JP2004008079A - 野菜・果物の皮剥き装置 - Google Patents

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Tatsuo Nagaoka
長岡 辰雄
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NAGAOKA SEIKI SEISAKUSHO KK
Nagaoka Seiki Seisakusho KK
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NAGAOKA SEIKI SEISAKUSHO KK
Nagaoka Seiki Seisakusho KK
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Abstract

【課題】ジャガイモ等の皮を自動的に効率よく剥くことができ、切刃の交換・研磨、容器内部の清掃等のメインテナンスが容易な野菜・果物の皮剥き装置。
【解決手段】両端面が閉鎖されると共に、上面が開放された略半円筒形の容器3と、容器3の内部にその周面に接近して、且つ、その軸方向に沿って配置されると共に、容器3の周方向に回動可能な切刃4とから成り、容器3を上下方向に反転可能とする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジャガイモ等の皮を剥くのに好適な野菜・果物の皮剥き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、先に、架枠に支持シャフトを回動自在に横架し、支持シャフトの外方に、球体の一部を切り取って投入口とした形状の容器を、支持シャフトに対して相対回動可能に配設し、容器の内面に沿う切刃を容器に対して回動自在に設けた皮むき装置を特開平4−94674号として提案した。
この皮むき装置によれば、ジャガイモ等の野菜や果物の表皮を、高速回転する切刃で自動的に効率良く、しかも剥き残しやムラ無く均一な厚みで剥くことができる。
【0003】
ところで、一定期間皮剥き作業を行うと、切刃が摩耗したり、容器内部が汚れたりするので、切刃の交換や研磨、容器内部の清掃等のメインテナンスが必要となる。
しかし、上記従来の皮むき装置は、投入口から切れ刃を出し入れすることができず、容器内部の清掃も困難であるため、このようなメインテナンスを行うには、容器を構成する下部カバー体と上部カバー体とを接合する多数のボルトを外して両者を分解し、さらに終了後に再度組み立てなければならず、非常に煩雑で面倒な作業が必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ジャガイモ等の皮を自動的に効率よく剥くことができ、切刃の交換・研磨、容器内部の清掃等のメインテナンスが容易な野菜・果物の皮剥き装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の野菜・果物の皮剥き装置は、両端面が閉鎖されると共に、上面が開放された略半円筒形の容器と、前記容器の内部にその周面に接近して、且つ、その軸方向に沿って配置されると共に、前記容器の周方向に回動可能な切刃とから成り、前記容器を上下方向に反転可能とする。
【0006】
容器をその開放された上面を上に向けた状態で設置し、野菜や果物を容器内に投入する。
切刃を高速回転させて容器内の野菜や果物の皮を剥き、皮剥き作業が終了したら、容器を反転させてその開口面を下に向けると、容器内の野菜や果物が排出される。
また、切刃が完全に容器から露出するので、切刃の清掃や交換が容易であり、容器内部も簡単に清掃できる。
【0007】
複数の切刃をその回動方向に間隔をあけて配置し、切刃間に形成された間隔の一部を他の間隔に比べて広くしても良い。
この構成によれば、切刃間の間隔の広い部分を通して、スムーズに野菜や果物を容器内へ投入できる。複数の切刃で皮を剥くので、効率がよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の野菜・果物の皮剥き装置Aは、型鋼を箱形に組み立てた架枠1と、架枠1の両側に回動自在に横架された主軸2と、主軸2の中心部外方に回動可能に配設された容器3と、主軸2に取り付けられて、容器3の内部に回動自在に設置された複数の切刃4とを備える。
【0009】
架枠1の両側中間部にはそれぞれ水平材5が配置され、この水平材5の中央部上面には中空の支持体6がそれぞれ固定される。
また、支持体6の中空部には、主軸2の両端寄りがそれぞれベアリングを介して回動自在に挿通されている。
さらに、主軸2の一端には、第1のモータM1の出力軸が減速機を介して連結され、第1のモータM1を駆動すると、主軸2が回動するようになっている。
【0010】
容器3は、両端面が閉鎖されると共に、上面が開口した半円筒形に形成され、その両端部の外面にはそれぞれ支持プレート7が固定されている。
また、支持プレート7の中心に形成された貫通孔が主軸2の外周にベアリングを介して嵌合される。これにより、容器3は、その開口面(上面)と平行な主軸2の中心軸を回転中心として、且つ、主軸2から独立して回転できるようになっている。
一方の支持プレート7の外面にはスプロケット10が同心状に固定され、このスプロケット10が主軸2に遊嵌されている。
【0011】
スプロケット10の上方において、架枠1には第2のモータM2が設置され、第2のモータM2の出力軸に連結されたスプロケット9と支持プレート7に固定されたスプロケット10とがチェーン11で連結されている。
従って、第2のモータM2を駆動してスプロケット9を回動させると、チェーン11で連結されたスプロケット10及びこれに固定された支持プレート7が回動し、支持プレート7に固定された容器3が主軸2の回りを回転する。
また、容器2の底部には周方向に長い多数の皮排出用スリット12が形成されている。
さらに、容器3の両端には、周方向に沿う補強溝13が外面側へ突出するよう形成されている。
【0012】
容器3の両端寄りには、容器3の直径よりやや小さい直径を有する支持ディスク14がそれぞれ配置されると共に、その中心を貫通する主軸2に取り付けられる。
また、両側の支持ディスク14間には、容器3の軸方向に沿う複数の切刃4が所定間隔をあけて架設されている。
さらに、両側の支持ディスク14間には、切刃4より断面積が大きい3本のステー15がそれぞれ容器3の軸方向に沿って架設されている(図2〜図4)。
【0013】
切刃4及びステー15は、容器2の内周面に接近して配置され、両側の支持ディスク14の中間において、切刃4及びステー15の内面には補強リング16が取り付けられる。
また、切刃4の間に形成された間隔の内、一部の間隔は他の間隔に比べて広く形成され、この幅広い間隔を通して野菜や果物を容器3内へ投入しやすくなっている(図2乃至図4)。
【0014】
そして、第1のモータM1を駆動させて主軸2を回動させると、支持ディスク14が回転し、これにより、支持ディスク14に固定された切刃4及びステー15も、容器3の回転中心である主軸2の中心軸を回転中心として高速回転するようになっている。
なお、ステー15の断面形状は、回転方向先端側が薄く、他端側に向かって次第に厚くなるよう形成されている。
【0015】
本発明の野菜・果物の皮剥き装置Aによって皮むき作業を行う場合は、先ず、図2に示すように、容器3を、その開口した上面を上に向けた状態で設置し、切刃4間に形成された間隔の内、幅広い間隔を通してジャガイモ17等の野菜・果物を容器3へ投入する。
次いで、第1のモータM1を駆動すると、その出力軸に連結された主軸2が回動して、主軸2に連動する支持ディスク14も回転し、支持ディスク14に取り付けられた切刃4及びステー15が高速回転する(図3)。
【0016】
容器3の内周面に接近して高速回転する切刃4により、容器3の内部へ投入したジャガイモ17等の表皮を薄く均一にむき取る。これと同時に、ステー15がジャガイモ17等を転がしてその姿勢を変え、全体の皮がむら無く剥けるようにする。
剥離された表皮は容器3の底部に穿設された皮排出用スリット12を通して容器3の外へ落下する。
また、容器3内へ残る表皮があっても、これらは皮排出用スリット12を通過しない大きいものがほとんどであるため、皮むき作業終了後に表皮と実とを簡単に分離することができる。
【0017】
皮剥き作業が完了したら、第1のモータM1を停止して、切刃4及びステー15を止め、次いで、第2のモータM2を駆動することにより、スプロケット9を回転させる。
すると、スプロケット9にチェーン11を介して連結されたスプロケット10が回転し、スプロケット10の回転に伴って、これに固定された支持プレート7が主軸2に対して回動し、支持プレート7に固定された容器3も回動する。
そして、図5に示すように、容器3をその開口面が下方に向くよう上下に180度反転させ、容器3の内部のジャガイモ17等を、下方に設置した受け箱等に排出する。
【0018】
なお、容器3の反転は手動によって行うことも可能である。
また、切刃4を手動でも回動できるようにすると、切刃4間に形成された間隔の内、幅広い間隔が、野菜・果物を投入する際に容器3の上方へ位置し、野菜・果物を排出するときに真下を向くように調節できて便利である。
【0019】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、容器内に投入した野菜・果物の表皮を、高速回転する切刃で自動的に且つ効率よく剥くことができる。
また、切刃が容器の上部に完全に露出するので、簡単に切刃の交換や研磨を行うことができ、容器内部の清掃も容易となる。
請求項2に係る発明によれば、複数の切刃が回動するため、皮剥き作業の効率が向上し、短時間で多量の野菜・果物の皮を剥くことができる。
また、切刃に邪魔されることなく、切刃間の幅広い間隔を通して、スムーズに野菜や果物を容器内へ投入できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の野菜・果物の皮剥き装置を示す斜視図
【図2】野菜・果物投入時の皮剥き装置の断面図
【図3】皮剥き作業中の皮剥き装置の側面図
【図4】野菜・果物排出時の皮剥き装置の断面図
【符号の説明】
A 野菜・果物の皮剥き装置
1 架枠
2 主軸
3 容器
4 切刃
5 水平材
6 支持体
7 支持プレート
9 スプロケット
10 スプロケット
11 チェーン
12 皮排出用スリット
13 補強溝
14 支持ディスク
15 ステー
16 補強リング
17 ジャガイモ
M1 第1のモータ
M2 第2のモータ

Claims (2)

  1. 両端面が閉鎖されると共に、上面が開放された略半円筒形の容器と、前記容器の内部にその周面に接近して、且つ、その軸方向に沿って配置されると共に、前記容器の周方向に回動可能な切刃とから成り、前記容器を上下方向に反転可能としたことを特徴とする野菜・果物の皮剥き装置。
  2. 複数の前記切刃がその回動方向に間隔をあけて配置され、前記切刃間に形成された間隔の一部を他の間隔に比べて広くした請求項1に記載の野菜・果物の皮剥き装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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