JP2010246579A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】予備脱水を必ず行う制御をするのではなく、脱水工程時に、水槽32に取り付けられた振動検出手段58を用いることにより、ある回転数帯で水槽32の振動振幅を検出し、振動振幅が小さい場合は、脱水を起動させ、振動振幅が大きい場合は、回転ドラム30を停止させ、脱水をやり直すように制御することにより、洗濯時間の短縮、消費電力の削減、高速回転起動確率を向上させることができるドラム式洗濯機を提供する。
【解決手段】脱水工程時に回転ドラムが停止しても洗濯物が前記回転ドラムに張り付かず、かつ洗濯物から水が多く排出される回転数帯で前記振動検出手段の出力を検知してドラム回転数を制御するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は回転ドラム内で衣類の洗濯などを行うドラム式洗濯機に関するものである。
従来、この種のドラム式洗濯機は、図5に示すように構成されていた。以下、その構成について説明する。
図5に示すように、回転ドラム1は外周部に多数の通水孔2を全面に設け、水槽3内に回転自在に配設している。回転ドラム1の回転中心に回転軸4の一端を略水平方向に固定し、回転軸4の他端に従動プーリ5を固定している。モータ6はベルト7により従動プーリ5と連結し回転ドラム1を回転駆動する。水槽3は、筐体8よりばね体9で揺動可能に吊り下げ、防振ダンパー10により脱水起動時の振動を低減し、かつ定常脱水時の振動が筐体8に伝達されないように防振支持するとともに、脱水時の振動を低減する重り11を設けている。略筒状のパッキング部材12は、回転ドラム1の前面開口部に対応する水槽3の開口部13と筐体前面開口部14との間を連結するものである。筐体8の前面開口部に蓋15を開閉自在に設けている。この水槽3の底部側にヒータ16を設けて水槽3内の洗濯水を加熱するものである。制御装置17はモータ6、ヒータ16、排水ポンプ18、給水弁19などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水などの一連の行程を逐次制御するものである。水槽3に筐体内排水ホース20の一端を接続し、筐体内排水ホース20の他端を排水ポンプ18に接続して水槽3内の洗濯水を排水するようにしている。給水弁19に給水ホース21を接続し、水槽3内に水を給水する。
上記構成において動作を説明すると、蓋15を開いて回転ドラム1内に洗濯物投入し、電源スイッチ(図示せず)をオンした後、制御装置17に設けたスタートスイッチ(図示せず)を操作して運転を開始すると、給水弁19が動作して給水し、水位検知手段(図示せず)により所定の水位を検知すると給水を停止し、モータ6を駆動する。洗濯行程では、洗濯物に水が含まれるため補給水しながら、回転ドラム1はモータ6によって約45rpmで回転駆動され、回転ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下される。このとき、ヒータ16に通電して水槽3内の洗濯水をほぼ一定の温度に制御しながら加熱する。洗濯行程が終了すると、排水ポンプ18が動作して水槽3内の洗濯水を排水する。すすぎ行程においても洗濯行程と同様の動作を行う。すすぎ行程後の脱水行程シーケンスを図6に示し説明する。回転ドラム1の回転数を縦軸に、時間を横軸にとって工程を示した様に回転ドラム1の回転数を約150rpmにあげ予備脱水工程aを経過し、約50rpmで正逆回転を行なうほぐし工程bを行なう。ついで回転ドラム1を回転して脱水振動予知工程cで約100rpmに回転をあげ、アンバランス識別装置22により水槽3の振動を受け、所定の一定値以下の測定結果がでた場合は、引き続き回転数を約1000rpmに増し遠心脱心工程dに移行して脱水をするのであるが脱水振動予知工程cでアンバランス識別装置22によって水槽3の振動を受けて所定の一定値以上を示し、洗濯物の回転ドラム1内の偏在によるアンバランスを検知した場合には、約100rpmにあがった回転を停止し、次いで約50rpmで逆転してアンバランス修正反転工程eを経過して回転ドラム1の洗濯物の状態を変えてアンバランスを少なした後、再度回転ドラム1を回転して脱水振動予知工程cで約100rpmに回転をあげ、アンバランス識別装置22により水槽3の振動を受け、所定の一定値以下の測定結果がでた場合は、引き続き回転数を約1000rpmに増し遠心脱心工程dに移行する。
特許第2961565号公報
このような従来のドラム式洗濯機は、脱水工程において、特に回転ドラム内に入っている洗濯物の量が多い場合、回転ドラム内で洗濯物が占める空間の容積が大きく、従って回転ドラム内で洗濯物を移動させることが難しくなる。このため、回転ドラムを回転させる際にバランスを取ることが難しくなることを想定し、予備脱水を行う制御を行っていた。予備脱水を行うと、洗濯物から洗濯水が排出されることで洗濯物自体の容積が縮小するため、回転ドラム内の洗濯物の無い空間容積が大きくなる。これにより、回転ドラム内で洗濯物を移動させることができることから、回転ドラムを回転させる際にバランスを取り易くなる。
また、洗濯物から洗濯水が排出されることで、洗濯物の重量が軽くなるため脱水起動中に洗濯物により回転ドラムにかかる慣性力を軽減しており、脱水起動しやすくしている。
しかしながら、少量の洗濯物などの場合は、回転ドラム内で洗濯物が占める空間容積はもともと小さいため、上記した予備脱水の効果が少なく、容量によっては、不必要に時間が長くなる。すなわち、必ず予備脱水を行う制御を行っていると、洗濯時間の延長、消費電力の増加に繋がっていた。また、回転ドラム内に入っている洗濯物の量が多い場合でも、洗濯物の種類や材料などによっては、排水で十分に洗濯物の中の水分を放出することが出来るものもあり、予備脱水をせずにバランス良く回転させることができる場合がある。この場合は、必ず予備脱水を行うという制御は、洗濯時間の延長、消費電力の増加に繋がっていた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、脱水工程で予備脱水を必ず行うのではなく、水槽に取り付けられた振動検出手段を用い、ある回転数帯で水槽の振動振幅を検出することにより回転ドラムを制御し、回転ドラムのバランスが良い場合は、予備脱水せずに脱水を起動させ、回転ドラムのバランスが悪い場合は、従来の予備脱水と同等の効果を得られるように回転ドラムを制御するものである。商品の省エネルギーが求められる中、ドラム式洗濯機の運転時間短縮、消費電力削減を目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のドラム式洗濯機は、脱水工程時に第1の共振点以下の第1の回転数でモータを所定時間制御し、モータ電流が所定幅内に入った場合は、回転数を上昇させ、第1の共振点と第2の共振点との間の第2の回転数でモータを所定時間制御し、前記振動検知手段により振動が所定範囲にあることを検知すると一気に回転数を脱水回転数まで上昇させるよう制御するようにしたものである。
これにより、第1の回転数でモータを所定時間制御し、モータ電流を確認することにより回転ドラムの中の洗濯物の偏りを確認し、第2の回転数でモータを所定時間制御ずる事で、一気に洗濯物内の水分を放出させることで、振動の少ない安全で確実な脱水工程を実現させるものである。従って、洗濯物の容量や種類、材料を問わず、予備脱水を行わずに脱水起動ができることで、運転時間の短縮、消費電力の削減を実現することができる。
本発明のドラム式洗濯機は、あらかじめ定められた予備脱水を行うことなく、洗濯物毎の最適な脱水工程を実現することが出来る。それにより、洗濯濯時間の短縮、消費電力の削減、高速回転起動確率を向上させることができるものである。
本発明の実施の形態1に係るドラム式洗濯機の側断面図 同ドラム式洗濯機の側断面図 本発明の実施の形態1に係る脱水工程シーケンス図 本発明の実施の形態1に係る脱水工程フローチャート 従来のドラム式洗濯機の側断面図 従来のドラム式洗濯機の脱水工程シーケンス図
第1の発明は、水槽内に回転自在に配設され、その回転中心軸が水平もしくは水平から傾斜した回転ドラムと、 前記水槽を遥動自在に収容する洗濯機筐体と、前記水槽の底部に設けた排水口と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記回転ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、前記水槽内に洗濯水を給水する給水手段と、前記水槽内の洗濯水を排水する排水手段と、前記水槽の揺れ幅を検知する振動検出手段と、前記モータ、給水手段、および排水手段等を制御して洗濯、すすぎ、脱水等の各工程を実行する制御手段とを備え、脱水工程時に第1の共振点以下の第1の回転数でモータを所定時間制御し、モータ電流が所定幅内に入った場合は、回転数を上昇させ、第1の共振点と第2の共振点との間の第2の回転数でモータを所定時間制御し、前記振動検知手段により振動が所定範囲にあることを検知すると一気に回転数を脱水回転数まで上昇させるよう制御するようにしたものである。
これにより、水槽の振動振幅が小さい場合、たとえば、洗濯物が少量の場合、水はけのよい材質の場合、偏りなく回転ドラム内に配置されている場合等は、第1及び第2の回転数での回転ドラムの制御時間を短くすることが出来、一気に脱水回転数まで上昇させることが出来る。洗濯物の容量や種類、材料を問わず、予備脱水を行わずに脱水が起動できるので、運転時間の短縮、消費電力の削減を実現することができる。ここで、第1の回転数は、第1の共振点以下の回転数であるため、水槽を大きく振動させることなく、洗濯物の回転ドラム内の配置が脱水回転を損なうアンバランスの有無を確認することが出来る回転数である。第2の回転数は、洗濯物から洗濯水が多く排出されると共に回転ドラムの内壁に洗濯物が張り付かない回転数であるため、洗濯物から多くの洗濯水が排出されるとともにモータが停止した際には洗濯物が剥がれ落ちやすい回転数である。
第2の発明は、制御手段は、第1の回転数でモータを所定時間制御しても、モータ電流が所定幅に入らない場合は、モータを停止した後ほぐし動作を行い脱水工程を再び開始するものである。
これにより、モータ電流が所定幅に入らない、つまり回転ドラム内の洗濯物のアンバランスが大きいと想定される場合は、いったんモータ駆動を停止し、ほぐし動作を行ってバランスを整えた後、脱水工程を最初からやり直すことができる。洗濯物のアンバランスの大小を、脱水工程の早い段階で検知することで、水槽の大きな振動により発生する洗濯機本体の振動や騒音を防止することが出来、安全で確実な脱水を実現する。
第3の発明は、制御手段は、第2の回転数でモータを所定時間制御しても振動が所定範囲に入らない場合は、モータを停止した後ほぐし動作を行い脱水工程を再び開始するようにしたものである。
これにより、第2の回転数でモータを所定時間制御しても振動が大きい場合、脱水をやり直すことになるが、その際は洗濯物から洗濯水が排出されているため、回転ドラム内の洗濯物の無い空間容積が大きくなっており、回転ドラム内で洗濯物を移動させることができることから、ほぐし動作による洗濯物のアンバランスを改善しやすくすることができる
。また、脱水起動中に洗濯物により回転ドラムにかかる慣性力を軽減することができるとともに、回転ドラムに洗濯物が張り付かない回転数で脱水をやり直しているので、洗濯物が回転ドラムに張り付かないで回転し入れ替わりやすくなっている。これらのことにより、洗濯物のアンバランス状態を変えやすくしており、脱水起動しやすくすることができる。つまり、水槽の振動振幅が大きい場合の回転ドラムの制御による効果は、予備脱水と同等の効果を得ている。
第4の発明は、制御手段は、第2の回転数を複数設定したものである。
これにより、水槽の振動を複数回検出することで振動検出の信頼性を向上させることができる。また、第2の共振点以下で、段階的に回転数を上昇させることで洗濯物に含まれる洗濯水を機外に排出させやすくなり、脱水起動中に洗濯物により回転ドラムにかかる慣性力を軽減できるので脱水起動を容易にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るドラム式洗濯機の側断面図である。図1において、回転ドラム30は、有底円筒形に形成され、外周部に多数の通水孔31が全面に設けられて、水槽32内に回転自在に配設されている。回転ドラム30の回転中心に傾斜方向に回転軸(回転中心軸)33が設けられ、回転ドラム30の軸心方向は正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させている。この回転軸33に、水槽32の背面に取り付けたモータ34が連結され、モータ34により回転ドラム30が正転、逆転方向に回転駆動される。回転ドラム30の内壁面には数個の突起板35が設けられている。
水槽32の正面側で本体36の上向き傾斜面に設けた開口部37を蓋体38により開閉自在に覆い、この蓋体38を開くことにより、開口部37、水槽衣類出入口39および回転ドラム衣類出入口40を通して回転ドラム30内に洗濯物を入れ、回転ドラム30内から洗濯物を取り出せるようにしている。蓋体38を上向き傾斜面に設けているため、使用者は洗濯物を出し入れする際に、腰を屈める具合を少なくして行うことができる。
水槽32は、本体36からばね体41とダンパー42により揺動可能に吊り下げられており、水槽32の内底部には、回転軸33の方向に長い凹状の排水溝43を設けている。この排水溝43の底部の背面側寄りには排水口44を設けており、この排水口445に排水経路45の一端を接続し、排水経路45の他端を排水弁(排水手段)46に接続して、水槽32内の洗濯水を排水するようにしている。給水弁(給水手段)47は、洗剤ケース48および給水経路48aを通して水槽32内に洗濯水を給水するために、また、水位検知手段49は、水槽32内の水位を検知するために設けられている。
制御装置50は、図2に示すように構成されており、マイクロコンピュータで構成した制御手段51を有し、パワースイッチング手段52を介してモータ34、排水弁(DV)46、給水弁(FV)47などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水の一連の工程を逐次制御する。
制御手段51は、運転コース等を設定するための入力設定手段53からの情報を入力して、その情報を基に表示手段54で表示して使用者に知らせる。記憶手段55は、制御手段51により制御するのに必要なデータを記憶している。なお、56は商用電源、57は電源スイッチである。
上記構成においてその動作を説明する。蓋体38を開いて回転ドラム30内に洗濯物を投入し、洗剤ケース48内に所定量の洗剤を投入した後、運転を開始させると、まず、洗濯工程を実行する。洗濯工程において、給水弁47が動作して洗濯水が給水され、その洗濯水は洗剤投入ケース48および給水経路48aを通り、洗剤とともに水槽32内に入る。所定の水位まで給水した後、回転ドラム30を制御し、第1の所定の回転速度(例えば45r/min)まで立ち上げて、正転、休止、反転、休止の動作を繰り返す洗濯動作を所定時間実行する。なお、この時の回転ドラム30の回転により、回転ドラム30内に収容された洗濯物は回転ドラム30の内周壁に設けられた突起板35によって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた適当な高さ位置から落下する撹拌動作が繰り返されるので、洗濯物には叩き洗いの作用が及んで洗濯がなされる。
この洗濯動作を所定時間行った後、洗濯工程を終了し、第1排水工程を実行する。第1排水工程においては、排水弁46が動作して、排水が実行される。この時、水槽32内の洗濯水は、排水口44、排水経路45および排水弁46を介して、機外に排水される。その後、第1脱水工程に移行する。
第1脱水工程においては、洗濯物に含まれた洗濯水を回転ドラム30を第2の所定回転速度(例えば、800r/min)まで立ち上げて、この第2の所定回転速度で所定時間回転させ、洗濯物に含まれた洗濯水を脱水する。
この第1脱水工程を所定時間行った後、給水弁47が動作して、水槽32内に洗剤投入ケース48および給水経路48aを介して洗濯水が注水され、第1すすぎ工程が実施される。この第1すすぎ工程において、回転ドラム30の回転速度を、第3の所定回転速度(例えば、40r/min)に設定し、正転、休止、反転、休止の動作を繰り返し、洗濯物が回転ドラム30の内周壁に設けられた突起板35によって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた適当な高さ位置から落下する撹拌動作が繰り返されるすすぎ動作を所定時間実行する。
その後、第1排水工程と同様に第2排水工程が実行され、第1脱水工程と同様に第2脱水工程が実行された後、第1すすぎ工程と同様に第2すすぎ工程が実行される。さらに、第1排水工程および第2排水工程と同様に第3排水工程が実行され、最終脱水工程が実行される。なお、この最終脱水工程において、図3、図4を用いて詳細に説明する。
はじめに、洗濯やすすぎ工程で、回転ドラム30内で絡まった布をほぐす意図で、ステップ100で第4の所定回転速度(例えば50r/min)で回転ドラム30を左右反転させる。その後、85r/minまで立ち上げる。ステップ101の85r/minという設定回転数は、洗濯物が遠心力により回転ドラムに張り付く程度の回転数であり、制御手段51は、モータ34の電流変動幅を検出することで、回転ドラム30内の洗濯物のアンバランス状態を検知している。電流変動幅が、ある一定値以下の場合、85r/minから300r/minまで回転数を上昇させる。この間の回転数に、水槽の第1共振点があるため、1秒間に20回転の速度で回転ドラム30の回転数を急上昇させ、共振点にはまって水槽32の振動が大きくならないように制御している。
図3、図4に示すステップ102の区間Aの説明をする。300r/minから320r/minまで1秒間に2回転の速度で回転数を上昇させている。この回転数帯は、洗濯物に含まれている洗濯水が多く排出される回転数帯である。この回転数帯で回転ドラム30の回転数を急激に上げてしまうと、洗濯物から排出される洗濯水の機外への排水が追いつかず、水槽32に洗濯水がたまってしまい、その洗濯水が回転ドラム30の回転を阻害し、モータ34に高負荷がかかってしまう。モータ34に高負荷がかかると、モータ34
の寿命を早めてしまい、モータ34の信頼性の確保が困難になる。そのため、このような回転数帯では、排水にかかる時間を考慮し、回転数の上昇を緩やかにしている。ドラム式洗濯機の脱水起動においては、このような回転数帯で略定常状態で回転数を維持し、洗濯水の機外への排水が追いつくのを待つことが多い。本実施例では、この排水が追いつくのを待機している区間Aを利用して、図1に示す水槽32の上前面に取り付けられた振動検出手段58により、水槽32の振動振幅を検出することを特徴としている。つまり、300r/minから320r/minまで1秒間に2回転の速度で回転数を上昇させている区間Aの、はじめのオーバーシュートを考慮し、310r/minから320r/minで振動検出手段58を用いて振動振幅を検出する。また、回転数の上昇が緩やかなので、安定して振動振幅を検出することができる。振動検出手段58の出力する値が、区間Aで定められた振動振幅閾値aより小さいと判断されたときは、そのまま継続して回転ドラム30の回転数を上昇させる。また、振動検出手段58の出力する値が、振動振幅閾値aより大きいと判断されたときは、回転ドラム30を停止させ、ステップ100へ戻る。この時、300r/min程度の回転数では、回転ドラム30を停止させても、洗濯物が回転ドラム30に張り付いていることはなく、脱水をやり直しても、ステップ100にて洗濯物のアンバランス状態を変えやすい。もし、回転ドラムを停止させた時に、洗濯物が回転ドラムに張り付いていた場合、アンバランス状態を変えるためには回転ドラム30の停止、正転、停止、反転をくり返し、回転ドラム30の内壁面から洗濯物を剥がさなければならず、洗濯時間の延長、消費電力の増加につながってしまう。本実施例では、そのような問題を解消している。また、脱水をやり直しても、洗濯物から洗濯水が排出されているため、脱水起動中に洗濯物により回転ドラムにかかる慣性力を軽減することができるとともに、回転ドラム内の洗濯物の無い空間容積が大きくなっており、回転ドラム内で洗濯物を移動させることができることから、ほぐし動作による洗濯物のアンバランスを改善しやすく、回転ドラムを回転させる際にバランスを取り易くなっている。
振動検出手段58の出力する値が、区間Aで定められた振動振幅閾値aより小さい場合、320r/minから400r/minまで回転数を上昇させる(例えば、20回転/s)。
次に、ステップ103の区間Bについて説明する。400r/minから420r/minまでは、1秒間に2回転の速度で回転ドラム30の回転数を上昇させている。この回転数帯も、洗濯物に含まれている洗濯水が多く排出される回転数である。また、この時、回転ドラムを停止させても、洗濯物が回転ドラムに張り付いていることはない。
この区間(410r/minから420r/minで)で、再度振動検出手段58を用いて、水槽32の振動振幅を検出する。回転ドラム30の回転数上昇が緩やかなので、安定して振動振幅を検出することができる。振動検出手段58の出力する値が、区間Bで定められた振動振幅閾値bより小さいと判断されたときは、そのまま回転ドラム30の回転数を上昇させる。振動振幅が大きいと判断されたときは、回転ドラムを停止させる。310r/minから320r/minでの場合と同様、回転ドラム30を停止させても、洗濯物が回転ドラム30に張り付いていることはなく、脱水をやり直しても、ステップ100にて洗濯物のアンバランス状態を変えやすい。
振動検出手段58の出力する値が、各区間で定められた各振動振幅閾値より大きい場合に動作するこれらの制御や回転ドラム30の動作は、従来の予備脱水と同等の効果、つまり、アンバランスの低減や、脱水振動の低減、高速脱水起動確率の向上を実現させることができている。
また、各回転数で水槽32の振動振幅を検出するということは、アンバランスの検知と同等であり、水槽32の振動振幅が小さいものを高速回転起動(例えば1600r/mi
n)させるフィルターの役割を果たしている。高速回転起動の可否を、低速側(ここでは420r/min以下)で判断できるので、洗濯時間の短縮につながっている。つまり、低速側で水槽32のアンバランスを検知し、高速回転に起動する見込みがなければ、早めに検知して脱水をやり直すことを実現している。
例えば、本実施例とは異なり、高回転数側(例えば600r/minより上の回転数)で水槽32の振動振幅を検出して高速回転起動の可否を判断し、否の判定をした場合、600r/minまで上昇させるのに運転時間がかかっている上、回転ドラム30の回転を停止させ、脱水をやり直したとしても、回転ドラム30に洗濯物が強く張り付いているため、容易にアンバランスを解消することができない。一度張り付いてしまった洗濯物を回転ドラム30から剥がすためには、時間と電力を消費してしまう。本実施例では、それらのことを解消している。
また、複数の回転数で水槽32の振動振幅を検知する利点が他にもある。通常であれば、高速回転になるにつれ、水槽32の振動振幅は下がっていく傾向にあるが、すべてがその通りではない。そのため、[区間Aの閾値a]>[区間Bの閾値b]に設定している。高速回転になるにつれ、水槽32の振動振幅が下がっていく傾向にあるものを脱水起動させるためである。これにより、高速回転を起動させる検知として精度が上がることにより、高速回転脱水起動確率を向上させることができる。
ステップ103で振動検出手段58の出力する値が、区間Bで定められた振動振幅閾値bより小さいと判断された場合、ステップ104に移行する。ステップ104に移行する際、回転ドラム30の回転数を700r/minまで上昇させるが、この間に第2の共振点があるため、1秒間に20回転の速度で回転数を急上昇させ、共振点にはまって水槽32の振動が大きくならないように制御している。ステップ104では、回転ドラム30の回転数を700r/minで定常回転させ、制御手段51は振動検出手段58の出力する値を検出する。その値が閾値cより大きい場合は、それ以上回転ドラム30の回転数を上昇させない。これは、例え回転ドラム30を停止させ、バランスを取り直そうとしても、700r/minまで到達した場合には洗濯物が回転ドラムに張り付いていることが多いため、アンバランスの解消が望めないためである。
振動検出手段58の出力する値が閾値cより小さい場合は、さらに回転ドラム30の回転数を上昇させ、再度、振動検出手段58の出力する値を検出することで最高回転数判定を行うステップ105に移行する。ステップ105以降、ステップ106では、ステップ105で判定された最高回転数まで回転ドラム30の回転数を上昇させ、ステップ107で所定時間最高回転数が維持され、脱水工程が終了する。
なお、本実施例では、振動検出手段58を用いて回転ドラム30の脱水回転数を制御しているがのが、最終脱水工程のみであったが、第1脱水工程、第2脱水工程で行ってもよい。
以上のように、本発明にかかるドラム式洗濯機は、脱水工程において、洗濯物が回転ドラムに張り付かず、洗濯物から洗濯水が多く排出される回転数帯で振動検出手段を用いて回転ドラムを制御することで、洗濯時間が短く、消費電力の少ないドラム式洗濯機の提供を図ることができる。
30 回転ドラム
32 水槽
58 振動検出手段

Claims (4)

  1. 水槽内に回転自在に配設され、その回転中心軸が水平もしくは水平から傾斜した回転ドラムと、 前記水槽を遥動自在に収容する洗濯機筐体と、前記水槽の底部に設けた排水口と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記回転ドラムの回転数を検知する回転数検知手段と、前記水槽内に洗濯水を給水する給水手段と、前記水槽内の洗濯水を排水する排水手段と、前記水槽の揺れ幅を検知する振動検出手段と、前記モータ、給水手段、および排水手段等を制御して洗濯、すすぎ、脱水等の各工程を実行する制御手段とを備え、脱水工程時に第1の共振点以下の第1の回転数でモータを所定時間制御し、モータ電流が所定幅内に入った場合は、回転数を上昇させ、第1の共振点と第2の共振点との間の第2の回転数でモータを所定時間制御し、前記振動検知手段により振動が所定範囲にあることを検知すると一気に回転数を脱水回転数まで上昇させるよう制御するドラム式洗濯機。
  2. 制御手段は、第1の回転数でモータを所定時間制御しても、モータ電流が所定幅に入らない場合は、モータを停止した後ほぐし動作を行い脱水工程を再び開始する請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 制御手段は、第2の回転数でモータを所定時間制御しても振動が所定範囲に入らない場合は、モータを停止した後ほぐし動作を行い脱水工程を再び開始する請求項1または2記載のドラム式洗濯機。
  4. 制御手段は、第2の回転数を複数設定した請求項1〜3いずれか1項記載のドラム式洗濯機。
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