JPH10172263A

JPH10172263A - ビデオカセット

Info

Publication number: JPH10172263A
Application number: JP33238296A
Authority: JP
Inventors: Kazunari Tanimura; 一成谷村
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1996-12-12
Filing date: 1996-12-12
Publication date: 1998-06-26

Abstract

(57)【要約】【課題】ＩＣメモリを適切に保護でき再利用可能なカ
セットタグを装着するビデオカセットを提供する。【解決手段】対向して位置する凹部４１ｂ，４１ｃ
に、矢印の方向からカセットタグ２が着脱自在に装着さ
れる。装着時において、カセットタグ２に内包されたＩ
Ｃメモリ４は、収納部４１ｄ内に収納され露出しない。
一方、巻線アンテナ３が内包された部分は、開口部４１
ｅを介して露出する。読み取り装置によって、巻線アン
テナ３を介して、ＩＣメモリ４に記憶されたインデック
ス情報が読み取られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はビデオカセットに関
し、特に、非接触方式でデータ送受信を行うＩＣチップ
を内包したカセットタグを装着するビデオカセットに関
する。

【０００２】

【従来の技術】テレビカメラなどの撮像装置により撮影
され、ビデオテープに記録されるビデオデータについて
は、その内容等の情報を容易に確認できるような状態で
記録したい、また保存したいという要望がある。特に、
テレビジョン放送局において取材業務で使用する場合な
どにおいては、ビデオカムコーダなどにより撮影した多
数のカット（連続して撮影された映像、あるいは、その
ビデオデータ）の中から必要なカットを高速に選択して
編集する必要がある。

【０００３】これまで通常は、そのような記録したビデ
オデータの情報は、撮影時に別途紙面などにメモをして
おき、再生時や編集時には、そのメモを見ながら所望の
ビデオデータを高速に選択するような方法が用いられて
いる。また近年、１／４インチデジタルビデオカセット
テープなどにおいては、ビデオテープを収容するカセッ
トにフラッシュメモリなどの半導体メモリ素子を組み込
み、記録時間・記録内容・タイトルなどの情報をの記録
できるようにしているものもある。

【０００４】しかしながら、そのようなビデオカセット
テープに組み込まれた半導体メモリ素子に対するデータ
の記録および再生は、たとえばビデオカセットの背面部
の誤消去防止用ツメの近傍に設けられ、接地、電源、ク
ロック、データの４本からなる電極を介して接触方式に
より行うものであり、そのためにいくつかの不利益が生
じていた。まず、その電極に対してデータの記録および
再生を行う装置側の電極を適切に接触させなければなら
ず、その位置決めを精度よく行わなければ適切にデータ
の記録／再生が行えないという問題があった。また、埃
の付着などにより接触不良となり、適切にデータの記録
／再生が行えないという問題も生じた。いずれにして
も、そのデータの転送を行う接点が接触方式のために、
繰り返し使用に限界がある、すなわち弱く信頼性が十分
ではないという問題があった。

【０００５】また、これから新たに記録を行う素材に対
しては、そのようなビデオカセットテープを用いること
により内容の確認等が容易に行えるようになるが、これ
までに既に記録されている、たとえばテレビジョン放送
局などにおいては数十万本というような膨大な量のビデ
オカセットテープに対しては、適用することができず、
そのような情報を電子化した状態で保持することはでき
ない。

【０００６】このような問題点を解決するために、アン
テナを介して非接触方式でデータの送受信を行うＩＣメ
モリにインデックス情報を記憶し、このアンテナとＩＣ
メモリとを内包したカセットタグをビデオカセットの背
面に貼着することが考えられる。このようにすれば、例
えば、携帯用の読み取り装置などを用いて、当該ビデオ
カセットのインデックス情報をアンテナを介してＩＣメ
モリから精度良く読み取ることができ、内容の確認など
を容易に行える。ところで、従来のＩＣメモリが内包さ
れていないカセットタグでは、ビデオカセットの背面に
接着して使用されるのが一般的である。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、比較的
高価で使用回数に略制限のないＩＣメモリを内包したカ
セットタグは再利用の要請が高く、ＩＣメモリが内包さ
れたカセットタグをビデオカセットの背面に貼着してし
まうと、多数回の使用されビデオテープの特性が劣化し
た場合に、ビデオカセットからカセットタグを剥がして
再利用する際に、剥離時の曲げ力によってＩＣメモリや
接続パターンに損傷が加えられてしまうことがある。ま
た、このようにカセットタグをビデオカセットに接着す
ると、再利用する際に、接着力が低下し、ビデオカセッ
トからカセットタグが自然に剥がれてしまう恐れがあ
る。

【０００８】また、ビデオカセットに接着されたカセッ
トタグは、ペンなどでデオテープの記録内容などを書く
ために、表面に露出している。そのため、カセットタグ
に内包されたＩＣメモリに外部から衝撃が加えられ、Ｉ
Ｃメモリが破壊される恐れがある。

【０００９】ところで、ＩＣメモリを保護するために、
シリコン系保護材でＩＣメモリを被い、カセットタグ自
体に補強機能を持たせることが考えられる。しかしなが
ら、ビデオカセットの背面に貼着されるカセットタグの
厚みには制限があり、この方法ではＩＣメモリを十分に
保護することができない。そのため、カセットタグに物
がぶつかったり、タグ側を下にしてビデオカセットを置
いた場合に、ＩＣメモリーが破壊され、ＩＣメモリに記
憶されていた貴重なインデックス情報が失われてしまう
恐れがある。また、カセットタグにペンなどで文字を書
き込む際に、ペン筆圧により、ＩＣメモリが破壊される
こともある。

【００１０】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされ、インデックス情報などを記憶したＩＣメモリ
を適切に保護でき、再利用可能なカセットタグを装着す
るビデオカセットを提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明のビデオカセットは、アンテナおよび当
該アンテナと電気的に接続されたＩＣチップを内包した
カセットタグが背面に装着されるビデオカセットであっ
て、ビデオカセットの長手方向に延び、当該長手方向と
直交する方向において相互に対向して位置し、前記カセ
ットタグを前記長手方向にスライドさせて着脱可能な第
１の凹部および第２の凹部を背面に備えている。

【００１２】本発明のビデオカセットでは、第１の凹部
および第２の凹部によってカセットタグを着脱自在に装
着するため、ビデオカセットの特性が劣化したときに、
カセットタグのみを容易に外して再利用することができ
る。

【００１３】また、本発明のビデオカセットは、アンテ
ナおよび当該アンテナと電気的に接続されたＩＣチップ
を内包したカセットタグが背面に装着されるビデオカセ
ットであって、ビデオカセットの長手方向に延び、当該
長手方向と直交する方向から前記カセットタグをスライ
ドさせて着脱可能で、少なくとも前記カセットタグの前
記アンテナが内包された部分を外側に露出する開口部が
形成してある収納部を前記背面に備えている。

【００１４】本発明のビデオカセットでは、収納部によ
ってカセットタグを着脱自在に装着するため、ビデオカ
セットの特性が劣化したときに、カセットタグのみを容
易に外して再利用することができる。また、収納部に
は、開口部が形成してあるため、カセットタグに記載し
た文字を見ることができる。

【００１５】本発明のビデオカセットは、好ましくは、
前記カセットタグを装着した状態で、前記カセットタグ
の前記ＩＣチップが内包された部分を被って保護する被
覆部を備えている。このように、被覆部によってＩＣチ
ップが保護されているため、例えば、ビデオカセットを
落下したときなどに、ＩＣチップに加わる外力の大きさ
を軽減でき、ＩＣチップが破壊されることを効果的に回
避できる。

【００１６】

【発明の具体的説明】以下、本発明の実施形態に係わる
ビデオカセットについて説明する。第１実施形態図１は本実施形態のカセットタグ２が背面１ａに貼着さ
れたビデオカセット１の外観斜視図、図２はカセットタ
グ２の分解斜視図である。図１に示すように、ビデオカ
セット１の背面１ａには、巻線アンテナ３およびＩＣメ
モリ４を内包したカセットタグ２が接着剤などで貼着し
てある。図２に示すように、カセットタグ２は、基板２
１、補強材２２および上質紙２３を貼り合わせた構造を
している。

【００１７】本実施形態では、基板２１として、例えば
ポリイミド材（２５μｍ厚）が用いられる。また、補強
材２２として、例えばポリカーボネイト（ＰＣ）材が用
いられる。

【００１８】カセットタグ２には、図２に示すように、
基板２１の表面と補強材２２との間に、基板２１の一端
部付近に位置するようにＩＣメモリ４が設けられ、中央
部付近に位置するようにＩＣメモリ４と電気的に接続さ
れた巻線アンテナ３が設けられている。ＩＣメモリ４に
は、ビデオカセット１のビデオテープの記録内容に関す
るインデックス情報が記憶されている。

【００１９】また、ビデオカセット１の背面１ａに貼着
される基板２１の裏面には、感圧性の接着剤が付着して
いる。なお、カセットタグ２の出荷時には、基板２１の
裏面には、接着剤と剥離紙とが一体化して設けてある。
ユーザは、この剥離紙を剥がすことで基板２１の裏面の
接着剤を露出して、この接着剤を介してカセットタグ２
をビデオカセット１の背面１ａに接着する。

【００２０】補強材２２の一端部付近には、ＩＣメモリ
４に対応する位置に、ＩＣメモリ４の厚みを逃がすため
の穴２２ａが形成してある。この穴２２ａには、ＩＣ保
護材２４が充填されている。

【００２１】このようにカセットタグ２が貼着されたビ
デオカセット１では、例えば、ユーザなどが携帯用の読
み取り装置を用いて、巻線アンテナ３を介してＩＣメモ
リ４に記憶されたインデクス情報を読み取ることで、ビ
デオカセット１の管理を容易に行うことができる。

【００２２】また、カセットタグ２を構成する補強材２
２にＩＣ保護材２４を充填した穴２２ａを設けたこと
で、外部からＩＣメモリ４に加わる負荷を軽減でき、貴
重なインデックス情報が記憶されたＩＣメモリ４が破壊
されることを効果的に抑制できる。

【００２３】第２実施形態図３（Ａ）は本実施形態に係わるビデオカセット１１の
背面１１ａの正面の外観図、図３（Ｂ）は図３（Ａ）に
示す断面線Ａ−Ａにおけるビデオカセット１１の部分断
面図である。図３に示すように、ビデオカセット１１の
背面１１ａには、図２に示すカセットタグ２の長手方向
の両端部付近を両側から嵌め込んで保持する長手方向に
延びたストライプ状の凹部１１ｂ，１１ｃが形成してあ
る。

【００２４】ユーザは、図３（Ａ）に示すようにカセッ
トタグ２の両端部付近をビデオカセット１１の凹部１１
ｂ，１１ｃに嵌め込んで着脱自在に装着する。ビデオカ
セット１１に装着された状態で、カセットタグ２の巻線
アンテナ３およびＩＣメモリ４を内包した部分は、開口
部１ｄを介して外側に露出している。そのため、ユーザ
は、ビデオカセット１１にカセットタグ２を装着した状
態で、携帯用の読み取り装置などを用いて、巻線アンテ
ナ３を介してＩＣメモリ４に記憶されたインデックス情
報を読み取ることができる。

【００２５】以上説明したように、ビデオカセット１１
によれば、カセットタグ２を着脱自在に装着でき、ビデ
オカセット１１が使用できなくなった場合でも、カセッ
トタグ２を簡単に取り外して再利用することができる。
また、図３に示すような形状にすることで、ビデオカセ
ット１１に装着されたカセットタグ２は、ビデオカセッ
ト１１の背面１１ａから一段内側の位置に置かれ、例え
ば、ビデオカセット１１が背面１１ａの側からテーブル
などに置かれた場合でも、ＩＣメモリ４が適切に保護さ
れる。

【００２６】第３実施形態図４（Ａ）は本実施形態に係わるビデオカセット３１の
正面図、図４（Ｂ）はビデオカセット３１の背面図、図
４（Ｃ）は図４（Ｂ）に示す断面線Ｂ−Ｂにおけるビデ
オカセット３１の断面図である。図４に示すように、ビ
デオカセット３１には、図中矢印の方向からカセットタ
グ２を挿入して収納可能なように、背面３１ａ付近にお
いて長手方向に延びた袋状の挿入部３１ｂが形成してあ
る。挿入部３１ｂには、背面３１ａに達するストライプ
状の開口部３１ｃが形成してある。

【００２７】カセットタグ２を挿入部３１ｂに収納した
状態で、開口部３１ｃに対向して、カセットタグ２に内
包された巻線アンテナ３およびＩＣメモリ４が位置す
る。従って、このとき、カセットタグ２の巻線アンテナ
３およびＩＣメモリ４が内包された部分は、開口部３１
ｃを介して外部に露出している。従って、ユーザは、カ
セットタグ２をビデオカセット３１に装着した状態で、
携帯用の読み取り装置などを用いて、巻線アンテナ３を
介してＩＣメモリ４に記憶されたインデックス情報を読
み取ることができる。

【００２８】以上説明したように、ビデオカセット３１
によれば、カセットタグ２を着脱自在に装着でき、ビデ
オカセット１１が使用できなくなった場合でも、カセッ
トタグ２を簡単に取り外して再利用することができる。

【００２９】また、図４に示すような形状にすること
で、ビデオカセット３１に装着されたカセットタグ２
は、ビデオカセット３１の背面３１ａから一段内側の位
置に置かれ、例えば、ビデオカセット３１が背面３１ａ
の側からテーブルなどに置かれた場合でも、ＩＣメモリ
４が適切に保護される。

【００３０】第４実施形態図５（Ａ）はカセットタグ２を挿入する前の本実施形態
に係わるビデオカセット４１の背面４１ａの外観図、図
５（Ｂ）はカセットタグ２を挿入したときのビデオカセ
ット４１の背面４１ａの外観図、図５（Ｃ）は図５
（Ｂ）に示す断面線Ａ−Ａにおけるビデオカセット４１
の部分断面図である。図５に示すように、ビデオカセッ
ト４１の背面４１ａには、図２に示すカセットタグ２の
長手方向の両端部付近を嵌め込んで保持する長手方向の
延びたストライプ状の凹部４１ｂ，４１ｃと、カセット
タグ２のＩＣメモリ４が内包された部分を収納する収納
部４１ｄが形成してある。ここで、凹部４１ｂ，４１ｃ
および収納部４１ｄによって、カセットタグ取付部が構
成される。また、ビデオカセット４１の背面４１ａの凹
部４１ｂと凹部４１ｃとの間には、カセットタグ２の表
面を露出させる開口部４１ｃが形成してある。

【００３１】ユーザは、図５（Ａ）に示すように、カセ
ットタグ２の両端部付近をビデオカセット１１の凹部１
１ａ，１１ｂに嵌め込んで、ＩＣメモリ４を収納部４１
ｄ内に位置させるように、カセットタグ２をビデオカセ
ット４１に着脱自在に装着する。このとき、カセットタ
グ２の巻線アンテナ３を内包した部分が、開口部４１ｅ
を介して外部に露出している。そのため、ユーザは、ビ
デオカセット１４にカセットタグ２を装着した状態で、
携帯用の読み取り装置などを用いて、巻線アンテナ３を
介してＩＣメモリ４に記憶されたインデックス情報を読
み取ることができる。また、カセットタグ２のＩＣメモ
リ４を内包した部分は、収納部４１ｄ内に収納されるた
め、外部には露出せず、外力から適切に保護される。例
えば、ビデオカセット４１にカセットタグ２を装着した
状態で、ユーザがペンなどで、カセットタグ２に文字を
書いたときに、ＩＣメモリ４の部分にペン圧が加えられ
ることを効果的に防止できる。また、物がＩＣメモリ４
にぶつかったり、ビデオカセット４１を落下したときに
ＩＣメモリ４に加わる外力の大きさを効果的に低減でき
る。

【００３２】さらに、ビデオカセット４１によれば、カ
セットタグ２を着脱自在に装着でき、ビデオカセット１
１が使用できなくなった場合でも、カセットタグ２を簡
単に取り外して再利用することができる。

【００３３】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。例えば、図４に示すビデオカセット３１では、カセ
ットタグ２のＩＣメモリ４が内包された部分を収納する
収納部を設けていないが、本発明は、このような収納部
を設ける構成にしてもよい。また、上述した実施形態で
は、カセットタグ２の一端部にＩＣメモリ４が内包され
た場合について例示したが、ＩＣメモリ４はカセットタ
グ２の中央部付近に内包されていてもよい。但し、その
場合には、ＩＣメモリ４を保護する被覆部は、ＩＣメモ
リ４に対応する位置に設ける。

【００３４】

【発明の効果】本発明のビデオカセットによれば、イン
デックス情報などを記憶したＩＣチップを外力から適切
に保護できる。また、本発明のビデオカセットによれ
ば、カセットタグの再利用が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、カセットタグが背面に貼着された本発
明の第１実施形態のビデオカセットの外観斜視図であ
る。

【図２】図２は、カセットタグの分解斜視図である。

【図３】図３（Ａ）は本発明の第２実施形態に係わるビ
デオカセットの背面の正面の外観図、図３（Ｂ）は図３
（Ａ）に示す断面線Ａ−Ａにおけるビデオカセットの部
分断面図である。

【図４】図４（Ａ）は本発明の第３実施形態に係わるビ
デオカセットの正面図、図４（Ｂ）はビデオカセットの
背面図、図４（Ｃ）は図４（Ｂ）に示す断面線Ｂ−Ｂに
おけるビデオカセットの断面図である。

【図５】図５（Ａ）はカセットタグを挿入する前の本発
明の第４実施形態に係わるビデオカセットの背面の外観
図、図５（Ｂ）はカセットタグを挿入したときの本発明
の第４実施形態に係わるビデオカセットの背面の外観
図、図５（Ｃ）は図５（Ｂ）に示す断面線Ａ−Ａにおけ
るビデオカセットの部分断面図である。

【符号の説明】

１，１１，３１，４１…ビデオカセット、１１ａ…背
面、１１ｂ，１１ｃ…凹部、１１ｄ…開口部、２…カセ
ットタグ、３…巻線アンテナ、４…ＩＣメモリ、２１基
板、２２…補強材、２２ａ…穴、２３…上質紙、２４…
ＩＣ保護材、３１ａ…凹部、３１ｂ…開口部、４１ｂ，
４１ｃ…凹部、４１ｄ…収納部、４１ｅ…開口部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】アンテナおよび当該アンテナと電気的に接
続されたＩＣチップを内包したカセットタグが背面に装
着されるビデオカセットであって、ビデオカセットの長手方向に延び、当該長手方向と直交
する方向において相互に対向して位置し、前記カセット
タグを前記長手方向にスライドさせて着脱可能な第１の
凹部および第２の凹部を背面に備えたビデオカセット。
【請求項２】前記カセットタグを装着した状態で、当該
カセットタグの前記ＩＣチップが内包された部分を被っ
て保護する被覆部を備えている請求項１に記載のビデオ
カセット。
【請求項３】アンテナおよび当該アンテナと電気的に接
続されたＩＣチップを内包したカセットタグが背面に装
着されるビデオカセットであって、ビデオカセットの長手方向に延び、当該長手方向と直交
する方向から前記カセットタグをスライドさせて着脱可
能で、少なくとも前記カセットタグの前記アンテナが内
包された部分を外側に露出する開口部が形成してある収
納部を前記背面に備えたビデオカセット。
【請求項４】前記カセットタグを装着した状態で、前記
カセットタグの前記ＩＣチップが内包された部分を被っ
て保護する被覆部を備えている請求項３に記載のビデオ
カセット。