JPH10212069A - ラージパッケージおよびそれを製造するワインダー - Google Patents
ラージパッケージおよびそれを製造するワインダーInfo
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- JPH10212069A JPH10212069A JP3117597A JP3117597A JPH10212069A JP H10212069 A JPH10212069 A JP H10212069A JP 3117597 A JP3117597 A JP 3117597A JP 3117597 A JP3117597 A JP 3117597A JP H10212069 A JPH10212069 A JP H10212069A
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- JP
- Japan
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- yarn
- bobbin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 糸を繰り出す際に解舒抵抗の値および変動が
小さくて糸が切れにくく、糸の巻付け量が多く、扱いや
すいラージパッケージおよびそれを製造するワインダー
を提供する。 【解決手段】 鍔のないボビン２と、溝付ドラム１を備
え、この溝付ドラム１によって、糸を綾振りさせながら
糸を巻き付けた鍔のないボビン２を回転させるワインダ
ーＷであって、溝付ドラム１には、複数の糸ｙａ、ｙｂ
を綾振りガイドするための綾振り溝１０ａ、１０ｂが幅
方向に多列で独立に形成されており、複数の実ボビン４
ａ、４ｂから繰り出されたそれぞれの糸ｙａ、ｙｂが溝
付ドラム１の各綾振り溝１０ａ、１０ｂを通されてお
り、それぞれの糸ｙａ、ｙｂを鍔のないボビン２に、そ
の幅方向に独立した多列のパッケージ部Ｐａ、Ｐｂとし
て巻き取ってラージパッケージＰとする。
小さくて糸が切れにくく、糸の巻付け量が多く、扱いや
すいラージパッケージおよびそれを製造するワインダー
を提供する。 【解決手段】 鍔のないボビン２と、溝付ドラム１を備
え、この溝付ドラム１によって、糸を綾振りさせながら
糸を巻き付けた鍔のないボビン２を回転させるワインダ
ーＷであって、溝付ドラム１には、複数の糸ｙａ、ｙｂ
を綾振りガイドするための綾振り溝１０ａ、１０ｂが幅
方向に多列で独立に形成されており、複数の実ボビン４
ａ、４ｂから繰り出されたそれぞれの糸ｙａ、ｙｂが溝
付ドラム１の各綾振り溝１０ａ、１０ｂを通されてお
り、それぞれの糸ｙａ、ｙｂを鍔のないボビン２に、そ
の幅方向に独立した多列のパッケージ部Ｐａ、Ｐｂとし
て巻き取ってラージパッケージＰとする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラージパッケージ
およびそれを製造するワインダーに関する。
およびそれを製造するワインダーに関する。
【０００２】
【従来の技術】図３は従来のラージパッケージ 100Ｐの
使用説明図である。同図に示すように、符号 100Ｐは、
ボビン102 に糸ｙが綾巻きされて巻き取られたラージパ
ッケージを示している。符号103 、105 はそれぞれ受
板、ヤーンガイドを示している。ラージパッケージ 100
Ｐから繰り出された糸ｙは、ヤーンガイド105 を通っ
て、図示しない織機や編機等で給糸として使用される。
一般的に、綾巻きされた糸ｙをほどき出す際には、この
糸ｙがラージパッケージ 100Ｐに擦れて、解舒抵抗が発
生する。この解舒抵抗の値は、主にラージパッケージ 1
00Ｐの幅ａと糸ｙの繰り出し速度とによって決まる。こ
のため、糸ｙの繰り出し速度が同じであれば、解舒抵抗
の値は、主にラージパッケージ 100Ｐの幅ａによって決
まり、ラージパッケージ 100Ｐの幅ａが広ければ広い
程、解舒抵抗の値は大きい。解舒抵抗の値が大きいと、
糸ｙが切れてしまうことが多くなる。
使用説明図である。同図に示すように、符号 100Ｐは、
ボビン102 に糸ｙが綾巻きされて巻き取られたラージパ
ッケージを示している。符号103 、105 はそれぞれ受
板、ヤーンガイドを示している。ラージパッケージ 100
Ｐから繰り出された糸ｙは、ヤーンガイド105 を通っ
て、図示しない織機や編機等で給糸として使用される。
一般的に、綾巻きされた糸ｙをほどき出す際には、この
糸ｙがラージパッケージ 100Ｐに擦れて、解舒抵抗が発
生する。この解舒抵抗の値は、主にラージパッケージ 1
00Ｐの幅ａと糸ｙの繰り出し速度とによって決まる。こ
のため、糸ｙの繰り出し速度が同じであれば、解舒抵抗
の値は、主にラージパッケージ 100Ｐの幅ａによって決
まり、ラージパッケージ 100Ｐの幅ａが広ければ広い
程、解舒抵抗の値は大きい。解舒抵抗の値が大きいと、
糸ｙが切れてしまうことが多くなる。
【０００３】そこで、図４に示すラージパッケージ 200
Ｐが提案されている。図４は従来のラージパッケージ 2
00Ｐの側面図である。同図に示すように、このラージパ
ッケージ 200Ｐは、その幅方向に間隔的に複数の鍔202
が取り付けられた構造の鍔付きボビン201 に、糸ｙが多
列のパッケージ部Ｐ１、Ｐ１、Ｐ１、Ｐ１として巻き取
られたものである。各パッケージ部Ｐ１は、隣接した鍔
202 、202 間のドラム上に、糸ｙが巻き取られたもので
ある。各パッケージ部Ｐ１の終端は、そのパッケージ部
Ｐ１の隣のパッケージ部Ｐ１の始端に結び付けられてい
る。各パッケージ部Ｐ１は、その幅が前記ラージパッケ
ージ 100Ｐの幅ａより小さいので、各パッケージ部Ｐ１
の解舒抵抗は前記ラージパッケージ 100Ｐの解舒抵抗よ
り小さい。
Ｐが提案されている。図４は従来のラージパッケージ 2
00Ｐの側面図である。同図に示すように、このラージパ
ッケージ 200Ｐは、その幅方向に間隔的に複数の鍔202
が取り付けられた構造の鍔付きボビン201 に、糸ｙが多
列のパッケージ部Ｐ１、Ｐ１、Ｐ１、Ｐ１として巻き取
られたものである。各パッケージ部Ｐ１は、隣接した鍔
202 、202 間のドラム上に、糸ｙが巻き取られたもので
ある。各パッケージ部Ｐ１の終端は、そのパッケージ部
Ｐ１の隣のパッケージ部Ｐ１の始端に結び付けられてい
る。各パッケージ部Ｐ１は、その幅が前記ラージパッケ
ージ 100Ｐの幅ａより小さいので、各パッケージ部Ｐ１
の解舒抵抗は前記ラージパッケージ 100Ｐの解舒抵抗よ
り小さい。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、ラージパッ
ケージ 200Ｐから糸ｙを繰り出すときに、糸ｙが鍔202
に当たって擦れてしまい、糸ｙが切れてしまうという問
題がある。また、糸ｙの解舒抵抗の変動が激しいと、種
々の不具合を生じるという問題がある。さらに、鍔202
に糸ｙを強く擦らせないように、鍔付きボビン201 のド
ラム径を大きくし、しかもパッケージ部Ｐ１を薄くして
いる。したがって、各パッケージ部Ｐ１の糸ｙの巻付け
量は少なく、ラージパッケージ200 Ｐの糸ｙの総巻付け
量は少ないという問題がある。さらにまた、鍔202 に少
しでも傷が付いていると、糸ｙがこの傷によって糸ｙが
切れてしまうので、鍔202 のチェックを行う必要があ
り、鍔付きボビン202 を必要以上に丁重に扱わなくては
ならないという問題がある。しかも、鍔付きボビン201
は鍔202 が付いている分だけ、大きくて重い。
ケージ 200Ｐから糸ｙを繰り出すときに、糸ｙが鍔202
に当たって擦れてしまい、糸ｙが切れてしまうという問
題がある。また、糸ｙの解舒抵抗の変動が激しいと、種
々の不具合を生じるという問題がある。さらに、鍔202
に糸ｙを強く擦らせないように、鍔付きボビン201 のド
ラム径を大きくし、しかもパッケージ部Ｐ１を薄くして
いる。したがって、各パッケージ部Ｐ１の糸ｙの巻付け
量は少なく、ラージパッケージ200 Ｐの糸ｙの総巻付け
量は少ないという問題がある。さらにまた、鍔202 に少
しでも傷が付いていると、糸ｙがこの傷によって糸ｙが
切れてしまうので、鍔202 のチェックを行う必要があ
り、鍔付きボビン202 を必要以上に丁重に扱わなくては
ならないという問題がある。しかも、鍔付きボビン201
は鍔202 が付いている分だけ、大きくて重い。
【０００５】本発明はかかる事情に鑑み、糸を繰り出す
際に解舒抵抗の値および変動が小さくて糸が切れにく
く、糸の巻付け量が多く、扱いやすいラージパッケージ
およびそれを製造するワインダーを提供することを目的
とする。
際に解舒抵抗の値および変動が小さくて糸が切れにく
く、糸の巻付け量が多く、扱いやすいラージパッケージ
およびそれを製造するワインダーを提供することを目的
とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１のラージパッケ
ージは、糸が、鍔のないボビンに、その幅方向に多列の
パッケージ部として巻き取られたことを特徴とする。請
求項２のワインダーは、鍔のないボビンと溝付ドラムと
を備え、該溝付ドラムによって糸を綾振りさせながら糸
を巻き付けた前記鍔のないボビンを回転させるワインダ
ーであって、前記溝付ドラムには、前記糸を綾振りガイ
ドするための綾振り溝が、幅方向に多列で独立に形成さ
れ、複数の実ボビンから繰り出されたそれぞれの糸が前
記溝付ドラムの各綾振り溝を通されており、前記それぞ
れの糸を、前記鍔のないボビンに、その幅方向に独立し
た多列のパッケージ部として巻き取ることを特徴とす
る。
ージは、糸が、鍔のないボビンに、その幅方向に多列の
パッケージ部として巻き取られたことを特徴とする。請
求項２のワインダーは、鍔のないボビンと溝付ドラムと
を備え、該溝付ドラムによって糸を綾振りさせながら糸
を巻き付けた前記鍔のないボビンを回転させるワインダ
ーであって、前記溝付ドラムには、前記糸を綾振りガイ
ドするための綾振り溝が、幅方向に多列で独立に形成さ
れ、複数の実ボビンから繰り出されたそれぞれの糸が前
記溝付ドラムの各綾振り溝を通されており、前記それぞ
れの糸を、前記鍔のないボビンに、その幅方向に独立し
た多列のパッケージ部として巻き取ることを特徴とす
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図１は本実施形態に係わるワインダ
ーＷの概略斜視図である。同図において、符号１は溝付
ドラムを示しており、この溝付ドラム１は図示しないモ
ータ等の駆動力によって回転するものである。符号２は
鍔のないボビンを示している。このボビン２はアーム７
の先端部に回転自在に支持され、かつ着脱自在に取り付
けられている。図示しないが、このアーム７は揺動軸に
前後に揺動自在に取り付けられており、アーム７の自重
によるモーメントを、矢印で示すように、溝付ドラム１
に押し付ける向きのボビン２の付勢力とすることができ
る。このため、溝付ドラム１が回転している状態で、ボ
ビン２を溝付ドラム１に押し付けると、ボビン２は溝付
ドラム１とボビン２との間の摩擦力によって回転する。
符号４ａ、４ｂはそれぞれ糸ｙａ、ｙｂが巻き取られた
実ボビンを示している。符号３ａ、３ｂはそれぞれ実ボ
ビン４ａ、４ｂの受板を示している。符号５ａ、５ｂは
それぞれヤーンガイドを示している。符号６ａ、６ｂは
それぞれテンショナーを示している。
に基づき説明する。図１は本実施形態に係わるワインダ
ーＷの概略斜視図である。同図において、符号１は溝付
ドラムを示しており、この溝付ドラム１は図示しないモ
ータ等の駆動力によって回転するものである。符号２は
鍔のないボビンを示している。このボビン２はアーム７
の先端部に回転自在に支持され、かつ着脱自在に取り付
けられている。図示しないが、このアーム７は揺動軸に
前後に揺動自在に取り付けられており、アーム７の自重
によるモーメントを、矢印で示すように、溝付ドラム１
に押し付ける向きのボビン２の付勢力とすることができ
る。このため、溝付ドラム１が回転している状態で、ボ
ビン２を溝付ドラム１に押し付けると、ボビン２は溝付
ドラム１とボビン２との間の摩擦力によって回転する。
符号４ａ、４ｂはそれぞれ糸ｙａ、ｙｂが巻き取られた
実ボビンを示している。符号３ａ、３ｂはそれぞれ実ボ
ビン４ａ、４ｂの受板を示している。符号５ａ、５ｂは
それぞれヤーンガイドを示している。符号６ａ、６ｂは
それぞれテンショナーを示している。
【０００８】本実施形態のワインダーＷは、溝付ドラム
１を回転させるとともに、この溝付ドラム１の回転によ
ってボビン２を回転させて複数の実ボビン４ａ、４ｂか
らそれぞれ繰り出された複数の糸ｙａ、ｙｂを１つの鍔
のないボビン２に、その幅方向に多列のパッケージ部Ｐ
ａ、Ｐｂとして巻き付けて、ラージパッケージＰとする
ためのものである。
１を回転させるとともに、この溝付ドラム１の回転によ
ってボビン２を回転させて複数の実ボビン４ａ、４ｂか
らそれぞれ繰り出された複数の糸ｙａ、ｙｂを１つの鍔
のないボビン２に、その幅方向に多列のパッケージ部Ｐ
ａ、Ｐｂとして巻き付けて、ラージパッケージＰとする
ためのものである。
【０００９】溝付ドラム１には、その幅方向に多列で独
立に綾振り溝１０ａ、１０ｂが形成されている。各綾振
り溝１０ａ、１０ｂは、それぞれに対応する糸ｙａ、ｙ
ｂを溝付ドラム１の幅方向に綾振りさせるためのもので
ある。なお、図では溝付ドラム１における綾振り溝１０
の個数は２であるが、その個数は２以上であればいくつ
であってもよい。さらになお、各綾振り溝１０ａ、１０
ｂにおける溝付きドラム１の幅方向の幅の値は限定され
ない。
立に綾振り溝１０ａ、１０ｂが形成されている。各綾振
り溝１０ａ、１０ｂは、それぞれに対応する糸ｙａ、ｙ
ｂを溝付ドラム１の幅方向に綾振りさせるためのもので
ある。なお、図では溝付ドラム１における綾振り溝１０
の個数は２であるが、その個数は２以上であればいくつ
であってもよい。さらになお、各綾振り溝１０ａ、１０
ｂにおける溝付きドラム１の幅方向の幅の値は限定され
ない。
【００１０】前記ボビン２は、その形状が円錐状のコー
ンボビンであって、その周面には鍔が付いてないもので
ある。このボビン２は、溝付ドラム１の回転に応じて回
転するようになっている。なお、ボビン２はチーズボビ
ンであってもよいが、コーンボビンの方がチーズボビン
に比較して糸ｙの解舒抵抗がさらに小さくなるので好適
である。
ンボビンであって、その周面には鍔が付いてないもので
ある。このボビン２は、溝付ドラム１の回転に応じて回
転するようになっている。なお、ボビン２はチーズボビ
ンであってもよいが、コーンボビンの方がチーズボビン
に比較して糸ｙの解舒抵抗がさらに小さくなるので好適
である。
【００１１】実ボビン４ａから繰り出された糸ｙａは、
ヤーンガイド５ａ、テンショナー６ａを通され、溝付ド
ラム１の綾振り溝１０ａを通されて、ボビン２にパッケ
ージ部Ｐａとして巻き取られている。他方、実ボビン４
ｂから繰り出された糸ｙｂは、ヤーンガイド５ｂ、テン
ショナー６ｂを通り、溝付ドラム１の綾振り溝１０ｂを
通って、ボビン２にパッケージ部Ｐｂとして巻き取られ
ている。
ヤーンガイド５ａ、テンショナー６ａを通され、溝付ド
ラム１の綾振り溝１０ａを通されて、ボビン２にパッケ
ージ部Ｐａとして巻き取られている。他方、実ボビン４
ｂから繰り出された糸ｙｂは、ヤーンガイド５ｂ、テン
ショナー６ｂを通り、溝付ドラム１の綾振り溝１０ｂを
通って、ボビン２にパッケージ部Ｐｂとして巻き取られ
ている。
【００１２】つぎに、本実施形態のワインダーＷによる
巻き取り動作を説明する。本実施形態のワインダーＷを
駆動させると、溝付ドラム１は回転するとともに、溝付
ドラム１の回転によってボビン２は回転する。このた
め、糸ｙａ、ｙｂは溝付ドラム１の各綾振り溝１０ａ、
１０ｂによって綾振りされながら、ボビン２上にそれぞ
れ独立したパッケージＰａ、Ｐｂとして巻き取られ、ラ
ージパッケージＰとなる。
巻き取り動作を説明する。本実施形態のワインダーＷを
駆動させると、溝付ドラム１は回転するとともに、溝付
ドラム１の回転によってボビン２は回転する。このた
め、糸ｙａ、ｙｂは溝付ドラム１の各綾振り溝１０ａ、
１０ｂによって綾振りされながら、ボビン２上にそれぞ
れ独立したパッケージＰａ、Ｐｂとして巻き取られ、ラ
ージパッケージＰとなる。
【００１３】図２はラージパッケージＰの使用説明図で
ある。同図に示すように、上記のごとく、本実施形態の
ワインダーＷによって巻き取られたラージパッケージＰ
は、糸ｙａ、ｙｂが鍔のないボビン２にその幅方向に多
列でパッケージ部Ｐａ、Ｐｂとして巻き取られている。
そして、パッケージ部Ｐａの糸ｙａの捲終端をパッケー
ジ部Ｐｂの糸ｙｂの捲始端に人力で結んでおき、一本の
糸ｙとしておく。このラージパッケージＰにおける各パ
ッケージ部Ｐａ、Ｐｂは、糸ｙａ、ｙｂの総量と同じ量
の糸を単一のパッケージ部として巻き取った場合のパッ
ケージ部に較べて、その幅がそれぞれ短い。なお、複数
のラージパッケージＰを用意して、一つのラージパッケ
ージＰの糸ｙの捲終端を他のラージパッケージＰの捲始
端に結んでおけば、連続して糸ｙを繰り出すことができ
る。
ある。同図に示すように、上記のごとく、本実施形態の
ワインダーＷによって巻き取られたラージパッケージＰ
は、糸ｙａ、ｙｂが鍔のないボビン２にその幅方向に多
列でパッケージ部Ｐａ、Ｐｂとして巻き取られている。
そして、パッケージ部Ｐａの糸ｙａの捲終端をパッケー
ジ部Ｐｂの糸ｙｂの捲始端に人力で結んでおき、一本の
糸ｙとしておく。このラージパッケージＰにおける各パ
ッケージ部Ｐａ、Ｐｂは、糸ｙａ、ｙｂの総量と同じ量
の糸を単一のパッケージ部として巻き取った場合のパッ
ケージ部に較べて、その幅がそれぞれ短い。なお、複数
のラージパッケージＰを用意して、一つのラージパッケ
ージＰの糸ｙの捲終端を他のラージパッケージＰの捲始
端に結んでおけば、連続して糸ｙを繰り出すことができ
る。
【００１４】つぎに、上記のワインダーＷによって巻き
取られたラージパッケージＰの作用・効果を説明する。
図２において、符号３、５はそれぞれ受板、ヤーンガイ
ドを示している。ラージパッケージＰから繰り出された
糸ｙは、ヤーンガイド５を通って、図示しない織機や編
機等で給糸として使用される。ラージパッケージＰから
糸ｙを解舒する際には、まずパッケージ部Ｐａの糸ｙａ
が繰り出されるが、パッケージ部Ｐａの幅は小さいの
で、糸ｙａの解舒抵抗の値は小さく、糸ｙａは切れにく
い。ついで、ラージパッケージＰにおけるパッケージ部
Ｐａの全量の糸ｙａが繰り出された後に、引き続きパッ
ケージ部Ｐｂの糸ｙｂが繰り出されるが、パッケージ部
Ｐｂの幅は小さいので、糸ｙｂの解舒抵抗の値は小さ
く、糸ｙｂは切れにくい。しかも、糸ｙの解舒抵抗の変
動が少ない。上記のごとく、ラージパッケージＰから繰
り出された糸ｙが、パッケージ部Ｐａから繰り出された
糸ｙａであっても、パッケージ部Ｐｂから繰り出された
糸ｙｂであっても、糸ｙの解舒抵抗の値およびその変動
はいずれも小さく、糸ｙは切れにくいという効果を奏す
る。また、ボビン２には鍔がないので、ラージパッケー
ジＰから繰り出される各糸ｙａ、ｙｂは、鍔と擦れるこ
とがない。このため、ラージパッケージＰの各パッケー
ジ部Ｐａ、Ｐｂとして、それぞれ糸ｙａ、ｙｂを厚く巻
き付けることができ、ラージパッケージＰにおける糸ｙ
ａ、ｙｂの総巻き付け量は多いという効果を奏する。さ
らに、ラージパッケージＰは、そのボビン２に鍔が付い
ていないので、鍔の傷チェックを行う必要がなく、鍔付
きボビンより、軽くて小さく扱いやすいという効果を奏
する。
取られたラージパッケージＰの作用・効果を説明する。
図２において、符号３、５はそれぞれ受板、ヤーンガイ
ドを示している。ラージパッケージＰから繰り出された
糸ｙは、ヤーンガイド５を通って、図示しない織機や編
機等で給糸として使用される。ラージパッケージＰから
糸ｙを解舒する際には、まずパッケージ部Ｐａの糸ｙａ
が繰り出されるが、パッケージ部Ｐａの幅は小さいの
で、糸ｙａの解舒抵抗の値は小さく、糸ｙａは切れにく
い。ついで、ラージパッケージＰにおけるパッケージ部
Ｐａの全量の糸ｙａが繰り出された後に、引き続きパッ
ケージ部Ｐｂの糸ｙｂが繰り出されるが、パッケージ部
Ｐｂの幅は小さいので、糸ｙｂの解舒抵抗の値は小さ
く、糸ｙｂは切れにくい。しかも、糸ｙの解舒抵抗の変
動が少ない。上記のごとく、ラージパッケージＰから繰
り出された糸ｙが、パッケージ部Ｐａから繰り出された
糸ｙａであっても、パッケージ部Ｐｂから繰り出された
糸ｙｂであっても、糸ｙの解舒抵抗の値およびその変動
はいずれも小さく、糸ｙは切れにくいという効果を奏す
る。また、ボビン２には鍔がないので、ラージパッケー
ジＰから繰り出される各糸ｙａ、ｙｂは、鍔と擦れるこ
とがない。このため、ラージパッケージＰの各パッケー
ジ部Ｐａ、Ｐｂとして、それぞれ糸ｙａ、ｙｂを厚く巻
き付けることができ、ラージパッケージＰにおける糸ｙ
ａ、ｙｂの総巻き付け量は多いという効果を奏する。さ
らに、ラージパッケージＰは、そのボビン２に鍔が付い
ていないので、鍔の傷チェックを行う必要がなく、鍔付
きボビンより、軽くて小さく扱いやすいという効果を奏
する。
【００１５】
【発明の効果】請求項１のラージパッケージによれば、
糸を繰り出す際に解舒抵抗の値および変動が小さくて糸
が切れにくく、糸の巻付け量が多く、扱いやすい。請求
項２のワインダーによれば、糸を繰り出す際に解舒抵抗
の値および変動が小さくて糸が切れにくく、糸の巻付け
量が多く、扱いやすいラージパッケージを製造すること
ができる。
糸を繰り出す際に解舒抵抗の値および変動が小さくて糸
が切れにくく、糸の巻付け量が多く、扱いやすい。請求
項２のワインダーによれば、糸を繰り出す際に解舒抵抗
の値および変動が小さくて糸が切れにくく、糸の巻付け
量が多く、扱いやすいラージパッケージを製造すること
ができる。
【図１】本実施形態のワインダーＷの概略斜視図であ
る。
る。
【図２】本実施形態のラージパッケージＰの概略斜視図
である。
である。
【図３】従来のラージパッケージ 100Ｐの使用説明図で
ある。
ある。
【図４】従来のラージパッケージ 200Ｐの使用説明図で
ある。
ある。
１ 溝付ドラム ２ 鍔のないボビン ４ａ 実ボビン ４ｂ 実ボビン １０ａ 綾振り溝 １０ｂ 綾振り溝 ｙａ 糸 ｙｂ 糸 Ｐ ラージパッケージ Ｐａ パッケージ部 Ｐｂ パッケージ部 Ｗ ワインダー
Claims (2)
- 【請求項１】糸が、鍔のないボビンに、その幅方向に多
列のパッケージ部として巻き取られたことを特徴とする
ラージパッケージ。 - 【請求項２】鍔のないボビンと溝付ドラムとを備え、該
溝付ドラムによって糸を綾振りさせながら糸を巻き付け
た前記鍔のないボビンを回転させるワインダーであっ
て、前記溝付ドラムには、前記糸を綾振りガイドするた
めの綾振り溝が、幅方向に多列で独立に形成され、複数
の実ボビンから繰り出されたそれぞれの糸が前記溝付ド
ラムの各綾振り溝を通されており、前記それぞれの糸
を、前記鍔のないボビンに、その幅方向に独立した多列
のパッケージ部として巻き取ることを特徴とするワイン
ダー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3117597A JPH10212069A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | ラージパッケージおよびそれを製造するワインダー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3117597A JPH10212069A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | ラージパッケージおよびそれを製造するワインダー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10212069A true JPH10212069A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=12324118
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3117597A Pending JPH10212069A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | ラージパッケージおよびそれを製造するワインダー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10212069A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102008038343A1 (de) | 2007-08-30 | 2009-03-05 | Tmt Machinery, Inc. | Garnhaspelmaschine und Garntexturiermaschine |
| JP2009074219A (ja) * | 2007-08-30 | 2009-04-09 | Tmt Machinery Inc | 糸条巻取機、及び仮撚加工機 |
| CN103130040A (zh) * | 2013-03-20 | 2013-06-05 | 太仓市珠江线带厂 | 新型多用络线筒 |
| EP2674379A2 (en) | 2012-06-11 | 2013-12-18 | TMT Machinery, Inc. | Winding tube, packages wound on a tube and method for producing packages |
-
1997
- 1997-01-29 JP JP3117597A patent/JPH10212069A/ja active Pending
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