JPH10212378A - 土木用シート - Google Patents

土木用シート

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Publication number
JPH10212378A
JPH10212378A JP3128697A JP3128697A JPH10212378A JP H10212378 A JPH10212378 A JP H10212378A JP 3128697 A JP3128697 A JP 3128697A JP 3128697 A JP3128697 A JP 3128697A JP H10212378 A JPH10212378 A JP H10212378A
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JP
Japan
Prior art keywords
sheet
ethylene
density polyethylene
density
civil engineering
Prior art date
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Pending
Application number
JP3128697A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Yamauchi
淳一 山内
Yoshihisa Kanazawa
吉久 金澤
Koichi Ozamoto
孝一 尾座本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH10212378A publication Critical patent/JPH10212378A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、施工する地面形状に追従し、同時
に破れ事故の起きない強度のある土木用シートを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 本発明は、(イ)高密度ポリエチレンを
60〜95重量%、(ロ)低密度ポリエチレンを30〜
1重量%および(ハ)ポリオレフィンゴムを30〜1重
量%配合した組成物を成形した土木用シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0010】
【発明の属する技術分野】 本発明は、土木用シートに
関する。さらに詳しくは、施工する地面形状に追従し、
同時に破れ事故の起きない強度のある土木用シートに関
する。
【0011】
【従来の技術】 治水・護岸工事、貯水池、プール、廃
棄物処分場等に用いられる土木用シートとしては、エチ
レンプロピレンゴム、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、高密度ポリエチレン等のシートが用い
られている。エチレンプロピレンゴムシートは、地面形
状の対する追従性を満足させる反面、シート強度が弱く
破れ事故が起きる。またシート同士の接着は、熱溶着が
できないため接着剤を使用する必要がある。このため接
着剤を使用する場合は、作業者の安全衛生上の問題があ
り、またシート間の接着が不完全になりやすいという施
工面での欠点を持っている。ポリ塩化ビニルシートは、
密度が大きいため現場施工時の作業性が低下する。ま
た、可塑剤を使用しているため時間が経つにつれ可塑剤
が揮発あるいは移行しシートが硬くなり、地面形状の対
する追従性を低下させ、シート強度が弱く破れ事故が起
きる。エチレン−酢酸ビニル共重合体シートは、耐寒
性、柔軟性に優れ、地面形状の対する追従性を満足させ
る反面、シート強度が充分でなく破れ事故が起き、耐熱
性等に劣る。高密度ポリエチレンシートは、シート強度
があり、熱溶着可能で、密度が小さく、耐薬品性、耐熱
性、耐久性に優れる。しかし柔軟性が少なく、地面形状
の対する追従性に問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】 以上土木用シートに
は、長期間の風雨や日光の曝露に耐え、耐候性、酸・ア
ルカリ等に耐え得る耐薬品性、環境温度変化に耐え得る
耐熱性・耐寒性、現場でのシート端部の接合の際のシー
ル性が要求される。また、シートは土木工事に用いられ
る物であり、安価であること、密度が小さく施工時の作
業性の良いことが要求される。本発明が解決しようとす
る課題は、上記の従来のシートの欠点を改良し、耐薬品
性、シール性、耐熱性、耐久性を維持し、柔軟性があり
施工する地面形状の対する追従性を満足させ、同時にシ
ート強度があり破れ事故の起きない優れたシートを提供
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】 課題を改良するため
に、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、耐久性、施工
性、耐候性、耐薬品性、耐熱性、耐寒性、シール性に優
れ、かつ施工地面形状に追従する柔軟性と、同時に破れ
事故の起きない強度のある土木用シートの発明に至っ
た。即ち、本発明は、(イ)高密度ポリエチレンを60
〜95重量%、(ロ)低密度ポリエチレンを30〜1重
量%および(ハ)ポリオレフィンゴムを30〜1重量%
配合した組成物を成形した土木用シートであり、(ハ)
ポリオレフィンゴムが、エチレン−ブテン共重合体、エ
チレン−ブタジエン共重合体およびエチレン−ブタジエ
ン共重合体の二重結合の一部を水素添加処理たものから
選ばれたものである上記記載の土木用シート。
【0014】 本発明に用いる(イ)高密度ポリエチレ
ンは、エチレンを重合した密度が0.940g/cm3以
上の物であり、エチレン単独重合体またはエチレンを主
成分としたα−オレフィンとの共重合体のいずれでもよ
い。190℃,2.16g荷重の条件のメルトインデッ
クスは0.01〜10g/1分、密度は0.940〜
0.960g/cm3の物が好ましく、さらに好ましくは
メルトインデックス0.05〜5g/10分の物であ
る。密度が0.940g/cm3以上であるとシートの機
械的強度に優れ、メルトインデックスが0.01〜10
g/10分の範囲にあると、シート成形性に優れ、さら
に耐クラッキング性に優れる。本発明の(イ)成分の配
合量は、60〜95重量%であり、好ましくは、70〜
90%である。60〜95%の範囲にあると、シートの
柔軟性と機械的強度とのバランスに優れる。
【0015】 本発明に用いられる(ロ)低密度ポリエ
チレンは、エチレンとα−オレフィンとを共重合したも
のであり、密度は0.910〜0.930g/cm3であ
ることが好ましく、190℃,2.16g荷重でのメル
トインデックスは0.3〜10g/10分であることが
好ましい。さらに(ロ)低密度ポリエチレンはゴム成分
が15重量%未満である直鎖分岐を持たない直鎖状低密
度ポリエチレンでメルトインデックスが0.5〜10g
/10分であるものが好ましい。密度が0.910〜
0.930g/cm3の範囲にあると、シートの機械的強
度を落とす事なく柔軟性を与える事が出来る。メルトイ
ンデックスが0.3g〜10g/10分の範囲にある
と、シート成形性に優れる。(ロ)低密度ポリエチレン
の配合量は、30〜1重量%であり、好ましくは、20
〜5重量%である。この範囲であると機械的強度を低下
しないのでシート破れすることなく耐熱性に優れ、柔軟
性がありシート施工作業時の取り扱いが容易になる。
【0016】 本発明に用いられる(ハ)ポリオレフィ
ンゴムは、二重結合をもつ炭化水素化合物(オレフィ
ン)を重合してゴム弾性を有する重合体であり、二重結
合をもつ炭化水素化合物(オレフィン)としては、エチ
レン、プロピレン、1−ブチレン、1−ペンテン、1−
ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、
1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−
1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチ
ル−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、
4,5−ジエチル−1,3−オクタジエン、3−ブチル
−1,3−オクタジエン、クロロプレンが挙げられる。
中でも(ハ)ポリオレフィンゴムは、エチレン−ブテン
共重合体またはエチレン−ブタジエン共重合体の共役ジ
エン部分の二重結合の一部を水素添加処理されたものが
望ましい。さらにブテン含有量が15重量%以上のエチ
レン・ブテン共重合体、または結晶性オレフィンを含
み、かつ共役ジエン部分の二重結合の少なくとも80%
が飽和された水添ジエンブロック共重合体が望ましく、
また90℃以上の融点を持つオレフィンゴムが望まし
い。また本発明の(ハ)成分の配合量は30〜1重量%
であり、好ましくは、20〜5重量%である。このよう
に特定された(ハ)オレフィンゴムを用い、配合量とす
ることで、柔軟さを持ちながら高い引張強度をあわせ持
つ。
【0017】本発明の土木用シートは、以上の成分を所
定量配合した組成物を成形することで得るが、本発明の
基本的性能を損なわない範囲で、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−エチルアクリレート等のオレフィ
ン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂等の必
須成分以外の樹脂、または炭酸カルシウム、タルク、マ
イカ、カーボンブラック等の無機フィラーなどの付加的
成分を加えることができる。さらに、目標の品質に合わ
せて充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、流動性
改良剤等の添加剤を配合できる。また、成分(イ)と成
分(ロ)と成分(ハ)の相溶化をさらに高める目的で相
溶化剤を配合する事もできる。本発明の土木用シート
は、上記組成物を成形することで得られる。成形方法は
押し出しTダイによる加工が一般的である。
【0018】
【発明の効果】 本発明の土木用シートは、耐候性、酸
・アルカリ等に耐え得る耐薬品性、環境温度変化に耐え
得る耐熱性・耐寒性、現場でのシート端部の接合の際の
シール性を本質的に維持しながら、安価であり、密度が
小さく施工時の作業性の良く、柔軟性があり、施工する
地面形状の対する追従性があり、同時にシート強度があ
り破れ事故の起きない優れたシートである。
【0019】
【実施例】 以下、実施例によって本発明の内容を説明
するが、本発明は、実施例によって限定される物ではな
い。今回使用した材料は以下の物を使用した。 成分イ 高密度ポリエチレン:(チッソ製;MI0.12g/10min、
密度0.950g/cm3) 成分ロ 低密度ポリエチレン:(東ソー製;MI0.8g/10min、密
度0.925g/cm3) 成分ハ 結晶性オレフィンを含んだ水添ジエンブロック共重合体 (JSR製;6100P;MFR0.6g/10min、密度0.88g
/cm3、融点94℃) エチレン・ブテン共重合体:(JSR製;2021P;
MI1.3g/10min、フ゛テン含有量20重量%) エチレン・プロピレン・ジエン共重合体:(JSR製;
EP133P;MFR1.5g/10min、密度0.86g/cm3)
【0020】実施例1〜5、比較例1〜5の各組成物に
ついて、表1に示した配合物をペレットブレンドした
後、押出機にて180〜250℃で溶融混練し、Tダイ
にて厚さ2.0mmのシートを成形した。これらのシー
トの各種物性を測定した結果を併せて表1に示す。これ
らのうち、本発明のシートは土木用シートとして良好な
性質を備えていた。
【0021】比較例1 比較例1のように高密度ポリエチレン単体であると、曲
げ弾性率が高く、シートの柔軟性に欠け、シート施工時
の作業性が著しく悪い。 比較例2 比較例2のようにオレフィンゴム(ハ)として、エチレ
ン・プロピレン・ジエン共重合体を使用すると、引張強
度が低い。 比較例3 比較例3のようにシートの柔軟性を付与するためにオレ
フィンゴム(ハ)の添加量を増やすと、引張強度が低下
する。
【0022】表中の評価項目の試験基準としては、以下
の方法で行った。 ・強度 JIS A 6008に基づき、
引張速度50mm/min.で引張試験を実施し、引張強度を
測定。 ・柔軟性 JIS K 7106に基づき、
曲げこわさ試験を実施し、 曲げ弾
性率を測定。なお、表中の各記号は以下の意味を持つ ・強度 ○:引張強度 3000N/cm2以上 ×:引張強度 3000N/cm2以下 ・柔軟性 ○:曲げ弾性率 600MPa以下 ×:曲げ弾性率 600MPa以上
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)高密度ポリエチレンを60〜95
    重量%、(ロ)低密度ポリエチレンを30〜1重量%お
    よび(ハ)ポリオレフィンゴムを30〜1重量%配合し
    た組成物を成形した土木用シート。
  2. 【請求項2】 (ハ)ポリオレフィンゴムが、エチレン
    −ブテン共重合体、エチレン−ブタジエン共重合体およ
    びエチレン−ブタジエン共重合体の二重結合の一部を水
    素添加処理たものから選ばれたものである請求項1記載
    の土木用シート。
JP3128697A 1997-01-30 1997-01-30 土木用シート Pending JPH10212378A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100743916B1 (ko) 2006-03-08 2007-07-30 삼성토탈 주식회사 수액백 포장 필름용 폴리에틸렌 수지 조성물

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