JPH10211058A

JPH10211058A - スプリング・リテイナ

Info

Publication number: JPH10211058A
Application number: JP2970997A
Authority: JP
Inventors: Hikonori Okamoto; 彦徳岡本
Original assignee: Tachi S Co Ltd
Current assignee: Tachi S Co Ltd
Priority date: 1997-01-29
Filing date: 1997-01-29
Publication date: 1998-08-11

Abstract

(57)【要約】【課題】力が加わる際、シート・フレームのサイドに
留められるフラット状ジグザグ・スプリングのスプリン
グ・エンドに生じるねじれを回避し、その力の繰返しに
よるそのスプリング・エンド側の破断を未然に防止し、
そして、そのジグザグ・スプリングの耐久性を向上す
る。【解決手段】シート・フレーム２０の内側にウェブ１
２を位置させてそのシート・フレーム２０のサイド２２
に固定的に取り付けられるチャンネル形ブラケット１１
と、ピン軸線Ｏ₁に直交する方向に抜けて外周面に開口
され、そして、フラット状ジグザグ・スプリング２４の
スプリング・エンドを引っ掛けるばか穴１７を有し、そ
して、そのジグザグ・スプリング２４の回転中心Ｏ₂に
そのピン軸線Ｏ₁を合わせ可能にそのシート・フレーム
２０の内側においてそのブラケット１１のそのウェブ１
２に突き出され、そして、抜け止めされて回転可能に支
持されるスプリング留めピン１５とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の関係する分野】この発明は、シート・フレーム
のサイドにフラット状ジグザグ・スプリングを留めるス
プリング・リテイナに関する。

【０００２】

【背景技術】自動車シートのシート・フレーム、例え
ば、パイプ・フレームでは、フラット状ジグザグ・スプ
リングがサイド・パイプ間に張られてそのサイド・パイ
プのクランプに引っ掛け、そして、そのクランプをかし
めてそのサイド・パイプに留められるのが一般的であ
る。そのサイド・パイプが曲げられてそのシート・フレ
ームに形状を与える箇所では、力が加わると、そのジグ
ザグ・スプリングの両端部分はねじれが発生するので、
そのジグザグ・スプリングはそのクランプ寄りでその力
の繰返しによって破断される恐れがあった。

【０００３】

【発明の課題】この発明の課題は、力が加わる際、シー
ト・フレームのサイドに留められるフラット状ジグザグ
・スプリングのスプリング・エンドに生じるねじれを回
避し、その力の繰返しによるそのスプリング・エンド側
の破断を未然に防止し、そして、そのジグザグ・スプリ
ングの耐久性を向上するところのスプリング・リテイナ
の提供にある。

【０００４】

【課題に相応する手段およびそれの作用】この発明は、
シート・フレームの内側にウェブを位置させてそのシー
ト・フレームのサイドに固定的に取り付けられるチャン
ネル形ブラケットと、ピン軸線に直交する方向に抜けて
外周面に開口され、そして、フラット状ジグザグ・スプ
リングのスプリング・エンドを引っ掛けるばか穴を有
し、そして、そのジグザグ・スプリングの回転中心にそ
のピン軸線を合わせ可能にそのシート・フレームの内側
においてそのブラケットのそのウェブに突き出され、そ
して、抜け止めされて回転可能に支持されるスプリング
留めピンとを含み、そして、力が加わると、その力によ
ってそのジグザグ・スプリングのそのスプリング・エン
ド側に作用するねじり方向の荷重を逃す。

【０００５】

【具体例の説明】以下、特定されて図示された具体例に
基づいて、この発明のスプリング・リテイナを説明する
に、図１ないし図３は、乗用車のフロント・シートのた
めのシート・バック・フレーム２０に適用されるこの発
明のスプリング・リテイナの具体例１０，１０を説明す
るに、そのシート・バック・フレーム２０はサイド・パ
イプ２２，２２が曲げられてシート・バック形状を決定
する箇所を備えるところのパイプ・フレームに作られる
ので、そのスプリング・リテイナ１０，１０はそのシー
ト・バック形状を決定する箇所でそのサイド・パイプ２
２，２２に固定的に取り付けられ、そして、フラット状
ジグザグ・スプリング２４の両スプリング・エンドを引
っ掛けてそのサイド・パイプ２２，２２間にそのジグザ
グ・スプリング２４を張る。さらに、そのパイプ・フレ
ーム２０は４本の同じフラット状ジグザグ・スプリング
２４，２４，２４，２４を所定の間隔を置いてそのサイ
ド・パイプ２２，２２間に張っている。勿論、そのパイ
プ・フレーム２０は通常のクランプ２５，２５，２５，
２５，２５，２５，２５，２５がそのスプリング・リテ
イナ１０，１０から所定の間隔を置いてそのサイド・パ
イプ２２，２２に溶接され、そして、そのジグザグ・ス
プリング２４，２４，２４，２４の両スプリング・エン
ドをそのクランプ２５，２５，２５，２５，２５，２
５，２５，２５に引っ掛け、そのサイド・パイプ２２，
２２間にそのジグザグ・スプリング２４，２４，２４，
２４を張って組み立てられる。

【０００６】そのスプリング・リテイナ１０，１０で
は、チャンネル形ブラケット１１，１１が、そのパイプ
・フレーム２０の内側にウェブ１２を位置させてそのパ
イプ・フレーム２０のそのサイド・パイプ２２，２２に
溶接され、また、スプリング留めピン１５，１５が、ピ
ン軸線Ｏ₁，Ｏ₁に直交する方向に抜けて外周面に開口
され、そして、そのフラット状ジグザグ・スプリング２
４のそのスプリング・エンドを引っ掛けるばか穴１７を
有し、そして、そのジグザグ・スプリング２４の回転中
心Ｏ₂にそのピン軸線Ｏ₁，Ｏ₁を合わせ可能にそのパ
イプ・フレーム２０の内側においてそのブラケット１
１，１１のウェブ１２に突き出され、そして、抜け止め
されて回転可能に支持される。

【０００７】そのチャンネル形ブラケット１１は、所定
の形状、寸法の鋼板片が用いられ、そして、そのウェブ
１２およびそのウェブ１２の両端に直角に曲げられるフ
ランジ１３，１３を備えるところのチャンネル形にプレ
ス加工される。そのウェブ１２はピン穴１４が穴明けさ
れてそのピン穴１４にそのスプリング留めピン１５をは
め合わせて回転可能に支持する。また、そのフランジ１
３，１３はそのサイド・パイプ２２を挟んではめ込み、
そして、そのサイド・パイプ２２の外周面に溶接され
る。

【０００８】そのスプリング留めピン１５は、一端にヘ
ッド１６を備えるヘッド付きピンに形成され、そのブラ
ケット１１のフランジ１３，１３側からそのウェブ１２
のそのピン穴１４に通してはめ合わせられてそのウェブ
１２に回転可能に抜け止めされ、そして、そのウェブ１
２に突き出されて回転可能に支持される。このスプリン
グ留めピン１５ではそのばか穴１７がスロットに形成さ
れている。

【０００９】また、そのスプリング・リテイナ１０，１
０を活用するところのそのシート・バック・フレーム２
０において、２１はトップ・パイプ、そして、２３はボ
トム・パイプである。

【００１０】したがって、そのスプリング・リテイナ１
０，１０は、予め、そのスプリング留めピン１５がその
ウェブ１２のそのピン穴１４に通してはめ合わせられ、
そして、そのヘッド１６でそのウェブ１２に抜け止めさ
れてそのチャンネル形ブラケット１１に組み付けられ、
そして、そのシート・バック形状を決定する箇所、すな
わち、曲げ箇所でそのサイド・パイプ２２，２２にその
フランジ１３，１３を溶接して取り付けられる。そし
て、そのスプリング・リテイナ１０，１０は、そのスロ
ット１７にそのジグザグ・スプリング２４のそのスプリ
ング・エンドを通して引っ掛け、そして、そのスプリン
グ・エンドを曲げて抜止め状態でそのピン１５にそのス
プリング・エンドを止める。この場合、そのピン１５は
そのジグザグ・スプリング２４のその回転中心Ｏ₂にそ
のピン軸線Ｏ₁を合わせてそのスプリング・エンドを止
める。そうすると、そのジグザグ・スプリング２４はそ
のスプリング・リテイナ１０，１０でその回転中心Ｏ₂
にそのピン軸線Ｏ₁を合わせてそのサイド・パイプ２
２，２２間に張られる。

【００１１】そのように取り付けられるそのジグザグ・
スプリング２４は、力が加わると、その力によるねじり
方向の荷重にはそのスプリング留めピン１５が回転され
てそのねじり方向の荷重を逃され、そのジグザグ・スプ
リング２４のそのスプリング・エンド側に生じるねじれ
が回避され、そして、その力の繰返しによるそのスプリ
ング・エンド側に起る破断が防止される。すなわち、そ
のジグザグ・スプリング２４はそのスプリング留めピン
１５の回転によってそのねじり方向の荷重を受けなくな
って耐久性が向上される。

【００１２】そのスプリング・リテイナ１０，１０は、
そのシート・バック形状を決定する曲げ箇所でそのシー
ト・バック・フレーム２０にそのジグザグ・スプリング
２４を張ると説明されたが、他の箇所、すなわち、その
通常のクランプ２５，２５，２５，２５，２５，２５，
２５，２５に置き換えて使用可能である。

【００１３】先に図面を参照して説明されたところのこ
の発明の特定された具体例から明らかであるように、こ
の発明の属する技術の分野における通常の知識を有する
者にとって、この発明の内容は、その発明の性質（ｎａ
ｔｕｒｅ）および本質（ｓｕｂｓｔａｎｃｅ）に由来
し、そして、それらを内在させると客観的に認められる
別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容
は、その発明の課題に相応し（ｂｅｃｏｍｍｅｎｓｕ
ｒａｔｅｗｉｔｈ）、そして、その発明の成立に必須
である。

【００１４】

【発明の便益】上述から理解されるように、この発明の
スプリング・リテイナは、シート・フレームの内側にウ
ェブを位置させてそのシート・フレームのサイドに固定
的に取り付けられるチャンネル形ブラケットと、ピン軸
線に直交する方向に抜けて外周面に開口され、そして、
フラット状ジグザグ・スプリングのスプリング・エンド
を引っ掛けるばか穴を有し、そして、そのジグザグ・ス
プリングの回転中心にそのピン軸線を合わせ可能にその
シート・フレームの内側においてそのブラケットのその
ウェブに突き出され、そして、抜け止めされて回転可能
に支持されるスプリング留めピンとを含むので、この発
明のスプリング・リテイナでは、力がそのフラット状ジ
グザグ・スプリングに加わると、その力によるねじり方
向の荷重にはそのスプリング留めピンが回転されてその
ねじり方向の荷重がそのジグザグ・スプリングから逃さ
れ、そのジグザグ・スプリングのそのスプリング・エン
ドに生じるねじれが回避され、そして、その力の繰返し
によるそのスプリング・エンド側に起る破断が防止され
てそのジグザグ・スプリングの耐久性が向上され、その
結果、乗り物シートにとって非常に有用で実用的であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のスプリング・リテイナの具体例を活
用するところの乗用車のフロント・シートのためのシー
ト・バック・フレームを示した斜視図である。

【図２】図１に示されたそのシート・バック・フレーム
を部分的に拡大してこの発明のスプリング・リテイナの
具体例を示した斜視図である。

【図３】図２の３−３線に沿って示した断面図である。

【符号の説明】

１１チャンネル形ブラケット１２ウェブ１３フランジ１４ピン穴１５スプリング留めピン１６ヘッド１７ばか穴／スロット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シート・フレームの内側にウェブを位置
させてそのシート・フレームのサイドに固定的に取り付
けられるチャンネル形ブラケットと、ピン軸線に直交す
る方向に抜けて外周面に開口され、そして、フラット状
ジグザグ・スプリングのスプリング・エンドを引っ掛け
るばか穴を有し、そして、そのジグザグ・スプリングの
回転中心にそのピン軸線を合わせ可能にそのシート・フ
レームの内側においてそのブラケットのそのウェブに突
き出され、そして、抜け止めされて回転可能に支持され
るスプリング留めピンとを含むスプリング・リテイナ。
【請求項２】そのスプリング留めピンが、ヘッド付き
ピンに形成され、そして、そのブラケットのフランジ側
からそのウェブのピン穴に通してはめ合わせられてその
ウェブに回転可能に抜け止めされる請求項１に記載のス
プリング・リテイナ。