JPH1021151A - メモリの診断方法及び装置 - Google Patents
メモリの診断方法及び装置Info
- Publication number
- JPH1021151A JPH1021151A JP8186834A JP18683496A JPH1021151A JP H1021151 A JPH1021151 A JP H1021151A JP 8186834 A JP8186834 A JP 8186834A JP 18683496 A JP18683496 A JP 18683496A JP H1021151 A JPH1021151 A JP H1021151A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 異常アクセスされるアドレスが、本来のアド
レスよりも上位アドレス側にあるか若しくは下位アドレ
ス側にあるかにかかわらず、この種のアクセス異常故障
を的確に診断することが可能なメモリの診断方法及び装
置を提供する。 【解決する手段】 診断対象となるメモリの各アドレス
に、当該アドレスと一対一に対応するデータを、下位ア
ドレスから上位アドレスに、並びに、上位アドレスから
下位アドレスに書き込み、その都度、リードアフタライ
ト処理により書き込みデータと読み出しデータとの照合
を行う。
レスよりも上位アドレス側にあるか若しくは下位アドレ
ス側にあるかにかかわらず、この種のアクセス異常故障
を的確に診断することが可能なメモリの診断方法及び装
置を提供する。 【解決する手段】 診断対象となるメモリの各アドレス
に、当該アドレスと一対一に対応するデータを、下位ア
ドレスから上位アドレスに、並びに、上位アドレスから
下位アドレスに書き込み、その都度、リードアフタライ
ト処理により書き込みデータと読み出しデータとの照合
を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリの診断方法
及び装置にかかり、特に半導体RAMのアクセス異常の
診断などに好適なメモリの診断方法及び装置に関する。
及び装置にかかり、特に半導体RAMのアクセス異常の
診断などに好適なメモリの診断方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体RAMの故障診断方法及び
装置としては、例えば、互いにビット反転された関係に
ある一対の“1”,“0”交互パターンデータ(例え
ば、55H,AAH)を用いて各アドレス毎に2回のリ
ード・アフター・ライト処理(以下、RAW処理とい
う)を行ない、書き込みデータと読み出しデータとの照
合結果に基づいて、当該アドレスに異常の有無を診断す
るものが知られている。
装置としては、例えば、互いにビット反転された関係に
ある一対の“1”,“0”交互パターンデータ(例え
ば、55H,AAH)を用いて各アドレス毎に2回のリ
ード・アフター・ライト処理(以下、RAW処理とい
う)を行ない、書き込みデータと読み出しデータとの照
合結果に基づいて、当該アドレスに異常の有無を診断す
るものが知られている。
【0003】このような故障診断方法及び装置によれ
ば、互いにビット反転された関係にある一対の“1”,
“0”交互パターンデータを用いてRAW処理並びに照
合処理を行なうため、各アドレス毎に行なわれる2回の
照合処理のいずれかにおいて、照合不一致が判定される
ことにより、当該アドレスの記憶素子にビット固着の有
無を診断することができるが、その反面、同一の故障診
断用データを用いて全てのアドレスについてRAW処理
を行なうため、特定のアドレスにアクセスしたつもり
が、別のアドレスにアクセスされてしまうといったいわ
ゆるアクセス異常故障については対応することができな
い。
ば、互いにビット反転された関係にある一対の“1”,
“0”交互パターンデータを用いてRAW処理並びに照
合処理を行なうため、各アドレス毎に行なわれる2回の
照合処理のいずれかにおいて、照合不一致が判定される
ことにより、当該アドレスの記憶素子にビット固着の有
無を診断することができるが、その反面、同一の故障診
断用データを用いて全てのアドレスについてRAW処理
を行なうため、特定のアドレスにアクセスしたつもり
が、別のアドレスにアクセスされてしまうといったいわ
ゆるアクセス異常故障については対応することができな
い。
【0004】即ち、このようなアクセス異常とは、例え
ば図6に示されるように、診断対象となるRAMのアド
レスFE00にアクセスしたつもりが、図中破線で示さ
れるように、実際はアドレスFE05にアクセスされる
ような場合であり、このようなアクセス異常故障が生ず
ると、アドレスFE05に正常に書き込まれたデータ
が、その後アドレスFE00に関するアクセスに際して
書き換えられてしまい、予期せぬ誤動作の原因となるこ
とが考えられる。
ば図6に示されるように、診断対象となるRAMのアド
レスFE00にアクセスしたつもりが、図中破線で示さ
れるように、実際はアドレスFE05にアクセスされる
ような場合であり、このようなアクセス異常故障が生ず
ると、アドレスFE05に正常に書き込まれたデータ
が、その後アドレスFE00に関するアクセスに際して
書き換えられてしまい、予期せぬ誤動作の原因となるこ
とが考えられる。
【0005】一方、このようなアクセス異常故障に対応
が可能な故障診断方法及び装置としては、例えば、診断
対象となるRAMの各アドレスに、当該アドレスと一対
一に対応する書き込みデータを、例えば下位アドレスか
ら上位アドレスへ向けて順次に書き込んでおき、その後
これを読み出して当該アドレスとの対応関係をチェック
するものが知られている。
が可能な故障診断方法及び装置としては、例えば、診断
対象となるRAMの各アドレスに、当該アドレスと一対
一に対応する書き込みデータを、例えば下位アドレスか
ら上位アドレスへ向けて順次に書き込んでおき、その後
これを読み出して当該アドレスとの対応関係をチェック
するものが知られている。
【0006】このような故障診断方法及び装置によれ
ば、アクセス異常故障を原因として別のアドレスに書き
込まれたデータについては、そのアドレスに本来書き込
まれるべき固有データと相違するため、その後の読み出
し照合処理に際して照合不一致が生ずることから、この
ようなアクセス異常故障を的確に診断することが可能と
なる。
ば、アクセス異常故障を原因として別のアドレスに書き
込まれたデータについては、そのアドレスに本来書き込
まれるべき固有データと相違するため、その後の読み出
し照合処理に際して照合不一致が生ずることから、この
ようなアクセス異常故障を的確に診断することが可能と
なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等の鋭意研究によれば、上述のアクセス異常故障対応
の故障診断方法及び装置にあっても、アクセス異常の内
容によっては、必ずしも充分にこれを診断することがで
きないとの知見が得られた。即ち、この故障診断方法及
び装置にあっては、誤って別のアドレスに書き込まれた
データがその後の読み出し処理まで保存されていること
が必要とされるのであるが、例えば図7に示されるよう
に、下位アドレスから上位アドレスへと各アドレス固有
のデータを書き込んでいく途中で、アドレス06に対す
る書き込みに際して、アクセス異常を原因として別のア
ドレスであるアドレス09に対して誤ったデータ06が
書き込まれるような場合を想定すると、このアドレス0
9に書き込まれた誤ったデータ06は、アドレス09に
対する書き込みに際して、正常なデータ09によって上
書き消去されてしまうため、その後の読み出し処理に際
しては、アドレス09からは正常なデータ09が読み出
されてしまい、このようなアクセス異常故障の存在を診
断することができないのである。
者等の鋭意研究によれば、上述のアクセス異常故障対応
の故障診断方法及び装置にあっても、アクセス異常の内
容によっては、必ずしも充分にこれを診断することがで
きないとの知見が得られた。即ち、この故障診断方法及
び装置にあっては、誤って別のアドレスに書き込まれた
データがその後の読み出し処理まで保存されていること
が必要とされるのであるが、例えば図7に示されるよう
に、下位アドレスから上位アドレスへと各アドレス固有
のデータを書き込んでいく途中で、アドレス06に対す
る書き込みに際して、アクセス異常を原因として別のア
ドレスであるアドレス09に対して誤ったデータ06が
書き込まれるような場合を想定すると、このアドレス0
9に書き込まれた誤ったデータ06は、アドレス09に
対する書き込みに際して、正常なデータ09によって上
書き消去されてしまうため、その後の読み出し処理に際
しては、アドレス09からは正常なデータ09が読み出
されてしまい、このようなアクセス異常故障の存在を診
断することができないのである。
【0008】尚、図7の例であれば、上位アドレス側か
ら下位アドレス側へ向けて書き込み処理を行なうことに
よって、このような問題を解決できると一見思われがち
であるが、その実、このようなアドレス異常故障の原因
は、RAMを構成する半導体チップ上の欠陥に起因する
ことが多いため、異常なアクセスが上位アドレス側に生
ずるか若しくは下位アドレス側に生ずるかは予測が困難
であり、そのため書き込み順序の変更だけでは、全ての
アクセス異常に対応することは不可能である。
ら下位アドレス側へ向けて書き込み処理を行なうことに
よって、このような問題を解決できると一見思われがち
であるが、その実、このようなアドレス異常故障の原因
は、RAMを構成する半導体チップ上の欠陥に起因する
ことが多いため、異常なアクセスが上位アドレス側に生
ずるか若しくは下位アドレス側に生ずるかは予測が困難
であり、そのため書き込み順序の変更だけでは、全ての
アクセス異常に対応することは不可能である。
【0009】この発明は、従来のアクセス異常対応型の
故障診断方法及び装置における上述の問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
異常アクセスされるアドレスが、本来のアドレスよりも
上位アドレス側にあるか若しくは下位アドレス側にある
かにかかわらず、この種のアクセス異常故障を的確に診
断することが可能なメモリの診断方法及び装置を提供す
ることにある。
故障診断方法及び装置における上述の問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
異常アクセスされるアドレスが、本来のアドレスよりも
上位アドレス側にあるか若しくは下位アドレス側にある
かにかかわらず、この種のアクセス異常故障を的確に診
断することが可能なメモリの診断方法及び装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1に記
載の発明は、診断対象となるメモリの各アドレスに、当
該アドレスと一対一に対応する書き込みデータを、下位
アドレスから上位アドレスへ若しくは上位アドレスから
下位アドレスへのいずれかの書き込み方向にて順次に書
き込む第1のデータ書き込みステップと、前記第1のデ
ータ書き込みステップに続いて、前記メモリの各アドレ
スからデータを読み出すと共に、該読み出しデータを前
記第1のデータ書き込みステップにて書き込まれた前記
書き込みデータと照合する第1のデータ照合ステップ
と、前記第1のデータ照合ステップにて照合一致が確認
されたことを条件として、前記メモリの各アドレスに、
当該アドレスと一対一に対応する書き込みデータを、前
記第1のデータ書き込みステップにおける書き込み方向
とは反対方向の書き込み方向にて書き込む第2のデータ
書き込みステップと、前記第2のデータ書き込みステッ
プに続いて、前記メモリの各アドレスからデータを読み
出すと共に、該読み出しデータを前記第2のデータ書き
込みステップにて書き込まれた前記書き込みデータと照
合する第2のデータ照合ステップと、を備え、それによ
り、前記第2のデータ照合ステップにおいても照合一致
が確認された場合に限り、前記メモリが正常であると判
定することを特徴とするメモリの診断方法にある。
載の発明は、診断対象となるメモリの各アドレスに、当
該アドレスと一対一に対応する書き込みデータを、下位
アドレスから上位アドレスへ若しくは上位アドレスから
下位アドレスへのいずれかの書き込み方向にて順次に書
き込む第1のデータ書き込みステップと、前記第1のデ
ータ書き込みステップに続いて、前記メモリの各アドレ
スからデータを読み出すと共に、該読み出しデータを前
記第1のデータ書き込みステップにて書き込まれた前記
書き込みデータと照合する第1のデータ照合ステップ
と、前記第1のデータ照合ステップにて照合一致が確認
されたことを条件として、前記メモリの各アドレスに、
当該アドレスと一対一に対応する書き込みデータを、前
記第1のデータ書き込みステップにおける書き込み方向
とは反対方向の書き込み方向にて書き込む第2のデータ
書き込みステップと、前記第2のデータ書き込みステッ
プに続いて、前記メモリの各アドレスからデータを読み
出すと共に、該読み出しデータを前記第2のデータ書き
込みステップにて書き込まれた前記書き込みデータと照
合する第2のデータ照合ステップと、を備え、それによ
り、前記第2のデータ照合ステップにおいても照合一致
が確認された場合に限り、前記メモリが正常であると判
定することを特徴とするメモリの診断方法にある。
【0011】この請求項1の発明では、前述した各アド
レスに固有なデータを用いたRAW処理を、データ書き
込み方向を異ならせて、双方向について行なっている。
即ち、第1回目のRAW処理は、『第1のデータ書き込
みステップ』と『第1のデータ照合ステップ』とを用い
て行なわれ、さらに第2回目のRAW処理は、『第2の
データ書き込みステップ』と『第2のデータ照合ステッ
プ』とを用いて行なわれる。加えて、これら第1回目の
RAW処理と第2回目のRAW処理との間には、『第1
のデータ照合ステップにて照合一致が確認されたことを
条件として』として、一定の条件付けがなされている。
更に、最終的にメモリが正常であると判定するについて
は、『第2のデータ照合ステップにおいても照合一致が
確認された場合に限り』として、一定の条件付けがなさ
れている。
レスに固有なデータを用いたRAW処理を、データ書き
込み方向を異ならせて、双方向について行なっている。
即ち、第1回目のRAW処理は、『第1のデータ書き込
みステップ』と『第1のデータ照合ステップ』とを用い
て行なわれ、さらに第2回目のRAW処理は、『第2の
データ書き込みステップ』と『第2のデータ照合ステッ
プ』とを用いて行なわれる。加えて、これら第1回目の
RAW処理と第2回目のRAW処理との間には、『第1
のデータ照合ステップにて照合一致が確認されたことを
条件として』として、一定の条件付けがなされている。
更に、最終的にメモリが正常であると判定するについて
は、『第2のデータ照合ステップにおいても照合一致が
確認された場合に限り』として、一定の条件付けがなさ
れている。
【0012】ここで、『当該アドレスと一対一に対応す
る書き込みデータ』とあるのは、各書き込みデータは各
アドレスに固有な内容を有することを意味しており、実
施の形態に示されるように、アドレスの下位2桁の内容
とデータの内容が一致することを必ずしも要件とするも
のではない。例えば、アドレスが00,01,02,・
・・と増加するのに対し、データについてはFF,F
E,FD・・・の如きに減少させても良いし、更には各
アドレスに対して、ランダムな順序で各アドレス固有の
データを書き込んでも良い。
る書き込みデータ』とあるのは、各書き込みデータは各
アドレスに固有な内容を有することを意味しており、実
施の形態に示されるように、アドレスの下位2桁の内容
とデータの内容が一致することを必ずしも要件とするも
のではない。例えば、アドレスが00,01,02,・
・・と増加するのに対し、データについてはFF,F
E,FD・・・の如きに減少させても良いし、更には各
アドレスに対して、ランダムな順序で各アドレス固有の
データを書き込んでも良い。
【0013】又、各アドレスからのデータ読み出し順序
については、特に規定はしていない。
については、特に規定はしていない。
【0014】従って、下位アドレスから上位アドレスへ
向けて順番に読み出したり、その逆に、上位アドレスか
ら下位アドレスへ向けて読み出すこともできる。更に
は、ランダムなアドレス順序で読み出すことも可能であ
る。
向けて順番に読み出したり、その逆に、上位アドレスか
ら下位アドレスへ向けて読み出すこともできる。更に
は、ランダムなアドレス順序で読み出すことも可能であ
る。
【0015】更に、この請求項1に記載の発明の目的
は、いわゆるアクセス異常故障を診断するものであっ
て、その診断結果をどのように利用するかについては、
特に規定はしていない。従って、メモリが正常であると
判定された場合に、直ちにシステムプログラムの起動を
開始したり、あるいはパソコン内蔵のRAMなどであれ
ば、その旨を画面に表示させたり、様々な対応をとるこ
とが可能であろう。
は、いわゆるアクセス異常故障を診断するものであっ
て、その診断結果をどのように利用するかについては、
特に規定はしていない。従って、メモリが正常であると
判定された場合に、直ちにシステムプログラムの起動を
開始したり、あるいはパソコン内蔵のRAMなどであれ
ば、その旨を画面に表示させたり、様々な対応をとるこ
とが可能であろう。
【0016】尚、この請求項1に記載の発明では、第1
のデータ照合ステップ若しくは第2のデータ照合ステッ
プにおいて、照合不一致が判定された場合については規
定されていないが、もちろんこの場合には、当該メモリ
は異常であると判定して、必要であれば、所定のメモリ
異常対応処理を実行することとなるであろう。つまり、
ここで、『メモリが正常であると判定することを特徴と
する』として、メモリ正常時の判定方法について規定し
たのは、先に説明した従来のメモリ診断方法において
は、第1回目のRAW処理のみにおいて直ちにメモリが
正常であると判定するようにしていたため、それとの相
違を明確にするためこのように規定したものである。
のデータ照合ステップ若しくは第2のデータ照合ステッ
プにおいて、照合不一致が判定された場合については規
定されていないが、もちろんこの場合には、当該メモリ
は異常であると判定して、必要であれば、所定のメモリ
異常対応処理を実行することとなるであろう。つまり、
ここで、『メモリが正常であると判定することを特徴と
する』として、メモリ正常時の判定方法について規定し
たのは、先に説明した従来のメモリ診断方法において
は、第1回目のRAW処理のみにおいて直ちにメモリが
正常であると判定するようにしていたため、それとの相
違を明確にするためこのように規定したものである。
【0017】そして、この請求項1に記載の発明によれ
ば、各アドレス固有のデータを用いたRAW処理が、双
方向のデータ書き込みに関して行なわれるため、図7で
説明したような、異常アクセスされるアドレスが、書き
込み順序の前方に位置するような場合であっても、いず
れかの方向のRAW処理において、このようなアクセス
異常故障を的確に診断可能となる。
ば、各アドレス固有のデータを用いたRAW処理が、双
方向のデータ書き込みに関して行なわれるため、図7で
説明したような、異常アクセスされるアドレスが、書き
込み順序の前方に位置するような場合であっても、いず
れかの方向のRAW処理において、このようなアクセス
異常故障を的確に診断可能となる。
【0018】この出願の請求項2に記載の発明は、前記
第1のデータ書き込みステップにて書き込まれる書き込
みデータと前記第2のデータ書き込みステップにて書き
込まれる書き込みデータとは、互いにビット反転された
関係にあることを特徴とする請求項1に記載のメモリの
診断方法にある。
第1のデータ書き込みステップにて書き込まれる書き込
みデータと前記第2のデータ書き込みステップにて書き
込まれる書き込みデータとは、互いにビット反転された
関係にあることを特徴とする請求項1に記載のメモリの
診断方法にある。
【0019】この請求項2に記載の発明では、第1回目
のRAW処理と第2回目のRAW処理とで用いられる書
き込みデータとして、互いにビット反転された関係にあ
る一対の書き込みデータを用いている。
のRAW処理と第2回目のRAW処理とで用いられる書
き込みデータとして、互いにビット反転された関係にあ
る一対の書き込みデータを用いている。
【0020】ここで、『互いにビット反転された関係』
とあるのは、例えば、00H(16進数の00の意味)
とFFH,01HとアドレスFEH,02HとFDHと
の関係などを指すものである。
とあるのは、例えば、00H(16進数の00の意味)
とFFH,01HとアドレスFEH,02HとFDHと
の関係などを指すものである。
【0021】そして、この請求項2に記載の発明によれ
ば、第1回目のRAW処理と第2回目のRAW処理と
で、互いにビット反転された関係にある一対の書き込み
データを用いているため、請求項1に記載の効果に加
え、メモリのアドレスのうちビット固着故障を起こして
いるアドレスについても診断することが可能となる。
ば、第1回目のRAW処理と第2回目のRAW処理と
で、互いにビット反転された関係にある一対の書き込み
データを用いているため、請求項1に記載の効果に加
え、メモリのアドレスのうちビット固着故障を起こして
いるアドレスについても診断することが可能となる。
【0022】この出願の請求項3に記載の発明は、前記
第1の書き込みステップ若しくは第2の書き込みステッ
プにて使用される書き込みデータは、端から順に1ずつ
増加若しくは減少する一連の数値データで構成されるこ
とを特徴とする請求項1に記載のメモリの診断方法にあ
る。
第1の書き込みステップ若しくは第2の書き込みステッ
プにて使用される書き込みデータは、端から順に1ずつ
増加若しくは減少する一連の数値データで構成されるこ
とを特徴とする請求項1に記載のメモリの診断方法にあ
る。
【0023】この請求項3に記載の発明においては、各
アドレス固有の書き込みデータとして、順に1つづつ増
加若しくは減少する一連の数値データが採用されてい
る。尚、ここで『一連の数値データ』とあるのは、単に
データの連続性を規定したものに過ぎず、実施の形態に
示されるように、各アドレスの下位2桁のデータと書き
込みデータとが一致することまでをも必ずしも要件とす
るものではない。
アドレス固有の書き込みデータとして、順に1つづつ増
加若しくは減少する一連の数値データが採用されてい
る。尚、ここで『一連の数値データ』とあるのは、単に
データの連続性を規定したものに過ぎず、実施の形態に
示されるように、各アドレスの下位2桁のデータと書き
込みデータとが一致することまでをも必ずしも要件とす
るものではない。
【0024】そして、この請求項3に記載の発明によれ
ば、カウントアップ処理若しくはカウントダウン処理に
て書き込みデータを生成できるため、書き込みデータの
生成処理が簡便なものとなる。
ば、カウントアップ処理若しくはカウントダウン処理に
て書き込みデータを生成できるため、書き込みデータの
生成処理が簡便なものとなる。
【0025】この出願の請求項4に記載の発明は、診断
対象となるメモリの各アドレスに、当該アドレスと一対
一に対応する書き込みデータを、下位アドレスから上位
アドレスへ若しくは上位アドレスから下位アドレスへの
いずれかの書き込み方向にて順次に書き込む第1のデー
タ書き込み手段と、前記第1のデータ書き込み手段に続
いて、前記メモリの各アドレスからデータを読み出すと
共に、該読み出しデータを前記第1のデータ書き込み手
段にて書き込まれた前記書き込みデータと照合する第1
のデータ照合手段と、前記第1の照合手段にて照合一致
が確認されたことを条件として、前記メモリの各アドレ
スに、当該アドレスと一対一に対応する書き込みデータ
を、前記第1のデータ書き込み手段における書き込み方
向とは反対方向の書き込み方向にて書き込む第2のデー
タ書き込み手段と、前記第2のデータ書き込み手段に続
いて、前記メモリの各アドレスからデータを読み出して
読み出すと共に、該読み出しデータを前記第2のデータ
書き込み手段にて書き込まれた前記書き込みデータと照
合する第2のデータ照合手段と、を備え、それにより、
第2のデータ照合手段においても照合一致が確認された
場合に限り、前記メモリが正常であると判定することを
特徴とするメモリの診断装置にある。
対象となるメモリの各アドレスに、当該アドレスと一対
一に対応する書き込みデータを、下位アドレスから上位
アドレスへ若しくは上位アドレスから下位アドレスへの
いずれかの書き込み方向にて順次に書き込む第1のデー
タ書き込み手段と、前記第1のデータ書き込み手段に続
いて、前記メモリの各アドレスからデータを読み出すと
共に、該読み出しデータを前記第1のデータ書き込み手
段にて書き込まれた前記書き込みデータと照合する第1
のデータ照合手段と、前記第1の照合手段にて照合一致
が確認されたことを条件として、前記メモリの各アドレ
スに、当該アドレスと一対一に対応する書き込みデータ
を、前記第1のデータ書き込み手段における書き込み方
向とは反対方向の書き込み方向にて書き込む第2のデー
タ書き込み手段と、前記第2のデータ書き込み手段に続
いて、前記メモリの各アドレスからデータを読み出して
読み出すと共に、該読み出しデータを前記第2のデータ
書き込み手段にて書き込まれた前記書き込みデータと照
合する第2のデータ照合手段と、を備え、それにより、
第2のデータ照合手段においても照合一致が確認された
場合に限り、前記メモリが正常であると判定することを
特徴とするメモリの診断装置にある。
【0026】そして、この請求項4に記載の発明によれ
ば、前記請求項1に記載の発明と同様な効果がある。
ば、前記請求項1に記載の発明と同様な効果がある。
【0027】この出願の請求項5に記載の発明は、前記
第1のデータ書き込み手段にて書き込まれる書き込みデ
ータと前記第2のデータ書き込み手段にて書き込まれる
書き込みデータとは、互いにビット反転された関係にあ
ることを特徴とする請求項4に記載のメモリの診断装置
にある。
第1のデータ書き込み手段にて書き込まれる書き込みデ
ータと前記第2のデータ書き込み手段にて書き込まれる
書き込みデータとは、互いにビット反転された関係にあ
ることを特徴とする請求項4に記載のメモリの診断装置
にある。
【0028】そして、この請求項5に記載の発明によれ
ば、前記請求項2に記載の発明と同様な効果がある。
ば、前記請求項2に記載の発明と同様な効果がある。
【0029】この出願の請求項6に記載の発明は、前記
第1の書き込み手段若しくは第2の書き込み手段にて使
用される書き込みデータは、端から順に1ずつ増加若し
くは減少する一連の数値データで構成されることを特徴
とする請求項4に記載のメモリの診断装置にある。
第1の書き込み手段若しくは第2の書き込み手段にて使
用される書き込みデータは、端から順に1ずつ増加若し
くは減少する一連の数値データで構成されることを特徴
とする請求項4に記載のメモリの診断装置にある。
【0030】そして、この請求項6に記載の発明によれ
ば、前記請求項3に記載の発明と同様な効果がある。
ば、前記請求項3に記載の発明と同様な効果がある。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。本発
明にかかるメモリの診断方法及び装置は、書き換え可能
なメモリ(例えば、半導体RAM)が適用された様々な
システム(パソコン,ワークステーション,各種情報処
理装置,制御用マイクロコンピュータなど)に広く適用
が可能であるが、この例では車両用電子制御ユニット
(以下、ECUという)内の半導体RAMに適用した場
合で説明する。
形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。本発
明にかかるメモリの診断方法及び装置は、書き換え可能
なメモリ(例えば、半導体RAM)が適用された様々な
システム(パソコン,ワークステーション,各種情報処
理装置,制御用マイクロコンピュータなど)に広く適用
が可能であるが、この例では車両用電子制御ユニット
(以下、ECUという)内の半導体RAMに適用した場
合で説明する。
【0032】車両用ECUのシステム構成を図1のブロ
ック図に示す。同図に示されるように、この車両用EC
Uは、8ビット構成の1チップマイクロコンピュータ1
と、外部RAM2とから構成されている。1チップマイ
クロコンピュータ1内には、CPU1a,ROM1b,
内部RAM1c及びインタフェース1dが内蔵されてい
る。そして、以下の説明では、1チップマイクロコンピ
ュータ1内の内部RAM1c並びに1チップマイクロコ
ンピュータ1の外部に設けられた外部RAM2につい
て、本発明のメモリ診断方法及び装置が適用されてい
る。
ック図に示す。同図に示されるように、この車両用EC
Uは、8ビット構成の1チップマイクロコンピュータ1
と、外部RAM2とから構成されている。1チップマイ
クロコンピュータ1内には、CPU1a,ROM1b,
内部RAM1c及びインタフェース1dが内蔵されてい
る。そして、以下の説明では、1チップマイクロコンピ
ュータ1内の内部RAM1c並びに1チップマイクロコ
ンピュータ1の外部に設けられた外部RAM2につい
て、本発明のメモリ診断方法及び装置が適用されてい
る。
【0033】即ち、1チップマイクロコンピュータ1内
のROM1bには、車両用ECUとしての本来の制御プ
ログラムの他に、各種の診断プログラムが格納されてお
り、本発明のメモリ診断方法及び装置はこの診断プログ
ラムを用いて実現されている。内部RAM1c並びに外
部RAM2は、CPU1aのアドレス空間に配置されて
おり、本発明ではこれらRAM1c,2について、診断
プログラムの実行に先立ち、メモリ診断を実行するもの
とする。
のROM1bには、車両用ECUとしての本来の制御プ
ログラムの他に、各種の診断プログラムが格納されてお
り、本発明のメモリ診断方法及び装置はこの診断プログ
ラムを用いて実現されている。内部RAM1c並びに外
部RAM2は、CPU1aのアドレス空間に配置されて
おり、本発明ではこれらRAM1c,2について、診断
プログラムの実行に先立ち、メモリ診断を実行するもの
とする。
【0034】ROM1bに格納されたメモリ診断用プロ
グラムの構成を、図2〜図4のフローチャート、並び
に、図5のメモリマップを参照して詳細に説明する。
グラムの構成を、図2〜図4のフローチャート、並び
に、図5のメモリマップを参照して詳細に説明する。
【0035】図5に示されるように、内部RAM1c並
びに外部RAM2は、CPU1aが有するアドレス空間
の中で、アドレスFD00H〜FEFFHに相当するア
ドレス空間にマッピングされている。そして、本発明に
あっては、これらのRAMがマッピングされたアドレス
空間FD00H〜FEFFHに対して、各アドレスに固
有な書き込みデータを用いて、しかもデータ書き込み方
法を異ならせて、2回のRAW処理を行ない、いずれの
回のRAW処理においても照合一致が確認された場合に
限り、当該RAMを正常なものと診断するものである。
びに外部RAM2は、CPU1aが有するアドレス空間
の中で、アドレスFD00H〜FEFFHに相当するア
ドレス空間にマッピングされている。そして、本発明に
あっては、これらのRAMがマッピングされたアドレス
空間FD00H〜FEFFHに対して、各アドレスに固
有な書き込みデータを用いて、しかもデータ書き込み方
法を異ならせて、2回のRAW処理を行ない、いずれの
回のRAW処理においても照合一致が確認された場合に
限り、当該RAMを正常なものと診断するものである。
【0036】まず、診断処理の最初に行なわれるベース
アドレスのビット固着診断処理を、図2のフローチャー
トを参照して詳細に説明する。周知の如く、この種の8
ビットマイクロコンピュータのアドレスバスは16ビッ
ト構成とされており、CPU1a内の演算部には、それ
ぞれ8ビット構成の上位桁アドレスレジスタと下位桁ア
ドレスレジスタとが内蔵されている。メモリアクセスを
行なう場合、アドレスデータを構成する16ビットのデ
ータは、それら上位桁アドレスレジスタと下位桁アドレ
スレジスタとに8ビットづつ格納される。以上の前提の
もとに、処理が開始されると、まず、上位桁アドレスレ
ジスタには、ベースアドレスFD00Hを構成する上位
8ビットデータFDHが格納され、また下位桁アドレス
レジスタにはベースアドレスFD00Hを構成する下位
8ビットデータ00Hが格納され、その状態でアクセス
されたメモリアドレスには、アドレスデータの上位2桁
に相当するデータFDHが書き込まれる(ステップ20
1)。同様にして、メモリアクセス動作が行なわれ、メ
モリ内のアドレスFE00Hには当該アドレスデータの
上位2桁を構成するデータFEHが格納される(ステッ
プ202)。
アドレスのビット固着診断処理を、図2のフローチャー
トを参照して詳細に説明する。周知の如く、この種の8
ビットマイクロコンピュータのアドレスバスは16ビッ
ト構成とされており、CPU1a内の演算部には、それ
ぞれ8ビット構成の上位桁アドレスレジスタと下位桁ア
ドレスレジスタとが内蔵されている。メモリアクセスを
行なう場合、アドレスデータを構成する16ビットのデ
ータは、それら上位桁アドレスレジスタと下位桁アドレ
スレジスタとに8ビットづつ格納される。以上の前提の
もとに、処理が開始されると、まず、上位桁アドレスレ
ジスタには、ベースアドレスFD00Hを構成する上位
8ビットデータFDHが格納され、また下位桁アドレス
レジスタにはベースアドレスFD00Hを構成する下位
8ビットデータ00Hが格納され、その状態でアクセス
されたメモリアドレスには、アドレスデータの上位2桁
に相当するデータFDHが書き込まれる(ステップ20
1)。同様にして、メモリアクセス動作が行なわれ、メ
モリ内のアドレスFE00Hには当該アドレスデータの
上位2桁を構成するデータFEHが格納される(ステッ
プ202)。
【0037】次いで、それら2つのベースアドレスFD
00H,FE00Hのデータがメモリから読み出され、
これら読み出されたデータは当初の書き込みデータFD
H,FEHと照合される。ここで、照合不一致と判定さ
れると(ステップ203NO)、ベースアドレスFD0
0H若しくはFE00Hのいずれかに何らかのメモリ故
障が生じていると診断されて、図4に示されるRAM異
常時処理(ステップ417)が実行される。このRAM
異常時処理(ステップ417)では、メモリ故障が生じ
ていることを外部に報知させたり、あるいは制御プログ
ラムへの移行を禁止するなどの適切な処理がとられる。
00H,FE00Hのデータがメモリから読み出され、
これら読み出されたデータは当初の書き込みデータFD
H,FEHと照合される。ここで、照合不一致と判定さ
れると(ステップ203NO)、ベースアドレスFD0
0H若しくはFE00Hのいずれかに何らかのメモリ故
障が生じていると診断されて、図4に示されるRAM異
常時処理(ステップ417)が実行される。このRAM
異常時処理(ステップ417)では、メモリ故障が生じ
ていることを外部に報知させたり、あるいは制御プログ
ラムへの移行を禁止するなどの適切な処理がとられる。
【0038】これに対して、2つのベースアドレスFD
00H,FE00Hから読み出された読み出しデータと
当初の書き込みデータとの照合の結果、両者が一致する
と判定されると(ステップ203YES)、続いてアド
レスFD00H,FE00Hには、ビット反転されたデ
ータの書き込みが行なわれる。即ち、アドレスFD00
Hには先ほど書き込まれたデータFDHのビット反転結
果に相当する02Hが書き込まれ(ステップ204)、
更にアドレスFE00Hには先に書き込まれたデータF
EHのビット反転結果に相当するデータ01Hが書き込
まれ(ステップ205)、その後同様にして、それらの
アドレスFD00H,FE00Hからのデータ読み出し
が行なわれ、更に書き込みデータと読み出しデータとの
照合が行なわれる(ステップ206)。ここで、照合不
一致と判定されれば(ステップ206NO)、先に説明
したRAM異常時処理(ステップ417)が実行される
のに対し、照合一致と判定された場合には(ステップ2
06YES)、図3に進んでアドレス順方向のアクセス
異常診断処理が実行される。
00H,FE00Hから読み出された読み出しデータと
当初の書き込みデータとの照合の結果、両者が一致する
と判定されると(ステップ203YES)、続いてアド
レスFD00H,FE00Hには、ビット反転されたデ
ータの書き込みが行なわれる。即ち、アドレスFD00
Hには先ほど書き込まれたデータFDHのビット反転結
果に相当する02Hが書き込まれ(ステップ204)、
更にアドレスFE00Hには先に書き込まれたデータF
EHのビット反転結果に相当するデータ01Hが書き込
まれ(ステップ205)、その後同様にして、それらの
アドレスFD00H,FE00Hからのデータ読み出し
が行なわれ、更に書き込みデータと読み出しデータとの
照合が行なわれる(ステップ206)。ここで、照合不
一致と判定されれば(ステップ206NO)、先に説明
したRAM異常時処理(ステップ417)が実行される
のに対し、照合一致と判定された場合には(ステップ2
06YES)、図3に進んでアドレス順方向のアクセス
異常診断処理が実行される。
【0039】アドレス順方向のアクセス異常診断処理の
詳細を図3のフローチャートを参照して詳細に説明す
る。このアドレス順方向のアクセス異常診断処理は、ア
ドレスFD00H〜FDFFHに対する書き込み処理
(ステップ301〜304)と、アドレスFE00H〜
FEFFHに対する書き込み処理(ステップ305〜3
08)と、アドレスFD00H〜FDFFHからの読み
出し照合処理(ステップ309〜312)と、アドレス
FE00H〜FEFFHからの読み出し照合処理(ステ
ップ313〜316)とから構成されている。
詳細を図3のフローチャートを参照して詳細に説明す
る。このアドレス順方向のアクセス異常診断処理は、ア
ドレスFD00H〜FDFFHに対する書き込み処理
(ステップ301〜304)と、アドレスFE00H〜
FEFFHに対する書き込み処理(ステップ305〜3
08)と、アドレスFD00H〜FDFFHからの読み
出し照合処理(ステップ309〜312)と、アドレス
FE00H〜FEFFHからの読み出し照合処理(ステ
ップ313〜316)とから構成されている。
【0040】即ち、同図において処理が開始されると、
まず、アドレスFD00H〜FDFFHに対する書き込
み処理が実行される。即ち、この処理では、まずそれぞ
れ8ビット構成からなるアドレスカウンタレジスタB並
びにデータカウンタレジスタCには、アドレス初期値並
びにデータ初期値としてそれぞれ00H,00Hが初期
設定される(ステップ301)。次いで、先に説明した
上位桁アドレスレジスタ、下位桁アドレスレジスタ、並
びに、アドレスカウンタレジスタBの内容により定義さ
れるメモリアドレスに対して、データカウンタレジスタ
Cの内容に従ってデータ書き込み処理が行なわれる。即
ち、16ビットアドレスデータの上位8ビットの値は、
上位桁アドレスレジスタの内容であるFDHによって定
義され、また16ビットアドレスデータの下位8ビット
の内容は、下位桁アドレスレジスタの内容である00H
とアドレスカウンタレジスタBの内容との加算値により
定義され、更に書き込まれるべきデータの内容はデータ
カウンタレジスタCの内容により特定される(ステップ
302)。この処理は、アドレスカウンタレジスタB並
びにデータカウンタレジスタCの内容を+1ずつ歩進さ
せながら(ステップ303)、アドレスカウンタレジス
タBの内容がFFHに達するまで(ステップ304N
O)、繰り返し実行され、アドレスカウンタレジスタB
の内容がFFHを越えると共に(ステップ304YE
S)、メモリアドレスFD00H〜FDFFHに対する
書き込み処理は終了する。
まず、アドレスFD00H〜FDFFHに対する書き込
み処理が実行される。即ち、この処理では、まずそれぞ
れ8ビット構成からなるアドレスカウンタレジスタB並
びにデータカウンタレジスタCには、アドレス初期値並
びにデータ初期値としてそれぞれ00H,00Hが初期
設定される(ステップ301)。次いで、先に説明した
上位桁アドレスレジスタ、下位桁アドレスレジスタ、並
びに、アドレスカウンタレジスタBの内容により定義さ
れるメモリアドレスに対して、データカウンタレジスタ
Cの内容に従ってデータ書き込み処理が行なわれる。即
ち、16ビットアドレスデータの上位8ビットの値は、
上位桁アドレスレジスタの内容であるFDHによって定
義され、また16ビットアドレスデータの下位8ビット
の内容は、下位桁アドレスレジスタの内容である00H
とアドレスカウンタレジスタBの内容との加算値により
定義され、更に書き込まれるべきデータの内容はデータ
カウンタレジスタCの内容により特定される(ステップ
302)。この処理は、アドレスカウンタレジスタB並
びにデータカウンタレジスタCの内容を+1ずつ歩進さ
せながら(ステップ303)、アドレスカウンタレジス
タBの内容がFFHに達するまで(ステップ304N
O)、繰り返し実行され、アドレスカウンタレジスタB
の内容がFFHを越えると共に(ステップ304YE
S)、メモリアドレスFD00H〜FDFFHに対する
書き込み処理は終了する。
【0041】すると、図5に示されるように、アドレス
FD00H〜FDFFHには、下位アドレスから上位ア
ドレスに向けて、各アドレスの下位2桁に相当する数値
データが、00H,01H,02H,03H・・・FC
H,FDH,FEH,FFHの如く順番に書き込まれて
いく。
FD00H〜FDFFHには、下位アドレスから上位ア
ドレスに向けて、各アドレスの下位2桁に相当する数値
データが、00H,01H,02H,03H・・・FC
H,FDH,FEH,FFHの如く順番に書き込まれて
いく。
【0042】次に、メモリアドレスFE00H〜FEF
FHに対する書き込み処理が行なわれる。この書き込み
処理は、上位桁アドレスレジスタの内容がFEHに固定
されていることを除き、前述のアドレスFD00H〜F
DFFHに対する書き込み処理と同様である。即ち、こ
のFE00H〜FEFFHに対する書き込み処理が終了
すると、図5に示されるように、メモリアドレスFE0
0H〜FEFFHには、下位アドレスから上位アドレス
に向けて、各アドレスの下位2桁データに相当する数値
データ00H,01H,02H,03H・・・FCH,
FDH,FEH,FFHが書き込まれることとなる。
FHに対する書き込み処理が行なわれる。この書き込み
処理は、上位桁アドレスレジスタの内容がFEHに固定
されていることを除き、前述のアドレスFD00H〜F
DFFHに対する書き込み処理と同様である。即ち、こ
のFE00H〜FEFFHに対する書き込み処理が終了
すると、図5に示されるように、メモリアドレスFE0
0H〜FEFFHには、下位アドレスから上位アドレス
に向けて、各アドレスの下位2桁データに相当する数値
データ00H,01H,02H,03H・・・FCH,
FDH,FEH,FFHが書き込まれることとなる。
【0043】次に、メモリアドレスFD00H〜FDF
FHに対する読み出し照合処理について説明する。この
アドレスFD00H〜FDFFHに対する読み出し照合
処理では、まずアドレスカウンタレジスタB並びにデー
タカウンタレジスタCの内容をそれぞれ00H,00H
に初期設定した後(ステップ309)、先程と同様にし
て、上位桁アドレスレジスタ、下位桁アドレスレジス
タ、アドレスカウンタレジスタBの内容にて特定される
メモリアドレスより順次にデータを読み出し、このデー
タをデータカウンタレジスタCの内容と照合する(ステ
ップ310)。この読み出し照合処理は、アドレスカウ
ンタレジスタB並びにデータカウンタレジスタCの内容
を+1ずつ歩進させながら(ステップ311)、アドレ
スカウンタレジスタBの内容がFFHに達するまで繰り
返し行なわれ(ステップ312NO)、、アドレスカウ
ンタレジスタBの内容がFFHを越えると処理は終了す
る(ステップ312YES)。
FHに対する読み出し照合処理について説明する。この
アドレスFD00H〜FDFFHに対する読み出し照合
処理では、まずアドレスカウンタレジスタB並びにデー
タカウンタレジスタCの内容をそれぞれ00H,00H
に初期設定した後(ステップ309)、先程と同様にし
て、上位桁アドレスレジスタ、下位桁アドレスレジス
タ、アドレスカウンタレジスタBの内容にて特定される
メモリアドレスより順次にデータを読み出し、このデー
タをデータカウンタレジスタCの内容と照合する(ステ
ップ310)。この読み出し照合処理は、アドレスカウ
ンタレジスタB並びにデータカウンタレジスタCの内容
を+1ずつ歩進させながら(ステップ311)、アドレ
スカウンタレジスタBの内容がFFHに達するまで繰り
返し行なわれ(ステップ312NO)、、アドレスカウ
ンタレジスタBの内容がFFHを越えると処理は終了す
る(ステップ312YES)。
【0044】すると、メモリアドレスFD00H〜FD
FFHに関して、下位アドレスから上位アドレスへと向
けて順次にデータの読み出しが行なわれ、その間に照合
不一致が判定されると(ステップ310NO)、先程説
明したRAM異常時処理(ステップ417)が実行され
る。
FFHに関して、下位アドレスから上位アドレスへと向
けて順次にデータの読み出しが行なわれ、その間に照合
不一致が判定されると(ステップ310NO)、先程説
明したRAM異常時処理(ステップ417)が実行され
る。
【0045】次いで、メモリアドレスFE00H〜FE
FFHに関する読み出し照合処理が実行される。この読
み出し照合処理は、上位桁アドレスレジスタの内容がF
EHに固定されていることを除き、先に説明したアドレ
スFD00H〜FDFFHに対する読み出し照合処理と
同様である。このようにして、メモリアドレスFE00
H〜FEFFHに関する読み出し照合処理が終了する
と、続いて図4に進んで、アドレス逆方向のアクセス異
常診断処理が行なわれる。
FFHに関する読み出し照合処理が実行される。この読
み出し照合処理は、上位桁アドレスレジスタの内容がF
EHに固定されていることを除き、先に説明したアドレ
スFD00H〜FDFFHに対する読み出し照合処理と
同様である。このようにして、メモリアドレスFE00
H〜FEFFHに関する読み出し照合処理が終了する
と、続いて図4に進んで、アドレス逆方向のアクセス異
常診断処理が行なわれる。
【0046】このアドレス逆方向のアクセス異常診断処
理は、アドレスFEFFH〜FE00Hに関する書き込
み処理(ステップ401〜404)と、アドレスFDF
FH〜FD00Hに対する書き込み処理(ステップ40
5〜408)と、アドレスFEFFH〜FE00Hに対
する読み出し照合処理(ステップ409〜412)と、
アドレスFDFFH〜FD00Hに対する読み出し照合
処理(ステップ413〜416)とから構成されてい
る。
理は、アドレスFEFFH〜FE00Hに関する書き込
み処理(ステップ401〜404)と、アドレスFDF
FH〜FD00Hに対する書き込み処理(ステップ40
5〜408)と、アドレスFEFFH〜FE00Hに対
する読み出し照合処理(ステップ409〜412)と、
アドレスFDFFH〜FD00Hに対する読み出し照合
処理(ステップ413〜416)とから構成されてい
る。
【0047】同図において、処理が開始されると、まず
アドレスFEFFH〜FE00Hに関するデータ書き込
み処理が行なわれる(ステップ401〜404)。この
書き込み処理では、まず、先程説明したアドレスカウン
タレジスタB並びにデータカウンタレジスタCの内容を
それぞれFFH並びに00Hに初期設定した後(ステッ
プ401)、先程の場合と同様にして、上位桁アドレス
レジスタ、下位桁アドレスレジスタ、並びに、アドレス
カウンタレジスタBの内容にて定義されるアドレスに対
して、データカウンタレジスタCの内容で定義されるデ
ータを書き込む処理が(ステップ402)、アドレスカ
ウンタレジスタBについては−1ずつ歩進させ、且つデ
ータカウンタレジスタCについては+1ずつ歩進させつ
つ(ステップ403)、アドレスカウンタレジスタBの
内容が00Hに達するまで(ステップ404NO)、繰
り返し実行され、アドレスカウンタレジスタBの内容が
00Hを越えると(ステップ404)、アドレスFEF
FH〜FE00Hに関する書き込み処理は終了する。
アドレスFEFFH〜FE00Hに関するデータ書き込
み処理が行なわれる(ステップ401〜404)。この
書き込み処理では、まず、先程説明したアドレスカウン
タレジスタB並びにデータカウンタレジスタCの内容を
それぞれFFH並びに00Hに初期設定した後(ステッ
プ401)、先程の場合と同様にして、上位桁アドレス
レジスタ、下位桁アドレスレジスタ、並びに、アドレス
カウンタレジスタBの内容にて定義されるアドレスに対
して、データカウンタレジスタCの内容で定義されるデ
ータを書き込む処理が(ステップ402)、アドレスカ
ウンタレジスタBについては−1ずつ歩進させ、且つデ
ータカウンタレジスタCについては+1ずつ歩進させつ
つ(ステップ403)、アドレスカウンタレジスタBの
内容が00Hに達するまで(ステップ404NO)、繰
り返し実行され、アドレスカウンタレジスタBの内容が
00Hを越えると(ステップ404)、アドレスFEF
FH〜FE00Hに関する書き込み処理は終了する。
【0048】次いで、同様にして、アドレスFDFFH
〜FD00Hに関するデータ書き込み処理が実行される
(ステップ405〜408)。このアドレスFDFFH
〜FD00Hに関する書き込み処理は、上位桁アドレス
レジスタの内容がFDHに固定されていることを除き、
先に説明したFEFFH〜FE00Hに関するデータ書
き込み処理と同様である。
〜FD00Hに関するデータ書き込み処理が実行される
(ステップ405〜408)。このアドレスFDFFH
〜FD00Hに関する書き込み処理は、上位桁アドレス
レジスタの内容がFDHに固定されていることを除き、
先に説明したFEFFH〜FE00Hに関するデータ書
き込み処理と同様である。
【0049】すると、図5に示されるように、アドレス
FD00H〜FEFFHには、下位アドレスから上位ア
ドレスへ向けて各アドレスに固有なデータの書き込みが
行なわれ、しかも先に説明した下位アドレスから上位ア
ドレスへ向けて書き込まれたデータと、上位アドレスか
ら下位アドレスへ向けて書き込まれたデータとの間に
は、互いにビット反転された関係が設定されている。例
えば、アドレスFD00Hに関してみると、下位アドレ
スから上位アドレスへ向けて書き込まれた際のデータ0
0Hと上位アドレスから下位アドレスへ向けて書き込ま
れた際のデータFFHとは互いにビット反転された関係
にあり、同様にしてアドレスFD01に関してみると、
下位アドレスから上位アドレスへ向けて書き込まれた際
のデータ01Hと上位アドレスから下位アドレスへ向け
て書き込まれた際のデータFEHとは互いにビット反転
された関係にある。同様な関係が、アドレスFD02〜
FEFFについても見られるのである。
FD00H〜FEFFHには、下位アドレスから上位ア
ドレスへ向けて各アドレスに固有なデータの書き込みが
行なわれ、しかも先に説明した下位アドレスから上位ア
ドレスへ向けて書き込まれたデータと、上位アドレスか
ら下位アドレスへ向けて書き込まれたデータとの間に
は、互いにビット反転された関係が設定されている。例
えば、アドレスFD00Hに関してみると、下位アドレ
スから上位アドレスへ向けて書き込まれた際のデータ0
0Hと上位アドレスから下位アドレスへ向けて書き込ま
れた際のデータFFHとは互いにビット反転された関係
にあり、同様にしてアドレスFD01に関してみると、
下位アドレスから上位アドレスへ向けて書き込まれた際
のデータ01Hと上位アドレスから下位アドレスへ向け
て書き込まれた際のデータFEHとは互いにビット反転
された関係にある。同様な関係が、アドレスFD02〜
FEFFについても見られるのである。
【0050】次いで、メモリアドレスFEFFH〜FE
00Hに関する読み出し照合処理が実行される(ステッ
プ409〜412)。この読み出し処理では、まず先に
説明したアドレスカウンタレジスタB並びにデータカウ
ンタレジスタCの内容はFFH,00Hに初期設定され
(ステップ409)、次いで上位桁アドレスレジスタ、
下位桁アドレスレジスタ、並びに、アドレスカウンタレ
ジスタBの内容で定義されるアドレスからデータの読み
出しが行なわれ、この読み出されたデータはデータカウ
ンタレジスタCの内容と照合される(ステップ41
0)。この読み出し照合処理は、アドレスカウンタレジ
スタBについては−1ずつ歩進させ、且つデータカウン
タレジスタCについては+1ずつ歩進させつつ(ステッ
プ411)、アドレスカウンタレジスタBの内容が00
Hに達するまで繰り返し実行され(ステップ412N
O)、アドレスカウンタレジスタBの内容が00Hを越
えると共に処理は終了する(ステップ412)。
00Hに関する読み出し照合処理が実行される(ステッ
プ409〜412)。この読み出し処理では、まず先に
説明したアドレスカウンタレジスタB並びにデータカウ
ンタレジスタCの内容はFFH,00Hに初期設定され
(ステップ409)、次いで上位桁アドレスレジスタ、
下位桁アドレスレジスタ、並びに、アドレスカウンタレ
ジスタBの内容で定義されるアドレスからデータの読み
出しが行なわれ、この読み出されたデータはデータカウ
ンタレジスタCの内容と照合される(ステップ41
0)。この読み出し照合処理は、アドレスカウンタレジ
スタBについては−1ずつ歩進させ、且つデータカウン
タレジスタCについては+1ずつ歩進させつつ(ステッ
プ411)、アドレスカウンタレジスタBの内容が00
Hに達するまで繰り返し実行され(ステップ412N
O)、アドレスカウンタレジスタBの内容が00Hを越
えると共に処理は終了する(ステップ412)。
【0051】次いで、同様にして、アドレスFDFFH
〜FD00Hに関する読み出し照合処理が実行される
(ステップ413〜416)。このアドレスFDFF〜
FD00に関する読み出し照合処理は、上位桁アドレス
レジスタの内容がFDHに固定されていることを除き、
先に説明したアドレスFEFFH〜FE00Hに関する
読み出し照合処理と全く同様である。そして、これらの
照合処理において、照合不一致が判定されると(ステッ
プ410NO又は414NO)、RAM異常時処理(ス
テップ417)が実行される。
〜FD00Hに関する読み出し照合処理が実行される
(ステップ413〜416)。このアドレスFDFF〜
FD00に関する読み出し照合処理は、上位桁アドレス
レジスタの内容がFDHに固定されていることを除き、
先に説明したアドレスFEFFH〜FE00Hに関する
読み出し照合処理と全く同様である。そして、これらの
照合処理において、照合不一致が判定されると(ステッ
プ410NO又は414NO)、RAM異常時処理(ス
テップ417)が実行される。
【0052】すなわち、図5において、アドレスFD0
0H〜FDFFHに関し、上位アドレスから下位アドレ
スへ向けてデータの読み出しが行なわれ、この読み出し
データを当初の書き込みデータと照合することによっ
て、各アドレスの内容が診断され、何らかの異常が判定
されると、RAM異常時処理が実行されるのである(ス
テップ417)。
0H〜FDFFHに関し、上位アドレスから下位アドレ
スへ向けてデータの読み出しが行なわれ、この読み出し
データを当初の書き込みデータと照合することによっ
て、各アドレスの内容が診断され、何らかの異常が判定
されると、RAM異常時処理が実行されるのである(ス
テップ417)。
【0053】以上、説明した実施の形態によれば、図3
に示されるアドレス順方向のアクセス異常診断処理にて
正常と判定されたとしても(ステップ316YES)、
直ちにメモリ正常と判定することなく、さらに図4へ進
んで、アドレス逆方向のアクセス異常診断処理が実行さ
れることとなるため、先に図7を参照して説明したよう
なアクセス異常故障が存在したとしても、アドレス順方
向若しくはアドレス逆方向のアクセス異常診断処理のい
ずれかにおいて、のようなアクセス異常処理に基づく誤
ったデータの書き込みは、読み出し照合処理において必
ず照合不一致と判定されることとなるため、的確に診断
が可能となる。
に示されるアドレス順方向のアクセス異常診断処理にて
正常と判定されたとしても(ステップ316YES)、
直ちにメモリ正常と判定することなく、さらに図4へ進
んで、アドレス逆方向のアクセス異常診断処理が実行さ
れることとなるため、先に図7を参照して説明したよう
なアクセス異常故障が存在したとしても、アドレス順方
向若しくはアドレス逆方向のアクセス異常診断処理のい
ずれかにおいて、のようなアクセス異常処理に基づく誤
ったデータの書き込みは、読み出し照合処理において必
ず照合不一致と判定されることとなるため、的確に診断
が可能となる。
【0054】しかも、アドレス順方向のアクセス異常診
断処理とアドレス逆方向のアクセス異常診断処理とで各
アドレスの書き込みデータを比較すると、両者間には互
いにビット反転された関係が生じているため、上述した
アクセス異常故障のみならずビット固着故障についても
的確なる診断を行なうことができる。
断処理とアドレス逆方向のアクセス異常診断処理とで各
アドレスの書き込みデータを比較すると、両者間には互
いにビット反転された関係が生じているため、上述した
アクセス異常故障のみならずビット固着故障についても
的確なる診断を行なうことができる。
【0055】加えて、この実施の形態においては、順次
各連続するアドレスに書き込まれるデータを1ずつ増加
若しくは減少する連続数値としているため、これら書き
込みデータを簡単なカウンタ処理にて生成することがで
き、プログラムの構成が簡素化される。
各連続するアドレスに書き込まれるデータを1ずつ増加
若しくは減少する連続数値としているため、これら書き
込みデータを簡単なカウンタ処理にて生成することがで
き、プログラムの構成が簡素化される。
【0056】尚、以上の実施の形態では、本発明を車両
用ECUを構成する8ビット構成の1チップマイクロコ
ンピュータに適用したが、本発明はその他パソコン、ワ
ークステーション、各種の情報処理装置などのように半
導体RAMを使用する各種の装置に広く応用が可能であ
る。
用ECUを構成する8ビット構成の1チップマイクロコ
ンピュータに適用したが、本発明はその他パソコン、ワ
ークステーション、各種の情報処理装置などのように半
導体RAMを使用する各種の装置に広く応用が可能であ
る。
【0057】以上の説明から明らかなように、本発明に
よれば、この種のメモリ診断における信頼性を著しく向
上させることができる。
よれば、この種のメモリ診断における信頼性を著しく向
上させることができる。
【図1】本発明が適用されたマイクロコンピュータシス
テムのハードウエア構成を概略的に示すブロック図であ
る。
テムのハードウエア構成を概略的に示すブロック図であ
る。
【図2】本発明にかかるベースアドレスのビット固着診
断処理の詳細を示すフローチャートである。
断処理の詳細を示すフローチャートである。
【図3】本発明にかかるアドレス順方向のアクセス異常
診断処理の詳細を示すフローチャートである。
診断処理の詳細を示すフローチャートである。
【図4】本発明にかかるアドレス逆方向のアクセス異常
診断処理の詳細を示すフローチャートである。
診断処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】本発明が適用されたRAMのメモリマップと書
き込みデータとの関係を示す説明図である。
き込みデータとの関係を示す説明図である。
【図6】従来のメモリ診断方法における問題点を説明す
るための説明図である。
るための説明図である。
【図7】従来のメモリ診断方法における問題点を説明す
るための説明図である。
るための説明図である。
1 1チップマイクロコンピュータ 2 外部RAM 1a CPU 1b ROM 1c 内部RAM 1d インタフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大田 淳朗 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 林 達生 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 診断対象となるメモリの各アドレスに、
当該アドレスと一対一に対応する書き込みデータを、下
位アドレスから上位アドレスへ若しくは上位アドレスか
ら下位アドレスへのいずれかの書き込み方向にて順次に
書き込む第1のデータ書き込みステップと、 前記第1のデータ書き込みステップに続いて、前記メモ
リの各アドレスからデータを読み出すと共に、該読み出
しデータを前記第1のデータ書き込みステップにて書き
込まれた前記書き込みデータと照合する第1のデータ照
合ステップと、 前記第1のデータ照合ステップにて照合一致が確認され
たことを条件として、前記メモリの各アドレスに、当該
アドレスと一対一に対応する書き込みデータを、前記第
1のデータ書き込みステップにおける書き込み方向とは
反対方向の書き込み方向にて書き込む第2のデータ書き
込みステップと、 前記第2のデータ書き込みステップに続いて、前記メモ
リの各アドレスからデータを読み出すと共に、該読み出
しデータを前記第2のデータ書き込みステップにて書き
込まれた前記書き込みデータと照合する第2のデータ照
合ステップと、を備え、 それにより、前記第2のデータ照合ステップにおいても
照合一致が確認された場合に限り、前記メモリが正常で
あると判定することを特徴とするメモリの診断方法。 - 【請求項2】 前記第1のデータ書き込みステップにて
書き込まれる書き込みデータと前記第2のデータ書き込
みステップにて書き込まれる書き込みデータとは、互い
にビット反転された関係にあることを特徴とする請求項
1に記載のメモリの診断方法。 - 【請求項3】 前記第1の書き込みステップ若しくは第
2の書き込みステップにて使用される書き込みデータ
は、端から順に1ずつ増加若しくは減少する一連の数値
データで構成されることを特徴とする請求項1に記載の
メモリの診断方法。 - 【請求項4】 診断対象となるメモリの各アドレスに、
当該アドレスと一対一に対応する書き込みデータを、下
位アドレスから上位アドレスへ若しくは上位アドレスか
ら下位アドレスへのいずれかの書き込み方向にて順次に
書き込む第1のデータ書き込み手段と、 前記第1のデータ書き込み手段に続いて、前記メモリの
各アドレスからデータを読み出すと共に、該読み出しデ
ータを前記第1のデータ書き込み手段にて書き込まれた
前記書き込みデータと照合する第1のデータ照合手段
と、 前記第1の照合手段にて照合一致が確認されたことを条
件として、前記メモリの各アドレスに、当該アドレスと
一対一に対応する書き込みデータを、前記第1のデータ
書き込み手段における書き込み方向とは反対方向の書き
込み方向にて書き込む第2のデータ書き込み手段と、 前記第2のデータ書き込み手段に続いて、前記メモリの
各アドレスからデータを読み出して読み出すと共に、該
読み出しデータを前記第2のデータ書き込み手段にて書
き込まれた前記書き込みデータと照合する第2のデータ
照合手段と、を備え、 それにより、第2のデータ照合手段においても照合一致
が確認された場合に限り、前記メモリが正常であると判
定することを特徴とするメモリの診断装置。 - 【請求項5】 前記第1のデータ書き込み手段にて書き
込まれる書き込みデータと前記第2のデータ書き込み手
段にて書き込まれる書き込みデータとは、互いにビット
反転された関係にあることを特徴とする請求項4に記載
のメモリの診断装置。 - 【請求項6】 前記第1の書き込み手段若しくは第2の
書き込み手段にて使用される書き込みデータは、端から
順に1ずつ増加若しくは減少する一連の数値データで構
成されることを特徴とする請求項4に記載のメモリの診
断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8186834A JPH1021151A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | メモリの診断方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8186834A JPH1021151A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | メモリの診断方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1021151A true JPH1021151A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=16195450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8186834A Pending JPH1021151A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | メモリの診断方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1021151A (ja) |
-
1996
- 1996-06-27 JP JP8186834A patent/JPH1021151A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060117 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060523 |