JPH10211758A - 多孔性印面の製造方法 - Google Patents

多孔性印面の製造方法

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JPH10211758A
JPH10211758A JP3127997A JP3127997A JPH10211758A JP H10211758 A JPH10211758 A JP H10211758A JP 3127997 A JP3127997 A JP 3127997A JP 3127997 A JP3127997 A JP 3127997A JP H10211758 A JPH10211758 A JP H10211758A
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porous
infrared
ink
thermoplastic resin
sheet
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JP3127997A
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Takahiro Higuchi
高宏 樋口
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Shachihata Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 主材である熱可塑性樹脂に対して0.01重
量%から50重量%の酸化物系金属微粉末、金属微粉
末、アルミ化合物、ニトロソ化合物、シアニン色素、フ
タロシアニン系顔料、チオールニッケル錯塩、ナフトキ
ノン系、アントラキノン系色素のいずれか少なくとも1
種以上の発熱材を混在させた多孔質印材の表面に、赤外
線透過性を有する基材の表面に赤外線遮断性物質により
得ようとする文字や図形等を形成した原稿シートをその
裏面をもって重ねて密着させ、この原稿シートの表側か
ら1平方センチメートル当たり0.1〜20ジュールの
赤外線エネルギーを照射 して、印材 表面のうち前記赤
外線遮断性物質に対応する部分が多孔質のインキ滲み出
し部として残され、赤外線が透過した他の部分は熱可塑
性樹脂に混在させた前記物質の発熱補助下に溶融して非
多孔質の非インキ滲み出し部とされた印面を形成するこ
とを特徴とする多孔性印面の製造方法である。 【効果】 容易に印面を製造出来、細かい鮮明な印影が
得られる熱可塑性樹脂印材の印面製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】熱可塑性樹脂からなる連続多孔質
体である印材を使用した印面の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より熱可塑性樹脂からなる印面製造
方法が多く出願されている。たとえば、特開昭50−1
55323号(以下、(イ)とする。)、特開昭60−
193685号(以下、(ロ)とする。)がある。
(イ)は、熱可塑性樹脂多孔質体とは記載がないが、加
熱と加圧により変形し硬度が変化する多孔性物質の基礎
版体をもちいられている。これはまさしく熱可塑性樹脂
である。(イ)には、凹凸金型を用い、基礎版体の溶融
温度まで金型を加熱し、金型に基礎版体を押圧当接する
と、金型の凸部が基礎版体に触り溶融されインキが出な
い非インキ滲み出し部となり、その他の部分はインキが
出るインキ滲み出し部となり印面が形成される。(ロ)
は、(イ)と同様、加熱した凹凸金型を連続気泡性スポ
ンジに押圧して、多孔質を金型の凸部で溶融させて、金
型の凹部に多孔質部が残り印面を形成している。こうし
た、凹凸金型によって多孔質体に押圧させて印面を得る
方法は、設備が大掛りになるとともに、金型からの作成
時間も必要であり、容易に多孔質体に印面を得ることは
出来ない。また印面の品質としては、凹凸金型を押圧当
接するため、押圧力により印面の出来が異なるとともに
粗くなり、細かい印影を得ようとする場合には潰れてし
まう。
【0003】その後、特開平8−72376号(以下、
(ハ)とする。)がある。(ハ)は、赤外線を照射する
ことによって、印影原稿像を透して加熱板にあたり発熱
して多孔質体表面を溶融して印面を求めている方法と、
原稿の印刷文字を発熱させて多孔質体表面を溶融して印
面を求めている。しかし、この方法であると、原稿を直
接使用できる特徴はあるものの、原稿に難揮発性物質を
浸透させていることと加熱板を必要としているため、製
造工程が複雑である。また、原稿に難揮発性物質を浸透
させ鏡像としているため細かい印面が得にくく鮮明さに
欠ける。さらに、原稿に難揮発性物質を浸透させている
ため原稿が再利用できないばかりか、原稿のカーボンを
発熱させてその熱で熱可塑性多孔質体を溶融しているの
で、溶融時に熱可塑性多孔質体にカーボンが噛み込まれ
て、カーボンが熱可塑性多孔質体に残り印面に汚れが生
じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決しようと
するところは上記のような問題点を解決し、鮮明な印影
を得ることが出来る印面を、容易に極短時間に形成出
来、しあがり面に汚れがなく丈夫で体裁のよい多孔性印
面の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】主材である熱可塑性樹脂
に対して0.01重量%から50重量%の酸化物系金属
微粉末、金属微粉末、アルミ化合物、ニトロソ化合物、
シアニン色素、フタロシアニン系顔料、チオールニッケ
ル錯塩、ナフトキノン系、アントラキノン系色素のいず
れか少なくとも1種以上の発熱材を混在させた多孔質印
材の表面に、赤外線透過性を有する基材の表面に赤外線
遮断性物質により得ようとする文字や図形等を形成した
原稿シートをその裏面をもって重ねて密着させ、この原
稿シートの表側から1平方センチメートル当たり0.1
〜20ジュールの赤外線エネルギーを照射して、印材
表面のうち前記赤外線遮断性物質に対応する部分が多孔
質のインキ滲み出し部として残され、赤外線が透過した
他の部分は熱可塑性樹脂に混在させた前記物質の発熱補
助下に溶融して非多孔質の非インキ滲み出し部とされた
印面を形成することを特徴とする多孔性印面の製造方法
であり、赤外線遮断性物質が感光剤もしくは、非感光剤
である。
【0006】
【作用】本発明は、原稿シート1に設けられた文字や図
等を形成する感光剤2または非感光剤5により赤外線を
吸収もしくは反射して、原稿シート1の発熱、反射熱を
熱可塑性の多孔質の印字体3の溶融に使用せず、原稿シ
ート1をマスキングシートのごとく使用するものであ
る。こうして、原稿シート1を透過した赤外線は、発熱
材4を混練した熱可塑性の多孔質の印字体3に到達し
て、発熱材4を発熱作用させ、この熱により多孔質の印
字体3を溶融する。すると、発熱材4とともに熱可塑性
樹脂が溶融され、非多孔質面となりインキが出ない非イ
ンキ滲み出し部となる。それ以外の部分は、赤外線は発
熱材を混練した熱可塑性の多孔質の印字体3に到達しな
いので、発熱材4は発熱作用せず、多孔質体がそのまま
残る。こうして、原稿シート1から印面が得られるので
ある。
【0007】ここで原稿シート1の上に設けられた文字
や図等が感光剤2である場合には、上記にあるように赤
外線エネルギーが熱に変換され基材7が薄いと熱を伝達
して多孔質印材3までも溶融することになる。したがっ
て、文字や図等が感光剤2である場合には50ミクロン
以上の原稿シート1の基材7厚さが必要である。また、
原稿シート1の上に設けられた文字や図等が発熱せずま
たは、反射する物質の場合は、原稿シート1の基材7厚
さは特に限定されるものではない。下記の表1はサンプ
ル試験であり、発熱材(チバガイキ社製:ブルーA3
R)を混練して印面を得たものと、発熱板とし印面作成
時に使用して出来た印面の溶融面の厚さを比較したもの
である。この時、発熱材4の含有量を同一にして、発熱
板と混練した印字体3の比較を行なった。発熱板は、6
0ミクロンのポリプロピレンシートである。
【0008】
【表1】
【0009】この比較実験により、丈夫で、効率よく、
綺麗な印面を製造するには、発熱材を板にして原稿と多
孔質の間に配置し赤外線を照射するより、発熱材を混練
したほうが良いことがわかる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図1、図2、図3、図4、
図5、図6により詳細に説明する。1は、原稿シート1
であり、基材7はポリエステルフィルム、酢酸ビニー
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニール等の
透明、半透明材料が選択可能であり、特に感光剤2を設
けた場合は、厚さは50ミクロン以上が必要である。ま
た、基材7を紙材にすることも可能である。紙材には、
上質紙やトレッシングペーパーが使用でき、特に上質紙
は難揮発性溶液を浸透させ半透明にして使用できる。基
材7の効果として、赤外線が透過すればその材質は問は
ない。前記原稿シート1には、感光剤2により文字や図
等を設けている。感光剤2は、赤外線を吸収する性質を
もったものである。例えば、感光剤2は一般に知られて
いるのは、カーボンであるが、黒色染料であるニグロシ
ンや赤外線を吸収もしくは反射する顔料・染料系インキ
が選択できる。例えば、フタロシアニン系染料・顔料、
アルミ化合物、酸化物系金属微粉末、金属微粉末、ニト
ロソ化合物、シアニン色素、チオールニッケル錯塩、ナ
フトキノン系、アントラキノン系色素等がある。前記し
た感光剤2を有する筆記具、インキジェットのインキ等
により作成することが出来る。
【0011】3は、熱可塑性樹脂からなる多孔質の印字
体である。前記した熱可塑性樹脂には、ポリオレフィン
系合成樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリビニル、ポリアセタール等の各系合成樹脂が選
択可能である。前記した主材料の熱可塑性樹脂に対し、
混練する発熱材4の種類は、酸化物系金属微粉末、金属
微粉末、アルミ化合物、ニトロソ化合物、シアニン色
素、フタロシアニン系顔料、ナフトキノン系、アントラ
キノン系色素のなかから少なくとも1種類以上が混練可
能である。こうした熱可塑性樹脂からなる多孔質印材の
作り方を1例で示すと、加熱加圧ニーダー、加熱ロール
等の機械で、気孔材であるデンプン、食塩、硝酸ナトリ
ウム、炭酸カルシウム等と前記発熱材4を混練する。こ
れをシート状にして、冷却後、水あるいは希塩酸水にて
前記気孔材を溶出する。多孔質の印字体の気孔率、気孔
径は前記気孔材の粒径、混練量により定まる。気孔率は
50%から80%、1層もしくは2層であってもよい。
さらに、熱可塑性樹脂と発熱材との混練した多孔質の印
字体の溶融温度は、50度から120度の温度範囲が適
している。
【0012】5は、非感光剤であり、酸化チタン、鏡面
仕上されたメタル層があげられる。前記非感光剤5は、
赤外線がたとえ当たっても発熱せず、また反射する物質
であってもよく、本発明で用いられた多孔質体を溶融し
ない物質であればよい。この時、基材7の厚さ50ミク
ロン以上にはこだわらない。印面を熱可塑性樹脂の多孔
質体表面に作成する方法を説明する。
【0013】(実施例1)多孔質印材3は、ポリエチレ
ン(融点75〜80度)を材料とし、気孔率70%、気
孔径10〜50ミクロン、厚さ5mmのシートに作成す
る。多孔質印材3に混練する発熱材4はフタロシアニン
系顔料(チバガイキ社製:ブルーA3R)であり、主材
料の熱可塑性樹脂に対して0.01重量%を混練させ
る。透明ポリエチレンフィルムに、一般のコピー機によ
り原稿から鏡像となるように複写し原稿シート1を作成
する。この時、感光剤2となるのがトナー(カーボン)
である。
【0014】また、原稿シート1の厚さは50ミクロン
である。こうして前記した多孔質印材3の上に原稿シー
ト1の感光剤2を設けた側とは反対側を密着させて多孔
質印材3と原稿シート1をガラス板6等で加圧して、赤
外線を原稿シート1側より照射する。さらに、使用され
る赤外線発光器の赤外線エネルギーを1平方センチメー
トルあたり20ジュールのエネルギーをフラッシュ発光
のごとく1回照射する。すると、感光剤2は赤外線を吸
収し、さらに発熱するが基材7が50ミクロンの厚さが
あるため熱が分散し、感光剤2を設けた面とは反対面に
伝わらず、前記感光剤2に対応する部分だけが多孔質体
を残しインキ滲み出し部となり、その他の部分では赤外
線が原稿シート1の基材7を透過して多孔質体の発熱材
4に到達し、発熱材4を発熱させ熱可塑性樹脂を溶融し
非インキ滲み出し部として印面を作成する。
【0015】(実施例2)多孔質印材3は、ポリオレフ
ィン樹脂を材料とし、混練する発熱材4をフタロシアニ
ン系顔料(チバガイキ社製:ブルー4GNK)とし、そ
の量を主材料の熱可塑性樹脂に対して5重量%混練させ
て、使用される赤外線発光器の赤外線エネルギーを1平
方センチメートル当たり10ジュールにして、あとは実
施例1と同様に行い印面を作成する。
【0016】(実施例3)多孔質印材3は、ポリオレフ
ィン樹脂と混練する発熱材4をフタロシアニン系顔料
(チバガイキ社製:グリーンGFNP)として、その量
を主材料に対して20重量%混練させて、使用される赤
外線発光器の赤外線エネルギーを1平方センチメートル
当たり5ジュールにして、あとは実施例1と同様に印面
を作成する。
【0017】(実施例4)多孔質印材3は、ポリウレタ
ン樹脂と混練する発熱材4を金属粉末、たとえば真鍮微
粉末とし、その量を主材料に対して0.01重量%混練
させて、使用される赤外線発光器の赤外線エネルギーを
1平方センチメートル当たり15ジュールにして、あと
は実施例1と同様に印面を作成する。
【0018】(実施例5)多孔質印材3は、ポリオレフ
ィン樹脂と混練する発熱材4をフタロシアニン系顔料
(チバガイキ社製:ブルーA3R)であり、その量を主
材料に対して50重量%混練させて、使用される赤外線
発光器の赤外線エネルギーを1平方センチメートル当た
り1ジュールにて、あとは実施例1と同様に印面を作成
する。
【0019】(実施例6)多孔質印材3は、ポリオレフ
ィン樹脂と混練する発熱材4をシアニン系色素(大日精
化製:ブルーB)であり、その量を主材料に対して50
重量%混練させて、使用される赤外線エネルギーを1平
方センチメートル当り0.1ジュールにて照射し、あと
は実施例1と同様に印面を作成する。
【0020】(実施例7)多孔質印材3は、ポリオレフ
ィン樹脂と混練する発熱材4をナフトキノン系色素(大
日精化製:レッドC)であり、その量を主材料に対して
30重量%混練させて、使用される赤外線エネルギーを
1平方センチメートル当り15ジュールにて照射し、あ
とは実施例1と同様に印面を作成する。
【0021】(実施例8)多孔質印材3は、ポリオレフ
ィン樹脂と混練する発熱材4をアントラキノン系色素
(チバガイキ社製:レッドA3B)であり、その量を主
材料に対して40重量%混練させて、使用される赤外線
エネルギーを1平方センチメートル当り5ジュールにて
照射し、あとは実施例1と同様に印面を作成する。
【0022】(実施例9)多孔質印材3は、ポリオレフ
ィン樹脂と混練する発熱材4をハイドロタルサイト[M
6Al2(OH)16CO3・4H2O]とし、その量を主
材料に対して5重量%混練させて、使用される赤外線エ
ネルギーを1平方センチメートル当たり5ジュールにて
照射し、あとは実施例1と同様に印面を作成する。
【0023】(実施例10)多孔質印材3は、ポリオレ
フィン樹脂と混練する発熱材4をフタロシアニン系顔料
(チバガイキ社製:ブルーA3R)として、主材料にた
いして1.0重量%を混練させたものである。原稿シー
ト1の作成については、非感光剤5として酸化チタンと
熱可塑性樹脂、添加剤を加えサーマルインキとし、ポリ
エチレンフィルムにコートして、サーマルインキシート
8を作成する。前記サーマルインキは、融点が100度
以上200度以下のものを使用するが、本発明の本実施
例で用いられるサーマルインキシート8は、ワープロの
サーマルヘッドでは溶融するが、熱可塑性樹脂と混練さ
れた発熱材4の発熱エネルギーに対しては溶融しない物
である。正像もしくは鏡像作成可能なワープロを用い
て、インキを塗布した面サーマルインキシート8のイン
キを塗布した面と透明ポリエチレンフィルムを密着させ
て、ワープロのサーマル印刷部分に挿入し、正像もしく
は鏡像を前記透明ポリエチレンフィルムに印字する。そ
の後、透明ポリエチレンフィルムとサーマルインキシー
ト8を剥離する。すると、透明ポリエチレンフィルムに
は、サーマルへッドで溶融し付着したサーマルインキが
存在する。また、サーマルインキシート8は、文字抜け
の状態になっている。こうして、前記透明ポリエチレン
フィルムを原稿シート1としている。
【0024】原稿シート1の文字や図等が鏡像の場合、
鏡像側と反対面を熱可塑性樹脂の多孔質印材3に押圧密
着させ、前記原稿シート1側より赤外線エネルギーを5
ジュール与える。すると、赤外線は、文字や図等の部分
では反射され発熱せず、またそれより先への透過もな
い。その他の部分は、赤外線を透過して多孔質印材3に
混練された発熱材4を発熱させ、熱可塑性樹脂を溶融
し、非多孔質となり印面を作成できる。また、原稿シー
ト1の文字や図等が正像の場合、正像面を熱可塑性樹脂
の多孔質印材3に押圧密着させ、前記原稿シート1側よ
り赤外線エネルギーを15ジュール与える。すると、赤
外線は原稿シート1の基材7を透過し正像を設けた面に
到達する。到達した赤外線は、正像を設けた部分では反
射され、その部分では発熱もせずそれ以上先に進まず熱
可塑性樹脂の多孔質体に混練した発熱材4をも発熱させ
ない。しかし、正像を設けた部分以外では赤外線は、先
に進み前記発熱材4を発熱させ、熱可塑性樹脂を溶融し
て非多孔質となり、印面を作成できる。このとき、熱可
塑性樹脂からなる多孔質印材3は、サーマルインキより
低融点であるので、多孔質印材3へのサーマルインキの
付着はない。(サーマルインキの噛み状態はない。)
【0025】以上より、本発明は発熱材4を混練したこ
とによって、印面を完全にシール出来、更に丈夫にする
ために溶融面(非多孔質面)の厚さを厚くすることが出
来る。また、インキ色に合わせて自由に混在させること
ができるので、インキと同じ多孔質印材3が得られる。
【0026】
【効果】以上の様な構成であるので、容易に印面を製造
出来、細かい鮮明な印影が得られる熱可塑性樹脂の印面
製造方法であり、凹凸金型を使用することなく、赤外線
により安定した印面を容易に製造できる。しかも、印面
の特にはインキが出ない部分(非インキ滲み出し部)を
作る際に原稿シート1の感光剤2、非感光剤5を噛んで
印面に残ることが無く綺麗な印面が得られる。発熱材4
を混練された多孔質の印字体を使用することによって、
つくられた印面は、従来技術でつくられた印面より非イ
ンキ滲み出し部となる溶融した部分の厚さが厚くなり、
多少の凹凸のある捺印物であっても溶融された層が破壊
または傷つけられることはない。本発明の発熱材4を混
練するので、含浸するインキ色にあわせて印字体をつく
れるので、印面をみればインキ色が明らかとなる。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様1の斜視図
【図2】本発明の実施態様1の断面図
【図3】本発明のサーマルインキシート8の断面図
【図4】本発明のサーマルインキシート8の剥離断面図
【図5】本発明の多孔質印材3の内部拡大断面図
【図6】本発明の多孔質印材3の断面図
【0028】
【符号の説明】
1 原稿シート 2 感光剤 3 多孔質印材 4 発熱材 5 悲感光剤 6 ガラス板 7 基材 8 サーマルインキシート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主材である熱可塑性樹脂に対して0.0
    1重量%から50重量%の酸化物系金属微粉末、金属微
    粉末、アルミ化合物、ニトロソ化合物、シアニン色素、
    フタロシアニン系顔料、チオールニッケル錯塩、ナフト
    キノン系、アントラキノン系色素のいずれか少なくとも
    1種以上の発熱材を混在させた多孔質印材の表面に、赤
    外線透過性を有する基材の表面に赤外線遮断性物質によ
    り得ようとする文字や図形等を形成した原稿シートをそ
    の裏面をもって重ねて密着させ、この原稿シートの表側
    から1平方センチメートル当たり0.1〜20ジュール
    の赤外線エネルギーを照射して、印材 表面のうち前記
    赤外線遮断性物質に対応する部分が多孔質のインキ滲み
    出し部として残され、赤外線が透過した他の部分は熱可
    塑性樹脂に混在させた前記物質の発熱補助下に溶融して
    非多孔質の非インキ滲み出し部とされた印面を形成する
    ことを特徴とする多孔性印面の製造方法。
  2. 【請求項2】 赤外線遮断性物質が感光剤である請求項
    1に記載の多孔性印面の製造方法。
  3. 【請求項3】 赤外線遮断性物質が非感光剤である請求
    項1に記載の多孔性印面の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2388817A (en) * 2000-12-05 2003-11-26 Sunlux Corp A porous resin stamp containing phthalocyanine pigments, and a method of manufacturing the same
CN100354143C (zh) * 2005-04-05 2007-12-12 张志华 适用于印章的光敏垫及其制备方法

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