JPH10214795A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH10214795A
JPH10214795A JP1382297A JP1382297A JPH10214795A JP H10214795 A JPH10214795 A JP H10214795A JP 1382297 A JP1382297 A JP 1382297A JP 1382297 A JP1382297 A JP 1382297A JP H10214795 A JPH10214795 A JP H10214795A
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film
gate electrode
insulating film
sion
etching
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JP1382297A
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Hiromi Hayashi
浩美 林
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子の微細化によりゲート電極間が狭くなっ
ても、基板表面にダメージを与えたり、ショート不良を
発生させることなく、ゲート電極間の基板表層に形成さ
れた不純物拡散層と配線とを接続するコンタクトを形成
することができる半導体装置及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 ゲート電極17上の保護膜15をSiN
又はSiONにより形成した後、全面にSiON膜を約
100nmの厚さに形成する。そして、SiON膜を約
80nm分だけRIEによりエッチングし、次いでSi
ON膜を希HFによりエッチングすることによりサイド
ウォールスペーサ20を形成する。その後、層間絶縁膜
22を形成し、セルフアラインコンタクトによりビアコ
ンタクト25を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細化された半導
体装置及びその製造方法に関するものであり、特に、S
AC(Self Align Contact)プロセスにより形成す
る半導体装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の微細化及び高性能化
の要求によりSACプロセスを用いて半導体装置が形成
されるようになった。このプロセスは、ゲート電極の間
隔が狭い2つの電界効果トランジスタのソース・ドレイ
ン(不純物拡散領域)に対し自己整合的にコンタクトを
形成する技術である。
【0003】図8は、SACプロセスを用いた従来の半
導体装置の製造方法を示す断面図である。まず、図8
(A)に示すように、シリコン半導体基板51にフィー
ルド酸化膜52を選択的に形成して半導体基板51を複
数の素子形成領域に分割する。そして、このフィールド
酸化膜52に囲まれた半導体基板51の表面を熱酸化さ
せてゲート酸化膜53を形成し、このゲート酸化膜53
上にポリシリコン膜及びシリコン酸化膜(SiO2 膜)
を形成した後、シリコン酸化膜上に所定のゲート電極パ
ターンでレジスト膜を形成し、シリコン酸化膜及びポリ
シリコン膜をエッチングする。これにより、ポリシリコ
ンからなるゲート電極57及びシリコン酸化物からなる
保護膜54が形成される。
【0004】次に、ゲート電極57及びその上の保護膜
54をマスクとして基板51の表層に不純物を低濃度で
導入する。次に、全面にシリコン酸化膜を形成し、この
シリコン酸化膜をエッチバックして、ゲート電極57の
両側にのみシリコン酸化膜を残存させることにより、サ
イドウォールスペーサ60を形成する。その後、ゲート
電極57、保護膜54及びサイドウォールスペーサ60
をマスクとして基板51の表層に不純物を高濃度に導入
し、熱処理を施して、トランジスタのソース・ドレイン
となる不純物拡散領域61を形成する。
【0005】次に、全面にSiN膜58を約20nmの
厚さに形成し、更にSiN膜58上にシリコン酸化物を
堆積させて層間絶縁膜62を形成する。次いで、層間絶
縁膜62上に所望のビアホールの形状の開口部を有する
レジスト膜を形成し、このレジスト膜をマスクとして層
間絶縁膜62をエッチングしてSiN膜58が露出する
開口部62aを形成する。このとき、SiN膜58はエ
ッチングストッパとして作用する。
【0006】次に、開口部62a内に露出したSiN膜
58を熱リン酸によりエッチングしてゲート電極57間
の不純物拡散領域61を露出させる。これにより、ビア
ホールが形成される。その後、図8(B)に示すよう
に、ビアホールを埋め込むようにして全面に導体膜を形
成し、この導体膜を所望の配線形状にパターニングす
る。このようにして、近接して形成されたゲート電極5
7間の不純物拡散領域61に電気的に接続するビアコン
タクト63を有する半導体装置が製造される。
【0007】図9は、SACプロセスを用いた従来の半
導体装置の製造方法の他の例を示す断面図である。ま
ず、図9(A)に示すように、シリコン半導体基板51
にフィールド酸化膜52を選択的に形成して半導体基板
51を複数の素子形成領域に分割する。そして、このフ
ィールド酸化膜52に囲まれた半導体基板51の表面を
熱酸化させてゲート絶縁膜53を形成し、このゲート絶
縁膜53上にポリシリコン膜を形成する。そして、フォ
トリソグラフィ法により、これらのポリシリコン膜及び
ゲート酸化膜53を所定のゲート電極形状にエッチング
して、ポリシリコンからなるゲート電極57を形成す
る。
【0008】次に、ゲート電極57をマスクとして基板
51の表層に不純物を低濃度に導入する。その後、全面
にSiN膜を形成し、RIE(反応性イオンエッチン
グ)により基板51の表面が露出するまでSiN膜をエ
ッチバックすることにより、ゲート電極57の周囲を覆
う保護膜71を形成する。その後、この保護膜71をマ
スクとして基板51の表層に不純物を高濃度に導入し、
熱処理を施して、ソース・ドレインとなる不純物拡散領
域61を形成する。
【0009】次いで、図9(B)に示すように、基板5
1上の全面にシリコン酸化物からなる層間絶縁膜62を
形成し、この層間絶縁膜62をエッチングしてビアホー
ルを形成する。その後、このビアホールを埋め込むよう
にして全面に導電膜を形成し、該導電膜を所定の配線パ
ターンにパターニングすることにより、ゲート電極57
間の不純物拡散領域61に電気的に接続したビアコンタ
クト63を有する半導体装置が形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の半導体装置の製造方法には以下に示す問題点が
ある。すなわち、図8に示す方法では、ゲート電極57
間が更に狭くなると、SiN膜58を形成する際に、図
10(A)に示すように、ゲート電極57間の隙間にS
iNが埋め込まれ、この部分のSiN膜58の膜厚が厚
くなってしまう。そうすると、SiN膜58をエッチン
グしてビアホール62a内に基板51を露出させる工程
において、図10(B)に符号66で示すように、ゲー
ト電極57上のSiN膜58がサイドエッチングされ
て、後工程で配線のカバーレージ不良やビアホール間で
のショート発生の原因となる。
【0011】熱リン酸によるエッチングに替えて、例え
ばSF6 及びO2 の混合ガスを使用したRIEによりS
iN膜58をエッチングすることもできる。しかし、こ
の場合はシリコン酸化膜に対するSiN膜のエッチング
選択比(SiN膜/シリコン酸化膜)が3程度しかない
ため、図11に符号67で示すように、サイドウォール
スペーサ60がエッチングされてゲート電極57の肩部
が露出してしまう。このようにゲート電極57が露出す
ると、ビアホールに埋め込まれた導電膜によりゲート電
極57間がショートしてしまう。
【0012】一方、図9に示すように保護膜71をSi
Nにより形成する方法では、SiN膜をエッチバックす
る際に、基板51の表面がRIEに曝されてダメージを
受けて、DRAMの場合はリフレッシュ不良が発生する
など、デバイスの信頼性の低下を招く。本発明は、かか
る従来技術の課題に鑑み創作されたものであり、素子の
微細化によりゲート電極間が狭くなっても、基板表面に
ダメージを与えたり、ショート不良を発生させることな
く、ゲート電極間の基板表層に形成された不純物拡散層
と配線とを接続するコンタクトを形成することができる
半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、半導体
基板上にゲート絶縁膜を介して形成された複数のゲート
電極と、これらのゲート電極の両側の半導体基板の表層
に形成された不純物拡散領域と、各ゲート電極の両側を
覆うサイドウォールスペーサと、前記半導体基板上に形
成されて前記ゲート電極及び前記サイドウォールスペー
サを覆う層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜に形成され、隣
接するゲート電極の側部のサイドウォールスペーサに対
しセルフアラインで形成されたビアホールとを有し、前
記サイドウォールスペーサはSiONからなることを特
徴とする半導体装置により解決する。
【0014】また、上記した課題は、半導体層上に第1
の絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記ゲ
ート電極の両側の半導体基板の表層に不純物を導入する
工程と、前記半導体基板上の全面に第2の絶縁膜を形成
する工程と、前記第2の絶縁膜を異方性エッチングによ
りエッチバックし、前記半導体基板の表面が露出する前
にエッチングを終了する工程と、前記第2の絶縁膜を前
記半導体基板の表面が露出するまで等方性エッチング
し、前記ゲート電極の両側に前記第2の絶縁膜の材料か
らなるサイドウォールスペーサを形成する工程とを有す
ることを特徴とする半導体装置の製造方法により解決す
る。
【0015】この場合に、前記サイドウォールスペーサ
はSiONにより形成されていることが好ましい。更
に、上記した課題は、半導体層上に絶縁膜を介してゲー
ト電極を形成する工程と、前記ゲート電極の両側の半導
体基板の表層に不純物を導入する工程と、前記ゲート電
極の両側にサイドウォールスペーサを形成する工程と、
全面にSiONからなるブランケット膜を形成する工程
と、前記ブランケット膜上に層間絶縁膜を形成する工程
とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法によ
り解決する。
【0016】以下、本発明の作用について説明する。本
発明においては、SiONによりサイドウォールスペー
サを形成する。SiONはフッ酸等によるウェットエッ
チングが可能なため、ドライエッチング(異方性エッチ
ング)によるダメージをシリコン基板に与えないでサイ
ドウォールスペーサを形成することが可能である。すな
わち、SiON膜からサイドウォールスペーサを形成す
る際に、まず基板が露出しない程度にSiON膜をドラ
イエッチングした後、基板が露出するまでフッ酸でエッ
チングする。このとき、フッ酸によるエッチングがオー
バーエッチングになっても、基板にダメージを与えるこ
とがない。
【0017】また、SiONは層間絶縁膜の材料となる
シリコン酸化物やBPSG(Boron-doped Silicate Gla
ss)のエッチングストッパとして使用した場合の選択比
が約10であり、SiNと同等にSACを形成できる。
本願の他の発明においては、サイドウォールスペーサを
SiO2 又はSiON等により形成した後、全面にSi
ONからなるブラケット膜を形成する。そして、このブ
ラケット膜の上に層間絶縁膜を形成する。SiON膜は
水分(水素)に対するブロッキング特性が優れており、
層間絶縁膜から基板内に水素が進入してトランジスタ特
性が劣化することを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1〜図4は、本発明の第1の実
施の形態の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【0019】まず、図1(A)に示すように、通常の方
法により、半導体基板11にフィールド酸化膜12を選
択的に形成して半導体基板11を複数の素子形成領域に
分割する。そして、このフィールド酸化膜12に囲まれ
た半導体基板11の表面を熱酸化させて、厚さが約80
nmのゲート酸化膜13を形成する。その後、このゲー
ト酸化膜13上に厚さが約180nmのポリシリコン膜
14を形成し、ポリシリコン膜14上に、CVD法によ
りSiON又はSiNからなる厚さが80nmの保護膜
15を形成する。次に、保護膜15上の全面にレジスト
膜16を形成し、露光及び現像処理を施してレジスト膜
16を所望のゲート電極形状にパターニングする。な
お、露光時には保護膜15は反射防止膜として作用す
る。
【0020】次に、レジスト膜16をマスクにして、R
IE法により保護膜15、ポリシリコン膜14及びゲー
ト酸化膜13を選択的にエッチングする。これにより、
ポリシリコンからなるゲート電極17が形成されるとと
もに、ゲート酸化膜13及び保護膜15がゲート電極1
4と同一の形状になる。その後、ゲート電極17及びそ
の上の保護膜15をマスクにして基板11の表面に不純
物を低濃度に導入し、低濃度不純物領域18を形成す
る。
【0021】次に、図1(C)に示すように、プラズマ
CVD法により半導体基板11上の全面にSiONを堆
積させて、厚さが約100nmのSiON膜19を形成
する。次に、例えばCF4 、CHF3 及びArの混合ガ
スを用い、圧力が0.3Torr、出力が600Wの条件で
RIE法によりSiON膜19を約80nmの厚さ分だ
け異方性エッチングし、その後基板11の表面が露出す
るまで希HFによりウェットエッチングして、ゲート電
極17の両側にのみSiONを残存させることにより、
図2(A)に示すようにSiONからなるサイドウォー
ルスペーサ20を形成する。この場合に、SiON19
膜はRIE法による異方性エッチング及び希HF等を用
いたウェットエッチングがいずれも可能であるため、上
述のように異方性エッチングした後にウェットエッチン
グすることにより、基板11の表面にRIEによるダメ
ージを与えることなくサイドウォールスペーサ20を形
成することができる。
【0022】次に、図2(B)に示すように、ゲート電
極17及びサイドウォールスペーサ20をマスクとして
基板11の表層に不純物を高濃度に導入した後、熱処理
を施してソース・ドレインとなる不純物拡散領域21を
形成する。その後、図3(A)に示すように、CVD法
により全面にシリコン酸化物を堆積させて厚さが約1μ
mの層間絶縁膜22を形成した後、この層間絶縁膜22
をCMP(化学的機械研磨)により約500nmの厚さ
に研磨し、表面を平坦化する。その後、この層間絶縁膜
22上に、ビアホール形成用の開口部23aを有するレ
ジスト膜23を形成する。
【0023】次に、図3(B)に示すように、RIE法
により、レジスト膜23をマスクにして層間絶縁膜22
をエッチングし、ビアホール22aを形成する。このと
きのエッチング条件としては、C4 3 とCOとの混合
ガスを使用し、圧力が0.3Torr、出力は600Wであ
る。このエッチング条件では、層間絶縁膜22(SiO
2 )に対する保護膜15(SiN又はSiON)及びサ
イドウォールスペーサ20(SiON)のエッチング選
択比が約10であり、保護膜15及びサイドウォールス
ペーサ20が殆どエッチングされることなくサイドウォ
ールスペーサ20の間の不純物拡散領域21を露出させ
ることができる。その後、レジスト膜23を除去する。
【0024】次いで、図4に示すように、ビアホール2
2aを埋め込むようにして全面にTi膜24a及びTi
N膜24bを薄く形成し、更にアルミニウム膜24cを
厚く形成した後、これらのTi膜24a、TiN膜24
b及びアルミニウム膜24cを所定の配線形状にパター
ニングする。このようにして、近接して形成されたゲー
ト電極17間のビアホール22aを介して基板11の表
面の不純物拡散領域21に電気的に接続されたビアコン
タクト25を有する半導体装置が形成される。
【0025】本実施の形態においては、ゲート電極17
の上部がSiN又はSiONからなる保護膜15で被覆
され、ゲート電極17の側部がSiONからなるサイド
ウォールスペーサ20により被覆されており、これらの
SiN又はSiONは層間絶縁膜22の材料であるシリ
コン酸化物に対しエッチング比が10以上と大きいの
で、ビアホール形成時にレジスト膜23の位置ずれが発
生してもゲート電極17が露出することがない。従っ
て、隣接するゲート電極17間の短絡を確実に回避でき
る。また、本実施の形態においては、SiON膜19を
形成し、このSiON膜19を異方性エッチングした
後、更にウェットエッチングしてサイドウォールスペー
サ20を形成するので、サイドウォールスペーサ20の
形成時に基板11の表面がダメージを受けることが回避
される。これにより、トランジスタの電気的特性の劣化
が防止される。
【0026】(第2の実施の形態)図5,図6は本発明
の第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す断面
図である。本実施の形態は、ゲート電極間の不純物領域
に接続するビアホールと、フィールド酸化膜に隣接して
形成された不純物領域に接続するビアホールとを同時に
形成するものである。
【0027】まず、図5(A)に示すように、第1の実
施の形態と同様にして、半導体基板11にフィールド酸
化膜12を選択的に形成し、このフィールド酸化膜12
に囲まれた素子形成領域に、不純物拡散領域21、ゲー
ト酸化膜13、ゲート電極17、SiN又はSiONか
らなる保護膜15及びSiONからなるサイドウォール
スペーサ20を形成する。また、他の素子形成領域の半
導体基板11の表層に不純物拡散領域31を形成する。
【0028】次に、図5(B)に示すように、全面にS
iON又はSiNからなるブランケット膜32を薄く
(約20nm)形成する。その後、図6(A)に示すよ
うに、ブランケット膜32上にシリコン酸化膜又はBP
SG(Boron-doped Silicate Glass)等からなる層間絶
縁膜33を形成し、この層間絶縁膜33上にビアホール
形成用開口部を有するレジスト膜34を形成する。そし
て、このレジスト膜34をマスクとして層間絶縁膜33
をブランケット膜32に到達するまでエッチングして開
口部33a,33bを形成する。このとき、平坦又は比
較的平坦な部分ではブランケット膜32が薄くてもエッ
チングストッパとして作用し、ブラケット膜32が露出
した時点でエッチングが実質的に終了する。このため、
レジスト膜34の位置ずれにより開口部33bがフィー
ルド酸化膜12上に重なって形成されたとしても、フィ
ールド酸化膜12がエッチングされることが回避され
る。また、ゲート電極13の周囲は保護膜15、サイド
ウォールスペーサ20及びブラケット膜32に覆われて
いるので、ゲート電極17が露出することを防止でき
る。
【0029】その後、開口部33a,33b内に露出し
たブラケット膜32を除去する。このようにして、層間
絶縁膜33にビアホールが形成される。次いで、図6
(B)に示すように、全面にTi膜24a、TiN膜2
4b及びアルミニウム膜24cを積層させて形成し、こ
れらを所定の配線形状にパターニングする。このように
して、ビアホールを介して基板表面の不純物領域21,
31に電気的に接続された配線を有する半導体装置が形
成される。
【0030】本実施の形態においては、第1の実施の形
態と同様の効果が得られるのに加えて、フィールド酸化
膜12がSiN又はSiONからなるブランケット膜3
2に覆われており、このブランケット膜32がエッチン
グストッパとして作用するので、ビアホール形成時にレ
ジスト膜34の位置ずれが発生しても、フィールド酸化
膜12がエッチングされることがない。すなわち、フィ
ールド酸化膜12に対してボーダレスコンタクトを形成
できる。
【0031】(第3の実施の形態)図7は本発明の第3
の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す断面図であ
る。まず、半導体基板11にフィールド酸化膜12を選
択的に形成し、このフィールド酸化膜12に囲まれた素
子形成領域に、不純物拡散領域21、ゲート酸化膜1
3、ゲート電極17、保護膜41及びサイドウォールス
ペーサ42を形成する。この場合に、保護膜41及びサ
イドウォールスペーサ42はSiO2 、SiON又はS
iN等により形成する。
【0032】次に、全面にSiONからなるブランケッ
ト膜43を約20nmの厚さに形成する。その後、ブラ
ンケット膜43上に層間絶縁膜44を形成し、この層間
絶縁膜44上にビアホール形成用レジスト膜(図示せ
ず)を形成する。次に、レジスト膜をマスクとして層間
絶縁膜44をエッチングすることによりビアホールを形
成してブラケット膜43を露出させる。そして、ビアホ
ール内に露出した部分のブラケット膜43を希HF等に
より除去して、ゲート電極17間の不純物拡散領域21
を露出させる。
【0033】次いで、ビアホールを埋め込むようにして
全面にTi膜24a、TiN膜24b及びアルミニウム
膜24cを積層させて形成し、これらのTi膜24a、
TiN膜24b及びアルミニウム膜24cを所定の配線
形状にパターニングする。本実施の形態においては、S
iONからなるブランケット膜43により基板表面を覆
うので、例えばプラズマCVD法により形成されたSi
N膜等に比べて水素のブロッキング性が優れ、水素が層
間絶縁膜44から基板11の表面に進入してトランジス
タ特性が劣化することを回避できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、サ
イドウォールスペーサが、層間絶縁膜に対しエッチング
選択比が高いSiONにより形成されているので、ビア
ホール形成時にゲート電極が露出することが回避され
る。また、本発明方法によれば、第2の絶縁膜を異方性
エッチングによりエッチバックし、この異方性エッチン
グを基板表面が露出する前に終了して、その後、基板表
面が露出するまで等方性エッチングすることによりサイ
ドウォールスペーサを形成するので、基板表面に異方性
エッチングによるダメージを与えることがない。特に、
サイドウォールスペーサをSiONにより形成する場合
は、RIEによる異方性エッチング及びフッ酸等を用い
たウェットエッチングのいずれも可能であるので、半導
体基板の表面にダメージを与えることなくサイドウォー
ルスペーサを形成することができるとともに、層間絶縁
膜にビアホールを形成する際に、ゲート電極が露出する
ことが回避される。
【0035】本願の更に他の発明によれば、ゲート電極
及びサイドウォールスペーサを形成した後、全面にSi
ONからなるブラケット膜を形成し、このブラケット膜
上に層間絶縁膜を形成するので、層間絶縁膜から半導体
基板に水素が進入してトランジスタ特性が劣化すること
が回避されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造
方法を示す断面図(その1)である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造
方法を示す断面図(その2)である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造
方法を示す断面図(その3)である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造
方法を示す断面図(その4)である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の半導体装置の製造
方法を示す断面図(その1)である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の半導体装置の製造
方法を示す断面図(その2)である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の半導体装置の製造
方法を示す断面図である。
【図8】SACプロセスを用いた従来の半導体装置の製
造方法を示す断面図である。
【図9】SACプロセスを用いた従来の半導体装置の製
造方法の他の例を示す断面図である。
【図10】従来の半導体装置の製造方法の問題点を示す
断面図である。
【図11】従来の半導体装置の製造方法の他の問題点を
示す断面図である。
【符号の説明】
11,51 半導体基板 12,52 フィールド酸化膜 13,53 ゲート酸化膜 14 ポリシリコン膜 15,41,54,71 保護膜 16 レジスト膜 17,57 ゲート電極 19 SiON膜 20,42,60 サイドウォールスペーサ 21,61 不純物拡散領域 22,33,44,62,72 層間絶縁膜 23,34 レジスト膜 25,63 ビアコンタクト 32,43 ブランケット膜 58 SiN膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形
    成された複数のゲート電極と、 これらのゲート電極の両側の半導体基板の表層に形成さ
    れた不純物拡散領域と、 各ゲート電極の両側を覆うサイドウォールスペーサと、 前記半導体基板上に形成されて前記ゲート電極及び前記
    サイドウォールスペーサを覆う層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜に形成され、隣接するゲート電極の側部
    のサイドウォールスペーサに対しセルフアラインで形成
    されたビアホールとを有し、前記サイドウォールスペー
    サはSiONからなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体層上に第1の絶縁膜を介してゲー
    ト電極を形成する工程と、 前記ゲート電極の両側の半導体基板の表層に不純物を導
    入する工程と、 前記半導体基板上の全面に第2の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第2の絶縁膜を異方性エッチングによりエッチバッ
    クし、前記半導体基板の表面が露出する前にエッチング
    を終了する工程と、 前記第2の絶縁膜を前記半導体基板の表面が露出するま
    で等方性エッチングし、前記ゲート電極の両側に前記第
    2の絶縁膜の材料からなるサイドウォールスペーサを形
    成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の絶縁膜をSiONにより形成
    することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 半導体層上に絶縁膜を介してゲート電極
    を形成する工程と、 前記ゲート電極の両側の半導体基板の表層に不純物を導
    入する工程と、 前記ゲート電極の両側にサイドウォールスペーサを形成
    する工程と、 全面にSiONからなるブランケット膜を形成する工程
    と、 前記ブランケット膜上に層間絶縁膜を形成する工程とを
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999031733A1 (en) * 1997-12-18 1999-06-24 Advanced Micro Devices, Inc. Silicon oxynitride spacer for preventing over-etching during local interconnect formation
JP2000299380A (ja) * 1998-11-12 2000-10-24 Hyundai Electronics Ind Co Ltd 半導体素子のコンタクト形成方法
JP2001196456A (ja) * 1999-12-06 2001-07-19 Samsung Electronics Co Ltd 自己整合コンタクトを有する半導体素子及びその製造方法
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