JPH10212575A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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JPH10212575A
JPH10212575A JP9015631A JP1563197A JPH10212575A JP H10212575 A JPH10212575 A JP H10212575A JP 9015631 A JP9015631 A JP 9015631A JP 1563197 A JP1563197 A JP 1563197A JP H10212575 A JPH10212575 A JP H10212575A
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gas supply
supply pipe
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center
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Yoshihiro Ooshima
宜浩 大島
Koichi Kaneko
晃一 金子
Shinobu Mihashi
忍 三橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパッタガスが放出されるガス放出孔の孔面
積やピッチを変更せずに、幅の広い基体に均一な薄膜を
簡便に成膜することができるとともに、動作中であって
も、スパッタガスの供給量や濃度を微調整することがで
きるスパッタリング装置を提供する。 【解決手段】 第1及び第2のガス供給管15,16か
らなる少なくとも一組のガス供給管と、この一組のガス
供給管に導入されるガスの導入量をそれぞれ個別に調節
するガス導入量調節機構22とを備え、第1のガス供給
管15のガス放出孔17による放出量が一端側から中央
部に向かって次第に小とされるとともに、中央部から他
端側に向かって次第に大とされ、第2のガス供給管16
のガス放出孔18によるガス放出量が一端側から中央部
にむかって次第に大とされるとともに、中央部から他端
側に向かって次第に小とされる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グロー放電ででき
たイオンをターゲットに衝突させ、ターゲット原子を基
体に付着させて薄膜を形成するスパッタリング装置に関
し、詳しくは基体の幅方向の膜特性を均一とすることが
可能なスパッタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基体に薄膜を形成する手法として、スパ
ッタリング等の真空薄膜形成手段が知られており、半導
体デバイスの製造プロセスをはじめ各種の材料加工プロ
セスにおいて実用化されている。このスパッタリングに
よって薄膜を形成する際は、先ず、真空槽内の電場や磁
場を利用してArガスや複数組成の混合ガス等のスパッ
タガスの電離(プラズマ化)を行う。そして、電離され
たArイオン等を加速してターゲットに衝突させること
により、ターゲット原子がArイオン等と運動量を交換
して、ターゲットの表面から空間にはじき出される。そ
してこのはじき出されたターゲット原子が、ターゲット
と対向配置される基体上に付着し、堆積することによっ
て、目的とする薄膜が形成される。
【0003】そして、幅の広いフィルム状の基体に、ス
パッタリングにより薄膜を形成するには、図16及び図
17に示すようなスパッタリング装置100が用いられ
ていた。
【0004】このスパッタリング装置100は、真空槽
内に設置され、または真空槽内を走行する基体に対向配
置されるターゲット101と、ターゲット101を挟ん
で相対するようにターゲット101の長手方向と平行に
配置される一対のガス供給管102と、この一対のガス
供給管102の両端から導入されるスパッタガスの導入
量を調節するガス導入量調節機構103とを有して構成
される。そして、一対のガス供給管102には、図18
に示すように、それぞれ長手方向にわたって、スパッタ
ガスを放出する複数のガス放出孔104が、孔面積を同
じくして等間隔で設けられている。
【0005】このスパッタリング装置100は、一対の
ガス供給管102に設けられたガス放出孔104からイ
オン源であるArガス等のスパッタガスを放出するよう
にしている。したがって、このスパッタリング装置10
0は、ターゲット101の長手方向の全域にわたって十
分な量のスパッタガスを供給することができ、幅の広い
基体に薄膜を成膜することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、幅の広い基
体に薄膜を成膜する場合、スパッタ装置100の特性
や、ターゲット101の消耗や組立誤差等の種々の要因
により、基体に成膜される薄膜の膜特性が不均一になり
易い。特に、基体の幅が広いため、基体の幅方向の両端
と中央部とにおいて膜厚の差が大きくなってしまうこと
がある。そして、薄膜の均一化を図るためには、ターゲ
ット101の長手方向の各位置における相対的なスパッ
タガスの供給量や濃度を調整することが必要とされる。
【0007】ターゲット101の長手方向の各位置にお
けるスパッタガスの供給量や濃度は、スパッタガスが放
出されるガス放出孔104の孔面積やピッチによって決
定されるので、上述したスパッタ装置100により均一
な薄膜を形成するには、最も適切なスパッタガスの供給
量及び濃度が得られるまで、ガス供給管102に設けら
れたガス放出孔104の孔面積やピッチを設定しなお
し、スパッタ装置100の条件の追い込みを行う必要が
ある。
【0008】このため、スパッタ装置100は、均一な
薄膜を成膜するための条件設定に時間と労力を要し、ま
た、動作中にスパッタガスの供給量や濃度を微調整する
ことができなかった。
【0009】そこで、本発明は、スパッタガスが放出さ
れるガス放出孔の孔面積やピッチを変更せずに、幅の広
い基体に均一な薄膜を簡便に成膜することができるとと
もに、動作中であっても、スパッタガスの供給量や濃度
を微調整することができるスパッタリング装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスパッタリ
ング装置は、上述した目的を達成すべく、真空槽内に設
置され、または真空槽内を走行する基体に対向配置され
るターゲットと、両端から導入されるスパッタガスを放
出するガス放出孔が長手方向にわたって複数設けられ、
上記ターゲットの長手方向に沿って互いに平行に配置さ
れる第1及び第2のガス供給管からなる少なくとも一組
のガス供給管と、第1のガス供給管の両端及び第2のガ
ス供給管の両端から導入されるスパッタガスの導入量を
それぞれ個別に調節するガス導入量調節機構とを備えて
構成される。そして、このスパッタリング装置は、一組
のガス供給管のうち、第1のガス供給管のガス放出孔に
よる放出量が一端側から長手方向の中央部に向かって次
第に小とされるとともに、長手方向の中央部から他端側
に向かって次第に大とされ、一組のガス供給管のうち、
第2のガス供給管のガス放出孔によるガス放出量が一端
側から長手方向の中央部にむかって次第に大とされると
ともに、長手方向の中央部から他端側に向かって次第に
小とされることを特徴としている。
【0011】このスパッタリング装置は、一組のガス供
給管を構成する第1のガス供給管と第2のガス供給管と
が、ターゲットの長手方向の各位置において、それぞれ
相反する量のスパッタガスを放出するとともに、第1の
ガス供給管の両端及び第2のガス供給管の両端から導入
されるスパッタガスの導入量が、ガス導入量調節機構に
よりそれぞれ個別に調節されるので、ターゲットの長手
方向の各位置において、装置の特性やターゲットの消
耗、組立誤差等の諸条件に対応した供給量のスパッタガ
スが供給され、幅の広い基体に均一な薄膜が成膜され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をマグネトロンスパ
ッタリング装置に適用した具体的な実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】このスパッタリング装置1は、図1及び図
2に示すように、内部が所定の真空度に保たれた真空槽
2を備える。そして、この真空槽2内には、幅広とされ
るフィルム状の基体3を走行させる走行系4が設けられ
ている。
【0014】走行系4は、図1中時計回り方向に低速回
転する、基体3の幅と略同じ長さの供給ロール5と、図
1中時計回り方向に低速回転する、基体3の幅と略同じ
長さの巻取りロール6とを有し、この供給ロール5から
巻取りロール6にかけて基体3が順次走行するようにな
されている。
【0015】そして、供給ロール5と巻取りロール6間
の基体3が走行する中途部には、基体3の幅と略同じ長
さを有し、供給ロール5及び巻取りロール6の径よりも
大径とされるとともに、供給ロール5及び巻取りロール
6に同期して図1中時計回りに低速回転する冷却キャン
7が配設されている。そして、基体3は、この冷却キャ
ン7の外周面に沿って走行する際に薄膜が形成される。
この冷却キャン7には、内部に図示しない冷却機構が設
けられ、スパッタリングの際の基体3の温度上昇を抑制
し、基体3の熱による変形を防止するようになされてい
る。また、この冷却キャン7は、電源に接続され、アノ
ード電極としての機能を果たす。
【0016】また、供給ロール5と冷却キャン7間及び
冷却キャン7と巻取りロール6間には、それぞれガイド
ロール8,9が配設され、このガイドロール8,9によ
り基体3に所定のテンションを与えて、基体3の走行を
円滑にするようになされている。
【0017】また、真空槽2内には、走行する基体3に
対向して、この基体3に形成される薄膜の素材となるタ
ーゲット10が配置されている。
【0018】ターゲット10は、目的とする薄膜に合わ
せて選択された金属材料や無機物材料等が、基体3の幅
に対応した長さを有する平板状に成形されてなる。そし
て、このターゲット10は、カソード電極を構成するバ
ッキングプレート11に支持されて、冷却キャン7の外
周面に沿って走行する基体3と所定の間隔を存して対向
するように、真空槽2内に配設されている。
【0019】バッキングプレート11は、熱伝導性に優
れた銅等の金属材料がターゲット10よりも大面積を有
する平板状に成形されてなる。そして、このバッキング
プレート11は電源に接続され、カソード電極としての
機能を果たす。また、このバッキングプレート11に
は、図示しない冷却機構が取り付けられ、バッキングプ
レート11上に載置されるターゲット10の温度上昇を
抑制するようになされている。
【0020】バッキングプレート11の裏側には、磁場
を形成するマグネット12が配設されている。マグネッ
ト12は、断面略E字状を呈し、所定の長さを有するセ
ンターポール12aと、このセンターポール12aの周
囲を取り囲む矩形環状のマグネットリング12bとから
構成されている。そして、このマグネット12は、セン
ターポール12aとマグネットリング12bとが互いに
異なった極性を有し、例えば、センターポール12aが
S極、マグネットリング12bがN極とされている。こ
のマグネット12は、マグネットケース13に収納され
て、バッキングプレート11の裏側、即ちバッキングプ
レート11のターゲット10が載置される側と反対側に
配置されている。
【0021】このマグネット12がターゲット10の近
傍に磁場を形成することにより、このスパッタリング装
置1は、Arイオン等が磁場が形成されているターゲッ
ト近傍に集中され、効率よくスパッタリングが行える。
【0022】また、真空槽2内には、ターゲット10の
長手方向に沿って、イオン源となるスパッタガスを供給
するガス供給機構14が配設されている。
【0023】このガス供給機構14は、ターゲット10
の長手方向に沿って互いに平行に配置される第1のガス
供給管15と第2のガス供給管16とが2本で一組とさ
れ、この2本一組のガス供給管が、ターゲット10を挟
んで相対する位置にそれぞれ配置されてなる。即ち、図
1中、ターゲット10の左上の位置と、右上の位置に、
それぞれ第1のガス供給管15と第2のガス供給管16
とが一組となって配置され、ガス供給機構14を構成し
ている。なお、このガス供給機構14は、1組の第1及
び第2のガス供給管15,16から構成されるようにし
てもよいし、また、3組以上の第1及び第2のガス供給
管15,16から構成されるようにしてもよい。そし
て、このガス供給機構14は、第1のガス供給管15の
両端及び第2のガス供給管16の両端から、それぞれス
パッタガスが導入される。
【0024】第1のガス供給管15と第2のガス供給管
16とには、それぞれ、長手方向にわたって、管の両端
から導入されるスパッタガスを放出する複数のガス放出
孔17,18が形成されている。そして、ガス供給機構
14は、第1及び第2のガス供給管15,16のガス放
出孔17,18の孔面積またはピッチを所定の値に設定
することにより、第1のガス供給管15のガス放出孔1
7による放出量が、第1のガス供給管15の一端側から
長手方向の中央部に向かって次第に小となるようにする
とともに、長手方向の中央部から他端側に向かって次第
に大となるようにし、また、第2のガス供給管16のガ
ス放出孔18によるガス放出量を、第2のガス供給管1
6の一端側から長手方向の中央部にむかって次第に大と
なるようにするとともに、長手方向の中央部から他端側
に向かって次第に小となるようにする。
【0025】本例においては、図3に示すように、第1
のガス供給管15に形成されるガス放出孔17を、その
孔面積が、第1のガス供給管15の一端側から長手方向
の中央部に向かって次第に小とされるとともに、長手方
向の中央部から他端側に向かって次第に大とされるよう
にする。そして、第2のガス供給管16に形成されるガ
ス放出孔18を、その孔面積が、第2のガス供給管16
の一端側から長手方向の中央部に向かって次第に大とさ
れるとともに、長手方向の中央部から他端側に向かって
次第に小とされるようにする。
【0026】以上のように、第1の及び第2のガス供給
管15,16のガス放出孔17,18の孔面積を設定す
ることにより、第1のガス供給管15のガス放出孔17
による放出量は、第1のガス供給管15の一端側から長
手方向の中央部に向かって次第に小とされるとともに、
長手方向の中央部から他端側に向かって次第に大とさ
れ、また、第2のガス供給管16のガス放出孔18によ
るガス放出量は、第2のガス供給管16の一端側から長
手方向の中央部にむかって次第に大とされるとともに、
長手方向の中央部から他端側に向かって次第に小とされ
る。
【0027】また、図4に示すように、第1及び第2の
ガス供給管15,16のガス放出孔17,18のピッチ
を設定することにより、上述したようなガス放出量が得
られるようにしてもよい。即ち、第1のガス供給管15
に形成されるガス放出孔17を、隣接するガス放出孔1
7間の間隔が、第1のガス供給管15の一端側から長手
方向の中央部に向かって次第に大とされるとともに、長
手方向の中央部から他端側に向かって次第に小とされる
ようにする。そして、第2のガス供給管16に形成され
るガス放出孔18は、隣接するガス放出孔18間の間隔
が、第2のガス供給管16の一端側から長手方向の中央
部に向かって次第に小とされるとともに、長手方向の中
央部から他端側に向かって次第に大とされるようにす
る。
【0028】さらにまた、第1及び第2のガス供給管1
5,16のガス放出孔17,18の口径及びピッチをと
もに上述した設定としてもよい。即ち、第1のガス供給
管15に形成されるガス放出孔17を、第1のガス供給
管15の一端側から長手方向の中央部に向かって、その
孔面積が次第に小とされるとともに、隣接するガス放出
孔17間の間隔が次第に大とされるようにし、長手方向
の中央部から他端側に向かって、その孔面積が次第に大
とされるとともに、隣接するガス放出孔17管の間隔が
次第に小とされるようにする。そして、第2のガス供給
管16に形成されるガス放出孔18を、第2のガス供給
管16の一端側から長手方向の中央部に向かって、その
孔面積が次第に大とされるとともに、隣接するガス放出
孔18間の間隔が次第に小とされるようにし、長手方向
の中央部から他端側に向かって、その孔面積が次第に小
とされるとともに、隣接するガス放出孔18間の間隔が
次第に大とされるようにしてもよい。
【0029】ガス供給機構14は、第1及び第2のガス
供給管15,16から放出されるスパッタガスの放出量
が上述したように設定されるとともに、後述するガス導
入量調節機構部19により第1のガス供給管15の両端
及び上記第2のガス供給管16の両端から導入されるス
パッタガスの導入量がそれぞれ個別に調節されることに
より、ターゲット10の長手方向の各位置において、ス
パッタリング装置1の特性やターゲット10の組立誤差
等の諸条件に対応した供給量のスパッタガスを供給する
ことができる。
【0030】即ち、ターゲット10の長手方向の各位置
におけるスパッタガスの供給量は、それぞれの位置にお
ける第1のガス供給管15から放出されるガスの量と、
第2のガス供給管16から放出されるガスの量との合計
である。そして、ターゲット10の長手方向の各位置に
おける第1のガス供給管15から放出されるガスの量の
分布と、ターゲット10の長手方向の各位置における第
2のガス供給管16から放出されるガスの量の分布と
は、相反するように設定されている。したがって、第1
のガス供給管15の両端から導入されるガスの導入量
と、第2のガス供給管16の両端から導入されるガスの
導入量をそれぞれ個別に調節することにより、ターゲッ
ト10の長手方向の各位置におけるスパッタガスの供給
量を調節することができる。
【0031】また、ガス供給機構14は、図5に示すよ
うに、第1及び第2のガス供給管15,16が、これら
の管よりも大径とされるガス混合管19内に配設される
ようにしてもよい。このガス混合管19は、第1のガス
供給管15のガス放出孔17から放出されるガスと、第
2のガス供給管16のガス放出孔18から放出されるガ
スを混合し、この混合したガスをターゲット10に向け
て供給するものである。
【0032】このガス混合管19には、図6に示すよう
に、ターゲット10と対向する主面に、混合ガスを放出
するためのスリット20が形成されている。そして、こ
のスリット20から混合ガスをターゲット10に向けて
放出する。
【0033】このように、第1及び第2のガス供給管1
5,16をガス混合管19内に配設し、第1及び第2の
ガス供給管15,16から放出されるガスを混合した後
にガス混合管19のスリット20から放出することによ
り、第1及び第2のガス供給管15,16のガス放出孔
17,18から比較的速い流速でガスが放出された場合
であっても、これらのガスがターゲット10に直進して
しまうことによるガス供給量の分布の乱れが防止でき
る。
【0034】また、ガス混合管19は、ターゲット10
と対向する主面に、スリット20のかわりに、図7に示
すように複数のガス放出孔21を形成するようにしても
よい。
【0035】ガス供給機構14に導入されるガスの導入
量は、図8に示すように、ガス導入量調節機構22によ
って調節される。
【0036】このガス導入量調節機構部22は、第1の
ガス供給管15の一端側から導入されるガスの量を調節
する第1のガス導入量調節機構23と、第1のガス供給
管15の他端側から導入されるガスの量を調節する第2
のガス導入量調節機構24と、第2のガス供給管16の
一端側から導入されるガスの量を調節する第3のガス導
入量調節機構25と、第2のガス供給管16の他端側か
ら導入されるガスの量を調節する第4のガス導入量調節
機構26とを備えて構成される。
【0037】そして、第1のガス導入量調節機構23
が、第1のガス供給管15の一端側から導入されるガス
の量を調節し、第2のガス導入量調節機構24が、第1
のガス供給管15の他端側から導入されるガスの量を調
節することにより、第1のガス供給管15に導入される
ガス全体の量が調節されるとともに、第1のガス供給管
15内に導入されたガスの応力の中心を所定の位置に設
定することができ、ガス放出孔17から放出されるガス
量の分布を調節することができる。
【0038】また、第3のガス導入量調節機構25が、
第2のガス供給管16の一端側から導入されるガスの量
を調節し、第4のガス導入量調節機構26が第2のガス
供給管16の他端側から導入されるガスの量を調節する
ことにより、第2のガス供給管16に導入されるガス全
体の量が調節されるとともに、第2のガス供給管16内
に導入されたガスの応力の中心を所定の位置に設定する
ことができ、ガス放出孔18から放出されるガス量の分
布を調節することができる。
【0039】ところで、スパッタガスとしては、Arガ
スや複数組成の混合ガスが使用される。そして、混合ガ
スを使用する場合は、ガス混合機構部27によりスパッ
タガスを所定の混合比(濃度)に混合する。そして、こ
のガス混合機構部27により混合されたスパッタガス
が、ガス導入量調節機構部22を介して、第1及び第2
のガス供給管15,16内に導入される。
【0040】このガス混合機構部27は、図9に示すよ
うに、第1のガス供給管15に導入されるガスを混合す
る第1のガス混合機構28と、第2のガス供給管16に
導入されるガスを混合する第2のガス混合機構29とを
備え、第1及び第2のガス供給管15,16に導入され
るガスを個別に混合するようにしてもよい。このよう
に、ガス混合機構部27が、第1及び第2のガス供給管
15,16に導入されるガスの濃度を個別に設定するよ
うにした場合は、ターゲット10の長手方向の各位置に
供給されるガスの供給量だけでなく、その濃度分布も調
節することができる。
【0041】また、このガス混合機構部27は、図10
に示すように、第1及び第2のガス供給管15,16の
それぞれの両端から導入されるガスを個別に設定するよ
うにしてもよい。このように、ガス混合機構部27が、
第1及び第2のガス供給管15,16のそれぞれの両端
から導入されるガスを個別に設定するようにした場合
は、ターゲット10の長手方向にわたって、多用な濃度
分布のスパッタガスを供給することができる。
【0042】また、このガス混合機構部27は、予めガ
ス導入量調節機構部22により導入量が調節されたガス
を混合するようにしてもよい。この場合、ターゲット1
0の長手方向の両端部にそれぞれ測定子30,31を配
設し、この測定子30,31により測定されたスパッタ
ガスの濃度値を、ガス混合機構部27により混合される
一方のガス導入量を調節する機構にフィードバックする
ことにより、常に適切な濃度のスパッタガスを供給する
ことができる。
【0043】以上のように構成されるスパッタリング装
置1により、幅広のフィルム状の基体3に薄膜を成膜す
る際は、先ず、基体3が供給ロール5側にセッティング
される。そして、基体3の一端が冷却キャン7及びガイ
ドロール8,9を介して巻取りロール6に取り付けられ
る。一方、ガス供給機構14から、ガス導入量調節機構
部22及びガス混合機構部27により導入量及び濃度が
調節されたスパッタガスが供給される。
【0044】そして、供給ロール5及び巻取りロール6
を駆動させ、低速回転させるとともに、アノード電極を
構成する冷却キャン7とカソード電極を構成するバッキ
ングプレート11間に、数kVの電圧が印加される。
【0045】この電圧の印加により、冷却キャン7とバ
ッキングプレート11間にグロー放電が発生する。そし
て、このグロー放電により、放電空間に供給されるスパ
ッタガスがプラズマ化する。この際、電離されたArイ
オン等が、バッキングプレート11上に載置されたター
ゲット10に衝突する。このArイオン等の衝突によ
り、ターゲット原子がArイオン等と運動量を交換し
て、ターゲット10の表面から空間にはじき出される。
そして、この空間にはじき出されたターゲット原子が、
冷却キャン7の外周を低速で走行する基体3上に付着
し、堆積することによって、基体3上に目的とする薄膜
が成膜される。
【0046】ここで、基体3は、幅広のフィルム状とさ
れており、ターゲット10も基体3の幅に合わせた長さ
に成形されているので、基体3上に成膜される薄膜は、
ターゲット10の消耗等の種々の原因により基体3の幅
方向の膜特性が不均一となりやすい。しかしながら、本
例のスパッタリング装置は、上述したように、ターゲッ
ト10の長手方向、即ち基体3の幅方向の各位置におけ
るスパッタガスの供給量及び濃度を自在に調節できるの
で、幅広な基体3に対しても、均一な薄膜を成膜するこ
とができる。
【0047】なお、以上は、マグネトロンスパッタリン
グ装置に本発明を適用した実施の形態について説明した
が、本発明は、マグネトロンスパッタリング装置に限定
されるものではなく、高周波スパッタリング装置やイオ
ンビームスパッタリング装置等の、スパッタガスを使用
するあらゆるスパッタリング装置に適用することができ
る。本発明を高周波スパッタリング装置に適用する際
は、電極に電圧を印加する電源を直流電源から高周波電
源に変更すればよい。また、本発明をイオンビームスパ
ッタリング装置に適用する際は、イオン発生室を設け、
このイオン発生室で生成されたイオンをターゲット10
に衝突させるようにすればよい。
【0048】
【実施例】本発明の効果を確認すべく以下のような実験
を行った。即ち、ガス供給機構を構成する第1のガス供
給管を、ガス放出孔の孔面積が、一端側から長手方向の
中央部に向かって次第に小とされるとともに、長手方向
の中央部から他端側に向かって次第に大とされるように
形成した。また、第2のガス供給管を、ガス放出孔の孔
面積が、一端側から長手方向の中央部に向かって次第に
大とされるとともに、長手方向の中央部から他端側に向
かって次第に小とされるように形成した。そして、第1
及び第2のガス供給管の両端から導入されるガスの導入
量及び濃度をそれぞれ変更して、長手方向の各位置に放
出されるガスの放出量及び濃度の分布を調査した。
【0049】(実施例1)第1及び第2のガス供給管に
それぞれ一端から他端に向けて等間隔で21個のガス放
出孔を形成した。そして、それぞれのガス供給管のガス
放出孔の孔面積を直線的に変化させて、図11(A)及
び表1に示すように設定した。
【0050】
【表1】
【0051】第1のガス供給管と第2のガス供給管とを
並列に並べて、それぞれのガス供給管の両端から流量及
び濃度の等しいガスを導入した。そして、第1及び第2
のガス供給管に形成されたガス放出孔から放出されるガ
スの合成流量及び合成濃度を測定した。結果を図11
(B)及び表1にあわせて示す。
【0052】図11及び表1に示すように、第1のガス
供給管を、ガス放出孔の孔面積が、一端側から長手方向
の中央部に向かって次第に小とされるとともに、長手方
向の中央部から他端側に向かって次第に大とされるよう
に形成し、第2のガス供給管を、ガス放出孔の孔面積
が、一端側から長手方向の中央部に向かって次第に大と
されるとともに、長手方向の中央部から他端側に向かっ
て次第に小とされるように形成し、それぞれのガス供給
管に流量及び濃度の等しいガスを導入した場合、長手方
向の各位置に放出されるガスの合成流量及び合成濃度の
分布は、均一になることが判った。
【0053】(実施例2)第1及び第2のガス供給管に
それぞれ一端から他端に向けて等間隔で21個のガス放
出孔を形成した。そして、それぞれのガス供給管のガス
放出孔の孔面積を直線的に変化させて、図12(A)及
び表2に示すように設定した。
【0054】
【表2】
【0055】第1のガス供給管と第2のガス供給管とを
並列に並べて、それぞれのガス供給管の両端から濃度が
等しく流量の異なるガスを導入した。即ち、第1のガス
供給管に導入されるガスは、その流量を20%、濃度を
50%とし、第2のガス供給管に導入されるガスは、そ
の流量を80%、濃度を50%とした。そして、2本の
ガス供給管に形成されたそれぞれのガス放出孔から放出
されるガスの合成流量及び合成濃度を測定した。結果を
図12(B)及び表2にあわせて示す。
【0056】図12及び表2に示すように、第1のガス
供給管を、ガス放出孔の孔面積が、一端側から長手方向
の中央部に向かって次第に小とされるとともに、長手方
向の中央部から他端側に向かって次第に大とされるよう
に形成し、第2のガス供給管を、ガス放出孔の孔面積
が、一端側から長手方向の中央部に向かって次第に大と
されるとともに、長手方向の中央部から他端側に向かっ
て次第に小とされるように形成し、第1のガス供給管に
導入されるガスは、その流量を20%、濃度を50%と
し、第2のガス供給管に導入されるガスは、その流量を
80%、濃度を50%とした場合、長手方向の各位置に
放出されるガスの合成濃度の分布は均一となるが、合成
流量は、両端から中央部に向かうにしたがって次第に大
となることが判った。
【0057】(実施例3)第1及び第2のガス供給管に
それぞれ一端から他端に向けて等間隔で21個のガス放
出孔を形成した。そして、それぞれのガス供給管のガス
放出孔の孔面積を直線的に変化させて、図13(A)及
び表3に示すように設定した。
【0058】
【表3】
【0059】第1のガス供給管と第2のガス供給管とを
並列に並べて、それぞれのガス供給管の両端から流量が
等しく濃度の異なるガスを導入した。即ち、第1のガス
供給管に導入されるガスは、その濃度を20%、流量を
50%とし、第2のガス供給管に導入されるガスは、そ
の濃度を80%、流量を50%とした。そして、2本の
ガス供給管に形成されたそれぞれのガス放出孔から放出
されるガスの合成流量及び合成濃度を測定した。結果を
図13(B)及び表3にあわせて示す。
【0060】図13及び表3に示すように、第1のガス
供給管を、ガス放出孔の孔面積が、一端側から長手方向
の中央部に向かって次第に小とされるとともに、長手方
向の中央部から他端側に向かって次第に大とされるよう
に形成し、第2のガス供給管を、ガス放出孔の孔面積
が、一端側から長手方向の中央部に向かって次第に大と
されるとともに、長手方向の中央部から他端側に向かっ
て次第に小とされるように形成し、第1のガス供給管に
導入されるガスは、その濃度を20%、流量を50%と
し、第2のガス供給管に導入されるガスは、その濃度を
80%、流量を50%とした場合、長手方向の各位置に
放出されるガスの合成流量の分布は均一となるが、合成
濃度は、両端から中央部に向かうにしたがって次第に大
となることが判った。
【0061】(実施例4)第1及び第2のガス供給管に
それぞれ一端から他端に向けて等間隔で21個のガス放
出孔を形成した。そして、それぞれのガス供給管のガス
放出孔の孔面積を直線的に変化させて、図14(A)及
び表4に示すように設定した。
【0062】
【表4】
【0063】第1のガス供給管と第2のガス供給管とを
並列に並べて、それぞれのガス供給管の両端から流量及
び濃度の異なるガスを導入した。即ち、第1のガス供給
管に導入されるガスは、その流量を80%、濃度を20
%とし、第2のガス供給管に導入されるガスは、その流
量を20%、濃度を80%とした。そして、2本のガス
供給管に形成されたそれぞれのガス放出孔から放出され
るガスの合成流量及び合成濃度を測定した。結果を図1
4(B)及び表4にあわせて示す。
【0064】図14及び表4に示すように、第1のガス
供給管を、ガス放出孔の孔面積が、一端側から長手方向
の中央部に向かって次第に小とされるとともに、長手方
向の中央部から他端側に向かって次第に大とされるよう
に形成し、第2のガス供給管を、ガス放出孔の孔面積
が、一端側から長手方向の中央部に向かって次第に大と
されるとともに、長手方向の中央部から他端側に向かっ
て次第に小とされるように形成し、第1のガス供給管に
導入されるガスは、その流量を80%、濃度を20%と
し、第2のガス供給管に導入されるガスは、その流量を
20%、濃度を80%とした場合、長手方向の各位置に
放出されるガスの合成流量は、両端から中央部に向かう
にしたがって次第に小とされ、合成濃度は、両端から中
央部に向かうにしたがって次第に大となることが判っ
た。
【0065】(実施例5)第1及び第2のガス供給管に
それぞれ一端から他端に向けて等間隔で21個のガス放
出孔を形成した。そして、それぞれのガス供給管のガス
放出孔の孔面積を非線形的に変化させて、図15(A)
及び表5に示すように設定した。
【0066】
【表5】
【0067】第1のガス供給管と第2のガス供給管とを
並列に並べて、それぞれのガス供給管の両端から流量及
び濃度の異なるガスを導入した。即ち、第1のガス供給
管に導入されるガスは、その流量を80%、濃度を20
%とし、第2のガス供給管に導入されるガスは、その流
量を20%、濃度を80%とした。そして、2本のガス
供給管に形成されたそれぞれのガス放出孔から放出され
るガスの合成流量及び合成濃度を測定した。結果を図1
5(B)及び表5にあわせて示す。
【0068】図15及び表5に示すように、第1のガス
供給管を、ガス放出孔の孔面積が、一端側から長手方向
の中央部に向かって、非線形的に次第に小とされるとと
もに、長手方向の中央部から他端側に向かって、非線形
的に次第に大とされるように形成し、第2のガス供給管
を、ガス放出孔の孔面積が、一端側から長手方向の中央
部に向かって、非線形的に次第に大とされるとともに、
長手方向の中央部から他端側に向かって、非線形的に次
第に小とされるように形成し、第1のガス供給管に導入
されるガスは、その流量を80%、濃度を20%とし、
第2のガス供給管に導入されるガスは、その流量を20
%、濃度を80%とした場合、長手方向の各位置に放出
されるガスの合成流量及び合成濃度は非線形的に変化
し、合成流量は、両端から中央部に向かうにしたがって
次第に小とされ、合成濃度は、両端から中央部に向かう
にしたがって次第に大となることが判った。
【0069】なお、以上の実施例においては、第1及び
第2のガス供給管のガス放出孔の孔面積を変化させて合
成流量及び合成濃度を調節するようにしているが、第1
及び第2のガス供給管のガス放出孔のピッチを変化させ
るようにしても、同様の結果となることが確認されてい
る。
【0070】また、以上の実施例においては、第1及び
第2のガス供給管の一端から導入されるガスの導入量及
び濃度と、他端から導入されるガスの導入量及び濃度を
同じ値に設定しているが、第1及び第2のガス供給管の
一端から導入されるガスの導入量及び濃度と、他端から
導入されるガスの導入量及び濃度を異なった値に設定す
れば、長手方向の各位置に放出されるガスの合成流量及
び合成濃度の分布を一端側または他端側にずらすことが
できることが確認されている。
【0071】以上の結果から、第1のガス供給管のガス
放出孔による放出量が、一端側から長手方向の中央部に
向かって次第に小となるようにするとともに、長手方向
の中央部から他端側に向かって次第に大となるように
し、また、第2のガス供給管のガス放出孔によるガス放
出量を、一端側から長手方向の中央部に向かって次第に
大となるようにするとともに、長手方向の中央部から他
端側に向かって次第に小となるようにし、第1及び第2
のガス供給管に導入するガスの導入量及び濃度を調節す
ることにより、長手方向の各位置に放出されるガスの合
成流量及び合成濃度の分布を薄膜を成膜する際の種々の
条件に合わせて適宜設定できることが判った。
【0072】
【発明の効果】本発明に係るスパッタリング装置は、イ
オン源となるスパッタガスを供給するガス供給管が2本
一組のガス管からなり、一方のガス供給管のガス放出孔
による放出量が一端側から長手方向の中央部に向かって
次第に小とされるとともに、長手方向の中央部から他端
側に向かって次第に大とされ、他方のガス供給管のガス
放出孔によるガス放出量が一端側から長手方向の中央部
にむかって次第に大とされるとともに、長手方向の中央
部から他端側に向かって次第に小とされ、更にこれらガ
ス供給管に導入されるガスの導入量を個別に調節するガ
ス導入量調節機構を備えているので、ガス放出孔の口径
やピッチを変更することなく、基体に薄膜を成膜する際
の種々の条件に合わせて、ターゲットの長手方向の各位
置に放出されるガスの合成流量及び合成濃度の分布を適
宜設定できることができ、幅広の基体に対しても均一な
膜特性の薄膜を成膜することができる。
【0073】また、このスパッタリング装置は、ガス放
出孔の口径やピッチを変更することなく、基体に薄膜を
成膜する際の種々の条件に合わせて、ターゲットの長手
方向の各位置に放出されるガスの合成流量及び合成濃度
の分布を適宜設定できるので、動作中であっても、スパ
ッタガスの供給量や濃度を微調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスパッタリング装置の概略を示す
模式図である。
【図2】第1及び第2のガス供給管の配置状態を説明す
る斜視図である。
【図3】ガス放出孔が形成された第1及び第2のガス供
給管の平面図である。
【図4】ガス放出孔が形成された第1及び第2のガス供
給管の他例を示す平面図である。
【図5】第1及び第2のガス供給管がガス混合管内に配
設された状態を示す断面図である。
【図6】スリットが形成されたガス混合管の平面図であ
る。
【図7】ガス放出孔が形成されたガス混合管の平面図で
ある。
【図8】本発明に係るスパッタリング装置の一例を示す
構成図である。
【図9】本発明に係るスパッタリング装置の他例を示す
構成図である。
【図10】本発明に係るスパッタリング装置の更に他例
を示す構成図である。
【図11】実施例1に係る第1及び第2のガス供給管の
ガス放出孔の孔面積と、放出されるガスの合成流量及び
合成濃度との関係を示す図であり、(A)は、第1及び
第2のガス供給管のガス放出孔の孔面積を示し、(B)
は、合成流量及び合成濃度の分布を示す。
【図12】実施例2に係る第1及び第2のガス供給管の
ガス放出孔の孔面積と、放出されるガスの合成流量及び
合成濃度との関係を示す図であり、(A)は、第1及び
第2のガス供給管のガス放出孔の孔面積を示し、(B)
は、合成流量及び合成濃度の分布を示す。
【図13】実施例3に係る第1及び第2のガス供給管の
ガス放出孔の孔面積と、放出されるガスの合成流量及び
合成濃度との関係を示す図であり、(A)は、第1及び
第2のガス供給管のガス放出孔の孔面積を示し、(B)
は、合成流量及び合成濃度の分布を示す。
【図14】実施例4に係る第1及び第2のガス供給管の
ガス放出孔の孔面積と、放出されるガスの合成流量及び
合成濃度との関係を示す図であり、(A)は、第1及び
第2のガス供給管のガス放出孔の孔面積を示し、(B)
は、合成流量及び合成濃度の分布を示す。
【図15】実施例5に係る第1及び第2のガス供給管の
ガス放出孔の孔面積と、放出されるガスの合成流量及び
合成濃度との関係を示す図であり、(A)は、第1及び
第2のガス供給管のガス放出孔の孔面積を示し、(B)
は、合成流量及び合成濃度の分布を示す。
【図16】従来のスパッタリング装置の構成図である。
【図17】従来のスパッタリング装置のガス供給管の配
置状態を説明する斜視図である。
【図18】ガス放出孔が形成された従来のスパッタリン
グ装置のガス供給管の平面図である。
【符号の説明】
1 スパッタリング装置、3 基体、10 ターゲッ
ト、14 ガス供給機構、15 第1のガス供給管、1
6 第2のガス供給管、17,18 ガス放出孔、19
ガス混合管、22ガス導入量調節機構部、27 ガス
混合機構部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空槽内に設置され、または真空槽内を
    走行する基体に対向配置されるターゲットと、 両端から導入されるスパッタガスを放出するガス放出孔
    が長手方向にわたって複数設けられ、上記ターゲットに
    沿って基体の幅方向にわたり互いに平行に配置される少
    なくとも一組の第1及び第2のガス供給管からなるガス
    供給機構と、 上記ガス供給機構の上記第1のガス供給管の両端及び上
    記第2のガス供給管の両端から導入されるスパッタガス
    の導入量をそれぞれ個別に調節するガス導入量調節機構
    とを備え、 上記ガス供給機構は、第1のガス供給管のガス放出孔に
    よる放出量が一端側から長手方向の中央部に向かって次
    第に小とされるとともに、長手方向の中央部から他端側
    に向かって次第に大とされ、第2のガス供給管のガス放
    出孔によるガス放出量が一端側から長手方向の中央部に
    むかって次第に大とされるとともに、長手方向の中央部
    から他端側に向かって次第に小とされることを特徴とす
    るスパッタリング装置。
  2. 【請求項2】 上記ガス供給機構は、上記第1のガス供
    給管のガス放出孔の孔面積が一端側から長手方向の中央
    部に向かって次第に小とされるとともに、長手方向の中
    央部から他端側に向かって次第に大とされ、上記第2の
    ガス供給管のガス放出孔の孔面積が一端側から長手方向
    の中央部に向かって次第に大とされるとともに、長手方
    向の中央部から他端側に向かって次第に小とされること
    を特徴とする請求項1記載のスパッタリング装置。
  3. 【請求項3】 上記ガス供給機構は、上記第1のガス供
    給管の隣接するガス放出孔間の間隔が一端側から長手方
    向の中央部に向かって次第に大とされるとともに、長手
    方向の中央部から他端側に向かって次第に小とされ、上
    記第2のガス供給管の隣接するガス放出孔間の間隔が一
    端側から長手方向の中央部に向かって次第に小とされる
    とともに、長手方向の中央部から他端側に向かって次第
    に大とされることを特徴とする請求項1記載のスパッタ
    リング装置。
  4. 【請求項4】 上記ガス供給機構の上記第1のガス供給
    管の両端及び上記第2のガス供給管の両端から導入され
    るスパッタガスの濃度をそれぞれ個別に調節するガス濃
    度調節機構を備えることを特徴とする請求項1記載のス
    パッタリング装置。
  5. 【請求項5】 上記ターゲットの長手方向に沿って平行
    に配置され、上記ガス供給機構の上記第1及び第2のガ
    ス供給管から放出されるスパッタガスを混合するガス混
    合管を備え、上記第1及び第2のガス供給管は、上記ガ
    ス混合管内に配設されることを特徴とする請求項1記載
    のスパッタリング装置。
  6. 【請求項6】 上記ガス供給機構は、上記ターゲットを
    挟んで相対する位置にそれぞれ配置される2組の第1の
    ガス供給管及び第2のガス供給管からなることを特徴と
    する請求項1記載のスパッタリング装置。
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