JP2001067271A - メモリ回路のチェック方法 - Google Patents

メモリ回路のチェック方法

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JP2001067271A
JP2001067271A JP23842399A JP23842399A JP2001067271A JP 2001067271 A JP2001067271 A JP 2001067271A JP 23842399 A JP23842399 A JP 23842399A JP 23842399 A JP23842399 A JP 23842399A JP 2001067271 A JP2001067271 A JP 2001067271A
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data
address
memory
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memories
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JP23842399A
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Hiroshi Tsunetomi
博司 常富
Kazuki Takahashi
和貴 高橋
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NEC Network and Sensor Systems Ltd
Original Assignee
NEC Network and Sensor Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な故障モードに対して確実かつ高速にメ
モリの異常チェックを行うことができるメモリ回路のチ
ェック方法を提供すること。 【解決手段】 データバス7のチェック時には、メモリ
2,3の任意のアドレスバス6に対して16進法のデー
タ「01」、「02」、「04」、「08」、「1
0」、「20」、「40」、「80」を書き込んで、そ
れぞれ読み出したデータが書き込み前のデータとの同一
を確認してチェックする。アドレスバス6とメモリ機能
のチェック時には、メモリ2,3に対して任意のデータ
を埋め尽くし、アドレスの所定方向からそのデータを読
み出して、正常時にその反転データをメモリ2,3に書
き込むと、同一アドレにマッピングされたメモリに反転
データが書き込まれ、メモリ2,3の本来のアドレスの
読み出し時に反転データが読み出され、メモリ回路の異
常を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板上に実装し
たメモリが正常に動作するか、否かを簡単、かつ確実に
チェックすることができるメモリ回路のチェック方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メモリ、データバス、アドレスバ
スなどの自己診断方法については、種々開発がなされて
いる。たとえば、特開昭62−209633号公報に
は、データバスラインの異常検出方式として、データ処
理装置とデータバスラインで接続された外部記憶装置に
データ処理から固有のデータを書き込んだ後、データ処
理装置により外部記憶装置からデータを読み出し、この
読み出したデータと上記固有のデータとを比較し、この
比較の結果に応じてデータバスラインの異常の有無を検
出することが開示されている。
【0003】また、特開平06−83987号公報に
は、マイクロプログラムを内蔵するマイクロコンピュー
タにおいて、第1のデータをテンポラリレジスタへ書き
込み、その内容をデータバスへ読み出すチェックを行
い、次いで、第1のデータを反転した第2のデータをテ
ンポラリレジスタへ書き込み、その内容をデータバスへ
読み出すチェックを行い、そのデータを反転することに
より、「0」と「1」の両方で書き込みや、読み出しの
チェックを行ってハードウェアの解析を行うことが開示
されている。
【0004】さらに、特開平04−304530号公報
には、メモリの全領域に奇数種類のチェック用データを
アドレス順に繰り返し書き込んだ後に、この書き込みと
逆方向のアドレス順にすべてに書き込んだデータを読み
出して、データ化けを調べ、そのデータ化けを発生して
いるアドレスからメモリ、データバスの異常のみなら
ず、アドレスバスの異常判別を可能とすることが開示さ
れている。しかし、この公報の場合には、RAMに対す
る許可信号が短絡している場合、その異常を検出するこ
とができない場合がある。たとえば、ここでは、わかり
やすいように、4バイトのメモリを4つ使用し、チェッ
ク用データとして「1」、「2」、「3」を用いた場合
を考える。
【0005】この場合、1つ目のメモリにはアドレスの
違い順に「1」、「2」、「3」、「1」が書き込ま
れ、2つ目のメモリには、「2」、「3」、「1」、
「2」が書き込まれ、3つ目のメモリには、「3」、
「1」、「2」、「3」が書き込まれ、4つ目のメモリ
には「1」、「2」、「3」、「1」が書き込まれる。
このとき、1つ目のメモリと4つ目のメモリの許可信号
が短絡していても、書き込まれる値が同じであるため、
異常を検出することができない。このように、公知例で
は、いずれもメモリの各記憶領域に特定のデータを書き
込み、読み出して、その読み出したデータが書き込んだ
データとの一致の有無を確認する方法を採っている。
【0006】図6は、このような従来のチェック方法の
範疇に属するメモリチェック方法に適用するプログラム
の処理手順を示すフローチャートである。この図6のフ
ローチャートに沿って従来のメモリチェック方法につい
て概述するに際して、このフローチャートのプログラム
の実行処理に適用されるメモリ回路として、後述するこ
の発明に適用される図1に示すメモリ回路を援用して述
べることにする。
【0007】この図1において、アドレスデコーダ1の
出力、すなわち許可信号4,5をメモリ2,3に伝送す
るライン、アドレスデコーダ1、メモリ2,3のアドレ
スバス6、メモリ2,3のデータバス7の一部が短絡ま
たは断線した場合のチェックを行う場合に(ステップA
1)、メモリ2,3に書き込む最初のアドレスを指定し
て(ステップA2)、データ「AA」を書き込む(ステ
ップA3)。次に、メモリ2,3に書き込まれたデータ
を読み出し(ステップA4)、その読み出したデータ数
が書き込んだデータ数と一致しているか、否かの判断を
行う(ステップA5)。この判断の結果、書き込んだデ
ータと、読み出したデータとが不一致の場合には、アド
レスデコーダ1の出力、アドレスバス6、データバス7
のいずれかが異常であると判断して、エラーの処理を行
い(ステップA6)、一連のメモリチェックの処理工程
を終了する。
【0008】また、ステップA5での判定の結果、読み
出したデータと書き込んだデータとが一致した場合に
は、読み出したデータのメモリ2,3のアドレスが最後
のアドレスか、否かの判断を行う(ステップA7)。こ
の判断の結果、最後のアドレスである場合には、異常な
しとして処理を終了し、最後のアドレスでない場合に
は、次のアドレスをセットして(ステップA8)、再び
ステップA3の処理、すなわちメモリ2,3へのデータ
「AA」の書き込みを行う。
【0009】このように、従来のメモリチェック方法で
は、アドレスデコーダ1の出力や、アドレスバス6、デ
ータバス7の一部が短絡や、断線していた場合に、単純
なデータの書き込みを行い、読み出して比較するという
方法(ベリファイ方式)では、正確にこれらの短絡や、
断線などの異常を検出することができない場合がある。
たとえば、アドレスデコーダ1の出力が短絡していた場
合には、メモリ2とメモリ3が同一のアドレスにマッピ
ングされることになり、メモリ2に書き込むと同時にメ
モリ3にも書き込まれる。また、読み出し時には、メモ
リ2とメモリ3から同じデータを読み出し、書き込みデ
ータと同じデータが読み出されてしまい、正常と判断し
てしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のメ
モリチェック方法では、次のような課題があった。すな
わち、第1の課題は、データバスが短絡していても異常
を検出する確率が低いということである。その理由は、
たとえば、メモリ2,3のD1とD3ビットが短絡して
いた場合を考えると、任意のデータが「AA」と「5
5」であったとすると、どちらのデータもD1とD3ビ
ットが同じ値のために、書き込み後、読み出しても同じ
値が返ってきてしまい、データバスの異常を検出するこ
とができないからである。
【0011】また、第2の課題は、アドレスバス6もし
くはアドレスデコーダ1の出力である許可信号4,5が
短絡していても、異常を検出することができないという
課題がある。その理由は、図1で示したアドレスデコー
ダ1から出力される許可信号4,5が短絡していた場合
を考えると、メモリ2と3は同時にアクセスされるよう
になり、メモリ2に対して書き込まれたときはメモリ3
に対しても同じデータが書き込まれ、別々のアドレスを
持ちながらも、二つのメモリ2と3は同じアドレス空間
に配置されてしまうが、別々のアドレスに同じデータを
書いて、その二つのアドレスから同時に読み出せるの
は、同じデータであるから、異常であることが検出でき
ないからである。
【0012】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたもので、メモリ回路の複雑な故障モードに
対して異常を発見することができ、メモリチェックを確
実にかつ高速にチェックすることができるメモリ回路の
チェック方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のメモリ回路チェック方法は、複数のメモ
リ中の任意のメモリアドレスに対して任意のデータをア
ドレスデコーダから出力される許可信号により書き込
み、かつ読み出してその読み出したデータと書き込み前
のデータとの比較結果の同一性の有無の確認によりデー
タバスチェックを行う第1ステップと、上記複数のメモ
リ全体に対して所定データを書き込んで埋め尽くした後
に、上記メモリのアドレスの所定方向の順に書き込んだ
データを読み出して、その読み出したデータが上記所定
データの正常を確認すると、その反転データを上記複数
のメモリ全体に上書きする第2ステップと、上記反転デ
ータの上書き後に、この反転データを読み出すことによ
り同一アドレスにマッピングされたメモリに上記反転デ
ータが書き込まれ、そのメモリ本来のアドレスを読み出
したときに埋め尽くされたデータではなく、上記反転デ
ータが読み出されると上記メモリの異常を検出する第3
ステップとを備えることを特徴とする。
【0014】そのため、アドレスデコーダから出力され
る許可信号によりメモリの任意のメモリアドレスに任意
のデータを書き込み、かつ読み出してその読み出したデ
ータと書き込み前のデータとを比較し、その比較の結果
両データが同一であることを確認することによりデータ
バスのチェックを行う。次に、複数のメモリ全体に対し
て所定データを書き込んで埋め尽くした後に、メモリの
アドレスの所定方向の順に書き込んだデータを読み出し
て、その読み出したデータから上記所定データが正常で
あることを確認すると、その反転データをメモリに上書
きする。この反転データを上書きした後に、反転データ
を読み出すことによりメモリ回路の異常時には、同一ア
ドレスにマッピングされたメモリに上記反転データが書
き込まれ、そのメモリ本来のアドレスを読み出したとき
に埋め尽くされたデータではなく、反転データが読み出
されると、メモリの異常を検出するようにしたので、メ
モリ回路の複雑な故障モードに対して異常を発見するこ
とができ、メモリチェックを確実にかつ高速にチェック
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明によるメモリ回路
のチェック方法の実施の形態について図面に基づき説明
する。図1は、上述のようにこの発明によるメモリ回路
のチェック方法の第1実施の形態に適用されるメモリ回
路を示す回路図である。この図1において、アドレスデ
コーダ1から出力される許可信号4,5によりそれぞれ
メモリ2,3がデータの書き込みおよび読み出しを行う
ようにしている。
【0016】このアドレスデコーダ1、メモリ2,3の
アドレス入力端には、「A0」〜「A8」のアドレスバ
ス6が接続され、このアドレスバス6のうちのアドレス
バス「A0」〜「A6」はメモリ2,3に接続され、ア
ドレスバス「A7」、「A8」はアドレスデコーダ1に
接続されている。メモリ2,3にはデータの書き込み、
読み出しのための「D0」〜「D7」によるデータバス
7が接続されている。
【0017】次に、この図1のメモリ回路を基板(図示
せず)に実装して、メモリ2,3が正常に動作するか、
否かをチェックする方法について図2ないし図4のフロ
ーチャートに沿って説明する。図2は、この発明による
メモリ回路のチェック方法の全体のチェック手順を示す
プログラムを実行するためのフローチャートであり、図
3はこの図2に示すフローチャートにおけるデータバス
チェックのプログラムを実行する手順を示すフローチャ
ートであり、さらに図4は図2に示すフローチャートに
おけるアドレスバスおよびメモリ機能チェックのプログ
ラムの実行処理手順を示すフローチャートである。
【0018】まず、図2のフローチャートを参照してこ
の第1実施の形態の全体のチェック方法から述べると、
この第1実施の形態では、図2からも明らかなように、
データバス7の異常を検出するためのデータバスチェッ
クとアドレスバスおよびメモリ機能チェックの2つのチ
ェックを行うようにしている。このうち、最初にデータ
バス7の異常を検出するデータバスチェックを行い(ス
テップA11)、次いで、データバスチェックとアドレ
スバスおよびメモリ機能チェックを行う(ステップA1
2)。
【0019】次に、上記データバスチェック方法を図3
のフローチャートに沿って具体的に説明する。まず、図
2で示したステップA11のデータバス7のチェック方
法から述べる。この場合、アドレスデコーダ1はアドレ
スバス6の値からそれに対応するメモリ2,3に対して
許可信号4,5を出力する。メモリ2は「100」番地
から「1FF」番地に配置され、メモリ3は「200」
番地から「2FF」番地に配置されている。メモリ2,
3の任意のメモリアドレスに対して、16進法(HE
X)のデータ「01」をアドレスバス7経由(ステップ
A21)で、書き込む(ステップA22)。
【0020】次に、メモリ2,3に書き込んだ「01」
のデータをメモリ2,3から読み出して(ステップA2
3)、データバス7に出力する。次に、この読み出した
データがメモリ2,3に書き込んだデータと比較および
判定して両者が一致しているか、否かの判断を行う(ス
テップA24)。この判断の結果、読み出したデータが
書き込まれたデータに対して不一致の場合には、データ
「01」を書き込んだデータバスに異常があるとして、
エラーの処理を行って(ステップA25)、このデータ
「01」に対する一連の処理を終える。
【0021】上記ステップA24での比較判定の処理に
おいて、読み出したデータと書き込まれたデータとが一
致していると判定した場合には、データ「01」を書き
込んだデータバス7が正常であると判定する。この正常
であると判定した場合には、次に16進法のデータ「0
2」を上記データ「01」と同様の要領でメモリ2,3
の次のアドレスに書き込んで、読み出し、その読み出し
たデータを上記と同様に書き込まれたデータと比較し
て、両者の一致の有無を判定する。
【0022】この判定の結果、不一致の場合には、上記
ステップA25と同様の処理を行って、データ「02」
をメモリ2,3に書き込んだデータバス7に異常がある
として、エラーの処理を行う。また、判定の結果、読み
出したデータと書き込んだデータが一致している場合に
は、上記「01」、「02」のデータの書き込み、読み
出しおよび比較、判定の一連の処理と同様の要領で、1
6進法のデータ「04」、「08」、「10」、「2
0」、「40」、「80」をメモリ2,3に順次書き込
むとともに、そのデータ「04」、「08」、「1
0」、「20」、「40」、「80」をそれぞれ1つ書
き込むごとに、読み出して、上記ステップA21〜ステ
ップA24までの処理と同様の処理を行う。
【0023】メモリ2,3の最後のアドレスにデータ
「80」を書き込むと、その書き込んだデータを読み出
して、上記と同様の要領で読み出したデータと書き込ん
だデータとを比較して、両者の一致の有無を判定する
(ステップA26)。この判定の結果、両者が一致した
場合には、上記一連の処理を終了するが、比較判定の結
果、不一致の場合には、メモリ2,3の各アドレスに書
き込むデータを上記の2倍にする。すなわち、データ=
(データ)×2として(ステップA27)、再びステッ
プA22以降の処理を繰り返す。このようにして、デー
タバス7のチェックを行う。
【0024】次に、図2に示したフローチャートのステ
ップA12のアドレスバスおよびメモリ機能チェック方
法の処理手順について具体的に説明する。このアドレス
バスおよびメモリ機能チェック方法のプログラムの具体
的処理手順は図4のフローチャートとして示されてい
る。この場合、メモリ2および3の全体に対して、16
進法のデータ「FF」を書き込む(ステップA31)。
【0025】このメモリ2および3のすべての領域にデ
ータ「FF」を埋め込むと、すなわち、書き込みが終了
すると、メモリ2および3のアドレスの所定方向、たと
えば、下位アドレスとしてのボトムアドレスを、この第
1実施の形態では、「2FF」を読み出しの開始アドレ
スとしてセットするとともに、上位アドレスとしてのト
ップアドレスを、この第1実施の形態では、「100」
を読み出し終了アドレスとしてセットする(ステップA
32)。次いで、メモリ2および3のデータを上記ボト
ムアドレスからトップアドレスの方向に順次読み出す
(ステップA33)。この読み出しは、上記とは逆の方
向に順次読み出すようにしてもよい。この読み出しが続
行されて、読み出したアドレスがトップアドレス「F
F」に達しているか、否の判定を行う(ステップA3
4)。
【0026】この判定の結果、トップアドレス「FF」
であることが確認されない場合には、エラーとしてエラ
ーの処理を行う(ステップA35)。また、ステップA
34における判定の結果、メモリ2および3の読み出し
がトップアドレス「FF」であることが確認されて、読
み出されたデータが正常であると、その読み出されたデ
ータの反転データとして、データ「00」をメモリ2お
よび3に上書きしていく(ステップA36)。
【0027】このデータ「00」の上書きをすることに
より、メモリ2と3が同一アドレスにマッピングされて
いるとすると、そのアドレスにこのデータ「00」が書
き込まれることになる。このデータ「00」を書き込ん
だ後に、メモリ2および3に書き込まれたデータ「0
0」を読み出して(ステップS37)、その読み出した
データが上書きしたデータ「00」であるか、否かの判
定を行う(ステップS38)。この判定の結果、読み出
されたデータが「00」でない場合には、エラーとして
上記ステップA35のエラー処理を行い、一連の処理を
終了する。
【0028】また、ステップS38での判定処理の結
果、読み出したデータが「00」であると判定された場
合には、メモリ2および3の本来のアドレスを読み出し
たときのデータであるか、否かの判定を行う(ステップ
A39)。この判定の結果、メモリ2および3の本来の
アドレスを読み出したときのデータであると判定された
場合には、このデータ「00」は上記メモリ2および3
に埋め尽くされて書き込まれたデータではないので、メ
モリ2および3に異常のあることがわかる。このよう
に、メモリ2および3の異常を検出すると、一連の処理
が終了する。
【0029】上記ステップA38での判定処理の結果、
読み出されたデータが「00」でないと判定された場合
には、上記ステップA32で読み出しの開始アドレス
「2FF」がセットされてステップA39までの処理を
終えて、メモリ2および3の次の読み出し開始のアドレ
スをセットして(ステップA40)、この新たにセット
された読み出し開始アドレスから再びメモリ2と3に埋
め尽くされたデータの読み出しを行い、上記ステップA
33以降の一連の処理を行う。
【0030】次に、上記のようなデータバスチェック方
法、アドレスバスおよびメモリ機能チェック方法につい
て具体例を用いて説明する。まず、データバスチェック
方法から説明する。データバス7が短絡していた場合、
たとえば、D1とD3ビットが短絡していた場合には、
データバスチェック時に図2のフローチャートのデータ
バスチェック処理のステップA11において、「02」
のデータをメモリ2,3のアドレスに書き込んで、読み
出し時に、「0A」または「00」が読み出されること
になるので、データバス7の異常を検出することができ
る。
【0031】次に、アドレスバスおよびメモリ機能の具
体例について説明する。この場合、アドレスデコーダ1
の出力信号である許可信号4,5が短絡している場合に
は、メモリ2と3は同時にアクセスされるようになり、
メモリ2に対して書き込まれたときはメモリ3に対して
も同じデータが書き込まれる。したがって、別々のアド
レスを持ちながら、2つのメモリ2と3は同じアドレス
空間に配置されてしまう。正常の場合には、図5(a)
に示すようにメモリ2と3のトップアドレスからボトム
アドレスの方向に順時データ「FF」を書き込んで埋め
尽くし、次いで、図5(b)に示すように、書き込み方
向とは逆方向のボトムアドレスからトップアドレスの方
向にデータの読み出しを行って、その読み出したデータ
「FF」であるか、否のチェックをする。
【0032】このチェックの結果、読み出したデータが
正常な場合には、メモリ2,3のボトムアドレス(この
実施の形態では、「2FF」)からトップアドレス(こ
の実施の形態では、「100」)まで何の問題もなくデ
ータ「FF」を読み出す。何の問題もなく、このデータ
「FF」を読み出すと、今度は図5(c)に示すよう
に、その反転データとしてのデータ「00」をメモリ
2,3に書き込んでいけるが、メモリ3に「00」のデ
ータを書き込んだときに、同時にメモリ2に「00」の
データが書き込まれた場合に、メモリ2のデータ「F
F」のチェックにおいて、「00」が読み出されるため
に、アドレスの異常を検出することができる。
【0033】また、アドレスバス6の短絡チェック時に
は、図5(d)に示すように、上記図5(b)で示した
ようにメモリ2,3に書き込まれた「FF」のデータを
ボトムアドレスからトップアドレスの方向に順次読み出
して、その読み出したデータ「FF」のチェックを行
い、データ「FF」が読み出されると、図5(c)に示
すように、データ「00」を上書きする。これにより、
図5(e)に示すように、イメージエリアが同時に「0
0」に上書きされる。次いで、図5(f)に示すよう
に、メモリ2,3に書き込まれたデータを読み出してデ
ータが「FF」であることをチェックするが、図5
(e)に示したようにメモリ2,3はデータ「00」に
書き換えられているので、エラーになり、アドレスバス
6の短絡チェックをすることができる。
【0034】このアドレスバスの短絡チェック時も、短
絡したことにより上記アドレスの異常検出チェックの場
合と同様にして、発生するイメージアドレス、たとえ
ば、アドレスバス6のアドレスバスA0とA1が短絡し
たとすると、1番地と2番地と3番地が同じアドレスに
配置されることになる。したがって、3番地に異常が検
出できなくても、2番地を読み出したときにデータ「0
0」が読み出され、データ「FF」でないことを検出す
ることにより、アドレスバス6の異常を検出することが
できる。メモリ2,3に異常の場合には、データ「F
F」またはデータ「00」が読み出されるべきフェーズ
で期待値が読み出せなくなるので、メモリ2,3の異常
を検出することができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ハー
ドウェアの故障モードを考慮して、データバスのチェッ
ク時には、任意のメモリアドレスに対してデータを書き
込むとともに書き込んだデータを読み出して書き込み前
のデータとの一致の有無を確認するようにし、かつアド
レスおよびメモリ機能のチェック時には、メモリに対し
て任意のデータを埋め尽くした後にそのデータを所定ア
ドレス方向に順次読み出して埋め尽くしたデータである
と確認すると反転データをメモリに書き込んで、そのメ
モリの本来のアドレスを読み出したときに反転データが
読み出されると異常であることを検出するようにしたの
で、データバス、アドレスバスそれぞれを個別にチェッ
クし、データの書き込み、読み出しというという単純な
方法だけでメモリ回路の複雑な故障モードに対して異常
を発見することができ、したがって、メモリのチェック
を確実に行うことができ、チェック速度を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるメモリ回路のチェック方法の第
1実施の形態に適用されるメモリ回路を示す回路図であ
る。
【図2】この発明によるメモリ回路のチェック方法の第
1実施の形態に適用される全体のチェック手順を示すプ
ログラムを実行するためのフローチャートである。
【図3】図2に示すフローチャートにおけるデータバス
チェックのプログラムを実行する手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】図2に示すフローチャートにおけるアドレスバ
スおよびメモリ機能チェックのプログラムの実行処理手
順を示すフローチャートである。
【図5】この発明によるメモリ回路のチェック方法によ
りアドレスの異常、短絡、メモリの異常の各検出を説明
するための説明図である。
【図6】従来のメモリ回路のチェック方法に適用される
チェック手順を示すプログラムを実行するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1……アドレスデーコーダ、2,3……メモリ、4,5
……許可信号、6……アドレスバス、7……データバ
ス。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメモリ中の任意のメモリアドレス
    に対して任意のデータをアドレスデコーダから出力され
    る許可信号により書き込み、かつ読み出してその読み出
    したデータと書き込み前のデータとの比較結果の同一性
    の有無の確認によりデータバスチェックを行う第1ステ
    ップと、 上記複数のメモリ全体に対して所定データを書き込んで
    埋め尽くした後に、上記メモリのアドレスの所定方向の
    順に書き込んだデータを読み出して、その読み出したデ
    ータが上記所定データの正常を確認すると、その反転デ
    ータを上記複数のメモリ全体に上書きする第2ステップ
    と、 上記反転データの上書き後に、この反転データを読み出
    すことにより同一アドレスにマッピングされたメモリに
    上記反転データが書き込まれ、そのメモリ本来のアドレ
    スを読み出したときに埋め尽くされたデータではなく、
    上記反転データが読み出されると上記メモリの異常を検
    出する第3ステップと、 を備えることを特徴とするメモリ回路のチェック方法。
  2. 【請求項2】 上記所定方向は、上記メモリのアドレス
    のボトムアドレスからトップアドレス方向であることを
    特徴とする請求項1記載のメモリ回路のチェック方法。
  3. 【請求項3】 上記所定方向は、上記メモリのアドレス
    のトップアドレスからボトムアドレス方向であることを
    特徴とする請求項1記載のメモリ回路のチェック方法。
  4. 【請求項4】 上記メモリの異常検出は、メモリの全体
    に対して第1所定データを書き込み、上記第1所定デー
    タの書き込み終了後に上記メモリのボトムアドレスから
    トップアドレスの方向の順に順次読み出して、その読み
    出したデータが上記第1所定データであることを確認
    し、この確認の結果、上記第1所定データが正常である
    場合に第2所定データを上記メモリに上書きし、この上
    書きした第2所定データを読み出して第2所定データで
    あることを確認することによりメモリの異常検出を行う
    ことを特徴とする請求項1記載のメモリ回路のチェック
    方法。
  5. 【請求項5】 上記メモリの異常検出は、メモリの全体
    に対して第1所定データを書き込み、上記第1所定デー
    タの書き込み終了後に上記メモリのトップアドレスから
    ボトムアドレスの方向の順に順次読み出して、その読み
    出したデータが上記第1所定データであることを確認
    し、この確認の結果、上記第1所定データが正常である
    場合に第2所定データを上記メモリに上書きし、この上
    書きした第2所定データを読み出して第2所定データで
    あることを確認することによりメモリの異常検出を行う
    ことを特徴とする請求項1記載のメモリ回路のチェック
    方法。
  6. 【請求項6】 上記メモリの異常検出は、複数のメモリ
    に対する書き込みおよび読み出しに対する許可を与える
    アドレスデコーダから出力される許可信号が短絡した場
    合に上記複数のメモリ全体に対して第1所定データを書
    き込み、上記第1所定データの書き込み終了後に上記メ
    モリのボトムアドレスからトップアドレスの方向の順に
    順次読み出して、その読み出したデータが上記第1所定
    データであることを確認し、この確認の結果、上記第1
    所定データが正常である場合に第2所定データを上記メ
    モリに上書きし、この上書きした第2所定データを読み
    出したときにいずれかのメモリのアドレスの異常を検出
    することを特徴とする請求項1記載のメモリ回路のチェ
    ック方法。
  7. 【請求項7】 上記メモリの異常検出は、複数のメモリ
    に対する書き込みおよび読み出しに対する許可を与える
    アドレスデコーダから出力される許可信号が短絡した場
    合に上記複数のメモリ全体に対して第1所定データを書
    き込み、上記第1所定データの書き込み終了後に上記メ
    モリのトップアドレスからボトムアドレスの方向の順に
    順次読み出して、その読み出したデータが上記第1所定
    データであることを確認し、この確認の結果、上記第1
    所定データが正常である場合に第2所定データを上記メ
    モリに上書きし、この上書きした第2所定データを読み
    出したときにいずれかのメモリのアドレスの異常を検出
    することを特徴とする請求項1記載のメモリ回路のチェ
    ック方法。
  8. 【請求項8】 上記メモリの異常検出は、複数のメモリ
    のアドレスバスの短絡時に上記複数のメモリ全体に対し
    て第1所定データを書き込み、上記第1所定データの書
    き込み終了後に上記メモリのトップアドレスからボトム
    アドレスの方向の順に順次読み出して、その読み出した
    データが上記第1所定データであることを確認し、この
    確認の結果、上記第1所定データが正常である場合に第
    2所定データを上記メモリに上書きし、上記メモリの所
    定のアドレスのデータの読み出し時に上記第1所定デー
    タが読み出されることなく、第2所定データが読み出さ
    れることにより、アドレスバスの短絡を検出することを
    特徴とする請求項1記載のメモリ回路のチェック方法。
  9. 【請求項9】 上記メモリの異常検出は、複数のメモリ
    のアドレスバスの短絡時に上記複数のメモリ全体に対し
    て第1所定データを書き込み、上記第1所定データの書
    き込み終了後に上記メモリのボトムアドレスからトップ
    アドレスの方向の順に順次読み出して、その読み出した
    データが上記第1所定データであることを確認し、この
    確認の結果、上記第1所定データが正常である場合に第
    2所定データを上記メモリに上書きし、上記メモリの所
    定のアドレスのデータの読み出し時に上記第1所定デー
    タが読み出されることなく、第2所定データが読み出さ
    れることにより、アドレスバスの短絡を検出することを
    特徴とする請求項1記載のメモリ回路のチェック方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005124562A1 (ja) * 2004-06-22 2005-12-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha エレベータ電子安全装置用システム
CN113312294A (zh) * 2020-02-27 2021-08-27 瑞昱半导体股份有限公司 电子装置以及通讯方法

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