JP2003171511A - 熱融着用熱可塑性エラストマー組成物および成形品 - Google Patents
熱融着用熱可塑性エラストマー組成物および成形品Info
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Abstract
とオレフィン樹脂を含有する混合物を特定の架橋助剤の
存在下で動的に熱処理することにより、オレフィン系加
硫ゴムおよびオレフィン系熱可塑性エラストマー双方の
被着体に対して高い接着強度を有する、射出融着性に優
れた熱融着用熱可塑性エラストマー組成物を提供するこ
と。 【解決手段】(イ)エチレン・α−オレフィン系ランダ
ム共重合体、(ロ)オレフィン樹脂、および(ホ)軟化
剤を含有する混合物を、(ヘ)有機過酸化物の存在下で
動的に熱処理するにあたり、(ト)マレイミド化合物を
(イ)エチレン・α−オレフィン系ランダム共重合体、
(ロ)オレフィン樹脂、および(ホ)軟化剤との合計量
100重量部に対し0.3〜10重量部添加し、動的に
熱処理して得られることを特徴とする熱融着用熱可塑性
エラストマー組成物を用いる。
Description
組成物に関し、さらに詳細には射出融着性に優れた熱融
着用熱可塑性エラストマー組成物および成形品に関す
る。
耐熱性、耐オゾン性、耐候性等の諸特性に優れるととも
に、加硫ゴムと同様のゴム弾性を有する一方、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のオレフィン系熱可塑性樹脂と
ほぼ同等の成形性を有することを利用して、ゴム弾性が
要求される成形物、例えば自動車のバンパー、外装用モ
ール、ウインドシール用ガスケット、ドアシール用ガス
ケット、トランクシール用ガスケット、ルーフサイドレ
ール、エンブレム、内装表皮材等として、また建材用の
各種ガスケット等に使用されている。このような用途の
うち、特にゴム弾性が要求される自動車のウインドシー
ル用、ドアシール用、トランクシール用等のガスケット
や建材用ガスケットに使用されるオレフィン系熱可塑性
エラストマーは、他の用途に使用されるオレフィン系熱
可塑性エラストマーに比べ、エチレン・α−オレフィン
系共重合ゴム成分の含有量を増すことにより得られるも
のである。しかしながら、このようにして得られる熱可
塑性エラストマーは、成形加工時の流動性が乏しいた
め、形状が複雑な自動車用ガスケットや建材用ガスケッ
ト等を、射出成形により直接作製することは困難であ
る。一方、これらのガスケット類を成形する従来の工程
は、下記するように複雑で、かつ作業時間が長くなり、
省力化、生産性の向上等の観点から、改善が強く望まれ
ている。例えば、通常の加硫ゴムの場合、未加硫ゴムを
異形押出成形することにより、ガスケットの直線部分を
作製し、この異形押出成形物を加硫したのち、成形物の
端部同士の曲線的な接合部を、割型内で継ぎ足して加硫
・接合する方法がとられているが、この場合は、加硫工
程が2回必要である。このような工程を簡略化し、作業
時間を短縮するために、加硫された異形押出成形物の端
部同士の接合部分を、加硫を必要としないオレフィン系
熱可塑性エラストマーに置換する方法、さらには直線部
分の異形押出成形物もオレフィン系熱可塑性エラストマ
ーに置換する方法も考えられるが、実用上、前者の方法
が望ましいとされている。この異形押出成形物の端部同
士の接合部分をオレフィン系熱可塑性エラストマーに置
換する方法の場合、異形押出成形物を割型内に置き、接
合部分にオレフィン系熱可塑性エラストマーを射出注入
して、端部同士を融着する方法がとられているが、多く
の場合、実用に供しうる接着強度に融着することが困難
である。例えば特公昭61−53933号公報には、オ
レフィン系熱可塑性エラストマーの押出成形物同士を接
合する際に、被着体を予熱することにより接着強度を上
げる方法が、また特開昭59−221347号公報に
は、同様にして接合する際に、結晶性ポリ−1−ブテン
を配合したオレフィン系熱可塑性エラストマーを用いる
ことにより、予熱を行わなくても接着強度を上げる方法
が提案されているが、これらの方法では、被着体が特に
オレフィン系加硫ゴムの場合には充分な効果が達成でき
ないものである。そこで、被着体がオレフィン系加硫ゴ
ムおよびオレフィン系熱可塑性エラストマーのいずれの
場合にも、射出融着性に優れたオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー組成物の開発が強く望まれている。
系加硫ゴムおよびオレフィン系熱可塑性エラストマー双
方の被着体に対して高い接着強度を有する、射出融着性
に優れた、更には表面傷付性の改善された熱融着用熱可
塑性エラストマー組成物(以下、単に「熱可塑性エラス
トマー組成物」と記す場合もある)およびその成形品を
提供することを目的とする。
達成すべく鋭意検討した結果、エチレン・α−オレフィ
ン系ランダム共重合体とオレフィン樹脂を含有する混合
物を特定の架橋助剤の存在下で動的に熱処理することに
より、射出融着性に優れた熱融着用に好適な熱可塑性エ
ラストマー組成物が得られ、更には特定の樹脂を含有す
ることにより熱可塑性エラストマー組成物の表面耐傷付
性が改善されることことを見出し、本発明を完成するに
至った。
成物と、それを用いた成形品が提供される。 [1](イ)エチレン・α−オレフィン系ランダム共重
合体、(ロ)オレフィン樹脂、および(ホ)軟化剤を含
有する混合物を、(ヘ)有機過酸化物の存在下で動的に
熱処理するにあたり、(ト)マレイミド化合物を(イ)
エチレン・α−オレフィン系ランダム共重合体、(ロ)
オレフィン樹脂、および(ホ)軟化剤との合計量100
重量部に対し0.3〜10重量部添加し、動的に熱処理
して得られることを特徴とする熱融着用熱可塑性エラス
トマー組成物。 [2](イ)エチレン・α−オレフィン系ランダム共重
合体20〜85重量%、(ロ)オレフィン樹脂5〜70
重量%、および(ホ)軟化剤10〜75重量%(ただ
し、(イ)、(ロ)および(ホ)の合計量は100重量
%)が含有してなる上記[1]に記載の熱融着用熱可塑
性エラストマー組成物。 [3]さらに、(イ)エチレン・α−オレフィン系ラン
ダム共重合体と(ロ)オレフィン樹脂と(ホ)軟化剤と
の合計量100重量部に対して、(ハ)(メタ)アクリ
ル樹脂が1〜30重量部含有してなる上記[1]〜
[2]に記載の熱融着用熱可塑性エラストマー組成物。 [4]さらに、(ニ)水添ジエン系重合体が、上記
(ハ)(メタ)アクリル樹脂に対して重量比((ニ)/
(ハ))で、0.1〜1の割合で含有してなる上記
[1]〜[3]のいずれかに記載の熱融着用熱可塑性エ
ラストマー組成物。 [5](ト)マレイミド化合物がN,N'−m−フェニ
レンビスマレイミドであることを特徴とする上記[1]
〜[4]のいずれかに記載の熱融着用熱可塑性エラスト
マー組成物。 [6](イ)エチレン・α−オレフィン系ランダム共重
合体のデカリン溶媒中135℃で測定した場合の極限粘
度[η]が2.0〜6.8dl/g、である上記[1]
〜[5]のいずれかに記載の熱融着用熱可塑性エラスト
マー組成物。 [7]上記[1]〜[6]のいずれか1項に記載の熱可
塑性エラストマー組成物を含有してなる成形品。 [8]上記[1]〜[6]のいずれか1項に記載の熱可
塑性エラストマー組成物とオレフィン系加硫ゴム成形品
及び/またはオレフィン系熱可塑性エラストマー成形品
とが接合してなる成形品。
エラストマー組成物の実施の形態を具体的に説明する。
本発明は(イ)エチレン・α−オレフィン系ランダム共
重合体、(ロ)オレフィン樹脂、および(ホ)軟化剤を
含有する混合物を、(ヘ)有機過酸化物の存在下で動的
に熱処理するにあたり、(ト)マレイミド化合物を
(イ)エチレン・α−オレフィン系ランダム共重合体、
(ロ)オレフィン樹脂、および(ホ)軟化剤との合計量
100重量部に対し0.3〜10重量部添加し、動的に
熱処理して得られる熱融着用熱可塑性エラストマー組成
物を特徴とする。以下、各構成要素ごとにさらに具体的
に説明する。
ム共重合体 本発明に用いられる(イ)エチレン・α−オレフィン系
ランダム共重合体(以下「(イ)成分」ともいう)とし
ては、例えば、エチレン・プロピレン共重合ゴム、エチ
レン・プロピレン・非共役ジエン三元共重合ゴム、エチ
レン・1−ブテン共重合ゴム、エチレン・1−ブテン・
非共役ジエン三元共重合ゴムのような、エチレンと炭素
数3〜10のα−オレフィンを主成分とするランダム共
重合体が挙げられる。上記炭素数3〜10のα−オレフ
ィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン等を挙
げることができ、特にプロピレン、1−ブテンが好まし
い。上記非共役ジエンとしては、例えば、1,4−ペン
タジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエ
ン、1,7−オクタジエン、1,9−デカジエン、3,
6−ジメチル−1,7−オクタジエン、4,5−ジメチ
ル−1,7−オクタジエン、5−メチル−1,8−ノナ
ジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチリデンノルボ
ルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、2,5−ノル
ボルナジエンなどを挙げることができ、特に1,4−ヘ
キサジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−
2−ノルボルネンが好ましい。
ダム共重合体において、エチレンが35〜85重量%、
特に40〜80重量%、α−オレフィンが15〜65重
量%、特に20〜60重量%の割合で共重合されている
ことが好ましい。また、非共役ジエンとしては、エチリ
デンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘ
キサジエンが好ましく、その含量は、0〜20重量%、
特に1〜10重量%の割合で共重合されていることが好
ましい。また、ヨウ素価表示で40以下、特に5〜3
0、更には7〜20であることが好ましい。エチレン・
α−オレフィン系ランダム共重合体において、エチレン
含有量が85重量%より多くなり、α−オレフィン含有
量が15重量%未満では、該共重合ゴムの柔軟性が不足
し好ましくない。また、エチレン・α−オレフィン系ラ
ンダム共重合体のデカリン溶媒中135℃で測定した場
合の極限粘度[η]は、1.0dl/g以上であるが、
好ましくは2.0〜6.8dl/g、より好ましくは
3.5〜6.0dl/gである。この極限粘度が2.0
dl/g未満であると弾性回復性が低下する傾向にあ
り、一方、6.8dl/gを超えると成形時の加工性が
低下する傾向にあり好ましくない。更に、X線回折測定
による結晶化度は20%以下、特に15%以下であるこ
とが好ましい。結晶化度が20%を超える場合は共重合
ゴムの柔軟性が低下する傾向があり好ましくない。本発
明のエチレン・α−オレフィン系ランダム共重合体は後
述する(ホ)軟化剤が重合時に添加された油展ポリマー
であってもよい。
分の割合は、(イ)と(ロ)と(ホ)の合計量を100
重量%とした場合、通常20〜85重量%、好ましくは
30〜80重量%である。20重量%未満では最終的に
得られる熱可塑性エラストマー組成物の柔軟性及びゴム
弾性が劣り、85重量%を越えると最終的に得られる熱
可塑性エラストマー組成物の流動性が低下し、成形加工
性が著しく劣る。
「(ロ)成分」ともいう)としては、炭素原子数2〜2
0のα−オレフィンの単独重合体または共重合体が挙げ
られる。上記オレフィン樹脂の具体的な例としては、以
下のような(共)重合体が挙げられる。(1)エチレン
単独重合体(製法は、低圧法、高圧法のいずれでも良
い)(2)エチレンと、10モル%以下の他のα−オレ
フィンまたは酢酸ビニル、エチルアクリレートなどのビ
ニルモノマーとの共重合体(3)プロピレン単独重合体
(4)プロピレンと20モル%以下の他のα−オレフィ
ンとのランダム共重合体(5)プロピレンと30モル%
以下の他のα−オレフィンとのブロック共重合体(6)
1−ブテン単独重合体(7)1−ブテンと10モル%以下
の他のα−オレフィンとのランダム共重合体(8)4−
メチル−1−ペンテン単独重合体(9)4−メチル−1−
ペンテンと20モル%以下の他のα−オレフィンとのラ
ンダム共重合体上記のα−オレフィンとしては、具体的
には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−
1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンなどが挙げら
れる。上記のオレフィン樹脂の中でも、プロピレン単独
重合体、プロピレンと20モル%以下の他のα−オレフ
ィンとのランダム共重合体が特に好ましい。上記のよう
なオレフィン樹脂は、単独で、あるいは組合わせて用い
ることができる。
性オレフィン樹脂の場合は、X線法により求めた結晶化
度が通常50%以上、好ましくは55%以上のものであ
る。また、密度は0.89g/cm3以上、特に0.9
0〜0.94g/cm3とすることが好ましい上記結晶
性オレフィン樹脂の示差走査熱量測定法による最大ピー
ク温度、即ち融点(以下、単に「Tm」という)は10
0℃以上(特に120℃以上、更には140〜170
℃)であることが好ましい。Tmが100℃未満では十
分な耐熱性及び強度が発揮されない傾向にある。オレフ
ィン樹脂の分子量はデカリン溶媒中135℃で測定した
場合の極限粘度[η]で0.3〜10dl/g、好まし
くは0.5〜6dl/gである。また、メルトフローレ
ート(以下、単に「MFR」という)(温度230℃、
荷重2.16kgにおける)は好ましくは0.1〜10
0g/10分、より好ましくは0.5〜80g/10分
である。MFR(温度230℃、荷重2.16kg)が
0.1g/10分未満ではエラストマー組成物の混練加
工性、押出加工性等が不十分となる傾向にある。一方、
100g/10分を超えると強度が低下する傾向にあ
る。
脂は、結晶化度が50%以上、密度が0.89g/cm
3以上であり、エチレン単位の含有量が20モル%以下
であり、Tmが100℃以上であり、MFR(温度23
0℃、荷重2.16kg)が0.1〜100g/10分
であり、融点が140〜170℃であるポリプロピレン
及び/又はプロピレンと、エチレンとの共重合体を用い
ることが特に好ましい。
ィン樹脂以外に、非晶質オレフィン樹脂を使用すること
もできる。
ックポリプロピレン、アタクチックポリ−1−ブテン等
の単独重合体や、プロピレン(50モル%以上含有)と
他のα−オレフィン(エチレン、1−ブテン、1−ペン
テン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−
オクテン、1−デセン等)との共重合体、1−ブテン
(50モル%以上含有)と他のα−オレフィン(エチレ
ン、プロピレン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン等)と
の共重合体等が挙げられる。
溶融粘度は50000cSt以下、好ましくは100〜
30000cSt、更に好ましくは200〜20000
cStである。更に、X線回折測定による結晶化度は、
50%未満、好ましくは30%以下、より好ましくは2
0%以下である。密度は0.85〜0.89g/c
m 3、より好ましくは0.85〜0.88g/cm3で
あることが好ましい。更に、非晶質オレフィン樹脂の数
平均分子量Mnは1000〜20000(特に1500
〜15000)であることが好ましい。
レフィン樹脂と併用して用いられるが、いずれか一方の
みを用いてもよい。
分の割合は、(イ)と(ロ)と(ホ)の合計量を100
重量%とした場合、通常5〜70重量%、好ましくは1
0〜50重量%である。5重量%未満では最終的に得ら
れる熱可塑性エラストマー組成物の相構造(モルフォロ
ジー)が、動的架橋型熱可塑性エラストマーの特徴であ
る良好な海島構造[オレフィン樹脂が海(マトリック
ス)、架橋ゴムが島(ドメイン)]にならず、成形加工
性、機械物性及び流動性が悪化する恐れがあり、70重
量%を越えると最終的に得られる熱可塑性エラストマー
組成物の柔軟性とゴム弾性が低下し好ましくない。
系ランダム共重合体、(ロ)オレフィン樹脂、および
(ホ)軟化剤を含有する混合物を、有機過酸化物および
マレイミド化合物の存在下で動的に熱処理することによ
り得られることを特徴とするが、さらに、(ハ)(メ
タ)アクリル樹脂あるいは(ハ)(メタ)アクリル樹脂
と(ニ)水添ジエン系重合体を含有することができる。
(メタ)アクリレート樹脂を含有することにより熱可塑
性エラストマー組成物の表面耐傷付性が改善される。ま
た、(ハ)(メタ)アクリル樹脂と(ニ)水添ジエン系
重合体を含有することにより熱可塑性エラストマー組成
物の表面耐傷付性、機械的特性、ゴム弾性が一層改善さ
れる。
「(ハ)成分」ともいう)としては、アクリロイル基ま
たはメタクロイル基を有する単量体を主成分とするビニ
ル単量体の重合体を意味する。アクリロイル基またはメ
タクロイル基を有する単量体としては、例えば、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸t−ブチル、アクリル酸s−ブチル、アクリ
ル酸2−メチルブチル、アクリル酸3−メチルブチル、
アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸n−ヘプチル、ア
クリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル
等のアクリル酸アルキルエステル、ジアクリル酸エチレ
ングリコール、ジアクリル酸1,2−プロピレングリコ
ール、ジアクリル酸1,3−プロピレングリコール、ジ
アクリル酸1,2−ブチレングリコール、ジアクリル酸
1,3−ブチレングリコール、ジアクリル酸1,4−ブ
チレングリコール等のジアクリル酸エステル、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プ
ロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−
ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸s−ブ
チル、メタクリル酸2−メチルブチル、メタクリル酸3
−メチルブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリ
ル酸n−ヘプチル、メタクリル酸n−オクチル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル等のメタクリル酸アルキルエ
ステル、ジメタクリル酸1,2−プロピレングリコー
ル、ジメタクリル酸1,3−プロピレングリコール、ジ
メタクリル酸1,2−ブチレングリコール、ジメタクリ
ル酸1,3−ブチレングリコール、ジメタクリル酸1,
4−ブチレングリコール等のジメタクリル酸アルキルエ
ステル、アクリル酸、メタクリル酸の酸およびその金属
塩等が挙げられる。この中で、メタクリル酸メチルの単
独重合体、あるいはメタクリル酸メチルを主成分として
他の単量体を少量共重合させた共重合体が好ましく使用
される。ここでメタクリル酸メチルと共重合する他の単
量体としては、例えば、アクリル酸;アクリル酸金属
塩;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
n−ブチル、アクリル酸s−ブチル、アクリル酸t−ブ
チル、アクリル酸2−エチルヘキシルなどのアクリル酸
エステル類;メタクリル酸;メタクリル酸金属塩;メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸s−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸グリシジル、メタ
クリル酸シクロヘキシルなどのメタクリル酸エステル
類;酢酸ビニルなどの酢酸エステル類;スチレン、α−
メチルスチレンなどの芳香族ビニル化合物;無水マレイ
ン酸、マレイン酸モノアルキルエステル類、マレイン酸
ジアルキルエステル類、N−フェニルマレイミド等のマ
レイミド類などが挙げられる。共重合体のタイプは、特
に限定されるものではなく、ランダム共重合体、ジブロ
ック、トリブロック、マルチブロック、櫛形ブロック等
のブロック共重合体、多段階グラフト共重合体などの何
れであってもよい。また、(メタ)アクリレート系樹脂
の構造は、特に限定されるものではなく、直鎖型、分岐
型、多層型などの何れであってもよい。(メタ)アクリ
ル樹脂のMFR(温度230℃、荷重3.8kgにおい
て)は、特に限定されるものではないが、好ましくは
0.1〜100g/10分、より好ましくは0.5〜8
0g/10分である。
分の割合は、(イ)と(ロ)と(ホ)との合計量を10
0重量部に対して、1〜30重量部、好ましくは5〜1
5重量部である。1重量部未満では最終的に得られる熱
可塑性エラストマー組成物の耐傷付性が劣り、30重量
部を越えると最終的に得られる熱可塑性エラストマー組
成物の柔軟性とゴム弾性が低下し好ましくない。
「(ニ)成分」ともいう)としては、例えば、共役ジエ
ン単量体の単独重合体、共役ジエン単量体とビニル芳香
族単量体とのランダム共重合体、ビニル芳香族単量体の
重合体ブロックと共役ジエン単量体の重合体ブロックと
からなるブロック共重合体、ビニル芳香族単量体の重合
体ブロックと共役ジエン単量体及びビニル芳香族単量体
のランダム共重合体ブロックとからなるブロック共重合
体、共役ジエン単量体の重合体ブロックと共役ジエン単
量体及びビニル芳香族単量体の共重合体ブロックとから
なるブロック共重合体、共役ジエン単量体の重合体ブロ
ックとビニル芳香族単量体及び共役ジエン単量体からな
りビニル芳香族単量体が漸増するテーパー状ブロックと
からなるブロック共重合体、共役ジエン単量体及びビニ
ル芳香族単量体のランダム共重合体ブロックとビニル芳
香族単量体及び共役ジエン単量体からなりビニル芳香族
単量体が漸増するテーパー状ブロックとからなるブロッ
ク共重合体、ビニル結合が30重量%以下のポリブタジ
エンブロックとビニル結合が30重量%を超える共役ジ
エン単量体の重合体ブロックとからなるブロック共重合
体等のジエン系重合体(以下、「水添前重合体」という
ことがある)の水素添加物等を挙げることができる。
ル芳香族単量体を主体とする重合体ブロック(A)と共
役ジエン単量体を主体とする重合体ブロック(B)を含
有している共役ジエン系重合体の水素添加物、特に、下
記に示すブロック構造の水素添加物が好ましい。重合体
ブロック(A)は、ビニル芳香族単量体の単独重合体ま
たはビニル芳香族単量体単位を50質量%、好ましくは
70質量%を超えて含有するビニル芳香族単量体単位
と、共重合可能なその他の単量体、好ましくは共役ジエ
ン単量体との共重合体の構造を有し、また、重合体ブロ
ック(B)は、共役ジエン単量体の単独重合体またはビ
ニル芳香族単量体等の他の単量体を5質量%以下で共重
合した構造を有し、かつ、ブロック構造が(A−B)n
−A型(nは1〜10の整数)または(A−B)m型
(mは2〜10の整数)のブロック共重合体であるが、
端部のAブロックに比較的短いBブロックを有していて
もよい。また、[(A-B)n]m−M型(MはSiま
たはSn等のカップリング剤残基、mはカップリング剤
残基の価数で2〜4の整数、nは1〜10の整数、好ま
しくは1または2である。)の構造を有するものも含ま
れる。このブロック共重合体は、A1−B−A2型また
はA1−B1−A2−B2型であってもよい。なお、ブ
ロックB1とB2の各々の重量平均分子量は同一であっ
てもよく、また、B2の重量平均分子量がより小さくて
もよい。
ニル芳香族単量体としては、スチレン、α−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、ジビ
ニルベンゼン、N,N−ジメチル−p−アミノエチルス
チレン、2,4−ジメチルスチレン、 N,N−ジエチ
ル−p−アミノエチルスチレン、2,4−ジメチルスチ
レン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等が挙げ
られ、その中でもスチレン、α−メチルスチレンが好ま
しい。
役ジエン単量体としては、1,3−ブタジエン、イソプ
レン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3
−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、
1,3−ヘキサジエン、4,5−ジメチル−1,3−オ
クタジエン、クロロプレン等の1種または2種以上が挙
げられ、その中でも1,3−ブタジエン、イソプレンが
好ましい。重合体ブロックAにおいて、ビニル芳香族単
量体と共重合可能なその他の単量体は、主として上記の
共役ジエン単量体であり、その中でも1,3−ブタジエ
ン、イソプレンが好ましい。
とビニル芳香族単量体との組成割合(共役ジエン化合物
/ビニル芳香族化合物)は、重量比で、95/5〜40
/60が好ましく、さらに好ましくは93/7〜45/
55である。
ビニル結合含量(水添前共重合体の共役ジエン部分の
1,2−及び3,4−ビニル結合の割合)としては特に
制限はないが、好ましくは50〜85%、特に60〜8
5%であるであることが好ましい。本発明で用いる水添
ジエン系重合体において、共役ジエン系重合体の共役ジ
エン由来の二重結合の80%以上、好ましくは90%以
上が飽和されたものである。飽和の割合が80%未満で
あると、耐候性等が低下する。さらに、本発明で用いる
水添ジエン系重合体の重量平均分子量は好ましくは50
00〜1000000であり、より好ましくは1000
0〜500000の範囲である
分の割合は、上記(ハ)(メタ)アクリル樹脂に対して
重量比((ニ)/(ハ))で、0.1〜1、好ましくは
0.3〜0.7の割合で含有する。重量比が0.1未満
では(メタ)アクリル樹脂とオレフィン樹脂及びエチレ
ン・α−オレフィン系ランダム共重合体との相溶性が悪
化し、機械的特性が低下する傾向にある。一方、1を越
えると最終的に得られる熱可塑性エラストマー組成物の
柔軟性とゴム弾性が低下し好ましくない。
ともいう)としては、通常用いられるゴム用軟化剤であ
れば特に制限はないが、例えば、植物油(やし油等)、
脂肪酸と高級アルコールとのエステル類(フタル酸ジエ
ステル類等)、リン酸トリエステル類、鉱物油系炭化水
素(パラフィン系鉱物油、ナフテン系鉱物油、芳香族系
鉱物油等)、及び、ポリブテン系、ポリブタジエン系等
の低分子量等の炭化水素等が挙げられるが、中でも、鉱
物油系炭化水素が好ましく、又、重量平均分子量で30
0〜2000、特には500〜1500の分子量を有す
るものが好ましい。鉱物油系炭化水素からなるゴム用軟
化剤は、一般に、芳香族環、ナフテン環、及びパラフィ
ン鎖の三者の混合物であって、パラフィン鎖の炭素数が
全炭素数中の50%以上を占めるものがパラフィン系オ
イル、ナフテン環の炭素数が全炭素数中の30〜45%
のものがナフテン系オイル、芳香族環の炭素数が全炭素
数中の30%以上のものが芳香族系オイルと、それぞれ
分類されているが、本発明においては、パラフィン系の
ものが好ましく、特に水添パラフィン系のものが好まし
い。また、鉱物油系炭化水素は、40℃の動粘度が20
〜800cSt、特には50〜600cStであるも
の、流動点が−40〜0℃、特には−30〜0℃である
ものが好ましい。本発明の軟化剤は、油展ゴムとして予
め(イ)成分に添加される場合がある。
用量は、(イ)と(ロ)と(ホ)との合計量100重量
%とした場合、通常10〜75重量%、好ましくは20
〜60重量%である。10重量%未満では最終的に得ら
れる熱可塑性エラストマー組成物の成形加工性が劣り、
75重量%を越えるとゴム弾性及び機械的特性が低下す
る恐れがある。
「(ヘ)成分」ともいう)としては、例えば1,3−ジ
(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキセン−3、1,3−ビス(t−ブチ
ルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
2,2−ジ(t−ブチルパーオキシ)−p−イソプロピ
ルベンゼン、ジクミルパーオキシド、ジ−t−ブチルパ
ーオキシド、t−ブチルパーオキシド、t−ブチルクミ
ルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、p
−メンタンパーオキシド、1,1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
ジラウロイルパーオキシド、ジアセチルパーオキシド、
t−ブチルパーオキシベンゾエート、2,4−ジクロロ
ベンゾイルパーオキシド、p−クロロベンゾイルパーオ
キシド、ベンゾイルパーオキシド、ジ(t−ブチルパー
オキシ)パーベンゾエート、n−ブチル−4,4−ビス
(t−ブチルパーオキシ)バレレート、t−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボネート等を挙げることができ
る。これらの有機過酸化物のうち、1,3−ビス(t−
ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン
−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパー
オキシ)ヘキサン等のジアルキルパーオキシド類が好ま
しい。
上を混合して使用することができる。(ヘ)成分の使用
量は、上記(イ)成分と(ロ)成分と(ホ)成分の合計
100重量部に対して通常0.05〜2.5重量部、好
ましくは0.1〜2.0重量部である。(ヘ)成分の使
用量が0.05重量部未満であると、架橋度が不足し最
終的に得られる熱可塑性エラストマー組成物のゴム弾性
及び機械的強度が低下する恐れがある。一方、2.5重
量部を超えると、架橋度が過度に高くなり、押出加工
性、射出成形性等の加工性が悪化したり、機械的物性が
低下する傾向にある。
橋助剤として(ト)マレイミド化合物(以下「(ト)成
分」ともいう)を併用する。(ト)成分としては、N,
N'−m−フェニレンビスマレイミド、N,N’−トル
イレンビスマレイミド等を挙げることができるが好まし
くはN,N'−m−フェニレンビスマレイミド(CAS
番号:3006−93−7)である。(ト)成分の使用
量は、上記(イ)成分と(ロ)成分と(ホ)成分の合計
100重量部に対して0.3〜10重量部、好ましくは
0.4〜8重量部、特に好ましくは0.5〜5重量部と
することができる。(ト)成分の使用量が0.3重量部
未満であると、本発明の特徴である射出融着性及び射出
融着部の弾性回復性に優れた熱可塑性エラストマー組成
物が得られず、一方、10重量部を超えると、架橋度が
過度に高くなり、成形加工性が悪化したり、本発明の特
徴である射出融着性が却って損なわれるおそれがある。
橋剤の存在下で動的熱処理されたものであれば、架橋の
割合は特に限定されるものでないが、本発明の熱可塑性
エラストマー組成物中の(イ)成分の23℃でのシクロ
ヘキサン不溶分が通常、20%以上、好ましくは40
%、さらに好ましくは60%以上である。上記シクロヘ
キサン不溶分が20%未満では最終的に得られる熱可塑
性エラストマー組成物のゴム弾性及び機械的特性が低下
する恐れがある。
成分と(ロ)成分と(ホ)成分を含有する混合物に、あ
るいは、(ホ)成分で油展した(イ)成分と(ロ)成分
を含有する混合物に、有機過酸化物とマレイミド化合物
を添加して、動的熱処理を施すことにより得ることがで
きる。また、所定量の(イ)成分、(ロ)成分、(ホ)
成分、有機過酸化物及びマレイミド化合物を含有する混
合物を動的に熱処理することにより得ることもできる。
さらに、(ハ)成分、(ニ)成分を含む場合は、所定量
の(イ)成分、(ロ)成分、(ハ)成分、(ニ)成分、
(ホ)成分を含有する混合物に、有機過酸化物とマレイ
ミド化合物を添加して、動的熱処理を施すことにより優
れた特性を備えた熱可塑性エラストマー組成物を得るこ
とができる。また、所定量の(イ)成分、(ロ)成分、
(ホ)成分を含有する混合物に、有機過酸化物とマレイ
ミド化合物を添加して、動的熱処理を施した後に、所定
量の(ハ)成分、(ニ)成分を混合して熱可塑性エラス
トマー組成物を得ることもできる。
こと及び加熱することの両方を行うことをいう。この動
的熱処理は、例えば、溶融混練装置を用いて行うことが
できる。このうち混練を行うことのできる装置として
は、例えば、開放型のミキシングロール、非開放型のバ
ンバリーミキサー、ニーダー、連続式押出機;一軸押出
機、同方向回転型連続式二軸押出機、異方向回転型連続
式二軸混練機等の装置を挙げることができる。また、こ
の混練装置で行う処理はバッチ式でも連続式であっても
よい。
使用するオレフィン樹脂の融点、架橋剤の種類、混練形
式等によって異なるが、処理温度は120〜350℃
(より好ましくは150〜290℃)であることが好ま
しく、処理時間は20秒〜20分(特に30秒〜15
分)であることが好ましい。加える剪断力は、ずり速度
で10〜2000/秒(とくに100〜1000/秒)
とすることが好ましい。
は、必要に応じて各種添加剤、例えば滑剤、老化防止
剤、熱安定剤、耐候剤、金属不活性剤、紫外線吸収剤、
光安定剤、銅害防止剤などの安定剤、防菌・防かび剤、
分散剤、可塑剤、結晶核剤、難燃剤、シリコーンオイ
ル、シリコーンポリマー、粘着付与剤、発泡助剤、酸化
チタン、カーボンブラックなどの着色剤、フェライトな
どの金属粉末、ガラス繊維、金属繊維などの無機繊維、
炭素繊維、アラミド繊維などの有機繊維、複合繊維、チ
タン酸カリウムウィスカーなどの無機ウィスカー、ガラ
スビーズ、ガラスバルーン、ガラスフレーク、アスベス
ト、マイカ、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、ケイ酸
カルシウム、ハイドロタルサイト、カオリン、けい藻
土、グラファイト、軽石、エボ粉、コットンフロック、
コルク粉、硫酸バリウム、フッ素樹脂、ポリマービーズ
などの充填剤またはこれらの混合物、ポリオレフィンワ
ックス、セルロースパウダー、ゴム粉、木粉などの充填
剤、低分子量ポリマーなどを配合して用いることができ
る。
れた射出融着性を示すため、エチレン−プロピレンゴ
ム、エチレン−プロピレンージエンゴム、エチレン−ブ
テンゴム、エチレン−ブテンージエンゴム等のオレフィ
ン系加硫ゴム、エチレン−アクリレートゴム、塩素化ポ
リエチレン、クロルスルホン化ポリエチレン、スチレン
−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、
アクリルゴム、ウレタンゴム等の加硫ゴム、オレフィン
系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラ
ストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリ
アミド系熱可塑性エラストマー熱可塑性エラストマーと
射出融着して複合成形品を得ることができる。中でも、
被着体としてオレフィン系加硫ゴム及びオレフィン系熱
可塑性エラストマーが好適に使用できる。
優れたゴム弾性と熱可塑性特性とを有するため、熱可塑
性樹脂の通常の成形方法、例えば射出成形、押出成形、
中空成形、圧縮成形、真空成形、積層成形、カレンダー
成形等により、容易に加工することができ、また必要に
応じて、発泡、延伸、接着、印刷、塗装、メッキ等の二
次加工も容易に実施することができる。したがって、本
発明の熱可塑性エラストマー組成物は、特に射出融着部
を有する様々の複合加工品のほか、一般の加工品にも幅
広く利用することができ、例えば自動車のバンパー、外
装用モール、ウインドシール用ガスケット、ドアシール
用ガスケット、トランクシール用ガスケット、ルーフサ
イドレール、エンブレム、内外装表皮材等のほか、航空
機・船舶用のシール材あるいは内外装表皮材等、土木・
建築用のシール材、内外装表皮材あるいは防水シート材
等、一般機械・装置用のシール材等、弱電部品のパッキ
ンあるいはハウジング等、日用雑貨品、スポーツ用品等
に有用である。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら制
限を受けるものではない。なお、実施例、比較例中の部
及び%は、特に断らない限り重量基準である。また、実
施例及び比較例において用いた各種の成分は以下の通り
である。
ム共重合体 エチレン/プロピレン/5−エチリデン−2−ノルボル
ネン三元共重合体(イー1:エチレン含有量66重量
%、 5−エチリデン−2−ノルボルネン含有量4.5
重量%、デカリン溶媒中135℃で測定した極限粘度
[η]=4.7)とパラフィン系鉱物油系軟化剤(ホ−
1:品名「ダイアナプロセスオイルPW380」、出光
興産社製)とが重量比で50/50の割合で含有する油
展エチレン・α―オレフィン系ランダム共重合体(1) (2)オレフィン樹脂 結晶性ポリオレフィン樹脂(ロー1):プロピレン/エ
チレンランダム共重合体、密度0.90g/cm3、M
FR(温度230℃、荷重2.16kg)23g/10
min、日本ポリケム社製、品名「ノバテックPP F
L25R」 非晶性ポリオレフィン樹脂(ロー2):プロピレン/1
−ブテン非晶質共重合体;プロピレン含量71モル%、
溶融粘度8000cSt、密度0.87g/cm 3、M
n6500、宇部興産社製、品名「APAO UT27
80」 (3)(メタ)アクリル樹脂 メタクリル酸メチル・アクリル酸メチル共重合体(ハ−
1):密度1.19g/cm3、MFR(温度230
℃、荷重3.8kg)8g/10min、クラレ社製、
品名「パラペットG」 (4)水添ジエン系重合体 以下に記載の方法により水添ジエン系重合体(ニ−1)
を合成した。なお、各種の測定は下記の方法に拠った。
により測定した。 共役ジエンのビニル結合含量 赤外分析法を用い、モレロ法により算出した。 水添率 四塩化炭素を溶媒に用い、90MHz、1H−NMRス
ペクトルから算出した。 重量平均分子量 テトラヒドロフランを溶媒に用い、38℃におけるゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用い
てポリスチレン換算で求めた。
2.5kg、テトラヒドロフラン15g、スチレン(ブ
ロックA成分)110g、n−ブチルリチウム0.55
gを加えて、50℃で重合転化率98%以上まで重合を
行ない、次いで、1,3−ブタジエン(ブロックB成
分)220gを添加して、重合転化率が98%以上にな
るまで重合を行ない、更に、スチレン(ブロックA成
分)110gを添加し、重合転化率が100%まで重合
した。重合完結後、反応液を70℃にし、n−ブチルリ
チウム0.33g、t−ヒドロキシ−4−メチル−2−
ペンタノン0.61g、ビス(シクロペンタジエニル)
チタニウムジクロライド0.21gおよびジエチルアル
ミニウムクロライド0.76gを加え、水素圧力10k
g/cm2で1時間反応させて水素添加した。この反応
液を、大量のメチルアルコールの中に混合して析出する
固形物を回収、乾燥してブロック共重合体を得た。得ら
れた水添ジエン系重合体(ニ−1)は、A−B−A型で
あって、水添率は95%、ブロックBのポリブタジエン
中の1,2−ビニル結合含量は80%、ブロックA/ブ
ロックBの重量比率は50/50、重量平均分子量は1
00,000であった。
シ)ヘキサン、日本油脂社製、品名「パーヘキサ25B
−40」 架橋助剤 マレイミド化合物(ト−1): N,N’−m−フェニ
レンビスマレイミド、大内新興化学工業社製、 品名
「バルノックPM」 ジビニルベンゼン:三共化成社製、品名「ジビニルベン
ゼン(純度55wt%)」 (7)その他添加剤 老化防止剤:チバスペシャルティケミカルズ社製、品名
「イルガノックス1010」 シリコーンオイル:ポリジメチルオルガノシロキサン、
東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、品名「SH−
200(粘度=100cSt)」
前記油展エチレン・α−オレフィン系ランダム共重合体
(1)80部、オレフィン樹脂として、結晶性オレフィ
ン樹脂(ロ−1)15部と非晶性オレフィン樹脂(ロ−
2)5部、マレイミド化合物(トー1)0.5部および
老化防止剤0.1部を150℃に加熱した10リッター
双腕型加圧ニーダー(モリヤマ社製)に投入し、40r
pmで20分間混練りした。その後、溶融状態の組成物
を180℃、40rpmに設定したフィーダールーダー
(モリヤマ社製)にてペレット化した。更に、得られた
ペレット物に有機過酸化物(ヘー1)1部及びシリコー
ンオイル0.2部を配合し、ヘンシェルミキサーにて3
0秒混合、二軸押出機(池貝社製、型式「PCM−4
5」、同方向完全噛み合い型スクリューであり、スクリ
ューフライト部の長さLとスクリュー直径Dとの比であ
るL/Dが33.5である)を用いて、230℃、30
0rpmで2分間滞留する条件にて動的熱処理を施しな
がら押し出して、ペレット状の動的架橋型熱可塑性エラ
ストマー組成物を得た。
成形機(商品名N−100、日本製鋼所社製)を用いて
射出成形を行い、厚み2mm、長さ120mm、幅12
0mmのシートを作製し各種評価に供した。
て、230℃、5kg荷重にて測定し、表1に記した。
また、得られた熱可塑性エラストマーの流動性をMFR
として、190℃、2.16kg荷重にて測定し、表2
に記した。さらに、得られた熱可塑性エラストマーの成
形シートを用いて、硬度、機械的特性(引張破断強度、
引張破断伸び)、圧縮永久歪み、射出融着性及び耐傷付
性を下記方法により各々評価し、表1及び表2に記し
た。 (1)硬度:柔軟性の指標としてJIS−K6253に
準拠して測定した。 引張破断強度及び引張破断伸び: JIS−K6251
に準拠して測定した。 圧縮永久歪み;ゴム弾性の指標としてJIS−K626
2に準拠して70℃、22時間の条件で測定した。 (4)射出融着性;オレフィン系加硫ゴム試験片に熱可
塑性エラストマー組成物を射出融着した試験片を用い
て、熱可塑性エラストマー組成物と被着体との継ぎ目部
を起点として、角度180°に折り曲げ、10回往復屈
曲したときの接着界面の剥離状態を目視にて観察し、表
1及び表2に記した。尚、表1及び表2における○、
△、×は、各々以下の評価基準による。 ○;剥離なし △;一部剥離が見られる ×;剥離して破断に到る
レフィン系加硫ゴムを作製し、試験に供した。エチレン
/プロピレン/5−エチリデン−2−ノルボルネン三元
共重合体(エチレン含量72モル%、プロピレン含量2
8モル%、ムーニー粘度92、よう素価15、商品名
「EP 103A」、JSR社製)100重量部に対し
て、カーボンブラック(商品名「シースト116」、東
海カーボン社製)145重量部、パラフィン系鉱物油系
軟化剤(商品名「ダイアナプロセスオイルPW38
0」、出光興産社製)85重量部、活性亜鉛華(堺化学
工業社製)5重量部、ステアリン酸(旭電化工業社製)
1重量部、加工助剤(商品名「ヒタノール1501」、
日立化成工業社製)1重量部、離型剤(商品名「ストラ
クトールWB212」、シル・アンド・ザイラハー社
製)2重量部、可塑剤(ポリエチレングリコール)1重
量部を3Lバンバリーミキサー(神戸製鋼所製)を用い
て、50℃、70rpm、混練時間2.5分の条件で混
練した。次いで、脱水剤(商品名「ベスタPP」、井上
石灰工業社製)10重量部、加硫促進剤(商品名「M」
1重量部、商品名「PX」1重量部、商品名「TT」
0.5重量部、商品名「D」1重量部、すべて大内新興
化学工業社製)、硫黄2.2重量部を添加して、6イン
チオープンロール(関西ロール社製)を用いて50℃で
混練した。その後、170℃で10分間加硫して、12
0mm四方、厚さ2mmのオレフィン系加硫ゴムシート
を得た。このシートを、ダンベルカッターで長さ60m
m、幅50mmに打ち抜いて被着体を得た。 (5)耐傷付性試験1;東洋精機製作所社製のテーバー
スクラッチテスターを用い、一定荷重(10g荷重から
スタートし、10gずつ荷重上げていく)を掛けた金属
爪(タングステンカーバイド製)を成形シート表面上に
置き、試料を0.5rpm回転速度で回転させ、外観を
目視判定し傷が入った時の荷重値を測定した。 荷重値
が大きい程、耐傷付性に優れていることになる。 (6)耐傷付性試験2;親指の爪で成形シート表面を擦
って傷付き度合いを目視判定した。 ○;傷が付かない △;うっすらと傷が入る ×;深い傷が入る
て、ペレット状の熱可塑性エラストマー組成物および試
験片作製を得た。得られた熱可塑性エラストマー組成物
の評価結果を表1及び表2に示す。
ム弾性、射出融着性に優れていることがわかる。比較例
1及び比較例2はマレイミド化合物の添加量が本願範囲
を外れるため、加工性、機械的特性、ゴム弾性、射出融
着性が劣る。比較例3はマレイミド化合物以外の架橋助
剤を使用したため、射出融着性が劣る。表2は(イ)成
分、(ロ)成分、(ハ)成分、(ニ)成分及び(ホ)成
分を含有する熱可塑性エラストマー組成物の例である。
表2より、実施例6〜8は耐傷付性、機械的特性、ゴム
弾性、射出融着性に優れていることがわかる。比較例4
は架橋していないため、機械的特性、ゴム弾性、耐傷付
性、射出融着性が劣る。比較例5はマレイミド化合物以
外の架橋助剤を使用したため射出融着性が劣る。
組成物は、オレフィン系加硫ゴムおよびオレフィン系熱
可塑性エラストマー双方に対して、優れた射出融着性を
示すため、特に射出融着部を有する様々の複合加工品の
ほか、一般の加工品にも幅広く利用することができ、例
えば自動車のバンパー、外装用モール、ウインドシール
用ガスケット、ドアシール用ガスケット、トランクシー
ル用ガスケット、ルーフサイドレール、エンブレム、内
外装表皮材等のほか、航空機・船舶用のシール材あるい
は内外装表皮材等、土木・建築用のシール材、内外装表
皮材あるいは防水シート材等、一般機械・装置用のシー
ル材等、弱電部品のパッキンあるいはハウジング等、日
用雑貨品、スポーツ用品等に有用である。
Claims (8)
- 【請求項1】(イ)エチレン・α−オレフィン系ランダ
ム共重合体、(ロ)オレフィン樹脂、および(ホ)軟化
剤を含有する混合物を、(ヘ)有機過酸化物の存在下で
動的に熱処理するにあたり、(ト)マレイミド化合物を
(イ)エチレン・α−オレフィン系ランダム共重合体、
(ロ)オレフィン樹脂、および(ホ)軟化剤との合計量
100重量部に対し0.3〜10重量部添加し、動的に
熱処理して得られることを特徴とする熱融着用熱可塑性
エラストマー組成物。 - 【請求項2】(イ)エチレン・α−オレフィン系ランダ
ム共重合体20〜85重量%、(ロ)オレフィン樹脂5
〜70重量%、および(ホ)軟化剤10〜75重量%
(ただし、(イ)、(ロ)および(ホ)の合計量は10
0重量%)が含有してなる請求項1に記載の熱融着用熱
可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項3】さらに、(イ)エチレン・α−オレフィン
系ランダム共重合体と(ロ)オレフィン樹脂と(ホ)軟
化剤との合計量100重量部に対して、(ハ)(メタ)
アクリル樹脂が1〜30重量部含有してなる請求項2に
記載の熱融着用熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項4】さらに、(ニ)水添ジエン系重合体が、
(ハ)(メタ)アクリル樹脂に対して重量比((ニ)/
(ハ))で、0.1〜1の割合で含有してなる請求項3
に記載の熱融着用熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項5】(ト)マレイミド化合物がN,N'−m−
フェニレンビスマレイミドであることを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載の熱融着用熱可塑性エラスト
マー組成物。 - 【請求項6】(イ)エチレン・α−オレフィン系ランダ
ム共重合体のデカリン溶媒中135℃で測定した場合の
極限粘度[η]が2.0〜6.8dl/g、であること
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の熱融着用
熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項7】請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱可
塑性エラストマー組成物を含有してなる成形品。 - 【請求項8】請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱可
塑性エラストマー組成物とオレフィン系加硫ゴム成形品
及び/またはオレフィン系熱可塑性エラストマー成形品
とが接合してなる成形品。
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