JPH10215480A - 移動通信システムの制御装置 - Google Patents

移動通信システムの制御装置

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Publication number
JPH10215480A
JPH10215480A JP9018641A JP1864197A JPH10215480A JP H10215480 A JPH10215480 A JP H10215480A JP 9018641 A JP9018641 A JP 9018641A JP 1864197 A JP1864197 A JP 1864197A JP H10215480 A JPH10215480 A JP H10215480A
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JP
Japan
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terminal
mobile
communication network
mobile communication
mobile terminal
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Application number
JP9018641A
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English (en)
Inventor
Emi Chiga
恵美 千賀
Akiyoshi Sakai
明美 酒井
Norio Hiuga
典夫 日向
Shigeru Fukazawa
滋 深澤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他の移動通信網に所属する端末であっても事
前に登録することなく内部折り返しによる呼処理を可能
とし、かつ相手先端末に応じて発信操作を異ならせる必
要をなくして操作性の向上を図る。 【解決手段】 自システムに未登録の移動端末から位置
登録要求が到来した場合に、位置登録制御手段51によ
りこの位置登録要求を公衆通信網へ転送して位置登録を
行わせると共にその端末情報を自身の端末情報記憶部6
1に一時的に記憶する。そして、移動端末から発信要求
が到来した場合に、発信処理制御手段53によりその着
信先移動端末の端末情報が上記端末情報記憶部61に記
憶されているか否かを判定し、記憶されている場合には
内線着信処理を実行し、一方記憶されていなければ、上
記発信要求を公衆通信網NWへ送出して呼処理を行わせ
るようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば異なるキ
ャリアが運用する複数の移動通信網が共存した移動通信
システムにおいて、上記移動通信網にその交換制御等を
行うために設けられた制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移動通信システムには、自動車・
携帯電話システムや公衆用PHS(Personal Handyphon
e System)のように一般加入者にサービスを提供する公
衆移動通信網と、構内PHSのように事業所やオフィス
ビル内の限られた利用者にサービスを提供する自営移動
通信網とがある。
【0003】公衆移動通信網は、公衆通信網に対し加入
者線を介して複数の基地局を接続し、これらの基地局が
形成する無線サービスエリア内に存在する移動端末を上
記基地局を介して公衆通信網に接続して通信を可能とす
るものである。上記移動端末は、予め公衆通信網に登録
されており、公衆通信網で定められた番号計画に基づく
発着信により公衆通信網に接続される。
【0004】一方自営移動通信網は、事業所やオフィス
ビル内に設置された構内交換機や集線装置等の制御装置
を加入者線群を介して公衆通信網に接続すると共に当該
制御装置に対し構内通信回線を介して複数の基地局を接
続し、移動端末をこれらの基地局を介して上記制御装置
に接続し、さらにこの制御装置を介して公衆通信網に接
続することにより、複数の移動端末間での内線通信や移
動端末と公衆通信網との間での外線通信を可能とするも
のである。このシステムで使用される移動端末は、制御
装置に事前に登録されており、制御装置で定められた番
号計画に基づく発着信により制御装置に接続される。
【0005】ところで、最近これらの公衆移動通信網と
自営移動通信網とを共存させ、1台の移動端末を公衆無
線サービスエリアでは公衆移動端末として使用し、一方
構内無線サービスエリアでは構内移動端末として使用で
きるようにすることが要望されている。しかしながら、
公衆移動通信網と自営移動通信網とは番号計画が互いに
異なる。このため、公衆移動端末を自営移動通信網の無
線サービスエリア内で使おうとしても、自営移動通信網
に事前に登録された移動端末以外は自営移動通信網を介
して通信を行うことができない。また公衆移動通信網と
自営移動通信網の両方に登録した移動端末を使用する場
合でも、自営移動通信網の無線サービスエリア内におい
ては、他の自営移動端末へ発信する際には内線番号をダ
イヤルし、一方公衆移動端末へ発信する際には例えば外
線発信特番をダイヤルした後に相手端末の電話番号をダ
イヤルしなければならない。すなわち、相手先に応じて
異なるダイヤル操作を行わなければならない。このた
め、ユーザの発信操作が煩雑になるという問題点があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
の移動通信システムは、公衆移動端末を事業所内で内線
端末として使用するには制御装置に事前に登録しておか
なければならない。また公衆移動端末を自営移動通信網
にその内線端末として登録したとしても、相手先が公衆
端末の場合と内線端末の場合とで異なるダイヤル操作を
行わなければならず、操作が煩雑になるという問題点を
有していた。
【0007】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その主たる目的は、他の移動通信網に所属する端
末であっても事前に登録することなく内部折り返しによ
る呼処理を可能とし、かつ相手先端末に応じて発信操作
を異ならせる必要をなくして操作性の向上を図った移動
通信システムの制御装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は次のような手段を講じたものである。 (1)各々所定の番号計画を有する第1および第2の移
動通信網を具備し、前記第2の移動通信網は、前記第1
の移動通信網に対し第1の通信回線を介して接続された
制御装置と、この制御装置に対し第2の通信回線を介し
て接続され所定の地理的領域に無線サービスエリアを形
成する複数の基地局とを備えた、移動通信システムの前
記制御装置において、第1の移動通信網に所属する移動
端末から第1の移動通信網に対する位置登録要求が到来
した場合に、当該位置登録要求を前記第1の移動通信網
へ通知して当該第1の移動通信網に前記移動端末の位置
登録を行わせるとともに、この位置登録が成功した場合
に当該移動端末を表す端末情報を端末情報記憶手段に一
時的に記憶する。そして、移動端末から発信要求が到来
した場合に、この発信要求に含まれる着信先ダイヤル情
報に対応する着信先移動端末の端末情報が前記端末情報
記憶手段に記憶されているか否かを判定し、記憶されて
いると判定された場合には前記着信先移動端末に対し内
部折り返しの呼処理を実行し、一方記憶されていないと
判定された場合には前記発信要求を前記第1の移動通信
網へ転送して呼処理を行わせるようにしたものである。
【0009】したがってこの発明によれば、第1の移動
通信網に所属する移動端末が、第2の移動通信網の無線
サービスエリアで位置登録要求を送信すると、この移動
端末の端末情報が制御装置にも一時的に登録される。そ
して、この登録された移動端末に対する発信要求が到来
すると内部折り返しによる呼処理が行われ、一方登録さ
れていない移動端末に対する発信要求が到来した場合に
は第1の移動通信網に呼処理が委ねられる。このため、
移動端末のユーザは、例えば任意の事業所の構内無線サ
ービスエリア内に移動した場合に、自己の移動端末を事
前に上記移動先の事業所の制御装置に登録しておかなく
ても、あたかもその事業所に所属している移動端末のご
とく内線通信を行うことが可能となる。また、事業所内
の無線サービスエリアにおいて第1の移動通信網に対し
発信する場合でも、外線発信特番をダイヤルする必要が
なく、事業所外で第1の移動通信網に直接発信する場合
と全く同等の操作で発信することができ、これにより操
作性が改善される。
【0010】(2)第1の番号計画を有する第1の移動
通信網と、前記第1の番号計画とは異なる第2の番号計
画を有する第2の移動通信網とを具備し、前記第2の移
動通信網は、前記第1の移動通信網に対し第1の通信回
線を介して接続された制御装置と、この制御装置に対し
第2の通信回線を介して接続され所定の地理的領域に無
線サービスエリアを形成する複数の基地局とを備えた、
移動通信システムの前記制御装置において、前記第1の
移動通信網に所属する移動端末のうち登録を希望する移
動端末を表す所定の端末情報を予め記憶した端末情報記
憶手段を有し、この端末情報記憶手段に未登録の移動端
末から位置登録要求が到来した場合に、当該移動端末を
表す所定の端末情報を前記端末情報記憶手段に一時的に
追加記憶させ、かつ前記端末情報記憶手段に端末情報が
記憶された移動端末に対応付けて端末識別情報の分析方
針を表す情報を記憶する。そして、移動端末から発信要
求が到来した場合に、まず前記分析方針記憶手段に記憶
された分析方針を表す情報をもとに、当該発信要求に含
まれる相手先端末識別情報を第1の番号計画に従い分析
すべきかあるいは第2の番号計画に従い分析すべきかを
判定して、この判定結果に従い上記着信先端末識別情報
を分析し、つぎにこの分析された着信先端末識別情報を
含む端末情報が上記端末情報記憶手段に記憶されている
か否かを判定し、記憶されている場合には当該端末情報
をもとに前記着信先移動端末に対し内部折り返しの呼処
理を実行し、一方記憶されていないと判定された場合に
は前記発信要求を前記第1の移動通信網へ転送して呼処
理を行わせるようにしたものである。
【0011】したがってこの発明によれば、移動端末か
ら発信要求が到来した場合に、まずこの移動端末に対応
して設定されている分析方針をもとに着信先端末識別情
報の分析方針が決定されてその分析が行われ、この分析
された着信先端末識別情報が端末情報記憶手段に記憶さ
れているか否かが判定されて、その判定結果に従って内
部折り返しの呼処理と第1の移動通信網への発信が選択
的に行われる。このため、第2の移動通信網において、
予め登録された内線移動端末と、別途一時的に追加登録
された公衆移動端末とが混雑して使用される場合でも、
これらの移動端末から発信要求によって到来する着信先
端末識別を誤ることなく効率よく分析することができ、
これにより効率の良い呼処理を行うことが可能となる。
【0012】(3)第1の移動通信網から着信要求が到
来した場合に、この着信要求に含まれる着信先の端末識
別情報に対応する移動端末の端末情報が前記端末情報記
憶手段に記憶されているか否かを判定し、この判定にお
いて端末情報が記憶されていると判定された場合には、
当該端末情報をもとに前記着信先の移動端末に対し内部
着信処理を実行するようにしたものである。
【0013】したがって、第1の移動通信網から着信要
求が到来した場合に、その着信先の端末識別情報が第1
の移動通信網のものであっても、この端末識別情報は制
御装置において第2の移動通信網に変換されて、あたか
も第2の移動通信網に所属する移動端末に着信させる場
合と同様に内部着信が行われる。
【0014】(4)移動端末から位置登録要求が到来し
た場合に、当該移動端末の端末識別情報が前記端末情報
記憶手段に未登録か否かを判定し、未登録の場合には端
末情報記憶手段に端末識別情報の記憶を行わせ、登録済
みの場合には位置情報の登録変更を行うようにしたもの
である。
【0015】このような手段を備えると、登録済みの移
動端末から再度位置登録要求が到来した場合に新たな位
置登録処理が行われないようになり、これにより重複登
録の発生は防止され、また制御装置の処理負担を軽減す
ることができる。
【0016】(5)登録消去手段をさらに備え、この手
段により、端末情報記憶手段に一時的に記憶された端末
情報の記憶保持時間を計時し、この記憶保持時間が予め
設定した時間を越えた時点で前記対応する移動端末の端
末情報を消去するようにしたものである。
【0017】このように構成することで、一時的に登録
された移動端末の端末情報の記憶時間が例えば24時間
を経過すると、この端末情報は端末情報記憶手段から自
動的にクリアされる。このため、当該移動端末が別の無
線サービスエリアへ去った後にいつまでもメモリ上に残
留する不具合は防止され、これにより端末情報記憶メモ
リの登録領域を有効に使用することができる。
【0018】(6)登録消去手段により、予め設定した
消去時刻になったか否かを監視し、この消去時刻になっ
た時点で、端末情報記憶手段に一時記憶されているすべ
ての移動端末の端末情報を一括消去するようにしたもの
である。
【0019】このように構成することで、例えば午前0
時になるごとに、その日に一時登録されたすべての端末
情報がもれなくクリアされる。このため端末情報記憶手
段を毎日自動的に初期化して使用することができる。
【0020】(7)登録消去手段により、端末情報記憶
手段に端末情報が一時的に記憶された移動端末の通信頻
度を計測し、端末情報が一時記憶された移動端末の数が
予め設定された上限値を超えた場合に、上記通信頻度の
計測値が所定値未満の移動端末を選択してその端末情報
を消去するようにしたものである。
【0021】このような構成であれば、端末情報を一時
的に登録した移動端末のうち、例えば他のサービスエリ
アに去って実質的に通信が行われなくなった移動端末の
端末情報は選択的に消去され、引き続き使用されている
移動端末の端末情報については消去されずに保持され
る。このため、移動端末の使用状況に応じた登録消去を
行うことが可能となる。
【0022】(8)登録消去手段に、端末情報が一時的
に記憶された移動端末に対応付けて当該端末情報の消去
可否条件を記憶する手段を備え、一時的に記憶された端
末情報を消去する際に対応する消去可否条件をもとに消
去の可否を判定し、消去可能な場合にのみ端末情報を消
去するようにしたものである。
【0023】このように構成すると、端末情報の記憶保
持時間や消去時刻に関係なく、さらには移動端末の使用
頻度などに関係なく、必要な端末情報については継続的
に記憶保持することが可能となる。
【0024】(9)接続先変更制御手段をさらに備え、
前記呼処理制御手段により内部折り返しの呼処理が実行
された場合に、この呼処理による呼び出しに対し着信先
の移動端末が所定時間内に応答するか否かを監視し、前
記所定時間内に着信先の移動端末が応答しなかった場合
に、前記端末情報記憶手段に記憶されている端末情報を
基に前記公衆通信網に対し再発信を行って呼処理を行わ
せるようにしたものである。
【0025】このような手段を備えることで、制御装置
に登録されていた移動端末が例えば外出により一時的に
制御装置の無線サービスエリア外へ出ていた場合でも、
発信者に再発信操作を行わせることなく、着信相手の移
動端末を追いかけて着信させることが可能となる。この
ため、移動端末ユーザの発信操作性はさらに改善され
る。
【0026】(10)上記接続先変更制御手段におい
て、公衆通信網に対する再発信に先立ち、発信元の移動
端末に対し接続先の変更を承認するか否かを問い合わ
せ、発信元の移動端末から承認する旨の応答が返送され
た場合に公衆通信網に対し再発信を行うようにしたもの
である。
【0027】したがって、公衆通信網への再発信処理
は、発信元移動端末のユーザの承認が得られた場合にの
み実行される。このため、発信元移動端末のユーザに対
しユーザの認識していない課金がなされる不具合をなく
すことができ、これによりスムーズな課金業務を行うこ
とができる。
【0028】(11)位置登録結果の通知手段をさらに
備え、端末情報記憶手段に位置登録要求元の移動端末を
表す端末情報が一時的に記憶された場合に、この一時登
録された旨のメッセージ情報を位置登録元の移動端末へ
通知するようにしたものである。
【0029】このような手段を備えることで、例えば移
動端末のユーザが目的とする事業所やオフィスビル、さ
らにはデパート等のショッピングセンタの無線サービス
エリア内に入り通信が可能となると、その旨がユーザに
知らされる。したがって移動端末のユーザは自身の移動
端末の使用モードを的確に把握することができる。
【0030】(12)上記メッセージ通知手段は、位置
登録結果を表すメッセージ情報を無鳴動着信信号に挿入
して位置登録要求元の移動端末に送って表示させること
を特徴とする。このようにすることで、移動端末のユー
ザに通常の着信と区別して通知することができる。
【0031】(13)上記メッセージ通知手段は、メッ
セージ情報の通知に対し位置登録要求元の移動端末が応
答した場合に当該移動端末との間に通信パスを形成し、
この通信パスを介して移動端末に対し予め用意した案内
情報を送る機能を備えたことも特徴とする。このような
機能を備えることで、例えばデパートにおいては、来店
したユーザにその移動端末の位置登録を利用してバーゲ
ン情報を知らせるといった付加的なサービスを実施する
ことが可能となる。
【0032】(14)前記着信処理制御手段において、
判定手段により前記端末情報が記憶されていると判定さ
れた場合に、当該端末情報に含まれる位置情報から着信
先の移動端末が特定のエリアに存在しているか一般のエ
リアに存在しているかを判定し、特定のエリアに存在し
ている場合には前記端末情報記憶手段に記憶されている
端末情報を基に内部着信処理を実行し、一方一般エリア
に存在している場合には前記着信要求に含まれる着信先
の端末識別情報を基に着信処理を実行するようにしたも
のである。
【0033】このように構成することで、移動端末の存
在位置に応じて、内線番号による着信と公衆通信網の電
話番号による着信とが選択的に行われる。このため、例
えば複数の独立したテナントが一つの構内移動通信に収
容され、制御装置がこのうちの特定エリアのテナントに
ついてのみ内線番号による管理を行っている場合でも、
この特定のテナントの移動端末への内線着信と他のテナ
ントへの公衆電話番号を使用した着信とを区別してそれ
ぞれ行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1はこの発明に係わる移動通信シ
ステムの第1の実施形態を示す概略構成図である。同図
において、公衆通信網NWには加入者線SL1〜SLn
を介して複数の公衆用基地局CS1〜CSnが直接接続
されており、公衆通信網NWとこれらの公衆用基地局C
S1〜CS2により公衆PHSが構成されている。この
公衆PHSは、例えば「050」で始まる所定の番号計
画により公衆移動端末を管理している。
【0035】また上記公衆通信網NWには、加入者線群
SLaを介して制御装置EXが接続され、この制御装置
EXには構内通信回線LLa1,LLa2,LLa3,
〜を介して複数の構内基地局CSa1,CSa2,CS
a3,〜が接続されている。これらの構内基地局CSa
1,CSa2,CSa3,〜は各々無線エリアZa1,
Za2,Za3,〜を形成し、これらの無線エリアZa
1,Za2,Za3,〜により事業所あるいはオフィス
ビル内の構内無線サービスエリアをカバーしている。こ
の構内PHSは、上記公衆PHSとは異なる独立した内
線用の番号計画により移動端末を管理している。
【0036】ところで、上記構内PHSの制御装置EX
は次のように構成される。図2はその構成を示す回路ブ
ロック図である。すなわち、制御装置EXは、基地局イ
ンタフェース1と、網インタフェース2と、タイムスイ
ッチ部3とを備え、これらとバス4を介して接続される
主制御部5Aおよび記憶部6Aを備えている。
【0037】基地局インタフェース1は、主制御部5A
の制御のもとに各構内基地局CSa1,CSa2,CS
a3,〜との間のインタフェース処理を行うもので、位
置登録要求や発信要求の受信、呼設定要求や切断信号の
送信等が含まれる。網インタフェース2は、主制御部5
Aの制御のもとに公衆通信網NWとの間のインタフェー
ス処理を行うもので、着信要求の受信や発信要求の送出
などが含まれる。タイムスイッチ部3は、主制御部5A
の制御に従って、上記基地局インタフェース1と網イン
タフェース2との間で伝送されるタイムスロットの交換
処理を行う。
【0038】主制御部5Aは、例えばマイクロコンピュ
ータを備えたもので、その主たる制御機能として図3に
示すように位置登録制御手段51と、発信処理方式判定
手段52と、発信処理制御手段53と、着信処理制御手
段54とを有している。
【0039】位置登録制御手段51は、自己の網に未登
録の公衆移動端末から位置登録要求が到来した場合に、
この位置登録要求を公衆通信網NWへ通知して位置登録
を行わせると共に、この位置登録が成功した場合に上記
移動端末の端末情報および分析モードを記憶部6A内の
端末情報記憶部61および分析モード記憶部62に記憶
させる。端末情報は、公衆移動端末の端末識別番号と、
当該移動端末に一時的に付与した内線番号と、当該移動
端末が存在する無線エリアを表す位置情報とから構成さ
れる。分析モードは、当該移動端末が発信する際に主と
して使用するダイヤル番号の番号計画を表す。
【0040】発信処理方式判定手段52は、移動端末か
ら発信要求が到来したときに、上記分析モード記憶部6
2に記憶されている当該移動端末に対応する分析モード
をもとに、移動端末が発信時に送出する相手先ダイヤル
番号を自システムの番号計画に従い分析するかあるいは
公衆通信網NWの番号計画に従い分析するかを判定す
る。
【0041】発信処理制御手段53は、上記発信処理方
式判定手段52の判定結果と、着信先の移動端末が上記
端末情報記憶部61に登録されているか否かの判定結果
とに基づいて、内線着信処理または公衆通信網NWへの
発信処理を選択的に実行する。
【0042】着信処理制御手段54は、公衆通信網NW
から着信信号が到来した場合に、着信先の移動端末の端
末情報が上記端末情報記憶部61に記憶されているか否
かを判定し、記憶されている場合に該当する移動端末に
対し着信処理を実行する。その際、上記端末情報に含ま
れる位置情報をもとに着信先の移動端末が特定エリアに
存在しているか一般エリアに存在しているかを判定し、
特定エリアに存在している場合には内線着信処理を行
い、一方一般エリアに存在している場合には公衆端末番
号による着信処理を行う。
【0043】次に、以上のように構成されたシステムの
動作を説明する。記憶部6Aの端末情報記憶部61およ
び分析モード記憶部62には、自己の構内PHSに登録
を希望する公衆移動端末の端末情報および分析モードが
事前に記憶されている。図4はその記憶例を示すもので
ある。同図において、P1が事前に登録された公衆移動
端末群の記憶情報を示すもので、公衆通信網NWにおけ
る端末番号「0501231001」、「050123
2245」および「0509871010」に対応付け
て、それぞれ自己のシステムの番号計画による内線番号
「4000」、「4001」および「4002」と、当
該端末が存在する無線エリアとが記憶され、さらに発信
番号の分析モードが記憶されている。
【0044】この状態で、いま例えば構内PHSに未登
録の公衆移動端末PS1が当該システムのサービスエリ
ア内に入り、位置登録要求を送信したとする。そうする
と、この位置登録要求の信号は最寄りの構内基地局CS
a1を経由して制御装置EXに転送される。制御装置E
Xは、図5に示すごとくステップ5aで上記要求信号の
受信を検出すると、ステップ5bでこの受信信号が発信
要求か位置登録要求かを判定する。
【0045】そして、位置登録要求であれば、制御装置
EXはステップ5cに移行して、ここでまず登録を要求
した端末が登録済みであるか未登録であるかを判定す
る。ここで未登録と判定されると、ステップ5dで公衆
通信網NWへ上記位置登録要求を送出して、移動端末P
S1の位置登録を要求する。そしてこの位置登録が完了
した旨の通知が公衆通信網から到来すると、ステップ5
eからステップ5fに移行して、ここで上記登録要求元
の移動端末PS1の端末情報および分析モードを、端末
情報記憶部61および分析モード記憶部62に一時的に
記憶する。図4のP2はその記憶例を示すものである。
なお、公衆通信網NWにおいて上記位置登録が行えなか
った場合には、ステップ5eからステップ5hに移行し
てここで位置登録が失敗したことを示すメッセージをを
登録要求元の移動端末PS1に通知する。
【0046】また、上記登録要求元の移動端末PS1が
既に登録されていた場合には、ステップ5cからステッ
プ5gに移行して、ここで登録済みの位置情報の更新の
みを行う。
【0047】さて、そうして位置登録された移動端末か
ら発信要求が到来したとする。そうすると制御装置EX
は次のように発信制御を実行する。図6はその制御手順
および制御内容を示すフローチャートである。すなわ
ち、制御装置EXはまずステップ6aで分析モード記憶
部62から発信を要求した移動端末の分析モードを読み
出し、この分析モードをもとにステップ6bにおいて、
移動端末が送出する相手先ダイヤル番号を自システム固
有の番号計画により分析すべきかあるいは公衆通信網N
Wの番号計画により分析すべきか判定する。
【0048】この判定結果が、例えば図4の端末番号
「0501231001」の移動端末のように固有番号
計画だったとすれば、制御装置EXはステップ6cに移
行して、ここで上記発信要求に含まれる着信先ダイヤル
番号を固有番号計画に従い分析し、この分析した着信先
ダイヤル番号が端末情報記憶部61に記憶されているか
否かをステップ6dで判定する。すなわち、着信先が自
システムに位置登録された移動端末であるか否かを判定
する。そして、自システムに位置登録された移動端末で
あれば、ステップ6eで当該移動端末に対し内線着信処
理を実行する。
【0049】これに対し上記ステップ6bによる判定結
果が、例えば図4の端末番号「0509871010」
の移動端末のように公衆通信網だったとする。そうする
と制御装置EXは、ステップ6bからステップ6fに移
行して、ここで着信先ダイヤル番号をもとに着信先の端
末が有線端末であるか移動端末であるかを判定する。そ
して、有線端末であればそのまま上記着信先ダイヤル番
号を公衆通信網NWへ送出して公衆通信網NWに呼処理
を行わせる。これに対し着信先の端末が移動端末だった
場合には、ステップ6gで当該移動端末が自システムに
位置登録されている端末であるか否かを判定する。そし
て、例えば図4の端末番号「0503356789」の
移動端末のように自システムに一時登録されている端末
であれば、ステップ6hに移行してここで当該移動端末
に対し内線着信処理を実行する。なお、着信先の移動端
末が自システムに未登録の端末だった場合には、ステッ
プ6iに移行してここで公衆通信網NWへ発信要求を送
出し呼処理を行わせる。
【0050】なお、上記ステップ6bにおいて分析に使
用する番号計画が固有番号計画と判定された場合でも、
その分析の結果該当する内線番号が端末情報記憶部61
に記憶されていなかった場合や、発信端末で入力された
相手先ダイヤル番号が公衆通信網NWの端末番号の場合
のように分析できなかった場合には、ステップ6dから
ステップ6fに移行して、先に述べたステップ6f〜6
iによる処理を実行する。
【0051】一方、公衆通信網NWから着信信号が到来
すると、制御装置EXは次のように網着信制御を実行す
る。図7はその制御手順および制御内容を示すフローチ
ャートである。すなわち、公衆通信網NWから着信信号
が到来すると、制御装置EXはステップ7aからステッ
プ7bに移行してここで着信信号中から着信先端末番号
を抽出する。そして、ステップ7cで端末情報記憶部6
1を検索して該当番号が登録されているか否かを判定
し、登録されていなければ着信不可能と判断して待ち受
け状態に戻る。
【0052】これに対し登録されていたとすれば、ステ
ップ7dに移行してここで端末情報記憶部61から該当
する着信先移動端末の現在位置情報を読み出し、ステッ
プ7eで当該着信先移動端末が特定エリアに存在するか
あるいは一般エリアに存在するかを判定する。いま仮に
着信先移動端末が内線着信が可能な無線エリアに存在し
ていたとすると、制御装置EXはステップ7gで、端末
情報記憶部61に記憶されている端末情報をもとに着信
信号に挿入されていた公衆通信網NWの着信先端末番号
を自システムの内線番号に変換し、ステップ7hでこの
内線番号に従って内線着信処理を実行する。
【0053】一方着信先移動端末の端末情報が端末情報
記憶部61に記憶されていても、当該移動端末が自シス
テムでは内線着信が不可能な無線エリアに存在している
場合には、制御装置EXはステップ7fに移行してここ
で着信信号に含まれていた端末番号を用いて着信処理を
実行する。
【0054】以上のようにこの第1の実施形態では、自
システムに未登録の移動端末から位置登録要求が到来し
た場合に、この位置登録要求を公衆通信網NWへ転送し
て位置登録を行わせると共にその端末情報を自身の端末
情報記憶部61に一時的に記憶する。そして、移動端末
から発信要求が到来した場合に、その着信先移動端末の
端末情報が上記端末情報記憶部61に記憶されているか
否かを判定し、記憶されている場合には内線着信処理を
実行し、一方記憶されていなければ、上記発信要求を公
衆通信網NWへ送出して呼処理を行わせるようにしてい
る。
【0055】したがって、移動端末のユーザは、構内P
HSの無線サービスエリア内に移動した場合に、自己の
移動端末を事前に上記構内PHSの制御装置EXに登録
しておかなくても、あたかもその構内PHSに所属して
いる構内移動端末のごとく内線通信を行うことが可能と
なる。また、構内PHSの無線サービスエリアにおいて
公衆通信網NWに対し発信する場合でも、外線発信特番
をダイヤルする必要がなく、事業所外で公衆通信網NW
に直接発信する場合と全く同等の操作で発信することが
でき、これにより操作性が改善される。
【0056】またこの実施形態では、位置登録を行った
各移動端末PS1,PS2,…の端末情報に対応付け
て、着信先ダイヤル番号を分析するための分析モードを
分析モード記憶部62に記憶しておき、発信要求が到来
した場合にこの分析モードをもとに着信先ダイヤル番号
を分析するようにしている。このため、内線専用端末と
一時的に登録される公衆移動端末とが混在して登録され
ている場合でも、これらの端末から発信時に送られた相
手先ダイヤル番号を効率よく分析することができる。
【0057】(第2の実施形態)図8は、この発明の第
2の実施形態に係わる制御装置の要部構成を示す機能ブ
ロック図である。なお、同図において前記図3と同一部
分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0058】主制御部5Bは、位置登録制御手段51
と、発信処理方式判定手段52と、発信処理制御手段5
3と、着信処理制御手段54とに加えて、メッセージ通
知制御手段55を備えている。
【0059】メッセージ通知制御手段55は、移動端末
から位置登録要求が到来しその端末情報を一時記憶した
場合に、要求元の移動端末に対し位置登録がなされたこ
とを表す通知メッセージを無鳴動着信信号を使用して通
知して表示させ、かつこの表示に対し移動端末が特番操
作により応答した場合に、当該移動端末との間に音声通
信パスを形成して移動端末へ音声による任意の案内メッ
セージを送るものである。
【0060】また上記メッセージの送出のために、記憶
部6Bには上記通知および案内メッセージの情報を記憶
するメッセージ記憶部63が設けてある。さらに制御装
置EXには、上記メッセージ記憶部63から読み出され
た案内メッセージ情報を音声信号に変換するための音声
メッセージ生成部7が設けてある。
【0061】このような構成であるから、制御装置EX
は、移動端末からの位置登録要求に応じて当該移動端末
の端末情報を端末情報記憶部61に記憶すると、図9に
示すごとくステップ9bにおいて当該移動端末に対し通
知メッセージの送出を行うか否かを判定する。この判定
は、上記位置登録が当該移動端末からの初めてのものか
否かにより行う。
【0062】例えばいま移動端末PS4が、デパートの
無線サービスエリア内にその日初めて入り、ここで位置
登録要求を送出したとする。そうすると制御装置EX
は、上記位置登録要求を受けると公衆通信網NWに位置
登録を行わせると共に、自己の記憶部6Bに当該移動端
末PS4の端末情報を記憶する(ステップ9a)。そし
て、ステップ9bにおいて、上記移動端末PS4の位置
登録がその日初めてなされたものか否かを判定する。そ
して、例えば図10の端末識別番号「05012345
67」の移動端末のように前回の位置登録情報がない場
合には、初めて登録された端末であると判断してステッ
プ9cに移行し、ここでメッセージ記憶部63から通知
メッセージ情報を読み出ててこの情報を無鳴動着信信号
を用いて位置登録元の移動端末PS4へ送信する。
【0063】移動端末PS4は、位置登録要求送出後に
無鳴動着信信号を受信すると、この無鳴動着信信号から
上記通知メッセージ情報を抽出し、このメッセージ情報
をデコードして液晶表示器(LCD)に表示する。図1
1にその表示例を示す。
【0064】上記通知メッセージ情報を送出すると制御
装置EXは、ステップ9dで移動端末PS4からの特番
操作による応答の有無を監視する。この状態で移動端末
PS4のユーザが、上記通知メッセージの指示に応じて
例えば一定時間内に特番「123」をダイヤル入力する
と、制御装置EXはステップ9dからステップ9eに移
行して、応答した移動端末PS4との間に音声通信パス
を形成する。そして、ステップ9fにおいて、メッセー
ジ記憶部63から案内メッセージ情報を読み出し、この
案内メッセージ情報を音声メッセージ生成部7に供給し
て音声メッセージに変換し、この音声メッセージを上記
音声通信パスを介して移動端末PS4へ送出する。そし
て音声メッセージの送出が終了すると、制御装置EXは
ステップ9gで音声通信パスを解放し、待機状態にも戻
る。かくして、移動端末のユーザは、位置登録時に例え
ば現在行われているデパートの催し物やバーゲンの情報
などを音声案内により知ることができる。
【0065】なお、上記通知メッセージの送出後ユーザ
からの特番応答をの到来を監視する期間は、一定時間に
限ることなく、移動端末が制御装置に位置登録している
期間内ならばいつでも受け付けることができるようにし
てもよい。また、通知メッセージは移動端末のLCDに
表示させるための表示メッセージに限らず、移動端末の
スピーカから音声出力する音声メッセージであってもよ
い。
【0066】以上のように第2の実施形態では、移動端
末からその日初めての位置登録要求が到来した場合に、
その位置登録処理後に要求元の移動端末に通知メッセー
ジを送出して位置登録がなされた旨を通知する。そし
て、この通知に対し移動端末のユーザがを特番の入力に
より応答すると、この移動端末との間に音声通信パスを
形成し、この音声パスを介して移動端末に音声による案
内メッセージを送るようにしている。
【0067】したがって、移動端末のユーザは位置登録
がなされたことを明確に知ることができる。また通知メ
ッセージに位置登録の完了通知機能のみでなく応答のた
めの指示機能を持たせ、この指示に従ってユーザが応答
操作を行うことで、音声通信パスを形成して音声案内メ
ッセージを送るようにしているので、ユーザは位置登録
時に簡単な操作によりデパートの催し物情報なども聞く
ことができる。すなわち、構内PHSへの位置登録を利
用してその構内独自の情報提供サービスを行うことがで
き、これによりシステムの付加価値を高めることができ
る。
【0068】なお、以上の例ではその日初めて位置登録
を行ったユーザに対して通知メッセージを送出するよう
にしたが、位置登録済みの移動端末ユーザであっても、
位置登録要求が到来するごとに通知メッセージを送出す
るようにしてもよい。
【0069】(第3の実施形態)図12は、この発明の
第3の実施形態に係わる制御装置の要部構成を示す機能
ブロック図である。なお、同図において前記図3と同一
部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0070】主制御部5Cは、位置登録制御手段51
と、発信処理方式判定手段52と、発信処理制御手段5
3と、着信処理制御手段54とに加えて、再発信制御手
段56を備えている。
【0071】再発信制御手段56は、移動端末からの発
信要求に応じて着信先の移動端末に対し内線着信処理を
行った場合に、タイマを起動してその呼び出し時間を計
時し、所定時間内に移動端末が着信応答しない場合に発
信元の移動端末に対し発信ルートの変更を問い合わせ、
変更可能ならば内線着信処理を公衆通信網NWへの発信
に変更して再度発信するように制御する。
【0072】このような構成であるから、制御装置EX
は自システムに位置登録されている移動端末に対し内線
着信処理を開始すると、図13に示すごとくステップ1
3bで一定時間の経過監視を行いながら、ステップ13
aで着信応答の返送を監視する。そして、着信応答がな
いまま上記一定時間が経過すると、ステップ13cに移
行して、ここでいま行っていた処理が自システム手の宛
ての着信要求に対する着信処理であるか否かを判定す
る。そして、内線着信処理でなく公衆通信網NWへの発
信であれば、ステップ13hにて切断解放処理を行って
待ち受け状態に復帰する。
【0073】これに対し、内線着信であればステップ1
3dに移行して、ここで発信元の移動端末に対し発信ル
ートの変更を承認するか否かの問い合わせを行う。図1
4はその変更問い合わせ処理の手順および制御内容を示
すフローチャートである。すなわち、制御装置EXは、
まずステップ14aで発信要求元の移動端末に対し接続
先変更を承認するか否かを問い合わせる情報を含む切断
信号を送出する。
【0074】この切断信号を受信した移動端末におい
て、ユーザが例えば所定の特番の入力操作により接続先
の変更を承認する旨を入力すると、この回答情報を含む
解放信号が制御装置EXに返送される。なお、例えば課
金処理の都合から公衆通信網NWへの発信が許可されて
いないユーザの場合には、変更不可を表す特番を入力す
る。この場合には、変更不可を表す回答情報を含む解放
信号が返送される。
【0075】制御装置EXは、ステップ14bで上記解
放信号の受信を確認すると、この解放信号に含まれる回
答情報を基にステップ14cで接続先の変更が可能か不
可能かを判定する。そして、変更可能と判断した場合に
は、発信元移動端末に対しステップ14dにて呼び返し
を行い、この呼び返しに対し発信元移動端末が応答すれ
ば、呼び返し成功と判断してステップ14eからステッ
プ14fに移行して変更可を決定する。
【0076】一方、発信元移動端末からの回答が変更不
可だった場合には、ステップ14cからステップ14g
に移行してここで変更不可を決定する。なお、呼び返し
に対し発信元移動端末が所定時間経過しても応答しなか
った場合にも、ステップ14gに移行してここで変更不
可を決定する。
【0077】以上の問い合わせにより接続先変更の可否
が決定されると、制御装置EXは接続先の変更が可能の
場合にはステップ13eからステップ13fに移行し、
ここで端末情報記憶部61に記憶されている端末情報を
もとに着信先ダイヤル番号を内線番号から公衆通信網N
Wの端末番号に変更し、公衆通信網NWへ発信する。こ
れに対し変更不可だった場合には、ステップ13eから
ステップ13gに移行してここで発信元移動端末に対し
切断解放処理を行う。
【0078】なお、図15は接続先が変更された場合の
システムの信号シーケンスを示した図、図16は接続先
の変更処理が行われなかった場合のシステムの信号シー
ケンスを示した図である。
【0079】以上述べたように第3の実施形態では、主
制御部5Cに再発信制御手段56を備え、内線着信処理
中にその呼び出し時間を計時し、一定時間が経過しても
着信先移動端末が着信応答しなかった場合に、発信元移
動端末に接続先変更の可否を問い合わせる。そして、変
更を承認する旨の回答があった場合に、内線着信処理を
公衆通信網NWへの発信に変更するようにしている。
【0080】したがって、着信先移動端末が構内の無線
サービスエリアから外へ出た場合でも、この移動端末に
対し公衆通信網NWを介して着信させることができる。
しかも、接続先の変更は発信元の端末ユーザの承認を受
けた場合にのみ行うようにしているので、通信後にユー
ザが認識しない課金が行われることを防止することがで
きる。
【0081】(第4の実施形態)図17は、この発明の
第4の実施形態に係わる制御装置の要部構成を示す機能
ブロック図である。なお、同図において前記図3と同一
部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0082】制御装置EXには、タイマ処理部8が設け
られている。このタイマ処理部8は、絶対タイマ81
と、相対タイマ82とを備えている。絶対タイマ81
は、予め設定された時刻なった時点でタイムアウト信号
を発生する。相対タイマ82は、自システムに登録され
ている各移動端末ごとにその非通信期間を計時して、そ
の時間が所定時間を超えた時点でタイムアウト信号を発
生する。
【0083】主制御部5Dは、位置登録制御手段51
と、発信処理方式判定手段52と、発信処理制御手段5
3と、着信処理制御手段54とに加えて、通信統計デー
タ処理手段57と、登録消去制御手段58とを備えてい
る。
【0084】通信統計データ処理手段57は、記憶部6
Dの端末情報記憶部61に端末情報が記憶されている移
動端末ごとにその通信統計データを管理するもので、移
動端末が通信を行った場合に、その通信回数カウントア
ップすると共に通信時間の累計を計時し、これらの通信
回数および通信時間の累計を記憶部6Dの通信統計デー
タ記憶部64に記憶するものである。
【0085】登録消去制御手段58は、第1の登録消去
制御機能と、第2の登録消去制御機能とを備えている。
第1の登録消去制御機能は、記憶部6Dの端末情報記憶
部61に空き領域がある場合に、上記相対タイマ82お
よび絶対タイマ81のタイムアウトに基づいて登録済み
の移動端末の端末情報を消去するもので、登録済みの移
動端末の中で非通信期間が所定時間を超えた移動端末の
端末情報を選択的に消去すると共に、上記非通信期間の
長さとは関係なく、現在時刻が予め設定時刻になった時
点で登録されているすべての移動端末の端末情報を消去
する。また、上記選択消去および一括消去を行う際に
は、各移動端末ごとに通信統計データ記憶部64に記憶
されている通信統計データを消去条件として参酌する。
【0086】第2の登録消去制御機能は、記憶部6Dの
端末情報記憶部61に空き領域がない状態で新たな位置
登録要求が到来した場合に、登録されている各移動端末
の中から非通信期間が最も長い移動端末を選択してその
端末情報を消去する。また上記消去対象の移動端末を選
択する際には、前記第1の登録消去制御と同様に通信統
計データ記憶部64に記憶されている通信統計データを
消去条件として参酌する。
【0087】次に、このような制御装置EXによる端末
情報の消去動作を説明する。定常時において、端末情報
記憶部61に記憶されている各移動端末の端末情報は、
例えば図20(a)に示すように登録タイミングの古い
順に並べられている。なお、図20では説明の便宜上端
末をA,B,C,D,…と表している。この状態で、例
えば端末Aが通信を行ったとする。そうすると、この端
末Aについての相対タイマ82による非通信時間の計時
はリセットされて再スタートされる。また、端末情報記
憶部61における記憶順序は、例えば図20(d)に示
すように変更される。
【0088】ところで、いま例えば図20(a)の状態
で、端末Aの非通信時間を計時している相対タイマ82
からタイムアウト信号が出力されたとする。そうすると
主制御部5Dは、図18に示すごとくステップ18aで
上記タイムアウトを検出するとステップ18bに移行
し、ここで消去条件を判定する。すなわち、通信統計デ
ータ記憶部64をアクセスして上記消去対象の移動端末
Aの通信回数を読み出し、この通信回数が所定回数以下
であるか否かを判定する。そして、通信回数が所定回数
以下であれば、削除可能と判断してステップ18cへ移
行し、一方所定回数以上であれば削除不可と判断してそ
のまま消去ルーチンを終了する。例えば、いま端末Aの
通信回数が図21に示すごとく4回であり、所定回数が
5回だったとすると、上記端末Aは消去可能と判断され
てステップ18cに移行する。
【0089】主制御部5Dは、このステップ18cにお
いて確認設定の有無を判定する。確認設定とは、消去対
象の移動端末が自システムのサービスエリア内に存在す
るか否かの確認をするための設定のことで、確認設定無
しならばそのままステップ18fに移行して端末情報記
憶部61から対応する端末情報を消去する。これに対し
確認設定有りならば、ステップ18dで消去対象の移動
端末Aへ向けその存在を確認するための信号を送出す
る。そしてこの確認信号に対し移動端末から応答信号が
返送されるか否かをステップ18eで監視し、返送され
ればそのまま消去ルーチンを終了する。一方、返送され
なければ、消去対象の移動端末は自システムのサービス
エリア内に存在しないと判断してステップ18fに移行
し、ここで端末情報記憶部61から対応する情報を消去
する。この消去後の端末情報記憶部61の記憶状態を図
20(b)に示す。
【0090】また、例えば午前0時において絶対タイマ
81からタイムアウト信号が発生したとする。そうする
と、主制御部5Dは登録されているすべての移動端末
A,B,C,Dについて、前記個別消去の場合と同様に
ステップ18bで消去条件を満足しているか否かを判定
し、さらにステップ18cから18eにて消去対象の移
動端末が自システムのサービスエリアに存在するか否か
を判定した上で、消去が可能な端末の端末情報をすべて
一括消去する。図20(c)は登録されているすべての
移動端末の情報を一括消去したときの記憶部60の状態
を示す。
【0091】一方、例えば図20(e)に示すように端
末情報記憶部61に空き領域が無い状態で、新たな位置
登録要求が到来したとする。そうすると主制御部5D
は、図19に示すごとくまずステップ19aで記憶部6
0からその登録順序が最も古い端末を消去対象端末とし
て選択する。そして、ステップ19bで消去条件を判定
する。すなわち、通信統計データ記憶部64をアクセス
して上記消去対象の移動端末の通信回数を読み出し、こ
の通信回数が所定回数以下であるか否かを判定する。そ
して、通信回数が所定回数以下であれば、削除可能と判
断してステップ19fへ移行し、ここで端末情報記憶部
61内の対応する端末情報を消去する。そして、この消
去により空いた領域に上記新たな位置登録要求を送信し
た移動端末の端末情報を記憶する。図20(f)はこの
新たな端末Xの端末情報を記憶した後の端末情報記憶部
61の状態を示すものである。
【0092】これに対し、上記ステップ19bにおいて
消去対象端末が消去条件を満足していないと判定された
とする。この場合主制御部EXは、ステップ19cで次
候補を選択する。この次候補としては、端末情報記憶部
61において2番目に登録順位の古いものを選ぶ。そし
て、この次候補の端末について先に述べたようにステッ
プ19bで消去条件の判定を行い、消去可能であればこ
の端末に対応する端末情報を端末情報記憶部61から消
去する。これに対しこの第2候補の端末も消去不可能で
あれば、ステップ19cで第3三番目の消去候補を選択
し、以後消去可能な端末が見つかるまで以上の消去候補
の選択処理を繰り返す。
【0093】一方、以上の消去候補の選択処理において
次候補が見つからなかったとすると、主制御部5Dはス
テップ19dに移行して、ここで先に第1候補として選
択した端末を再度選択し、この端末の端末情報をステッ
プ19eにおいて端末情報記憶部61から消去する。
【0094】なお、以上の説明では端末情報記憶部61
の記憶情報のみが消去されるかのように説明したが、同
時に分析モード記憶部62内の対応する分析モード情報
も、また通信統計データ記憶部64内の対応する通信統
計データも消去されることはいうまでもない。
【0095】以上のようにこの第4の実施形態では、記
憶部6Dに一時登録された移動端末の各々について相対
タイマ82でその非通信時間を計時して、この非通信時
間が所定時間を超えた時点で該当する端末情報を選択的
に消去する制御と、絶対タイマ81で計時されている現
在時刻が所定の時刻になった時点で、登録されているす
べての端末の端末情報を一括消去する制御と、端末情報
記憶部61の空き領域が無くなった状態で新たな位置登
録要求が到来した場合に、登録順序の古いものから消去
候補を選択して消去する制御とをそれぞれ行っている。
【0096】したがって、一時的に位置登録された端末
情報を実質的に不要になった時点で適宜消去することが
可能となり、これにより容量の限られた端末情報記憶部
61を効果的に使用することができる。
【0097】また、端末情報を消去する際に、端末ごと
にその通信回数や通信時間の累計をもとに消去条件を満
足しているか否かを判定し、この条件を満足している場
合に、消去するようにしたので、通信頻度の高い端末の
端末情報については消去せずに保持することができる。
【0098】また、端末情報を消去する際に、消去対象
の端末が自システムのサービスエリアに存在しているか
否かを判定し、存在していない場合にのみ消去するよう
にしたので、自システムのサービスエリア内に存在して
いる端末についてはその端末情報を消去せずに保持する
ことができる。
【0099】なお、以上の説明では、第1の登録消去制
御において、登録された端末情報を消去する際に、消去
対象の端末が自システムのサービスエリア内に存在して
いるか否かを確認して、存在しない場合に消去するよう
にしたが、他の消去判定手段として、登録消去の確認を
端末ユーザに問い合わせ、端末ユーザから承認する旨の
応答があった場合に消去するようにしてもよい。
【0100】これを実現するには、制御装置EXから消
去対象の移動端末へ消去確認メッセージを送る。移動端
末Aでは、制御装置EXから消去確認メッセージが到来
すると、このメッセージが表示器に表示される。例え
ば、「位置登録を消去してもいいですか?」なるメッセ
ージが表示される。これに対しユーザが承認または拒否
の指示を所定のダイヤル番号操作により入力すると、そ
の回答信号が制御装置EXへ返送される。制御装置EX
の主制御部5Dは、上記回答信号をもとに登録消去が可
能か否かを判断し、消去不可能であればそのまま消去ル
ーチンを終了する。一方、消去可能ならば端末情報記憶
部61から対応する情報を消去する。
【0101】また消去条件の判定は、端末の通信回数の
代わりに通信時間の長短を判定して行うようにしてもよ
く、あるいはその両方を考慮して行うようにしてもよ
い。なお、この発明は上記各実施形態に限定されるもの
ではない。例えば、上記各実施形態では公衆PHSと構
内PHSとが共存した移動通信システムの構内PHSの
制御装置にこの発明を適用した場合を例にとって説明し
たが、他には携帯電話システムと構内PHSとが共存す
るシステムの構内PHS用制御装置や、公衆携帯電話シ
ステムと公衆PHSとが共存するシステムの公衆PHS
用制御装置、複数の公衆PHSが共存する移動通信シス
テムの公衆PHS用制御装置、複数の公衆携帯電話シス
テムが共存する移動通信システムの公衆PHS用制御装
置にそれぞれ本発明を適用してもよい。
【0102】その他、上記各実施形態でそれぞれ示した
構成および各種制御手段を適宜選択的に組み合わせて、
この発に係わる制御装置のその他の実施形態を構成する
ことは可能である。
【0103】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明の移動通信
システムの制御装置では、第1の移動通信網に所属する
移動端末から第1の移動通信網に対する位置登録要求が
到来した場合に、当該移動端末を表す所定の端末情報を
端末情報記憶手段に一時的に記憶し、移動端末から発信
要求が到来した場合に、この発信要求に含まれる着信先
ダイヤル情報に対応する着信先移動端末の端末情報が前
記端末情報記憶手段に記憶されているか否かを判定し、
記憶されていると判定された場合には当該端末情報をも
とに前記着信先移動端末に対し内部折り返しの呼処理を
実行し、一方記憶されていないと判定された場合には前
記発信要求を前記第1の移動通信網へ転送して呼処理を
行わせるようにしている。
【0104】したがってこの発明の制御装置によれば、
他の移動通信網に所属する端末であっても事前に登録す
ることなく内部折り返しによる呼処理を可能にすること
ができ、かつ相手先端末に応じて発信操作を異ならせる
必要をなくして端末ユーザの操作性の向上を図ることを
可能とした移動通信システムの制御装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態に係わる移動通信
システムの概略構成図。
【図2】 図1に示したシステムの制御装置の構成を示
す回路ブロック図。
【図3】 図2に示した制御装置の主制御部および記憶
部の機能構成を示すブロック図。
【図4】 記憶部に記憶された端末情報の一例を示す
図。
【図5】 図3に示した制御装置による位置登録制御の
手順および制御内容を示すフローチャート。
【図6】 図3に示した制御装置による発信制御の手順
および制御内容を示すフローチャート。
【図7】 図3に示した制御装置による網着信制御の手
順および制御内容を示すフローチャート。
【図8】 この発明の第2の実施形態に係わる制御装置
の主制御部および記憶部の機能構成を示すブロック図。
【図9】 図8に示した制御装置による端末一時登録処
理の手順および制御内容を示すフローチャート。
【図10】 図8に示した記憶部に記憶された端末情報
の一例を示す図。
【図11】 移動端末に表示されるメッセージ情報の一
例を示す図。
【図12】 この発明の第3の実施形態に係わる制御装
置の主制御部および記憶部の機能構成を示すブロック
図。
【図13】 図12に示した制御装置による再発信制御
の手順および制御内容を示すフローチャート。
【図14】 図12に示した再発信制御中の変更問い合
わせ処理の手順および制御内容を示すフローチャート。
【図15】 上記再発信制御の説明に用いるシーケンス
図。
【図16】 上記再発信制御の説明に用いるシーケンス
図。
【図17】 この発明の第4の実施形態に係わる制御装
置の主制御部および記憶部の機能構成を示すブロック
図。
【図18】 図17に示した制御装置による第1の登録
消去制御の手順および制御内容を示すフローチャート。
【図19】 図17に示した制御装置による第2の登録
消去制御の手順および制御内容を示すフローチャート。
【図20】 登録消去制御を説明するための図。
【図21】 登録消去制御を説明するための図。
【符号の説明】
NW…公衆通信網 EX…制御装置 SLa…加入者線群 SL1〜SLn,SLa…加入者線 CS1〜CSn…公衆用基地局 CSa1,CSa2,CSa3,〜…構内基地局 Za1,Za2,Za3,〜…無線エリア LLa1,LLa2,LLa3,〜…構内通信回線 PS1,PS2,PS3,〜…移動端末 1…基地局インタフェース 2…網インタフェース 3…タイムスイッチ部 4…バス 5A,5B,5C,5D…主制御部 51…位置登録制御手段 52…発信処理方式判定手段 53…発信処理制御手段 54…着信処理制御手段 55…メッセージ通知制御手段 56…再発信制御手段 57…通信統計データ処理手段 58…登録消去制御手段 6A,6B,6D…記憶部 61…端末情報記憶部 62…分析モード記憶部 63…メッセージ記憶部 64…通信統計データ記憶部 7…音声メッセージ生成部 8…タイマ処理部 81…絶対タイマ 82…相対タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深澤 滋 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々所定の番号計画を有する第1の移動
    通信網および第2の移動通信網を具備し、この第2の移
    動通信網は、前記第1の移動通信網に対し第1の通信回
    線を介して接続された制御装置と、この制御装置に対し
    第2の通信回線を介して接続され所定の地理的領域に無
    線サービスエリアを形成する複数の基地局とを備えた、
    移動通信システムの前記制御装置において、 前記第1の移動通信網に所属する移動端末から第1の移
    動通信網に対する位置登録要求が到来した場合に、当該
    位置登録要求を前記第1の移動通信網へ通知して当該第
    1の移動通信網に前記移動端末の位置登録を行わせる位
    置登録要求通知手段と、 前記第1の移動通信網に対する前記移動端末の位置登録
    が成功した場合に、当該移動端末に付与された前記第1
    の移動通信網の番号計画に応じた端末識別情報を少なく
    とも含む端末情報を一時的に記憶する端末情報記憶手段
    と、 移動端末から発信要求が到来した場合に、この発信要求
    に含まれる着信先の端末識別情報に対応する移動端末の
    端末情報が前記端末情報記憶手段に記憶されているか否
    かを判定する判定手段と、 この判定手段により前記端末情報が記憶されていると判
    定された場合には前記着信先の移動端末に対し内部折り
    返しの呼処理を実行し、記憶されていないと判定された
    場合には前記発信要求を前記第1の移動通信網へ転送し
    て呼処理を行わせる呼処理制御手段とを具備したことを
    特徴とする移動通信システムの制御装置。
  2. 【請求項2】 第1の番号計画を有する第1の移動通信
    網と、前記第1の番号計画とは異なる第2の番号計画を
    有する第2の移動通信網とを具備し、前記第2の移動通
    信網は、前記第1の移動通信網に対し第1の通信回線を
    介して接続された制御装置と、この制御装置に対し第2
    の通信回線を介して接続され所定の地理的領域に無線サ
    ービスエリアを形成する複数の基地局とを備えた、移動
    通信システムの前記制御装置において、 前記第1の移動通信網に所属する移動端末のうち登録を
    希望する移動端末の前記第1の番号計画における端末識
    別情報と前記第2の番号計画における端末識別情報とを
    少なくとも含む端末情報を予め記憶した端末情報記憶手
    段と、 この端末情報記憶手段に未登録の移動端末から位置登録
    要求が到来した場合に、当該移動端末の前記第1の番号
    計画における端末識別情報と前記第2の番号計画におけ
    る端末識別情報とを少なくとも含む端末情報を前記端末
    情報記憶手段に一時的に追加記憶させる位置登録制御手
    段と、 前記端末情報記憶手段に端末情報が記憶された複数の移
    動端末の各々に対応付けて着信先端末識別情報の分析方
    針を示す情報を記憶する分析方針記憶手段と、 移動端末から発信要求が到来した場合に、前記分析方針
    記憶手段に記憶された情報をもとに、当該発信要求に含
    まれる着信先端末識別情報を前記第1の番号計画に従い
    分析するか前記第2の番号計画に従い分析するかを判定
    し、この判定結果に従って前記着信先端末識別情報を分
    析する端末識別情報分析手段と、 この端末識別情報分析手段により分析された着信先端末
    識別情報を含む端末情報が前記端末情報記憶手段に記憶
    されているか否かを判定する判定手段と、 この判定手段により前記端末情報が記憶されていると判
    定された場合には当該端末情報をもとに前記着信先の移
    動端末に対し内部折り返しの呼処理を実行し、記憶され
    ていないと判定された場合には前記発信要求を前記第1
    の移動通信網へ転送して呼処理を行わせる呼処理制御手
    段とを具備したことを特徴とする移動通信システムの制
    御装置。
  3. 【請求項3】 第1の番号計画を有する第1の移動通信
    網と、前記第1の番号計画とは異なる第2の番号計画を
    有する第2の移動通信網とを具備し、前記第2の移動通
    信網は、前記第1の移動通信網に対し第1の通信回線を
    介して接続された制御装置と、この制御装置に対し第2
    の通信回線を介して接続され所定の地理的領域に無線サ
    ービスエリアを形成する複数の基地局とを備えた、移動
    通信システムの前記制御装置において、 前記第1の移動通信網に所属する移動端末から第1の移
    動通信網に対する位置登録要求が到来した場合に、当該
    位置登録要求を前記第1の移動通信網へ通知して当該第
    1の移動通信網に前記移動端末の位置登録を行わせる位
    置登録要求通知手段と、 前記第1の移動通信網に対する前記移動端末の位置登録
    が成功した場合に、当該移動端末の前記第1の番号計画
    における端末識別情報と前記第2の番号計画における端
    末識別情報とを少なくとも含む端末情報を一時的に記憶
    する端末情報記憶手段と、 前記第1の移動通信網から着信要求が到来した場合に、
    この着信要求に含まれる着信先の端末識別情報に対応す
    る移動端末の端末情報が前記端末情報記憶手段に記憶さ
    れているか否かを判定する判定手段と、 この判定手段により前記端末情報が記憶されていると判
    定された場合に、当該端末情報をもとに前記着信先の移
    動端末に対し内部着信処理を実行する着信処理制御手段
    とを具備したことを特徴とする移動通信システムの制御
    装置。
  4. 【請求項4】 移動端末から位置登録要求が到来した場
    合に、当該移動端末の端末情報が前記端末情報記憶手段
    に未登録か否かを判定し、未登録の場合には端末情報記
    憶手段に端末情報の新規登録を行わせ、登録済みの場合
    には当該端末情報に含まれる位置情報の登録変更を行う
    手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の移動通信システムの制御装置。
  5. 【請求項5】 位置登録要求に応じて前記端末情報記憶
    手段に移動端末の端末情報が一時的に記憶された場合
    に、当該端末情報の記憶保持時間を計時し、この記憶保
    持時間が予め設定した時間を越えた時点で前記対応する
    移動端末の端末情報を消去する登録消去手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の移動通信システムの制御装置。
  6. 【請求項6】 位置登録要求に応じて前記端末情報記憶
    手段に移動端末の端末情報が一時的に記憶された場合
    に、予め設定した消去時刻になったか否かを監視し、こ
    の消去時刻になった時点で前記一時記憶されているすべ
    ての移動端末の端末情報を一括消去する登録消去手段を
    さらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の移動通信システムの制御装置。
  7. 【請求項7】 前記端末情報記憶手段に端末情報が一時
    的に記憶された移動端末の通信頻度を計測する手段を有
    し、前記端末情報が一時記憶された移動端末の数が予め
    設定された上限値を超えた場合に、前記通信頻度の計測
    値が所定値未満の移動端末を選択してその端末情報を消
    去する登録消去手段をさらに備えたことを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載の移動通信システムの制
    御装置。
  8. 【請求項8】 前記登録消去手段は、端末情報が一時的
    に記憶された移動端末に対応付けて当該端末情報の消去
    可否条件を記憶する手段を有し、前記一時的に記憶され
    ている端末情報を消去する際に対応する消去可否条件を
    もとに消去の可否を判定し、消去可能な場合にのみ端末
    情報を消去することを特徴とする請求項5乃至7のいず
    れかに記載の移動通信システムの制御装置。
  9. 【請求項9】 前記呼処理制御手段により内部折り返し
    の呼処理が実行された場合に、この呼処理による呼び出
    しに対し着信先の移動端末が所定時間内に応答するか否
    かを監視し、前記所定時間内に着信先の移動端末が応答
    しなかった場合に、前記端末情報記憶手段に記憶されて
    いる端末情報を基に着信先の端末識別情報を変換し、こ
    の変換された着信先端末識別情報を基に前記第1の移動
    通信網に対し再発信を行って呼処理を行わせる接続先変
    更制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは3に記載の移動通信システムの制御装置。
  10. 【請求項10】 前記接続先変更制御手段は、前記第1
    の移動通信網に対する再発信に先立ち、発信元の移動端
    末に対し接続先の変更を承認するか否かを問い合わせ、
    発信元の移動端末から承認する旨の応答が返送された場
    合に前記第1の移動通信網に対し再発信を行うことを特
    徴とする請求項9記載の移動通信システムの制御装置。
  11. 【請求項11】 前記端末情報記憶手段に位置登録要求
    元の移動端末を表す端末情報が一時的に記憶された場合
    に、この一時登録された旨のメッセージ情報を前記位置
    登録元の移動端末へ通知するメッセージ通知手段をさら
    に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の移動通信システムの制御装置。
  12. 【請求項12】 前記メッセージ通知手段は、メッセー
    ジ情報を無鳴動着信信号に挿入して位置登録要求元の移
    動端末に送って表示させることを特徴とする請求項11
    記載の移動通信システムの制御装置。
  13. 【請求項13】 前記メッセージ通知手段は、前記メッ
    セージ情報の通知に対し位置登録要求元の移動端末が応
    答した場合に当該移動端末との間に通信パスを形成し、
    この通信パスを介して前記移動端末に対し予め用意した
    案内サービス情報を送る機能を備えたことを特徴とする
    請求項11記載の移動通信システムの制御装置。
  14. 【請求項14】 着信処理制御手段は、判定手段により
    前記端末情報が記憶されていると判定された場合に、当
    該端末情報に含まれる位置情報から着信先の移動端末が
    特定のエリアに存在しているか一般のエリアに存在して
    いるかを判定し、特定のエリアに存在している場合には
    前記端末情報記憶手段に記憶されている端末情報を基に
    内部着信処理を実行し、一方一般エリアに存在している
    場合には前記着信要求に含まれる着信先の端末識別情報
    を基に着信処理を実行することを特徴とする請求項3記
    載の移動通信システムの制御装置。
JP9018641A 1997-01-31 1997-01-31 移動通信システムの制御装置 Pending JPH10215480A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013510509A (ja) * 2009-11-03 2013-03-21 インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド ホーム発展型ノードbに対するローカル呼ルーティングのための方法および装置
JP2013126051A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Silex Technology Inc ネットワーク端末管理装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013510509A (ja) * 2009-11-03 2013-03-21 インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド ホーム発展型ノードbに対するローカル呼ルーティングのための方法および装置
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