JPH10213669A - 静電容量に基づく物体検出装置 - Google Patents

静電容量に基づく物体検出装置

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JPH10213669A
JPH10213669A JP9018175A JP1817597A JPH10213669A JP H10213669 A JPH10213669 A JP H10213669A JP 9018175 A JP9018175 A JP 9018175A JP 1817597 A JP1817597 A JP 1817597A JP H10213669 A JPH10213669 A JP H10213669A
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JP9018175A
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Manabu Tsuruta
田 学 鶴
Hisashi Inaba
奈 波 恒 井
Akemasa Yoshida
田 明 正 吉
Yuichi Murakami
上 裕 一 村
Seiichi Ieda
田 清 一 家
Nobuyuki Ota
田 信 之 太
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車上での物体検出の精度および信頼性を向上
する。 【解決手段】 車両から車速センサSPs,パ−キング
ブレ−キスイッチPKs,及びシフトレバ−位置スイッ
チATsの各信号を受信して低速走行状態を検知し物体
検出指示(Sc=HすなわちI/O−4=L)を発生す
るコントロ−ラCNTと、該物体検出指示(Sc=Hす
なわちI/O−4=L)を受信した時に自己故障(ダイ
アグ)判定及び零点補正を行ない、その後障害物検知を
行なう検出装置DET1で構成する。検出装置DET1
は2個のセンサ電極10b及び接地した電極10cを備
える態様、或は検出装置DET1はセンサ電極10a,
10b及び接地した電極10cの3個を備える態様であ
る。3電極態様では切替回路Cswにより電極10a
を、電極10bと接地に選択的に接続し、接地時に零点
補正を行ない、電極10bに接続時は検出モ−ドであ
り、水,泥の付着による容量増大分を補正した後、発振
出力電圧VLを監視して障害物の接近を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極と物体との間
に形成される静電容量に基づいて物体を検出する、車両
上の物体検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両周辺の障害物を検出する装
置としては、導体板に高周波電圧を印加し、障害物の接
近に伴い変化する導体板の入力インピーダンスの変化か
ら障害物の有無を検知する装置が多数あり、例えば、特
開昭58−115384号公報,特開昭60−1119
83号公報,特開平3−233390号公報あるいは米
国特許第3,689,814号明細書に開示されてい
る。
【0003】それらの検出原理の代表的なものの1つ
は、発振回路の出力をR,C直列回路に出力する。ここ
でCは検出電極と障害物との間に形成される静電容量で
ある。障害物が有る場合にはそれと検出電極との間に、
両者間の距離D,検出電極の面積S及び誘電率ε0,非
誘電率εrに対応する静電容量C(C=ε0・εr・S/
D)が形成される。検出電極と障害物との距離Dが変化
すると、静電容量Cが変化し、検出電極の端子電圧が変
化する。この端子電圧の変化を監視して障害物の接近を
感知する。
【0004】検出原理のもう1つのものでは、発振回路
の発振定数に上述の静電容量Cを導入している。障害物
が接近すると静電容量Cが変化し発振周波数が変化す
る。この周波数変化を監視して障害物の接近を感知す
る。
【0005】ところが、静電容量Cは、障害物以外の周
囲条件によっても変化する。例えば温度,湿度,天候,
地形,周囲の建造物,あるいは走行車両などにより変化
する。 特に車両上で障害物検知を行なう場合、検出電
極は車両上に限られるので、車の外周りの環境によって
静電容量Cが大きく変化し易く、検出電極直近への障害
物の接近のみを正確に検知するのが難かしい。
【0006】そこで本発明者等は、静電容量Cの零点補
正を正確に行なう障害物検出装置を開発し提示した(特
願平7−313122号)。この障害物検出装置は、障
害物との間に静電容量を形成する第1電極,この第1電
極に平行な第2電極、および、第2電極と平行に、第2
電極に関し第1電極と反対側に配置され、接地電位に接
続された第3電極、を用いるものである。第1電極を接
地電位に接続することにより第2電極を第1電極および
第3電極でシ−ルドして、そのときの第2電極の対地静
電容量に従って発振器を励振し、発振が基準状態となる
ように、第2電極に並列接続した電気回路の容量を調整
している。この調整により、障害物検出電極(第2電
極)の、発振器から見た見掛け上の静電容量が基準値に
設定されたことになる。この調整が終わると、第1電極
を接地電位から分離して第2電極に接続する。これによ
り第1および第2電極が障害物検出用の電極となる。発
振器の発振レベルが低下すると、障害物有信号が発生さ
れる。つまり、障害物の接近により、第1電極の静電容
量が変化するのに伴い、発振器の発振条件が影響され、
発振器の発振レベルが低下もしくは停止する。これを電
気回路が検知して障害物有信号を発生する。
【0007】また本発明者等は、水,泥等の付着による
誤動作を防止し、障害物検知の信頼性を向上するため、
静電容量Cに基づく発振回路の発振出力電圧の規制を正
確に行なう障害物検出装置を開発し提示した(特願平8
−207088号,特願平8−207089号)。この
障害物検出装置は、前記特願平7−313122号と同
様に第1電極を接地電位に接続して零点補正を行なう零
点補正モ−ドと、第1電極を第2電極に接続する検出モ
−ドを備える。零点補正モ−ドで発振出力電圧VLが第
1設定値Vxとなるように第2電極に並列接続した電気
回路の容量を調整する。この調整後検出モ−ドに切替え
て、該電気回路の容量を、水,泥の付着による容量増大
分大きい値に変更して、発振出力電圧VLを監視して障
害物の接近を検知する。
【0008】また障害物検出装置の機能が正常であるこ
とを確認した後に障害物検出を行なう為に、特開昭61
−120077号公報に開示されている方法では、メイ
ンスイッチのオンで働くタイマ−により、予め設定した
一定時間だけ周波数の変化を強制的に作り出し、それに
より装置が正常に動作するか否かをチェックを自動的に
行なう。
【0009】必要時にのみ効率良く障害物検出を行なう
ために、特開平3−237386号公報に於いては、車
速測定手段により測定された車速が、予め設定された制
御速度以上となると自動車用物体検知装置の動作を停止
することを提案している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、物体検出装置
の電源投入後、時間が経過すると使用環境の変化によ
り、センサ電極の対地静電容量が変化してしまうことが
ある。例えば、第1〜第3電極を収納した絶縁体ケ−ス
をバンパの裏側に装着した場合、走行中に該絶縁体ケ−
スに水滴や泥等が付着し、それがセンサ電極の障害物探
知側の面(対物面)に対向する位置であると発振器の発
振レベルが低下する。この低下は障害物が接近した場合
の低下よりかなり低いので、障害物有り信号を誤発生す
ることはない。
【0011】しかし、その状態で障害物が接近したと
き、障害物距離に対する発振レベルの関係がずれるの
で、障害物が検知領域(警報領域)に入っていないとき
に障害物有り信号(警報信号)を発生する可能性が高く
なる。静電容量の変化(周囲環境の変化)に対応した発
振レベルの校正を頻繁に繰返すことにより、検出エラ−
を生ずる可能性が低減するが、車両が停止しているとき
は近接物体検知は不要であり、また、上述の静電容量を
利用する障害物検出は、近距離物体の検出に限られ、車
両が高速走行のときは実質上無意味である。低速走行の
とき、例えば車庫入れや車庫出しのときに障害物検出が
有用であるが、発振レベルの校正を頻繁に繰返すと、障
害物が検出領域外から領域内に入ったタイミングと合っ
てしまうと、障害物の存在に合せた校正となり、この校
正により該障害物は実質上検出されなくなる可能性があ
る。
【0012】本発明は、車上での物体検出の精度および
信頼性を向上することを目的とする。
【0013】
【課題を解決する為の手段】
(1)本発明の静電容量に基づく物体検出装置は、車両
に搭載され、物体との間に静電容量を形成するためのセ
ンサ電極(10a,10c/10a〜10c);前記車両の走行速度を検
出する速度検出手段(SPs,Fvc);前記車両の、走行ある
いは停止のために運転者が操作する操作子(シフトレバ
−,パ-キングレバ−)の操作状態を表わす状態信号を発
生するセンサ(ATs,PKs);前記走行速度が設定値(10Km/
h,7Km/h)以下であって前記状態信号が走行のための操作
状態のとき物体検出を指示する制御信号(Sc=H)を発生
し、前記走行速度が設定値を越えるか前記状態信号が停
止のための操作状態のとき物体検出停止を指示する制御
信号(Sc=L)を発生する検出コントロ−ラ(CNT);およ
び、前記センサ電極と基準電位の間の静電容量に対応す
るレベル(VL)の電気信号を発生するための発振手段
(3),前記制御信号(Sc)の物体検出停止指示(L)から物体
検出指示(H)への切換わりに応答して前記センサ電極と
基準電位の間の静電容量に対する、前記発振手段(3)が
発生する電気信号のレベル(VL)を調整するレベル調整手
段(2)、および、前記レベル調整手段(2)が前記レベルを
設定値(Vx)に定めた後、前記制御信号(Sc)が物体検出指
示(H)である間センサ電極への物体の接近を検出する監
視手段(1)、を含む検出処理手段(DET1〜DET4);を備え
る。
【0014】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号又は対
応事項を、参考までに付記した。
【0015】これによれば、検出コントロ−ラ(CNT)
が、走行速度が設定値(10Km/h,7Km/h)以下であって運転
者が車両走行を設定しているときに、物体検出を指示す
る制御信号(Sc=H)を発生し、該制御信号(Sc)が検出停止
(Sc=L)から検出指示(Sc=H)への切換わりに応答してレベ
ル調整手段(2)が、発振手段(3)が発生する電気信号のレ
ベル(VL)を調整する。すなわち、物体検出不要(Sc=L)か
ら検出要(Sc=H)に切換わったときに、発振レベルの校正
が行なわれる。
【0016】そして、レベル調整手段(2)が前記レベル
を設定値(Vx)に定めると、制御信号(Sc)が物体検出指示
(H)である間、監視手段(1)がセンサ電極への物体の接近
を検出する。このように発振レベルの校正が、物体検出
の直前に行なわれるので、物体検出の精度と信頼性が高
い。運転者が車両を停止し、操作子を停止状態にすると
制御信号(Sc)が検出停止(Sc=L)に切換わると検出処理手
段(DET1〜DET4)が物体検出を停止する。また、操作子が
車両走行に設定されていても、車両速度が設定値超にな
ると制御信号(Sc)が検出停止(Sc=L)に切換わり、検出処
理手段(DET1〜DET4)が物体検出を停止する。したがって
無益な検出処理の継続又は繰返しがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
(2)前記センサ電極は、物体との間に静電容量を形成
するための検知電極(10a)および検知電極と平行な基準
電位(ア-ス)に接続された基準電極(10c)を含み;前記発
振手段(3)は、検知電極(10a)と基準電位の間の静電容量
に対応するレベル(VL)の電気信号を発生し;前記レベル
調整手段(2)は、検知電極(10a)と基準電位の間の静電容
量に対する、前記発振手段(3)が発生する電気信号のレ
ベル(VL)を調整し;前記検出処理手段(DET1〜DET4)は、
前記発振手段(3)が発生する電気信号のレベルを、検出
環境変動による検知電極(10a)と基準電位の間の静電容
量の変動分対応の調整値分変更した値、に基づいて検知
電極(10a)への物体の接近を検出する(図3)。
【0018】(3)前記センサ電極は、物体との間に静
電容量を形成するための第1電極(10a),第1電極と平
行な第2電極(10b)、および、第2電極と平行に、第2
電極に関し第1電極と反対側に配置され、基準電位(ア-
ス)に接続された第3電極(10c)、を含み;前記検出処理
手段(DET1〜DET4)は、第1電極(10a)を、第2電極(10b)
と基準電位の一方に選択的に接続する接続切替手段(Cs
w)を更に含み;発振手段(3)は、第2電極(10b)と基準電
位の間の静電容量に対応するレベル(VL)の電気信号を発
生し;レベル調整手段(2)は、第2電極(10b)と基準電位
の間の静電容量に対する、前記発振手段(3)が発生する
電気信号のレベル(VL)を調整し;前記検出処理手段(DET
1〜DET4)は、前記制御信号(Sc)の物体検出停止指示(L)
から物体検出帯示(H)への切換わりに応答して接続切替
手段(Csw)を介して第1電極(10a)を基準電位に接続して
前記レベル調整手段(2)を介して前記レベル(VL)を設定
値(Vx)に定めた後、前記制御信号(Sc)が物体検出指示で
ある間前記接続切替手段(Csw)を介して第1電極(10a)を
第2電極(10b)に接続し、前記発振手段(3)が発生する電
気信号のレベルを、検出環境変動による第1電極(10a)
と基準電位の間の静電容量の変動分対応の調整値分変更
した値、に基づいて第1電極(10a)への物体の接近を検
出する(図8)。
【0019】検出処理手段(DET1〜DET4)が、接続切替手
段(Csw)を介して第1電極(10a)を基準電位に接続する
と、第1電極(10a)が基準電位(ア-ス)となり、同じく基
準電位の第3電極(10c)と第1電極(10a)に挾まれた第2
電極(10b)は、静電遮蔽されて、障害物のある無しに関
係なく容量が一定となる(基準状態)。この状態で検出処
理手段(DET1〜DET4)が、レベル調整手段(2)を介して前
記レベル(VL)を設定値(Vx)に定めるので、発振手段(3)
の出力レベルが、基準状態で設定値(Vx)すなわち基準値
となる。すなわち発振手段(3)の発振条件が基準値に定
まる。これが発振手段(3)の零点補正である。
【0020】次に検出処理手段(DET1〜DET4)が、接続切
替手段(Csw)を介して第1電極(10a)を第2電極(10b)に
接続し、前記発振手段(3)が発生する電気信号のレベル
を、検出環境変動による第1電極(10a)と基準電位の間
の静電容量の変動分対応の調整値分変更した値、に基づ
いて第1電極(10a)への物体の接近を検出する。
【0021】これにより、水,泥跳ねにより障害物が無
いにもかかわらず、あるいは障害物が検知領域に入って
いないにもかかわらず、障害物有りと検出するのが防止
される。障害物の有無判定の信頼性が向上する。
【0022】(4)検出処理手段(DET1〜DET4)は、接続
切替手段(Csw)を介して第1電極(10a)を第2電極(10b)
に接続した後、前記レベル調整手段(2)を介して前記レ
ベル(VL)を、検出環境変動による第1電極(10a)と基準
電位の間の静電容量の変動分対応の調整値分変更し、前
記発振手段(3)が発生する電気信号に基づいて第1電極
(10a)への物体の接近を検出する。
【0023】(5)前記センサ電極は、物体との間に静
電容量を形成するための第1電極(10a),第1電極と平
行な第2電極(10b)、および、第2電極と平行に、第2
電極に関し第1電極と反対側に配置され、基準電位(接
地)に接続された第3電極(10c)を含み;前記発振手段
(3)は、第2電極(10a)と基準電位の間の静電容量に対応
するレベルの高周波電圧を発生し;前記レベル調整手段
(2)は、発振手段(3)に第2電極(10b)を結合し、第2電
極と基準電位の間の静電容量に対する、発振手段(3)が
発生する高周波電圧のレベル(VL)を調整し;第2電極(1
0b)にアノ−ドが接続され、カソ−ドに第1電極(10a)お
よび定電流回路(20)が接続された第1ダイオ−ド(D2
a),そのカソ−ドにカソ−ドが接続された第2ダイオ−
ド(D2b),そのアノ−ドを高周波に関して実質上基準電
位に接続する高周波接続素子(C3)、および、第2ダイオ
−ド(D2b)に順方向電圧(Vcc)を選択的に印加するための
第1スイッチング手段(TR1)、を含む接続切替回路(Cs
w)、を前記検出処理手段(DET1〜DET4)は更に備え;前記
検出処理手段(DET1〜DET4)は、第1スイッチング手段(T
R1)を介して第2ダイオ−ド(D2b)に順方向電圧を印加し
て前記レベル調整回路(2)を介して前記レベル(VL)を設
定値(Vx)に定めた後、順方向電圧(Vcc)の印加を止め
て、前記発振手段(3)が発生する電気信号のレベル(VL)
に基づいて第1電極(10a)への物体の接近を検出する(図
8)。
【0024】検出処理手段(DET1〜DET4)が第1スイッチ
ング手段(TR1)を介して第2ダイオ−ド(D2b)に順方向電
圧(Vcc)を印加すると、高周波電圧に関して第2ダイオ
−ド(D2b)がオンとなり、第1電極(10a)が、第2ダイオ
−ド(D2b)および高周波接続素子(C3)を介して、高周波
的に基準電位(接地)に接続となり、一方、第2ダイオ−
ド(D2b)を通して第1ダイオ−ド(D2a)のカソ−ドに電圧
(Vcc)すなわち逆バイアスが加わり、第1ダイオ−ド(D2
a)はオフとなる。すなわち第1電極(10a)が高周波的に
接地となり、第1〜第3電極(10a〜10c)は、零点補正モ
−ドの接続となり、第1電極(10a)および第3電極(10c)
が、第2電極(10b)をシ−ルドする。すなわち静電遮蔽
する。
【0025】検出処理手段(DET1〜DET4)が第1スイッチ
ング手段(TR1)を介して第2ダイオ−ド(D2b)への順方向
電圧を遮断すると、第2ダイオ−ド(D2b)が高周波的に
オフとなり、第1ダイオ−ド(D2a)の逆バイアスが消
え、第1ダイオ−ド(D2a)がオンに戻り、第2ダイオ−
ド(D2b)のオフにより第1電極(10a)は基準電位(接地)か
ら遮断され、第1ダイオ−ド(D2a)のオンにより第2電
極に接続となる。すなわち、第1電極(10a)が高周波的
に第2電極(10b)と接続、基準電位(接地)から遮断の、
検出モ−ドとなる。
【0026】上述の零点補正モ−ドおよび検出モ−ドの
いずれにおいても、定電流回路(20)が、第1および第2
ダイオ−ド(D2a,D2b)と基準電位(接地)との間の電流値
を一定値に維持するので、零点補正モ−ドと検出モ−ド
のときに第2ダイオ−ド(D2b)と第1ダイオ−ド(D2a)に
流れる電流は実質上同一である。これにより、両ダイオ
−ドの接合容量は実質上同一となり、モ−ド切替による
切替回路(D2a,D2b)原因の静電容量の変化を実質上生じ
ない。また、定電流回路によりダイオ−ドに流れる電流
を一定に維持するので、ダイオ−ドの接合容量は一定で
あり、ダイオ−ドによる個別のばらつきを実質上生じな
い。したがって、監視手段(1)の物体検知の信頼性およ
び安定性が向上する。
【0027】(6)レベル調整手段(2)は、一次側が発
振回路(3)に、二次側の一端が第2電極(10b)に接続され
た誘導コイル(L)を含む共振結合回路であり、装置は更
に、誘導コイル(L)の他端にバイアス電圧を印加するバ
イアス回路(40)、および、該他端に接続され第2ダイオ
−ド(D2b)に順方向電圧が印加されるとき、すなわち零
点補正モ−ドで、該他端を基準電位(接地)に接続する第
2スイッチング手段(TR2)、を備える。
【0028】これによれば、零点補正モ−ドでは誘導コ
イル(L)の他端が基準電位(接地)になるが、検出モ−
ドではバイアス電圧になる。このバイアス電圧が、発振
回路(3)から加わる高周波電圧の振幅変動により第1ダ
イオ−ド(D2a)がオフに転ずるのを抑止する。これによ
り、検出モ−ドにおける物体検知の信頼性および安定性
が高い。
【0029】(7)装置は更に、第2電極(10B)に接続
されそれに加わる高周波電圧の振幅を制限する回路(30)
を備える。これにより、共振結合回路(2)および第1ダ
イオ−ド(D2a)を通して第2ダイオ−ド(D2b)のカソ−ド
に加わる電圧が制限され、零点補正モ−ドにおいて、高
周波電圧の振幅変動により第2ダイオ−ド(D2b)がオフ
(接続エラ−)するのが防止される。これにより零点補
正のためのレベル調整手段(2)を介しての発振手段(3)の
出力レベル(VL)の調整の信頼性および安定性が高い。
【0030】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0031】
【実施例】
−第1実施例− 図1に、本発明の第1実施例のシステム構成を示す。こ
の実施例は、それぞれが2電極を装備した4台の検出処
理装置DET1〜DET4が備わっている。検出処理装
置DET1の2電極は車両の前部バンパ−の右コ−ナ部
に、DET2の2電極は左コ−ナ部に、DET3の2電
極は後部バンパ−の右コ−ナ部に、DET4の2電極は
左コ−ナ部に装備されている。検出処理装置DET1〜
DET4は同一構造,同一機能である。
【0032】検出処理装置DET1〜DET4には検知
コントロ−ラCNTが制御信号Scを与える。制御信号
Scの高レベルHは物体検出を指示し、低レベルLは物
体検出の停止を指示する。
【0033】検知コントロ−ラCNTには、エンジンへ
の燃料供給を制御する燃料噴射制御装置EFIに接続さ
れた車速パルス発生器SPsより、車輪の所定小角度の
回転につき1個の割合いで発生する電気パルス(車速パ
ルス)が与えられる。AT(自動変速機)のシフトレバ
−がパ−キングPの位置のときに閉じるパ−キング位置
検知スイッチATsと、パ−キングブレ−キレバ−がブ
レ−キ位置のときに閉じるパ−キングブレ−キ検知スイ
ッチPKsが検知コントロ−ラCNTに接続されてい
る。図示しない車両上バッテリに、エンジンキ−スイッ
チを介して接続される電源回路Pが、エンジンキ−スイ
ッチが閉の間、各部に定電圧Vccを与える。また、図1
上のブザ−Bzには、エンジンキ−スイッチを介して直
接にバッテリ電圧Vbが印加される。
【0034】車速パルス発生器SPsが発生する車速パ
ルスは、検知コントロ−ラCNTの周波数/電圧変換器
Fvcに与えられ、該変換器Fvcが、車速パルスの周波数
(車速に比例)をアナログ電圧(レベルが車速に比例)に変
換してこれを比較器Cmp1およびCmp2に与える。比較
器Cmp1は、該アナログ電圧が10Km/h以上の速度
値を表わすものであるときには高レベルH、10Km/
h未満の速度値を表わすものであるときには低レベルL
の2値信号を発生してフリップフロップFfのセット入
力端Sに与える。比較器Cmp2は、車速を示すアナログ
電圧が7Km/h以下の速度値を表わすものであるとき
には高レベルH、7Km/h超の速度値を表わすもので
あるときには低レベルLの2値信号を発生してフリップ
フロップFfのリセット入力端Rに与える。フリップフ
ロップFfは、セット入力端Sの信号がLからHに立上
ったとき(車速が10Km/h未満から10Km/h以
上に切換わったとき)にセットされてそのQ出力Ssr
をHとし、リセット入力端Rの信号がLからHに立上っ
たとき(車速が7Km/h超から7Km/h以下に切換
わったとき)にリセットされてそのQ出力SsrをHか
らLに切換える。これにより、フリップフロップFfの
出力Ssrは、車速に応じて図2の(a)に示すように
変化する。
【0035】この出力Ssrは、レベルを反転されてア
ンドゲ−トAngに印加される。アンドゲ−トAngのもう
1つの入力は、パ−キング位置検知スイッチATsと、
パ−キングブレ−キ検知スイッチPKsとが同時に開
(走行設定)のときにHであり、少くとも一方が閉(停
止設定)のときにはLである。したがって、アンドゲ−
トAngの出力である制御信号Scは、パ−キング位置検
知スイッチATsとパ−キングブレ−キ検知スイッチP
Ksとが同時に開(走行設定)であって車速が7Km/
h以下(減速中のとき)又は10Km以下(加速中のと
き)のときにのみ、物体検出を指示するHとなり、車速
がそれより高いときもしくはパ−キング位置検知スイッ
チATsとパ−キングブレ−キ検知スイッチPKsの少
くとも一方が閉(停止設定)のときには、制御信号Sc
は、検出停止を指示するLとなる。図2の(b)に、検
知コントロ−ラCNTの、上述の制御信号Scのレベル
制御機能を、フロ−チャ−トで示す。
【0036】検出処理装置DET1は、制御信号Scが
L(検出停止)からH(検出指示)に切換わると物体検
知の前処理(発振レベルの校正)を行ない、これにおい
て異常を検知すると出力信号Sa1をL(異常)とす
る。この異常信号に応答して発光ダイオ−ドLe1が点
灯し、インバ−タIn1の出力がHとなって、これがダ
イオ−ドD3を通してブザ−ドライバBdに与えられ、
ブザ−Bzが通電されて警報音を発生する。異常を検知
しなかったときには出力信号Sa1をHに留め、物体検
出を行ない(物体の接近を監視し)、物体を検知する
と、出力信号S1をL(接近物体あり)とする。この信
号に応答して発光ダイオ−ドLe2が点灯し、インバ−
タIn2の出力がHとなって、これがダイオ−ドD4を
通してブザ−ドライバBdに与えられ、ブザ−Bzが通
電されて警報音を発生する。物体検知から非検知に変わ
ると出力信号S1をH(接近物体なし)とする。これに
より発光ダイオ−ドLe2が消灯し、インバ−タIn2
の出力がLとなって、ブザ−Bzの付勢が停止する。他
の検出処理装置DET2〜DET4も同様に動作する。
図3に、検出処理装置DET1の回路構成を示し、図4
には、図3に示した共振/結合回路2の構成を示す。先
に言及したが、検出処理装置DET1は、車両前部バン
パの右コ−ナ部に装備された2電極10a,10cを有
し、センサ電極10aより約40〜50cm以内の範囲
における障害物を検知する。まず、この検出処理装置D
ET1の主要構成及び障害物検出機能の概要を説明す
る。
【0037】水晶発振器を含む発振回路3は、共振/結
合回路2に接続されており、高周波の交流電圧v1を発
生して、共振/結合回路2内部の誘導コイルL(図4)
の1次側に印加する。誘導コイルLの2次側には、電極
ユニット10のセンサ電極10aが接続されている。電
極ユニット10は、相互に平行な第1電極10aおよび
第3電極10cで構成される。
【0038】図3に、電極ユニット10周りの電気力線
の分布を示す。図3においては、第1電極10aと接地
(グランド接続)されている第3電極10cとの間に交
流電圧vnが印加される。第1電極10aと第3電極1
0cは平行平板であり、2枚の電極を一組で、一種のコ
ンデンサと考えると、第1電極10aと第3電極10c
の間の静電容量Co1は、両者間の距離をdとし、真空
の誘電率をεo,電極の比誘電率をεrとするととも
に、互いに向い合う面積をSとすれば、 Co1=〔εo・εr・S〕/d で表される。第1電極10aの遠方に仮想境界LLを想
定し、仮想境界LLまでの第1電極10aからの放射電
界における静電容量をCsとすれば、第1電極10aと
グランド(接地された第3電極10c)との間のインピ
ーダンスZin1は、第1電極10aと第3電極10c
間のインピーダンス〔−1/(jωCo1)〕と、第1
電極10aと仮想境界LL間のインピーダンス〔−1/
(jωCs)の合成となり、 Zin1=−1/〔jω(Co1+Cs)〕 で示される。ここで、仮想境界LLと第1電極10aの
間に、人,建造物,金属等の障害物が存在すると、仮想
境界LLと第1電極10a間の放射電界の静電容量Cs
が変化する。これにより、インピーダンスZin1が変
化する。なお、第1電極10aと第3電極10cの間の
静電容量Co1は、第3電極10cが接地されているこ
とにより一定となる。
【0039】再び図3を参照する。コントロ−ラCON
Tの電源回路Pから供給された直流の定電圧Vccを、
電気回路各要素に印加する。障害物検出装置DET1の
検出制御を行うのは、CPU(中央演算処理装置)1で
ある。CPU1は、まず発振回路3の発振を安定させ
る。発振回路3の発振を安定させる為にCPU1は、交
流電圧v1の発振レベルを表す直流電圧信号である発振
レベルVLをI/OポートのIO−1から読み込む。次
に、発振レベルVLに応じて、共振/結合回路2が発振
回路3の発振条件を満たすようなデジタルデータ制御電
圧Vmを算出する。 そして、I/OポートのIO−2
からラダー抵抗RAを介してデジタルデータ制御電圧V
mをD/A変換し、共振/結合回路2に与える。
【0040】制御電圧Vmは共振/結合回路2内部のバ
リキャップダイオード(可変容量ダイオード)VD(図
4)の直列コンデンサCz1側に印加され、制御電圧V
mの電圧レベルに応じたバリキャップダイオードVDの
容量変化により、共振/結合回路2の2次側の静電容量
が変化し、発振回路3の発振条件が満たされて発振が安
定する。
【0041】発振回路3の発振が安定している場合にお
いて、電極ユニット10(電極10a)に、人,建造
物,金属等の障害物が接近すると、電極ユニット10の
インピーダンスZin1が変化し、インピーダンスZi
n1の変化に応じて共振/結合回路2の2次側の容量が
変化する。これに伴い発振回路3の発振条件が影響さ
れ、発振回路3の発生する交流電圧v1の発振レベルが
変化する。障害物が直近に存在すると、発振が停止する
こともある。
【0042】発振回路3には、検波/増幅回路4が接続
されており、交流電圧v1を検波・増幅し、交流電圧v
1の発振レベルの変化に応じて増減する直流の電圧であ
る発振レベルVLに変換してCPU1のI/Oポートの
IO−1に与える。CPU1は、発振レベルVLがしき
い値以下となると、I/OポートのIO−5からON/
OFF信号すなわち障害物の有無を表わす2値信号S1
を出力する。この2値信号S1は、検出装置DET1が
障害物を検知したことを知らせるものであり、コントロ
−ラに供給されて警報ブザ−を作動する。
【0043】図6及び図7に、CPU1の制御動作を示
す。まず図6を参照する。電源Vccがコントロ−ラC
NTから供給されると、CPU1は、ステップ11にお
いて初期化、すなわち内部レジスタ,フラグ等、メモリ
のクリアを実行する。以下、カッコ内には「ステップ」
という言葉を省略してステップ番号のみを示す。
【0044】初期化が終了するとCPU1は、コントロ
−ラCNTからの検出指示(Sc=HすなわちI/O−
4=L)を待つ(12)。
【0045】「ダイアグ・零点補正モ−ド」:ステップ
13〜21 検出指示が到来すると、すなわちSc=H(I/O−4
=L)になると、回数フラグF1の内容に1を加算する
(13)。初回であれば回数フラグF1にはデータが存
在しないので、0+1=1となる。そして、ポートI/
O−1より、発振レベルVLを読み込んで(14)、デ
ジタル変換し、その値が「ダイアグ・零点補正モ−ド」
の第1設定値Vxであるかを判定する(15)。
【0046】ここで、発振レベルVLが第1設定値Vx
でなければ、ステップ16に進み、発振レベルVLと第
1設定値Vxの偏差を算出し、CPU1の内部メモリに
記憶する。そして、今回の「ダイアグ・零点補正モ−
ド」のルーチン(13〜21)実行においてステップ1
6で算出した、発振レベルVLと第1設定値Vxの偏差
と、やはりCPU1の内部メモリに記憶されている、前
回の「ダイアグ・零点補正モ−ド」ルーチン実行におい
てステップ16で算出した、発振レベルVLと第1設定
値Vxの偏差とを比較し、今回算出した発振レベルVL
と第1設定値Vxの偏差が、前回算出した偏差より小さ
ければ、発振レベルVLは安定しつつあると判断して、
ステップ20に進む。しかし、今回算出した発振レベル
VLと第1設定値Vxの偏差が、前回算出した偏差以上
(同値も含む)であれば(17)、発振レベルVLは発
散の傾向にあると判断して、ステップ18に進む。ここ
で、今回の「ダイアグ・零点補正モ−ド」ルーチン実行
が初回であり、内部メモリに前回の偏差が記憶されてい
なければ、CPU1はそのままステップ20に進む。発
振レベルVLが発散の傾向にあると判断されると、CP
U1は、回数フラグF1をチェックする(18)。ここ
で、「ダイアグ・零点補正モ−ド」ルーチン実行の回数
を示す回数フラグF1の内容が、所定数Fnに達してい
ない場合には、CPU1はステップ20に戻る。しか
し、回数フラグF1の内容が所定数Fnに達しているこ
とを示すFnである場合には、CPU1は「異常判定」
(19)に進み、そこでCPU1は、異常を示すデータ
を設定してポートI/O−6から出力する。これによ
り、外部の図示しない警報ランプが点滅する。
【0047】発振レベルVLが収束しつつある場合ある
いは、発振レベルVLが発散の傾向にあっても、ルーチ
ン実行の回数を示す回数フラグF1の内容が、所定数F
nに達していない場合には、CPU1はステップ16で
算出した偏差を補償する(零とする)ための制御電圧V
mの補正値を算出し、この補正値を現在出力中の制御電
圧に加えた値を算出し(20)、算出値に制御電圧Vm
を変更する(21)。すなわち算出したデジタルデータ
制御電圧Vmを、ポートI/O−2より共振/結合回路
2に出力する。そしてステップ13に戻る。
【0048】こうしてCPU1は、発振レベルVLが第
1設定値Vxになるまでステップ13〜ステップ21の
処理を繰り返し、発振レベルVLが第1設定値Vxとな
ると、ステップ22に進む。また、ステップ13〜ステ
ップ21の実行ルーチンを回数フラグF1の内容が、所
定数Fnに達するまで繰り返しても発振レベルVLが第
1設定値Vxに一致しない場合には、ステップ19の異
常判定の処理を行い、そこで異常と判定すると信号Sa
1をHからLに切換える。
【0049】「障害物検出制御」:22(22a〜22
d) 図7に、図6に示したステップ22の障害物検出制御の
サブルーチンを示す。CPU1は、発振レベルVLを読
み込み(22a)、障害物有の判定基準レベルであるV
rと比較する(22b)。発振レベルVLが判定基準レ
ベルVr以上であると、ポートI/O−5を障害物有を
示すHレベルに設定する(22c)。これにより信号S
1がHからLに切換わる。発振レベルVLが判定基準レ
ベルVr未満であるとポートI/O−5を障害物無しを
示すHレベルに設定する(22e)。これにより信号S
1がLからHに切換わる。入力ポ−トI/O−4の入力
信号がL(すなわちSc=H)である間、上述の発振レ
ベルVLの読込みとレベル判定ならびに判定結果に応じ
た出力信号レベルの設定を繰返すが、入力ポ−トI/O
−4の入力信号がH(すなわちSc=L)に切換わる
と、それらを停止して、入力ポ−トI/O−4の入力信
号がL(すなわちSc=H)になるのを待つ。すなわち
物体検出を停止する。
【0050】以上の様に、車両が比較的に高い走行速度
から7Km/h以下に切換わったとき、あるいは、運転
者によりパ−キングブレ−キが解除されかつATのシフ
トレバ−がパ−キング位置Pから外された発進時に、コ
ントロ−ラCNTが検出指示(Sc=HすなわちI/O
−4=L)を発生し、この信号により「ダイアグ・零点
補正モ−ド」ルーチンを実行するので、障害物検出時の
システム誤差が少なく、精度が高く信頼性が高い障害物
検出が実現する。
【0051】−第2実施例− 第2実施例は、図1に示したシステム構成に於いて、検
出処理装置DET1〜DET4を、図8に示すものに置
換したものである。図9には、図8に示した共振/結合
回路2の回路構成を示す。水晶発振器を含む発振回路3
は、共振/結合回路2に接続されており、高周波の交流
電圧v1を発生して、共振/結合回路2内部の誘導コイ
ルL(図9)の1次側に印加する。誘導コイルLの2次
側には、電極ユニット10の第2電極10bが接続され
ている。電極ユニット10は、相互に平行な第1電極1
0a,第2電極10bおよび第3電極10cで構成され
る。切替回路Cswは、第1電極10aを、第2電極1
0b又はグランド(接地:基準電位)に選択的に接続す
る。
【0052】切替回路Cswが第1電極10aを第2電
極10bに接続している状態が、障害物検出を行なう状
態(検出モ−ド)であり、第1および第2電極10a,
10bが共振/結合回路2の誘導コイルLの2次側に並
列接続されている。切替回路Cswが第1電極10aを
グランドに接続している状態では、第2電極10aが、
接地された第1電極10aと第3電極10cで、シ−ル
ドされることになる(零点補正モ−ド)。
【0053】図10の(a)に、検出モ−ドのときの、
電極ユニット10周りの電気力線の分布を示し、図10
の(b)に零点補正モ−ドのときの電気力線の分布を示
す。図10の(a)に示す検出モードにおいては、第1
電極10aと第2電極10bが接続され、第1電極10
aと第2電極10bとの接続点と、グランドとの間に交
流電圧vnが印加される。第3電極10cは接地(グラ
ンド接続)されている。
【0054】第1電極10a〜第3電極10cは平行平
板であり、2枚の電極を一組で、一種のコンデンサと考
えると、第2電極10bと第3電極10cの間の静電容
量Co1は、両者間の距離をdとし、真空の誘電率をε
o,各電極の比誘電率をεrとするとともに、互いに向
い合う面積をSとすれば、 Co1=〔εo・εr・S〕/d で表される。第1電極10aの遠方に仮想境界LLを想
定し、仮想境界LLまでの第1電極10aからの放射電
界における静電容量をCsとすれば、第2電極10aと
グランド(接地された第3電極10c)との間のインピ
ーダンスZin1は、第2電極10bと第3電極10c
間のインピーダンス〔−1/(jωCo1)〕と、第1
電極10aと仮想境界LL間のインピーダンス〔−1/
(jωCs)の合成となり、 Zin1=−1/〔jω(Co1+Cs)〕 で示される。ここで、仮想境界LLと第1電極10aの
間に、人,建造物,金属等の障害物が存在すると、仮想
境界LLと第1電極10a間の放射電界の静電容量Cs
が変化する。これにより、インピーダンスZin1が変
化する。なお、第2電極10bと第3電極10cの間の
静電容量Co1は、第3電極10cが接地されているこ
とにより一定となる。
【0055】図10の(b)に示す零点補正モードにお
いては、第2電極10bと第3電極10cとの間に交流
電圧vnが印加される。この時、第1電極10aと第2
電極10bは切り離され、第1電極10a及び第3電極
10cは接地されており、第2電極10bから放射され
る電界は、静電遮蔽される。従って、無限遠方の仮想境
界LLと第1電極10aとの間の障害物の存在の有無に
かかわらず、第2電極10bとグランド(接地された第
1および第3電極10a,10c)との間のインピーダ
ンスZin2は、第2電極10bと第1電極10a間の
インピーダンス〔−1/(jωCo2)〕と、第2電極
10aと第3電極10c間のインピーダンス〔−1/
(jωCo1)〕の合成となり、 Zin2=−1/〔jω(Co1+Co2)〕 で示される。ここで、第2電極10bと第1電極10a
の間の静電容量Co2は、第1電極10aが接地されて
いることにより一定であるので、このインピ−ダンスZ
in2は、無限遠方の仮想境界LLと第1電極10aと
の間の障害物の存在の有無にかかわらず、一定である。
静電容量Co2は、検出モードにおいて無限遠方の仮想
境界LLと第1電極10aとの間に障害物が存在しない
時の、仮想境界LLと第1電極10a間の静電容量Cs
に等しい。従って、Zin2は無限遠方の仮想境界LL
と第1電極10aとの間に障害物が存在しない時の第2
電極10bとグランド間のインピーダンスZin1に等
しい。
【0056】再び図8を参照されたい。電源回路Pより
供給された直流の定電圧Vccを、検出装置D2の電気
回路各要素に印加する。本実施例において、図8に示し
た検出装置の検出制御を行うのは、CPU(中央演算処
理装置)1である。CPU1のI/OポートであるI/
O−3には、切替回路Cswが接続されており、CPU
1は切替信号S3を出力して切替回路Cswを駆動し、
電極ユニット10の各電極間の接続態様を、検出モード
あるいは零点補正モードに設定する。
【0057】CPU1は、「検出モード」あるいは「零
点補正モード」に切替回路Cswのモードを切替えた直
後に、まず発振回路3の発振を安定させる。発振回路3
の発振を安定させる為にCPU1は、交流電圧v1の発
振レベルを表す直流電圧信号である発振レベルVLを読
み込む。次に、発振レベルVLに応じて、共振/結合回
路2が発振回路3の発振条件を満たすようなデジタルデ
ータ制御電圧Vmを算出する。そして、I/Oポートの
IO−2からラダー抵抗RAを介してデジタルデータ制
御電圧VmをD/A変換し、共振/結合回路2に与え
る。後述するが、「検出モード」と「零点補正モード」
では、制御電圧Vmの電圧レベルが異る。制御電圧Vm
は共振/結合回路2内部のバリキャップダイオード(可
変容量ダイオード)VD(図9)の直列コンデンサCz
1側に印加され、制御電圧Vmの電圧レベルに応じたバ
リキャップダイオードVDの容量変化により、共振/結
合回路2の2次側の静電容量が変化し、発振回路3の発
振条件が満たされて発振が安定する。
【0058】CPU1からの切替信号S3に応じた切替
回路Cswの切替により、電極ユニット10が検出モー
ド(図8で、切替回路CswのスイッチがTa側に接:
図10の(a))となっており、発振回路3の発振が安
定している場合において、電極ユニット10(電極10
a)に、人,建造物,金属等の障害物が接近すると、電
極ユニット10のインピーダンスZin1が変化する。
ここで、切替回路Cswの容量が一定であれば、電極ユ
ニット10のインピーダンスZin1の変化に応じて共
振/結合回路2の2次側の容量が変化する。これに伴
い、発振回路3の発振条件が影響を受け、発振回路3の
発生する交流電圧v1の発振レベルが変化する。障害物
が直近に存在すると、発振が停止することもある。
【0059】発振回路3には、検波/増幅回路4が接続
されており、交流電圧v1を検波・増幅し、交流電圧v
1の発振レベルの変化に応じて増減する直流の電圧であ
る発振レベルVLに変換してCPU1のI/Oポートの
IO−1に与える。CPU1は、発振レベルVLがしき
い値以下となると、I/OポートのIO−5からON/
OFF信号すなわち障害物の有無を表わす2値信号S1
を出力する。この2値信号S1は、障害物検出装置が障
害物を検知したことを知らせるものであり、前述のコン
トロ−ラCNTを介して警報ブザ−を作動するのに使わ
れる。
【0060】図11に、切替回路Cswの回路構成を示
す。CPU1が与える切替信号S3が零点補正モードを
指定するLレベルになると、PNPトランジスタである
TR1がON状態になり、ダイオードD52bのアノー
ド側がVccレベルになるのでダイオードD52bがオ
ンされ、第1電極10aはコンデンサC63を介して高
周波的にGND状態になる。すなわち発振回路3が発生
する高周波に関しては接地となる。同時に、NPNトラ
ンジスタであるTR2のベース電位がHレベルになり、
トランジスタTR2がオンとなる。共振/結合回路2の
コイルL(図9)の端子2bには、トランジスタTR2
がオフの場合には、バイアス回路40の抵抗R42,R
43によるVccの分圧すなわち直流バイアス電圧Vb
がかけられている。しかし、トランジスタTR2がオン
となることにより、端子2bが実質上接地状態となるの
で、直流バイアスVbが0Vとなり、スイッチ回路50
のダイオードD52aのアノード側すなわち第2電極1
0bには、コイルLの2次側に交流電圧v1により誘置
された高周波の交流電圧vnが、0Vを中心に印加され
る。
【0061】このとき、ダイオードD52aのカソード
側は、トランジスタTR1及びダイオードD52bのオ
ンにより、ほぼVccレベルになっているため、ダイオ
ードD52aはオフである。ダイオードD52aのオフ
により、第1電極10aと第2電極10bは切り離され
た状態になるので、第2電極10bがGND電極に挾ま
れた図10(b)に示す「零点補正モード」になり、第
1電極10aの前の障害物mの有無に関係なく、電極ユ
ニット10(第2電極10b)の静電容量(Co1,C
o2)すなわち入力インピーダンスZin2が定まるの
で、共振/結合回路2の結合容量が決定し、発振回路3
の発振条件が定まる。
【0062】切替信号S3のレベルが、検出モ−ドを指
定するHレベルになるとトランジスタTR1はオフとな
り、ダイオードD52bのアノード側が0Vになるの
で、ダイオードDb52はオフ状態になる。これと同時
にトランジスタTR2のベース電位が0Vになり、トラ
ンジスタTR2はオフする。トランジスタTR2がオフ
すると、コイルLの端子2bには、抵抗R42,R43
によるVccの分圧すなわち直流バイアス電圧Vbがか
かる。これにより、コイルLの端子2aに表れる信号波
形は、コイルLの端子2bにかかる直流バイアス電圧V
bに高周波の交流電圧vnが重なり、直流バイアス電圧
Vbを中心にして交流電圧vnの波高値分だけ振動する
脈流の高周波信号Vsになる。
【0063】この高周波信号Vsの最大値は、D31
a,D31b,R31,C31からなる制限回路30に
よって制限される。つまり、高周波信号Vsの最大値が
Vccを越えると、制限回路30のダイオードD31b
のカソード側よりアノード側が高電位となるので、ダイ
オードD31bがオンとなり、ダイオードD31aのア
ノード側よりカソード側が高電位となるのでダイオード
D31aがオフとなる。こうして、制限回路30に流れ
込んだVccを越える高周波信号成分Vsは、R31,
C31を介してGNDに逃がされ、その最大値はVcc
に制限される。なお、制限回路30は「零点補正モー
ド」においても、電源投入時や切替信号S3の切替時
に、一時的に大電圧が印加されてもVccを越えるもの
については遮断して(GNDに逃がして)、ダイオード
D52aがオンするのを防止する。脈流の高周波信号V
sはダイオードD52aのアノード側にかかり、ダイオ
ードD52aはオン状態となる。ダイオードD52aの
カソード側には定電流回路20のトランジスタTR3の
コレクタ側が接続されている。トランジスタTR3,抵
抗R25〜R28からなる定電流回路20には、Vcc
とR25,R27の値で決定される一定電流が流れる。
定電流回路20は、制限回路30により入力の最大値を
制限されているので、常に安定して定電流回路として働
くことができる。 通常ダイオードは、オン時に流れる
順方向電流の影響を受けて、オン時とオフ時で接合容量
が異る。しかし、本実施例においては、定電流回路20
を設けてダイオードD52aのオン時の電流を定め、ダ
イオードD52aに流れる電流をオン・オフにかかわら
ずに一定とすることによりダイオードD52aの容量を
一定としている。また、高周波信号Vsにより印加され
る電圧に変化があっても、第1電極10aと第2電極1
0bに流れる電流値が一定になるので、双方の電極は同
じ導通条件となり、電極ユニット10(第1電極10
a)の前方にある障害物を検知することができる。
【0064】図12,図13及び図14に、CPU1の
制御動作を示す。まず図12を参照する。電源Vccが
コントロ−ラCNTから供給されると、CPU1は、ス
テップ31において初期化すなわち、内部レジスタ,フ
ラグ等、メモリのクリアを実行する。以下、カッコ内に
は「ステップ」という言葉を省略してステップ番号のみ
を示す。初期化が終了するとCPU1は、コントロ−ラ
CNTからの物体検出指示(Sc=HすなわちI/O−
4=L)を待つ(32)。すなわち、停車中であれば、
ATのシフトレバ−がパ−キングP位置を外れた位置と
なりしかもパ−キングブレ−キが解除されるのを待つ。
走行中であれば、車速が7Km/h以下に低下するのを
待つ。
【0065】「ダイアグ・零点補正モ−ド」:ステップ
33〜42 物体検出指示(Sc=HすなわちI/O−4=L)がオ
ンになると、まずポートI/O−3の切替信号S3をL
レベルとする(33)。これにより、切替回路Cswを
介して電極ユニット10が図10の(b)に示す零点補
正の接続となる。ここでCPU1は、回数フラグF1の
内容に1を加算する(34)。初回であれば回数フラグ
F1にはデータが存在しないので、0+1=1となる。
そして、ポートI/O−1より、発振レベルVLを読み
込んで(35)、デジタル変換し、その値が「ダイアグ
・零点補正モ−ド」の第1設定値Vxであるかを判定す
る(36)。
【0066】ここで、発振レベルVLが第1設定値Vx
でなければ、ステップ37に進み、発振レベルVLと第
1設定値Vxの偏差を算出し、CPU1の内部メモリに
記憶する。そして、今回の「ダイアグ・零点補正モ−
ド」ルーチン(33〜42)実行においてステップ37
で算出した、発振レベルVLと第1設定値Vxの偏差
と、やはりCPU1の内部メモリに記憶されている、前
回の「ダイアグ・零点補正モード」ルーチン実行におい
てステップ37で算出した、発振レベルVLと第1設定
値Vxの偏差とを比較し、今回算出した発振レベルVL
と第1設定値Vxの偏差が、前回算出した偏差より小さ
ければ、発振レベルVLは安定しつつあると判断して、
ステップ41に進む。しかし、今回算出した発振レベル
VLと第1設定値Vxの偏差(38)が、前回算出した
偏差以上(同値も含む)であれば、発振レベルVLは発
散の傾向にあると判断して、ステップ39に進む。ここ
で、今回の「ダイアグ・零点補正モード」ルーチン実行
が初回であり、内部メモリに前回の偏差が記憶されてい
なければ、CPU1はそのままステップ41に進む。
【0067】発振レベルVLが発散の傾向にあると判断
されると、CPU1は、回数フラグF1をチェックする
(39)。ここで、「ダイアグ・零点補正モード」ルー
チン実行の回数を示す回数フラグF1の内容が、所定数
Fnに達していない場合には、CPU1はステップ41
に戻る。しかし、回数フラグF1の内容が所定数Fnに
達していることを示すFnである場合には、CPU1は
「異常判定」(40)に進み、そこでCPU1は、異常
を示すデータをポートI/O−6から出力する。これに
より、信号Sa1がLとなって発光ダイオ−ドLe1
(警報ランプ)が点灯しブザ−Bzが鳴動する。
【0068】発振レベルVLが収束しつつある場合ある
いは、発振レベルVLが発散の傾向にあっても、ルーチ
ン実行の回数を示す回数フラグF1の内容が、所定数F
nに達していない場合には、CPU1はステップ37で
算出した偏差を補償する(零とする)ための制御電圧V
mの補正値を算出し、この補正値を現在出力中の制御電
圧に加えた値を算出し(41)、算出値に制御電圧Vm
を変更する(42)。すなわち算出したデジタルデータ
制御電圧Vmを、ポートI/O−2より共振/結合回路
2に出力する。そしてステップ34に戻る。
【0069】こうしてCPU1は、発振レベルVLが第
1設定値Vxになるまでステップ34〜ステップ42の
処理を繰り返し、発振レベルVLが第1設定値Vxとな
ると、ステップ43に進む。また、ステップ34〜ステ
ップ42の実行ルーチンを回数フラグF1の内容が、所
定数Fnに達するまで繰り返しても発振レベルVLが第
1設定値Vxに一致しない場合には、ステップ40の異
常判定の処理を行う。 「検出モード」:ステップ43〜53 ステップ43においてCPUは、ポートI/O−3より
切替信号S3を、検出モ−ドを指定するHレベルとす
る。これにより、切替回路Cswを介して電極ユニット
10が「検出モード」の接続に切替わる。そして、「ダ
イアグ・零点補正モード」における制御電圧Vmの値
に、第2設定値vyを加算して、「検出モード」の制御
電圧Vmとして出力する(44)。
【0070】「ダイアグ・零点補正モード」において設
定した制御電圧Vmのレベルを、第2設定値vyだけ増
加することにより、「ダイアグ・零点補正モード」にお
いて設定された値より共振/結合回路2の容量が減少
し、発振回路3の発振レベルVLが増加する。これは、
電極ユニット10の容器に付着した水滴,泥水等により
検出側の容量(共振/結合回路2,切替回路Csw,電
極ユニット10の合成容量)が増加して発振回路3の発
振レベルVLが減少し、CPU1が障害物有りと誤認識
するのを、予め水滴,泥水等による容量の増加分(見込
量)よりやや大きい量だけ検出側の容量を差し引いてお
くことにより防止する為である。
【0071】なお、以下に述べる「検出モード」の実行
ルーチンの説明において、制御電圧Vmとは、「ダイア
グ・零点補正モード」における制御電圧Vmの値に第2
設定値vyを加算したものである。
【0072】次にCPU1は、回数フラグF2の内容に
1を加算する(45)。ステップ43〜53の「検出モ
ード」ルーチン実行が初回であれば、回数フラグF2に
はデータが存在しないので、0+1=1となる。そし
て、ポートI/O−1より、発振レベルVLを読み込ん
で(46)、デジタル変換し、その値が第1設定値Vx
からVx+Vdまでの範囲にあるかを判定する(4
7)。Vdは、制御電圧Vmのレベルを第2設定値vy
だけ増加することにより増加する発振レベルの変化量で
ある。ここで、障害物による電極ユニット10の静電容
量の変化は、水滴,泥水等の付着による変化よりも大き
い。従って、障害物による発振レベルの減少量はdVよ
りも大きな値となるので、制御電圧Vmのレベルを第2
設定値vyだけ増加することは、電極ユニット10に水
滴,泥水等の付着物が無い場合においても、障害物の有
無判定に影響しない。
【0073】CPU1は、発振レベルVLが、Vxから
Vx+Vdまでの範囲内か否かをチェックして(4
7)、範囲外であれば、ステップ48(図13)に進
み、発振レベルVLと第1設定値Vxの偏差を算出し、
CPU1の内部メモリに記憶する。そして、今回の「検
出モード」ルーチン(43〜53)の実行においてステ
ップ48で算出した、発振レベルVLと第1設定値Vx
の偏差と、やはりCPU1の内部メモリに記憶されてい
る、前回のルーチン43〜53の実行においてステップ
48で算出した、発振レベルVLと第1設定値Vxの偏
差とを比較し、今回算出した発振レベルVLと第1設定
値Vxの偏差が、前回算出した偏差以下(同値を含む)
であるかをチェックして(49)、そうであれば、発振
レベルVLは安定しつつあると判断して、今回算出した
偏差を零とするための制御電圧の補正量を算出し、算出
した補正値を現在出力中の制御電圧に加算した和を求め
て(52)、この和を表わすデ−タを制御電圧デ−タ
(Vm)として出力する(53)。 そしてステップ4
5に戻る。しかし、今回算出した発振レベルVLと第1
設定値Vxの偏差が、前回算出した偏差より大きく(同
値は含まない)なっていれば、発振レベルVLは発散の
傾向にあると判断して、ステップ50に進む。今回の
「検出モード」ルーチン実行が初回であり、内部メモリ
に前回の偏差が記憶されていなければ、CPU1はステ
ップ50,52,53を経てステップ45に戻る。
【0074】発振レベルVLが発散の傾向にあると判断
されると、CPU1は、回数フラグF2をチェックする
(50)。ここで、「検出モード」ルーチン実行の回数
を示す回数フラグF2の内容が、所定数Fmに達してい
ない場合には、CPU1はステップ45に戻る。しか
し、回数フラグF2の内容が所定数Fmに達している場
合には、CPU1は異常判定(51)を実行する。これ
においてCPU1は、異常を示すデータを設定して、図
示しないポートI/O−6から出力する。これにより、
信号Sa1がLとなって発光ダイオ−ドLe1が点灯し
ブザ−Bzが鳴動する。
【0075】こうしてCPU1は、発振レベルVLが安
定し、しかも第1設定値Vx〜Vx+Vdの範囲に入る
までステップ45〜ステップ53の処理を繰り返し、発
振レベルVLが該範囲内になると、ステップ54に進
む。しかし、ステップ45〜ステップ21の実行ルーチ
ンを、回数フラグF2の内容が所定数Fmに達するまで
繰り返しても発振レベルVLが安定しない場合には、ス
テップ51の異常判定の処理を行い、ここで異常を判定
すると信号Sa1をHからLに切換える。
【0076】「障害物検出制御」:54(54a〜54
d) 図14に、図12に示したステップ54の障害物検出制
御のサブルーチンを示す。CPU1は、発振レベルVL
を読み込み(54a)、障害物有の判定基準レベルであ
るVrと比較する(54b)。ここで、発振レベルVL
が判定基準レベルVr以上となるまで、発振レベルVL
の読み込みを繰り返す。そして、発振レベルVLが判定
基準レベルVr以上になると、ポートI/O−5を障害
物有を示すHレベルに設定し(54c)、デジタル信号
S1を出キする(23d)。
【0077】ダイアグ・零点補正モ−ドにおいて電極ユ
ニット10を外部に対してシールドした状態で制御電圧
Vmを設定し、検出側の容量を決定するので、検出モー
ドに切替えられた時点で電極ユニット10のシールドが
解除されると、障害物の存在は検出側の容量変化となっ
て表れる。この場合には、「検出モ−ド」に切替わった
ときに「異常判定」(40)が実行される。例えば、電
極ユニット10に電源が投入された時点で既に電極ユニ
ット10の近傍に障害物が存在していた場合、「検出モ
−ド」に切替り後のステップ47のチェック結果がNO
となり、ステップ45〜53のサブル−チンをFm回実
行しても、ステップ47のチェック結果がNOに留ま
り、「異常判定」(50)が実行される。従って、電源
オン時点で既に存在する障害物の存在を、電源投入時の
補正が原因で見逃すことが無い。
【0078】本発明の障害物検出装置は、車両が走行中
には、低速走行の状態になり、障害物に接近する状態に
推移した時に、停車中にはATのシフトレバ−がパ−キ
ングP位置より外れしかもパ−キングブレ−キが解除さ
れたとき(発進直前)に、コントロ−ラCNTが物体検
出指示(Sc=HすなわちI/O−4=L)を発生し、
この信号により「ダイアグ・零点補正モード」ルーチン
を実行するので、障害物検出時のシステム誤差が少な
く、精度がより高い障害物検出を行なうことが出来る。
【0079】更に上述の「障害物検出制御」(54)を
実行中に水滴・泥等が付着した場合、「ダイアグ・零点
補正モ−ド」から「検出モード」に切替えられた時点で
障害物検出に影響を与えない範囲で制御電圧Vmを、第
2設定値vy分補正しているので、水滴・泥等の付着に
より電極ユニット10の容量に変化があっても、CPU
1が誤判定をすることが無い。従って、障害物検知の信
頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のシステム構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 (a)はコントロ−ラの制御に用いる車速判
定の範囲を示すグラフであり、(b)はコントロ−ラが
発生する物体検出指示(Sc=HすなわちI/O−4=
L)を示すフロ−チャ−トである。
【図3】 図1に示す検出処理装置DET1の構成を示
すブロック図である。
【図4】 図3に示す共振/結合回路2の回路構成を示
す電気回路図である。
【図5】 電極ユニット10周りの電気力線の分布の概
要(推定)を示す平面図である。
【図6】 図3に示すCPU1の制御動作の一部である
「ダイアグ・零点補正モ−ド」を示すフローチャートで
ある。
【図7】 図6に示す「障害物検出制御」(22)の内
容を示すフローチャートである。
【図8】 図1に示す検出処理装置DET1の、第2実
施例に於ける構成を示すブロック図である。
【図9】 図8に示す共振/結合回路2の回路構成を示
す電気回路図である。
【図10】 (a)は、電極ユニット10の「検出モー
ド」における電極ユニット10周りの電気力線の分布の
概要(推定)を示す平面図であり、(b)は、「ダイア
グモード」における電気力線の分布を示す平面図であ
る。
【図11】 図8に示す切替回路Cswの回路構成を示
す電気回路図である。
【図12】 図8に示すCPU1の制御動作の一部を示
すフローチャートである。
【図13】 図8に示すCPU1の制御動作の残部を示
すフローチャートである。
【図14】 図12に示す「障害物検出制御」(54)
の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:CPU(中央演算処理装置) 2:共振/結合
回路 3:発振回路 4:検波/増幅
回路 5:温度補償回路 6:リセット回
路 10:電極ユニット 10a,10b,10c:
第1,第2,第3電極 20:定電流回路 30:制限回路 40:バイアス回路 50:スイッチ
回路 Amp:バッファ Ang:アンド
ゲ−ト ATs:ATレバ−位置スイッチ Bd:ブザ−ド
ライバ− Bz:ブザ− C,Cc,Cz1,C31,C42,C63:コンデンサ Cmp1,Cmp2:比較器 CNT:コント
ロ−ラ Csw:切替回路 DET1:障害
物検出装置(2電極) DET2:障害物検出装置(3電極) D1,D2,D3,D4,D31a,D31b,D52a,D52b:ダイオード Ff:フリップフロップ Fvc:F/V
コンバ−タ− In1,I2:インバ−タ− L:誘導コイル
Le1,Le2:発光ダイオ−ド LL:仮想境界 P:電源回路 PKs:パ−キ
ングブレ−キスイッチ R1〜R5,R25〜R28,R31,R42,R43,R64:抵抗 SPs:速度検出パルス発生器 TR1,TR
2:トランジスタ TR3:定電流トランジスタ VD:バリキャ
ップダイオード VL:発振レベル相当直流電圧 Vm:制御電圧 v1:高周波発振電圧 V7:7km/
h相当電圧 V10:10km/h相当電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村 上 裕 一 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 家 田 清 一 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 太 田 信 之 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載され、物体との間に静電容量を
    形成するためのセンサ電極;前記車両の走行速度を検出
    する速度検出手段;前記車両の、走行あるいは停止のた
    めに運転者が操作する操作子の操作状態を表わす状態信
    号を発生するセンサ;前記走行速度が設定値以下であっ
    て前記状態信号が走行のための操作状態のとき物体検出
    を指示する制御信号を発生し、前記走行速度が設定値を
    越えるか前記状態信号が停止のための操作状態のとき物
    体検出停止を指示する制御信号を発生する検出コントロ
    −ラ;および、 前記センサ電極と基準電位の間の静電容量に対応するレ
    ベルの電気信号を発生するための発振手段,前記制御信
    号の物体検出停止指示から物体検出指示への切換わりに
    応答して前記センサ電極と基準電位の間の静電容量に対
    する、前記発振手段が発生する電気信号のレベルを調整
    するレベル調整手段、および、前記レベル調整手段が前
    記レベルを設定値に定めた後、前記制御信号が物体検出
    指示である間センサ電極への物体の接近を検出する監視
    手段、を含む検出処理手段;を備える、静電容量に基づ
    く物体検出装置。
  2. 【請求項2】前記センサ電極は、物体との間に静電容量
    を形成するための検知電極および第1電極と平行な基準
    電位に接続された基準電極を含み;前記発振手段は、検
    知電極と基準電位の間の静電容量に対応するレベルの電
    気信号を発生し;前記レベル調整手段は、検知電極と基
    準電位の間の静電容量に対する、前記発振手段が発生す
    る電気信号のレベルを調整し;前記検出処理手段は、前
    記発振手段が発生する電気信号のレベルを、検出環境変
    動による検知電極と基準電位の間の静電容量の変動分対
    応の調整値分変更した値、に基づいて検知電極への物体
    の接近を検出する;請求項1記載の静電容量に基づく物
    体検出装置。
  3. 【請求項3】前記センサ電極は、物体との間に静電容量
    を形成するための第1電極,第1電極と平行な第2電
    極、および、第2電極と平行に、第2電極に関し第1電
    極と反対側に配置され、基準電位に接続された第3電
    極、を含み;前記検出処理手段は、第1電極を、第2電
    極と基準電位の一方に選択的に接続する接続切替手段を
    更に含み;前記発振手段は、第2電極と基準電位の間の
    静電容量に対応するレベルの電気信号を発生し;前記レ
    ベル調整手段は、第2電極と基準電位の間の静電容量に
    対する、前記発振手段が発生する電気信号のレベルを調
    整し;前記検出処理手段は、前記制御信号の物体検出停
    止指示から物体検出指示への切換わりに応答して前記接
    続切替手段を介して第1電極を基準電位に接続して前記
    レベル調整手段を介して前記レベルを設定値に定めた
    後、前記制御信号が物体検出指示である間前記接続切替
    手段を介して第1電極を第2電極に接続し、前記発振手
    段が発生する電気信号のレベルを、検出環境変動による
    第1電極と基準電位の間の静電容量の変動分対応の調整
    値分変更した値、に基づいて第1電極への物体の接近を
    検出する;請求項1記載の静電容量に基づく物体検出装
    置。
  4. 【請求項4】前記検出処理手段は、接続切替手段を介し
    て第1電極を第2電極に接続した後、前記レベル調整手
    段を介して前記レベルを、検出環境変動による第1電極
    と基準電位の間の静電容量の変動分対応の調整値分変更
    し、前記発振手段が発生する電気信号に基づいて第1電
    極への物体の接近を検出する、請求項3記載の静電容量
    に基づく物体検出装置。
  5. 【請求項5】前記センサ電極は、物体との間に静電容量
    を形成するための第1電極,第1電極と平行な第2電
    極、および、第2電極と平行に、第2電極に関し第1電
    極と反対側に配置され、基準電位に接続された第3電
    極、を含み;前記発振手段は、第2電極と基準電位の間
    の静電容量に対応するレベルの高周波電圧を発生し;前
    記レベル調整手段は、前記発振手段に第2電極を結合
    し、第2電極と基準電位の間の静電容量に対する、前記
    発振手段が発生する高周波電圧のレベルを調整し;第2
    電極にアノ−ドが接続され、カソ−ドに第1電極および
    定電流回路が接続された第1ダイオ−ド,そのカソ−ド
    にカソ−ドが接続された第2ダイオ−ド,そのアノ−ド
    を高周波に関して実質上基準電位に接続する高周波接続
    素子、および、第2ダイオ−ドに順方向電圧を選択的に
    印加するための第1スイッチング手段、を含む接続切替
    回路、を前記検出処理手段が更に備え;前記検出処理手
    段は、前記制御信号の物体検出停止指示から物体検出指
    示への切換わりに応答して第1スイッチング手段を介し
    て第2ダイオ−ドに順方向電圧を印加して前記レベル調
    整回路を介して前記レベルを設定値に定めた後、前記制
    御信号が物体検出指示である間、順方向電圧の印加を止
    めて、前記発振手段が発生する電気信号のレベルに基づ
    いて第1電極への物体の接近を検出する;請求項1記載
    の静電容量に基づく物体検出装置。
  6. 【請求項6】レベル調整手段は、一次側が発振手段に、
    二次側の一端が第2電極に接続された誘導コイルを含む
    共振結合回路であり;装置は更に、誘導コイルの他端に
    バイアス電圧を印加するバイアス回路;および、該他端
    に接続され第2ダイオ−ドに順方向電圧が印加されると
    き該他端を基準電位に接続する第2スイッチング手段;
    を備える請求項5記載の、静電容量に基づく物体検出装
    置。
  7. 【請求項7】装置はさらに、第2電極に接続されそれに
    加わる高周波電圧の振幅を制限する回路;を備える、請
    求項5または請求項6記載の、静電容量に基づく物体検
    出装置。
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