JPH10109469A - 印面の作成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 連続気孔を有する熱可塑性樹脂の多孔質体に
印面を作成する方法において、原稿１を写真撮影により
ネガフィルム３にして、前記ネガフィルム３の感光剤４
が塗布されている面と熱可塑性樹脂製の多孔質体５と密
着させ、前記ネガフィルム３側より赤外線照射し、ネガ
フィルム３の感光剤４が付着している部分と相対する前
記熱可塑性樹脂製の多孔質体５の密着表面を融着し、シ
ールされ非インキ滲み出し部６としその他をインキ滲み
出し部７となることを特徴とした印面の作成方法であ
る。 【効果】 感光剤とともに発熱する物質（発熱材）とし
て金属微粉末或いは、金属化合物微粉末、金属酸化物微
粉末を使用することにより、赤外線照射により発熱した
熱を瞬時に放出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂を素材にし
た連続気孔を有する多孔質体にて、多孔質体に印面を製
造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、多孔質印字体の製造方法として、
特公昭４８−４１９３６号があり、ゴムに充填材及び
水可溶性物質等を混練して、金型に充填後、加熱加圧し
て加硫と共に印字体を形成し、水中にて水可溶性物質を
溶解除去して多孔質印字体を製造する方法である。ま
た、熱可塑性多孔質体による印字体は、特公昭５７−
４６４２０号、特公昭４７−１１７３号がある。とこ
ろで、の先行技術と従来からの技術のなかには、紙原
稿からネガフィルムに一般の写真技術により写し取る。
こうして出来たネガ原稿を用いて、紫外線により感光性
樹脂板に写し、洗浄して感光性樹脂凸版を作成する。こ
の感光性樹脂凸版に熱硬化性樹脂を流し込み凹版を作成
する。この熱硬化性樹脂凹版（原盤）と未加硫ゴムとを
押圧させ加硫する。その後、水溶性溶解物質を未加硫ゴ
ムから溶出して、ゴム印字体を作成する。以上の方法か
らするとゴムを素材とする多孔質印字体はゴム弾性を有
するので、印字体自体が歪まないので、小さい文字、画
数の多い文字等も鮮明捺印できるものであるが、ゴム素
材の製造に手間が掛かる。

【０００３】また、熱可塑性樹脂製の発泡体の印字体は
熱可塑性樹脂の特性である歪みが発生するので、印字体
の文字部が徐々に歪み鮮明捺印出来なくなる。特に、小
さな文字、画数の多い文字が顕著である。熱可塑性樹脂
製多孔質体をキセノン発光機により製造した印字体は、
原稿の基材厚さ、光の屈折、光のエネルギー大小の影
響、及び多孔質体表面の気孔が均一でないため、表面の
溶融を原稿どおりに出来ないので、小さい文字、画数の
多い文字等はつぶれ鮮明捺印が得られない。その原因と
して、特開平８−７２３７６号に開示されている原稿
は、乾式コピーにて透明フィルム上にコピートナーを定
着させた原稿、レーザープリンターにて透明フィルム上
にトナーを定着させた原稿、普通紙に鉛筆、絵具、印
刷、等で書いた原稿１、切り紙、プラスチック等の箔で
作成した原稿等である。即ち、原稿の基材の厚さがそれ
ぞれ異なることと原稿の鮮明性が課題となる。原稿の文
字は、コピートナー、鉛筆（筆記具）、絵具、切り紙、
箔にて作成され、赤外線エネルギーの吸収率がそれぞれ
異なる。特に、全てのものは赤外線を吸収するが、その
吸収率が高い色の順序として黒色、青色、緑色、茶色、
黄色、橙色、赤色の順に低くなることは、赤外線の各色
に対する反射率（あるいは吸収率）の測定等により知ら
れている。（特公昭５２−４９６９号、同５４−２７７
７２号等にも一部記載あり）

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の問題点を解決した熱可塑性樹脂を素材にした多孔質体
から、小さな文字、画数の多い文字まで鮮明捺印できる
多孔質印字体を製造する方法を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】連続気孔を有する熱可塑
性樹脂の多孔質体５に印面を作成する方法において、原
稿１を写真撮影によりネガフィルム３にして、前記ネガ
フィルム３の感光剤４が塗布されている面と熱可塑性樹
脂製の多孔質体５と密着させ、前記ネガフィルム３側よ
り赤外線照射し、ネガフィルム３の感光剤４が付着して
いる部分と相対する前記熱可塑性樹脂製の多孔質体５の
密着表面を融着し、シールされ非インキ滲み出し部６と
しその他をインキ滲み出し部７となることを特徴とした
印面の作成方法とか連続気孔を有する熱可塑性樹脂の多
孔質体５に印面を作成する方法において、原稿１を写真
撮影によりネガフィルム３にして、前記ネガフィルム３
の感光剤４が塗布されている面の反対面（基材１１面）
と熱可塑性樹脂製の多孔質体５と密着させ、前記ネガフ
ィルム３側より赤外線照射し、ネガフィルム３の感光剤
４が付着している部分と相対する前記熱可塑性樹脂製の
多孔質体５の密着表面を融着し、シールされ非インキ滲
み出し部６としその他をインキ滲み出し部７となること
を特徴とした印面の作成方法とか

【０００６】連続気孔を有する熱可塑性樹脂の多孔質体
に印面を作成する方法において、原稿１を写真撮影によ
りポジフィルム８、８Ａにして、前記ポジフィルム８、
８Ａの感光剤４が塗布された面もしくは反対面を、発熱
材９を塗布した発熱フィルム１０と密着させ、更に前記
発熱フィルム１０の発熱材９を塗布した面を熱可塑性樹
脂製の多孔質体５の表面に密着させてポジフィルム８、
８Ａ側から赤外線を照射し非インキ滲み出し部６としそ
の他をインキ滲み出し部７となることを特徴とする印面
の作成方法である。

【０００７】

【作用】熱可塑性樹脂製の多孔質体５の表面にモノクロ
写真のネガフィルム３の感光剤４側の面もしくは反対面
を密着させ、そのネガフィルム３側から、１平方センチ
メートル当たり０．５〜５ジュールの赤外線エネルギー
を照射して、感光剤４と相対する熱可塑性樹脂製の多孔
質体５の表面を溶融させ、多孔質印字体１３を作成する
方法である。また、熱可塑性樹脂製の多孔質体５の表面
に、発熱材９を塗布した発熱フィルム１０の前記発熱材
面を密着させ、更にこの上部にポジフィルム８の感光剤
４が塗布された面もしくは、反対面を密着させポジフィ
ルム８より赤外線エネルギーを照射し、多孔質印字体１
３を作成する方法である。赤外線は、まずポジフィルム
８の感光剤４が存在する部分が発熱し、それ以外の部分
は基材１１を透過して、発熱フィルム１０に達し、発熱
フィルム１０の発熱材９を発熱させ、相対する熱可塑性
樹脂製の多孔質体５の表面を溶融させ、多孔質印字体１
３を作成する方法である。本発明において、最も重要な
点は赤外線を吸収、或いは乱反射により熱エネルギーに
変換する物質と、赤外線の照射エネルギーとの関係にあ
る。赤外線にて熱エネルギーに変換する（以下発熱とい
う）物質の代表的なものはカーボンであることは従来か
ら周知である。しかしながら、カーボンは黒色である
が、黒色染料（例えばニグロシン、酸性染料）はカーボ
ンに比して発熱量が少ない。又厚さ２μのカーボン皮膜
より厚さ５μのカーボン皮膜の方が発熱量が多い。（顔
料コンテントは１０％） 又、厚さ２０μの青色顔料皮膜（顔料コンテント１０
％）と厚さ２μのカーボン皮膜（顔料コンテント１０
％）とはほぼ同一の発熱量である。

【０００８】テスト方法は略式テストであるが、融点７
０℃厚さ５０〜２００μの熱可塑性透明フィルム（例え
ばポリエチレン樹脂等）をテストピースとし、赤外線発
光機からの発光エネルギーは２ジュール、各種の発熱物
質を塗布する基材１１は厚さ５０μのポリエステル透明
樹脂、テスト前と後のテストピース表面を顕微鏡にて観
察した。同様に、平均粒子径３μの真鍮粉、アルミニュ
ーム粉、ステンレス粉を其々エチルアルコールに樹脂を
溶解させたベヒクルに１０％のコンテントで分散させ
た。その混合液を厚さ５０μのポリエステル透明樹脂フ
ィルムに厚さ２μ、及び５μ、１０μのテストピースを
作成（９種類）。又、錫−酸化インジウム微粉末等の金
属酸化物粉をトルエンにアクリル樹脂１２％、その粉末
コンテント２８％の溶液を厚さ５０μのポリエステル透
明樹脂フィルムに厚さ５μ、１０μに塗布したテストピ
ースを作成（２種類）。前記１１種類のテストピースと
前記厚さ２μのカーボン皮膜とを１平方センチメートル
当たり２ジュールの赤外線エネルギーを照射した結果
は、塗布厚さが厚い程深い溶融が得られた。

【０００９】次に、モノクロ写真のネガフィルム３の感
光剤４はハロゲン化銀である。且つ、フィルム定着後は
ハロゲン化銀粒子となっている。このネガフィルム３の
ハロゲン化銀が定着している面（感光剤４面）もしく
は、反対面を熱可塑性樹脂製の多孔質体５の表面に密着
させ、１平方センチメートル当たり１ジュールの赤外線
エネルギーを照射し熱可塑性樹脂製の多孔質体５の表面
を融着し、多孔質印字体１３を得た。モノクロ写真のネ
ガフィルム３の感光剤４（ハロゲン化銀）が赤外線を吸
収して発熱することをテストにより確認すると、厚さ２
μカーボン皮膜と同程度の発熱をする。以上の通り、赤
外線を吸収若しくは乱反射により発熱する物質を各種実
験検討すると、金属化合物または金属の粉末或いは、金
属化合物粒子がカーボンと遜色ない物であることを見い
だした。特に、写真の感光剤４であるハロゲン化銀（塩
化銀、臭化銀、沃化銀等）が顕著である。原稿１から写
真撮影によりネガフィルム３を作成するので、文字の大
きさ、文字の画数、明朝体等の書体を再現率をほぼ１０
０％にする事ができる。多孔質印字体１３は、融着した
部分を非インキ滲み出し部６とし、それ以外をインキ滲
み出し部７として印面を作成する。又、金属化合物であ
るので、発熱後の熱伝導が良く、比熱が小さいので赤外
線エネルギーが少なくて良い。

【００１０】

【実施例】以下本発明を実施例１にて説明する。原稿１
は普通紙２に５ポイントの明朝体文字にて、カーボンリ
ボンにて打出し、更に、新聞記事の一部切取り普通紙２
の空地に貼り原稿１とする。原稿１を原稿１１と同一サ
イズ（倍率１）の写真のネガフィルム３に撮影、現像す
る。一般の写真ネガフィルム３は、基材１１に感光剤４
が塗布されている面の像は鏡像であり、その反対面は正
像として写している。しかし、実施例１で使用する写真
のネガフィルム３は写真機１４の中でレンズやガラスを
利用して感光剤４の面から見ると正像となるように写し
だされる。当然、その反対面から見るとは鏡像となる。
前記の基材１１は、ポリエステルであるが、ポリスチレ
ン、酢化綿、硝化綿であっても良い。一方、熱可塑性樹
脂としてポリエチレン（融点７０℃）１０００部（以下
重量部を示す）を熱ロール（温度６０〜６５℃）にて軟
化させ平均粒径１５μの食塩を６００部を混合分散させ
る。この塩入りポリエチレンを厚さ５mmで押出成形す
る。一辺１０cmの正方形に裁断し、室温にて水中に浸
す。食塩がポリエチレンから完全に溶出させて後乾燥さ
せ熱可塑性樹脂製の多孔質体５とした。

【００１１】多孔質印字体１３の印面の作成方法につい
て説明する。実施例１は、前記の写真のネガフィルム３
の感光剤４が塗布されている面と前記熱可塑性樹脂製の
多孔質体５とを密着させ、キセノン発光機１５（エネル
ギー出力は１平方センチメートル当たり０．５〜５ジュ
ールの可変能力を有し、発光時間は１／１００秒以下で
ある。）にて１平方センチメートル当たり２ジュールの
エネルギーにて発光（赤外線を発光）させた。写真のネ
ガフィルム３の塩化銀が付着している部分と密着した熱
可塑性樹脂製の多孔質体５の表面は、塩化銀の発熱によ
り融着しシールされ、ネガフィルム３を多孔質体４から
取り除き、非インキ滲み出し部６となり、図１２の多孔
質印字体１３となった。この多孔質印字体１３に水、エ
チルアルコール、グリセリンを主溶剤とするベヒクルに
黒色染料を溶解したインキを含浸させ、台木に貼付して
上質紙に捺印した。印影と原稿１を比較すると、５ポイ
ントの文字および新聞記事の文字共に文字カケもなく印
面のシールも充分でインキ汚れも起きないで鮮明な印影
が得られた。

【００１２】本発明の第２の実施例を詳細に説明する。
実施例１のフィルムの基材１１の厚さを５０μ以下にし
た写真ネガフィルム３Ａを実施例２として使用する。そ
して、実施例１との違いは一般のネガフィルム３Ａをそ
のま使用できる。具体的には、３０μの基材１１に実施
例１で使用した感光剤４を塗布し、実施例１と同様の方
法で一般のネガフィルム３Ａを作成する。此のネガフィ
ルム３Ａは、感光剤４が塗布されている面は鏡像、その
反対面（基材１１面）は正像となっている。この、ネガ
フィルム３Ａの感光剤４が塗布されている面と反対面
（基材１１面）と多孔質体５の表面を密着させ、実施例
１と同様に赤外線を照射し、図１２のように多孔質印字
体１３が得られ、インキを印面に含浸させて捺印し、印
影と原稿１とを確認し鮮明な印影がえられた。

【００１３】本発明の第３の実施例を詳細に説明する。
本発明における赤外線による発熱する発熱材９をシート
１２（透明フィルム）に塗布して発熱フィルム１０とし
て使用する方法である。シート１２は、ポリエステル、
ポリプロピレン等の透明シート１２が選択可能であり、
厚さも５０μ（ミクロン）以下が選択可能である。本実
施例３で使用するのはポリエステルシート１２で厚さは
２０μである。発熱材９として、アルミニューム微粉末
を使用し、メチルシクロヘキサンに代表される脂環族系
溶剤に樹脂を溶解させたベヒクルにアルミニューム微粉
末を分散させて１０％のコンテントにした溶液を、厚さ
０．１mmのポリエステルフィルムにコーターにて厚さ５
μに片面塗布乾燥させ、厚さ５μに塗布した発熱フィル
ム１０を作成した。

【００１４】ここで、発熱材９をアルミニューム微粉末
を使用しているが、発熱する物質であれば良い。たとえ
ば、無水珪酸アルミナやその他のアルミニューム化合
物、真鍮粉末、ハロゲン化銀等の金属化合物や金属粉末
そのままが使用可能である。写真機１４により写真フィ
ルムでポジフィルム８を作成し、この時、前記ポジフィ
ルム８の文字や図等を形成する感光剤４物質は、実施例
１、２で使用した物質と同じである。前記ポジフィルム
８は、感光剤４側を鏡像とし、基材１１側を正像であ
る。ポジフィルム８及び熱可塑性樹脂製の多孔質体５を
使用し、発熱フィルム１０のアルミニューム微粉末を塗
布した面を熱可塑性樹脂製の多孔質体５の表面に密着さ
せ、更に写真のポジフィルム８の基材１１面を発熱フィ
ルム１０の上に密着させ、ポジフィルム８側から１平方
センチメートル当たり２ジュールの赤外線エネルギーを
照射した。すると、赤外線は、ポジフィルム８の塩化銀
を定着した部分（黒色部分）で発熱をおこし、それ以外
の部分（白色部分）は赤外線を透過する。ポジフィルム
８を透過した赤外線は、発熱フィルム１０に達し、塗布
された発熱材９を発熱させ、発熱材９と密着した多孔質
体５を溶融着してシールし、発熱フィルム８を多孔質体
５から取り除き、図１２のように非インキ滲み出し部６
となる。多孔質印字体１３の印面に実施例１と同一イン
キを含浸させて、上質紙に捺印しその印影を原稿１と比
較観察した。原稿１の文字と遜色ない印影であった。

【００１５】本発明の実施例４は、前記実施例３のポジ
フィルム８Ａの像を感光剤４側を正像とし、基材１１面
を鏡像としたものを使用し、実施例３と同様にして印面
を作成した特に本発明では実施例１から実施例４の写真
機１４は、それぞれの実施例で使用するネガフィルム
３、３Ａ、ポジフィルム８、８Ａが作成できれば写真機
１４は問はない。

【００１６】

【効果】以上のとおり、感光剤４とともに発熱する物質
（発熱材９）として金属微粉末或いは、金属化合物微粉
末、金属酸化物微粉末を使用することにより、赤外線照
射により発熱した熱を瞬時に放出する。即ち金属の熱伝
導がよいこと、比熱が小さいことにより、発熱材９の面
に密着している熱可塑性樹脂製の多孔質体５表面が瞬時
にシールされ、シール面が比熱小さいので拡大しないこ
とより、文字が細る現象が起きない。したがって小さな
文字、画数の多い文字まで鮮明捺印できる多孔質印字体
１３が得られる。

【００１７】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の写真機と原稿の斜視説明図

【図２】本発明の実施例１に使用するネガフィルムの説
明図

【図３】本発明の実施例１に使用するネガフィルムのＡ
Ａ断面図

【図４】本発明の実施例１の赤外線照射時の分解斜視説
明図

【図５】本発明の実施例１の赤外線照射時の断面説明図

【図６】本発明の実施例２の赤外線照射時の分解斜視説
明図

【図７】本発明の実施例２の赤外線照射時の断面説明図

【図８】本発明の実施例３の赤外線照射時の分解斜視説
明図

【図９】本発明の実施例３の赤外線照射時の断面説明図

【図１０】本発明の実施例４の赤外線照射時の分解斜視
説明図

【図１１】本発明の実施例４の赤外線照射時の断面説明
図

【図１２】本発明の多孔質印字体の参考断面図

【符号の説明】

１ ： 原稿 ２ ： 普通紙 ３ ： ネガフィルム ４ ： 感光剤 ５ ： 多孔質体 ６ ： 非インキ滲み出し部 ７ ： インキ滲み出し部 ８ ： ポジフィルム ９ ： 発熱材 １０ ： 発熱フィルム １１ ： 基材 １２ ： シート １３ ： 多孔質印字体 １４ ： 写真機 １５ ： キセノン発光機

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 連続気孔を有する熱可塑性樹脂の多孔質
   体に印面を作成する方法において、原稿１を写真撮影に
   よりネガフィルム３にして、前記ネガフィルム３の感光
   剤４が塗布されている面と熱可塑性樹脂製の多孔質体５
   と密着させ、前記ネガフィルム３側より赤外線照射し、
   ネガフィルム３の感光剤４が付着している部分と相対す
   る前記熱可塑性樹脂製の多孔質体５の密着表面を融着
   し、シールされ非インキ滲み出し部６としその他をイン
   キ滲み出し部７となることを特徴とした印面の作成方
   法。
2. 【請求項２】 連続気孔を有する熱可塑性樹脂の多孔質
   体に印面を作成する方法において、原稿１を写真撮影に
   よりネガフィルム３Ａにして、前記ネガフィルム３Ａの
   感光剤４が塗布されている面の反対面（基材１１面）と
   熱可塑性樹脂製の多孔質体５と密着させ、前記ネガフィ
   ルム３側より赤外線照射し、ネガフィルム３の感光剤４
   が付着している部分と相対する前記熱可塑性樹脂製の多
   孔質体５の密着表面を融着し、シールされ非インキ滲み
   出し部６としその他をインキ滲み出し部７となることを
   特徴とした印面の作成方法。
3. 【請求項３】 連続気孔を有する熱可塑性樹脂の多孔質
   体に印面を作成する方法において、原稿１を写真撮影に
   よりポジフィルム８、８Ａにして、前記ポジフィルム
   ８、８Ａの感光剤４が塗布された面もしくは反対面を、
   発熱材９を塗布した発熱フィルム１０と密着させ、更に
   前記発熱フィルム１０の発熱材９を塗布した面を熱可塑
   性樹脂製の多孔質体５の表面に密着させてポジフィルム
   ８、８Ａ側から赤外線を照射し非インキ滲み出し部６と
   しその他をインキ滲み出し部７となることを特徴とする
   印面の作成方法。