JPH10214475A - カセットテープおよびカセットラベル - Google Patents

カセットテープおよびカセットラベル

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JPH10214475A
JPH10214475A JP1614597A JP1614597A JPH10214475A JP H10214475 A JPH10214475 A JP H10214475A JP 1614597 A JP1614597 A JP 1614597A JP 1614597 A JP1614597 A JP 1614597A JP H10214475 A JPH10214475 A JP H10214475A
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JP
Japan
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cassette
label
tape
video
lid
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JP1614597A
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English (en)
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Masateru Tanaka
誠輝 田中
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カセットラベルをビデオカセットテープの背面
に貼ると、カセットケースのハーフの継ぎ目の段差で内
蔵するICが破損する。また、VTRにセットした時
に、ビデオカセットテープのサイズによりアンテナの位
置が変わるので、VTR側のアンテナの構成が複雑にな
る。また、保管ケースに収納して棚にならべてもカセッ
トラベルが奥側になるので視認できない。 【解決手段】カセットラベル1をビデオカセットテープ
2のリッド55に貼着する。このビデオカセットテープ
2がVTR装置に装着されると、リッド55が開けられ
て、その中央付近にVTR装置本体に設けられたラベル
リード/ライトモジュール91から出されたアンテナ9
0が配置され、このアンテナ90を介して、電力の供
給、および、データの転送が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に任意の文字
・図形などを記載するとともに内蔵する集積回路にデー
タを記憶させるなどして、記録したデータの管理などを
行うことができるカセットラベル部を有するカセットテ
ープ、そのようなカセットラベルを装着するのに好適な
カセットテープ、および、そのカセットラベルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】テレビカメラなどの撮像装置により撮影
され、ビデオテープに記録されるビデオデータについて
は、その内容などの情報を容易に確認できるような状態
で記録したい、また保存したいという要望がある。特
に、テレビジョン放送局において取材業務で使用する場
合などにおいては、ビデオカムコーダなどにより撮影し
た多数のカット(連続して撮影された映像、あるいは、
そのビデオデータ)の中から必要なカットを高速に選択
して編集する必要がある。
【0003】これまでは、そのような記録したビデオデ
ータの内容の情報は、撮影時に別途紙面などにメモする
ことにより把握しておき、再生時や編集時には、そのメ
モを見ながら所望のビデオデータを高速に選択するよう
な方法が用いられている。また、カセットライブラリな
どの大量のビデオカセットを自動的に取り扱うシステム
いおいては、バーコードが印刷されたカセットラベルを
用いて、ビデオカセットテープの管理を行っている。
【0004】また近年、1/4インチデジタルビデオカ
セットテープなどにおいては、ビデオテープを収容する
カセットにフラッシュメモリなどの半導体メモリ素子を
組み込み、記録時間・記録内容・タイトルなどの情報を
の記録できるようにしているものもある。そのようなビ
デオカセットテープに組み込まれた半導体メモリ素子に
対するデータの記録および再生は、たとえばカセットケ
ースの背面部の誤消去防止用ツメの近傍に設けられ、た
とえば接地、電源、クロック、データの4本からなる電
極を介して接触方式により行う。
【0005】しかしながら、そのようなこれまでの方法
においては、種々の使用形態の制限や不便な点がある。
たとえば、紙面にメモをとる方法では、その紙を紛失す
る場合が生じたり、そのメモに基づいた処理を自動化で
きない。バーコードをラベルに印刷する方法において
は、記録できる情報量に限りがあり十分ではない。ま
た、半導体メモリを用いる方法においては、電極を適切
に接触させなければならず、その位置決めを精度よく行
わなければいけないという問題や、埃の付着などにより
接触不良になるという問題がある。また、既にビデオデ
ータが記録されている、たとえばテレビジョン放送局な
どの数十万本というような膨大な量のビデオテープカセ
ットに対して、その記録されているビデオデータの情報
を電子化して保持するためには、それらの方法は適切で
はないという問題もある。
【0006】そこで、本願発明者らは、既に特願平8−
300449号により出願されているような、半導体メ
モリなどの集積回路を収容し、非接触方式により外部と
データの転送が可能なカセットラベルを提案している。
このカセットラベルにより、記録したビデオデータの付
加的な情報を管理するようにすれば、前述したような種
々の問題は解決される。既にビデオデータの記録されて
いるビデオカセットテープに対しても容易に適用するこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うなビデオカセットテープの背面に非接触方式により外
部とデータの転送を行うようなカセットラベルを貼着す
る方法においても、以下に述べるような問題が生じてお
り、改善が望まれている。まず、ビデオカセットテープ
のケースは、通常上ハーフと下ハーフが接合されて形成
されるため、その継ぎ目がケースの背面の中央部に存在
するが、この継ぎ目は段差となり易い。そのため、カセ
ットラベルに収容されてこの背面に貼着されるICチッ
プが、この継ぎ目上に装着された時には、この段差のた
めに破損し易いという問題がある。
【0008】また、業務用などに用いるビデオテープレ
コーダ(VTR)装置においては、サイズの異なる複数
種類のビデオカセットテープに対して記録/再生などの
処理ができるものがある。このようなVTR装置におい
ては、通常、ビデオテープを引き出すリッドの位置、す
なわちビデオカセットテープの前面の位置を固定し、サ
イズの異なるビデオカセットテープに対しても同じ方法
によりテープローディングが行えるようにしている。し
かしながら、このことは、サイズが異なるビデオカセッ
トテープがVTR装置に装着された際には、その背面の
位置が変化することを意味する。すなわち、装着するビ
デオカセットテープに応じて、ビデオカセットテープに
貼着されているカセットラベルのアンテナの位置が変化
することになる。そのため、単純な構成では適切に通信
が行えなくなる。また、そのような変化するビデオカセ
ットテープのアンテナの位置にVTR装置側のアンテナ
の位置を追従させようとすると、装置の構成が複雑にな
るという問題が生じる。
【0009】また、このようなカセットラベルを有効に
利用する場面としては、膨大な数のビデオカセットテー
プがケースに収容されて棚などに保管されているライブ
ラリなどがあり、非接触方式による通信が可能なカセッ
トラベルが貼着されたビデオカセットテープに対して、
簡単な通信装置を用いることにより、棚に並べられたま
まの状態で各カセットラベルに記録されている情報を読
み出し、各ビデオテープに記録されているビデオデータ
の内容を読み出し把握するなどの運用が考えられてい
る。しかしながら、通常のケースにおいてビデオカセッ
トテープを収容する場合には、ケースの背となる部分が
ビデオカセットテープのリッド側で、ビデオカセットテ
ープの背はケースの開口部側になるように収容される。
そのため、このケースを棚などに配置した時には、中の
ビデオカセットテープの背面は棚の奥側となり、ケース
の手前側を簡単な通信装置で走査しても適切に通信を行
うことはできない。すなわち、前述したような運用はで
きなくなるという問題が生じている。
【0010】したがって、本発明の目的は、ICの破損
の可能性がより低くなるような高い信頼性を有し、サイ
ズの異なる複数種類のカセットテープに貼着して用いた
場合においてもVTR装置などの記録再生装置の構成を
複雑にすることがなく、さらに前述したようなライブラ
リにおける運用方法が適切に行えるような非接触方式に
よりデータの送受信が可能なカセットラベルを有するカ
セットテープを提供することにある。また、本発明の他
の目的は、そのようなカセットテープを形成するため
に、カセットラベルを貼着して用いるのに好適なカセッ
トテープを提供することにある。また、本発明の他の目
的は、そのようなカセットテープを形成するために、カ
セットテープに貼着して用いるのに好適なカセットラベ
ルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、半導体メモリなどの集積回路を有し非接触方式によ
りデータの転送が可能なカセットラベルを、カセットテ
ープのリッドに貼着するようにした。
【0012】したがって、本発明のカセットテープは、
たとえばビデオデータなどの、任意の信号を記録するテ
ープ状記録媒体と、そのテープ状記録媒体を収容するカ
セットケースと、そのカセットケースのリッド前面に装
着され、記憶部と信号処理部を有する集積回路と、その
集積回路に対して少なくとも信号の転送を行うアンテナ
手段とを有し、表面に任意の文字・図形等を記載可能な
カセットラベルとを有する。
【0013】また、本発明のカセットテープは、そのよ
うなテープ状記録媒体と、そのテープ状記録媒体を収容
し、そのリッド前面に、記憶部と信号処理部を有する集
積回路と、その集積回路に対して少なくとも信号の転送
を行うアンテナ手段とを有し、表面に任意の視覚的に認
識可能な記載をすることができるカセットラベルを装着
するためのカセットラベル装着手段を有するカセットケ
ースとを有する。好適には、前記カセットケースは、そ
のリッド前面に前記カセットラベルを装着するための凹
部を有する。
【0014】また、本発明のカセットラベルは、カセッ
トテープのリッド前面に装着されるカセットラベルであ
って、記憶部と信号処理部を有する集積回路と、その集
積回路に対して少なくとも信号の転送を行うアンテナ手
段と、前記集積回路と前記アンテナ手段とを、該集積回
路は当該カセットラベルの長手方向の端部に配置され、
該アンテナ手段は当該カセットラベルの長手方向のほぼ
中心付近に配置されるように収容するラベル基体とを有
する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態であって、
ビデオデータを記録するビデオカセットテープ、およ
び、そのビデオカセットテープに貼着して用いるカセッ
トラベルについて、図1〜図6を参照して説明する。ま
ず、カセットラベルについて図1および図2を参照して
説明する。図1は、そのカセットラベルを示す図であ
り、図2は、そのカセットラベル1の具体的構造を示す
図である。カセットラベル1は、ビデオカセットテープ
2のリッド前面に貼着され、たとえば記録されているビ
デオデータのタイトルなどを記載することができる縦長
で紙状のラベルである。図1に示したカセットラベル1
においては、その長手方向の長さaは約140[mm]、幅
bは18[mm]、ラベル本体11の厚さcは0.3[mm]、
接着部17の厚さdは0.1[mm]である。
【0016】図示するように、カセットラベル1は、ラ
ベル基体10の中に、IC20と、アンテナ30が埋設
されて形成されている。ラベル基体10は、ラベル本体
11と接着部17とから構成されている。さらに、ラベ
ル本体11は、上部シート61、中間緩衝材62および
下部シート63を有し、上部シート61と下部シート6
3とにIC20およびアンテナ30が挟まれて設けられ
ており、その隙間を中間緩衝材62で埋めて接着されて
いる。
【0017】上部シート61の表面は、任意の文字・絵
などの図形を記載可能になっており、通常はビデオテー
プに記録したビデオデータのタイトル、記録日時、記録
場所などの情報が記載される。なお、記載する道具は、
鉛筆、ペンなどの筆記具でもよいし、携帯型の印字装置
などでもよく任意の記載具を用いて文字・図形等を記載
することができる。そして、下部シート63の下面に
は、両面接着剤が全面あるいは両端部に付けられてお
り、ビデオカセットテープに張り付け可能になってい
る。
【0018】また、IC20は、図1に示すように、カ
セットラベル1の端部に配置されており、アンテナ30
はカセットラベル1の中央部に配置されている。IC2
0は、記憶保持可能なメモリ部と信号処理部を有する集
積回路である。本実施の形態のカセットラベル1におい
ては、IC20は8Kバイトの記憶容量のメモリを有す
る。また、IC20に具わる信号処理部は、13MHz
のクロックで動作するプロセッサ部であり、メモリに対
するデータのリード/ライト、後述するアンテナ30を
介して外部リード/ライトモジュールとのデータの転送
などの処理を行う。アンテナ30は、カセットラベル1
と外部リード/ライトモジュールとの間で接点を持たず
に電力の供給および、信号の転送を行うためのアンテナ
である。
【0019】次に、ビデオカセットテープの構成につい
て図3を参照して説明する。ビデオカセットテープ2
は、カセットケース内に図示せぬビデオテープが2個の
リールに巻かれた状態で収容され構成される。カセット
ケースは上ハーフ51、下ハーフ52およびリッド55
より形成される。そして、リッド55の前面には、前述
したカセットラベル1を貼着するための凹部54が形成
されている。
【0020】ビデオカセットテープ2の基本的な構成は
このようなものであるが、ビデオカセットテープにはこ
のような同一の構成を有し、そのサイズのみが異なるよ
うなものが数種類ある。通常よく使用されるビデオカセ
ットテープとして、Sサイズのビデオカセットテープと
称されるものと、Lサイズのビデオカセットテープと称
されるものがある。Sサイズのビデオカセットテープと
称されるビデオカセットテープは、横幅が155[mm]、
縦長さが95[mm]、高さが25[mm]のビデオカセットテ
ープである。また、Lサイズのビデオカセットテープと
称されるビデオカセットテープは、横幅が253[mm]、
縦長さが144[mm]、高さが25[mm]のビデオカセット
テープである。高さはSサイズのビデオカセットテープ
およびLサイズのビデオカセットテープとも25[mm]で
同じであるが、横および縦がLサイズのビデオカセット
テープはビデオカセットテープの約1.5倍程度となっ
ている。
【0021】次に、このようなカセットラベル1および
ビデオカセットテープ2の使用形態について図4を参照
して説明する。図4は、カセットラベル1の装着された
ビデオカセットテープ2を、ビデオテープレコーダ(V
TR)装置に装着し、カセットラベル1内のIC20に
対してデータの転送が行われる状態を示す図である。
【0022】図4に示すように、カセットラベル1は、
その両面接着剤17によりビデオカセットテープ2のリ
ッド55前面のラベル形状に合わせて形成された凹部5
4に貼着される。この時にカセットラベル1が曲げられ
たとしても、IC20はカセットラベル1の端部に設け
られているので、IC20にその曲げ力が集中すること
はない。また、この時に、カセットラベル1の向きは任
意でよい。カセットラベル1のアンテナ30はカセット
ラベル1の中央付近に設けられているので、カセットラ
ベル1をどの様な向きに貼着してもビデオカセットテー
プ2の凹部54の中央付近にアンテナ30が来ることに
なり、外部のリード/ライトモジュールはその位置の近
傍に外部アンテナを配置して通信を行えばよいからであ
る。
【0023】そして、前述したように、カセットラベル
1の表面には任意の筆記用具により文字や絵などの任意
の図形が可視可能に記載される。この時、IC20はカ
セットラベル1の端部に配置されているので、IC20
の上に直接ペンなどで文字・図形などが記載される可能
性は少ない。このように、カセットラベル1は、従来の
IC20やアンテナ30を有しないカセットラベルと、
ほぼ同様に使用される。
【0024】そして、このカセットラベル1の装着され
たビデオカセットテープ2がVTR装置に装着される
と、リッド55が開けられて、ビデオカセットテープ2
内に収容されていた図示せぬビデオテープが引き出さ
れ、VTR装置のヘッドに当接される。一方で、ビデオ
カセットテープ2の開口されたリッド55には、その中
央付近にVTR装置本体に設けられたラベルリード/ラ
イトモジュール91から出されたアンテナ90が配置さ
れる。そして、リード/ライトモジュール91はこのア
ンテナ90を介して、カセットラベル1のIC20に対
する電力の供給、および、データの転送を行う。
【0025】すなわち、IC20内の信号処理部がメモ
リよりデータを読み出し、カセットラベル1のアンテナ
30およびVTR装置のアンテナ90を介してリード/
ライトモジュール91へ転送を行ったり、あるいは、リ
ード/ライトモジュール91からIC20に対してデー
タを転送して、IC20内の信号処理部がそのデータを
メモリに記録する動作を行う。なお、リード/ライトモ
ジュール91はさらにVTR装置の信号処理部(CP
U)に接続され、VTR装置本体からコントロールされ
るようになっている。
【0026】このような動作によりIC20には、ビデ
オテープに記録する各ビデオデータの、カットごとの記
録位置、記録時刻、記録場所、記録時間などのデータ
や、その記録内容を示すタイトルなどの情報、そのカッ
トから得られたインデックスピクチャ、または、撮影者
が撮影時に入力したたとえばグッドショットマークなど
の情報、などが記録される。また、ビデオテープに記録
されたビデオデータ全体の記録時刻、記録時間、記録場
所、記録条件、記録内容を示す情報、撮影者、編集者、
編集回数、テープの使用回数、および、ショットのテイ
クナンバーなどの情報も記録される。
【0027】次に、このようなカセットラベル1がリッ
ド55の前面に装着されたビデオカセットテープ2をケ
ースに収納して保管する場合について図5および図6を
参照して説明する。図5は、そのビデオカセットテープ
2をケース3に収納する状態を示す図であり、図6はビ
デオカセットテープ2の収納されたケース3が棚4に並
べて保管されている状態を示す図である。ケース3は、
通常用いられるケースであって、ビデオカセットテープ
2をそのリッド55部分が背3a側になるように収納す
る。そして、ケース3の背3aは透明の部材で形成され
ており、外部よりビデオカセットテープ2が見えるよう
になっている。
【0028】したがって、本実施の形態のように、リッ
ド55にカセットラベル1が装着されているビデオカセ
ットテープ2においては、丁度ケース3の背3aよりそ
のカセットラベル1を視認することができる。その結
果、棚4にケース3を通常の方法で並べれば、手前側が
ケース3の背3aとなり、ビデオカセットテープ2のリ
ッド55側となり、カセットラベル1が視覚的に認識可
能な状態で保管されことになる。さらにこういう状態で
あれば、前述したように、簡単な通信装置を用いて棚4
に並べられたケース3の手前側の面を走査することによ
り、ケース3の中のカセットラベル1に記録されている
情報を読み出し、各ビデオテープに記録されているビデ
オデータの内容を把握するなどの運用を行うことができ
る。
【0029】このように本実施の形態においては、カセ
ットラベル1をビデオカセットテープ2のケースの継ぎ
目の段差などがないリッド55に貼着しているので、段
差によりICチップが破損するなどの問題を防ぎ、信頼
性を向上させることができる。また、サイズの異なる複
数種類のビデオカセットテープを扱うことのできるVT
R装置において、サイズの異なるビデオカセットテープ
2が装着されたとしてもビデオカセットテープ2のリッ
ド55の前面の位置は変わらないので、VTR装置側の
アンテナはリッド55の前面の中央部に対向する位置に
1つ設ければ対応でき、またVTR装置の構成を簡単に
することができる。
【0030】さらにまた、前述したようにリッド55に
カセットラベル1が装着されたビデオカセットテープ2
は、ケース3に収納した場合に背側にカセットラベル1
が来るので、棚4にケース3を並べた時にカセットラベ
ル1が手前側に向くことになり、外からそのカセットラ
ベル1に記載している内容を確認できるようにすること
ができる。さらに、簡単な通信装置を用いてその棚4に
並べられた各ケース3の背面を走査することにより、ケ
ース3の中のカセットラベル1に記録されている情報を
読み出し、各ビデオテープに記録されているビデオデー
タの内容を把握することができる。
【0031】また、このカセットラベル1は、表面に任
意の文字・図形などを記載することができ、従来の通常
のラベルと全く同じように、簡単かつ気軽に取り扱うこ
とができる。そのカセットラベル1に文字などを記載す
る際にも、IC20はカセットラベル1の端部にあるの
で、ペン先などにより直接押圧される可能性が少なく、
そのような圧力の集中によるIC20の破壊や変形を防
ぐことができる。また、アンテナ30はカセットラベル
1の中央付近にあるので、カセットラベル1をどちらの
向きでリッド55に貼着しようとも、アンテナ30はか
ならずリッド55の凹部54の中央付近にくることにな
り、外部アンテナの位置も特定できる。
【0032】そして、ビデオカセットテープ2に貼着し
て使用すれば、その内部に有するIC20に対して、種
々のデータを記録することができる。すなわち、これま
でメモとして書き留めていたような記録条件や、記録内
容に係わる情報を、このカセットラベル1に記録するこ
とができる。また、その記録は、アンテナ30およびリ
ード/ライトモジュール91の間の通信により非接触方
式により行われるため、接点の位置不良や、埃や消耗な
どによる接触不良などの問題が皆無となり、適切な付加
情報の記録・管理が可能になる。
【0033】また、既にビデオデータの記録されている
ビデオカセットテープに対しても、このカセットラベル
1を貼着すればそのような補助的な情報記憶手段を有す
るビデオカセットテープが直ちに構成でき、既存のビデ
オデータに対しても適応することができる。また、仮に
メモリが不良になった場合などには、そのカセットラベ
ル1を張り替えるのみで修復でき、容易に取り扱うこと
ができる。
【0034】なお、本発明は本実施の形態に限れるもの
ではなく、種々の改変が可能である。たとえば、カセッ
トラベルの構造も、図1および図22に示したような例
に限られるものではなく、任意の構造でよい。また、カ
セットラベルに実装される回路も、任意の回路を実装し
てよい。本実施の形態においては、1個のICであるか
のように説明をしたが、周辺回路を含む回路や、2つの
ICで構成される回路であってもよく、1個のICに限
定されるものではない。
【0035】また、本実施の形態においてはビデオカセ
ットテープ2を収容するケース3は、図5に示したよう
にその背部分3aが透明の部材で形成したものであっ
た。しかし、通常の透明でないケースに収容しても何ら
差し支えない。その他、アンテナの形状、ラベル基体を
形成するコート紙、補強材、基板などの各部材の材質、
それらを接合する時に用いる接着剤、ビデオカセットテ
ープの種類、そのサイズ、図4に示した外部アンテナの
形態、外部リード/ライトモジュールの構成、ICへ記
録する情報の種類などは、何ら本実施の形態の限定され
るものではなく、任意に改変してよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ICの破損の可能性がより低くなるような高い信頼性を
有し、サイズの異なる複数種類のカセットテープに貼着
して用いた場合においてもVTR装置などの記録再生装
置の構成を複雑にすることがなく、ライブラリとしての
データの管理などが適切に行えるような、非接触方式に
よりデータの送受信が可能なカセットラベルを有するカ
セットテープを提供することができる。また、そのよう
なカセットテープを形成するために、カセットラベルを
貼着して用いるのに好適なカセットテープを提供するこ
とができる。さらに、そのようなカセットテープを形成
するために、カセットテープに貼着して用いるのに好適
なカセットラベルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるカセットラベルを示す図であ
る。
【図2】図1に示したカセットラベルの構造を説明する
ための図である。
【図3】本発明に係わるビデオカセットテープの構造を
説明するための図である。
【図4】図1に示したカセットラベルの装着された図3
に示したビデオカセットテープを、VTR装置に装着
し、カセットラベル内のICに対してデータの転送を行
う状態を示す図である。
【図5】カセットラベルの貼着されたビデオカセットテ
ープをケースに収納する状態を示す図である。
【図6】ビデオカセットテープの収納されたケースが棚
に並べて保管されている状態を示す図である。
【符号の説明】
1…カセットラベル、2…ビデオカセットテープ、3…
ケース、4…棚、10…ラベル基体、11…ラベル本
体、17…接着部、20…IC、30…アンテナ、51
…上ハーフ、52…下ハーフ、54…凹部、55…リッ
ド、61…上部シート、62…中間緩衝材、63…下部
シート、90…アンテナ、91…リード/ライトモジュ
ール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の信号を記録するテープ状記録媒体
    と、 前記テープ状記録媒体を収容するカセットケースと、 前記カセットケースのリッド前面に装着され、記憶部と
    信号処理部を有する集積回路と、前記集積回路に対して
    少なくとも信号の転送を行うアンテナ手段とを有し、表
    面に任意の文字・図形等を記載可能なカセットラベルと
    を有するカセットテープ。
  2. 【請求項2】任意の信号を記録するテープ状記録媒体
    と、 前記テープ状記録媒体を収容し、そのリッド前面に、記
    憶部と信号処理部を有する集積回路と、前記集積回路に
    対して少なくとも信号の転送を行うアンテナ手段とを有
    し、表面に任意の視覚的に認識可能な記載をすることが
    できるカセットラベルを装着するためのカセットラベル
    装着手段を有するカセットケースとを有するカセットテ
    ープ。
  3. 【請求項3】前記カセットケースは、そのリッド前面に
    前記カセットラベルを装着するための凹部を有する請求
    項2記載のカセットテープ。
  4. 【請求項4】カセットテープのリッド前面に装着される
    カセットラベルであって、 記憶部と信号処理部を有する集積回路と、 前記集積回路に対して少なくとも信号の転送を行うアン
    テナ手段と、 前記集積回路と前記アンテナ手段とを、該集積回路は当
    該カセットラベルの長手方向の端部に配置され、該アン
    テナ手段は当該カセットラベルの長手方向のほぼ中心付
    近に配置されるように収容するラベル基体とを有するカ
    セットラベル。
JP1614597A 1997-01-30 1997-01-30 カセットテープおよびカセットラベル Pending JPH10214475A (ja)

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