膜を剥離す
    ることを特徴とする金属材にフイルムを熱転写する方
    法。
  3. 【請求項3】接着層、カラコート、剥離被膜から成る転
    写フイルムを、あらかじめ加熱された金属材の表面に接
    着させながら加熱兼加圧し、ついで上記金属材表面に熱
    転写された転写フイルムを冷却した後、上記剥離被膜を
    剥離することを特徴とする金属材にフイルムを熱転写す
    る方法。
  4. 【請求項4】接着層、カラコート、剥離被膜から成る転
    写フイルムを、あらかじめ1回又は複数回加熱された金
    属材の表面に接着させながら1回又は複数回加圧し、つ
    いで上記金属材表面に熱転写された転写フイルムを冷却
    した後、上記剥離被膜を剥離することを特徴とする金属
    材にフイルムを熱転写する方法。
  5. 【請求項5】接着層、カラコート、剥離被膜から成る転
    写フイルムを、あらかじめ加熱された金属材の表面に接
    着させながら加圧し、ついで上記金属材表面に熱転写さ
    れた転写フイルムを冷却した後、上記剥離被膜を剥離す
    る熱転写機構を一体的に移動させて、架台上に固定され
    た上記金属材に熱転写することを特徴とする金属材にフ
    イルムを熱転写する方法。
  6. 【請求項6】上記金属材が型押し材であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項5記載の金属材にフイルムを熱
    転写する方法。
  7. 【請求項7】上記金属材がアルミニウムであることを特
    徴とする請求項1乃至請求項6記載の金属材にフイルム
    を熱転写する方法。
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