JPH10211385A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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Publication number
JPH10211385A
JPH10211385A JP9016134A JP1613497A JPH10211385A JP H10211385 A JPH10211385 A JP H10211385A JP 9016134 A JP9016134 A JP 9016134A JP 1613497 A JP1613497 A JP 1613497A JP H10211385 A JPH10211385 A JP H10211385A
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JP
Japan
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drum
rotation speed
washing machine
cloth
washing
Prior art date
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Pending
Application number
JP9016134A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Hagiwara
久 萩原
Shoichi Matsui
正一 松井
Katsuhiko Sumiya
勝彦 角谷
Hiroko Minayoshi
裕子 皆吉
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9016134A priority Critical patent/JPH10211385A/ja
Publication of JPH10211385A publication Critical patent/JPH10211385A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽内
に水平軸を中心に回転自在に配設したドラム内で洗濯物
の洗濯、すすぎ、脱水を行う洗濯機において、ドラムと
水受け槽の間に泡が充満したことを精度よく判定し、泡
対策ができるようにして所定のすすぎ性能、脱水性能が
得られるようにする。 【解決手段】 洗濯機本体9に弾性的に支持した水受け
槽3にドラム1を内包し、このドラム1を水平軸を中心
に第1のモータ16と第2のモータ17により駆動し、
水受け槽3内の水を排水ポンプ15により排水し、洗
濯、すすぎ、脱水の各行程を制御手段により逐次制御す
る。制御手段は、脱水を開始し第1の所定時間経過後の
ドラム1の回転数が第1の回転数N01から第2の回転数
N02の間にあるとき、泡による起動不良と判定するよう
にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機本体内に弾
性的に支持した水受け槽内に水平軸を中心に回転自在に
配設したドラム内で洗濯物の洗濯、すすぎ、脱水を行う
洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗濯機は図6に示すよう
に構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】図に示すように、ドラム1は、外周部に多
数の通水孔2を全面に設け、水受け槽3内に回転自在に
配設している。ドラム1の回転中心に水平軸4の一端を
固定し、水平軸4の他端にドラムプーリー5を固定して
いる。モータ6は、ベルト7によりドラムプーリー5と
連結し、ドラム1を回転駆動する。ドラム1の開口部に
蓋8を開閉自在に設けている。
【0004】水受け槽3は、洗濯機本体9よりばね体1
0で吊り下げ、防振ダンパー11により脱水時の振動が
洗濯機本体9に伝達されないように防振支持するととも
に、脱水時の振動を低減する重り12を設けている。ヒ
ータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加熱するものであ
る。制御装置14は、モータ6、ヒータ13などの動作
を制御し、洗濯、すすぎ、脱水などの一連の行程を逐次
制御する。
【0005】上記構成において動作を説明すると、蓋8
を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、運転を開始する
と、洗濯行程では、ドラム1はモータ6によって低速で
回転駆動され、ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水
面上に落下される。こうして洗濯行程が進行する。洗濯
行程の後、排水ポンプ15を駆動して水受け槽3内の洗
濯水を排水し、中間脱水の後のすすぎ行程においても洗
濯行程と同様の動作を行う。
【0006】脱水行程では、ドラム1は高速で回転駆動
され、洗濯物は遠心脱水される。このとき、ドラム1内
の洗濯物の片寄り、すなわちアンバランスが生じると、
ドラム1および水受け槽3は振動するが、防振ダンパー
11により振動を減衰して洗濯機本体9に伝達されるこ
とはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、洗濯行程の後の排水時に排水ポンプ15にリント
が詰まるなどによって排水能力が低下すると、水受け槽
3内に洗濯水が残水した状態で中間脱水に入り、ドラム
1を高速で駆動する。水受け槽3内に残水した洗濯水
は、ドラム1の高速回転により泡状になってドラム1と
水受け槽3の間に充満する。
【0008】この泡はドラム1の回転に対してブレーキ
として働き、ドラム1の回転数が所定の回転数に達しな
くなり、脱水性能が低下する結果、次行程のすすぎ行程
でのすすぎ性能が低下し、所定のすすぎ性能が得られな
いという問題を有していた。
【0009】また、洗剤の種類、量を間違って使用した
場合にも、同様に泡がドラム1と水受け槽3の間に充満
し、この泡はドラム1の回転に対してブレーキとして働
き、ドラム1の回転数が所定の回転数に達しなくなると
いう問題を有していた。
【0010】また、洗濯行程でドラム1内の洗濯物が絡
み合った状態で脱水行程に入ると、脱水行程でドラム1
内の洗濯物が均等に分布しないためアンバランスを生
じ、アンバランス状態で脱水を開始すると、水受け槽3
などの振動共振点に対応する回転数で大きな振動を発生
し、水受け槽3の振動が大きい場合に洗濯機本体9に当
たり、衝撃音などの異常音が発生するという問題があ
り、さらに、ドラム1の回転数を振動共振点に対応する
回転数より加速することができず、所定の脱水性能を得
ることができないという問題を有していた。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、ドラムと水受け槽の間に泡が充満したことを精度よ
く判定し、泡対策ができるようにして所定のすすぎ性
能、脱水性能が得られるようにすることを第1の目的と
している。
【0012】また、水受け槽内に洗濯水が残水するのを
なくし、ドラムを高速で駆動したとき泡が発生しないよ
うにすることを第2の目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、洗濯機本体に弾性的に支持した水受
け槽にドラムを内包し、このドラムを水平軸を中心にモ
ータにより駆動し、水受け槽内の水を排水手段により排
水し、洗濯、すすぎ、脱水の各行程を制御手段により逐
次制御する。制御手段は、脱水を開始し第1の所定時間
経過後のドラムの回転数が第1の回転数から第2の回転
数の間にあるとき、泡による起動不良と判定するように
したものである。
【0014】これにより、ドラムと水受け槽の間に泡が
充満したことをドラムの回転数で精度よく判定すること
ができて泡対策をすることができ、所定のすすぎ性能、
脱水性能を得ることができる。
【0015】また、第2の目的を達成するために、制御
手段は、洗濯行程終了時、ドラムと排水手段とを第2の
所定時間駆動するようにしたものである。
【0016】これにより、排水手段の排水性能が低下し
ていても、水受け槽内に洗濯水が残水することがなく、
ドラムを高速で駆動したとき泡が発生しないようにする
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽と、前記
水受け槽に内包し回転自在に配設したドラムと、前記ド
ラムを駆動するモータと、前記水受け槽内の水を排水す
る排水手段と、洗濯、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御
する制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、脱水
を開始し第1の所定時間経過後の前記ドラムの回転数が
第1の回転数から第2の回転数の間にあるとき、泡によ
る起動不良と判定するようにしたものであり、ドラムと
水受け槽の間に泡が充満したことをドラムの回転数によ
って、精度よく判定することができて泡対策をすること
ができ、所定のすすぎ性能、脱水性能を得ることができ
る。
【0018】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、ドラムを洗濯物がド
ラムの内壁に張り付く回転数で駆動し、この回転数にお
ける回転数変動幅で前記ドラム内の洗濯物のバランス状
態を判定するようにし、洗濯物のバランス状態判定後、
脱水を開始し第1の所定時間経過後の前記ドラムの回転
数が第1の回転数から第2の回転数の間にあるとき、泡
による起動不良と判定するようにしたものであり、洗濯
物がドラムの内壁に張り付く回転数で洗濯物のバランス
状態を判定した後、脱水を開始した場合には、洗濯物は
ドラムの内壁に均等に張り付いており、洗濯物のアンバ
ランスが原因でドラムの回転数が上昇しないことはな
く、第1の所定時間経過後のドラムの回転数により泡に
よる起動不良と判定することで、ドラムと水受け槽の間
に泡が充満したことを一層精度よく判定することができ
る。
【0019】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、商用電源の電圧を検知す
る電圧検知手段を備え、制御手段は、前記電圧検知手段
の出力により第1の所定時間を制御するようにしたもの
であり、ドラムを駆動するモータのトルクは、商用電源
の電圧に依存するため、第1の所定時間が同じある場合
には、ドラムと水受け槽の間に充満した泡の量が同じで
あっても、第1の所定時間経過後のドラムの回転数は商
用電源の電圧により異なる。このため、商用電源の電圧
により第1の所定時間を制御することで、商用電源の電
圧に関係なく泡の状態を判定することができる。
【0020】請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜
3に記載の発明において、制御手段は、泡による起動不
良と判定したとき、排水手段を駆動する消泡シーケンス
を行うようにしたものであり、泡による起動不良と判定
したとき排水手段を駆動することで、ドラムと水受け槽
の間に充満した泡を徐々に排出し、ドラムの回転に対し
てブレーキとして働く泡を除去することができる。
【0021】請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜
3に記載の発明において、制御手段は、泡による起動不
良と判定したとき、排水手段を駆動し、ドラムを小刻み
に間欠駆動する消泡シーケンスを行うようにしたもので
あり、泡による起動不良と判定したとき排水手段を駆動
することで、ドラムと水受け槽の間に充満した泡を徐々
に排出し、ドラムの回転に対してブレーキとして働く泡
を除去することができ、さらに、ドラムを小刻みに間欠
駆動することで、はやく消泡することができるととも
に、消泡シーケンスを行っていることを使用者に知らせ
ることができる。
【0022】請求項6に記載の発明は、上記請求項4ま
たは5に記載の発明において、制御手段は、ドラムを脱
水可能な回転数で駆動する前に、前記ドラムを洗濯時の
回転数で駆動する布ほぐし行程と、洗濯時の回転数から
洗濯物がドラムの内壁に張り付く回転数に徐々に回転数
を上昇させる布バランス行程とを有し、泡による起動不
良と判定し消泡シーケンスを行ったとき、布ほぐし行程
に戻るようにしたものであり、消泡シーケンスでは、ド
ラムは停止または小刻みに間欠駆動しているため、ドラ
ム内の洗濯物はドラムの下側に片寄った状態にあり、こ
の状態で脱水を開始すると洗濯物によるアンバランスで
大きな振動、騒音を発生する。消泡シーケンスの後、布
ほぐし行程と布バランス行程とを経て脱水を行うことに
より、ドラム内の洗濯物をドラムの内壁に均等に張り付
かせることができ、振動、騒音を発生することなく、脱
水することができる。
【0023】請求項7に記載の発明は、上記請求項4ま
たは5に記載の発明において、制御手段は、ドラムを脱
水可能な回転数で駆動する前に、前記ドラムを洗濯時の
回転数で駆動する布ほぐし行程と、洗濯時の回転数から
洗濯物がドラムの内壁に張り付く回転数に徐々に回転数
を上昇させる布バランス行程とを有し、泡による起動不
良と判定し消泡シーケンスを行ったとき、布バランス行
程に戻るようにしたものであり、消泡シーケンスでは、
ドラムは停止または小刻みに間欠駆動しているため、ド
ラム内の洗濯物はドラムの下側に片寄った状態にあり、
この状態で脱水を開始すると洗濯物によるアンバランス
で大きな振動、騒音を発生する。消泡シーケンスの後、
布バランス行程を経て脱水を行うことにより、ドラム内
の洗濯物をドラムの内壁に均等に張り付かせることがで
き、振動、騒音を発生することなく、脱水することがで
きる。
【0024】請求項8に記載の発明は、上記請求項6ま
たは7に記載の発明において、報知動作を行う報知手段
を備え、制御手段は、消泡シーケンスを行い布ほぐし行
程または布バランス行程に戻り、再度脱水を開始し第1
の所定時間経過後のドラムの回転数により泡による起動
不良と判定したとき、異常報知するようにしたものであ
り、消泡シーケンスの後、さらに泡による起動不良と判
定したときは、消泡が困難として異常報知により使用者
に知らせることができる。
【0025】請求項9に記載の発明は、上記請求項1〜
3に記載の発明において、報知動作を行う報知手段を備
え、制御手段は、脱水を開始し第1の所定時間経過後の
ドラムの回転数が第1の回転数以下であるとき、ベルト
外れなどの故障と判定し異常報知するようにしたもので
あり、ベルト外れなどの故障がある場合は、ドラムの回
転数は上昇ないため、第1の所定時間経過後のドラムの
回転数が第1の回転数以下のときベルト外れなどの故障
と判定し、異常報知により使用者に知らせることができ
る。
【0026】請求項10に記載の発明は、上記請求項1
〜3に記載の発明において、制御手段は、ドラムを脱水
可能な回転数で駆動する前に、前記ドラムを洗濯時の回
転数で駆動する布ほぐし行程と、洗濯時の回転数から洗
濯物がドラムの内壁に張り付く回転数に徐々に回転数を
上昇させる布バランス行程とを有し、脱水を開始し第1
の所定時間経過後の前記ドラムの回転数が第2の回転数
から第3の回転数の間にあるとき、洗濯物のアンバラン
スによる起動不良と判定し、布ほぐし行程に戻るように
したものであり、ドラム内の洗濯物にアンバランスがあ
る場合には、洗濯機本体などの振動共振点に対応する回
転数より高い回転数に加速することが困難であるため、
第1の所定時間経過後の前記ドラムの回転数が第2の回
転数から第3の回転数の間にあるときは、ドラム内の洗
濯物にアンバランスがあると判断し、布ほぐし行程より
再度行ってドラム内の洗濯物のバランスをとり、脱水回
転数まで立ち上げることができる。
【0027】請求項11に記載の発明は、洗濯機本体内
に弾性的に支持した水受け槽と、前記水受け槽に内包し
回転自在に配設したドラムと、前記ドラムを駆動するモ
ータと、前記水受け槽内の水を排水する排水手段と、洗
濯、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御する制御する制御
手段とを備え、前記制御手段は、洗濯行程終了時、前記
ドラムと排水手段とを第2の所定時間駆動するようにし
たものであり、洗濯行程終了時、前記ドラムと排水手段
とを第2の所定時間駆動することで、ドラム内の洗濯物
に含まれる洗濯水の量を少なくすることができるととも
に、排水手段の排水性能が低下していても、水受け槽内
に洗濯水が残水することがなく、ドラムを高速で駆動し
たとき泡が発生しないようにすることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。
【0029】(実施例1)図1および図2に示すよう
に、第1のモータ(モータ)16は、ドラム1を回転数
N1(たとえば、53rpm)で回転させて、洗濯また
はすすぎをするものであり、第2のモータ(モータ)1
7は、ドラム1を回転数N2(たとえば、1000rp
m)で回転させて脱水する。これら第1のモータ16お
よび第2のモータ17は、インダクションモータで構成
し、それぞれベルト18、19を介して従動プーリー2
0に連結している。
【0030】従動プーリー20は、2種の減速比を有し
ており、第1のモータ16をベルト18を介して減速比
が大きい従動プーリー20aと連結し、第2のモータ1
7をベルト19を介して減速比が小さい従動プーリー2
0bと連結し、ドラム1の回転中心に一端を固定した水
平軸4の他端に固定している。
【0031】制御装置21は、第1のモータ16、第2
のモータ17などを制御するもので、図3に示すように
構成している。制御手段22は、マイクロコンピュータ
で構成し、双方向性サイリスタなどで構成したパワース
イッチング手段23を介して、ヒータ13、排水ポンプ
(排水手段)15、第1のモータ16、第2のモータ1
7、給水弁24などを制御し、洗濯、すすぎ、脱水の一
連の行程を逐次制御する。ヒータ13は、水受け槽3内
の洗濯水を加熱し、給水弁24は水受け槽3内に給水
し、排水ポンプ15は水受け槽3内の洗濯水を排水する
ものである。
【0032】入力設定手段25は、使用者が必要な設定
コース、動作のスタートなどを入力するもので、制御手
段22に入力している。表示手段26は、入力設定手段
25による設定内容、動作状態などを表示する。水位検
知手段27は、水受け槽3内の水位を検知し、水温検知
手段28は、水受け槽3内の水温を検知して、それぞれ
制御手段22に入力している。回転数検知手段29は、
第1のモータ16の回転数を検知することでドラム1の
回転数を検知し、制御手段22に入力している。記憶手
段30は、一連の制御に必要なデータなどを記憶してい
る。電圧検知手段31は商用電源32の電圧を検知し、
制御手段22に入力している。なお、33は電源スイッ
チである。
【0033】制御手段22は、ドラム1を回転数N2で
駆動する脱水行程の前に、図4に示すように、ドラム1
を回転数N1で駆動する布ほぐし行程と、回転数N1から
回転数N3(たとえば、100rpm)に徐々に回転数
を上昇させる布バランス行程と、布バランス行程の後、
脱水可能な回転数N4(たとえば、200rpm)で3
回駆動する予備脱水行程と、予備脱水行程後に回転数N
3で駆動し洗濯物のアンバランスを検知し判定するアン
バランス判定行程とを経て脱水行程に入るようにしてい
る。
【0034】布ほぐし行程でのドラム1の回転方向を布
バランス行程以降の回転方向と逆方向にし、回転数N3
は、洗濯物がドラム1の内壁に張り付く回転数とし、脱
水可能な回転数N4は、水受け槽3などの振動共振点に
対応する回転数より低い回転数とし、回転数N4は第2
のモータ17で駆動するようにしている。
【0035】アンバランス判定行程では、まず、回転数
検知手段29により第1のモータ16の回転数を検知
し、この検知出力により第1のモータ16を回転数N3
に制御し、その後、このときのパワースイッチング手段
22の導通角を固定して第1のモータ16を駆動する。
この固定導通角により駆動するときの第1のモータ16
の回転数変動幅でドラム1内の洗濯物の状態を判定し、
回転数変動幅が大きいときは、ドラム1内の洗濯物がア
ンバランス状態であると判定するようにしている。
【0036】そして、洗濯物のバランス状態判定後、脱
水を開始し第1の所定時間経過後のドラム1の回転数が
第1の回転数N01(たとえば、10rpm)から第2の
回転数N02(たとえば、200rpm)の間にあると
き、泡による起動不良と判定するようにしている。ここ
で、第1の所定時間は、(表1)に示すように、電圧検
知手段31により検知した商用電源32の電圧によって
制御するようにしている。
【0037】
【表1】
【0038】また、制御手段22は、泡による起動不良
と判定したとき、排水ポンプ15を連続または間欠駆動
(10秒オン、50秒オフ)する消泡シーケンスを行う
ようにし、消泡シーケンスを行った後、布ほぐし行程に
戻るようにしている。また、布ほぐし行程に戻り、再度
脱水を開始し第1の所定時間経過後のドラム1の回転数
により泡による起動不良と判定したとき、表示手段26
により異常報知をするようにしている。
【0039】さらに、脱水を開始し第1の所定時間経過
後のドラム1の回転数が第1の回転数N01以下であると
き、ベルト18、19の外れなどの故障と判定し、表示
手段26により異常報知をし、また、脱水を開始し第1
の所定時間経過後のドラム1の回転数が第2の回転数N
02から第3の回転数N03(たとえば、30rpm)の間
にあるとき、洗濯物のアンバランスによる起動不良と判
定し、布ほぐし行程に戻るようにしている。
【0040】上記構成において動作を説明すると、蓋8
を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、電源スイッチ3
3をオンした後、入力設定手段25のスタートスイッチ
(図示せず)を操作して運転を開始すると、給水弁24
が動作して給水し、水位検知手段27により所定の水位
を検知すると給水を停止し、第1のモータ16を駆動す
る。洗濯行程では、洗濯物に水が含まれるため補給水し
ながら、ドラム1は第1のモータ16によって回転数N
1で回転駆動され、ドラム1内の洗濯物は持ち上げられ
て水面上に落下される。
【0041】このとき、ヒータ13に通電して水受け槽
3内の洗濯水を加熱し、水温検知手段28により水受け
槽3内の水温を検知して、洗濯水の温度をほぼ一定の温
度に制御する。洗濯行程が終了すると、排水ポンプ15
が動作して水受け槽3内の洗濯水を排水する。その後、
すすぎ行程を経由して脱水行程では、ドラム1は回転数
N2で回転駆動され、洗濯物は遠心脱水される。
【0042】つぎに、洗濯行程またはすすぎ行程から脱
水行程に入るまでの動作を図4および図5を参照しなが
ら説明する。図5のステップ40で洗濯行程またはすす
ぎ行程を終了して動作を開始すると、ステップ41で制
御手段22に内蔵したタイマーをスタートし、ステップ
42で、第1のモータ16をオンする。このとき、ドラ
ム1の回転数を回転数N1(53rpm)に設定して、
回転数検知手段29により第1のモータ16の回転数を
検知し、この検知出力により第1のモータ16を制御す
る。したがって、ドラム1は、図4に示すように、回転
数N1で回転し布ほぐし行程を開始する。
【0043】ステップ43で所定時間ごと(たとえば、
8秒オン、3秒オフ)に第1のモータ16をオン、オフ
し、ステップ44で時間t1が経過すると、布バランス
行程に入る。このとき、ドラム1の回転方向は布ほぐし
行程でのドラム1の回転方向と逆方向とする。
【0044】ステップ45で時間t2が経過すると、ス
テップ46でドラム1の回転数を第1の上昇速度(たと
えば、1秒間に5rpm上昇)で上昇させる。ステップ
47で時間t3が経過すると、このときのドラム1の回
転数はドラム1内の洗濯物の量が少ないときドラム1の
内壁に張り付く回転数(たとえば、83rpm)に達し
ている。
【0045】ステップ47で時間t3が経過した後、ス
テップ48でドラム1の回転数を第1の上昇速度より低
い第2の上昇速度(たとえば、1秒間に2rpm上昇)
で上昇させ、ドラム1内の洗濯物の量が定格容量であっ
ても、洗濯物をドラム1の内壁に均一に張り付かせるこ
とができる。ステップ49で時間t4が経過すると、こ
のときのドラム1の回転数は回転数N3に達している。
【0046】ステップ50で第1のモータ16をオフし
た後、予備脱水行程に入り、ステップ51で第2のモー
タ17をオンする。このとき、第2のモータ17は商用
電源32を全導通で駆動する。このため、ドラム1内の
洗濯物は脱水され、ドラム1の内壁に強固に張り付かせ
ることができる。また、第2のモータ17はベルト1
8、19を介して第1のモータ16と連結されており、
第2のモータ17の駆動によるドラム1の回転数は回転
数検知手段29により検知される。
【0047】ステップ52でドラム1の回転数が回転数
N4に達すると、ステップ53で第2のモータ17をオ
フし、ステップ54でドラム1の回転数がN4'(たとえ
ば、110rpm)になると、所定回数になるまではス
テップ51に戻り、第2のモータ17を商用電源32を
全導通で駆動し、ステップ54までの動作を繰り返し
て、ドラム1内の洗濯物をさらに脱水するとともに、ド
ラム1の内壁に強固に張り付かせる。ステップ55で所
定回数(たとえば、3回)繰り返すと、予備脱水行程を
終了する。
【0048】その後、アンバランス判定行程に入り、ス
テップ56で第1のモータ16をオンし、ドラム1の回
転数を回転数N3に設定して、回転数検知手段29によ
り第1のモータ16の回転数を検知し、この検知出力に
より第1のモータ16を制御してドラム1の回転数を第
3の回転数N3に制御する。ステップ57で時間t5が経
過すると、ステップ58で、ドラム1の回転数を回転数
N3に制御したときのパワースイッチング手段23の導
通角を検知し、この検知した導通角に固定して第1のモ
ータ16を駆動する。そして、このときの回転数変動幅
を回転数検知手段29により検知する。
【0049】ステップ59で検知した回転数変動幅と所
定値とを比較し、回転数変動幅が所定値以下のときは、
脱水行程に入っても振動、騒音が大きくならないと判断
して、ステップ60で時間t6が経過した後、ステップ
61で第1のモータ16をオフし、脱水行程に移行す
る。ステップ59で検知した回転数変動幅が所定値以上
のときは、脱水行程に入ると振動、騒音が大きくなると
判断して、ステップ62でタイマーをリセットし、ステ
ップ41に戻る。なお、再度行うときは、予備脱水行程
の回転数N4で駆動する回数は1回とする。
【0050】ステップ61で第1のモータ16をオフし
た後、脱水行程に入り、ステップ63で第2のモータ1
7をオンする。このとき、第2のモータ17は商用電源
32を全導通で駆動する。ステップ64で時間t6から
第1の所定時間が経過した時間t7になると、回転数検
知手段29によりドラム1の回転数を検知し、ステップ
65でドラム1の回転数が第1の回転数N01以下のとき
は、ベルト18、19の外れなどの故障と判定し、ステ
ップ66で表示手段26により異常報知をする。
【0051】ステップ67で第1の所定時間経過後のド
ラム1の回転数が第1の回転数N01から第2の回転数N
02の間にあるときは、泡による起動不良と判定し、ステ
ップ68で排水ポンプ15をを連続または間欠駆動する
消泡シーケンスを行い、ステップ69で消泡シーケンス
を2回繰り返すまではステップ70でタイマーをリセッ
トしてステップ41に戻る。ステップ69で消泡シーケ
ンスを2回繰り返すと、ステップ71に進み、表示手段
26により異常報知をする。
【0052】ステップ72で第1の所定時間経過後のド
ラム1の回転数が第2の回転数N02から第3の回転数N
03の間にあるときは、洗濯物のアンバランスによる起動
不良と判定し、ステップ73でタイマーをリセットして
ステップ41に戻る。ステップ72で第1の所定時間経
過後のドラム1の回転数が第3の回転数N03以上である
ときは正常と判定し、次行程、すなわち脱水行程を続行
する。
【0053】このように本発明によれば、洗濯物のバラ
ンス状態判定後、脱水を開始し第1の所定時間経過後の
ドラム1の回転数が第1の回転数N01から第2の回転数
N02の間にあるとき、泡による起動不良と判定するよう
にしているので、洗濯物のバランス状態を判定した後
は、洗濯物はドラムの内壁に均等に張り付いており、第
1の所定時間経過後のドラムの回転数により泡による起
動不良と判定することで、ドラム1と水受け槽3の間に
泡が充満したことを精度よく判定することができ、第1
の所定時間を商用電源32の電圧により制御すること
で、商用電源32の電圧に関係なく泡の状態を判定する
ことができる。
【0054】また、泡による起動不良と判定したとき、
排水ポンプ15を駆動する消泡シーケンスを行うこと
で、ドラム1と水受け槽3の間に充満した泡を徐々に排
出し、ドラム1の回転に対してブレーキとして働く泡を
除去することができ、また、消泡シーケンスで、排水ポ
ンプ15を間欠駆動することで、排水ポンプの温度上昇
を低く抑えることができる。
【0055】また、泡による起動不良と判定し消泡シー
ケンスを行ったとき、布ほぐし行程に戻ることにより、
消泡シーケンスの後、布ほぐし行程と布バランス行程と
を経て脱水を行うことで、ドラム1内の洗濯物をドラム
1の内壁に均等に張り付かせることができ、振動、騒音
を発生することなく、脱水することができ、さらに、消
泡シーケンスを行い、布ほぐし行程に戻り、再度脱水を
開始し第1の所定時間経過後のドラム1の回転数により
泡による起動不良と判定したとき、異常報知すること
で、消泡が困難として異常報知により使用者に知らせる
ことができる。
【0056】また、脱水を開始し第1の所定時間経過後
のドラム1の回転数が第1の回転数N01以下であると
き、ベルト18、19の外れなどの故障と判定し異常報
知することで、使用者に知らせることができ、脱水を開
始し第1の所定時間経過後のドラム1の回転数が第2の
回転数N02から第3の回転数N03の間にあるとき、洗濯
物のアンバランスによる起動不良と判定し、布ほぐし行
程に戻るようにすることで、ドラム1内の洗濯物のバラ
ンスをとり、脱水回転数まで立ち上げることができる。
【0057】なお、本実施例では、洗濯物のバランス状
態判定後、脱水を開始し第1の所定時間経過後のドラム
1の回転数が第1の回転数N01から第2の回転数N02の
間にあるとき、泡による起動不良と判定するようにして
いるが、洗濯物のバランス状態を判定せずに脱水を開始
したとき、たとえば、予備脱水行程でドラム1の回転数
により泡による起動不良と判定するようにしてもよい。
【0058】また、泡による起動不良と判定したとき、
消泡シーケンスで排水ポンプ15を駆動しているが、排
水ポンプ15を駆動すると同時に、ドラム1を小刻みに
間欠駆動(たとえば、30秒ごとに0.5秒オン)する
消泡シーケンスを行うことで、はやく消泡することがで
きるとともに、消泡シーケンスを行っていることを使用
者に知らせることができる。
【0059】また、消泡シーケンスを行ったとき、布ほ
ぐし行程に戻るようにしているが、布バランス行程に戻
るようにすることで、消泡シーケンスの後、布バランス
行程とを経て脱水を行うことにより、ドラム1内の洗濯
物をドラム1の内壁に均等に張り付かせることができ、
振動、騒音を発生することなく、脱水することができ
る。
【0060】(実施例2)図3における制御手段22
は、洗濯行程終了時に、ドラム1と排水ポンプ15とを
第2の所定時間(たとえば、2分)駆動するようにして
いる。ここで、排水ポンプ15は連続駆動でもよく、間
欠駆動(たとえば、25秒オン、5秒オフ)でもよい。
他の構成は上記実施例1と同じである。
【0061】上記構成において動作を説明すると、洗濯
行程終了時には、ドラム1内の洗濯物は洗剤を含んだ洗
濯水を含んでおり、しかも、ドラム1内およびドラム1
と水受け槽3との間に洗濯水がある。この洗濯水を排水
ポンプ15により排水しながらドラム1を回転させるこ
とにより、ドラム1内の洗濯物を持ち上げ下方に落下さ
せ、洗濯物に含んだ洗濯水を洗濯物より排出することが
できる。
【0062】このため、第2の所定時間経過後は、洗濯
物に含んだ洗濯水を少なくして残留する洗剤の量を少な
くすることができ、しかも、ドラム1内およびドラム1
と水受け槽3との間の洗濯水を排水した状態とすること
ができる。その結果、その後に、ドラム1を高速で駆動
したとき、泡が発生しないようにすることができ、ドラ
ム1と水受け槽3の間に泡が充満することがなくなり、
ドラム1の回転数を所定の回転数まで上昇させることが
できる。
【0063】このように本実施例によれば、洗濯行程終
了時に、ドラム1と排水ポンプ15とを第2の所定時間
駆動することにより、ドラム1内の洗濯物に含まれる洗
濯水の量を少なくすることができるとともに、排水ポン
プ15の排水性能が低下していても、水受け槽3内に洗
濯水が残水することがなく、ドラム1を高速で駆動した
とき泡が発生しないようにすることができる。また、排
水ポンプ15を間欠駆動することで、排水ポンプの温度
上昇を低く抑えることができる。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け
槽と、前記水受け槽に内包し回転自在に配設したドラム
と、前記ドラムを駆動するモータと、前記水受け槽内の
水を排水する排水手段と、洗濯、すすぎ、脱水の各行程
を逐次制御する制御する制御手段とを備え、前記制御手
段は、脱水を開始し第1の所定時間経過後の前記ドラム
の回転数が第1の回転数から第2の回転数の間にあると
き、泡による起動不良と判定するようにしたから、ドラ
ムと水受け槽の間に泡が充満したことをドラムの回転数
によって、精度よく判定することができて泡対策をする
ことができ、所定のすすぎ性能、脱水性能を得ることが
できる。
【0065】また、請求項2に記載の発明によれば、制
御手段は、ドラムを洗濯物がドラムの内壁に張り付く回
転数で駆動し、この回転数における回転数変動幅で前記
ドラム内の洗濯物のバランス状態を判定するようにし、
洗濯物のバランス状態判定後、脱水を開始し第1の所定
時間経過後の前記ドラムの回転数が第1の回転数から第
2の回転数の間にあるとき、泡による起動不良と判定す
るようにしたから、洗濯物がドラムの内壁に均等に張り
付いた状態で脱水を開始するため、洗濯物のアンバラン
スが原因でドラムの回転数が上昇しないことはなく、第
1の所定時間経過後のドラムの回転数により泡による起
動不良と判定することで、ドラムと水受け槽の間に泡が
充満したことを一層精度よく判定することができる。
【0066】また、請求項3に記載の発明によれば、商
用電源の電圧を検知する電圧検知手段を備え、制御手段
は、前記電圧検知手段の出力により第1の所定時間を制
御するようにしたから、商用電源の電圧に関係なく泡の
状態を判定することができる。
【0067】また、請求項4に記載の発明によれば、制
御手段は、泡による起動不良と判定したとき、排水手段
を駆動する消泡シーケンスを行うようにしたから、排水
手段を駆動することで、ドラムと水受け槽の間に充満し
た泡を徐々に排出し、ドラムの回転に対してブレーキと
して働く泡を除去することができる。
【0068】また、請求項5に記載の発明によれば、制
御手段は、泡による起動不良と判定したとき、排水手段
を駆動し、ドラムを小刻みに間欠駆動する消泡シーケン
スを行うようにしたから、泡による起動不良と判定した
とき排水手段を駆動することで、ドラムと水受け槽の間
に充満した泡を徐々に排出し、ドラムの回転に対してブ
レーキとして働く泡を除去することができ、さらに、ド
ラムを小刻みに間欠駆動することで、はやく消泡するこ
とができるとともに、消泡シーケンスを行っていること
を使用者に知らせることができる。
【0069】また、請求項6に記載の発明によれば、制
御手段は、ドラムを脱水可能な回転数で駆動する前に、
前記ドラムを洗濯時の回転数で駆動する布ほぐし行程
と、洗濯時の回転数から洗濯物がドラムの内壁に張り付
く回転数に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と
を有し、泡による起動不良と判定し消泡シーケンスを行
ったとき、布ほぐし行程に戻るようにしたから、消泡シ
ーケンスの後、布ほぐし行程と布バランス行程とを経て
脱水を行うことにより、ドラム内の洗濯物をドラムの内
壁に均等に張り付かせることができ、振動、騒音を発生
することなく、脱水することができる。
【0070】また、請求項7に記載の発明によれば、制
御手段は、ドラムを脱水可能な回転数で駆動する前に、
前記ドラムを洗濯時の回転数で駆動する布ほぐし行程
と、洗濯時の回転数から洗濯物がドラムの内壁に張り付
く回転数に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程と
を有し、泡による起動不良と判定し消泡シーケンスを行
ったとき、布バランス行程に戻るようにしたから、消泡
シーケンスの後、布バランス行程を経て脱水を行うこと
により、ドラム内の洗濯物をドラムの内壁に均等に張り
付かせることができ、振動、騒音を発生することなく、
脱水することができる。
【0071】また、請求項8に記載の発明によれば、報
知動作を行う報知手段を備え、制御手段は、消泡シーケ
ンスを行い布ほぐし行程または布バランス行程に戻り、
再度脱水を開始し第1の所定時間経過後のドラムの回転
数により泡による起動不良と判定したとき、異常報知す
るようにしたから、消泡シーケンスの後、さらに泡によ
る起動不良と判定したときは、消泡が困難として異常報
知により使用者に知らせることができる。
【0072】また、請求項9に記載の発明によれば、報
知動作を行う報知手段を備え、制御手段は、脱水を開始
し第1の所定時間経過後のドラムの回転数が第1の回転
数以下であるとき、ベルト外れなどの故障と判定し異常
報知するようにしたから、ベルト外れなどの故障がある
場合は、ドラムの回転数は上昇ないため、第1の所定時
間経過後のドラムの回転数が第1の回転数以下のときベ
ルト外れなどの故障と判定し、異常報知により使用者に
知らせることができる。
【0073】また、請求項10に記載の発明によれば、
制御手段は、ドラムを脱水可能な回転数で駆動する前
に、前記ドラムを洗濯時の回転数で駆動する布ほぐし行
程と、洗濯時の回転数から洗濯物がドラムの内壁に張り
付く回転数に徐々に回転数を上昇させる布バランス行程
とを有し、脱水を開始し第1の所定時間経過後の前記ド
ラムの回転数が第2の回転数から第3の回転数の間にあ
るとき、洗濯物のアンバランスによる起動不良と判定
し、布ほぐし行程に戻るようにしたから、ドラム内の洗
濯物にアンバランスがあるとき、布ほぐし行程より再度
行ってドラム内の洗濯物のバランスをとり、脱水回転数
まで立ち上げることができる。
【0074】また、請求項11に記載の発明によれば、
洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽と、前記水受
け槽に内包し回転自在に配設したドラムと、前記ドラム
を駆動するモータと、前記水受け槽内の水を排水する排
水手段と、洗濯、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御する
制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、洗濯行程
終了時、前記ドラムと排水手段とを第2の所定時間駆動
するようにしたから、ドラム内の洗濯物に含まれる洗濯
水の量を少なくすることができるとともに、排水手段の
排水性能が低下していても、水受け槽内に洗濯水が残水
することがなく、ドラムを高速で駆動したとき泡が発生
しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機の断面図
【図2】同洗濯機の一部切欠した背面図
【図3】同洗濯機のブロック回路図
【図4】同洗濯機の要部動作タイムチャート
【図5】同洗濯機の要部動作フローチャート
【図6】従来の脱水兼用洗濯機の断面図
【符号の説明】
1 ドラム 3 水受け槽 9 洗濯機本体 15 排水ポンプ(排水手段) 16 第1のモータ(モータ) 17 第2のモータ(モータ) 22 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 皆吉 裕子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け
    槽と、前記水受け槽に内包し水平軸を中心に回転自在に
    配設したドラムと、前記ドラムを駆動するモータと、前
    記水受け槽内の水を排水する排水手段と、洗濯、すす
    ぎ、脱水の各行程を逐次制御する制御する制御手段とを
    備え、前記制御手段は、脱水を開始し第1の所定時間経
    過後の前記ドラムの回転数が第1の回転数から第2の回
    転数の間にあるとき、泡による起動不良と判定するよう
    にした洗濯機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、ドラムを洗濯物がドラムの
    内壁に張り付く回転数で駆動し、この回転数における回
    転数変動幅で前記ドラム内の洗濯物のバランス状態を判
    定するようにし、洗濯物のバランス状態判定後、脱水を
    開始し第1の所定時間経過後の前記ドラムの回転数が第
    1の回転数から第2の回転数の間にあるとき、泡による
    起動不良と判定するようにした請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 商用電源の電圧を検知する電圧検知手段
    を備え、制御手段は、前記電圧検知手段の出力により第
    1の所定時間を制御するようにした請求項1または2記
    載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、泡による起動不良と判定し
    たとき、排水手段を駆動する消泡シーケンスを行うよう
    にした請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 制御手段は、泡による起動不良と判定し
    たとき、排水手段を駆動し、ドラムを小刻みに間欠駆動
    する消泡シーケンスを行うようにした請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 制御手段は、ドラムを脱水可能な回転数
    で駆動する前に、前記ドラムを洗濯時の回転数で駆動す
    る布ほぐし行程と、洗濯時の回転数から洗濯物がドラム
    の内壁に張り付く回転数に徐々に回転数を上昇させる布
    バランス行程とを有し、泡による起動不良と判定し消泡
    シーケンスを行ったとき、布ほぐし行程に戻るようにし
    た請求項4または5記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 制御手段は、ドラムを脱水可能な回転数
    で駆動する前に、前記ドラムを洗濯時の回転数で駆動す
    る布ほぐし行程と、洗濯時の回転数から洗濯物がドラム
    の内壁に張り付く回転数に徐々に回転数を上昇させる布
    バランス行程とを有し、泡による起動不良と判定し消泡
    シーケンスを行ったとき、布バランス行程に戻るように
    した請求項4または5記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 報知動作を行う報知手段を備え、制御手
    段は、消泡シーケンスを行い布ほぐし行程または布バラ
    ンス行程に戻り、再度脱水を開始し第1の所定時間経過
    後のドラムの回転数により泡による起動不良と判定した
    とき、異常報知するようにした請求項6または7記載の
    洗濯機。
  9. 【請求項9】 報知動作を行う報知手段を備え、制御手
    段は、脱水を開始し第1の所定時間経過後のドラムの回
    転数が第1の回転数以下であるとき、ベルト外れなどの
    故障と判定し異常報知するようにした請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の洗濯機。
  10. 【請求項10】 制御手段は、ドラムを脱水可能な回転
    数で駆動する前に、前記ドラムを洗濯時の回転数で駆動
    する布ほぐし行程と、洗濯時の回転数から洗濯物がドラ
    ムの内壁に張り付く回転数に徐々に回転数を上昇させる
    布バランス行程とを有し、脱水を開始し第1の所定時間
    経過後の前記ドラムの回転数が第2の回転数から第3の
    回転数の間にあるとき、洗濯物のアンバランスによる起
    動不良と判定し、布ほぐし行程に戻るようにした請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  11. 【請求項11】 洗濯機本体内に弾性的に支持した水受
    け槽と、前記水受け槽に内包し水平軸を中心に回転自在
    に配設したドラムと、前記ドラムを駆動するモータと、
    前記水受け槽内の水を排水する排水手段と、洗濯、すす
    ぎ、脱水の各行程を逐次制御する制御する制御手段とを
    備え、前記制御手段は、洗濯行程終了時、前記ドラムと
    排水手段とを第2の所定時間駆動するようにした洗濯
    機。
JP9016134A 1997-01-30 1997-01-30 洗濯機 Pending JPH10211385A (ja)

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