JPH0645810U - 自動車用サンバイザーの軸受構造 - Google Patents

自動車用サンバイザーの軸受構造

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JPH0645810U
JPH0645810U JP8251492U JP8251492U JPH0645810U JP H0645810 U JPH0645810 U JP H0645810U JP 8251492 U JP8251492 U JP 8251492U JP 8251492 U JP8251492 U JP 8251492U JP H0645810 U JPH0645810 U JP H0645810U
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shaft
loop
sun visor
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shaped leaf
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JP8251492U
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一博 山手
功 清光
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Delta Kogyo Co Ltd
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Delta Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定位置からサンバイザーを引き出すに際して
は極めて良好な節度感を得ることができるようにする。 【構成】 サンバイザー1は、水平部41を有するシャ
フト4と、水平部41に設けられたたシャフトホルダー
2と、シャフトホルダー2に取り付けられた日除け板1
1とからなり、シャフトホルダー2には互いに対向した
一対の軸受部22が備えられ、これら一対の軸受部22
間にバネ支持体25が架橋状態で設けられ、ループ状板
バネ3がバネ支持体25および一対の軸受部22に軸支
されたシャフトの水平部41を取り囲むように取り付け
られ、このループ状板バネ3はバネ支持体25によって
位置設定されるように構成され、ループ状板バネ3のシ
ャフト包囲部分の内壁面に被押圧膨出部33が膨設さ
れ、シャフト水平部41の表面には被押圧膨出部33に
対応する押圧突起42が形状されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主に自動車の運転席または助手席前方上部に設けられる自動車用サ ンバイザーの軸受構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の運転席や助手席の前方上部には日除けであるサンバイザーが取り付け られているのが普通である。図7に従来一般的に用いられているのサンバイザー が取り付けられた状態を示す部分拡大断面図を示している。この図で判るように 、自動車の天井部FにはブラケットBが固設されており、このブラケットBには クランク状に折り曲げられたシャフト4aが取り付けられている。
【0003】 このシャフト4aの水平部分にサンバイザー10が回動自在に軸支されている 。このサンバイザー10は、シャフトホルダー2aとこのシャフトホルダー2a の先端部に取り付けられた日除け板11とから基本構成されている。そして、シ ャフトホルダー2aの基端部には挿通孔2bが設けられており、この挿通孔2b にシャフト4aの水平部分が挿通されている。
【0004】 このシャフト4aの水平部分には上方に扁平部4bが形成されており、サンバ イザー10を上方に跳ね上げた状態ではこの扁平部4bにはループ状板バネ3a がシャフトホルダー2aに一体に取り付けられている。そして、このループ状板 バネ3aのループの中に上記シャフト4aの水平部分が嵌め込まれており、シャ フト4aの扁平部4bとループ状板バネ3aの一部とが互いに面接触してループ 状板バネ3aはループの中でシャフト4aを押圧挾持した状態になる。
【0005】 従来のサンバイザー10の軸受構造は以上のように構成されているので、図7 の二点鎖線の位置(X位置)からサンバイザー10をシャフト4a周りに時計方 向に回動させて自動車の天井部Fの方向に跳ね上げると、同図の実線で示すよう に、シャフト4aの扁平部4bはループ状板バネ3aの一部と面接触してそれに よって押圧され、サンバイザー10は上方に跳ね上げられた姿勢(Y位置)を安 定的に保持することができる。
【0006】 つぎに、サンバイザー10を図7の実線の位置からシャフト4a周りに反時計 方向に回動させると、ループ状板バネ3aが押圧挾持しているシャフト4aに対 してシャフトホルダー2aは回転するため、ループ状板バネ3aの扁平部4bに 対する接触が解除されるとともに、ループ状板バネ3aがシャフト4aを挾持し ている挾持幅がある角度までは徐々に大きくなり、その後漸減し、後は一定にな る。従って、サンバイザー10をY位置からX位置の方向にシャフト4a周りに 回動させると、上記ループ状板バネ3aの扁平部4bに対する接触の解除によっ て節度感が得られる。
【0007】 また、図8は他の例のサンバイザーの軸受構造を示す断面図であり、(イ)は サンバイザーを基準線の位置に収納した状態、(ロ)は同基準線の位置から約4 5°シャフト周りに反時計方向に回動した状態、(ハ)は同最大限に引き出した 状態を示している。この例の軸受構造の場合は、シャフトホルダー2a’に取り 付けられたループ状板バネ3a’の互いに対向する平行な二面が、シャフト4a ’に互いに対向して設けられた一対の扁平部4b’に対応して設けられている。
【0008】 従って、上記(イ)および(ハ)の状態では、シャフト4a’に設けられた一 対の扁平部4b’がループ状板バネ3a’に押圧挾持された状態になっており、 この状態からサンバイザー10は引き出されるため、先の図7乃至図9を基に説 明した従来例の軸受機構よりも強い節度感が得られる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来のサンバイザーの軸受構造においては、節度感を 発生させるためにシャフト4aには扁平部4bが形成されているが、節度感はそ れほど良好なものではない。すなわち、サンバイザー10を上記Y位置からX位 置の方向にシャフト4a周りに回動させる場合の初期のトルクの大きさが節度感 に通じるのであるが、従来のものはこのトルクがそれほど大きいものではないた め、サンバイザー10を操作する手ごたえが少なく、操作者にとってはあまり満 足が得られるものではなかった。
【0010】 また、上記図8に例示する軸受構造においては、節度感の向上は達成すること ができるが、サンバイザー10の収納位置である同図の(イ)の状態と、同利用 位置である同図の(ハ)の状態との中間位置である例えば同図の(ロ)の状態で は、シャフト4a’に設けられた一対の扁平部4b’の互いに対向する角部がル ープ状板バネ3a’を押し広げた状態になっているため、このようなシャフト4 a’とループ状板バネ3a’とが側面視で点接触したような状態では不安定なた め、(イ)と(ロ)との間の任意の中間位置でサンバイザー10を止めることが 困難であるという欠点を有している。
【0011】 本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、収納位 置からサンバイザーを引き出すに際しては極めて良好な節度感を得ることができ 、収納位置近傍ではサンバイザーから手を離しても自転によりサンバイザーは収 納位置に収納されるとともに、サンバイザーが引き出されて使用位置にあるとき は節度感はなく位置の微調整が容易な自動車用サンバイザーの軸受構造を提供す ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1記載の自動車用サンバイザーの軸受構造は、自動車の天井部 から垂下するように固設された先端側に水平部を有するシャフトと、このシャフ ト周りに回動自在に軸支されたシャフトホルダーと、このシャフトホルダーに取 り付けられた日除け板とからなる自動車用サンバイザーにおいて、上記シャフト ホルダーには凹型間隙部を介して互いに対向した一対の軸受部が備えられ、これ ら一対の軸受部間にバネ支持体が架橋状態で設けられ、ループ状板バネがバネ支 持体および上記一対の軸受部に軸支されたシャフトの水平部を取り囲むように取 り付けられ、このループ状板バネは上記バネ支持体によって位置設定されるよう に構成され、ループ状板バネのシャフト包囲部分の内壁面に被押圧膨出部が膨設 され、上記シャフト水平部の表面には上記被押圧膨出部に対応する押圧突起が形 状されていることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】
上記請求項1記載の自動車用サンバイザーの軸受構造によれば、ループ状板バ ネのシャフト包囲部分の内壁面に被押圧膨出部が膨設されているとともに、シャ フト水平部の表面には上記被押圧膨出部に対応する押圧突起が形状されているシ ャフトの水平部に設けられた押圧突起が設けられている。従って、上記被押圧膨 出部と上記押圧突起との相対位置関係において、両者が互いに当接しない状態の ときには、たとえシャフト水平部が回動したとしても、シャフト水平部外周面と ループ状板バネ内周面との接触部分においてはシャフト水平部の外径に変動はな いため、ループ状板バネのシャフト水平部に及ぼす押圧付勢力に変動はなく、従 って、抵抗感が少ない状態で容易にサンバイザーをシャフト水平部周りに回動さ せることができる。
【0014】 そして、サンバイザーをシャフト水平部周りに回動させることによって、それ に設けられた押圧突起にループ状板バネの被押圧膨出部が到達すると、この部分 では実質的にシャフト水平部の外径は突設された押圧突起の厚み分だけ増加した 状態になるとともに、ループ状板バネの内径は実質的に被押圧膨出部の厚み分だ け減少した状態になるため、結局押圧突起の厚みに被押圧膨出部の厚みを加えた 距離だけループ状板バネはたわむことになる。
【0015】 従って、シャフト水平部の押圧突起にループ状板バネの被押圧膨出部が到達し た後は、上記ループ状板バネのたわみによる付勢力の増加によってループ状板バ ネは強力にシャフト水平部を押圧するためトルコが増加し、サンバイザーのシャ フト水平部周りの回動操作が相当かたくなる、いわゆる良好な節度感を得ること ができる。
【0016】 サンバイザーが収納位置から引き出された状態では、どの位置でも節度感はな くサンバイザーの位置の微調整が容易である。
【0017】
【実施例】
図1は本考案に係る自動車用サンバイザーの軸受構造を説明するためのサンバ イザーの一部切欠き分解斜視図である。この図に示すように、サンバイザー1は 自動車の天井部から垂下するように固設されかつ先端側に水平部41を有するシ ャフト4と、このシャフト4周りに回動自在に軸支されたシャフトホルダー2と 、このシャフトホルダー2に取り付けられた日除け板11とから基本構成されて いる。なお、上記シャフト4の基端部は、従来例の図7に示すように、車体の天 井部F内面に固設されたブラケットBに取り付けられている。
【0018】 上記シャフト4の水平部41の表面には、図2に示すように、シャフトの長手 方向に延びるように形成された押圧突起42が設けられている。この押圧突起4 2としては、中央部に突設された第一突起42aと、この第一突起42aの丁度 180°反対側に突設された第二突起42bとの二種類の突起が設けられている 。本実施例の場合、第二突起42bとしては二片が設けられ、それらがシャフト 水平部41の長手方向に直列に所定間隔をおいて並べられている。
【0019】 そして、上記所定間隔が形成された部分の180°反対側のシャフト水平部4 1の外周面に上記第一突起42aが設けられているのである。これらの押圧突起 42の設定位置は、日除け板11の収納位置を勘案して決められている。シャフ ト4の水平部41の最先端部にはシャフトホルダー2に対する抜け止めとしての 環状の係止溝43が設けられている。
【0020】 このようなシャフト水平部41の基端側には鍔部44が形成されている。この 鍔部44の直径は、第一突起42aの先端部と第二突起42bの先端部との間の 距離よりも若干長めに設定されている。
【0021】 上記シャフトホルダー2は、図1に示すように、側面視がU字形状を呈した二 股状の部材で構成されている。そしてこの部材の二股の間に凹型間隙部21が形 成され、この凹型間隙部21を挟んで互いに対向した一対の軸受部22が設けら れている。そして、図1の右側の挿通孔23の直径は、シャフト水平部41の直 径と略同じ長さに寸法設定されているとともに、左側の挿通孔23の直径は上記 鍔部44と略同じ長さに寸法設定されている。
【0022】 この軸受部22にはそれぞれシャフト4の水平部41を貫通させる挿通孔23 が設けられている。これらの一対の挿通孔23にシャフト水平部41が差し通さ れた状態でシャフト4にシャフトホルダー2が軸支された状態になる。凹型間隙 部21における挿通孔23の上部の互いに対向した部分には互いに接近するよう に庇部24が突設されている。そして、上記一対の軸受部22間に立方体状のバ ネ支持体25が横長状態で架橋されている。
【0023】 このようなシャフトホルダー2の図1に示す両下側部には日除け板11を取り 付けるための係止孔27とこの係止孔27から下方に向かって凹設された係止溝 26とが設けられている。
【0024】 このようなシャフトホルダー2の凹型間隙部21に、シャフト4の水平部41 とバネ支持体25とを取り囲む状態でループ状板バネ3が取り付けられる。この ループ状板バネ3は、その上部がシャフト4の水平部41を挿通するシャフト包 囲部分としてのシャフト対応部31と、その下部にあって上記バネ支持体25に 対応するように設定された支持体対応部32とで構成されている。
【0025】 そして、このループ状板バネ3は、所定寸法の平板状の板バネをその中央部か ら湾曲させるように折り曲げ、その湾曲部でシャフト対応部31が形成され、裾 部で支持体対応部32が形成されている。支持体対応部32の互いに対向した下 端縁部は直角に折り曲げられて互いに重ね合わされ、ループが形成された状態に なっている。
【0026】 このようなループ状板バネ3のシャフト対応部31の図2および図3に示す左 内壁面31aには、左右一対の平板状の第一被押圧膨出部33が形成され、これ らの被押圧膨出部33の間には左内壁面31aが内側から円弧上に押し出された 第一遊び部34が形成されている。一方、右内壁面31bの中央部には、上記第 一被押圧膨出部33と同様の第二被押圧膨出部35が形成され、この第二被押圧 膨出部35の両脇には左右一対の第二遊び部36が形成されている。
【0027】 従って、第一遊び部34と第二被押圧膨出部35とは互いに対向した状態にな っているとともに、第一被押圧膨出部33と第二遊び部36とについても互いに 対向した状態になっている。そして、第一被押圧膨出部33によって形成される 平面と、第二被押圧膨出部35によって形成される平面との間の距離は、シャフ ト水平部41の直径に等しくなるように設定され、第一遊び部34および第二遊 び部36が形成する円弧の直径は第一突起42aの先端と第二突起42bの先端 との間の長さよりも若干大き目に設定されている。
【0028】 上記図1に示す日除け板11は、太目の針金からなる所定形状のフレーム12 とこのフレーム12に付加された板体13とから構成されている。この板体13 の一つの隅部はシャフトホルダー2の形状に切り欠かれ、この切り欠かれた部分 に係止用のアーム12aが突出し、この突出したアーム12aの先端部は上記シ ャフトホルダー2に穿設された係止孔27に嵌め込まれるようになっている。そ して、アーム12aの先端部が上記シャフトホルダー2の係止孔27に嵌め込ま れ状態でアーム12aの直線部分が上記係止溝26に嵌め込まれるため、日除け 板11の係止孔27周りの回動は阻止される。
【0029】 本考案の自動車用サンバイザーの軸受構造は以上のように構成されているので 、シャフトホルダー2のバネ支持体25にループ状板バネ3が装着された状態で 、シャフトホルダー2の軸受部22に設けられた挿通孔23にシャフト4の水平 部41を嵌め込むことによってシャフトホルダー2はシャフト4の水平部41周 りに回動自在に軸支された状態になる。この状態でシャフト4の先端部に設けら れた係止溝43が右の軸受部22の挿通孔23内壁面に設けられた図外の係止凸 部に強制嵌着されるため、一旦シャフト4がシャフトホルダー2の挿通孔23に 嵌め込まれると強力に引き離さない限り外れることはない。
【0030】 つぎにループ状板バネ3の支持体対応部32を押し広げてシャフトホルダー2 に嵌合されたシャフト4の水平部41およびシャフトホルダー2のバネ支持体2 5を取り囲むように装着する。そして、上記日除け板11のアーム12aをシャ フトホルダー2の係止孔27および係止溝26に嵌め込むことによって図4に示 すように組立が完了する。
【0031】 サンバイザー1が組み立てられた状態で、シャフトの水平部41周りにサンバ イザー1を回動させることにより、相対的な第一突起42a先端の回転軌跡は第 一遊び部34の円弧の周円に沿うようになっているとともに、同第二突起42b の回転軌跡は第二遊び部36の円弧の周円に沿うようになっている。
【0032】 従って、図3においてシャフト水平部41の第一突起42aが右側に位置しか つ第二突起42bが左側に位置した場合の矢印で示す回動範囲以外は、押圧突起 42がループ状板バネ3を押し広げるようには作用しないが、第一突起42aが 右側に位置しかつ第二突起42bが左側に位置した状態で上記矢印の範囲でシャ フト水平部41周りにループ状板バネ3を回動させると、第一突起42aは第二 被押圧膨出部35に当接し、かつ第二突起42bは第一被押圧膨出部33に当接 するため、これらの当接によってループ状板バネ3をその付勢力に抗して押し広 げるように作用する。このループ状板バネ3の付勢力に抗したサンバイザー1の シャフト水平部41周りの回動操作によって節度感が得られる。
【0033】 図5の左側は、本考案に係るループ状板バネ3の姿勢(すなわちシャフトホル ダーの姿勢)を順次示した側面視の断面図であり、同図の右側は、断面表示線で 示すシャフト水平部41とループ状板バネ3との相対位置関係を示す断面図であ る。そして同図の(イ)は基準位置すなわちサンバイザー1の収納位置にある状 態、(ロ)は30°シャフト周りに反時計方向に回動した状態、(ハ)は60° 同シャフト周りに反時計方向に回動した状態、(ニ)は120°同シャフト周り に反時計方向に回動した状態、(ホ)は210°同シャフト周りに反時計方向に 回動した状態を示している。なお、シャフト水平部41に設けられた第一突起4 2aおよび第二突起42bは、サンバイザー1の収納位置の基準線Y1に対して 時計方向に60°の位置にそれぞれ固定され、左壁面42aは図5におけるシャ フト水平部41の右斜め下に位置し、かつ第二突起42bは同左斜め上に位置し ている。
【0034】 まず、図5を基に本考案の作用について説明する。図5の(イ)は、ループ状 板バネ3が収納位置にある場合、すなわち基準線Y1とループ状板バネ3の中心 線Y2とが一致している場合を示している。この時点では、ループ状板バネ3の 第一遊び部34はシャフト水平部41の直上に位置しており、かつ第二遊び部3 6はシャフト水平部41の直下にいちしている。この時点では、まだシャフト水 平部41の押圧突起42とループ状板バネ3の第一被押圧膨出部33および第二 被押圧膨出部35との関わりはない。従って、右のU−U線断面図には第一突起 42aおよび第二突起42bは現われていない。
【0035】 つぎに、同図の(ロ)に示すように、ループ状板バネ3をその中心線Y2が基 準線Y1に対して30°になるようにシャフト4周りに回動させると、シャフト 4の第一突起42aはループ状板バネ3の第二被押圧膨出部35に当接するとと もに、同第二突起42bは同第一被押圧膨出部33に当接してループ状板バネ3 を押し広げるように作用するため、押し広げられたループ状板バネ3の付勢力に よってトルクが発生する。従って、右のV−V線断面図に第一突起42aと第二 突起42bとが現われている。この状態が、サンバイザー1を収納位置からシャ フト4周りに回動させたときの節度感が得られる状態である。
【0036】 つぎに、同図の(ハ)および(ニ)に示すように、基準線Y1に対して中心線 Y2が60°および120°になるように回動させても、右のW−W線断面図お よびX−X線断面図に示すように、第一被押圧膨出部33および第二被押圧膨出 部35の部分に第二突起42bおよび第一突起42aは現われていない。従って 、これらの状態ではシャフト4周りにループ状板バネ3を回動させても、トルク はほとんど0になる。
【0037】 さらに、同図の(ホ)の特に右のY−Y線断面図に示すように、基準線Y1と 中心線Y2とによって形成される角度が210°になるようにループ状板バネ3 をシャフト4周りに回動させると、この場合は、第二突起42bが第一遊び部3 4に入り込むとともに、第一突起42aが第二遊び部36に入り込むため、第一 突起42aおよび第二突起42bがループ状板バネ3を押し広げるようには作用 せず、結局ループ状板バネ3をシャフト4周りに回動させるためのトルクは略0 になる。
【0038】 図6は上記図5の(イ)から(ホ)に到る各々の状況におけるサンバイザー1 の基準位置(基準線Y1)からの傾きと、トルクとの関係を示すグラフである。 縦軸には回転中心から荷重作用点までの距離(L)とループ状板バネ3のたわみ 量(δ)に比例するバネ力(バネ定数k(kg))との積であるトルクが目盛られ、 横軸には基準位置からの傾き(度)が目盛られている。
【0039】 このグラフから、従来の軸受構造においては、点線で示すような小さなトルク しか発生しないため、良好な節度感は得ることができないのに対し、本考案に係 る実施例の軸受構造においては、サンバイザー1を基準位置(収納位置)から引 き出すに際し、シャフト4周りに30°回転させた時点で相当大きな最大トルク が発生し、非常に良好な節度感を得ることができることが判る。
【0040】 また、一旦サンバイザーが収納位置から引き出されると、その後のトルクは非 常に小さなものになるため、サンバイザー1の使用位置の微調整が極めて容易に なり都合がよい。
【0041】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の自動車用サンバイザーの軸受構造は、自動車の天 井部から垂下するように固設された先端側に水平部を有するシャフトと、このシ ャフト周りに回動自在に軸支されたシャフトホルダーと、このシャフトホルダー に取り付けられた日除け板とからなる自動車用サンバイザーにおいて、上記シャ フトホルダーには凹型間隙部を介して互いに対向した一対の軸受部が備えられ、 これら一対の軸受部間にバネ支持体が架橋状態で設けられ、ループ状板バネがバ ネ支持体および上記一対の軸受部に軸支されたシャフトの水平部を取り囲むよう に取り付けられ、このループ状板バネは上記バネ支持体によって位置設定される ように構成され、ループ状板バネのシャフト包囲部分の内壁面に被押圧膨出部が 膨設され、上記シャフト水平部の表面には上記被押圧膨出部に対応する押圧突起 が形状されている。
【0042】 従って、上記被押圧膨出部と上記押圧突起との相対位置関係において、両者が 互いに当接しない状態のときには、たとえシャフト水平部が回動したとしても、 シャフト水平部外周面とループ状板バネ内周面との接触部分においてはシャフト 水平部の外径に変動はないため、ループ状板バネのシャフト水平部に及ぼす押圧 付勢力に変動はなく、従って、抵抗感が少ない状態で容易にサンバイザーをシャ フト水平部周りに回動させることができる。
【0043】 そして、サンバイザーをシャフト水平部周りに回動させることによって、それ に設けられた押圧突起にループ状板バネの被押圧膨出部が到達すると、この部分 では実質的にシャフト水平部の外径は突設された押圧突起の厚み分だけ増加した 状態になるとともに、ループ状板バネの内径は実質的に被押圧膨出部の厚み分だ け減少した状態になるため、結局押圧突起の厚みに被押圧膨出部の厚みを加えた 距離だけループ状板バネはたわむことになる。
【0044】 その結果、シャフト水平部の押圧突起にループ状板バネの被押圧膨出部が到達 した後は、上記ループ状板バネのたわみによる付勢力の増加によってループ状板 バネは強力にシャフト水平部を押圧するためトルコが増加し、サンバイザーのシ ャフト水平部周りの回動操作が相当かたくなる、いわゆる良好な節度感を得るこ とができ好都合である。
【0045】 また、一旦サンバイザーが収納位置から引き出されると、その後のトルクは非 常に小さなものになるため、サンバイザーの使用位置の微調整が極めて容易にな り都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動車用サンバイザーの軸受構造
を説明するためのサンバイザーの一部切欠き分解斜視図
である。
【図2】ループ状板バネおよびシャフト水平部の一部切
欠き拡大斜視図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図1の組立図である。
【図5】本考案に係るシャフトホルダーのループ状板バ
ネの姿勢を順次示した側面視の断面図であり、(イ)は
基準位置にある状態、(ロ)は30°シャフト周りに反
時計方向に回動した状態、(ハ)は60°同シャフト周
りに反時計方向に回動した状態、(ニ)は120°同シ
ャフト周りに反時計方向に回動した状態、(ホ)は21
0°同シャフト周りに反時計方向に回動した状態を示し
ている。
【図6】サンバイザーの基準位置からの傾きと、トルク
との関係を示すグラフである。
【図7】従来一般的に用いられているのサンバイザーが
取り付けられた状態を示す部分拡大断面図である。
【図8】従来の他の例のサンバイザーの姿勢を順次示し
た側面視の断面図であり、(イ)は基準線の位置にある
状態、(ロ)は基準線の位置から約45°シャフト周り
に反時計方向に回動した状態、(ハ)は最大限引き出し
た状態を示している。
【符号の説明】
1、10 サンバイザー 11 日除け板 12 フレーム 12a アーム 2、2a シャフトホルダー 21 凹型間隙部 22 軸受部 23 挿通孔 24 庇部 25 バネ支持体 26 係止溝 27 係止孔 3 ループ状板バネ 31 シャフト対応部 31a 左内壁面 31b 右内壁面 32 支持体対応部 33 第一被押圧膨出部 34 第一遊び部 35 第二被押圧膨出部 36 第二遊び部 4 シャフト 41 水平部 42 押圧突起 42a 第一突起 42b 第二突起

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の天井部から垂下するように固設
    された先端側に水平部を有するシャフトと、このシャフ
    ト周りに回動自在に軸支されたシャフトホルダーと、こ
    のシャフトホルダーに取り付けられた日除け板とからな
    る自動車用サンバイザーにおいて、上記シャフトホルダ
    ーには凹型間隙部を介して互いに対向した一対の軸受部
    が備えられ、これら一対の軸受部間にバネ支持体が架橋
    状態で設けられ、ループ状板バネがバネ支持体および上
    記一対の軸受部に軸支されたシャフトの水平部を取り囲
    むように取り付けられ、このループ状板バネは上記バネ
    支持体によって位置設定されるように構成され、ループ
    状板バネのシャフト包囲部分の内壁面に被押圧膨出部が
    膨設され、上記シャフト水平部の表面には上記被押圧膨
    出部に対応する押圧突起が形状されていることを特徴と
    する自動車用サンバイザーの軸受構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9834068B2 (en) 2013-12-18 2017-12-05 Hyundai Motor Company Sun visor for vehicle

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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