JPH10215824A - 魚卵の皮取り機 - Google Patents

魚卵の皮取り機

Info

Publication number
JPH10215824A
JPH10215824A JP9021490A JP2149097A JPH10215824A JP H10215824 A JPH10215824 A JP H10215824A JP 9021490 A JP9021490 A JP 9021490A JP 2149097 A JP2149097 A JP 2149097A JP H10215824 A JPH10215824 A JP H10215824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punch drum
fish
drum
punch
fish egg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9021490A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyoshi Kataoka
信義 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikko KK
Original Assignee
Nikko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikko KK filed Critical Nikko KK
Priority to JP9021490A priority Critical patent/JPH10215824A/ja
Publication of JPH10215824A publication Critical patent/JPH10215824A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Meat And Fish (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚卵の集合体を覆っている皮をきわめて簡単
かつ効率よくきれいに取り除くことができる魚卵の皮取
り機を提供すること。 【解決手段】 外周面を弾性体14により被覆してなる
回転ローラ5を回転自在に配設し、この回転ローラ5の
弾性体14に圧接しつつ回転するとともにその圧接面に
複数の孔22を形成したパンチドラム6を前記回転ロー
ラ5と相互の軸線が平行となるように配設し、前記回転
ローラ5と前記パンチドラム6との圧接力により魚卵の
みを前記パンチドラム6の孔22を通して前記パンチド
ラム6内に濾し取るようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚卵の皮取り機に係
り、特に、鱈子や数の子等の魚卵の集合体を覆っている
薄皮を取り除き魚卵をほぐすための魚卵の皮取り機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、助惣鱈(スケソウダラ)や鰊
(ニシン)等の腹を裂いて、それらの腹子である鱈子や
数の子等を取り出し、これらの魚卵の集合体を覆ってい
る皮を取り除いて個々の魚卵にほぐした後に醤油や塩等
に漬け込んで製造する保存食品が提供されている。
【0003】前記鱈子や数の子等の魚卵は、成魚の体内
において、薄い膜状の皮によって2つの集合体に分けら
れてそれぞれひとまとまりとして被覆されているため、
この皮を取り除かなければ前記魚卵をほぐすことはでき
ない。
【0004】また、この皮が食品に含まれたとしても、
通常、人体に悪影響を及ぼすものではないが、血のり等
が付着しているため食料品の品質低下につながることか
ら、完全に取り除く必要があった。
【0005】このため、従来においては、手作業により
1つ1つの魚卵の集合体から皮を取り除く方法が採られ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した魚卵
の集合体を覆っている皮は、魚卵の表面に密着している
とともに、きわめて薄く破れやすい膜状のものであるた
め、従来の手作業により皮を除去する方法では、作業効
率が悪く、長時間を要するきわめて面倒な作業であっ
た。また、そのために多くの熟練した人員を必要とし、
コスト面に鑑みても不経済であった。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、魚卵の集合体を覆っている皮をきわめて簡単
かつ効率よくきれいに取り除くことができる魚卵の皮取
り機を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る請求項1に記載の魚卵の皮取り機の特徴
は、外周面を弾性体により被覆してなる回転ローラを回
転自在に配設し、この回転ローラの弾性体に圧接しつつ
回転するとともにその圧接面に複数の孔を形成したパン
チドラムを前記回転ローラと相互の軸線が平行となるよ
うに配設し、前記回転ローラと前記パンチドラムとの圧
接力により魚卵のみを前記パンチドラムの孔を通して前
記パンチドラム内に濾し取るようにした点にある。そし
て、このような構成を採用したことにより、魚卵の集合
体を覆っている皮をきわめて簡単かつ効率よくきれいに
取り除くことができる。
【0009】また、請求項2に記載の魚卵の皮取り機の
特徴は、パンチドラムに形成した複数の孔をパンチドラ
ムの外周面側の径が内周面側の径よりも大きい円錐台形
とした点にある。そして、このような構成を採用したこ
とにより、パンチドラムの外周面に魚卵が圧接されて潰
れたり、魚卵の集合体を覆っている皮がパンチドラム内
に入ってしまうことをぼうしすることができる。
【0010】また、請求項3に記載の魚卵の皮取り機の
特徴は、複数の孔をパンチドラムの外周面に千鳥状に点
在するようにした点にある。そして、このような構成を
採用したことにより、パンチドラムに多数の孔を形成す
ることができ、効率的に魚卵をほぐすことができる。
【0011】また、請求項4に記載の魚卵の皮取り機の
特徴は、回転ローラおよびパンチドラムの各軸線を水平
面に対して傾斜させて配設し、前記パンチドラムの下方
側端部に魚卵収容口を形成した点にある。そして、この
ような構成を採用したことにより、ほぐした魚卵の回収
をより円滑に効率よく行なうことができる。
【0012】また、請求項5に記載の魚卵の皮取り機の
特徴は、パンチドラムの外周面の両端部近傍にそれぞれ
パンチドラムの円周方向に間隔を隔てた3対の支持ロー
ラを回転自在に配設し、これらの支持ローラに抱持され
つつ回転ローラとの圧接面における摩擦力によって前記
パンチドラムを回転するようにした点にある。そして、
このような構成を採用したことにより、パンチドラムの
内部に回転軸を配設する必要がないため回転軸に魚卵が
付着することを防止できる。
【0013】また、請求項6に記載の魚卵の皮取り機の
特徴は、3対の支持ローラのうちパンチドラムの上方側
に位置する上部支持ローラをパンチドラムに対する抱持
位置から退避可能に配設した点にある。そして、このよ
うな構成を採用したことにより、簡単にパンチドラムを
取り外すことができる。
【0014】また、請求項7に記載の魚卵の皮取り機の
特徴は、パンチドラムの内周面に接触してこの内周面に
付着した魚卵を剥ぎ取るための魚卵剥ぎ取り手段をパン
チドラムの内周面の上方部近傍に軸線方向に沿って配設
した点にある。そして、このような構成を採用したこと
により、パンチドラムの内周面に付着した魚卵を簡単に
剥ぎ取って回収することができる。
【0015】また、請求項8に記載の魚卵の皮取り機の
特徴は、回転ローラおよびパンチドラムの少なくとも一
方の圧接面に接触してその圧接面に付着した魚卵の皮を
剥ぎ取って除去するための皮除去手段を前記回転ローラ
および前記パンチドラムの少なくとも一方の外周面近傍
に軸線方向に沿って配設した点にある。そして、このよ
うな構成を採用したことにより、回転ローラおよびパン
チドラムの外周面に付着した皮を簡単に取り除くことが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図4を参照して説明する。
【0017】図1は、本実施形態における魚卵の皮取り
機1の要部を示す一部断面正面図であり、図2は図1の
平面図、図3は図1の右側面図である。
【0018】これらの図に示すように、本実施形態にお
ける魚卵の皮取り機1は、4本の脚2,2,…に支持さ
れた基台3を有しており、この基台3上には、駆動手段
たる駆動モータ4と、この駆動モータ4の駆動力を得て
回転する回転ローラ5と、この回転ローラ5の外周面と
の摩擦力により回転するパンチドラム6とが配設されて
いる。前記基台3は平板形状からなり、各部材を保持す
るのに十分な強度を有している。この基台3を支持する
4本の脚2,2,…は、それぞれ前記基台3の底面隅部
にそれぞれ連結されており、それらの脚2,2,…の下
端部には固定ボルト7が配設されていて基台3の高さや
傾斜を調整したり、あるいは、他の固定台(図示せず)
に固定することも可能とされている。また、前記基台3
の図1における手前側および奥側の側面には、前記回転
ローラ5を軸支するための1対の第1支持側板8と、前
記パンチドラム6を支持するための1対の第2支持側板
9とがそれぞれボルト(図示せず)により固定されてい
る。
【0019】また、前記基台3上であって、図1におけ
る左端部近傍には、前記駆動モータ4が4本のボルト1
0,10,…により固定されている。この駆動モータ4
の駆動軸11および駆動ギア12は、前記基板上から図
1の手前側に突出されている。
【0020】この駆動モータ4の図1における右側に
は、前記回転ローラ5が前記第1支持側板8に軸受13
により回転自在に支持されている。この回転ローラ5は
円柱状に形成されており、その外周面には軟らかいゴム
14が被覆されている。これは、後述するパンチドラム
6との圧接力により魚卵を圧潰してしまうのを防ぐため
のものである。なお、このゴム14に代えて他の弾性体
にしてもよい。また、この回転ローラ5は、水平面に対
しその軸線方向が傾斜するようにして支持されている。
これは、後述するように、パンチドラム6内に濾し取ら
れた魚卵が収容口(図示せず)へ流れ易くするためであ
る。この回転ローラ5の回転軸15の図1における手前
側の端部には、伝達歯車16がキー溝とボス(いずれも
図示せず)とによって嵌合されており、この伝達歯車1
6と前記駆動モータ4の駆動ギア12との間には、プー
リ17が掛け回されている。このため、このプーリ17
を介して前記駆動モータ4の動力が前記回転モータに伝
達されるようになっている。また、前記プーリ17の上
方部には、このプーリ17のたるむ部分に張力を作用さ
せるためのテンション部材18が配設されている。この
テンション部材18は、細長い板状のテンションアーム
19と、この先端に支持された回転自在のテンションロ
ーラ20とにより構成されており、前記テンションアー
ム19の基端部は前記第1支持側板8の前記回転ローラ
5の回転軸15の上方に支持されている。前記テンショ
ンローラ20は、その回転面を前記プーリ17の上面に
当接されており、上方から前記プーリ17にテンション
をかけている。このテンションローラ20により、前記
プーリ17のたるみ部分に張力を与えて前記駆動モータ
4の駆動力を効率よく伝達するようになっている。
【0021】前記回転ローラ5の図1における右側の位
置には、前記パンチドラム6が、1対の前記第2支持側
板9に回転自在に支持された3対の支持ローラ21a,
21b,21cにより回転自在に抱持されている。すな
わち、前記パンチドラム6は、その外周面の両端部近傍
において前記パンチドラム6の円周方向に間隔を隔てて
位置する3対の前記支持ローラ21a,21b,21c
により回転自在に前記パンチドラムの各端部においてそ
れぞれ3点ずつ支持され全体的に抱持されている。この
パンチドラム6は、水平面に対して前記回転ローラ5と
同一傾斜角をもってその軸線が傾斜されているとともに
前記回転ローラ5に外周面を所定の圧接力で圧接させて
おり、その圧接面の摩擦力により前記回転ローラ5とと
もに同一角速度で回転するようになっている。前記回転
ローラ5と前記パンチドラム6との圧接面にはひとまと
まりに被覆されている魚卵の集合体が投入されるように
なっている。このため、この圧接面における圧接力は、
個々の前記魚卵が潰れてしまわない程度の大きさに調整
されている。また、傾斜された前記パンチドラム6の下
方側に位置する下端部には、ほぐされた魚卵を図示しな
い収容器に収容するための収容口(図示せず)が形成さ
れている。さらに、前記パンチドラム6は、防錆コーテ
ィング等の施された薄い鉄板から構成されており、その
外周面の全面には複数の孔22が千鳥状に点在して形成
されている。なお、各孔22の間の距離は約5mmとさ
れている。これらの孔22は、図4に示すように、前記
パンチドラム6の外周面側の径(外径)が内周面側の径
(内径)よりも大きい円錐台形状に形成されている。例
えば、タラコの場合には、魚卵の大きさを考慮しつつ外
径が約4mmで内径が約3mmの孔22に形成される。
【0022】前記複数の孔22を千鳥状に点在させたこ
とにより、より多くの孔22をパンチドラム6に形成す
ることができ魚卵を効率よくほぐすことができるように
なる。また、前記複数の孔22の外径を内径よりも大き
く形成したことにより、前記魚卵と圧接する前記パンチ
ドラム6の外周面の面積を小さくできるため、魚卵が圧
潰する確率を小さくでき圧潰した魚卵からでる汁により
製品の品質が低下するのを防止できる。さらに、外径よ
りも内径を小さく形成していることで魚卵から分離され
た皮が前記パンチドラム6内に入ってしまうのを抑制で
きる。
【0023】これらの孔22から前記パンチドラム6と
前記回転ローラ5との圧接面においてほぐされた魚卵を
パンチドラム6内に濾し取るようになっている。
【0024】すなわち、前記パンチドラム6と前記回転
ローラ5との圧接面に皮付きの魚卵の集合体が投入され
ると、これらの回転に伴う圧接面の圧接力により魚卵の
集合体が偏平に変形されて、これらを覆う皮と個々の魚
卵とにほぐされると前記魚卵のみが前記孔22から前記
パンチドラム6内に取り込まれるようになっている。そ
して、取り込まれた魚卵は、前記パンチドラム6の傾斜
に沿って下方側の下端部に流れてゆき収容口を通って収
容器に収容されるようになっている。
【0025】一方、前記パンチドラム6内に濾し取られ
た魚卵は、前記パンチドラム6の内周面に付着して積層
してしまう場合がある。このため、前記パンチドラム6
内の上方部近傍には、前記パンチドラム6の内周面に付
着している魚卵を剥ぎ取るための魚卵剥ぎ取り手段23
が前記パンチドラム6の軸線方向にわたって前記第2支
持側板9に支持されている。この魚卵剥ぎ取り手段23
は、防錆コーティングされた薄い鉄板、あるいは、薄い
ゴム板等の魚卵を傷つけないような薄い板状の魚卵取り
板24を有しており、この魚卵取り板24を前記パンチ
ドラム6の内周面に軸線方向に沿って接触させることに
より、付着した魚卵が前記魚卵取り板24に当接して剥
ぎ取られて落下し収容口へ移動されるようになってい
る。
【0026】一方、魚卵を覆っていた皮は、前記回転ロ
ーラ5と前記パンチドラム6との圧接面から下方へ落ち
て排出口(図示せず)から排出されるようになっている
が、前記回転ローラ5および前記パンチドラム6の外周
面に付着してしまう場合もある。このため、前記回転ロ
ーラ5と前記パンチドラム6との圧接位置の鉛直下方近
傍および前記パンチドラム6の外周面の図1における右
下方部には、前記回転ローラ5および前記パンチドラム
6の外周面に付着した皮を除去するための皮除去手段2
5が配設されている。
【0027】前記皮除去手段25のうち、前記回転ロー
ラ5に付着した皮を除去する回転ローラ用皮除去手段2
5aは、前記圧接位置の鉛直下方において前記回転ロー
ラ5の外周面に軸線方向にわたって接触するように前記
第1支持側板8に支持されている。
【0028】また、前記皮除去手段25のうち、前記パ
ンチドラム6に付着した皮を除去する第1パンチドラム
用皮除去手段25bおよび第2パンチドラム用皮除去手
段25cは、前記圧接位置の鉛直下方および図1におけ
る右下方部においてそれぞれ前記パンチドラム6の外周
面に軸線方向にわたって接触するように前記第2支持側
板9に支持されている。
【0029】前記各皮除去手段25a,25b,25c
は、薄い鉄板、あるいは、薄いゴム板等から構成され前
記回転ローラ5および前記パンチドラム6の外周面を傷
つけないようなヘラ状の回転ローラ用皮除去板26a,
第1皮除去板26b、第2皮除去板26cをそれぞれ有
している。そして、これらの各皮除去板26a,26
b,26cを前記回転ローラ5および前記パンチドラム
6の外周面の軸線方向に沿って接触させることにより、
付着した皮が前記各皮除去板26a,26b,26cの
少なくとも1つに当接して剥ぎ取られて落下し排出口か
ら排出されるようになっている。なお、前記回転ローラ
用皮除去板26a,前記第1皮除去板26bおよび前記
第2皮除去板26cには、水分や汚れから保護するため
に防錆および防菌コーティングが施されている。
【0030】なお、前記パンチドラムには、第1パンチ
ドラム用皮除去手段25bおよび第2パンチドラム用皮
除去手段25cの2つの皮除去手段25が配設されてい
る。これは、付着した皮が前記パンチドラム6に形成し
た孔22を塞いでしまうと魚卵を濾し取る機能が発揮で
きなくなるため、前記皮を確実に除去する必要があるか
らである。
【0031】前記パンチドラム6は、回転軸を有してお
らず、回転支持手段たる3対の前記支持ローラ21a,
21b,21cにより回転自在にそれぞれ端部を抱持さ
れている。これらの3対の支持ローラ21a,21b,
21cは、それぞれ前記パンチドラム6の安定的な回転
を保持する役割を有しているが、これらのうち最も下方
に配設された下部支持ローラ21aは、主として前記パ
ンチドラム6の重力に対抗する支持点であり、また、前
記パンチドラム6の図1における右側の外周面を支持す
る位置に配設された中部支持ローラ21bは、主として
前記回転ローラ5からの圧接力に対抗する支持点であ
り、さらに、前記パンチドラム6の上方に配設された上
部支持ローラ21cは、主として、前記パンチドラム6
が回転により上方に振動するのを抑制するための支持点
である。
【0032】前記下部支持ローラ21aおよび前記中部
支持ローラ21bは、1対の前記第2支持側板9にそれ
ぞれ支持されており、前記上部支持ローラ21cは、前
記第2支持側板9に回動可能に配設された解除用支持板
27に支持されている。この解除用支持板27は、前記
パンチドラム6を取り外して洗浄する際に前記上部支持
ローラ21cを支持位置から退避させられるよう回動可
能にされている。すなわち、前記解除用支持板27は、
屈曲部28を有しており、一方の端部29を前記パンチ
ドラム6の回転中心に回動可能に支持され、他方の端部
30に前記上部支持ローラ21cが支持されており、前
記屈曲部28に解除用ピン31が取着されている。そし
て、この解除用ピン31を遊嵌させるとともに前記上部
支持ローラ21cの移動を支持位置と退避位置との範囲
内に限るように規制するための曲線状の規制溝32が、
前記第2支持側板9に形成されている。したがって、前
記パンチドラム6を支持する場合には、前記解除用ピン
31を前記規制溝32の図1における上方側へ移動させ
て前記解除用支持板27を反時計回りに回転させる。一
方、前記パンチドラム6を取り外す場合には、前記解除
用ピン31を前記規制溝32の図1における下方側へ移
動させて前記解除用支持板27を時計回りに回転させる
ようになっている。
【0033】つぎに、本発明の実施形態の作用について
説明する。
【0034】まず、基台3上の駆動モータ4を駆動する
と、この駆動モータ4の駆動軸11に嵌合している駆動
ギア12と回転ローラ5の回転軸15に嵌合している伝
達歯車16とに巻回したプーリ17を介して前記回転ロ
ーラ5へ駆動力が伝達され、前記回転ローラ5が図1の
時計回りへ回転する。このとき、前記プーリ17の上方
側に位置するプーリ17の上面にテンションローラ20
が当接しており、前記プーリ17のたるみを抑制するこ
とで効率的に動力を伝達している。また、前記回転ロー
ラ5が回転すると、この回転ローラ5の外周面に圧接し
ているパンチドラム6が、下部支持ローラ21a、中部
支持ローラ21bおよび上部支持ローラ21cを支持点
として反時計回りに回転する。
【0035】このような状態において、本実施形態の魚
卵の皮取り機1の上方から、前記回転ローラ5と前記パ
ンチドラム6との圧接面に皮付きの魚卵の集合体を投入
すると、前記回転ローラ5と前記パンチドラム6との回
転動作によって、前記魚卵の集合体を偏平に変形しつつ
下方へ移動する。このとき、前記パンチドラム6の圧接
面には直径約3mmの孔22が多数形成されているた
め、圧接面における圧接力により魚卵のみを前記孔22
を通して前記パンチドラム6の中へ濾し取ることとな
る。前記パンチドラム6内に濾し取られた魚卵は前記パ
ンチドラム6の傾斜に従って移動して収容口から前記パ
ンチドラム6の外へ出て収容器に収容される。このと
き、前記パンチドラム6の内周面に付着してしまった魚
卵は、前記パンチドラム6の回転によって上方側へ移動
すると、前記パンチドラム6の内周面に接触している魚
卵剥ぎ取り手段23の魚卵取り板24に当接して剥ぎ取
られ、下方へ落下した後に前記パンチドラム6の傾斜に
沿って前記収容口へ移動することとなる。
【0036】一方、前記魚卵と分離された皮は、通常、
圧接面を通り抜けた後に落下して排出口から排出され
る。もし、落下せずに前記回転ローラ5あるいは前記パ
ンチドラム6の圧接面(外周面)に付着してしまって
も、移動する途中で前記回転ローラ5の外周面に接触し
ている前記回転ローラ用皮除去手段25aの回転ローラ
用皮除去板26a、あるいは、前記パンチドラム6の外
周面に接触している前記第1パンチドラム用皮除去手段
25bの第1除去板26bおよび前記第1パンチドラム
用皮除去手段25cの第2除去板26cの少なくとも1
つに当接して剥ぎ取られ落下することとなる。
【0037】したがって、本発明の魚卵の皮取り機1の
実施形態によれば、皮で被覆されている魚卵の集合体を
前記回転ローラ5と前記パンチドラム6との圧接面に投
入するだけで簡単、かつ、きれいに魚卵と皮とを分離し
て魚卵をほぐすことができる。このため、熟練技術を必
要とせず、人員も削減できコストの削減を図ることがで
きる。
【0038】また、前記パンチドラム6に形成された複
数の孔22が、外径を内径よりも大きくした円錐台形状
とされているため、魚卵を圧潰させる確率を低下させる
とともに、分離された皮がパンチドラム6内に入ってし
まうのを防止できる。
【0039】さらに、前記複数の孔22をパンチドラム
6の外周面に千鳥状に点在させたため、より多くの孔2
2を形成することができる。
【0040】さらにまた、前記パンチドラム6が水平面
に対して傾斜されているため、ほぐした魚卵を収容口へ
円滑に移動させることができる。
【0041】また、前記パンチドラム6は、支持ローラ
21a,21b,21cにより抱持されて回転するよう
になっており、回転軸を内部に設けなかったため、ほぐ
した魚卵が回転軸に付着してしまう等のトラブルもな
く、効率良く魚卵を回収することができる。
【0042】しかも、上部支持ローラ21cがパンチド
ラムに対する抱持位置から退避可能に配設されているた
め、簡単に前記パンチドラム6を取り外して洗浄するこ
とができ、常に魚卵の皮取り機1を清潔に保つことがで
きる。
【0043】また、魚卵剥ぎ取り手段23を有している
ため、前記パンチドラム6の内周面に付着した魚卵を簡
単に剥ぎ取って回収することができ、パンチドラム6の
内周面に魚卵が積層してしまうのを防止できる。
【0044】さらに、皮除去手段25を有しているた
め、前記回転ローラおよび前記パンチドラム6の外周面
に付着した皮を簡単に取り除くことができる。
【0045】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されるものではなく、必要に応じて種々変更すること
が可能である。
【0046】たとえば、前記魚卵剥ぎ取り手段23およ
び皮除去手段25の配設位置は、実施形態に限らず、他
の部材の配置位置を考慮して適宜変更してもよい。
【0047】また、前記回転ローラ5や前記パンチドラ
ム6の材質は、実施形態で示した材料に限らず、他の金
属材料やプラスチック等の高分子材料により形成しても
よい。つまり、より防錆効果の大きい、人体にも悪影響
のない、軽量な材料を選択してもよい。
【0048】さらに、前記パンチドラム6に形成した孔
22の直径は約3mmとされているが、これに限られ
ず、魚卵の種類に応じて適宜変更してよい。
【0049】さらにまた、前記駆動モータ4の動力伝達
手段をプーリ17に代えて伝達歯車群にしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る魚卵の
皮取り機によれば、皮で被覆されている魚卵の集合体を
回転ローラとパンチドラムとの圧接面に投入するだけで
自動的かつ効率的、しかも簡単かつきれいに魚卵と皮と
に分離して魚卵をほぐすことができる。このため、熟練
技術を必要とせず人員削減およびコストの削減を図るこ
とができる。
【0051】また、パンチドラムに形成された複数の孔
が、外径を内径よりも大きくした円錐台形状とされてい
るため、魚卵を圧潰させる確率を低下させるとともに、
分離された皮がパンチドラム内に入ってしまうのを防止
できる。
【0052】さらに、複数の孔をパンチドラムの外周面
に千鳥状に点在させたため、より多くの孔を形成するこ
とができる。
【0053】また、パンチドラムが水平面に対して傾斜
されているため、ほぐした魚卵を収容口へ円滑に移動さ
せることができるとともに、前記パンチドラムは、支持
ローラにより抱持されて回転するようになっているため
魚卵が回転軸に付着してしまう等のトラブルもなく、効
率良く魚卵を回収することができる。
【0054】しかも、上部支持ローラはパンチドラムの
抱持位置から退避可能に配設されているため、簡単にパ
ンチドラムを取り外して洗浄することができ、常に魚卵
の皮取り機を清潔に保つことができる。
【0055】また、魚卵剥ぎ取り手段を有しているた
め、パンチドラムの内周面に付着した魚卵を簡単に剥ぎ
取って回収することができ、パンチドラムの内周面に魚
卵が積層してしまうのを防止できる。
【0056】さらに、皮除去手段を有しているため、回
転ローラおよびパンチドラムの外周面に付着した皮を簡
単に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る魚卵の皮取り機の実施形態の要
部を示す一部断面正面図
【図2】 図1の平面図
【図3】 図1の一部を省略した右側面図
【図4】 本発明に係る魚卵の皮取り機の実施形態にお
けるパンチドラムに形成した複数の孔を示す説明図。
【符号の説明】
1 魚卵の皮取り機 3 基台 4 駆動モータ 5 回転ローラ 6 パンチドラム 8 第1支持側板 9 第2支持側板 14 ゴム 17 プーリ 18 テンション部材 20 テンションローラ 21 支持ローラ 21c 上部支持ローラ 22 孔 23 魚卵剥ぎ取り手段 24 魚卵剥ぎ取り板 25a 回転ローラ用皮除去手段 25b 第1パンチドラム用皮除去手段 25c 第2パンチドラム用皮除去手段 26a 回転ローラ用皮除去板 26b 第1皮除去板 26c 第2皮除去板 27 解除用支持板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚卵の集合体を覆っている皮を取り除い
    て個々の魚卵にほぐす魚卵の皮取り機において、外周面
    を弾性体により被覆してなる回転ローラを回転自在に配
    設し、この回転ローラの弾性体に圧接しつつ回転すると
    ともにその圧接面に複数の孔を形成したパンチドラムを
    前記回転ローラと相互の軸線が平行となるように配設
    し、前記回転ローラと前記パンチドラムとの圧接力によ
    り魚卵のみを前記パンチドラムの孔を通して前記パンチ
    ドラム内に濾し取って前記魚卵の集合体から皮を取り除
    くようにしたことを特徴とする魚卵の皮取り機。
  2. 【請求項2】 前記パンチドラムに形成した複数の孔を
    前記パンチドラムの外周面側の径が内周面側の径よりも
    大きい円錐台形としたことを特徴とする請求項1に記載
    の魚卵の皮取り機。
  3. 【請求項3】 前記複数の孔を前記パンチドラムの外周
    面に千鳥状に点在するように形成したことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の魚卵の皮取り機。
  4. 【請求項4】 前記回転ローラおよび前記パンチドラム
    の各軸線を水平面に対して傾斜させて配設し、前記パン
    チドラムの下方側端部に魚卵収容口を形成したことを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の
    魚卵の皮取り機。
  5. 【請求項5】 前記パンチドラムの外周面の両端部近傍
    にそれぞれパンチドラムの円周方向に間隔を隔てた3対
    の支持ローラを回転自在に配設し、これらの支持ローラ
    に抱持されつつ前記回転ローラとの圧接面における摩擦
    力によって前記パンチドラムを回転するようにしたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記
    載の魚卵の皮取り機。
  6. 【請求項6】 前記3対の支持ローラのうち前記パンチ
    ドラムの上方側に位置する上部支持ローラをパンチドラ
    ムに対する抱持位置から退避可能に配設したことを特徴
    とする請求項5に記載の魚卵の皮取り機。
  7. 【請求項7】 前記パンチドラムの内周面に接触してこ
    の内周面に付着した魚卵を剥ぎ取るための魚卵剥ぎ取り
    手段を前記パンチドラムの内周面の上方部近傍に軸線方
    向に沿って配設したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項6のいずれか1項に記載の魚卵の皮取り機。
  8. 【請求項8】 前記回転ローラおよび前記パンチドラム
    の少なくとも一方の圧接面に接触してその圧接面に付着
    した魚卵の皮を剥ぎ取って除去するための皮除去手段を
    前記回転ローラおよび前記パンチドラムの少なくとも一
    方の外周面近傍に軸線方向に沿って配設したことを特徴
    とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の魚
    卵の皮取り機。
JP9021490A 1997-02-04 1997-02-04 魚卵の皮取り機 Pending JPH10215824A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9021490A JPH10215824A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 魚卵の皮取り機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9021490A JPH10215824A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 魚卵の皮取り機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10215824A true JPH10215824A (ja) 1998-08-18

Family

ID=12056425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9021490A Pending JPH10215824A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 魚卵の皮取り機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10215824A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002176956A (ja) * 2000-12-13 2002-06-25 Toshifumi Yokoyama 魚卵採取器具
JP2009207473A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Makoto Yafuji 魚卵外皮エキスの製造方法
WO2012172677A1 (ja) * 2011-06-17 2012-12-20 株式会社タイヨー製作所 筋子の卵巣膜自動開き装置 筋子の卵巣膜自動開き方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002176956A (ja) * 2000-12-13 2002-06-25 Toshifumi Yokoyama 魚卵採取器具
JP2009207473A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Makoto Yafuji 魚卵外皮エキスの製造方法
WO2012172677A1 (ja) * 2011-06-17 2012-12-20 株式会社タイヨー製作所 筋子の卵巣膜自動開き装置 筋子の卵巣膜自動開き方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3811000A (en) Peeling machine and method
JPH10215824A (ja) 魚卵の皮取り機
KR20160060442A (ko) 은행 박피장치
EP1639906B1 (en) Peeling machine
US4144805A (en) Nut huller and/or sheller
JP3626778B2 (ja) 馬鈴薯の土落し装置
JPH07100317B2 (ja) パン類、蓄肉加工品等の超音波切断装置及び切断装置
JPS6121079A (ja) 豆等の脱皮装置
JP4144879B2 (ja) 種子と果肉の分離装置
CN110583244B (zh) 鲜莲莲蓬剥粒机
JP2004008079A (ja) 野菜・果物の皮剥き装置
JP3037100U (ja) 牛蒡皮むき機
JP2514812Y2 (ja) 組合せ秤の物品供給装置
JP3061133B1 (ja) 食材の切断装置
JPH0715437Y2 (ja) 野菜用剥皮機
JP4422951B2 (ja) 煮干コンベアの目詰まり防止装置
JP3012904U (ja) ベルトコンベヤのクリーナ装置
JPH0610794Y2 (ja) ゆで卵の殻取装置
JPH09201178A (ja) ひび入りゆで卵の殻剥取り装置
JP3411534B2 (ja) 魚のウロコ取り装置
JP3992626B2 (ja) 豆のさや剥き装置
JP5575068B2 (ja) 農産物皮剥き装置
JPH0560911B2 (ja)
JP4346825B2 (ja) ベルトコンベアの材料供給装置
JP2606382Y2 (ja) 円板状体洗浄装置